JP2006164610A - コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 端子金具と電線とを溶接で接続するに際し、コネクタの構造の複雑化を招かないようにする。
【解決手段】 ハウジング40の後面に被着さるカバーが、第1カバー70と第2カバー90とに分割される。第1カバー70の内面に、端子金具21における雌型接続部22、コイル溶接部26が載せられ、そのとき端子金具21B,21Cの電線溶接部27は、第1カバー70の下縁から外部に突出する。この突出した電線溶接部27に対して電線35の芯線36端末が重ねられ、溶接により接続される。この溶接部分wは、第2カバー90で覆われる。カバーに対して溶接用開口を設ける必要が無く、したがってそれを塞ぐ蓋も不要であるから、構造がシンプルにまとめられる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、カバーが装着されるコネクタに関する。
従来より、ハウジングから引き出された電線群の向きを変えて保持したり、電線の引き出し部分を保護する等を目的とし、ハウジングの後面にカバーを被着したものは公知である(例えば、特許文献1参照)。
具体的な一例を挙げると、端子金具が、相手端子と接続される端子接続部と、電線接続部とが直交したL型に形成されるとともに、ハウジングも端子収容部と電線収容部とが直交したL型に形成され、端子金具の端子接続部側が端子収容部に収容されるとともに、電線接続部側並びに電線が電線収容部に載せられ、端子収容部の後面から電線収容部にわたってカバーが被着される。これにより、端子金具(端子接続部)の向きと、電線の引き出される方向とが直角をなす、90°タイプと称されるコネクタが形成される。
特開2003−45554公報
一方この種のコネクタにおいて、端子金具と電線の端末とを溶接により接続するものがあり、能率良く行うためにハウジング上で溶接作業を行うものも知られている。具体的には、ハウジングの電線収容部の一部に溶接用開口が形成され、端子金具が、電線接続部を溶接用開口に対応させて載せられたのち、電線の芯線の端末が同電線接続部に重ねられ、スポット溶接で接続されるようになっている。
しかしながらこの方法では、ハウジングの電線収容部の一部に溶接用開口が開けられるのであるから、コネクタの使用時には、溶接部分を保護する等から溶接用開口を塞ぐ蓋板を準備してこれを取り付ける必要があり、構造が複雑になるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、端子金具と電線とを溶接で接続するに際し、コネクタの構造の複雑化を招かないようにするところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングには、一端側に相手端子等の相手部品と接続される部品接続部が、他端側に電線の端末に溶接により接続される電線接続部が設けられた端子金具が収容され、このハウジングの後面を覆ってカバーが被着されたコネクタにおいて、前記カバーが、前記ハウジングにおける前記端子金具の前記部品接続部側を収容する部品収容部を覆う第1カバーと、前記端子金具の前記電線接続部側を収容する電線収容部を覆う第2カバーとに分割され、前記第1カバーの内面には、前記電線接続部を端縁の外に突出させた状態で前記端子金具が載置可能となってい構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1カバーの内面には、前記端子金具を位置決めして載置可能とした位置決め部が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ハウジングの前記部品収容部には、相手端子と接続される端子接続部を設けた端子金具の前記端子接続部と、コイル等の電気部品と、この電気部品のリードと接続されるリード接続部を設けた別の端子金具の前記リード接続部とが収容可能とされ、前記第1カバーの内面には、前記端子金具の前記端子接続部に加えて、前記電気部品と、前記別の端子金具の前記リード接続部とが載置されて、このリード接続部が前記電気部品の前記リードと重ね合わせ可能とされ、前記第1カバーにおける前記重ね合わせ部分と対応する位置には、溶接用の開口が形成されているとともに、前記第1カバーは前記ハウジングの前記部品収容部に対して、いずれか一方に設けられたロック片を相手側に弾性的に係止することで被着状態にロックされ、かつ被着状態では前記端子金具の前記端子接続部の後面に当たって抜け止めするようになっていて、前記第1カバーには、前記ロック片の弾性変位空間に進入可能な検知部材が設けられており、この検知部材に、前記溶接用の開口を塞ぐ蓋部が一体形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
第1カバーの内面に、端子金具における部品接続部側が載せられ、そのとき電線接続部は第1カバーの端縁から外部に突出している。この突出した電線接続部に対して電線の端末が重ねられ、溶接により接続される。この溶接部分は、第2カバーで覆われる。
カバーに対して溶接用開口を設ける必要が無く、したがってそれを塞ぐ蓋も不要であるから、構造がシンプルにまとめられる。
<請求項2の発明>
位置決め部により、端子金具が第1カバーに対して位置決めされて載置される。電線との間の溶接作業を能率良く正確に行うことができる。
<請求項3の発明>
第1カバーの内面には、相手端子と接続される端子接続部を備えた端子金具の端子接続部に加えて、コイル等の電気部品と、この電気部品のリードと接続されるリード接続部を備えた端子金具のリード接続部が載せられる。電気部品のリードと、リード接続部とは、第1カバーに設けられた溶接用の開口の位置で重ねられ、溶接により接続される。
