JP2006161413A - ロールブラインドと、巻取部材の回転規制装置 - Google Patents

ロールブラインドと、巻取部材の回転規制装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スクリーンを引き出して任意の位置でスクリーンを固定でき、且つ引き出されているスクリーンをさらに若干引き出して固定を解除し、スクリーンを巻取ローラに巻き込ませることのできるロールブラインドと、巻取部材の回転規制装置を提供する。
【解決手段】固定軸に刻設されたクラッチカム溝に一端側が係合されるクラッチバネを備え、前記クラッチカム溝には、引き出されたスクリーンを任意の位置でロックさせ、且つ引き出されているスクリーンを若干引き出して復帰経路溝に逃がしてから再度クラッチカム溝に誘導させることでロック解除されて巻取ローラに巻き込ませるよう、複数の係止溝を有し、前記クラッチバネは、固定軸に対し軸方向に移動可能で、巻取ローラと一体に回転可能な回転規制装置を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、スクリーンを引き出して任意の位置でスクリーンを固定でき、且つ引き出されているスクリーンをさらに若干引き出して固定を解除し、スクリーンを巻取ローラに巻き込ませることのできるロールブラインドと、巻取部材の回転規制装置に関するものである。
従来より、この種のロールブラインドの回転規制装置として、種々の機構のものが提案されている。
例えば、特許文献1に開示されているように、ロールブラインドの固定軸に設けられたブレーキシャフトと、前記ブレーキシャフトに締着弛緩可能に外嵌されたコイル状のブレーキばねと、前記ロールブラインドのロールパイプに軸方向摺動自在にかつ前記ブレーキばねの外側においてそれと同軸に嵌装された筒状のカムと、前記カムの周面に設けられたカム溝と、前記カム溝に係合するカム突起とからなる装置であって、前記カム突起は前記ロールパイプと一体に設けられ、前記カム溝は周方向に二又上端と下端が延長する略Y字形の外輪郭とその略Y字形の中央付近に位置する内輪郭を備え、前記カム溝の少なくとも略Y字形下端側は底がなく、前記ブレーキばねの一端は前記カム溝略Y字形下端側に遊嵌され他端は前記カムに一体回転するように取り付けられ、前記カム突起は前記ロールパイプがスクリーン巻上げ方向に回転すると前記カム溝略Y字形外輪郭の下端側に達して前記ブレーキばねの一端を押しスクリーン巻下げ方向に回転すると前記カム溝略Y字形二又上端のいずれか一方に達して前記ブレーキばねの他端を前記カムと共に押し、前記ブレーキばねはスクリーン巻上げ時に前記カム突起によってその一端が押されるときもスクリーン巻下げ時にその他端が前記カムと共に押されるときも弛緩して前記カムと共に回転するがスクリーンが巻下げ後に放置されると前記ブレーキシャフトに締着すると共にその弾発力で前記カムを押し戻すように巻かれ、前記カム溝内輪郭は前記カムが前記ブレーキばねによって押し戻されると前記カム突起がそこにはまり込むように前記略Y字形二又上端側が凹んだ略V字形に形成されたことを特徴とするロールブラインドのクラッチ装置を構成したものがある。
特公平1−19032号公報
しかしながら、特許文献1のクラッチ装置は、ロールパイプの内部が多層構造になっていた。すなわち、このクラッチ装置は、ブレーキシャフトにブレーキばねをはめ、そのブレーキばねの両突出端部を案内するブレーキばねガイドをそれぞれ独立にはめる。そして、ブレーキばねガイドの外側にカム溝を備えた筒状のカムを取り付け、その上にカムを軸方向に摺動させるカムガイドをかぶせる。このカムガイドは、ロールパイプと一体に回転するものである。
従って、従来のクラッチ装置は、ロールパイプ内に、ブレーキシャフト、ブレーキばね、ブレーキばねガイド、筒状カム、カムガイドが存在して多層構造となっているため、ロールパイプ内においてかなりのスペースが占有されることとなり、クラッチ装置全体がロールパイプ内にコンパクトに収められず、必然的にロールパイプが大径にならざるを得ないという弊害が生じていた。
