JP2006163775A - 印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷制御装置において、通常印刷時は高速で高品位なページ拡縮印刷を、プリンタ保存印刷時は正確なレイアウト変換が可能な印刷制御装置及び印刷制御方法を提供する。
【解決手段】 印刷制御装置において、印刷時に設定された印刷設定通りに出力する通常印刷モードと、印刷命令を保存手段で一旦保存した印刷命令の印刷設定を変更してから印刷可能な保存モードを切り替えることが可能であり、通常印刷モードと保存モードでページレイアウト変換における処理系を切り替える。
【選択図】 図1
【解決手段】 印刷制御装置において、印刷時に設定された印刷設定通りに出力する通常印刷モードと、印刷命令を保存手段で一旦保存した印刷命令の印刷設定を変更してから印刷可能な保存モードを切り替えることが可能であり、通常印刷モードと保存モードでページレイアウト変換における処理系を切り替える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、印刷制御装置及び印刷制御方法に関し、特に画像の拡大、縮小印刷制御を印刷途中で設定変更可能な印刷制御装置及び印刷制御方法に関する。
従来、プリンタドライバまたは、プリンタ本体でオリジナルページサイズを拡大、または縮小を行うためのプリンタドライバのUI設定方法としては、図11の14.00のように原稿用紙サイズに対する出力用紙サイズを指定する14.01定型用紙拡縮設定(例えば特許文献1)や、図12のようにページ配置を指示するN-up印刷、ポスター印刷15.01が存在する。
これらのUIで指定されたページ拡縮機能の実現手段として、大きく分けて以下の二つの手法が一般には知られている。
「プリンタドライバで拡大、縮小した印刷命令を生成する方法」
実現手段はいくつもあるが、いかに一例を挙げる。
実現手段はいくつもあるが、いかに一例を挙げる。
本来、600DPIのプリンタであれば、プリンタドライバがOSに宣言するデバイス解像度は600DPIをセットする。そうすることによって、Windows(登録商標)においては、600DPIの描画座標空間に対する描画命令が渡ってくる。
この仕組みを逆に利用するのが本方式であり、縮小時は解像度を600DPIよりも小さく宣言することで、OSから受け取る描画命令を最初から小さな座標空間で受け取ることが可能となる。一方、拡大時は解像度を大きく宣言することで、大きな座標空間の描画命令を受け取ることが可能である。
このようにして、受け取った描画命令を、そのまま600DPIの座標空間で処理することで、縮小または拡大処理が可能となるわけである。
以上の解像度宣言方式による拡縮処理は、OSから拡縮のかかったデータをもらいそのまま使うため、「拡縮処理による画質劣化が発生し難い」「縮小時は不要な描画命令がわたってこないためドライバの処理が高速」というメリットがある。
次に解像度宣言方法の流れを図4、図7の模式図を使って簡単に説明する。
プリンタドライバ初期化時に、プリンタドライバ解像度=「縮小率×デバイス解像度」をOSに返す(5000)と、アプリケーションから送られてくる描画命令は、設定した解像度の座標空間で渡されてくる(5002)。
プリンタドライバは、描画命令をそのまま(等倍で)印刷命令に変換してプリンタに送出することで、指定された縮小率の印字結果を得ることが出来る(5003)。
拡大時も同様の方法で、OSから拡大された描画命令をプリンタドライバは受け取ることが出来る5006、そのまま(等倍で)印刷命令に変換することで拡大された印刷結果を得ることが可能となる(5007)。
図7は、4−upの処理の流れを示している図である。
図4と基本的には同じであるが、ジョブ初期化時に渡される各ページの用紙サイズを、指定された1/4の領域に詰め込むための解像度の算出処理(8000)と、各ページ毎に、順に領域に格納するためのX,Y方向の平行移動量を算出し、OSから受け取った描画命令に対してX,Y方向平行移動(8003)を加えるだけで実現可能である。
「プリンタで拡大、縮小処理を行う方法」
前記の方法とは違い、プリンタドライバがOSに宣言するデバイス解像度は常にデバイス解像度(600DPI等)をセット。プリンタドライバは設定された拡縮率を印刷命令として生成し、OSから受け取った描画命令は、座標系には手を加えずに印刷命令を生成する。
前記の方法とは違い、プリンタドライバがOSに宣言するデバイス解像度は常にデバイス解像度(600DPI等)をセット。プリンタドライバは設定された拡縮率を印刷命令として生成し、OSから受け取った描画命令は、座標系には手を加えずに印刷命令を生成する。
