JP2006162999A - 定着ユニット、画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

定着ユニット、画像形成装置、及び、画像形成システム Download PDF

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【課題】第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニット、画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
【解決手段】第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットであって、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、定着ユニット、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像形成装置は、第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットを有している。そして、当該定着ユニットには、安定した圧接力で第二ローラを第一ローラへ圧接させるために、第二ローラを付勢可能な付勢部材の一例としてのバネが設けられている。
特開平8−6426号公報
ところで、現像剤像を定着する媒体が封筒等である場合には、第二ローラの第一ローラに対する圧接力が大きすぎると媒体にしわが発生することが知られている。かかる問題を解決するために、第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えられる定着ユニット、すなわち、封筒等のしわが発生しやすい媒体に現像剤像を定着するときには、しわの発生の防止を重視して、低圧接力モードで使用し、普通紙等の媒体に現像剤像を定着する際には、定着性能を重視して、高圧接力モードで使用することができる定着ユニット、が特に有効である。
そして、従来の定着ユニットは、第二ローラを付勢するバネを一つだけ備えており、当該バネの伸び量(又は縮み量)を、カム等を用いて高圧接モードと低圧接力モードとで変化させること等により、前記圧接力の切り替えを実現していた。
しかしながら、かかる方策によって圧接力を切り替える場合には、バネの伸び量を、精度よく所定の値に設定するのが困難なため、所望の圧接力が得られないという課題があった。また、カム等の大きさの制約から、高圧接モード時と低圧接モード時との圧接力の差を十分大きく取ることができないという課題があった。このように、従来の定着ユニットにおいては、適切な圧接力の大きさの切り替えが行われているとは言えなかった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニット、画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
主たる本発明は、第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットであって、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有することを特徴とする定着ユニットである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットであって、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有することを特徴とする定着ユニット。
かかる場合には、第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニットが実現されることとなる。
また、前記複数の付勢部材は、バネ定数が互いに異なる第一バネ及び第二バネであり、前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネを前記第一バネ及び第二バネの中から適宜選択して、前記圧接力の大きさを切り替えることとしてもよい。
かかる場合には、最小限のバネにより、適切な圧接力の切り替えを実現することができる。
また、前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネとして、前記第一バネ及び第二バネの双方、又は、前記第一バネのみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替えることとしてもよい。
かかる場合には、高圧接力モード時の圧接力の大きさをより大きくすることが可能となる。
また、前記第一バネのバネ定数は、前記第二バネのバネ定数よりも小さいこととしてもよい。
かかる場合には、高圧接モード時と低圧接モード時との圧接力の差をより大きく取ることができる。
また、前記第一バネと連結しており、前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第一押圧部材と、前記第二バネと連結しており、前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第二押圧部材と、を有し、前記切り替え部は、前記第一押圧部材に設けられ、回動することにより前記第二押圧部材に接触可能な回動部材であり、前記回動部材が回動して前記第二押圧部材に接触したときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材を介して前記第二ローラに伝達されて、前記第一バネ及び第二バネの双方が前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材を介して前記第二ローラを付勢し、前記回動部材が前記第二押圧部材に接触しなかったときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材に伝達されず、前記第一バネのみが前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを付勢することとしてもよい。
かかる場合には、第一押圧部材に設けられている切り替え部が、回動することにより第二押圧部材に接触した状態を維持できる構成により、第二押圧部材の押圧力が切り替え部を介して第二ローラに適切に伝達される。
また、前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材は、それぞれ、回動軸まわりに回動可能なレバーであり、前記第二押圧部材の前記回動軸から、該第二押圧部材の、前記第二バネとの連結部、までの距離は、前記第一押圧部材の前記回動軸から、該第一押圧部材の、前記第一バネとの連結部、までの距離よりも大きいこととしてもよい。
かかる場合には、高圧接力モード時の圧接力の大きさをより大きくすることが可能となる。
また、前記圧接力の大きさを切り替えるために操作される操作部、を有することとしてもよい。
かかる場合には、簡易な構成で、第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニットを実現することができる。
また、第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットであって、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有し、前記複数の付勢部材は、バネ定数が互いに異なる第一バネ及び第二バネであり、前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネを前記第一バネ及び第二バネの中から適宜選択して、前記圧接力の大きさを切り替え、前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネとして、前記第一バネ及び第二バネの双方、又は、前記第一バネのみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替え、前記第一バネのバネ定数は、前記第二バネのバネ定数よりも小さくて、前記第一バネと連結しており、前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第一押圧部材と、前記第二バネと連結しており、前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第二押圧部材と、を有し、前記切り替え部は、前記第一押圧部材に設けられ、回動することにより前記第二押圧部材に接触可能な回動部材であり、前記回動部材が回動して前記第二押圧部材に接触したときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材を介して前記第二ローラに伝達されて、前記第一バネ及び第二バネの双方が前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材を介して前記第二ローラを付勢し、前記回動部材が前記第二押圧部材に接触しなかったときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材に伝達されず、前記第一バネのみが前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを付勢し、前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材は、それぞれ、回動軸まわりに回動可能なレバーであり、前記第二押圧部材の前記回動軸から、該第二押圧部材の、前記第二バネとの連結部、までの距離は、前記第一押圧部材の前記回動軸から、該第一押圧部材の、前記第一バネとの連結部、までの距離よりも大きくて、前記圧接力の大きさを切り替えるために操作される操作部、を有することを特徴とする定着ユニットも実現可能である。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニット、を有する画像形成装置であって、前記定着ユニットは、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有することを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