一方、第1カバーは、ハウジングに収容された端子金具の端子接続部の後面に当てて二重に抜け止めする、言わばリテーナの機能を発揮する。このとき第1カバーが浮いた状態のように正規に被着されていないと、仮に端子金具が正規位置まで挿入されることなく一次係止されていない場合でもこれを検知できず、すなわち端子金具が半挿入状態のままに留まるのを許容する可能性がある。そのため、第1カバーのロックが正規に掛かっているか否かを検知する検知部材が備えられており、この検知部材に、第1カバーに形成された溶接用の開口を塞ぐ蓋部が一体に形成されている。
第1カバーに、電気部品と端子金具とを溶接するための開口が設けられている場合、この開口を塞ぐ蓋部を検知部材に一体形成したから、部品点数の増加が抑えられる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この実施形態ではインフレータ用のコネクタ、すなわちインフレータを内蔵したエアバッグ装置に対して接続されるコネクタを例示している。
初めに、エアバッグ装置に設けられた相手コネクタ10について、図27及び図30を参照して説明する。この相手コネクタ10は機器直結型であって、装置の壁面から一体的に突設された厚肉の円筒形をなすハウジング11を有している。このハウジング11の内側にはガイド体12が一体的に嵌着され、このガイド体12には、詳しくは後記するコネクタ20(120)のタワー部44を嵌合するガイド孔12Aが形成されている。ハウジング11内におけるガイド孔12Aの奥面からは、インフレータ側に接続された2本の端子ピン13が、間隔を開けて横方向に並んで突設されている。
上記のガイド孔12Aの上面は、一段上がってショート端子15の装着面14とされている。ショート端子15は、端子ピン13同士と同じ間隔で二股に分かれた接触片16を備え、各接触片16は、途中で一段下がった形態で後方に延出し、延出端が下方に直角曲げされた形状となっている。両接触片16の段付き部分はテーパ部16Aとなっている。このショート端子15における両接触片16の基端側を連結した部分が装着面14の前部位置に埋設され、両接触片16は装着面14の下方を通って後方に延出して、それぞれの下向きの延出端16Bが対応する端子ピン13の基端部に上方から弾性的に接触し、常には両端子ピン13の間が短絡状態に保持されるようになっている。
また、ガイド孔12Aにおける左右の側壁は、前側の大部分が切除されて開放されているとともに、ハウジング11の左右の内壁面には、図30(B)に示すように、前縁から所定寸法入った位置において、ロック溝18が周方向に沿って形成されている。
続いて、インフレータ側のコネクタを説明する。このコネクタは、ハウジング内に、電線の端末に固着された端子金具等が収容されたものであるが、上記した相手の端子ピン13と接続される場合を睨んだ端子金具の向きと、電線の引き出される方向とが直角をなし、90°タイプと称される第1コネクタ20と、同端子金具の向きと電線の引き出し方向とが反対向きであって、180°タイプと称される第2コネクタ120とを備えている。
以下、それぞれに説明する。
第1コネクタ20は、図1に示すように、ハウジング40と、ハウジング40に装着される第1ないし第3の3本の端子金具21A〜21C並びにコイル30と、ハウジング40の後面に被着される第1及び第2の2枚のカバー70,90と、このハウジング40と、上記したインフレータ側コネクタ10のハウジング11とが正規嵌合されたか否かを検知する検知部材100とから構成されている。
コイル30は、ノイズ除去用として機能するものであり、両端から一対のリード線31が同じ方向を向いて互いに平行姿勢で延出されている。
端子金具21は、銅合金等の導電性に優れた金属板をプレス加工して形成されている。
第1端子金具21Aは、図1及び図7に示すように、雌型接続部22の後端にリード部25Aが設けられた形状であって、雌型接続部22は、角筒部23の左右の側面から一対の接触片24が内方に叩き出された構造であって、上記した端子ピン13が前方から進入して両接触片24と弾性的に接続されるようになっている。雌型接続部22の下面には、金属ランス28が切り起こしによって形成されている(図16参照)。
雌型接続部22の底板の後縁から、バスバー状のリード部25Aが下向きに直角曲げされて連設されている。このリード部25Aは正面から見て、図7に示すように、短寸法垂下したのち右斜め下方に屈曲され、さらに右方に屈曲されたのち、その右向きの先端の下縁側が拡幅されて、コイル30の一方のリード線31と溶接されるコイル溶接部26とされている。
第2端子金具21Bは、第1端子金具21Aと同様に、雌型接続部22の後端に、バスバー状のリード部25Bが下向きに直角曲げされて連設された形状であるが、リード部25Bについては正面から見て、短寸法垂下したのち、右側と下側とに二段にわたってクランク状に曲げられている。また、リード部25Bにおける一段目の角が、第1端子金具21Aのリード部25Aの斜め部と平行をなす斜め姿勢に形成されているとともに、下向きの先端が左右両側に拡幅されて、一方の電線35の芯線36と溶接される電線溶接部27とされている。
第3端子金具21Cは、略L形に切断されたバスバーによって形成され、一端は正面から見て左側を、他端は下側を向いており、角の部分が、上記した両リード部25A,25Bの斜め部と平行をなす斜め姿勢に形成されている。この第3端子金具21Cの左側を向いた一端は、下縁側が拡幅されてコイル30の他方のリード線31と溶接されるコイル溶接部26とされているとともに、下向きの他端が左右両側に拡幅されて、他方の電線35の芯線36と溶接される電線溶接部27とされている。