プリンタは、指定された拡縮率に応じて、印刷命令の座標系を変換し描画処理を実施することで、ページの拡縮処理を実現。
図5の模式図を使って簡単に説明する。
プリンタドライバ初期化時に、プリンタドライバ解像度=デバイス解像度をOSに返す(6000、6005)と、アプリケーションから送られてくる描画命令は、設定した解像度の座標空間で渡されてくる。6002、6007。
プリンタドライバは、拡縮率をコマンドとして生成しプリンタに送出(6003、6008)。描画命令には座標変換を行わずに印刷命令を生成(6004、6009)しプリンタに送出すると、プリンタで指定された縮小率で描画処理を実行し目的の印字結果を得ることが出来る。6005、6010。
上記ドライバ、プリンタのページレイアウト変換機能とは独立して、「プリンタに印刷ジョブを保存し、保存した印刷命令に対してユーザがプリンタパネル等を使ってインタラクティブに拡大、縮小設定値を変更して印刷する機能」も存在する。
図9は、プリンタドライバのUIを使って、プリンタに印刷ジョブを保存することを指示するための1つの実現例である。
出力方法というメニュには通常印刷時は、「印刷」が選択されている。この値をプルダウンメニューで、「保存」または「保存+印刷」を選択すると、ジョブは保存ジョブであることを示すコマンドを含めて印刷命令が生成され、プリンタはそのジョブを保存ジョブとしてプリンタ内部の記憶領域に保存または、保存して印刷処理を行う。
次に、上記プリンタでプリントジョブの保存及び、拡縮処理を実施するのに必要なプリンタの構成を図3を使って説明する。
印刷装置3100のうち、ここではフォーマッタ制御部3101について詳しく説明を行う。このフォーマット制御部は、通常はPDLコントローラなどとも呼ばれている部分であり、ホストコンピュータとの接続手段であるところのインタフェース(I/F)部111と、受信データ等を一時的に保持管理するための受信バッファ3103、送信データ等を一時的に保持管理するための送信バッファ3104、印刷データの解析を司るコマンド解析部3107、印刷制御処理実行部3109、描画処理実行部3105、ページメモリ3106より構成されている。
インタフェース(I/F)111は、ホストコンピュータ300との印刷データの送受信を行う通信手段あり、通信プロトコルとしてIEEE-1284に準拠した通信を可能とするものである。但し本発明では、この通信手段に限定するものでなく、ネットワークを介してさまざまなプロトコルによる接続であってもよいし、IEEE-1394に準じた通信手段であってもよい。このインタフェース111を通して受信した印刷データは、そのデータを一時的に保持する記憶手段である受信バッファ3121に逐次蓄積され、必要に応じてコマンド解析3107または描画処理実行3105によって読み出され処理される。コマンド解析3017は、印刷命令体系や印刷ジョブ制御言語に準じた制御プログラムにより構成されており、ジョブ設定値、ページ設定値等の環境設定コマンドから、文字印字、図形、イメージなどの描画に関する印刷データの解析結果は、中間言語に変換され中間言語格納メモリ3104に1ページ分格納する。通常印刷時は1ページ分中間言語を格納次第、描画処理実行3105に指示を与えて描画処理を実行する。給紙選択やリセット命令などの描画以外のコマンドは、印刷制御処理実行部3109に指示を出し処理する。
描画処理実行部3105では、文字やイメージの各中間言語に変換された描画オブジェクトをページメモリ内のバンドメモリ3106に逐次展開して行くレンダラである。
印刷データ中にレイアウト設定コマンドの拡縮、X,Y方向移動を指示するコマンドが含まれている時は、中間言語をバンドメモリ展開時に座標変換処理を実施することでレイアウト変換を実現している。
また、先に図9で説明した「保存」または「保存+印刷」10.01が選択された時は、上記中間言語を一時的ではなく永久的に保存することとなる。保存されたジョブに対してはオペレーションパネル3120等により、レイアウト変換設定値も変更可能である。
一般的に、フォーマッタ制御部3102は、中央演算処理装置(CPU)、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などを用いたコンピュータ・システムによって構成されている。また、各部の処理は、マルチタスクモニタ(リアルタイムOS)のもとでタイムシェアリングに処理される構成であっても良いし、各機能ごとに専用のコントローラ・ハードウェアを用意して独立して処理される構成であってもかまわない。
オペレーションパネル3120は、前述した通り印刷装置の各種状態を設定・表示するためのものである。出力制御部3108は、バンドメモリ(ページメモリ)3106の内容をビデオ信号に変換処理し、プリンタエンジン部3110へ画像転送を行う。プリンタエンジン部3110は受け取ったビデオ信号を記録紙に永久可視画像形成するための印刷機構部であり、図1において前述したものである。