かかる場合には、第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる画像形成装置が実現されることとなる。
また、開閉可能なカバーを有し、前記定着ユニットは、前記カバーが閉じており、かつ、前記第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着し、前記複数の付勢部材は、バネ定数が互いに異なる第一バネ及び第二バネであり、前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネとして、前記第一バネ及び第二バネの双方、又は、前記第一バネのみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替え可能であり、前記画像形成装置は、前記第一バネ及び第二バネの双方が前記切り替え部により選択されており、前記第一バネ及び第二バネが前記第二ローラを付勢している状態、において、前記カバーの開動作に連動して、前記第二バネが前記第二ローラを付勢している状態を解除することにより、前記圧接力の大きさを小さくするための圧接力変更部材、を有することとしてもよい。
かかる場合には、カバーを開いた際に前記圧接力の大きさが小さくなることにより、定着ユニットにジャムが発生した際にトラブルシューティングを簡易に行うことができる。さらに、カバーを開いた際に前記圧接が解除されないことにより、ユーザが前記トラブルシューティングを行う際にユーザの手などが未定着現像剤で汚れるという不都合が適切に防止される。
また、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニット、を有する画像形成装置であって、前記定着ユニットは、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有する画像形成装置、を備えたことを特徴とする画像形成システムも実現可能である。
かかる場合には、第二ローラの第一ローラに対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる画像形成システムが実現されることとなる。
===画像形成装置の外装構成例===
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10を例にとって、その外装構成例について説明する。図1及び図2は、プリンタ10の外装構成を示した斜視図である。なお、図1は、図2に示された黒矢印の方向からプリンタ10を見たときの斜視図である。同様に、図2は、図1に示された黒矢印の方向からプリンタ10を見たときの斜視図である。また、図1及び図2においては、矢印にて上下方向を示している。
本実施の形態に係るプリンタ10は、図1及び図2に示すように、操作パネル215と、上面カバー220と、第一側面カバー230と、当該第一側面カバー230に隣接する第二側面カバー240と、第一側面カバー230の裏側に位置する第三側面カバー250と、第二側面カバー240の裏側に位置するカバーの一例としての第四側面カバー260と、コントローラーボックス270と、を有している。
操作パネル215は、プリンタ10の上部に設けられており、ユーザ等とのインターフェイスとなる部分である。すなわち、操作パネル215は、ユーザ等からの指示を受け付けるための指示受付部と、ユーザ等へ各種情報を与えるための液晶パネル等からなる情報出力部とを有している。
上面カバー220は、プリンタ10の上部に設けられている取り外し式のカバーである。すなわち、上面カバー220は、プリンタ10内部の機器のメンテナンス等のために、プリンタ供給者等が取り外すことができるようになっている。上面カバー220は、二つのネジ穴を有しており、当該上面カバー220は、プリンタ本体12に対し、二箇所にて、ネジで固定されている。
また、当該上面カバー220は、排出された媒体の一例としての記録媒体を支持する機能をも有している。かかる機能を実現するために上面カバー220は、記録媒体支持部226を備えている。さらに、上面カバー220には、前述した操作パネル215が、当該操作パネル215の裏側において、ネジ(不図示)で固定されている。
第一側面カバー230及び第二側面カバー240は、プリンタ10の側部に設けられている取り外し式のカバーである。すなわち、第一側面カバー230及び第二側面カバー240は、プリンタ10内部の機器のメンテナンス等のために、プリンタ供給者等が取り外すことができるようになっている。また、第一側面カバー230及び第二側面カバー240は、それぞれ三つのネジ穴を有しており、当該第一側面カバー230及び第二側面カバー240は、プリンタ本体12に対し、三箇所にて、ネジで固定されている。
第三側面カバー250及び第四側面カバー260は、プリンタ10の側部に設けられている開閉式のカバーである。すなわち、第三側面カバー250及び第四側面カバー260は、ユーザ等が、取っ手を掴んで、開けたり閉じたりすることができるようになっている。第三側面カバー250は、主として、プリンタ10に設けられている消耗品(例えば、後述する現像装置51、52、53、54)を交換する際に開閉される消耗品交換用カバーである。また、第四側面カバー260は、プリンタ10内でジャムが発生した際にトラブルシューティングのために開閉されるトラブルシューティング用カバーであるとともに、プリンタ10に設けられている消耗品(例えば、後述する定着ユニット90)を交換する際に開閉される消耗品交換用カバーでもある。
コントローラーボックス270は、メモリやハードディスク等を収容するボックスである。このコントローラーボックス270は、四つのネジ穴を有しており、当該コントローラーボックス270は、プリンタ本体12に対し、四箇所にて、ネジで固定されている。そして、ユーザ等が、メモリやハードディスク等を交換したい場合には、ネジを外して、コントローラーボックス270をプリンタ本体12から取り外すことにより、当該交換を行うことが可能となっている。
===画像形成装置の内部構成例===
次に、図3を用いて、画像形成装置の一例としてのプリンタ10の内部構成例について説明する。図3は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図3には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。また、図3は、第三側面カバー250を正面にして、すなわち、図2の白矢印の方向から、プリンタ10を見たときの図である。
本実施の形態に係るプリンタ10は、図3に示すように、潜像を担持するための感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、中間転写体62、感光体クリーニングユニット82を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット100を有している。
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図3中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
YMCK現像ユニット50は、感光体20上に形成された潜像を、現像装置に収容された現像剤の一例としてのトナーT、すなわち、ブラック現像装置51に収容されたブラック(K)トナー、マゼンタ現像装置52に収容されたマゼンタ(M)トナー、シアン現像装置53に収容されたシアン(C)トナー、及び、イエロー現像装置54に収容されたイエロー(Y)トナーを用いて現像するための装置である。
このYMCK現像ユニット50は、前記4つの現像装置51、52、53、54が装着された状態で回転することにより、前記4つの現像装置51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、このYMCK現像ユニット50は、前記4つの現像装置51、52、53、54を4つの現像装置保持部55a、55b、55c、55dにより保持しており、前記4つの現像装置51、52、53、54は、中心軸50aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、1ページ分の画像形成が終了する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像装置51、52、53、54に収容されたトナーTにて、感光体20上に形成された潜像を順次現像する。なお、前述した4つの現像装置51,52,53,54の各々は、プリンタ本体12、より具体的には、YMCK現像ユニット50の前記現像装置保持部55a、55b、55c、55d、に対して着脱可能となっている。
一次転写ユニット60は、感光体20に形成された単色トナー像を後述の中間転写体62に転写するための装置であり、4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体62にフルカラートナー像が形成される。
この中間転写体62は、PETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写体62上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。
定着ユニット90は、記録媒体上の、現像剤像の一例としてのトナー像、を当該記録媒体に定着するための装置である。すなわち、当該定着ユニット90は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を記録媒体に融着させて永久像とするものである。なお、定着ユニット90は、プリンタ本体12に対して着脱可能となっている。定着ユニット90の詳細については後述する。
感光体クリーニングユニット82は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製の感光体クリーニングブレード84を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体62上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーTを感光体クリーニングブレード84により掻き落として除去するための装置である。
