JP2006160682A - 水系美爪料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 爪に塗布した場合、いずれの観察角度においても、二種以上の干渉色由来の色調を観察できる美しく魅力的なパール感を有し、塗り易く、且つ爪に優しい水系美爪料を提供すること。
【解決手段】 (A)干渉色を有し、透明または半透明である薄片状基材の表面を、一層または複層の光学透過性材料で被覆したパール顔料及び(B)水性ポリマーエマルジョンを含有する水系美爪料である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、観察する角度により2色以上の干渉光が見られる鮮やかな色調を有する、角度依存性の光輝性を示すパール顔料を含む、塗り易く、且つ爪に優しい水系美爪料に関する。
一般的な美爪料は、その目的や特徴から有機溶剤系と水系に大別される。有機溶剤系の美爪料は、配合の手軽さや使用性において有用である。その反面、有機溶剤を用いるため爪や皮膚が荒れ、その結果、爪の光沢の消失、黄変、二枚爪等の障害を生じる恐れがあり、また使用時には使用者が有機溶剤を吸入する等の問題もある。
一方、美爪料には、きらきらとした真珠様光輝感(パール感)を付与するため、また透明容器に充填した際の外観の美しさのために、パール顔料が配合されている。例えば、パール顔料の代表的なものとして、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)がある。従来のパール顔料は干渉色が見える角度がほぼ一定しており、その色調は主として単色であった。
従来のパール顔料では、二種以上の干渉色の色調を得るためには、干渉色の異なる二種以上のパール顔料を美爪料中に配合しなければならないが、同一の観察角度でしか干渉光を見ることができないため、加法混色によりそれぞれのパール顔料の干渉色が混ざり合い、彩度が低下する。特に干渉色がお互いの補色の関係にあるパール顔料を混合すると、その傾向はさらに顕著になるという問題があった。また、多数の干渉色を具現化するために、数種類のパール顔料を大量に配合すると、塗布性能の悪化や、容器内で沈降しやすい等、配合上に制約がある。
近年、観察する角度を変化させると、その角度に依存して干渉色による色調が変化する、角度依存性光輝性パール顔料(ゴニオクロマティックパール顔料)が開発されており、例えば非特許文献1〜3ではシリカを酸化チタンで被覆した、角度依存性による干渉色の発現に優れたゴニオクロマティックパール顔料に関して記載されている。また、各非特許文献の実施例A12及び実施例A16に、それぞれの当該パール顔料を配合した有機溶剤系美爪料が記載されているが、水系美爪料については記載されていない。
公技2003−502479号技報 公技2003−502481号技報 公技2004−504064号技報
本発明の課題は、曲面である爪に塗布した場合、いずれの観察角度においても、二種以上の干渉色の色調を観察できる美しく魅力的なパール感を有し、塗り易く、且つ爪に優しい水系美爪料を提供することにある。さらには、透明容器充填時の外観を美しく魅力的に見せることができる水系美爪料を提供することにある。
本発明者は、(A)干渉色を有し、透明または半透明である薄片状基材の表面を、一層または複層の光学透過性材料で被覆した、干渉色を有するパール顔料と、(B)水性ポリマーエマルジョンを組み合わせて用いることにより、本発明の課題を解決し得ることを見出した。
本発明によれば、曲面である爪に塗布した場合、一定の観察角度においても、二種以上の干渉色の色調を観察できる美しく魅力的なパール感を有し、塗り易く、且つ爪に優しい水系美爪料が得られる。さらには、透明容器充填時の外観を美しく魅力的に見せることができる。
本発明の水系美爪料に使用するパール顔料(A)は、干渉色を有し、透明または半透明である薄片状基材の表面を、一層または複層の光学透過性材料で被覆した、干渉色を有するものである。
パール顔料(A)は、乾燥後の爪上の美爪料塗布膜に凹凸感を少なくする点から平均粒径を500μm以下とするのが好ましく、300μm以下がさらに好ましく、150μm以下とするのが特に好ましい。そして、充分な干渉色及び光輝感を得る点からは、平均粒径は1μm以上とするのが好ましい。また、同様に乾燥後の爪上の美爪料塗布膜に凹凸感を少なくする点から、平均厚さは5μm以下とするのが好ましく、さらに好ましくは3μm以下である。そして、水系美爪料への配合時にパール顔料が破砕されにくくする点から、0.1μm以上とするのが好ましい。パール顔料(A)のアスペクト比は、美爪料の爪上でののびを良くする点から、10以上とするのが好ましく、過度のぎらつき感がない美しい光輝感を得る点から、500以下とするのが好ましい。