特開2000−218901号公報
従来の実施例で説明した、プリンタドライバのUI設定(図11、図12)でページ拡縮等のレイアウト設定をした状態で、図9のように保存を選択した時に、レイアウト変換手段が、「プリンタドライバで拡大、縮小した印刷命令を生成する方法」の場合、ドライバが生成した印刷命令は既に拡縮が行われており、元の描画命令のページサイズの情報や、詳細な描画情報が失われている。この印刷命令をプリンタで保存しプリンタパネルで拡縮設定の変更を行っても以下のような画質劣化、期待しない出力結果が発生することがある。
A3ページをA4ページに縮小設定で生成された印刷データをプリンタで保存、プリンタのパネル設定でA3(等倍)印刷に設定変更する場合、既に縮小処理により間引かれたデータを再現することができないため、通常の等倍出力結果に比べて画質劣化が発生してしまう。
A4ページデータをA3サイズに拡大し、出力用紙サイズをA4に指定する場合、A4用紙から外に出た描画命令は不要と判断され、プリンタに送られない。このデータをプリンタで保存してA4サイズに縮小して出力しても失われた部分は印字されない。
1つのページに複数ページを格納するFour-in-One設定で生成された印刷データを、プリンタで保存、プリンタのパネルで保存したジョブをモニターするとOne-in-Oneが表示されており、他のページレイアウトに変更できない。
プリンタドライバで既に4ページ分の描画命令を1ページ内に座標変換してしまっているため、各ページの情報がなくなっているから。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、その目的は、印刷制御装置及び印刷制御方法において、通常印刷時は高速で高品位なページ拡縮印刷を、プリンタ保存印刷時は正確なレイアウト変換が可能な印刷制御装置及び印刷制御方法を提供することにある。
すなわち、本発明の要旨は、印刷命令を一旦保存し、印刷設定を変更してから出力する手段を有する印刷システムにおいて、印刷時に設定された印刷設定通りに出力する「通常印刷モード」と、前記印刷命令を保存手段で一旦保存した印刷命令の印刷設定を変更してから印刷可能な「保存モード」を切り替える手段と、通常印刷モードと、保存モードで処理系を切り替えるページレイアウト変換手段を有することを特徴とする。
また、本発明の別の要旨は、前記通常印刷モードと、保存モードで処理系を切り替えるページレイアウト変換手段は、印刷パフォーマンス、画質共に最適な結果となるレイアウト変換処理手段を有する「通常印刷モード」と、非可逆なレイアウト変換処理は未実施な印刷命令と、未実施レイアウト変換値を保存し、印刷設定が決定した後にレイアウト変換設定値に従いレイアウト変換処理を行う手段を有する「保存印刷モード」を有することを特徴とする。
また、本発明の別の要旨は、前記、印刷パフォーマンス、画質共に最適な結果となるレイアウト変換処理手段は、レイアウト変換処理は印刷処理の初期段階で行ない、それ以降の処理に不要な情報や、データは削除することで全体処理を高速化する手段を有することを特徴とする。
以上説明したように、印刷制御装置及び印刷制御方法において、通常印刷時は高速で高品質なページレイアウト印刷を可能とし、プリンタで保存して印刷する時は、プリンタドライバで行ったレイアウト設定に縛られることなく目的のレイアウト設定に変更して出力することを可能とする。
(第1実施例)
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<印刷システムの構成例>
図1は、本発明に係る印刷制御装置の一例としてのホストコンピュータと、ホストコンピュータにより印刷制御されるプリンタとが通信可能に接続されてなる印刷システムの構成例を示すブロック図である。
図1は、本発明に係る印刷制御装置の一例としてのホストコンピュータと、ホストコンピュータにより印刷制御されるプリンタとが通信可能に接続されてなる印刷システムの構成例を示すブロック図である。
図において、ホストコンピュータ3000は、ROM3を構成するプログラム用ROM、あるいはハードディスクドライブやリムーバブルディスクドライブ、半導体メモリ等の外部メモリ11に記憶された、各種アプリケーションプログラムを実行し、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1を備える。
