JP2006162200A - スターリング機関およびスターリング冷却庫 - Google Patents

スターリング機関およびスターリング冷却庫 Download PDF

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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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Abstract

【課題】 放熱部の冷却効率等が高められ、結果として冷却効率が高められたスターリング機関および該スターリング機関を備えたスターリング冷却庫を提供する。
【解決手段】 スターリング冷凍機4は、外殻体と、外殻体内に組み付けられたシリンダ13と、シリンダ13内で互いに位相差をもって往復運動するピストン14およびディスプレーサ15と、ピストン14とディスプレーサ15との間に形成された圧縮空間17Aと、ディスプレーサ15に対してピストン14の反対側に形成された膨張空間17Bと、圧縮空間17Aと膨張空間17Bとを連通する連通路に配設された再生器16とを備える。放熱部2は、再生器16に対して圧縮空間17A側に設けられ、吸熱部3は、再生器16に対して膨張空間17B側に設けられている。このスターリング冷凍機4において、放熱部2の外周面に環状の外部熱交換器と噛み合う雄ねじ部31Aが形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スターリング機関およびスターリング冷却庫(Stirling Refrigerator/Freezer)に関し、特に、放熱部の冷却効率が高められたスターリング機関およびスターリング冷却庫に関する。
逆スターリング冷凍サイクルを利用した冷凍機関が従来から知られている。
たとえば、特開2003−240373号公報(従来例1)において、作動ガスが充填されたシリンダ内を往復動するピストンおよびディスプレーサと、ピストンおよびディスプレーサによって区画形成される圧縮室と、ディスプレーサおよびシリンダの閉塞端によって区画形成される膨張室と、圧縮室の熱を外部へと伝達する放熱部と、膨張室の冷熱を外部へと伝達する吸熱部と、放熱部に接するように取付けられる冷却用ジャケットとを備えたスターリング冷凍機(スターリング機関)が開示されている。ここで、冷却用ジャケットは、放熱部を外側から取り囲む環状部を有し、この環状部が放熱部へと嵌合されていることを特徴としている。
特開2003−240373号公報
しかしながら、上記のようなスターリング機関においては、以下のような問題があった。
従来例1に開示されるようなスターリング機関の放熱部においては、その外周面の単位面積あたりの発熱量が大きい。したがって、放熱部とその外部に設けられる熱交換器(heat exchanger)との間の熱抵抗を低減させることが重要な課題になる。なお、スターリング機関の吸熱部においても、同様の課題がある。
なお、従来例1においては、軸方向断面がコの字形状を有するような冷却用ジャケット(熱交換器)が用いられているが、この構成は、放熱部と熱交換器との接触面積を増大させ、かつ、接触圧を高めて冷却効率を高める本願発明とは全く異なるものである。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、放熱部の冷却効率が高められ、結果として冷却効率が高められたスターリング機関および該スターリング機関を備えたスターリング冷却庫を提供することにある。
本発明に係るスターリング機関は、外殻体と、作動媒体を封入した外殻体内に組み付けられたシリンダと、シリンダ内で往復運動するピストンと、シリンダ内でピストンに対し位相差をもって往復運動するディスプレーサと、ピストンとディスプレーサとの間に形成された圧縮空間と、ディスプレーサに対してピストンと反対側に形成された膨張空間と、圧縮空間と膨張空間とを連通する連通路に配設された再生器と、再生器に対して圧縮空間側の外殻体に設けられた放熱部と、再生器に対して膨張空間側の外殻体に設けられた吸熱部とを備え、放熱部および/または吸熱部の外周面に環状の熱交換器(heat exchanger)と噛み合う凹凸部が形成されている。
これにより、放熱部および/または吸熱部と熱交換器との接合面が増大し、放熱部の冷却効率および/または吸熱部の冷熱の取り出し効率が向上する。なお、ここでいう「熱交換器」とは、ヒートシンクのような外気との熱交換を促進する部材や、内部の冷媒を蒸発させて冷却を行なう蒸発器のような装置を含む概念である。
上記凹凸部は、螺子であることが好ましい。
これにより、放熱部と熱交換器との螺着によって密着性を高めることができ、熱伝達率が高まることによって冷却効率がさらに向上する。