制御ユニット100は、図4に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、及び、中間転写体62が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像ユニット50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置54が、感光体20に対向した現像位置に位置している。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体62に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーTの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、感光体20と中間転写体62とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体62から離間している。
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について、各々の現像装置毎に順次実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体62に重なり合って転写される。これにより、中間転写体62上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体62上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体62の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって記録媒体に転写される。なお、記録媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体62に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて記録媒体に融着される。
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、感光体クリーニングユニット82に支持された感光体クリーニングブレード84によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、感光体クリーニングユニット82が備える残存トナー回収部に回収される。
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図4を参照しつつ説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、二次転写ユニット80、感光体クリーニングユニット82、定着ユニット90)と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニットを制御する。
===定着ユニット及びその周辺の構成例===
次に、図5乃至図9を用いて、定着ユニット90と、当該定着ユニット90がプリンタ本体12に装着されているときに当該定着ユニット90の周辺に位置するプリンタ本体12側の部材(以下、周辺部材とも呼ぶ)の構成例について説明する。
図5は、定着ユニット90の外観構成を示した斜視図である。
図6乃至図9は、定着ユニット90がプリンタ本体12に装着されているときの、定着ユニット90の長手方向端部90a及びその周辺の周辺部材を示した図である。図6は、高圧接力モード(後述)が選択されているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図である。図7は、低圧接力モード(後述)が選択されているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図である。また、図8は、図6と同様、高圧接力モードが選択されているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図であるが、図6が、前述した第四側面カバー260が閉じているときの当該状態を表しているのに対し、図8は、当該第四側面カバー260が開いているときの当該状態を表している。同様に、図9は、図7と同様、低圧接力モードが選択されているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図であるが、図7が、前述した第四側面カバー260が閉じているときの当該状態を表しているのに対し、図9は、当該第四側面カバー260が開いているときの当該状態を表している。
なお、図5乃至図9においては、矢印にて上下方向が、図5おいては、矢印にて定着ユニット90の長手方向及び幅方向が示されている。
また、前述したとおり、図6乃至図9は、定着ユニット90の長手方向端部90a等を示した図であるが、定着ユニット90の長手方向一端部と長手方向他端部は、ほぼ同様の構成を有しているため、これらの図には、定着ユニット90の長手方向片端部のみを示している。
定着ユニット90は、記録媒体上のトナー像を加熱加圧して当該記録媒体に定着するための装置であり、第一ローラの一例としての定着ローラ302と、第二ローラの一例としての加圧ローラ304と、複数の押圧部材、すなわち、第一押圧部材の一例としての第一押圧レバー312及び第二押圧部材の一例としての第二押圧レバー316と、複数の付勢部材、すなわち、第一バネの一例としての第一引っ張りバネ320及び第二バネの一例としての第二引っ張りバネ324と、切り替え部の一例としての回動部材332と、操作部336と、を備えている。また、前記周辺部材としては、後述する本体側レバー622が、設けられている。
定着ローラ302は、記録媒体上のトナー像を加熱して、当該トナー像を当該記録媒体に融着させる。この定着ローラ302は、その長手方向が定着ユニット90の長手方向に沿うように設けられている。また、定着ローラ302は、回転軸(不図示)と大径部302aとを有しており、当該回転軸まわりに回転可能となっている。さらに、大径部302aの内部には、ヒーター(不図示)が設けられており、当該ヒーターから発せられる熱により、記録媒体上のトナー像が熱せられて記録媒体に融着される。
加圧ローラ304は、前記定着ローラ302と協働して、記録媒体上のトナー像を加圧する。この加圧ローラ304は、その長手方向が定着ユニット90の長手方向に沿うように、かつ、定着ローラ302と隣り合う位置に設けられている。また、加圧ローラ304は、回転軸 (不図示)と大径部304aとを有しており、当該回転軸まわりに回転可能となっている。
さらに、加圧ローラ304は、定着ローラ302に圧接可能となるように構成されている。そして、定着ユニット90が記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着する際には、加圧ローラ304が定着ローラ302に記録媒体を介して圧接して、定着ローラ302と加圧ローラ304とにより挟持された記録媒体上のトナー像が、これらの二つのローラにより加圧されることとなる。また、加圧ローラ304の長手方向両端部(すなわち、大径部304aの外側二箇所)には、後述する第一押圧レバー312により把持される被把持部304bが設けられている。
第一押圧レバー312及び第一引っ張りバネ320は、図6及び図7に示すように、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させるために、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて、押圧及び付勢する。この第一押圧レバー312及び第一引っ張りバネ320は、定着ユニット90の長手方向両端部に一組ずつ設けられている。
第一押圧レバー312は、図6及び図7に示すように、その上部に回動軸312aを、その下部に後述する第一引っ張りバネ320との連結部312bを有し、かつ、回動軸312aと連結部312bとの間には、前記被把持部304bを把持するための把持部312cが設けられている。そして、第一押圧レバー312は、把持部312cが被把持部304bを把持した状態で(第一押圧レバー312が加圧ローラ304に連結した状態で)、前記回動軸312aまわりに回動可能となるように構成されている。
第一引っ張りバネ320は、図6及び図7に示すように、その両端にフック320a、320bを有し、一端側(図6中左側)のフック320aは第一押圧レバー312の前記連結部312bに、他端側(図6中右側)のフック320bはフレーム350に、それぞれ連結されている。そして、第一引っ張りバネ320は、その引っ張り力(付勢力)により、第一押圧レバー312の下部(第一押圧レバー312の連結部312b)を定着ローラ302側(図6中、左側から右側へ向かう方向)へ引っ張っている。
すなわち、第一押圧レバー312の回動軸312aが当該第一押圧レバー312の上部に位置するから、第一引っ張りバネ320の前記引っ張り力(付勢力)は、第一押圧レバー312に伝達された結果、第一押圧レバー312の図6及び図7中反時計方向の回動力に変換されていることとなる。そして、回動軸312aと連結部312bとの間に位置する把持部312c、が把持する加圧ローラ304は、図6及び図7に示すように、第一押圧レバー312のかかる回動力により、定着ローラ302へ向けて付勢され、かつ、押圧されている。
回動部材332は、回動軸332aと、二つの接触部332bとを備えており、さらに、前記圧接力の大きさを切り替えるために操作される操作部336が、当該回動部材332に固定されている。
回動軸332aは、その長手方向が定着ユニット90の長手方向に沿うように、定着ユニット90の一端側から他端側に亘って設けられている。この回動軸332aは、その両端部にて、前記第一押圧レバー312(の下部)に回動自在に固定されている。そして、当該回動軸332aは、ユーザ等が後述する操作部336を操作することにより、図6に示される第一回動位置と図7に示される第二回動位置との間を往復回動するようになっている。
二つの接触部332bは、回動軸332aの両端部に、それぞれ固定されており、回動軸332aの回動に伴って、回動する。そして、当該接触部332bは、回動軸332aが第一回動位置に位置したときには、後述する第二押圧レバー316に接触可能となる(図6)一方で、回動軸332aが第二回動位置に位置したときには、第二押圧レバー316に接触不可能となる(図7)ように、構成されている。