そこで、本発明は如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、巻取ローラ内で大きなスペースをとることなく、クラッチ機構全体を巻取ローラ内にコンパクトに収められるロールブラインドと、巻取部材の回転規制装置を提供することを目的とする。
本発明にあっては、一方のブラケットに回転不能に取り付けられる固定軸と、前記固定軸に一端側が回転自在に支持され、他端側が他方のブラケットに回転自在に支持されるスクリーン巻き取り用の巻取ローラと、一端側が前記固定軸に係止され、他端側が前記巻取ローラに係止されてスクリーン巻き上げ動力として用いられるコイルスプリングとを備え、前記コイルスプリングの巻き取り付勢力による固定軸に対する巻取ローラの巻き取り回転を許容または阻止する状態とに選択可能なロールブラインドにおいて、固定軸に刻設されたクラッチカム溝に一端側が係合されるクラッチバネを備え、前記クラッチカム溝には、引き出されたスクリーンを任意の位置でロックさせ、且つ引き出されているスクリーンを若干引き出して復帰経路溝に逃がしてから再度クラッチカム溝に誘導させることでロック解除されて巻取ローラに巻き込ませるよう、複数の係止溝を有し、前記クラッチバネは、固定軸に対し軸方向に移動可能で、巻取ローラと一体に回転可能な回転規制装置を備えたことことで、上述した課題を解決した。
また、前記クラッチカム溝は、前記巻取動作時に固定軸の全周に亘り前記クラッチバネ端部の移動を許容する引き上げ溝と、前記巻き戻し動作時に前記クラッチバネ端部を係止溝に誘導する引き下げ溝と、前記規制動作時には前記クラッチバネ端部と係合する係止溝と、前記規制動作解除後には前記クラッチバネ端部を復帰経路溝に復帰誘導させる係止溝とで構成されることで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、前記巻取ローラ内にローテータを固定し、前記クラッチバネをクラッチホルダーで軸方向に移動不能に支持し、前記クラッチホルダーと前記ローテータとを相対回転不能で軸方向に移動可能に係合する係合手段を設けたことで、同じく上述した課題を解決した。
また、前記係合手段は、前記ローテータ内周に設けた係止溝と、前記クラッチホルダーの外周に設けられた係止突起により構成し、前記クラッチカム溝内を前記クラッチバネ端部が軸方向の可動範囲分移動可能としたことで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、巻き取りが可能な巻取部材を巻取ローラに取着し、前記巻取ローラを固定軸に回転可能に支持し、前記巻取ローラを付勢手段で巻取方向に付勢し、前記巻取ローラ内には、前記付勢手段の付勢力による巻取動作と、前記巻取ローラの回転に基づく巻き戻し動作と、前記巻き戻し動作後は前記付勢手段による巻取ローラの回転を阻止する規制動作とを選択可能としたクラッチ装置を備えた巻取部材の回転規制装置において、前記クラッチ装置は、前記固定軸の周囲に刻設されたクラッチカム溝と、前記巻取ローラに対し軸方向に移動可能で且つ一体回転可能なクラッチホルダーと、前記クラッチホルダーに対し軸方向にほぼ移動不能に支持されたクラッチバネとを備え、前記クラッチカム溝は、前記巻取動作時に前記クラッチバネ端部の移動を許容する引き上げ溝と、前記巻き戻し動作時に前記クラッチバネ端部を係止溝に誘導する引き下げ溝と、前記規制動作時には前記クラッチバネ端部と係合する係止溝と、前記規制動作解除後には前記クラッチバネ端部を復帰経路溝に復帰誘導させる係止溝とを備え、前記クラッチバネが前記クラッチホルダーの巻き戻し方向の回転に対し相対回転可能で且つ前記クラッチホルダーの巻取方向の回転に対し回転不能に作用し、前記クラッチバネ端部が前記クラッチカム溝内を誘導可能としたことで、同じく上述した課題を解決した。