ここで、平均粒径とは顔料(板状粉体)の長径方向の粒子径の平均値であり、平均厚さとは板状粉体の厚み方向の平均値であり、アスペクト比とは平均粒径を平均厚さで割った値である。なお、粒子径の測定には、レーザー回折/散乱式粒度分布計:LA−920((株)堀場製作所製)を湿式測定で使用(分散媒:エタノール)し、平均粒径は、得られる累積粒度分布曲線におけるD50(累積粒度分布が50%である粒径)の点をいう。
本発明で使用するパール顔料(A)は、薄片状基材の厚さがほぼ均一であること、すなわち、層厚の変動が20%以下であることが好ましく、さらには3〜10%の範囲、特には3〜5%の範囲であることが、干渉光を発現するうえで好ましい。具体的な基材の厚さは、100〜1000nmであることが好ましく、さらには200〜500nmの範囲、特には200〜375nmの範囲であることが好ましい。
また、本発明のパール顔料(A)が二色以上の干渉色を有するためには、薄片状基材は、透明または半透明であることを要する。
かかる薄片状基材としては、シリカ、酸化アルミニウム、ホウケイ酸ガラスを好ましく用いることができる。これらは一種単独で、又は二種以上用いることもできるが、通常は単一の基材を用いることが干渉色を得る点から好ましい。
薄片状基材の表面を被覆する光透過性材料としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化クロム、シリカ、クロム、窒化チタン、チタン、フッ化マグネシウム、金、銀、ニッケル等が挙げられ、これらのうち、特に酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化クロム、シリカ、クロム、窒化チタン及びチタンが好ましい。
これら光透過性材料を前記薄片状基材に単層または複層で層状に被覆することにより本発明で使用するパール顔料(A)が得られる。
ここで、光透過性材料層の厚さは、通常、20〜800nmの範囲であり、好ましくは50〜600nmの範囲である。
本発明で好適に使用することができるパール顔料(A)として具体的には、酸化チタン被覆シリカ、酸化鉄被覆シリカが挙げられる。
かかるパール顔料(A)の市販品としては、例えば、酸化チタン被覆シリカとして、Xirona Magic Mauve、Xirona Nordic Sunset、Xirona Kiwi Rose等が、酸化鉄被覆シリカとして、Xirona Indian Summer(以上、メルク(株))等が挙げられる。
水系美爪料中のパール顔料(A)の含有量は、美爪料塗布膜に充分な真珠光沢感を付与する点、水系美爪料の粘度を適度な範囲として爪への塗布を容易にする点から0.01〜20質量%の範囲であることが好ましく、さらに0.1〜10質量%の範囲であることが好ましい。
本発明において、水性ポリマーエマルジョン(B)とは、水性媒体にポリマーを分散させてなるエマルジョンをいう。この水性ポリマーエマルジョンにおけるポリマーの種類としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂系ポリマー、酢酸ビニル樹脂系ポリマー、スチレン/ブタジエン樹脂系ポリマー、スチレン/アクリル樹脂系ポリマー、塩化ビニル樹脂及び塩化ビニリデン樹脂系ポリマー、オレフィン樹脂系ポリマー、アルキッド樹脂系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、合成ゴム等が挙げられる。本発明において、(メタ)アクリル樹脂系ポリマーは、アクリル樹脂系ポリマー、メタアクリル樹脂系ポリマー又は、これらの混合物をいう。
また、ここで水性媒体とは、水のみ、または水を主体とし、エマルジョンの形成又は安定性を阻害しない範囲でエタノール、イソプロパノール、1,3−ブチレングリコール等の水溶性溶剤を一種又は二種以上混合したものをいう。
これらの水性ポリマーエマルジョンとしては、特に重合可能な二重結合を有する単量体を乳化重合により製造されたものが好ましい。
重合可能な二重結合を有する単量体としては、疎水性単量体を主体とし、必要により親水性単量体が混合使用される。
疎水性単量体としては、スチレン、アルキルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ターシャリーブチルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート等のアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;酢酸ビニル等のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル;トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート、パーフルオロオクチルアクリレート等のフッ素系単量体;特開平6−80537号公報記載の一般式(1)〜(5)で表される様なシリコーンマクロモノマーなどが挙げられる。