操作部336は、回動軸332aの一端部に固定されているレバーであり、図5に示すように、ユーザ等が操作できるように定着ユニット90の外部に露出している。そして、回動軸332aが第二回動位置に位置する状態で、ユーザ等が操作部336を押し上げると、回動軸332aが回動して第一回動位置まで移動するようになっている。逆に、回動軸332aが第一回動位置に位置する状態で、ユーザ等が操作部336を押し下げると、回動軸332aが回動して回動軸332aが第二回動位置まで移動するようになっている。
第二押圧レバー316及び第二引っ張りバネ324は、図6に示すように、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させるために、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて、押圧及び付勢する。この第二押圧レバー316及び第二引っ張りバネ324は、定着ユニット90の長手方向両端部に一組ずつ設けられている。
第二押圧レバー316は、図6及び図7に示すように、その上部に回動軸316aを、その下部に後述する第二引っ張りバネ324との連結部316bを有し、前記回動軸316aまわりに回動可能となるように構成されている。そして、回動軸316aと連結部316bとの間には、回動部材332の前記接触部332bが接触可能な被接触部316cが設けられている。また、第二押圧レバー316の連結部316bは、前記第一押圧レバー312の連結部312bより下方に位置しており、したがって、第二押圧レバー316の回動軸316aから連結部316bまでの距離は、前記第一押圧レバー312の回動軸312aから連結部312bまでの距離までの距離よりも大きくなっている。
第二引っ張りバネ324は、前述した第一引っ張りバネ320とは異なるバネ定数(本実施の形態においては、第一引っ張りバネ320のバネ定数の方が、第二引っ張りバネ324のバネ定数よりも小さい)を有するバネであり、図6及び図7に示すように、その両端にフック324a、324bを有している。一端側(図6中左側)のフック324aは第二押圧レバー316の前記連結部316bに、他端側(図6中右側)のフック324bはフレーム350に、それぞれ連結されている。そして、第二引っ張りバネ324は、その引っ張り力(付勢力)により、第二押圧レバー316の下部(第二押圧レバー316の連結部316b)を定着ローラ302側(図6及び図7中、左側から右側へ向かう方向)へ引っ張っている。
ここで、回動部材332の回動軸332aが第一回動位置に位置するときには、第二押圧レバー316の回動軸316aと連結部316bとの間に位置する被接触部316cに接触可能な位置に接触部332bが位置することとなるから、図6に示すように、回動部材332は、その接触部332bが被接触部316cに接触した状態で、第二押圧レバー316及び第二引っ張りバネ324により、付勢され、かつ、押圧される。そして、回動部材332は、第一押圧レバー312に設けられている(固定されている)から、加圧ローラ304を把持する第一押圧レバー312が、定着ローラ302へ向けて、付勢され、かつ、押圧されることとなる。一方、回動部材332の回動軸332aが第二回動位置に位置するときには、被接触部316cに接触不可能な位置に接触部332bが位置することとなるから、図7に示すように、回動部材332及び第一押圧レバー312は、第二押圧レバー316及び第二引っ張りバネ324から付勢力及び押圧力を受けることはない。
すなわち、回動部材332の回動軸332aが第一回動位置に位置するときには、第一押圧レバー312の押圧力が加圧ローラ304に伝達されると共に、第二押圧レバー316の押圧力が、回動部材332及び第一押圧レバー312を介して、加圧ローラ304に伝達される。そして、かかる際には、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方が加圧ローラ304を付勢することとなる。一方、回動部材332の回動軸332aが第二回動位置に位置するときには、第二押圧レバー316の押圧力が回動部材332及び第一押圧レバー312に伝達されず、したがって、第一押圧レバー312の押圧力のみが加圧ローラ304に伝達される。そして、かかる際には、第一引っ張りバネ320のみが加圧ローラ304を付勢することとなる。
このように、本実施の形態に係るプリンタ10においては、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力を切り替えることが可能となっている。そして、前述した回動部材332が、加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネを複数の引っ張りバネ(すなわち、第一引っ張りバネ320と第二引っ張りバネ324)の中から適宜選択して、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさ、を切り替える役割(より具体的には、加圧ローラ304を付勢するバネとして、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方、又は、第一引っ張りバネ320のみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替える役割)を、操作部336が圧接力の大きさを切り替えるために操作されるレバーとしての役割を、それぞれ果たしている。例えば、ユーザ等は、封筒等のしわが発生しやすい記録媒体にトナー像を定着する際には、しわの発生を防止するために、操作部336を操作して、回動部材332を第二回動位置に位置させることにより、低圧接力モード(圧接力が小さいモード)を選択することができる。また、ユーザ等は、普通紙等の記録媒体にトナー像を定着する際には、操作部336を操作して、回動部材332を第一回動位置に位置させることにより、高圧接力モード(圧接力が大きいモード)を選択することができる。
また、プリンタ本体12側、かつ、第二押圧レバー316の下部には、回動可能な本体側レバー622が設けられており、当該本体側レバー622は、第四側面カバー260の開動作に連動して回動し、加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、を解除する機能を有している。
本体側レバー622は、第四側面カバー260が閉じているときには、図6及び図7に示される第一回動位置に位置している。本体側レバー622が第一回動位置に位置するときには、図6及び図7に示すように、本体側レバー622は、第二押圧レバー316に接触しておらず、前記高圧接力モードにおいては(図6)、第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316の、加圧ローラ304に対する押圧、により、また、前記低圧接力モードにおいては(図7)、第一押圧レバー312の、加圧ローラ304に対する押圧、により、加圧ローラ304は定着ローラ302に圧接している。
一方、本体側レバー622は、第四側面カバー260の開動作に連動して回動し、前記第一回動位置から図8及び図9に示される第二回動位置まで図6及び図7中反時計方向に回動する。本体側レバー622が第二回動位置に位置するときには、図8及び図9に示すように、本体側レバー622は、第二押圧レバー316に接触しており、第二引っ張りバネ324が第二押圧レバー316を引っ張っている方向(図8及び図9中、左側から右側へ向かう方向)とは逆方向に、第二押圧レバー316の下部を押している。そして、第二押圧レバー316には、第二押圧レバー316の下部が前記逆方向に押された際に、第一押圧レバー312に当接する当接部316dが設けられており、本体側レバー622が第二回動位置に位置するときには、当該当接部316dが、第一引っ張りバネ320が第一押圧レバー312を引っ張っている方向(図8及び図9中、左側から右側へ向かう方向)とは逆方向に、第一押圧レバー312の被当接部312dを押している。したがって、かかる際には、図8及び図9に示すように、第一押圧レバー312の把持部312cが把持する加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、が解除されている。なお、本体側レバー622の近傍には、本体側レバー622の、第二回動位置を越える回動、を規制するためのストッパー650が設けられている。
このように、第四側面カバー260が閉じているとき(定着ユニット90が記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着するとき等)には、押圧レバー(高圧接力モードにおいては第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316、低圧接力モードにおいては第一押圧レバー312)が、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧して、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させる。一方、第四側面カバー260が一定量以上開いているときには、押圧レバー(高圧接力モードにおいては第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316、低圧接力モードにおいては第一押圧レバー312)が、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧するが、本体側レバー622、当接部316d等の前述した作用により、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させることはできないようになっている。なお、第四側面カバー260の開動作に連動して本体側レバー622が回動する機構については、後に詳述する。
===定着ユニット及びその周辺の動作例===
次に、前述した構成を有する定着ユニット90及び周辺部材の動作の一例として、ユーザ等がプリンタ10のモードを高圧接力モードから低圧接力モードへ切り替えるときの、定着ユニット90及び周辺部材の動作について説明する。
[1.初期状態(図6)について]
