JP2006166614A - 高圧発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電源電圧が低くても、2次側の出力電圧の波形が高くなるようにして、高圧発生装置の消費電力の低減および小型化を図る。
【解決手段】 電源1からの電圧を昇圧するためのトランス2と、トランス2とによって共振回路を形成するコンデンサ3と、コンデンサ3の充電と放電とを切り替える切替回路4とを備える。コンデンサ3の放電により生じたパルス電流の周波数が、コンデンサ3およびトランス2のコイル5、6の回路定数を設定して、トランス2の出力電圧の一部あるいは全部を強める関係にある。
【選択図】 図1
【解決手段】 電源1からの電圧を昇圧するためのトランス2と、トランス2とによって共振回路を形成するコンデンサ3と、コンデンサ3の充電と放電とを切り替える切替回路4とを備える。コンデンサ3の放電により生じたパルス電流の周波数が、コンデンサ3およびトランス2のコイル5、6の回路定数を設定して、トランス2の出力電圧の一部あるいは全部を強める関係にある。
【選択図】 図1
Description
本発明は、イオン発生装置や電気集塵機等に用いられる、高電圧を発生するための高圧発生装置に関する。
近年、健康志向が高まるにつれて、除菌イオンに代表されるイオン発生装置およびこれを搭載した空気調節装置が多くの場所で用いられるようになってきている。イオン発生装置では、電極に高電圧を印加するために高圧発生装置を必要とする。高圧発生装置の電源として、商用交流電源が利用されるが、屋外等の商用交流電源のない場所で使用するものに対しては、電池を用いなければならない。そのため、ことさら省エネの必要性が今後高まってくると予想される。
低電圧駆動の高圧発生装置では、消費電力は一様に高い。例えば、コンデンサとトランスとによって共振回路を形成し、コンデンサの充電と放電とを切り替えるようにした高圧発生装置において、コンデンサの放電によりトランスの1次側にパルス電流を印加し、高圧の2次側出力電圧波形(交番波形)を得る場合、実際に大きな容量のコンデンサが用いられている。数十μFを10V位まで充電して、100Hz以上の周波数で放電させる場合には、コンデンサを充電するための電力だけで数百mWに達する。
また、波高が大きくて周波数の小さい1次側の電流パルスは、その周波数が2次側の共振周波数とあまりにもかけ離れていると、長時間干渉することにより、図4に示すように2次側出力波形の歪曲化および波高の低下を招いていた。
さらに、充電した電荷が1次側コイルに移った直後に強制的に充電に切り替わると、2次側では、ただ1回誘起されて生じた起電力を電極と2次側コイルとで共振させて終了となる。2次側のコイルは、巻数が多く抵抗も高いため、電圧波形はすぐに放電不可能な大きさに減衰してしまうことになる。そして、急激に電流が0になるときの逆起電力も、主に熱に変わり、2次側出力電圧上昇にはほとんど反映されない。
電源電圧および電源容量を低減し、電源の小型化を図るために、特許文献1では、1次側の共振周波数と2次側の共振周波数とが同一となるように、コンデンサのキャパシタンスとコイルのインダクタンスとが設定されている。
特開平9−35931号公報
特許文献1において、1次側および2次側のコイルのインダクタンスとコンデンサの容量を各々L1、C1、L2、C2とすると、L1×C1=L2×C2の関係が成り立たなければならない。コンデンサの充放電により2次側出力を得る場合、回路定数があまりにも限定されてしまう。そのため、所望の電力や出力を得ることは困難となり、高圧発生装置として利用範囲が限定されたものとなってしまう。
本発明は、上記に鑑み、回路定数の自由度を保ちながら、2次側出力電圧の波形を大きくできる高圧発生装置の提供を目的とする。
本発明は、電源と、該電源からの電圧を昇圧するためのトランスと、該トランスとによって共振回路を形成するコンデンサと、該コンデンサの充電と放電とを切り替える切替回路とを備え、前記トランスの出力電圧の一部あるいは全部を強めるように、前記コンデンサの放電により生じたパルス電流の周波数が設定されたものである。
また、1次側のパルス電流とトランスの出力電圧との干渉が継続するように、コンデンサの放電により生じた共振するパルス電流の周波数が設定されたものである。
そして、切替回路の切替タイミングによって、放電時にパルス電流となるか、あるいは共振する電流となるかが選択される。切替タイミングを速くすると、パルス電流が発生する。切替タイミングを遅くすると、発生したパルス電流が共振し続け、共振する電流となる。
本発明によると、1次側のパルス電流の周波数と2次側の共振周波数とが一致せずとも、2次側の出力電圧の波形の一部あるいは全部を強めることができる。これにより、コンデンサおよびトランスのコイルの回路定数の設定範囲が広くなり、コンデンサやコイルの選定の自由度が増す。そのため、所望の電圧を容易に得ることができる高圧発生装置を実現できる。
本実施形態の高圧発生装置を図1に示す。この高圧発生装置は、例えばイオン発生装置の電極に高電圧を供給するために用いられるものであって、電源1と、トランス2と、コンデンサ3と、切替回路4とから構成される。トランス2の2次側コイル6には、イオン発生装置の一対の電極が接続される。
トランス2の1次側コイル5にコンデンサ3が接続され、これらによりLC共振回路が形成される。電源1は、直流電源とされる。なお、商用交流電源を電源としてもよい。
切替回路4は、リレー、サイリスタ等の切替スイッチからなり、コンデンサ3が電源側あるいはトランス側に接続するように図示しない制御装置によって切替制御される。切替スイッチを電源側に切り替えると、コンデンサ3は充電される。切替スイッチをトランス側に切り替えると、コンデンサ3は放電する。この切替スイッチの切替タイミングによって、1次側に流れる電流のモードを選択できる。すなわち、切替スイッチを断続的に作動させることにより、パルス電流にするパルスモードとなり、切替スイッチをトランス側に切り替えたまま保持することにより、パルス電流を共振させる共振モードとなる。