ハウジング40は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂製であって、図2ないし図5にも示すように、全体としては、上側が拡幅された段付きの縦長の厚板状に形成され、上側が端子収容部41、下側が電線収容部42となっている。端子収容部41の前面におけるぼぼ中央高さ位置には、タワー部44が突設されており、このタワー部44は相手コネクタ10のガイド孔12A内に嵌合可能となっている。タワー部44内には、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bの雌型接続部22が後方から挿入可能とされる2つのキャビティ45が、端子ピン13と同じピッチで横方向に並んで形成されている。
キャビティ45の前壁には、相手の端子ピン13が挿入可能な端子挿入口46が開口されているとともに、底面には、雌型接続部22が正規位置まで挿入された際に、金属ランス28が弾性的に係止可能な係止部47が形成されている。
図2に示すように、ハウジング40におけるタワー部44の回り、詳細には左右両側と、上側の中央を除いた領域にわたり、検知部材100を挿通する挿通路49が前後方向に貫通して形成されている。端子収容部41の前面における左右の挿通路49の外側の位置には、このハウジング40と、上記した相手コネクタ10のハウジング11との間を嵌合状態にロックするための一対のハウジングロック片50が突設されている。このハウジングロック片50は、相手のハウジング11の内周面に沿って挿入可能に、外面が円弧形となっていて、その外面には、相手のハウジング11のロック溝18に嵌る断面山形をなすロック突条51が形成されており、先端が内方の挿通路49側に向けて撓み変形可能となっている。
ハウジング40の後面には、図3及び図6に示すように、端子収容部41の上縁に沿って、コイル30が収容されるコイル収容凹部54が形成されているとともに、端子収容部41の下部側から電線収容部42の上部側にわたり、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bのリード部25A,25Bと、第3端子金具21Cとを収容する端子収容溝55が形成されている。
また、電線収容部42の下部位置には、電線35における被覆37の端末を収容する電線収容溝56が2本、端子収容溝55から続いて下縁に開放して形成されている。端子収容溝55の溝底には、複数本の食い込み突条57が長さ方向に間隔を開けて形成されている。
ハウジング40における端子収容部41の後面と、電線収容部42の後面とには、それぞれ第1カバー70と第2カバー90とが被せられるようになっている。両カバー70,90は、ハウジング40と同様に、PBT等の合成樹脂製である。
第1カバー70は端子収容部41の後面を覆い、特に第1端子金具21Aと第2端子金具21Bの雌型接続部22の後面を押さえ、雌型接続部22を二重に抜け止めする機能を果たすようになっている。
一方、上記した電線35と、第1ないし第3の端子金具21A〜21Cと、コイル30とは、所定に配置されて溶接により接続されることで、アッセンブリ化されるようになっており、そのアッセンブリA1の製造作業が第1カバー70を利用して行われる。
そのため第1カバー70の内面には、図7及び図8に示すように、その上縁に沿った位置にコイル30の保持凹部71が設けられ、上下両側にコイル30を挟む位置決め部72が突設されている。また、同内面における幅方向の中央部で少し下方に寄った領域には、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bにおける雌型接続部22の後面からリード部25A,25Bにわたる所定箇所、並びに第3端子金具21Cの所定箇所を載せる都合3本の載置部73が隆起して形成されており、各載置部73の表面の両側には、載せられた部位を適宜に挟んで位置決めする位置決め突部74が形成されている。
また、上記の載置部73を設けた領域における左右両側と、上側の中央を除いた領域、すなわちハウジング11の挿通路49と対応した位置には、検知部材100等を挿通する窓孔76が開口されている。ただし左右の窓孔76は、挿通路49に比べて外側に幅広となっている。また、左右の窓孔76の下端部には、斜め外側の位置で連通するようにして、溶接用開口77が形成されている。
続いて、アッセンブリA1の製造手順について説明する。自動溶接機の設置台(図示せず)に、図9に示すように第1カバー70がセットされると、まずコイル30が保持凹部71に載せられ、両リード線31が第1カバー70の左右の側縁に沿って配線されると、それぞれの先端が各溶接用開口77に達する。両リード線31の先端の少し手前の部分が、保持溝78に嵌められることで、両リード線31の先端は、載置部73の表面とほぼ同じ高さ位置において、上記のように溶接用開口77に臨んだ状態となる。
次に、各載置部73に対してそれぞれ第1ないし第3の端子金具21A〜21Cが位置決めされて載置されると、第1端子金具21Aのリード部25Aのコイル溶接部26が、一方の溶接用開口77に臨んで、コイル30の一方のリード線31の先端に重なり、また第3端子金具21Cのコイル溶接部26が他方の溶接用開口77に臨み、コイル30の他方のリード線31の先端に重なる。それとともに、第2端子金具21Bのリード部25Bの電線溶接部27と、第3端子金具21Cの電線溶接部27とが、第1カバー70の下方に間隔を開けて並んで突出する。
そののち、両電線溶接部27の裏面側に、対応する電線35の芯線36の端末が当てられて重ねられ、都合4箇所の重ね合わせ部分がスポット溶接(符号w)によって接続され、これにより、2本の電線35の端末と、第1ないし第3の端子金具21A〜21Cと、コイル30とが所定の配線系列に接続されて、アッセンブリA1が形成される。
第1カバー70を被着状態にロックするためのロック構造は、以下のようである。図8に示すように、第1カバー70の上縁から、上ロック片80が前方に向けて撓み変形可能に突設されているとともに、ハウジング40の上面には、図4に示すように、上ロック片80が進入可能な溝58が切られ、その溝底に、上ロック片80に設けられた鈎部81が係止可能な係止突部59が形成されている。