本発明に係るスターリング冷却庫は、冷凍機として上述したスターリング機関を備える。
これにより、成績係数(COP:Coefficient of Performance)の高いスターリング冷却庫が提供される。
本発明によれば、放熱部および/または吸熱部の熱交換器に対する熱伝達率を高めることができ、結果として冷却効率の高いスターリング機関が提供される。さらに付け加えるならば、放熱部および/または吸熱部への熱交換器の取り付けが極めて容易になる。
以下に、本発明に基づくスターリング機関および該スターリング機関を備えたスターリング冷却庫の1つの実施の形態について説明する。
なお、本願明細書において、「冷却庫」とは、「冷蔵庫」、「冷凍庫」および「冷凍冷蔵庫」の全てを含む概念である。
また、本実施の形態においては、スターリング機関としてのスターリング冷凍機、および、該スターリング冷凍機を備えたスターリング機関搭載機器としてのスターリング冷却庫について説明するが、本発明に係るスターリング機関は、スターリング冷凍機に限定されるものではなく、たとえば、発電機としても用いられる。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。
スターリング冷却庫1は、図1に示すように、放熱部2と吸熱部3とを有するスターリング冷凍機4(スターリング機関)と、放熱部2に取付けられた高温側蒸発器5、高温側凝縮器7およびパイプ2A,2Bを含む第1高温側循環回路(第1循環回路)と、高温側蒸発器5、循環ポンプ6、発露防止パイプ9およびパイプ2C,2D,2Eを含む第2高温側循環回路(第2循環回路)と、吸熱部3に取付けられた低温側凝縮器10、低温側蒸発器11およびパイプ3A,3Bを含む低温側循環回路とを備える。第1高温側循環回路は、スターリング冷凍機4の放熱部2の冷却を行ない、第2高温側循環回路は、発露防止パイプ9に熱を供給する。また、低温側循環回路は、冷却庫内の空気とスターリング冷凍機4の吸熱部3との熱交換を行なう。
第1と第2高温側循環回路内には水(H2O)などが冷媒として封入されている。高温
側蒸発器5において蒸発した冷媒はパイプ2A(高温側導管)を介して高温側凝縮器7に達する(図1中の破線矢印)。高温側凝縮器7において外気との熱交換が行なわれることで冷媒が凝縮する。この熱交換を促進するために、高温側凝縮器7近傍に気流を生じさせるファン8が設けられている。凝縮した冷媒は、パイプ2B(高温側戻り管)を介して高温側蒸発器5に戻る。第1高温側循環回路においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、放熱部2で発生した熱を高温側凝縮器7に伝達することができるように、高温側凝縮器7が高温側蒸発器5より上方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整(ほぼ真空状態に減圧)されている。
一方、高温側蒸発器5の下部には、パイプ2Cが接続されている。高温側蒸発器5からパイプ2Cに液相の冷媒が流入する。パイプ2Cに流入した冷媒は、スターリング冷凍機4よりも下方に設けられた循環ポンプ6に達する。循環ポンプ6から吐出された冷媒は、パイプ2Dを介して発露防止パイプ9に送られる。ここで、発露防止パイプ9内を流れる冷媒は、スターリング冷凍機4の放熱部2から与えられた熱により比較的高温に保たれている。したがって、発露防止パイプ9を冷却庫の前面開口部に配置することで、ドア部等における発露を抑制することができる。発露防止パイプ9内を流れた冷媒は、パイプ2Eを介して高温側蒸発器5内に戻る。このように、第2高温側循環回路においては、循環ポンプ6による強制循環が行なわれている。
低温側循環回路内には二酸化炭素や炭化水素などが冷媒として封入されている。低温側凝縮器10において凝縮した冷媒はパイプ3A(低温側導管)を介して低温側蒸発器11に達する。低温側蒸発器11において冷媒が蒸発することで熱交換が行なわれる。この熱交換を促進するために、低温側蒸発器11近傍に気流を生じさせるファン12が設けられている。熱交換の後、ガス化された冷媒は、パイプ3B(低温側戻り管)を介して低温側凝縮器10に戻る。低温側循環回路においては、このように、冷媒の蒸発と凝縮とによる自然循環を利用して、吸熱部3で発生した冷熱を伝達することができるように、低温側蒸発器11が低温側凝縮器10より下方に配置されている。また、冷媒の沸点を調整するために、循環回路系内の圧力が調整されている。
スターリング冷凍機4を作動させると、該冷凍機4の放熱部2で発生した熱が、高温側凝縮器7を介して空気と熱交換される。一方、スターリング冷凍機4の吸熱部3で発生した冷熱は、低温側蒸発器11を介して冷却庫内の空気と熱交換される。冷却庫内からの暖かくなった気流は、再び低温側蒸発器11近傍に送られ、繰り返し冷却される。
