JP2006160632A - 放射線汚染皮膚用洗剤及び放射線汚染皮膚の洗浄方法 - Google Patents

放射線汚染皮膚用洗剤及び放射線汚染皮膚の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 放射線物質で汚染された皮膚の洗浄に有用な洗剤を提供する。
【解決手段】 酸化チタンを含む洗剤により上記課題は達成される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、僅かの放射線に汚染された皮膚を洗浄するのに有用な洗剤及び洗浄方法に関する。
近年、各所で放射線物質が使用され、その防汚対策として、白衣、手袋、マスク等の防汚(保護)衣が使用されている。そして、放射線管理区域へ入るとき、出るときには着替え室にて通常の服と着替えることがされている。その際には、入浴、手洗い等で皮膚に付いた放射線物質を十分に洗い流し、放射線管理区域から放射線物質が漏れないように厳重に管理されている。
放射線物質で汚染している着衣を脱ぐ際に、十分注意して、放射線物質が皮膚に付着しないようにしているが、本来、放射線物質は極微量でも重篤な放射線被爆が考えられ、また、放射線が弱いものでも健康被害が見込まれる重元素であることが多いので、皮膚に付着することは極力防がねばならない。
しかし、放射線管理区域内にはどうしても放射線物質が極微量であっても浮遊していることが考えられる。そこで、放射線汚染がない状態であっても、放射線管理区域外へ出るときは、必ず手洗い等が励行されている。
ところで、このような手洗いには、通常、脂肪酸石鹸、オレンジオイル系の洗浄剤、中性界面活性剤系洗浄剤等の皮膚に安全な洗浄剤が使用され、十分に効果を挙げている。
しかしながら、上述のように保護具等で十分身を守り、放射線管理区域から出る際に放射線汚染を防ぎ、手洗い等を励行しても、放射線物質は極微細であり、単に洗剤で洗浄しただけでは、皮膚に付着した放射線物質は毛穴等に残存することがある。この量は極僅かであり、放射線量を測定しても、自然放射線量に過ぎず、放射線物質による汚染に気が付かないことが多い。
なお、洗剤として、酸化チタンを含むものがいくつか知られている(例えば、特許文献1〜3参照)が、皮膚に付いた放射線物質を洗い流すことに注目して検討したものはない。
特開平06−211644号公報 特開平10−168497号公報 特開平11−269492号公報
そこで、本発明は、放射線物質で汚染された皮膚の洗浄に有用な洗剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために検討し、洗浄剤の各種組合せを検討した中で、特定の物質が放射線物質に汚染された皮膚から放射線物質を除去する能力が高いことを見出し、ついに本発明を完成した。
すなわち、本発明は、酸化チタンを含むことを特徴とする放射線物質で汚染された皮膚の洗浄用洗剤である。
また、本発明は、酸化チタンを含む洗剤を用いることを特徴とする放射線物質で汚染された皮膚の洗浄方法である。
本発明の洗剤は、極めて人体に安全な酸化チタンが放射線物質を吸着し洗い流すので、人体に安全で、極めて洗浄効果が高い。
本発明の洗剤は、酸化チタンを加える他は、従来の石鹸、液体石鹸、台所洗剤等と同様である。
すなわち、酸化チタンとしては、光触媒といて有用極微細なものから白色顔料として用いられる粒径200μm程度のものまで使用可能である。なお、該酸化チタンは洗剤中への分散性をあげるために脂肪酸或いはその石鹸で処理されていても構わない。また、放射性物質との親和性を損なわない範囲でシリコーン系或いはチタン系表面処理剤で処理されていても構わない。
洗剤としての、酸化チタン以外の成分としては、通常使用される界面活性剤、油剤、脂肪酸類、アルカリ物質、アルコール類、エステル類、保湿剤、増粘剤、精製水等であり、これらは適宜選択して使用される。
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、水添ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミンの脂肪酸アミド、ポリオキシテトラメチレンポリグリセリルキルエーテル、アルキル脂肪酸トリグリセライド、ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサン共重合体等のノニオン系界面活性剤、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸塩等のアニオン界面活性剤、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジンアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤が好ましく使用できる。
油剤としては、アマニ油、大豆油、ヒマシ油、椰子油、卵黄油、ミンク油、牛油、豚油、スクワラン等の天然油脂類、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタラインワックス等の鉱物油、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、環状メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン等のシロキサン系油脂が使用できる。
脂肪酸類として、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、水添動物油脂肪酸、水添植物油脂肪酸等が使用可能であり、これらは好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカリ物質の塩として使用される。なお、洗剤のpH調節のためにこれらのアルカリ物質を使用することも好ましい。