それに加え、ハウジング11の端子収容部41の後面側から、一対のカバーロック片60が突設されている。このカバーロック片60は、図5に示すように、上記したハウジングロック片50の裏側の位置において形成されており、先端の外面側に鈎形のロック突部61が形成されて、先端が挿通路49側である内方に向けて撓み変形可能となっている。一方、第1カバー70に開口された窓孔76における外側の側縁には、図1及び図28(B)に示すように、係止溝82が形成されており、第1カバー70が正規に被着された場合には、カバーロック片60のロック突部61が、対応する係止溝82に嵌って係止するようになっている。
なお、第1カバー70の内面の左右両側縁には、一対のガイドリブ83が立てられているとともに、ハウジング40の後面における左右の側縁には、ガイドリブ83が嵌るガイド溝63が形成されている。
一方、第2カバー90は、電線収容部42の後面から左右の側面を覆って装着され、両電線35、特に被覆37の端末を押さえて保持する機能を果たすようになっている。
第2カバー90の本体板91の内面には、図10及び図11に示すように、その下方位置において、上記したハウジング40側の電線収容溝56との間で、電線35における被覆37の端末を挟持する2本の挟持部92が突設され、その表面にも、同様に複数本の食い込み突条93が形成されている。なお、両挟持部92の間と外側とにはスペーサ94が立てられ、その間に電線35の引出口95が構成されるようになっている。また、同本体板91の内面の上部位置には、第2端子金具21Bのリード部25Bと、第3端子金具21Cにおける電線溶接部27の上方位置を端子収容溝55に向けて押し付ける押圧部96が突設されている。
また、側板の内面の突出端縁側にはロック突条97が形成されているとともに、ハウジング40の電線収容部42における側壁の外面には、ロック突条97に係止する係止突条64が形成されている。
第1カバー70の後面には、検知部材100が装着されるようになっている。検知部材100も、同様にPBT等の合成樹脂製であって、図12ないし図15に示すように、第1カバー70に形成された窓孔76を覆うベース板101の前面から、第1カバー70の窓孔76からハウジング40の挿通路49にわたって挿通可能な上壁102と、左右の側壁とが突設された形状であって、この側壁が検知片103となっている。
第1カバー70の後面には、検知部材100のベース板101を面一に嵌めるための装着凹部85が形成されているとともに、ベース板101の下側の両角には、第1カバー70の溶接用開口77を塞ぐ蓋部104が形成されている。
検知部材100の上壁102には、窓孔76並びに挿通路49における上辺の塞がれた部分を逃がすべく、幅方向の中央部において逃がし溝105が形成されている。上壁102の先端における逃がし溝105を挟んだ両側には、一対の解離片106が突設されており、この解離片106は、後記するように検知部材100が本係止位置まで押し込まれたときに、ショート端子15の接触片16と係合して、これを装着面14側に向けて撓み変形させることに機能する。
検知片103には、検知部材100をハウジング11に対して仮係止位置と本係止位置とにそれぞれ保持する保持片107が形成されている。この保持片107は、上下にスリット108が入れられることで前方に延出した片持ち梁に形成され、かつ先端側の内面が先細りのテーパ面107Aとされていて、先端側が互いに接近する方向に撓み変形可能となっている。一方、保持片107の先端側の外面には保持突部109が形成され、この保持突部109は、後面側が切り立った面109Aで、前面側がテーパ面109Bとして形成されている。
検知部材100が第1カバー70の窓孔76からハウジング40の挿通路49に向けて差し込まれることに伴い、両検知片103は、ハウジング40に設けられたカバーロック片60とハウジングロック片50の内面に沿うようにし、すなわちそれらの撓み空間60A,50Aに順次に進入するようになっている。
一方、カバーロック片60の内面には、図5に示すように、突出端から所定寸法入った位置にわたって、保持片107の保持突部109を挿通する挿通溝66が形成され、その奥に、保持突部109が嵌る仮係止孔67が形成されている。また、さらにその奥では、ハウジングロック片50の基端側の内面に、保持突部109が嵌る本係止孔68が形成されている。
したがって検知部材100が差し込まれると、まず図31(B)に参照して示すように、保持片107の保持突部109が仮係止孔67に嵌って検知部材100が一旦保持され、この位置が仮係止位置となる。この仮係止位置では、検知片103がカバーロック片60の撓み空間60Aに進入する一方、ハウジングロック片50の撓み空間50Aの手前に留まり、その撓み変形を許容する状態にある。
この状態から検知部材100がさらに押し込まれると、図33(B)に参照して示すように、保持突部109が本係止孔68に嵌って検知部材100が保持される。この位置が本係止位置であって、この本係止位置では、検知片103の前部側がハウジングロック片50の撓み空間50Aに、後部側がカバーロック片60の撓み空間60Aに進入するようになっている。また、上壁102に設けられた解離片106が、同ハウジング40が相手コネクタ10のハウジング11と嵌合されている場合に、同ハウジング11内に装着されたショート端子15の接触片16と接触可能な解離位置まで進出するようになっている。
次に、第2コネクタ120を説明する。第2コネクタ120は、端子金具21(雌型接続部22)の向きと電線35の引き出し方向とが反対向きであって、180°タイプと称されるものであり、図18に示す構成部品により構成されている。
ここで第1コネクタ20と比べると、図24にも示すように、アッセンブリA2において、第2端子金具21Bがリード部25Bにおける電線溶接部27の上方位置で、また第3端子金具21Cが同じく電線溶接部27の上方位置でそれぞれ直角曲げされている点と、それに伴いハウジング121と、電線収容部122側に被着されるカバー130(以下、第3カバー130という)の形状が相違し、一方、端子収容部41側に被着される第1カバー70と、検知部材100とは共用されている。