親水性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸;ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート等のヒドロキシ基含有エチレン性単量体;アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−ダイアセトンアクリルアミド等のエチレン性アミド;アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N,N−トリメチルアミノエチルアクリレート、N,N,N−トリメチルアミノエチルメタクリレート等のエチレン性アミン又はその塩等が挙げられる。
本発明の水性ポリマーエマルジョンにおいては、疎水性単量体が70〜100質量%であり、親水性単量体が0〜30質量%の組合せを用いるのが好ましく、特に疎水性単量体が85〜100質量%、親水性単量体が0〜15質量%の組合せを用いるのが好ましい。なお、疎水性単量体及び親水性単量体は、それぞれ一種のみを使用しても、また二種以上を組合せて使用してもよい。
水性ポリマーエマルジョンとしては、例えば、(メタ)アクリル樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとして、ヨドゾール(日本NSC(株))、プライマル(ロームアンドハース社)、アロンA(東亜合成(株))、ピナクリルR(大日本インキ化学工業(株))、ダウラテックス(ダウケミカル社)、ハイカー(B.F.グッドリッチ社)、ポリコA(デュポン社)、ポリゾールA(昭和高分子(株))、ダイヤナール(三菱レイヨン(株))、SF−500(住友化学(株))等が市販されている。
酢酸ビニル樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとしては、ウォールポール、プライアミユール(以上、大日本インキ化学工業(株))、ポリコ(ボーデンケミカル社)、セラニーズC1(セラニーズ社)、エルバセット(デュポン社)、ビニゾール(大同化学工業(株))等が市販されている。
スチレン/ブタジエン樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとしては、ダウラテックス512K(ダウケミカル社)、ブタプレンBL(ファイアーストーンシンセティックラバーアンドラテックス社)、プリオライトラテックス(グッドイヤータイヤアンドラバー社)、ブタコン(インペリアルケミカルインダストリーズ社)、ポロイコ(ボーデンケミカル社)等が市販されている。
スチレン/アクリル樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとしては、レジン12K(ナショナルスターチプロダクツ社)、ゼオン450×3(B.F.グッドリッチ社)、WC−140(ユニオンカーバイドアンドカーボン社)、ピナクリル4130(大日本インキ化学工業(株))、フレックスポンド(コルトン社)等が市販されている。
塩化ビニル樹脂及び塩化ビニリデン樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとしては、サランラテックス(旭ダウ(株))、クレハロンラテックス(呉羽化学工業(株))、アロンL(東亜合成(株))、ゼオン151(B.F.グッドリッチ社)等が市販されている。
オレフィン樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとしては、ピコペールエマルジョン(エッソS.A.F社)等;アルキッド樹脂系ポリマーを含むエマルジョンとしては、ミンセミュール1505(大日本インキ化学工業(株))等;ポリウレタン系ポリマーを含むエマルジョンとしては、アデカボンタイターHUX−260(旭電化工業(株))、スーパーフレックス100、128、410(第一工業製薬(株))、ハイドランAP−30(大日本インキ化学工業(株))等が市販されている。
これらの中で(メタ)アクリル樹脂系ポリマー含有水性エマルジョンが、水性ポリマーエマルジョン製造時、および美爪料配合時における作業性がよいために好ましい。
水性ポリマーエマルジョン(B)の平均粒径は、ポリマーエマルジョンの良好な安定性の面から10〜1000nmが好ましく、特に、10〜500nmが好ましい。なお、ここで平均粒径とは、前記パール顔料の場合と同様、レーザー回折/散乱式粒度分布計で測定したD50をいう(分散媒:水)。
水性ポリマーエマルジョン(B)中のポリマーの重量平均分子量は、良好な塗布性能を得るという面から200,000以下が好ましく、10,000〜100,000の範囲であることがさらに好ましい。
水性ポリマーエマルジョン(B)中のポリマー含有量は、水性ポリマーエマルジョンの調製の容易さや安定性の点から、固形分で1〜60質量%程度である。