本発明は、以上のように構成されているため、巻取ローラ内で大きなスペースをとることなく、クラッチ機構全体を巻取ローラ内にコンパクトに収められる。その結果、巻取ローラの直径を極めて小さく形成し、従来にない極めて小型のロールブラインドと、巻取部材の回転規制装置を実現している。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る回転規制装置は、図1(b)・(c)に示すように、常に巻取方向に付勢された巻取ローラ2からスクリーンPを引き出して任意の位置で巻取ローラ2の巻取方向の回転を阻止でき、且つ引き出されているスクリーンPをさらに若干引き出して巻取方向の回転阻止を解除し、スクリーンPを巻取ローラ2に巻き取ることのできるロールブラインド1に備えられている。
ロールブラインド1を天井面に取り付ける場合には、例えば、図1(a)・(b)に示すように、レール取付ブラケットSを天井面に木ネジ等で固定し、レール取付ブラケットSにレールバーRを係合させる。
このロールブラインド1は、一対のブラケットQによって壁面の角部、若しくは、ガラスやサッシ等の取付面に取り付けられるものである。具体的には、図2に示すように、取付面がガラスやサッシ等である場合には、雄、若しくは、雌の面ファスナー20aを取付面に両面テープ21を介して固定しておき、前記ブラケットQは、レールバーRの開口部にスライド可能に取り付けた矩形板状の少なくとも一対のホルダー16を介して固定されるものである。このホルダー16は、面ファスナー20bを取着可能なベース16Bと、ベース16Bの背面に突出させた係合部16Cと、ベース16Bの下辺側中央に突出させた細帯突起状の係止用当接部16Dとから形成されている。
ホルダー16の面ファスナー20bをガラスに取着された面ファスナー20aに接合すると、スクリーンP及び巻取ローラ2の重さとスクリーンPを引っ張る力によりレールバーR及びホルダー16に対し、図2に示す矢印A方向のトルクが作用するため、面ファスナー20a・20bの接合を分離するように作用するが、そのトルクを係止用当接部16Aと取付面との接触により係止用当接部16Aが受けるため、ホルダー16自体の取付面からの剥離離脱を防止している。尚、両面テープ21に対応するガラス面の反対面側には、熱反射板22が付設され、温度の過度上昇による接着力の低下を防止している。
また、図3(a)・(b)、図4(a)・(b)に示すように、ブラケットQは、スライド微調整用のガイド筒部25、ネジ止め調整部23それぞれによって伸縮自在にして取付面に固定されるテンションバー24の左右両端に固着されたブラケット取付部材28を介して支持される構成としても良い。このとき、テンションバー24の突っ張り力によって、左右のブラケット取付部材28が壁面角部に圧接するものである。ブラケット取付部材28は、図3(b)に示すように、取付面R1・R2を備え、正面にも下面にも取付可能である。また、突片R3は、図3(a)に示すように、ブラケット取付部材28の傾きを防止している。
さらに、テンションバー24は、大径パイプ24Aの一端開口側にスライド微調整用のガイド筒部25を介して小径パイプ24Bが伸縮スライド自在に挿入して構成される。すなわち、ガイド筒部25は、大径パイプ24Aを内側にスライド可能に挿入させるよう、一端に保持パイプ部25Aを固着し、ガイド筒部25の内周には、小径パイプ24B外周に形成された雄ネジ溝に螺合するよう雌ネジ溝を形成してある。こうして、ガイド筒部25を回転させたときのネジピッチに従って大径パイプ24Aに対し小径パイプ24Bを引き出させ、壁面に対しテンションバー24を突っ張り固定させるのである。
また、前記ネジ止め調整部23は、テンションバー24を予め壁面に仮止め保持させておくものであり、この仮止め後に前記スライド微調整用のガイド筒部25の回転操作でもってテンションバー24を壁面に強制的に突っ張り固定させる。このネジ止め調整部23は、ガイド筒部25の一端に形成された保持パイプ部25Aの開口端部において大径パイプ24Aを断面略Cリング状の挟持部26によって貫挿した状態で固着され、挟持部26を締付ネジ部27のねじ込みによって縮径方向に圧搾させて大径パイプ24Aに密着保持させるようにしてある。