CPU1は、システムバス4に接続される各デバイスを総括的に制御する。また、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)や後述するプリンタドライバ等が記憶され、ROM3のフォント用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM3のデータ用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶される。
RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイス(マウス等)からの入力を制御する。ここで入力されるデータとしては、後述するポスター印刷時の種々の設定事項が含まれる。ディスプレイコントローラ(DC)6は、CRTディスプレイ、LCD等のディスプレイ(DSP)10の表示を制御する。
ディスクコントローラ(DKC)7は、ブートプログラム、各種のアプリケーションプログラム、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶するハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)8は、双方向性インタフェース(インタフェース)21を介してプリンタ1500に接続され、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定された、表示情報RAM(ビデオRAM)へのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、印刷される画像と同一の画像をディスプレイ10上に表示するWYSIWYG(What You See Is What You Get)を可能としている。また、CPU1は、ディスプレイ10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことが可能である。
プリンタ1500はプリンタCPU12により制御される。CPU12は、ROM13のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等あるいはオプションとして接続される外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づき、印刷部I/F16を介してシステムバス15に接続される印刷部(プリンタエンジン)17に、出力情報としての画像信号を出力する。
また、ROM13のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM13のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ14がないプリンタの場合、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
CPU12は入力部18を介してホストコンピュータ3000と通信可能に接続され、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ3000に通知できる。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域としても用いられる。また、その少なくとも1部が不揮発性メモリ(NVRAM)として構成される。
前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ14は、ディスクコントローラ(DKC)20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、例えばCPU12の制御プログラム、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、1501は操作部であり、プリンタに各種設定を行ったり、指示を入力するためのスイッチおよび、各種情報を表示、報知するためのLCD、LED等が配されている。操作部1501から入力された各種設定は、例えばRAM19のNVRAM部分に記憶される。
また、前述した外部メモリ14は1個に限らず、複数個接続することが可能であり、フォントROMに記憶された内蔵フォント以外のフォントを追加したり、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するためのエミュレーションプログラムを追加することが可能である。
図2は、図1に示したシステムでの典型的な印刷処理において、特にホストコンピュータ3000を中心として、処理の流れと関係する構成を説明する図である。