ここで、パルスモードにしたときのパルス電流の周波数を2次側の共振周波数に対して一致させずに、かつ特定の周波数となるように回路定数が設定される。すなわち、コンデンサ3の容量および1次側、2次側の各コイル5、6のインダクタンスが適宜選定され、パルス電流の周波数を、例えば2次側の共振周波数の1/3倍とする。このように回路定数を設定することにより、図2に示すように、図4に示す従来の場合に比べて、2次側の出力電圧の波形の波高が大きくなり、出力電圧の一部あるいは全部を強めることができる。
したがって、同じ放電状態を得るために必要なコンデンサ電圧、言い換えれば電源電圧を低くでき、消費電力を低減できる。このとき、回路定数の選定の範囲が広まり、設計の自由度も高くできる。あるいは、コンデンサ3を小さくでき、コイル5、6の巻数を減らして、トランス2を縮小でき、装置の小型化を図れる。
また、共振モードにすると、1次側のパルス電流は停止せずにコンデンサ3とコイル5の中をを流れ続け、共振を保つ。なお、このパルス電流は、コイル5の抵抗によって次第に減衰していく。パルス電流が共振すると、2次側の出力電圧との干渉が継続することになる。
ここで、出力電圧のピークを繰り返し誘起できるように、コンデンサ3および各コイル5、6の回路定数を設定しておく。すなわち、パルス電流の周波数が2次側の共振周波数に対して例えば1/3倍となるように、回路定数を設定する。これによって、図3に示すように、図5に示す回路定数を特に設定しない場合に比べて、出力電圧の波形の波高が大きく、しかもピークが何度も現れるような出力電圧が得られる。
したがって、コンデンサ3の1回の放電あたりの出力電圧のピーク数が増えるので、ピークに応じて発生する電極における放電の回数を増やすことができる。このことから、電極の放電回数を一定にした場合、コンデンサ3の放電回数を減らすことができるので、コンデンサ3を充電および放電するための動作回数を少なくでき、省エネを図れる。また、電極における放電回数が増えることにもなるので、放電効率が上がる。これによって、イオン発生装置においては、音として失われるエネルギーを減少でき、低騒音化を図れる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
1 電源
2 トランス
3 コンデンサ
4 切替回路
5 1次側コイル
6 2次側コイル
2 トランス
3 コンデンサ
4 切替回路
5 1次側コイル
6 2次側コイル
Claims (3)
- 電源と、該電源からの電圧を昇圧するためのトランスと、該トランスとによって共振回路を形成するコンデンサと、該コンデンサの充電と放電とを切り替える切替回路とを備え、前記トランスの出力電圧の一部あるいは全部を強めるように、前記コンデンサの放電により生じたパルス電流の周波数が設定されたことを特徴とする高圧発生装置。
- 電源と、該電源からの電圧を昇圧するためのトランスと、該トランスとによって共振回路を形成するコンデンサと、該コンデンサの充電と放電とを切り替える切替回路とを備え、1次側のパルス電流とトランスの出力電圧との干渉が継続するように、コンデンサの放電により生じた共振するパルス電流の周波数が設定されたことを特徴とする高圧発生装置。
- 切替回路の切替タイミングによって、放電時にパルス電流となるか、あるいは共振する電流となるかが選択されることを特徴とする請求項1または2記載の高圧発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004355261A JP2006166614A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 高圧発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004355261A JP2006166614A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 高圧発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006166614A true JP2006166614A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36668005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004355261A Pending JP2006166614A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 高圧発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006166614A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153125A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Sharp Corp | イオン発生装置 |
-
2004
- 2004-12-08 JP JP2004355261A patent/JP2006166614A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008153125A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Sharp Corp | イオン発生装置 |
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