ロールブラインド1に配置された一対のブラケットQ間には、中空パイプ状の巻取ローラ2が回転可能に支持されている。すなわち、巻取ローラ2の一端は、当該巻取ローラ2の内部に内挿された状態で、一方のブラケットQに嵌着固定された角棒状の固定軸3に回転可能に支持され、巻取ローラ2の他端は、他方のブラケットQに回転可能に支持される。そして、この巻取ローラ2には、スクリーンPが巻着されている。
前記巻取ローラ2内には、図5(a)・(b)に示すように、コイルスプリング15が配設され、そのコイルスプリング15の一端は固定軸3に固定され、他端は巻取ローラ2に固定されている。この巻取ローラ2がスクリーンPの引き出し方向に回転されると、コイルスプリング15が蓄勢され、この蓄勢力によって巻取ローラ2がスクリーンPの巻き取り方向に回転駆動されるようになっている。
図5(a)・(b)に示すように、コイルスプリング15の一端はインナーコア11に固定され、インナーコア11はネジ37により固定軸3に固定され、コイルスプリング15の他端は固定軸3に固定されている。
巻取ローラ2の一端内部には、図5(a)に示すように、当該巻取ローラ2と同軸一体回転する筒状のローテーター4が嵌着固定され、ローテーター4の内部には、ステーター5が配設されている。ステーター5の一端には、ブラケットQに固定するための角柱部17が形成され、ステーター5の他端には、軸嵌合部18が形成され、そこに固定軸3が嵌入され、固定軸3とステーター5とは、回転不能に嵌着されている。また、角柱部17の隣には軸受部19が形成され、ローテーター4はステーター5の軸受部19にベアリングを介して回転可能に支持される。
ローテーター4とステーター5の間には、互いに巻取ローラ2と一体に回転する第1のクラッチホルダー6と第2のクラッチホルダー7を配設し、両ホルダー6,7の間には、ステーター5に形成されたクラッチカム溝8に一端側が係合し、他端側を自由端としたクラッチバネ9が内挿されている。このクラッチバネ9の一端側は、ステーター5に向って折り曲げられた係合端9aを形成している。そして、係合端9aに周方向の力が加わっていなければ、クラッチバネ9と第1のクラッチホルダー6とは一体に回転し、軸方向に移動可能である。また、第1のクラッチホルダー6には、フランジ6bの内周面と爪片7aとにより、クラッチバネ9の軸方向の長さとほぼ同様の長さのバネ保持部が形成されている。
第1のクラッチホルダー6と第2のクラッチホルダー7は、第2のクラッチホルダー7に設けた爪片7aを第1のクラッチホルダー6に嵌め込んで、巻取ローラ2と一体に回転するものである。第2のクラッチホルダー7は、クラッチバネ9の係合端9aがクラッチカム溝8の幅だけ軸方向に移動可能である。クラッチホルダー7とローテーター4の底面部までの間にはスペース30が確保され、クラッチカム溝8内を係合端9aが移動することを妨げることはない。図7に示すように、クラッチホルダー6には凸条6aが凸設され、ローテーター4には凹溝4aが凹設され、凹溝4a内に凸条6aが係合することにより、ローテーター4とクラッチホルダー6とは相対回転不能で軸方向に移動可能である。
クラッチカム溝8は、前記コイルスプリング15の巻き取り付勢力により、固定軸3に対する巻取ローラ2の巻き取り回転力を許容または阻止するものである。具体的には、図6に示すように、ステーター5の外周方向に沿って引き上げ溝10aを刻設している。この引き上げ溝10aには、導入溝10c、引き下げ溝S1、ロック溝S2、解除溝S3を介して、クラッチバネ9の係合端9aを引き上げ溝10a内に復帰誘導させる復帰経路溝10bが接続されている。また、引き下げ溝S1とロック溝S2、ロック溝S2と解除溝S3とが接続され、全体で複数の三角溝が形成されている。
この復帰経路溝10bは、一方が解除溝S3と接続され、他方が引き上げ溝10aに対し斜行交差状に接続されている。また、ロック溝S2と導入溝10cと引き上げ溝10aとが接続されている。