図2におけるアプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、およびシステムスプーラ204は、ホストコンピュータ3000の外部メモリ11に保存されたファイルとして存在し、OSや他のモジュールによってRAM2にロードされ、実行されるプログラムモジュールである。また、アプリケーション201およびプリンタドライバ203は、外部メモリ11のFDや不図示のCD−ROMから読み出したり、あるいは不図示のネットワークを経由して受信し、外部メモリ11に追加記憶することが可能である。
外部メモリ11に保存されているアプリケーション201はRAM2にロードされて実行されるが、このアプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用する。
グラフィックエンジン202は、プリンタ1500の機種毎に用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。そして、例えばOSがWindows(登録商標)である場合、アプリケーション201から受け取るGDI(Graphics Device Interface)関数からDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ203へDDI関数を出力する。
プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202に対して、デバイス解像度、有効印字領域、対応用紙サイズを通知することで、グラフィックエンジン202からはDDI関数を介してプリンタドライバ203に描画命令が渡されてくる。プリンタドライバは、渡された描画命令をプリンタ1500が解釈、実行可能なプリンタ制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)を生成する。生成されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインタフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される。
図6は、本実施形態に係るホストコンピュータ7000の機能構成をより詳細に示すブロック図である。
概要を説明することを目的とした図2では説明しなかったが、本実施形態に係るホストコンピュータ7000では、拡大、縮小、回転、水平方向移動を実現する手段を有するレイアウト変換層をプリンタドライバ703内部に有する構成を示している。
本実施例では、通常印刷時に、UI設定(図11、12)によりページ拡縮(特に縮小)が指定されている時は、ジョブの初期化時にレイアウト層704がOSに対してデバイス処理解像度にページ縮小率をかけたものを宣言することで、拡縮のかかった描画指示をOSから受け取る。縮小するページの描画データは、OSから縮小サイズで受け取ることにより、処理データ量の削減によるパフォーマンス向上、縮小によるライン抜けなどの防止につながる。さらに、必要に応じてレイアウト層自身がOSから受け取る描画命令の描画位置を指示する座標値に対して、拡縮、回転、平行移動などのレイアウト変換を加える。
以上のように、UI等で設定されたレイアウト変換指定に対して、レイアウト層で行ったレイアウト変換処理は既に実施済みであることを、後段のコマンド生成モジュール705に伝える。
一方、UI設定等(図9、10.01)でプリンタでの一時保存印刷が指定された時は、プリンタ保存ジョブとして処理を行う。保存ジョブ生成時は、ページ拡縮を指示するUI設定時(図11,図12)でも、レイアウト層704はデバイス解像度を宣言し、OSからデバイス処理解像度で描画指示を受け取る。また、レイアウト層によるレイアウト変換処理も行わない。
コマンド生成モジュール705は、ジョブ開始命令の属性として通常印刷ジョブか、保存ジョブかをセット、未処理レイアウト変換処理があれば、ページ開始命令のパラメータとしてレイアウト変換値にセットする。レイアウト層から渡された描画命令から、ページ記述言語等からなるプリンタ制御コマンドを生成し、システムスプーラ706経由でプリンタ707に出力する。
次に、図10を使って、本実施例で生成する本実施例を実現する印刷命令の代表的な具体例を説明する。
印刷命令は、ジョブの開始を通知する命令「ジョブ開始命令」11.0から始まる。「ジョブ開始命令」11.0は、ジョブの属性をパラメータとして持っており、本実施例においては通常印刷ジョブか、保存ジョブであるかを示す値がセットできるようになっている。
本実施例においては、プリンタでページの拡縮を含めたレイアウト変換処理が可能であり、ページ開始命令11.01の属性としてページレイアウト指定値(11.02)でページのレイアウト変換が指定できる。通常印刷ジョブ時は、プリンタドライバ内でページレイアウト処理は実施し、ページレイアウト指定値(11.02)は等倍指定または省略される。保存ジョブ時は、ドライバではページレイアウト処理は行わず、ページレイアウト指定値(11.02)にUIで指定されたレイアウト変換値をセットする。