ここでは、定着ユニット90及び周辺部材の初期状態、すなわち、ユーザ等がプリンタ10のモードを高圧接力モードから低圧接力モードへ切り替える前の、定着ユニット90及び周辺部材の状態、について説明する。当該初期状態においては、定着ユニット90が、プリンタ本体12に装着され、かつ、第四側面カバー260が閉じている。さらにプリンタ10のモードとして、高圧接力モードが選択されている。
前述したとおり、第四側面カバー260が閉じているときには、本体側レバー622は、第二押圧レバー316に接触しておらず、したがって、図6に示すように、押圧レバーの、加圧ローラ304に対する押圧、により、加圧ローラ304は定着ローラ302に圧接している。
また、高圧接力モードが選択されているときには、回動部材332の回動軸332aが第一回動位置に位置するため、回動部材332の接触部332bが第二押圧レバー316の被接触部316cに接触可能な位置に位置している。そして、接触部332bが被接触部316cに接触することにより、第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316の双方が、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧して、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させている。そして、このときには、加圧ローラ304を付勢するバネとして、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方、が選択されている。
[2.第四側面カバー260を開くときの定着ユニット90等の動作]
プリンタ10のモードを高圧接力モードから低圧接力モードへ切り替えるためには、ユーザ等は、定着ユニット90の外部に露出している操作部336、を操作する必要がある。そして、当該操作部336を操作するためには、ユーザ等は、先ず、第四側面カバー260を開く必要がある。ここでは、第四側面カバー260を開くときの定着ユニット90等の動作、すなわち、図6に示される初期状態から図8に示される状態になるまでの定着ユニット90等の動作、について説明する。
上述したとおり、初期状態(図6)においては、本体側レバー622は、第二押圧レバー316に接触しておらず、したがって、第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316が、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧して、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させている。
ここで、ユーザ等が第四側面カバー260を開くと、第四側面カバー260の開動作に連動して、本体側レバー622が、回動し、やがて第二押圧レバー316に接触する。そして、第二押圧レバー316に接触した本体側レバー622は、さらなる第四側面カバー260の開動作に連動して、第二引っ張りバネ324が第二押圧レバー316を引っ張っている方向(図6中、左側から右側へ向かう方向)とは逆方向に、第二押圧レバー316の下部を押すこととなる。
かかる力により、第二押圧レバー316は図6中時計方向に回動し、すぐに、接触部332bの、被接触部316cへの接触が解放される(すなわち、第二押圧レバー316の被接触部316cが、回動部材332の接触部332bから離間する)。
さらなる第二押圧レバー316の回動により、やがて、第二押圧レバー316の当接部316dが、第一押圧レバー312の被当接部312dに当接する。そして、第一押圧レバー312に当接した第二押圧レバー316は、さらなる第四側面カバー260の開動作に連動して、第一引っ張りバネ320が第一押圧レバー312を引っ張っている方向(図6中、左側から右側へ向かう方向)とは逆方向に、第一押圧レバー312の被当接部312dを押すこととなる。
かかる力により、第一押圧レバー312は図6中時計方向に回動し、第一押圧レバー312の把持部312cが把持する加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、が解除されることとなる。
そして、本体側レバー622が、前述した第二回動位置まで回動する(図8)と、さらなる回動(第二回動位置を越える回動)がストッパー650により規制されて、前記圧接が解除された状態で本体側レバー622は静止することとなる。
なお、かかる状態(図8及び図9に示される状態)においては、第四側面カバー260が開いており、かつ、加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、が解除されているから、当該状態は、ジャムが定着ユニット90に発生した際にトラブルシューティングを簡易に行うことができる状態でもある。
[3.ユーザ等がプリンタ10のモードを高圧接力モードから低圧接力モードへ切り替えるときの、定着ユニット90等の動作]
図8に示される状態においては、第四側面カバー260が開いており、かつ、回動部材332(の接触部332b)が第二押圧レバー316(の被接触部316c)から離間しているから、ユーザ等は、プリンタ10のモードを切り替えるために、操作部336を適切に操作することができる。ここでは、ユーザ等がプリンタ10のモードを高圧接力モードから低圧接力モードへ切り替えるときの、定着ユニット90等の動作、すなわち、図8に示される状態から図9に示される状態になるまでの定着ユニット90等の動作、について説明する。
図8に示される状態においては、高圧接力モードが選択されているから、回動部材332の回動軸332aは、第一回動位置に位置している。したがって、回動部材332の接触部332bは、第二押圧レバー316の被接触部316cに接触可能な位置に位置している。
ここで、ユーザ等が、操作部336を押し下げると、回動軸332aが回動して第二回動位置まで移動する。そして、当該回動軸332aの回動に伴って、接触部332bも回動し、第二押圧レバー316の被接触部316cに接触可能な位置から、当該被接触部316cに接触不可能な位置へ移動することとなる(図9)。このようにして、プリンタ10のモードが、高圧接力モードから低圧接力モードへ切り替わる。
[4.第四側面カバー260を閉じるときの定着ユニット90等の動作]
定着ユニット90を動作させるためには、ユーザ等は、第四側面カバー260を閉じる必要がある。ここでは、第四側面カバー260を閉じるときの定着ユニット90等の動作、すなわち、図9に示される状態から図7に示される状態になるまでの定着ユニット90等の動作、について説明する。
図9に示される状態においては、本体側レバー622が、第二押圧レバー316に接触しており、したがって、第一押圧レバー312の把持部312cが把持する加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、は解除されている。また、プリンタ10のモードとして、低圧接力モードが選択されているため、回動部材332の接触部332bは、第二押圧レバー316の被接触部316cに接触不可能な位置に位置している。
ここで、ユーザ等が、第四側面カバー260を閉じると、第四側面カバー260の閉動作に連動して、本体側レバー622が図9中時計方向に回動する。そして、本体側レバー622の当該回動に伴って、第一押圧レバー312は、第一引っ張りバネ320の引っ張り力(付勢力)により、また、第二押圧レバー316は、第二引っ張りバネ324の引っ張り力(付勢力)により、それぞれ、図9中反時計方向に回動する。
本体側レバー622の回動に伴って第一押圧レバー312が回動を継続すると、やがて、第一押圧レバー312の把持部312cが把持する加圧ローラ304が、定着ローラ302に圧接する。そして、第一押圧レバー312は、かかる時点で静止することとなる。
一方、本体側レバー622の回動に伴って第二押圧レバー316が回動を継続すると、やがて、第二押圧レバー316(の下部)が、フレーム350に設けられているストッパー350aに接触する。そして、第二押圧レバー316は、かかる時点で静止することとなる。なお、回動部材332の接触部332bが第二押圧レバー316の被接触部316cに接触不可能な位置に位置しているため、当該被接触部316cは、第二押圧レバー316の回動開始から静止までの間に、接触部332bに接触することはない。
第四側面カバー260が完全に閉じられると、本体側レバー622は、最終的に、前述した第一回動位置に位置することとなる(図7)。そして、かかる際には、本体側レバー622が第二押圧レバー316に接触していない状態(第二押圧レバー316から離間している状態)となる。
第四側面カバー260が完全に閉じられた状態(図7)においては、接触部332bが被接触部316cに接触しておらず、第一押圧レバー312のみが、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧して、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させている。そして、このときには、加圧ローラ304を付勢するバネとして、第一引っ張りバネ320のみ、が選択されていることとなる。
==第四側面カバーの開閉動作に連動して本体側レバーが回動する機構について==
ここでは、第四側面カバー260の開閉動作に連動して本体側レバー622が回動する機構について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、第四側面カバー260が閉じているときの、アーム620等の様子を示した図である。図11は、第四側面カバー260が一定量以上開いて、加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、が解除されたときの、アーム620等の様子を示した図である。なお、図10及び図11においては、矢印にて上下方向が示されている。
プリンタ本体12は、前記機構の構成要素として、本体側レバー622の他に、固定部材621と、中間部材623と、スライド部材624と、を備えている。そして、これらの部材等から、一本のアーム620が構成されている。なお、当該アーム620は、第四側面カバー260の幅方向両端部に一つずつ設けられているが、双方のアーム620は、ほぼ同様の機能等を有しているため、図10及び図11には、幅方向片端部のアーム620のみを示し、以下においては、当該幅方向片端部のアーム620のみの構成及び動作について説明する。