さらに、水性ポリマーエマルジョン(B)は、塗布後の乾燥性、得られる美爪料塗布膜の強度、爪に対する密着性、塗布膜自体の光沢感等の点から、美爪料中の最終的なポリマー濃度は5質量%以上とすることが好ましい。一方、美爪料中のパール顔料(A)の充分な濃度、塗布の容易さ、塗膜の適度な薄さ等の点から、美爪料中の最終的なポリマー濃度は50質量%以下とすることが好ましい。以上の観点から、美爪料中の最終的なポリマー濃度はさらに10〜40質量%の範囲であることが好ましく、特に15〜35質量%の範囲であることが好ましい。
本発明の水系美爪料には、艶、造膜性、耐水性等を改善するために、可塑剤または成膜助剤が含有されることが好ましい。可塑剤または成膜助剤は水系美爪料中に最終的に含有されていればよく、水系美爪料の配合時に添加してもよいし、水性ポリマーエマルジョン(B)の製造時に添加してもよい。なかでも、水性ポリマーエマルジョン(B)の製造時に、可塑剤または成膜助剤の存在下に重合してなるものが好ましい。
このような可塑剤または成膜助剤としては、例えば、セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類;カルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類;セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート、スクロースアセテート等のアセテート類;ヘキサノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等のアルコール類;ヘキシレングリコール等のジオール類;フタル酸ジエステル類、アジピン酸ジエステル類、コハク酸ジエステル類、セバシン酸ジエステル類、カプリル酸エステル、カプロン酸エステル、酢酸エステル、クエン酸エステル等のエステル類等が挙げられ、これらを単独であるいは二種以上を使用することができる。これらのなかでセロソルブ類、カルビトール類、フタル酸ジエステル類、アジピン酸ジエステル類が特に好ましく使用できる。
上記可塑剤または成膜助剤の水系美爪料中の添加量は、艶、造膜性、耐水性等の改善の効果を奏するためには、水性ポリマーエマルジョン(B)中のポリマー100質量部に対し1〜50質量部が好ましく、5〜30質量部がさらに好ましい。
本発明の水系美爪料には、必要に応じて、通常の美爪料に配合される成分、例えば顔料の分散補助剤としての界面活性剤、上記パール顔料(A)以外の顔料、消泡剤、防腐剤、増粘剤、可塑剤、有機溶剤、香料、油分、保湿剤等を本発明の効果を損なわない範囲内で配合することができ、これらは通常の方法に従って水系美爪料に添加することができる。
本発明の水系美爪料には、上記のように本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて色調を整えるために、成分(C)として、成分(A)(パール顔料)以外の顔料を含むことができる。成分(C)としては、有機顔料、無機顔料、成分(A)以外のパール顔料、ラメ顔料などが挙げられる。
有機顔料としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料等が挙げられ、レーキ顔料も用いることができる。具体的には、例えば、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、青色1号、青色404号、黄色205号、黄色401号、黄色405号等が挙げられる。
また、無機顔料としては、酸化鉄、酸化チタン、酸化クロム、群青、紺青、オキシ塩化ビスマス、酸化アルミニウム・コバルト等が挙げられる。
パール顔料(A)以外のパール顔料としては、雲母チタン、酸化チタン−シリカ−酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、紺青-酸化鉄被覆雲母チタン、酸化クロム被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成マイカ、酸化鉄−酸化チタン被覆合成マイカ等が挙げられる。
さらに、ラメ顔料としては、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・金積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレン・ポリエステル積層末、ポリエチレン・ポリエチレンテレフタレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム積層末等が挙げられる。
これらは、成分(A)の効果が失われない範囲の量で含有されることを要し、水系美爪料中通常0.1〜10質量%の範囲であり、好ましくは0.5〜8質量%の範囲である。