ページ中に含まれる描画命令11.03は、ページ開始命令11.01とページ終了命令11.04でいくつでも発行することが可能であり、ジョブ属性、ページ属性に従った描画処理をコントローラに要求するものである。
複数ページを含むジョブでは、再度ページ開始命令11.05が発行され、必要に応じてページレイアウト指定値の設定値を変更する。
上記コマンドを受け取ったプリンタは、「ジョブ開始命令」11.0の属性値が、通常印刷ジョブであるときは、中間言語メモリ3104に格納した中間言語を少なくともページ単位で描画処理部3105が指定された拡縮処理を加えて描画処理を実施する。
保存ジョブの場合は、中間言語を中間言語メモリ3104内に保存することで、オペレーションパネル3120等のユーザーアクションにより、保存したジョブを何度も印刷したり、ページレイアウトを変更して出力することを可能とする。
最後に、プリンタドライバ内部の処理の流れの詳細を処理フロー図8を使って説明する。
S9.1:UI設定等で指定された設定値からページレイアウト変換値sxfmを算出する。
sxfmは、ページの拡縮率と、平行移動量を示すパラメータを意味しており、ここではX、Y軸の二次元座標変換式パラメータを示すものとする。S9.2へ、
S9.2:このジョブがプリンタ保存ジョブであれば、S9.12へ、通常ジョブであればS9.3へ、
S9.3:このジョブのレイアウト変換パラメータ値sxfmがページを拡大するものなら、S9.6へ、等倍以下ならS9.4へ、
S9.4:初期化処理時に、OSに宣言するプリンタ解像度として、縮小率×デバイス解像度をセットする。S9.5へ、
S9.5:sxfmの拡大率を指定するパラメータを等倍に書き換える。S9.7へ
S9.6:初期化処理時に、OSに宣言するプリンタ解像度としてデバイス解像度をセットする。S9.7へ、
S9.7:座標変換値sxfmを、レイアウト層で行う座標変換処理の値lxfmと、プリンタで行う座標変換処理の値pxfmに分解する。S9.8へ、
(分解方法は、ポスター印刷のようなページからはみ出すくらい大きな拡大処理は、レイアウト層で描画命令を拡大し、不要な描画命令は送らないようにすると、印刷命令サイズを小さくでき、印刷速度をアップすることができる。一方、A4ページをA3ページに拡大するような場合は、プリンタで拡大処理を行ったほうが印刷命令サイズが小さくすることになる。このように、レイアウト層の処理速度、データ転送レート、プリンタの処理速度などを鑑み、座標変換値を分解する)
S9.8:OSから受け取った描画命令の描画位置を示すパラメータに対してlxfm値を掛け合わせ、印刷命令を生成し、プリンタに送出する。S9.9へ、
S9.9:1ページ分全ての描画命令を受け取ったらS9.10へ、まだならS9.8へ
S9.10:ジョブのデータを全て処理し終わっていたら、処理終了。残っていたらS9.1へ。
S9.2:このジョブがプリンタ保存ジョブであれば、S9.12へ、通常ジョブであればS9.3へ、
S9.3:このジョブのレイアウト変換パラメータ値sxfmがページを拡大するものなら、S9.6へ、等倍以下ならS9.4へ、
S9.4:初期化処理時に、OSに宣言するプリンタ解像度として、縮小率×デバイス解像度をセットする。S9.5へ、
S9.5:sxfmの拡大率を指定するパラメータを等倍に書き換える。S9.7へ
S9.6:初期化処理時に、OSに宣言するプリンタ解像度としてデバイス解像度をセットする。S9.7へ、
S9.7:座標変換値sxfmを、レイアウト層で行う座標変換処理の値lxfmと、プリンタで行う座標変換処理の値pxfmに分解する。S9.8へ、
(分解方法は、ポスター印刷のようなページからはみ出すくらい大きな拡大処理は、レイアウト層で描画命令を拡大し、不要な描画命令は送らないようにすると、印刷命令サイズを小さくでき、印刷速度をアップすることができる。一方、A4ページをA3ページに拡大するような場合は、プリンタで拡大処理を行ったほうが印刷命令サイズが小さくすることになる。このように、レイアウト層の処理速度、データ転送レート、プリンタの処理速度などを鑑み、座標変換値を分解する)
S9.8:OSから受け取った描画命令の描画位置を示すパラメータに対してlxfm値を掛け合わせ、印刷命令を生成し、プリンタに送出する。S9.9へ、
S9.9:1ページ分全ての描画命令を受け取ったらS9.10へ、まだならS9.8へ
S9.10:ジョブのデータを全て処理し終わっていたら、処理終了。残っていたらS9.1へ。
S9.11:プリンタでの保存を行うジョブの時は、デバイス解像度をそのままOSにプリンタ解像度として宣言する。S9.12へ、