次に、図2を用いて、スターリング冷凍機4の構造の一例およびその動作について説明する。
図2に示すように、本実施の形態のスターリング冷凍機4は、フリーピストン型のスターリング機関であって、ケーシング30と、該ケーシング30に組付けられたシリンダ13と、シリンダ13内で往復動するピストン14およびディスプレーサ15と、再生器16と、圧縮空間17Aと膨張空間17Bとを含む作動空間17と、放熱部2と、吸熱部3と、ピストン駆動手段としてのリニアモータ23と、ピストンスプリング24と、ディスプレーサスプリング25と、ディスプレーサロッド26と、背圧空間27とを備える。
図2の例では、スターリング冷凍機4の外殻体(外壁)は、単一の容器で構成されず、背圧空間27側に位置するケーシング30(ベッセル部分)と、作動空間17側に位置する放熱部2、チューブ18Aおよび吸熱部3とで主に構成される。ケーシング30は、背圧空間27を規定する。ケーシング30には、シリンダ13、リニアモータ23、ピストンスプリング24およびディスプレーサスプリング25をはじめとする種々の部品が組付けられる。上記外殻体の内部には、ヘリウムガスや水素ガス、窒素ガスなどの作動媒体が充填される。
シリンダ13は、略円筒状の形状を有し、内部にピストン14とフリーピストンとしてのディスプレーサ15とを往復動可能に受け入れる。シリンダ13内において、ピストン14とディスプレーサ15とは同軸上に間隔をあけて配置され、このピストン14およびディスプレーサ15によってシリンダ13内の作動空間17が圧縮空間17Aと膨張空間17Bとに区画される。より詳しくは、作動空間17は、ピストン14におけるディスプレーサ15側の端面よりもディスプレーサ15側に位置する空間であり、ピストン14とディスプレーサ15との間に圧縮空間17Aが形成され、ディスプレーサ15と吸熱部3との間に膨張空間17Bが形成される。圧縮空間17Aは主に放熱部2によって囲まれ、膨張空間17Bは主に吸熱部3によって囲まれている。
圧縮空間17Aと膨張空間17Bとの間には、チューブ18Aの内周面上に所定の隙間を有しながらフィルムが巻回されてなる再生器16が配設されており、この再生器16を介して圧縮空間17Aと膨張空間17Bとが連通する。それにより、スターリング冷凍機4内に閉回路が構成される。この閉回路内に封入された作動媒体が、ピストン14およびディスプレーサ15の動作に合わせて流動することにより、後述する逆スターリングサイクルが実現される。
シリンダ13の外側に位置する背圧空間27にはリニアモータ23が配設される。リニアモータ23は、インナーヨーク20と、可動マグネット部21と、アウターヨーク22とを有し、このリニアモータ23によって、シリンダ13の軸方向にピストン14が駆動される。
ピストン14の一端は、板バネなどで構成されるピストンスプリング24と接続される。該ピストンスプリング24は、ピストン14に弾性力を付与する弾性力付与手段として機能する。該ピストンスプリング24に弾性力を付加することにより、シリンダ13内でピストン14をより安定して周期的に往復動させることが可能となる。ディスプレーサ15の一端は、ディスプレーサロッド26を介してディスプレーサスプリング25と接続される。ディスプレーサロッド26はピストン14を貫通して配設され、ディスプレーサスプリング25は板バネなどで構成される。該ディスプレーサスプリング25の周縁部と、ピストンスプリング24の周縁部は、リニアモータ23からピストン14の背圧空間27側(以下、後方と称する場合がある。)に延びる支持部材により支持される。
ピストン14に対しディスプレーサ15と反対側には、ケーシング30によって囲まれた背圧空間27が配設されている。背圧空間27は、ケーシング30内でピストン14の周囲に位置する外周領域と、ケーシング30内でピストン14よりもピストンスプリング
24側(後方側)に位置する後方領域とを含む。この背圧空間27内にも、作動媒体が存在する。
放熱部2は、ベース部材30Aを介してケーシング30に取付けられる。放熱部2と吸熱部3とは、チューブ18Aを介して接続される。放熱部2、吸熱部3の内周面上には、それぞれ内部熱交換器18と内部熱交換器19とが設けられる。内部熱交換器18,19は、それぞれ、圧縮空間17A,膨張空間17Bと放熱部2,吸熱部3との間の熱交換を行なう。
ケーシング30の後方側には、板バネ28を介してバランスマス29が取付けられている。バランスマス29は、ピストン14やディスプレーサ15が振動することによって生じるケーシング30の振動を吸収する質量部材である。具体的には、ピストン14やディスプレーサ15が振動することによってケーシング30に振動が生じた場合に、このケーシング30の振動に対して追従するようにバランスマス29が振動することにより、スターリング冷凍機4の振動が低減される。