すなわち、クラッチバネ9の係合端9aが係合されるステーター5の全周方向に沿って、係合端9aのスクリーンPの巻き上げ方向(図6のB方向)への相対移動を許容する環状の引き上げ溝10aが刻設されている。クラッチバネ9の係合端9aが引き上げ溝10aに位置するときは、図7に示すように、係合端9aがフリーの状態になって巻取ローラ2が回転可能となることから、引き下げたスクリーンPから手を放すと、スクリーンPが巻取ローラ2に巻き込まれる。
また、スクリーンPをコイルスプリング15の付勢力に抗して下方へ引き下げるときは(図6のA方向)、引き上げ溝10a内にあるクラッチバネ9の係合端9aが、図6・図8に示すように、導入溝10cを経て引き下げ溝S1に係合する。このとき、クラッチバネ9は縮径する。従って、摩擦が減少するので引き下げ溝S1に係合後もさらに引き下げれば、スクリーンPの巻き戻しが可能である。
この状態でスクリーンPを引き下げ、スクリーンPから手を放すと、コイルスプリング15の蓄勢力により巻取ローラ2が引き上げ方向(図6のB方向)に回転する。これと同時に、図6に示すように、クラッチバネ9の係合端9aが中央に位置するロック溝S2に係合する。このとき、クラッチバネ9は拡径する。すると、第1のクラッチホルダー6とクラッチバネ9の摩擦が強くなり一体化するので、図8の二点鎖線に示すように、クラッチバネ9の係合端9aがロック溝S2に係合してクラッチバネ9、第1のクラッチホルダー6、ローテーター4の回転が阻止されて巻取ローラ2の回転が阻止されるので、引き出されたスクリーンPが任意の位置でロックされる。
そして、引き出されているスクリーンPをさらに若干引き出してクラッチバネ9の係合端9aがコイルスプリング15の付勢力によってロック溝S2から解除溝S3に誘導されて解除溝S3に当接すると、クラッチバネ9は縮径するようになっている。クラッチバネ9の係合端9aが解除溝S3に位置する状態からコイルスプリング15の付勢力に基づき図6のB方向に誘導され、復帰誘導溝10bを経由して再度引き上げ溝10a内に誘導されてロックが解除可能となっている。クラッチバネ9の係合端9aが引き上げ溝10aに位置して、図7に示すように、係合端9aがフリーの状態になって巻取ローラ2が回転可能になると、コイルスプリング15の蓄勢力によってスクリーンPを巻取ローラ2に巻き取り可能である。
一方、図5(b)に示すように、巻取ローラ2に内挿されている固定軸3の他端側にはインナーコア11が軸支固定され、コイルスプリング15の端部が固定されている。巻取ローラ2の内周には、インナーコア11に対向すべくアウターコア12が内装固定され、アウターコア12に背後から圧縮バネ13の付勢力を作用させることによって相互を摺動可能に圧接配置させると共に、互いに摺接するインナーコア11、アウターコア12相互間には、所定の粘性抵抗を有するダンパーグリスを介して互いに相対回転可能としたグリス層14を形成してある。
このグリス層14は、互いに円柱形状を呈するインナーコア11、アウターコア12それぞれの互いに摺接対向する側面内側において、例えば、アウターコア12側面を、深さ約0.2〜1.0mm程度に円形状に窪ませることによって形成される。そして、前記圧縮バネ13によりインナーコア11に対してアウターコア12が、グリス層14の形成空間を常に維持した状態で圧接している。このバネ13の付勢力により、制動力が安定する。
次に、以上のように構成された本発明の最良の形態について、使用・動作の一例を説明する。まず、スクリーンPが全て巻き取られてクラッチバネ9の係合端9aがクラッチカム溝8内にある状態から、スクリーンPをコイルスプリング15の付勢力に抗して引いて巻き戻すとき、図6に示すように、クラッチバネ9の係合端9aは引き下げ溝10cを経て(図8矢印C方向に巻取ロール2、ローテーター4、第1のクラッチホルダー6、係合端9aが一体に回転して)クラッチカム溝8の引き下げ溝S1に係合する(図8参照)。この状態ではクラッチバネ9が縮径して第1のクラッチホルダー6とクラッチバネ9との摩擦が低下するので、クラッチバネ9に対し第1のクラッチホルダー6が相対回転して巻取ロール2をC方向に回転してスクリーンPを所望の位置まで引き下げることができる。