アルコール類としては、例えばエタノール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノールのような低級アルコール;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコールのような高級アルコール等が、エステル類としては、例えばミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ネオデカン酸オクチルドデシル、ステアリン酸コレステリル等の脂肪酸エステルジデカン酸プロピレングリコール、トリ−2エチルヘキサン酸グリセリン等の多価アルコール脂肪酸エステル等がそれぞれ挙げられる。
保湿剤は、洗浄後のツッパリ感を解消するために加えておくことが好ましく、例えば、グリセリン、プロピレングライコール、ソルビトール、1,3−ブタンジオール、ポリエチレングリコール、尿素、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリペプチド、ヒアルロン酸、アシルアミノ酸等が使用可能である。
また、洗剤中で酸化チタンが沈降するのを防ぐため、増粘剤を使用することも好ましい。そのような増粘剤としては、例えば、グアーゴム、カラギーナン、アルギン酸、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、デンプン、キサンタンガム、ゼラチン、カゼイン、アルブミンのような天然高分子、デンプン誘導体、グアーゴム誘導体、セルロース誘導体、アルギン酸誘導体のような半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタクリレート、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレングリコールのような合成高分子があげられる。
本発明の洗剤は、酸化チタンを除く、上記洗剤材料を適宜選択し、その1〜50質量%、好ましくは2〜20質量%に相当する酸化チタンと共に、例えば、全固形分量が5〜80質量%、好ましくは10〜30質量%になるように、精製水に分散させることにより得られる。なお、精製水を使用せずにこれら原料を熱溶融して混合し、固形洗剤とすることも可能である。使用に当たっての簡便さから水溶液としておくことが好適であり、適宜最適濃度に調製したものをポンプつきタンクに蓄え、必要量を手、タオル等に取り、皮膚洗浄に使用する。
また、洗剤としての、酸化チタン以外の成分、例えば、界面活性剤、油剤、脂肪酸類、アルカリ物質、アルコール類、エステル類、保湿剤、増粘剤、精製水等からなる洗浄液Aと、酸化チタン、保湿成分、皮膚保護成分、酸化チタン分散成分等を含む水分散液からなる洗浄液Bを作り、汚染皮膚の洗浄に際し、これらを別々に取り使用することもできる。なお、この際には、洗浄液Aとしては、固体、液状の市販の手洗い用洗剤が支障なく使用することができる。また、酸化チタンを含む洗浄液Bは洗浄に使用する以外に、手の保護作用を有するようにしておけば、洗浄後に再び洗浄液B(すなわち、皮膚保護液)のみを適量取り、皮膚に摺りこんでおくことができる。つまり、皮膚の洗浄と保護が同時にできるので好ましい。この洗浄液Bに当たる酸化チタン含有化粧水が、(株)環境クリーンコートから商品名“エクスプラスミー(登録商標)”で販売されている。
以下、実施例により、本発明を説明する。
実施例1
牛脂脂肪酸38質量部、水酸化カリウム8質量部、グリセリン17質量部、ヒアルロン酸ナトリウム3質量部及びカラギーナン4質量部に対し、その10質量%に当たる7質量部の平均粒径120μmの酸化チタンをそれぞれ秤量し、精製水23質量部と共に、60℃で30分間散機を用いて分散して、洗剤を得る。この洗剤を用い、放射線汚染区域で手の洗浄に使用すると、従来のものと同様に使用可能である。また、固形分濃度4%に希釈して、ポンプに保存しての使用も問題なく良好であった。洗浄後の放射線汚染の測定では、放射線汚染は見られなかった。
比較例1
実施例1において、酸化チタンを使用せず、精製水の量を30質量部に増やす以外は実施例1と同様に洗剤を得た。この洗剤は従来と同様に手の洗浄に有用であったが、実施例1のものに比べ、使用感が今ひとつで、洗浄後の放射線汚染の測定では、有意の放射線汚染が見られた。
実施例2
比較例1の酸化チタンを含まない洗剤を固形分濃度約3質量%に希釈したものと、酸化チタンを約4質量%含む市販の化粧水((株)環境クリーンコート製、エクスプラスミー(登録商標)を用い、それぞれ同量手に取り、以下実施例1と同様に放射線汚染区での手の洗浄に使用したところ、実施例1と同様に良好な洗浄結果を得た。

Claims (2)

  1. 酸化チタンを含むことを特徴とする放射線物質で汚染された皮膚の洗浄用洗剤。
  2. 酸化チタンを含む洗剤を用いることを特徴とする放射線物質で汚染された皮膚の洗浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107830A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Kikoh Corporation 皮膚の重金属汚染防止のための皮膚外用剤
JP2013190413A (ja) * 2011-09-08 2013-09-26 Ntex Kk 手指洗浄用除染石鹸
RU2563647C2 (ru) * 2013-10-24 2015-09-20 Открытое акционерное общество "Ирбитский химико-фармацевтический завод" Дезактивирующее моющее средство

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