先ず、前記機構(アーム620)の構成について説明する。
固定部材621は、プリンタ本体12に設けられているフレーム(不図示)に固定されている。
本体側レバー622は、前記固定部材621に対して、軸626を中心として回動可能に支持されている。この本体側レバー622の一端側には、定着ユニット90側の前記第二押圧レバー316に接触可能な接触部622aが設けられている。また、本体側レバー622は、その他端側にて、軸628に回動可能に連結されている。
中間部材623は、その一端側にて、前記軸628に回動可能に連結されている。このため、中間部材623は、本体側レバー622に対して、軸628を中心に相対的に回動可能である。また、中間部材623の他端側には、被スライド部623aが設けられている(図10及び図11において、被スライド部623aはスライド部材624の内側に位置している)。
スライド部材624は、被スライド部623aに対して摺動しながらスライドする。このスライド部材624は、被スライド部623aに対して所定方向(以下、当該所定方向をスライド方向と呼ぶ)のみにスライドするように、該被スライド部623aによって移動を規制されている。但し、スライド部材624と被スライド部623aとの間で働く静摩擦力によって、スライド部材624と被スライド部623aとの間でスライド方向の力を伝達することができる。また、スライド部材624は、第四側面カバー260に支持されている軸630に回動可能に連結されている。
なお、第四側面カバー260が開閉する際に、軸626は、プリンタ本体12に固定されているので、移動しない。これに対し、軸630は、第四側面カバー260に支持されているので、また、軸628は、固定されていないので、第四側面カバー260の開閉に伴って移動可能である。
次に、前述した構成を有する機構の動作の一例として、第四側面カバー260の開動作に連動して本体側レバー622が回動する動作について説明する。なお、第四側面カバー260の閉動作に連動して本体側レバー622が回動する動作は、基本的に、第四側面カバー260の開動作に連動して本体側レバー622が回動する下記の動作とは逆の動作となる。
図10に示すように、第四側面カバー260が閉じている状態では、アーム620(本体側レバー622と、中間部材623と、スライド部材624)が、コンパクトに折りたたまれている。かかる状態において、本体側レバー622は、前述した第一回動位置に位置しており、第二押圧レバー316には接触していない。
ここで、ユーザ等が、閉じている第四側面カバー260を手前に引くことにより、第四側面カバー260が連結軸260aを中心として反時計方向(図10中矢印で示す方向)に回動する。そして、第四側面カバー260の当該回動に伴い、第四側面カバー260に支持されている軸630が、連結軸260aを中心として、移動する。
また、軸630の移動に伴って、軸630に連結されたスライド部材624が移動し、さらに、このスライド部材624の移動に伴って、中間部材623が移動する。このとき、本体側レバー622は、軸628を介して中間部材623からスライド方向の力を受け、軸626を中心として、図10中反時計方向に回動する。この結果、やがて、本体側レバー622の接触部622aが、第二押圧レバー316に接触することとなる。
本体側レバー622は、第四側面カバー260のさらなる開動作に伴って、接触部622aが第二押圧レバー316に接触している状態で第二押圧レバー316を押しながら、前述した第二回動位置まで回動する(図11)。そして、本体側レバー622が第二回動位置に到達した際には、さらなる回動(第二回動位置を越える回動)が前述したストッパー650により規制されて、本体側レバー622は静止することとなる。
図11に示した状態で、ユーザ等が、さらに第四側面カバー260を手前に引いた場合には、本体側レバー622が静止状態を維持する一方で、スライド部材624が、中間部材623の被スライド部623aに対して摺動して、前記軸628から軸630までのアームが伸びることとなる。このことにより、最終的に、第四側面カバー260が完全に開いた状態になる。
===本実施の形態に係る定着ユニット等の有効性について===
上述したように、本実施の形態に係る定着ユニット90は、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させるために加圧ローラ304を付勢可能な複数の引っ張りバネと、加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネを複数の引っ張りバネの中から適宜選択して、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有している。このことにより、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニット90等が実現される。
発明が解決しようとする課題の項等で説明したとおり、トナー像を定着する記録媒体が封筒等である場合には、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力が大きすぎると記録媒体にしわが発生することが知られている。かかる問題を解決するために、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさ、を切り替えられる定着ユニット90、すなわち、封筒等のしわが発生しやすい記録媒体にトナー像を定着するときには、しわの発生の防止を重視して、低圧接力モードで使用し、普通紙等の記録媒体にトナー像を定着する際には、定着性能を重視して、高圧接力モードで使用することができる定着ユニット90、が特に有効である。
そして、従来の定着ユニット90は、加圧ローラ304を付勢するバネを一つだけ備えており、当該バネの伸び量(又は縮み量)を、カム等を用いて高圧接モードと低圧接力モードとで変化させること等により、前記圧接力の切り替えを実現していた。
しかしながら、かかる方策によって圧接力を切り替える場合には、バネの伸び量を、精度よく所定の値に設定するのが困難なため、所望の圧接力が得られないという課題があった。また、カム等の大きさの制約から、高圧接モード時と低圧接モード時との圧接力の差を十分大きく取ることができないという課題があった。このように、従来の定着ユニット90においては、適切な圧接力の大きさの切り替えが行われているとは言えなかった。
これに対し、本実施の形態に係る定着ユニット90は、加圧ローラ304を定着ローラ302へ圧接させるために加圧ローラ304を付勢可能な複数の引っ張りバネを有しており、加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネを複数の引っ張りバネの中から適宜選択して、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさ、を切り替える。したがって、かかる場合には、高圧接モード時に加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネの特性(バネ定数等)と、低圧接モード時に加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネの特性(バネ定数等)を、個別にかつ自由に設定することができる。このことにより、カム等を用いてバネの伸び量を所定の値に設定する困難性により所望の圧接力が得られないという前記課題を解決することができる。
また、高圧接モード時に加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネの特性(バネ定数等)と、低圧接モード時に加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネの特性(バネ定数等)を、個別にかつ自由に設定することができるから、高圧接モード時と低圧接モード時との圧接力の差を十分大きく取ることができないという前記課題も解決することができる。
このように、上記実施の形態によれば、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニット90等が実現されることとなる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る定着ユニット等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
また、感光体についても、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ローラに限られず、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
また、上記実施の形態においては、第一ローラが定着ローラ302であり、第二ローラが加圧ローラ304である例について説明したが、これに限定されるものではなく、第一ローラを加圧ローラ304と、第二ローラを定着ローラ302と、してもよい。
また、上記実施の形態においては、付勢部材として引っ張りバネを例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、他の付勢部材であってもよい。
また、上記実施の形態において、複数の引っ張りバネは、バネ定数が互いに異なる第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324であり、前記回動部材332は、加圧ローラ304を付勢する引っ張りバネを前記第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の中から適宜選択して、前記圧接力の大きさを切り替えることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、複数の引っ張りバネは、三つ以上の引っ張りバネであることとしてもよいし、この中に、バネ定数が互いに同一な引っ張りバネがあることとしてもよい。