放熱部2の外周面上には、雄ねじ部31Aが形成されている。詳細については、後述する。
たとえば、ピストン14のディスプレーサ15側の端面上に第1距離センサが設けられ、ディスプレーサ15の吸熱部3側の端面上に第2距離センサが設けられる。第1距離センサは、スターリング冷凍機4の動作時のピストン14とディスプレーサ15との間隔の経時変化を計測可能である。また、第2距離センサは、スターリング冷凍機4の動作時のディスプレーサ15と吸熱部3との間隔の経時変化を計測可能である。
次に、このスターリング冷凍機4の動作について説明する。
まず、リニアモータ23を作動させてピストン14を駆動する。リニアモータ23によって駆動されたピストン14は、ディスプレーサ15に接近し、圧縮空間17A内の作動媒体(作動ガス)を圧縮する。
ピストン14がディスプレーサ15に接近することにより、圧縮空間17A内の作動媒体の温度は上昇するが、放熱部2によってこの圧縮空間17A内に発生した熱が外部へと放出される。そのため、圧縮空間17A内の作動媒体の温度はほぼ等温に維持される。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルにおける等温圧縮過程に相当する。
ピストン14がディスプレーサ15に接近した後にディスプレーサ15は吸熱部3側に移動する。他方、ピストン14によって圧縮空間17A内において圧縮された作動媒体は再生器16内に流入し、さらに膨張空間17Bへと流れ込む。その際、作動媒体の持つ熱が再生器16に蓄熱される。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルの等容冷却過程に相当する。
膨張空間17B内に流入した高圧の作動媒体は、ディスプレーサ15がピストン14側(後方側)へ移動することにより膨張する。このようにディスプレーサ15が後方側へ移動するのに伴い、ディスプレーサスプリング25の中央部も後方側に突出するように変形する。
上記のように膨張空間17B内で作動媒体が膨張することにより、膨張空間17B内の作動媒体の温度は下降するが、吸熱部3によって外部の熱が膨張空間17B内へと伝達されるため、膨張空間17B内はほぼ等温に保たれる。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルの等温膨張過程に相当する。
その後、ディスプレーサ15がピストン14から遠ざかる方向に移動し始める。それにより、膨張空間17B内の作動媒体は再生器16を通過して再び圧縮空間17A側へと戻る。その際に再生器16に蓄熱されていた熱が作動媒体に与えられるため、作動媒体は昇
温する。すなわち、本過程は、逆スターリングサイクルの等容加熱過程に相当する。
この一連の過程(等温圧縮過程−等容冷却過程−等温膨張過程−等容加熱過程)が繰り返されることにより、逆スターリングサイクルが構成される。この結果、吸熱部3は徐々に低温になり、極低温(たとえば−50℃程度)を有するに至る。一方で、放熱部2は徐々に高温(たとえば60℃程度)になる。上述したように、吸熱部3における冷熱は、低温側循環回路を介して冷却庫内に供給され、放熱部2における熱は、第1と第2高温側循環回路を介して冷却庫外に放出される。
図3は、スターリング冷凍機4に放熱部の冷却システムを取り付けた状態の一例を示す図である。
図3を参照して、スターリング冷凍機4は、設置台32上に固定されている。放熱部の冷却システムとして、高温側蒸発器5、高温側凝縮器7およびこれらを接続するパイプ2A,2Bが設けられている。放熱部の外周面上に、環状の高温側蒸発器5が取り付けられている。
図4は、放熱部2と該放熱部2に取り付けられた高温側蒸発器5の接合面の状態を示す断面図である。
図4を参照して、放熱部2および高温側蒸発器5には、螺子加工が施されている。つまり、放熱部2の外周面上には雄ねじ部31Aが形成され、環状の高温側蒸発器5には、雄ねじ部31Aと噛み合う雌ねじ部31Bが形成されている。これにより、熱交換器としての高温側蒸発器5が放熱部2に螺着可能になる。
図5は、放熱部の冷却システムとして、図3,図4に示す構成に代えてヒートシンク33を用いた場合における、放熱部2とヒートシンク33との接合面の状態を示す断面図である。
図5を参照して、図4に示される例と同様に、放熱部2およびヒートシンク33には、螺子加工が施されている。つまり、放熱部2の外周面上には雄ねじ部31Aが形成され、環状のヒートシンク33には、雄ねじ部31Aと噛み合う雌ねじ部31Bが形成されている。これにより、熱交換器としてのヒートシンク33が放熱部2に螺着可能になる。
なお、図3〜図5に示す例では、放熱部2に取り付けられる冷却システムについて説明したが、吸熱部3から冷熱を取り出すためのシステムにおいても、同様の構成を採用することが可能である。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。