ただし、アッセンブリA2については、上記第1コネクタ20側と同様、図9に示されるように、第1カバー70を利用して、電線35と、第1ないし第3の端子金具21A〜21Cと、コイル30とが所定に配置されて溶接により接続される。そののち同図の鎖線に示されたように、第2端子金具21Bがリード部25Bにおける電線溶接部27の上方位置の屈曲線sで、また第3端子金具21Cが同じく電線溶接部27の上方位置の屈曲線sでそれぞれ直角曲げされることで、第2コネクタ120のアッセンブリA2が形成される。言い換えると、第2コネクタ120のアッセンブリA2は、第1コネクタ20のアッセンブリA1に対して、第2端子金具21Bと第3端子金具21Cとが最終的にL型に曲げ形成されただけで、元の構成部品はすべて同じである。したがって、第2コネクタ120の構成部品において第1コネクタ20と異なるのは、ハウジング121と第3カバー130のみである。
第2コネクタ120側のハウジング121は、図19ないし図21に示すように、端子収容部41と電線収容部122とが直交したL字形に形成され、端子収容部41については第1コネクタ20のそれと同じ形状であり、それに伴い、後面に被着される第1カバー70と、この第1カバー70の後面側に装着される検知部材100も、上記したように第1コネクタ20側と同一形状で共用可能である。
一方の電線収容部122は横向きとなる関係で、図21に示すように、その上面に、アッセンブリのうちの第2端子金具21Bのリード部25Bの屈曲された部分とそれに接続された電線35、及び第3端子金具21Cの屈曲された部分とそれに接続された電線35とを収容する前後方向を向いた2本の収容溝123が、並んで形成されている。この収容溝123は、図24に示すように、電線溶接部27よりもやや広い幅を持って後縁に開口して形成されているとともに、収容溝123の上面の開口縁は、抜け止め用に幅が狭められている。
また収容溝123の溝底は、前側(端子収容部41に近い側)で、電線溶接部27からその前の部分を載せるべく平面部124とされている一方、後側では、電線35の被覆37の端末を載せるべく円弧面部125とされていて、この円弧面部125には、複数本の食い込み突条126が長さ方向に間隔を開けて形成されている。
第3カバー130は、電線収容部122の上面から左右の側面を覆って装着され、両電線35、特に被覆37の端末を押さえて保持する機能を果たすようになっている。
第3カバー130の本体板131の下面には、図22及び図23に示すように、上記したハウジング121側の収容溝123の上面開口内に進入可能な幅狭の2本の挟持部132が突設され、この挟持部132は、円弧面部125側の溝底との間で、電線35における被覆37の端末を挟持可能であり、その表面にも、同様に複数本の食い込み突条133が形成されている。
また、側板135の内面の突出端縁側にはロック突条136が形成されているとともに、ハウジング121の電線収容部122における側壁の外面には、ロック突条136に係止する係止突条128が形成されている。
その他、第1コネクタ20側と共用する部材、さらには同一機能を有する部位については、同一符号を付すことによって、説明を簡略化または省略する。
続いて、本実施形態の作用を説明する。
初めに、第1コネクタ20を相手コネクタ10に嵌合する場合について説明する。第1コネクタ20を組み付けるには、まず第1カバー70の内面上において、既述したように、コイル30と、端子金具21A〜21Cと、電線35とが溶接により接続されてアッセンブリ化され、その状態から、ハウジング40の端子収容部41が、第1カバー70に対して相対的に被せられる。
第1カバー70は、図16及び図17に示すように、上ロック片80がハウジング40の溝58に、左右のガイドリブ83がガイド溝63に沿って押し込まれ、途中から上ロック片80が係止突部59に乗り上げて撓み変形し、またハウジング40側の一対のカバーロック片60は、ロック突部61が左右の窓孔76の外側の側縁に裏側から当たることで内方に撓み変形しつつ押し込まれる。また、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bの雌型接続部22が、対応するキャビティ45内に次第に挿入される。
第1カバー70が正規に被着されると、鈎部81が係止突部59を越えることで、上ロック片80が復元変形して鈎部81が係止突部59に係止するとともに、カバーロック片60も、ロック突部61が窓孔76の側縁を越えることにより、復元変形しつつロック突部61が左右の係止溝82に嵌り、被着状態にロックされる。
この間に、端子金具21A,21Bの雌型接続部22がキャビティ45内に正規挿入され、金属ランス28が係止部47に一次係止されるとともに、第1カバー70の載置部73の上部側が雌型接続部22の後面に係止し、二重に抜け止めするようになる。
また、コイル30がコイル収容凹部54に収容されつつ、第1カバー70の保持凹部71との間で挟まれて保持される。さらに、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bのリード部25A,25Bと、第3端子金具21Cとが、対応する端子収容溝55に収容されるとともに、電線35の被覆37の端末が対応する電線収容溝56に収容され、電線35がハウジング40の下縁から延出した状態とされる。特に、第1カバー70の載置部73が、端子金具21A、21Bのリード部25A,25Bの一部、また第3端子金具25Cの一部を押さえてこれを保持する。