ただし、最小限の引っ張りバネにより、適切な圧接力の切り替えを実現することができる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態において、前記回動部材332は、加圧ローラ304を付勢するバネとして、前記第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方、又は、前記第一引っ張りバネ320のみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替えることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、前記回動部材332は、加圧ローラ304を付勢するバネとして、第一引っ張りバネ320のみ、又は、第二引っ張りバネ324のみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替えることとしてもよい。
ただし、高圧接力モード時の圧接力の大きさをより大きくすることが可能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態において、前記第一引っ張りバネ320のバネ定数は、前記第二引っ張りバネ324のバネ定数よりも小さいこととしたが、これに限定されるものではなく、例えば、第一引っ張りバネ320のバネ定数は、第二引っ張りバネ324のバネ定数よりも大きいこととしてもよい。
ただし、高圧接モード時と低圧接モード時との圧接力の差をより大きく取ることができる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、第一引っ張りバネ320と連結しており、加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧するための第一押圧レバー312と、第二引っ張りバネ324と連結しており、第一押圧レバー312を介して加圧ローラ304を定着ローラ302へ向けて押圧するための第二押圧レバー316と、を有し、前記切り替え部は、第一押圧レバー312に設けられ、回動することにより第二押圧レバー316に接触可能な回動部材332であり、回動部材332が回動して第二押圧レバー316に接触したときには、第二押圧レバー316の押圧力が第一押圧レバー312を介して加圧ローラ304に伝達されて、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方が第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316を介して加圧ローラ304を付勢し、回動部材332が第二押圧レバー316に接触しなかったときには、第二押圧レバー316の押圧力が第一押圧レバー312に伝達されず、第一引っ張りバネ320のみが第一押圧レバー312を介して加圧ローラ304を付勢することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、切り替え部は、回動部材でないこととしてもよい。
ただし、第一押圧レバー312に設けられている切り替え部が、回動することにより第二押圧レバー316に接触した状態を維持できる構成により、第二押圧レバー316の押圧力が切り替え部を介して加圧ローラ304に適切に伝達される点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、第一押圧レバー312及び第二押圧レバー316は、それぞれ、回動軸まわりに回動可能なレバーであり、第二押圧レバー316の回動軸316aから、第二押圧レバー316の、第二引っ張りバネ324との連結部316b、までの距離は、第一押圧レバー312の回動軸312aから、第一押圧レバー312の、第一引っ張りバネ320との連結部312b、までの距離よりも大きいこととしたが、これに限定されるものではなく、例えば、第二押圧レバー316の回動軸316aから、第二押圧レバー316の、第二引っ張りバネ324との連結部316b、までの距離は、第一押圧レバー312の回動軸312aから、第一押圧レバー312の、第一引っ張りバネ320との連結部312b、までの距離よりも小さいこととしてもよい。
ただし、加圧ローラ304を付勢するバネとして第一引っ張りバネ320が選択される高圧接力モード時の圧接力の大きさをより大きくすることが可能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、前記圧接力の大きさを切り替えるために操作される操作部336、を有することとしたが、これに限定されるものではなく、当該操作部336を有さないこととしてもよい。例えば、記録媒体の種類(封筒や普通紙等)に応じて、自動的に圧接力の大きさが切り替わるようにしてもよい。
ただし、簡易な構成で、加圧ローラ304の定着ローラ302に対する圧接力の大きさの、適切な切り替え、が行われる定着ユニット90を実現することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、圧接力の切り替えは二段階としたが、これに限定されるものではなく、三段階以上でも構わない。
また、プリンタ10は、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方が回動部材332により選択されており、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324が加圧ローラ304を付勢している状態、において、第四側面カバー260の開動作に連動して、第二引っ張りバネ324が加圧ローラ304を付勢している状態を解除することにより、前記圧接力の大きさを小さくするための圧接力変更部材、を有することとしてもよい。
すなわち、上記実施の形態においては、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324の双方が回動部材332により選択されており、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324が加圧ローラ304を付勢している状態、において、第四側面カバー260を開くと、第四側面カバー260の開動作に連動して、第一引っ張りバネ320及び第二引っ張りバネ324が加圧ローラ304を付勢している状態が解除され、加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、が解除されることとした(図8)が、この代わりに、前記状態において第四側面カバー260を開くと、第二引っ張りバネ324が加圧ローラ304を付勢している状態のみを解除する(すなわち、第一引っ張りバネ320が加圧ローラ304を付勢している状態は維持される)ことにより、前記圧接力の大きさを小さくする(圧接は解除されない)こととしてもよい(図12)。かかる機能を実現する構成は、例えば、図12に示されるように、図9等に示した定着ユニット90から前述した当接部316d及び被当接部312dを取り去ることにより、容易に実現される。
そして、かかる機能を有する定着ユニット90は、第四側面カバー260を開いた際に前記圧接力の大きさが小さくなることにより、定着ユニット90にジャムが発生した際にトラブルシューティングを簡易に行うことができるというメリットを有することに加え、第四側面カバー260を開いた際に前記圧接が解除されないことにより、ユーザが前記トラブルシューティングを行う際にユーザの手などが未定着トナーで汚れるという不都合が適切に防止されるというメリットをも有することとなる。
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図13は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図14は、図13に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ706から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
プリンタ10の外装構成を示した斜視図である。 プリンタ10の外装構成を示した斜視図である。 プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。 プリンタ10の制御ユニットの構成を示したブロック図である。 定着ユニット90の外観構成を示した斜視図である。 高圧接力モードが選択されており、かつ、第四側面カバー260が閉じているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図である。 低圧接力モードが選択されており、かつ、第四側面カバー260が閉じているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図である。 高圧接力モードが選択されており、かつ、第四側面カバー260が開いているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図である。 低圧接力モードが選択されており、かつ、第四側面カバー260が開いているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図である。 第四側面カバー260が閉じているときの、アーム620等の様子を示した図である。 第四側面カバー260が一定量以上開いて、加圧ローラ304の、定着ローラ302への圧接、が解除されたときの、アーム620等の様子を示した図である。 高圧接力モードが選択されており、かつ、第四側面カバー260が開いているときの、定着ユニット90の状態を表した正面図に係る他の例である。 画像形成システムの外観構成を示した説明図である。 図13に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 レーザビームプリンタ
12 プリンタ本体 20 感光体
30 帯電ユニット 40 露光ユニット
50 YMCK現像ユニット 50a 中心軸
51 ブラック現像装置 52 マゼンタ現像装置
53 シアン現像装置 54 イエロー現像装置
55a、55b、55c、55d 現像装置保持部
60 一次転写ユニット 62 中間転写体
80 二次転写ユニット
82 感光体クリーニングユニット
84 感光体クリーニングブレード
90 定着ユニット 90a 長手方向端部
92 給紙トレイ 94 給紙ローラ
96 レジローラ 100 制御ユニット
101 メインコントローラ 102 ユニットコントローラ
112 インターフェイス 113 画像メモリ
215 操作パネル 220 上面カバー