本発明の水系美爪料は、水、及びアルコール等の水溶性溶剤を適宜加えて、濃度調整、又は増粘剤を添加して粘度調整することができる。
増粘剤としては、通常の水系美爪料に用いられるもの、例えば、粘土鉱物等が挙げられる。粘土鉱物は、天然のものでも合成されたものでもよく、例えば、ベントナイト系粘土鉱物等が用いられる。ベントナイト系粘土鉱物としては、スメクタイト系粘土鉱物が好ましく、例えば、モンモリロナイト、ソーコナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト等が挙げられる。
具体的には、Ben−gel、Ben−gel HV、Ben−gel FW、Ben−gel 15、Ben−gel 23、Ben−gel 31、ベントナイト−S、ベントナイト−W(以上、日本有機粘土(株));クニピア・F、クニピア・G、クニピア・K、スメクトンSA(以上、クニミネ工業(株));ルーセンタイトSwn、ルーセンタイトSWF(以上、コープケミカル(株));ラポナイトB、ラポナイトS、ラポナイトRD、ラポナイトRDS、ラポナイトXLG、ラポナイトXLS等(以上、ラポルテ社)として市販されている。
顔料の分散補助剤としての界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が用いられ、これらの一種又は二種以上を使用することができる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸金属塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩などが挙げられ、具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム塩、臭化アルキルトリメチルアンモニウム塩などが挙げられる。具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノ(ジ)エタノールアミド、脂肪酸ポリエチレングリコール、ポリエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。具体的には、モノステアリン酸グリセリン、セスキオレイン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる
消泡剤としては、通常の化粧料に用いられるものはいずれも使用可能であるが、シリコーン系の消泡剤が好ましく、例えば、ジメチルシリコーンオイル、シリコーンオイルコンパウンド、シリコーンエマルジョン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、フロロシリコーンオイル等を用いることができる。
防腐剤としては、通常の化粧料に用いられるもの、例えば、フェノール、パラクロロフェノール、パラクロロメタクレゾール、パラクロロメタキシレノール、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、レゾルシンモノアセテート、オルトフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)類、フェノキシエタノール、チモール、クレゾール、ヒノキチオール、ヒドロキシベンゾサチオール等のフェノール類;安息香酸、安息香酸塩類、サリチル酸、サリチル酸塩類、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩類、ソルビン酸、ソルビン酸塩類等の酸類;ヘキサクロロフェン、2,4,4'−トリクロロ−2'−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)等のハロゲン化ビスフェノール類;3,4,4'−トリクロロカルバニリド(TCC)、3−トリフルオロメチル−4,4'−ジクロロカルバニリド(ハロカルバン)等のアミド類;その他、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、テトラメチルチウラムジサルファイド(チラム)、感光素201、感光素101、1−ハイドロキシピリジン−2−チオン(ジンクピリチオン)、イミダゾイルウレア化合物(イミダゾリジニルウレア)、N−トリクロロメチル・メルカプト−4−シクロヘキセン−2−ジカルボキシイミド、塩化リゾチーム、クロルフェネシン、クロロブタノール、2−ブロム−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m−ジオキサン等が挙げられる。
以下の実施例における「部」、「%」は、特にことわらない限り、質量基準である。
製造例1(水性ポリマーエマルジョン)