次に、ハウジング40の電線収容部42の後面に第2カバー90が被せられる。第2カバー90は、側板のロック突条97がハウジング40側の係止突条64に乗り上げて、側板が開き変形しつつ押し込まれ、所定量押し込まれると、側板が復元変形してロック突条97が係止突条64に係止することによりロックされる。
これにより、電線35の被覆37の端末が、食い込み突条93,57を食い込ませつつ挟持部92と電線収容溝56との間で挟まれて保持され、また押圧部96が第2端子金具21Bのリード部25Bと、第3端子金具21Cの一部を押さえてこれを保持する。
両カバー70,90の被着作業が済んだら、図28の矢線に示すように、第1カバー70の窓孔76に向けて後面側から検知部材100が差し込まれ、仮係止位置に保持される。
ここで、第1カバー70が相対的に所定量押し込まれていないと、図29に示すように、カバーロック片60が撓み空間60A側に撓み変形したままでロックされていない、すなわち半ロック状態のことがある。このとき、端子金具21A,21Bの雌型接続部22もキャビティ45内に所定量挿入されず、金属ランス28が係止されないおそれがある。この場合は、検知部材100が差し込まれると、同図(B)に示すように、検知片103の先端が、撓み変形しているカバーロック片60の先端に突き当たり、差し込みができない。これにより、第1カバー70が半ロック状態にあることが検知される。
そうしたら、第1カバー70を改めて押し込む。これにより、図28に示すように、第1カバー70がロックされ、併せて端子金具21A,21Bの雌型接続部22もキャビティ45内で係止される。
上記のように第1カバー70が正規量押し込まれてロックされたら、カバーロック片60が元姿勢に戻って撓み空間60Aから退避しているから、図30に示すように、検知部材100は、保持片107の保持突部109がカバーロック片60の挿通溝66を通りつつ押し込まれ、保持片107が内方に撓み変形して挿通溝66の奥を乗り越えたのち、保持片107が復元変形して保持突部109が仮係止孔67に嵌ることで、検知部材100が仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、検知片103の前側が撓み空間60Aに留まっていることで、カバーロック片60の撓み変形が規制され、第1カバー70は二重ロックされた状態となる。
このように、検知部材100を仮係止位置に保持した状態において、同図の矢線に示すように、第1コネクタ20のタワー部44が、相手コネクタ10のハウジング11のガイド孔12A内に嵌合される。第1コネクタ20は、ロック突条51がハウジング11の左右の口縁に当たることで、ハウジングロック片50を内方に撓み変形させつつ押し込まれ、それとともに、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bの雌型接続部22内に、対応する相手の端子ピン13が次第に進入する。第1コネクタ20が所定量嵌合されたら、図31に示すように、ハウジングロック片50が復元しつロック突条51が、相手のハウジング11側のロック溝18に嵌ってロックされる。
第1コネクタ20の相手のコネクタ10に対する嵌合作業が済んだら、仮係止位置にある検知部材100を本係止位置に向けて押し込む。
ここで、第1コネクタ20が所定量押し込まれていないと、図32に示すように、ハウジングロック片50が撓み空間50A側に撓み変形したままでロックされていない、すなわち半ロック状態のことがある。その場合は、同図に示すように、検知片103の先端が、撓み変形しているハウジングロック片50の内面に突き当たり、それ以上の差し込みができない。これにより、第1コネクタ20が半ロック状態にあることが検知される。そうしたら、第1コネクタ20を再度押し込めばよい。
第1コネクタ20が正規量押し込まれてロックされたら、ハウジングロック片50が元姿勢に戻って撓み空間50Aから退避しているから、保持片107が内方に撓み変形したまま検知片103ともども撓み空間50Aに進入し、その後に、図33に示すように、保持片107が復元変形して保持突部109が本係止孔68に嵌ることで、検知部材100が本係止位置に保持される。
この間に、第1と第2の端子金具21A,21Bの雌型接続部22と相手の端子ピン13とが正規に接続されるとともに、検知部材100の解離片106が、ショート端子15の接触片16のテーパ部16Aを押すことにより外側に撓み変形させて端子ピン13から離間させ、両端子ピン13間の短絡状態が解除される。
また、検知片103の前側がハウジングロック片50の撓み空間50Aに留まっていることでその撓み変形が規制され、ハウジング11,40間が二重ロックされるとともに、検知片103の後側が引き続きカバーロック片60の撓み空間60Aに留まってその撓み変形が規制され、第1カバー70が引き続いて二重ロックされた状態となる。
次に、第2コネクタ120を相手コネクタ10に嵌合する場合について説明する。
第2コネクタ120を組み付けるには、第1コネクタ20と同様、図9に示すように、第1カバー70の内面上において、コイル30と、端子金具21A〜21Cと、電線35とが溶接により接続されてアッセンブリ化され、続いて、第2端子金具21Bのリード部25Bと、第3端子金具21Cとが屈曲線sから直角曲げされて、電線35が後方に延出した状態とされる。この状態から、ハウジング121の端子収容部41が、第1カバー70に対して相対的に被せられる。
第1カバー70は同様に、上ロック片80と、ハウジング121側の一対のカバーロック片60とが撓み変形しつつ押し込まれる。また、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bの雌型接続部22が、対応するキャビティ45内に次第に挿入される。
それとともに、第2端子金具21Bのリード部25Bと、第3端子金具21Cにおける屈曲部から電線溶接部27さらには電線35が、ハウジング121の電線収容部122に形成された対応する収容溝123に対して、後端の開口から前方に向けて挿入される。