S9.12:S9.1で求めた座標変換変数値sxfmを基本的に全て、レイアウト変換を指示する印刷命令に変換し、プリンタに送出する。この時、レイアウト変換処理の中でも可逆性のある変換処理(例、回転処理)は、ドライバで実施し、変換前の状態を示す情報を印刷命令につけることで、プリンタ内部でのオリジナル原稿レイアウトに戻すことを可能とする。S9.13へ
S9.13:OSから受けた描画命令から、印刷命令を生成し、プリンタに送出する。S9.14へ、
S9.14:1ページ分全ての描画命令を受け取ったらS9.15へ、まだならS9.13へ
S9.15:ジョブのデータを全て処理し終わっていたら、処理終了。残っていたらS9.1へ処理が進む。
S9.12:S9.1で求めた座標変換変数値sxfmを基本的に全て、レイアウト変換を指示する印刷命令に変換し、プリンタに送出する。この時、レイアウト変換処理の中でも可逆性のある変換処理(例、回転処理)は、ドライバで実施し、変換前の状態を示す情報を印刷命令につけることで、プリンタ内部でのオリジナル原稿レイアウトに戻すことを可能とする。S9.13へ
S9.13:OSから受けた描画命令から、印刷命令を生成し、プリンタに送出する。S9.14へ、
S9.14:1ページ分全ての描画命令を受け取ったらS9.15へ、まだならS9.13へ
S9.15:ジョブのデータを全て処理し終わっていたら、処理終了。残っていたらS9.1へ処理が進む。
(他の実施形態)
上述の実施形態においては、1つのホストコンピュータで本発明による画像処理を行う場合についてのみ説明したが、と同等の機能を複数の機器から構成されるシステムによって実現しても良い。
上述の実施形態においては、1つのホストコンピュータで本発明による画像処理を行う場合についてのみ説明したが、と同等の機能を複数の機器から構成されるシステムによって実現しても良い。
尚、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では9のいずれか1つ以上に示すフローチャートに対応したプログラム)を、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、クライアントコンピュータ上で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給し、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
Claims (3)
- 印刷命令を一旦保存し、印刷設定を変更してから出力する手段を有する印刷制御装置において、
印刷時に設定された印刷設定通りに出力する通常印刷モードと、前記印刷命令を保存手段で一旦保存した印刷命令の印刷設定を変更してから印刷可能な保存モードを切り替える手段と、
前記通常印刷モードと前記保存モードで処理系を切り替えるページレイアウト変換手段を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記通常印刷モードと前記保存モードで処理系を切り替えるページレイアウト変換手段は、通常印刷モードでは、印刷パフォーマンスと画質共に最適な結果となるレイアウト変換処理を実行し、保存印刷モードでは、非可逆なレイアウト変換処理は未実施な印刷命令と未実施レイアウト変換値を保存し、印刷設定が決定した後にレイアウト変換設定値に従いレイアウト変換処理を実行することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
- 前記印刷パフォーマンスと画質共に最適な結果となるレイアウト変換処理は、印刷処理の初期段階で行ない、それ以降の処理に不要な情報やデータは削除することで全体処理を高速化することを特徴とする請求項2記載の印刷制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004353855A JP2006163775A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2004353855A Withdrawn JP2006163775A (ja) | 2004-12-07 | 2004-12-07 | 印刷制御装置および印刷制御装置のデータ処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006163775A (ja) |
-
2004
- 2004-12-07 JP JP2004353855A patent/JP2006163775A/ja not_active Withdrawn
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