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に水150部、ポリオキシエチレンラウリルエテール硫酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム0.5部、メチルメタクリレート63部、2−エチルヘキシルアクリレート21部、スチレン10部、ヒドロキシエチルメタクリレート3部、アクリル酸3部、アジピン酸ジイソブチル10部及びn−ドデシルメルカプタン2.5部を仕込み、窒素ガスを流し、溶存酸素を除去した。撹拌下に反応容器内を70℃まで昇温し、3時間かけ重合を行った。3時間同じ温度で熟成後、若干の凝集物を除き、固形分46%のエマルジョンを得た。得られたエマルジョン中の共重合体のガラス転移温度(Tg)はDSCを用いた測定により52℃であり、また共重合体の平均分子量(Mw)は、GPCを用いた測定(ポリスチレン標準)により28,000であった。上記エマルジョン100部にジエチルカルビトール15部を加え、ホモディスパーを用いて30分間撹拌し、水性ポリマーエマルジョン(1)(固形分40%)を得た。
実施例1、比較例1〜4(水系美爪料)
下記表1に示す組成の水系美爪料を次のように製造した。
顔料(7)及び(8)を、界面活性剤(9)を用いて精製水(13)に分散させ、これらの混合物と残りの成分を均一に撹拌混合し、最後に脱気して水系美爪料を得た。
美爪料としての評価結果を組成とともに表1に示す。
(評価方法)
専門パネル10名が実施例1及び比較例1〜4の美爪料について、円筒型透明容器に充填された外観と、爪上に実際に塗布し、下記の評価項目について自己評価し集計した。
<評価項目>
・美爪料外観のパール顔料の干渉色の連続した色調変化
・美爪料外観のパール顔料の干渉色の鮮やかさ
・美爪料の塗布のし易さ
・塗布乾燥後の美爪料塗布膜のパール顔料の干渉色の連続した色調変化
・塗布乾燥後の美爪料塗布膜のパール顔料の干渉色の鮮やかさ
・外観及び塗布膜の観察される干渉色の色調
<評価基準>
各評価項目ともに、以下の評価基準に基づいて評価をし、10名の結果を各項目ごとに集計し合計点数を評価結果とした。
良好である:5点
やや良好である:4点
どちらともいえない:3点
やや良好ではない:2点
良好ではない:1点
Figure 2006160682
表1の結果から、パール顔料(A)と水性ポリマーエマルジョン(B)を含有する本発明の水系美爪料は、美爪料の外観、塗布乾燥後における塗布膜中のパール顔料の干渉色の連続した色調変化とその鮮やかさ、及び塗布のし易さ、のいずれにおいても優れるものであることが明らかである。
実施例2及び3(水系美爪料)
表2に示す組成の水系美爪料を次のように製造した。
顔料(7)及び(8)を、界面活性剤(9)を用いて精製水(13)に分散させ、これらの混合物と残りの成分を均一に撹拌混合し、最後に脱気して水系美爪料を得た。
実施例2及び3で得られた水系美爪料は、美爪料の外観、塗布乾燥後における塗布膜中のパール顔料の干渉色の連続した色調変化とその鮮やかさ、及び塗布のし易さに優れるものであった。
Figure 2006160682

Claims (5)

  1. (A)干渉色を有し、透明または半透明である薄片状基材の表面を、一層または複層の光学透過性材料で被覆したパール顔料、及び(B)水性ポリマーエマルジョンを含有する水系美爪料。
  2. 前記薄片状基材が、シリカ、酸化アルミニウム、及びホウケイ酸ガラスよりなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載の水系美爪料。
  3. 前記光学透過性材料が、酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化クロム、シリカ、クロム、窒化チタン、及びチタンよりなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2に記載の水系美爪料。
  4. 前記水性ポリマーエマルジョンが、(メタ)アクリル樹脂系ポリマーの水性エマルジョンである請求項1〜3のいずれかに記載の水系美爪料。
  5. (メタ)アクリル樹脂系ポリマーの水性エマルジョンが、可塑剤又は成膜助剤の存在下に重合されたものである請求項4記載の水系美爪料。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010105936A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Pola Chem Ind Inc メークアップ化粧料
JP2014074023A (ja) * 2012-09-14 2014-04-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 水性美爪料組成物

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