第1カバー70が正規に被着されると、上ロック片80が復元変形して係止突部59に係止するとともに、カバーロック片60も左右の係止溝82に嵌って、被着状態にロックされる。この間に、図26に示すように、端子金具21A,21Bの雌型接続部22がキャビティ45内に正規挿入されて、金属ランス28により一次係止されるとともに、第1カバー70の載置部73の上部側が雌型接続部22の後面に係止し、二重に抜け止めするようになる。また、コイル30がコイル収容凹部54に収容されて保持凹部71との間で挟まれて保持されるとともに、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bのリード部25A,25Bの上部側と、第3端子金具21Cとが、端子収容部41側の対応する端子収容溝55に収容され、第1カバー70の載置部73により押さえられて保持される。
さらに、電線収容部122側では、収容溝123の平面部124に対して、第2端子金具21Bのリード部25Bと、第3端子金具25Cにおける屈曲部から電線溶接部27が載せられ、同円弧面部125に、電線35の被覆37の端末が載せられた状態となる。
次に、ハウジング121の電線収容部122の上面に、第3カバー130が被せられる。第3カバー130は、側板135のロック突条136がハウジング121側の係止突条128に乗り上げて、側板135が開き変形しつつ押し込まれ、所定量押し込まれると、側板135が復元変形してロック突条136が係止突条128に係止することでロックされる。
これに伴い、第3カバー130に設けられた挟持部132が収容溝123の上面開口を通して進入し、電線35の被覆37の端末が、食い込み突条133,126を食い込ませつつ挟持部132と収容溝123の円弧面部125との間で挟まれて保持される。
なお、上記において、第1カバー70が正規に被着されていないと、第3カバー130が第1カバー70に当たってその被着動作が妨げられるため、その場合は、第1カバー70を改めて押してロックし、再度第3カバー130を被せればよい。
両カバー70,130の被着作業が済んだら、第1コネクタ20と同様に、第1カバー70の窓孔76に向けて後面側から検知部材100が差し込まれ、仮係止位置に保持される。
上記のように、第3カバー130を被着する時点で、第1カバー70が半ロック状態にあった場合にこれが検知できるが、組み付けの公差等により、第3カバー130が被着されてもなお、第1カバー70が半ロック状態に留め置かれることがあり得る。
この場合は、既述したと同様に、検知部材100が差し込まれた際に、検知片103の先端が撓み変形しているカバーロック片60の先端に突き当たって差し込みができず、半ロック状態が検知される(図29(B)参照)。そうしたら、第1カバー70を改めて押し込めばよく、これにより第1カバー70がロックされ、端子金具21A,21Bの雌型接続部22が半挿入状態であった場合は金属ランス28で一次係止される。
第1カバー70が正規量押し込まれてロックされたら、カバーロック片60が元姿勢に戻って撓み空間60Aから退避しているから、検知部材100は、保持片107を撓み変形させつつ押し込まれ、保持突部109が仮係止孔67に嵌ることで仮係止位置に保持される(図30(B)参照)。このとき、検知片103の前側が撓み空間60Aに留まってカバーロック片60の撓み変形を規制することで、第1カバー70は二重ロックされた状態となる。
検知部材100を仮係止位置に保持した状態において、第1コネクタ20と同様に、第2コネクタ120のタワー部44が、相手コネクタ10のハウジング11に嵌合され、第2コネクタ120は、ハウジングロック片50を内方に撓み変形させつつ押し込まれ、それに伴い、第1端子金具21Aと第2端子金具21Bの雌型接続部22と、対応する相手の端子ピン13とが次第に嵌合接続され、第2コネクタ120が所定量嵌合されたら、ハウジングロック片50が復元しつつ、ロック突条51が相手のハウジング11側のロック溝18に嵌ってロックされる(図31(B)参照)。
第2コネクタ120の嵌合作業が済んだら、仮係止位置にある検知部材100を本係止位置に向けて押し込む。第2コネクタ120の押し込み量が不足していると、ハウジングロック片50が撓み空間50A側に撓み変形したままの半ロック状態のことがある。その場合は、検知片103の先端が撓み変形しているハウジングロック片50の内面に突き当たって、それ以上の差し込みができないことにより、半ロック状態にあることが検知され(図32(B)参照)、そのときは第2コネクタ120を再度押し込めばよい。
第2コネクタ120が正規量押し込まれてロックされたら、ハウジングロック片50が元姿勢に戻って撓み空間50Aから退避しているから、保持片107が内方に撓み変形したまま検知片103ともども撓み空間50Aに進入し、その後に保持片107が復元変形して保持突部109が本係止孔68に嵌ることで、検知部材100が本係止位置に保持される(図33(B)参照)。
この間に同様に、第1と第2の端子金具21A,21Bの雌型接続部22と相手の端子ピン13とが正規に接続されるとともに、検知部材100の解離片106がショート端子15の接触片16と係合して端子ピン13から離間させ、両端子ピン13間の短絡状態が解除される。
また、検知片103の前側がハウジングロック片50の撓み空間60Aに留まってその撓み変形を規制し、ハウジング11,121間が二重ロックされるとともに、検知片103の後側が引き続きカバーロック片60の撓み空間60Aに留まって撓み変形を規制し、第1カバー70が引き続いて二重ロックされた状態となる。
以上説明したように本実施形態によれば、端子金具21B,21Cを電線35の端末に溶接するに際して、両端子金具21B,21Cを、それぞれの電線溶接部27を第1カバー70の下縁から外方に突出させた状態で第1カバー70の内面に載せ、この突出した電線溶接部27に対して電線35の芯線36の端末が重ねられて溶接される。この溶接部分wは、第1コネクタ20では第2カバー90で、第2コネクタ120では第3カバー130で覆われる。すなわち、カバーに対して溶接用開口を設ける必要が無く、したがってそれを塞ぐ蓋も不要であるから、構造がシンプルにまとめられる。