226 記録媒体支持部 230 第一側面カバー
240 第二側面カバー 250 第三側面カバー
260 第四側面カバー 260a 連結軸
270 コントローラーボックス
302 定着ローラ 302a 大径部
304 加圧ローラ
304a 大径部 304b 被把持部
312 第一押圧レバー
312a 回動軸 312b 連結部
312c 把持部 312d 被当接部
316 第二押圧レバー
316a 回動軸 316b 連結部
316c 被接触部 316d 当接部
320 第一引っ張りバネ
320a フック 320b フック
324 第二引っ張りバネ
324a フック 324b フック
332 回動部材
332a 回動軸 332b 接触部
336 操作部
350 フレーム 350a ストッパー
620 アーム 621 固定部材
622 本体側レバー 622a 接触部
623 中間部材 623a 被スライド部
624 スライド部材 626 軸
628 軸 630 軸
650 ストッパー 700 画像形成システム
702 コンピュータ 704 表示装置
706 プリンタ 708 入力装置
708A キーボード 708B マウス
710 読取装置
710A フレキシブルディスクドライブ装置
710B CD−ROMドライブ装置
802 内部メモリ
804 ハードディスクドライブユニット
T トナー

Claims (11)

  1. 第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットであって、
    前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、
    前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、
    を有することを特徴とする定着ユニット。
  2. 請求項1に記載の定着ユニットにおいて、
    前記複数の付勢部材は、バネ定数が互いに異なる第一バネ及び第二バネであり、
    前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネを前記第一バネ及び第二バネの中から適宜選択して、前記圧接力の大きさを切り替えることを特徴とする定着ユニット。
  3. 請求項2に記載の定着ユニットにおいて、
    前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネとして、前記第一バネ及び第二バネの双方、又は、前記第一バネのみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替えることを特徴とする定着ユニット。
  4. 請求項3に記載の定着ユニットにおいて、
    前記第一バネのバネ定数は、前記第二バネのバネ定数よりも小さいことを特徴とする定着ユニット。
  5. 請求項4に記載の定着ユニットにおいて、
    前記第一バネと連結しており、前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第一押圧部材と、
    前記第二バネと連結しており、前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第二押圧部材と、
    を有し、
    前記切り替え部は、前記第一押圧部材に設けられ、回動することにより前記第二押圧部材に接触可能な回動部材であり、
    前記回動部材が回動して前記第二押圧部材に接触したときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材を介して前記第二ローラに伝達されて、前記第一バネ及び第二バネの双方が前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材を介して前記第二ローラを付勢し、
    前記回動部材が前記第二押圧部材に接触しなかったときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材に伝達されず、前記第一バネのみが前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを付勢することを特徴とする定着ユニット。
  6. 請求項5に記載の定着ユニットにおいて、
    前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材は、それぞれ、回動軸まわりに回動可能なレバーであり、
    前記第二押圧部材の前記回動軸から、該第二押圧部材の、前記第二バネとの連結部、までの距離は、前記第一押圧部材の前記回動軸から、該第一押圧部材の、前記第一バネとの連結部、までの距離よりも大きいことを特徴とする定着ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の定着ユニットにおいて、
    前記圧接力の大きさを切り替えるために操作される操作部、を有することを特徴とする定着ユニット。
  8. 第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニットであって、
    前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、
    前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、
    を有し、
    前記複数の付勢部材は、バネ定数が互いに異なる第一バネ及び第二バネであり、
    前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネを前記第一バネ及び第二バネの中から適宜選択して、前記圧接力の大きさを切り替え、
    前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネとして、前記第一バネ及び第二バネの双方、又は、前記第一バネのみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替え、
    前記第一バネのバネ定数は、前記第二バネのバネ定数よりも小さくて、
    前記第一バネと連結しており、前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第一押圧部材と、
    前記第二バネと連結しており、前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを前記第一ローラへ向けて押圧するための第二押圧部材と、
    を有し、
    前記切り替え部は、前記第一押圧部材に設けられ、回動することにより前記第二押圧部材に接触可能な回動部材であり、
    前記回動部材が回動して前記第二押圧部材に接触したときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材を介して前記第二ローラに伝達されて、前記第一バネ及び第二バネの双方が前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材を介して前記第二ローラを付勢し、
    前記回動部材が前記第二押圧部材に接触しなかったときには、前記第二押圧部材の押圧力が前記第一押圧部材に伝達されず、前記第一バネのみが前記第一押圧部材を介して前記第二ローラを付勢し、
    前記第一押圧部材及び前記第二押圧部材は、それぞれ、回動軸まわりに回動可能なレバーであり、
    前記第二押圧部材の前記回動軸から、該第二押圧部材の、前記第二バネとの連結部、までの距離は、前記第一押圧部材の前記回動軸から、該第一押圧部材の、前記第一バネとの連結部、までの距離よりも大きくて、
    前記圧接力の大きさを切り替えるために操作される操作部、を有することを特徴とする定着ユニット。
  9. 第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニット、を有する画像形成装置であって、
    前記定着ユニットは、
    前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、
    前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、
    開閉可能なカバーを有し、
    前記定着ユニットは、前記カバーが閉じており、かつ、前記第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着し、
    前記複数の付勢部材は、バネ定数が互いに異なる第一バネ及び第二バネであり、
    前記切り替え部は、前記第二ローラを付勢するバネとして、前記第一バネ及び第二バネの双方、又は、前記第一バネのみ、を選択して、前記圧接力の大きさを二段階に切り替え可能であり、
    前記画像形成装置は、
    前記第一バネ及び第二バネの双方が前記切り替え部により選択されており、前記第一バネ及び第二バネが前記第二ローラを付勢している状態、において、前記カバーの開動作に連動して、前記第二バネが前記第二ローラを付勢している状態を解除することにより、前記圧接力の大きさを小さくするための圧接力変更部材、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. コンピュータ、及び、
    このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、第一ローラと、該第一ローラに圧接可能な第二ローラと、を備え、該第二ローラが前記第一ローラに媒体を介して圧接している状態で、前記媒体上の現像剤像を該媒体に定着するための定着ユニット、を有する画像形成装置であって、前記定着ユニットは、前記第二ローラを前記第一ローラへ圧接させるために前記第二ローラを付勢可能な複数の付勢部材と、前記第二ローラを付勢する付勢部材を前記複数の付勢部材の中から適宜選択して、前記第二ローラの前記第一ローラに対する圧接力の大きさ、を切り替えるための切り替え部と、を有する画像形成装置、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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