本実施の形態に係るスターリング冷凍機4(スターリング機関)は、ケーシング30、放熱部2、吸熱部3およびチューブ18Aを含む外殻体と、ヘリウムなどの作動媒体を封入した外殻体内に組み付けられたシリンダ13と、シリンダ13内で往復運動するピストン14と、シリンダ13内でピストン14に対し位相差をもって往復運動するディスプレーサ15と、ピストン14とディスプレーサ15との間に形成された圧縮空間17Aと、ディスプレーサ15に対してピストン14と反対側に形成された膨張空間17Bと、圧縮空間17Aと膨張空間17Bとを連通する連通路に配設された再生器16とを備える。放熱部2は、再生器16に対して圧縮空間17A側に設けられ、吸熱部3は、再生器16に対して膨張空間17B側に設けられている。このスターリング冷凍機4において、放熱部2および/または吸熱部3(放熱部2および吸熱部3の少なくとも一方)の外周面に環状の外部熱交換器(高温側蒸発器5または低温側凝縮器10)と噛み合う凹凸部が形成されている。ここで、凹凸部は、接合面に螺子加工を施すことにより形成されている。つまり、放熱部2および/または吸熱部3の外周面に雄ねじ部31Aが形成され、外部熱交換器に雌ねじ部31Bが形成されている。
これにより、外部熱交換器が放熱部2および/または吸熱部3の外周面に螺着可能になる。この結果、放熱部2および/または吸熱部3と外部熱交換器との接合面が増大し、放熱部2の冷却効率および/または吸熱部3の冷熱の取り出し効率が向上する。また、外部熱交換器の取り付けを容易に行なうことができる。
なお、外部熱交換器に代えて、ヒートシンク33を用いた場合も、上記と同様の効果を奏する。
本実施の形態においては、上述した構成により、成績係数の高いスターリング冷却庫が提供される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。 本発明の1つの実施の形態に係るスターリング冷却庫におけるスターリング冷凍機を示した側断面図である。 図2に示されるスターリング冷凍機にその放熱部の冷却システムを取り付けた状態の一例を示す図である。 図2に示されるスターリング冷凍機の放熱部と該放熱部に取り付けられた蒸発器の接合面の状態を示す断面図である。 図2に示されるスターリング冷凍機の放熱部と該放熱部に取り付けられたヒートシンクの接合面の状態を示す断面図である。
符号の説明
1 スターリング冷却庫、2 放熱部、2A〜2E パイプ(高温側循環回路)、3 吸熱部、3A,3B パイプ(低温側循環回路)、4 スターリング冷凍機、5 高温側蒸発器、6 循環ポンプ、7 高温側凝縮器、8 ファン、9 発露防止パイプ、10 低温側凝縮器、11 低温側蒸発器、12 ファン、13 シリンダ、14 ピストン、15 ディスプレーサ、16 再生器、17 作動空間、17A 圧縮空間、17B 膨張空間、18,19 内部熱交換器、18A チューブ、20 インナーヨーク、21 可動マグネット、22 アウターヨーク、23 リニアモータ、24 ピストンスプリング、25 ディスプレーサスプリング、26 ディスプレーサロッド、27 背圧空間、28 板バネ、29 バランスマス、30 ケーシング、30A ベース部材、31A 雄ねじ部、31B 雌ねじ部、32 設置台、33 ヒートシンク。

Claims (5)

  1. 外殻体と、
    作動媒体を封入した前記外殻体内に組み付けられたシリンダと、
    前記シリンダ内で往復運動するピストンと、
    前記シリンダ内で前記ピストンに対し位相差をもって往復運動するディスプレーサと、
    前記ピストンと前記ディスプレーサとの間に形成された圧縮空間と、
    前記ディスプレーサに対して前記ピストンの反対側に形成された膨張空間と、
    前記圧縮空間と前記膨張空間とを連通する連通路に配設された再生器と、
    前記再生器に対して前記圧縮空間側の外殻体に設けられた放熱部と、
    前記再生器に対して前記膨張空間側の外殻体に設けられた吸熱部とを備え、
    前記放熱部および/または前記吸熱部の外周面に環状の熱交換器と噛み合う凹凸部が形成されている、スターリング機関。
  2. 前記凹凸部が螺子である、請求項1に記載のスターリング機関。
  3. 前記熱交換器はヒートシンクである、請求項1または請求項2に記載のスターリング機関。
  4. 前記熱交換器は内部の冷媒を蒸発させる蒸発器である、請求項1または請求項2に記載のスターリング機関。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のスターリング機関を備えたスターリング冷却庫。
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