コイル30のリード線31と、端子金具21A,21Cのコイル溶接部26とは、第1カバー70に形成された溶接用開口77を利用してスポット溶接される。この溶接用開口77は、第1カバー70が正規にロックされたか否かを検知する検知部材100に一体形成された蓋部104で塞がれる。もって、部品点数の増加が抑制される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、端子金具、コイル及び電線を第1カバー上でアッセンブリして、その状態でハウジングと組み付けるようにしたが、アッセンブリしたのち一旦第1カバーから外し、ハウジングに収容したのち改めて第1カバーを被着するようにしてもよい。
(2)ハウジングに収容する電気部品は、上記実施形態に例示したコイルに限らず、他の電気部品であってもよい。
(3)ハウジングに収容するのは端子金具と電線のみとし、コイル等の他の電気部品を含まない形式のコネクタについても、本発明は同様に適用できる。
(4)第1カバーを相手の端子収容部に被着状態にロックするロック片は、第1カバー側に設けられていてもよい。
(5)本発明は、雄側の端子金具が収容される雄側のコネクタにも同様に適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る第1コネクタの分解斜視図 ハウジングの正面図 同背面図 図2のIV−IV線断面図 図3のV−V線断面図 第1コネクタのカバーを外した状態の背面図 溶接動作の説明図 第1カバーの縦断面図 溶接完了後のアッセンブリが装着された第1カバーの背面図 第2カバーの背面図 同平面図 検知部材の平面図 同縦断面図 図13のXIV−XIV線断面図 第1コネクタの組み付け完了後で検知部材の装着前の状態を示す斜視図 その縦断面図 第1コネクタの組み付け完了後の平断面図 第2コネクタの分解斜視図 ハウジングの背面図 同縦断面図 同平断面図 第3カバーの縦断面図 同横断面図 第2コネクタのカバーを外した状態の背面図 第2コネクタの組み付け完了後で検知部材の装着前の状態を示す斜視図 その縦断面図 相手コネクタの正面図 (A)第1コネクタに検知部材を装着する前の状態の縦断面図、(B)同平断面図 (A)第1カバーの半ロック状態を検知した場合の縦断面図、(B)同平断面図 (A)第1コネクタを相手コネクタに嵌合する前の状態の縦断面図、(B)同平断面図 (A)第1コネクタが相手コネクタに嵌合された状態の縦断面図、(B)同平断面図 (A)第1コネクタの半嵌合状態を検知した場合の縦断面図、(B)同平断面図 (A)検知部材が本係止位置に保持された状態の縦断面図、(B)同平断面図
符号の説明
13…端子ピン(相手端子:相手部品)
20…第1コネクタ
21,21A,21B,21C…端子金具
22…雌型接続部(端子接続部:部品接続部)
26…コイル溶接部(リード接続部)
27…電線溶接部(電線接続部)
30…コイル(電気部品)
31…リード線(リード)
35…電線
36…芯線
40…ハウジング
41…端子収容部(部品収容部)
42…電線収容部
60…ロック片
60A…(ロック片60の)撓み空間
70…第1カバー
73…載置部
74…位置決め突部(位置決め部)
77…溶接用開口
90…第2カバー
100…検知部材
103…検知片
104…蓋部
120…第2コネクタ
121…ハウジング
122…電線収容部
130…第3カバー(第2カバー)
w…溶接部分

Claims (3)

  1. ハウジングには、一端側に相手端子等の相手部品と接続される部品接続部が、他端側に電線の端末に溶接により接続される電線接続部が設けられた端子金具が収容され、このハウジングの後面を覆ってカバーが被着されたコネクタにおいて、
    前記カバーが、前記ハウジングにおける前記端子金具の前記部品接続部側を収容する部品収容部を覆う第1カバーと、前記端子金具の前記電線接続部側を収容する電線収容部を覆う第2カバーとに分割され、前記第1カバーの内面には、前記電線接続部を端縁の外に突出させた状態で前記端子金具が載置可能となっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第1カバーの内面には、前記端子金具を位置決めして載置可能とした位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングの前記部品収容部には、相手端子と接続される端子接続部を設けた端子金具の前記端子接続部と、コイル等の電気部品と、この電気部品のリードと接続されるリード接続部を設けた別の端子金具の前記リード接続部とが収容可能とされ、前記第1カバーの内面には、前記端子金具の前記端子接続部に加えて、前記電気部品と、前記別の端子金具の前記リード接続部とが載置されて、このリード接続部が前記電気部品の前記リードと重ね合わせ可能とされ、前記第1カバーにおける前記重ね合わせ部分と対応する位置には、溶接用の開口が形成されているとともに、
    前記第1カバーは前記ハウジングの前記部品収容部に対して、いずれか一方に設けられたロック片を相手側に弾性的に係止することで被着状態にロックされ、かつ被着状態では前記端子金具の前記端子接続部の後面に当たって抜け止めするようになっていて、前記第1カバーには、前記ロック片の弾性変位空間に進入可能な検知部材が設けられており、
    この検知部材に、前記溶接用の開口を塞ぐ蓋部が一体形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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