そこで手を放すと、コイルスプリング15の蓄勢力により巻取ローラ2が巻き取り方向(図8矢印D方向)に回転する。すると巻取ローラ2と共に、ローテーター4、第1のクラッチホルダー6、クラッチバネ9が一体に回転してクラッチバネ9の係合端9aが中央のロック溝S2に係合し、クラッチバネ9が拡径することによりクラッチバネ9と第1のクラッチホルダー6との摩擦が強固になり、固定軸3、クラッチバネ9、第1のクラッチホルダー6、ローテーター4が一体化し、巻取ローラ2がロック状態となる。こうして、引き下げられたスクリーンPは、任意の位置でロックされる。
そして、引き下げられたスクリーンPをさらに若干引き下げると、クラッチバネ9の係合端9aが、復帰経路溝10bに近接した解除溝S3に係合し、この状態でスクリーンPから手を放すと、クラッチバネ9の係合端9aは復帰経路溝10bを介して引き上げ溝10aに誘導され、コイルスプリング15の蓄勢力によってスクリーンPが巻取ロール2に巻き込まれる。そのとき、インナーコア11とアウターコア12とが相対回転して、その接触面に形成されたグリス層のグリスの粘性抵抗によりアウターコア12に対し制動力が作用する。その際、摺動面に対しバネ13により付勢されているので、安定した制動力が発揮される。
この他、図9(a)・(b)に示すように、本発明の回転規制装置を巻取ローラ2内に備え、巻取ローラ2内に昇降コード38を吊下支持し、昇降コード38を巻き取りまたは巻き戻し可能とし、巻取ローラ2を巻き取り方向に図示しない付勢手段、例えば、定荷重バネ、捩りコイルスプリング等で付勢し、昇降コード38の下端を昇降させることによりたくし上げカーテン、ブラインドやプリーツスクリーン等の巻取装置にも適用できる。
昇降コード38は、その下端部にボトムレール39を備えている。そして、ロールブラインドに適用した場合と同様、極めて小さい直径の巻取ローラ2とすることができ、巻取ローラ2を内蔵しているヘッドボックス40を小さく形成できる。
本発明は、クラッチ機構をコンパクトなものとし、特に、小型のロールブラインドの回転規制装置として、広い分野で利用できるものである。
本発明を実施するための最良の形態におけるロールブラインドの使用状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 ガラス、サッシ等へのロールブラインドの組付状態を示す断面図である。 テンションバーを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図である。 テンションバーを示すもので、(a)は上方向から見た一部切欠断面図、(b)は正面方向から見た一部切欠断面図である。 巻取ローラの内部構成を示すもので、(a)は巻取ローラの一端側の断面図、(b)は巻取ローラの他端側の断面図である。 ステーターに設けたクラッチカム溝の形状を示す展開図である。 図6におけるX−X断面図である。 図6におけるY−Y断面図である。 回転規制装置の他の使用状態を示すもので、(a)はたくし上げカーテン等の巻取装置に適用した状態の側面図、(b)はブラインド等の巻取装置に適用した状態の側面図である。
符号の説明
P…スクリーン Q…ブラケット
R…レールバー R1…取付面
R2…取付面 R3…突片
S…レール取付ブラケット S1…引き下げ溝
S2…ロック溝 S3…解除溝
1…ロールブラインド 2…巻取ローラ
3…固定軸 4…ローテーター
4a…凹溝 5…ステーター
6…第1のクラッチホルダー
6a…凸条 6b…フランジ
7…第2のクラッチホルダー 7a…爪片
8…クラッチカム溝
9…クラッチバネ 9a…係合端
10a…引き上げ溝 10b…復帰経路溝
10c…導入溝
11…インナーコア 12…アウターコア
13…圧縮バネ 14…グリス層
15…コイルスプリング 16…ホルダー
16A…係止用当接部 16B…ベース
16C…係合部 16D…係止用当接部
17…角柱部 18…軸嵌合部
19…軸受部
20a…面ファスナー 20b…面ファスナー
21…両面テープ 22…熱反射板
23…ネジ止め調整部 24…テンションバー
24A…大径パイプ 24B…小径パイプ
25…ガイド筒部 25A…保持パイプ部
26…挟持部 27…締付ネジ部
28…ブラケット取付部材 30…スペース
37…ネジ 38…昇降コード
39…ボトムレール 40…ヘッドボックス

Claims (5)

  1. 一方のブラケットに回転不能に取り付けられる固定軸と、前記固定軸に一端側が回転自在に支持され、他端側が他方のブラケットに回転自在に支持されるスクリーン巻き取り用の巻取ローラと、一端側が前記固定軸に係止され、他端側が前記巻取ローラに係止されてスクリーン巻き上げ動力として用いられるコイルスプリングとを備え、前記コイルスプリングの巻き取り付勢力による固定軸に対する巻取ローラの巻き取り回転を許容または阻止する状態とに選択可能なロールブラインドにおいて、固定軸に刻設されたクラッチカム溝に一端側が係合されるクラッチバネを備え、前記クラッチカム溝には、引き出されたスクリーンを任意の位置でロックさせ、且つ引き出されているスクリーンを若干引き出して復帰経路溝に逃がしてから再度クラッチカム溝に誘導させることでロック解除されて巻取ローラに巻き込ませるよう、複数の係止溝を有し、前記クラッチバネは、固定軸に対し軸方向に移動可能で、巻取ローラと一体に回転可能な回転規制装置を備えたことを特徴とするロールブラインド。
  2. 前記クラッチカム溝は、前記巻取動作時に固定軸の全周に亘り前記クラッチバネ端部の移動を許容する引き上げ溝と、前記巻き戻し動作時に前記クラッチバネ端部を係止溝に誘導する引き下げ溝と、前記規制動作時には前記クラッチバネ端部と係合する係止溝と、前記規制動作解除後には前記クラッチバネ端部を復帰経路溝に復帰誘導させる係止溝とで構成される請求項1に記載のロールブラインド。
  3. 前記巻取ローラ内にローテータを固定し、前記クラッチバネをクラッチホルダーで軸方向に移動不能に支持し、前記クラッチホルダーと前記ローテータとを相対回転不能で軸方向に移動可能に係合する係合手段を設けた請求項1または2に記載のロールブラインド。
  4. 前記係合手段は、前記ローテータ内周に設けた係止溝と、前記クラッチホルダーの外周に設けられた係止突起により構成し、前記クラッチカム溝内を前記クラッチバネ端部が軸方向の可動範囲分移動可能とした請求項3に記載のロールブラインド。
  5. 巻き取りが可能な巻取部材を巻取ローラに取着し、前記巻取ローラを固定軸に回転可能に支持し、前記巻取ローラを付勢手段で巻取方向に付勢し、前記巻取ローラ内には、前記付勢手段の付勢力による巻取動作と、前記巻取ローラの回転に基づく巻き戻し動作と、前記巻き戻し動作後は前記付勢手段による巻取ローラの回転を阻止する規制動作とを選択可能としたクラッチ装置を備えた巻取部材の回転規制装置において、前記クラッチ装置は、前記固定軸の周囲に刻設されたクラッチカム溝と、前記巻取ローラに対し軸方向に移動可能で且つ一体回転可能なクラッチホルダーと、前記クラッチホルダーに対し軸方向にほぼ移動不能に支持されたクラッチバネとを備え、前記クラッチカム溝は、前記巻取動作時に前記クラッチバネ端部の移動を許容する引き上げ溝と、前記巻き戻し動作時に前記クラッチバネ端部を係止溝に誘導する引き下げ溝と、前記規制動作時には前記クラッチバネ端部と係合する係止溝と、前記規制動作解除後には前記クラッチバネ端部を復帰経路溝に復帰誘導させる係止溝とを備え、前記クラッチバネが前記クラッチホルダーの巻き戻し方向の回転に対し相対回転可能で且つ前記クラッチホルダーの巻取方向の回転に対し回転不能に作用し、前記クラッチバネ端部が前記クラッチカム溝内を誘導可能としたことを特徴とする巻取部材の回転規制装置。
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