JPH10167953A - 化粧品組成物 - Google Patents

化粧品組成物

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JPH10167953A
JPH10167953A JP8342785A JP34278596A JPH10167953A JP H10167953 A JPH10167953 A JP H10167953A JP 8342785 A JP8342785 A JP 8342785A JP 34278596 A JP34278596 A JP 34278596A JP H10167953 A JPH10167953 A JP H10167953A
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JP
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acid
cosmetic composition
alkali metal
metal base
salt
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JP8342785A
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Inventor
Yukio Yoshida
幸夫 吉田
Hitoshi Hayashi
仁志 林
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の改善、しわの予防・改善、肌の保湿、
皮膚の老化防止等にすぐれた効果を有する化粧品組成
物、特にスキンケア組成物、ヘアケア組成物、浴剤組成
物を提供する。 【解決手段】 塩化ナトリウムとグリコール酸および/
またはグリコール酸塩類を、好ましくは1:100〜1
00:1(重量比)で含有する化粧品組成物であり、ス
キンケア組成物、ヘヤケア組成物、浴剤組成物に用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧品組成物に関
し、さらに詳しくは皮膚の改善、しわの予防・改善、肌
の保湿、皮膚の老化防止等にすぐれた効果を有する化粧
品組成物、特にスキンケア組成物、ヘアケア組成物、浴
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩をお湯に溶かすと温熱効果があること
は古くから知られており、血行を良くし、むくみや疲労
感が取り除かれるので、塩を主成分とする浴剤が普及し
ている。塩入り石鹸が硬くなった角質を取り除くスクラ
ブ効果があり、使用後はつるつるすべすべ感があるので
ボディ用ソープとして、また塩の引き締め効果によるフ
ェィスラインのシエイプアップを狙ってフェイス用マッ
サージ剤として、スリミングを目的として全身用マッサ
ージ剤として用いられている。近年、竹塩など、これ
ら”塩”美容商品が自然志向に助長されて、ますます普
及している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、これ
らの効果は温熱効果、マッサージによる血行改善による
一時的な効果に過ぎないといわれており、より持続的な
生理効果があり、より美肌効果のある商品が望まれてい
る。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、このよ
うな事情に鑑み、より持続的な生理効果があり、より美
肌効果の高い塩入り化粧品組成物、特にスキンケア組成
物、ヘアケア組成物、浴剤組成物を提供するべく鋭意検
討した結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、塩化ナトリウムとグ
リコール酸および/またはグリコール酸塩類を含有する
化粧品組成物、スキンケア組成物、ヘアケア組成物、浴
剤組成物である。さらに本発明は、グリコール酸塩類が
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
またはアミン塩である前記化粧品組成物である。さらに
本発明は、水媒体中でモノクロル酢酸をアルカリ金属塩
基により加水分解して得られる反応液より製造される組
成物を含有する前記化粧品組成物等である。さらに本発
明は、水媒体中でモノクロル酢酸をアルカリ金属塩基に
より加水分解して得られる反応液を、鉱酸もしくはアル
カリ金属塩基、アルカリ土類金属塩基、アンモニアまた
はアミン類を加えて得られる混合物より製造される組成
物を含有する前記化粧品組成物等である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるグリコール酸
またはその塩類は、それ自体ある程度細胞賦活作用を有
し、肌に対し、しわ改善効果、保湿効果、皮膚伸展性効
果、ニキビ治療効果、皮膚の角質層の落屑促進により皮
膚の老化改善効果を有することが知られており(フラグ
ランス ジャーナル(1994−12)頁25〜4
5)、皮膚の外観を改良する美肌効果が期待されてい
る。本発明の化粧品組成物、特にスキンケア組成物、ヘ
アケア組成物、浴剤組成物はグリコール酸および/また
はその塩類を塩化ナトリウム共に用いるので、塩化ナト
リウムの温熱効果およびマッサージ効果による血行促進
によりグリコール酸および/またはその塩類の前記効果
が著しく増進され、肌のすべすべ感やしっとり感が増
し、皮膚の細胞賦活によりより持続的な美肌効果が発揮
される。毛髪に対しては頭皮の細胞賦活、毛母細胞の賦
活により育毛効果が発現される。
【0007】本発明の化粧品組成物に含有される塩化ナ
トリウムとグリコール酸および/またはその塩類の割合
は効果の点から1:100〜100:1、好ましくは
1:40〜40:1(重量比)である。
【0008】本発明に用いられるグリコール酸は天然物
由来の物、例えば砂糖きび抽出物を用いてもよいし、合
成品を用いてもよい。従来、合成グリコール酸は、ホル
ムアルデヒド、一酸化炭素および水を酸触媒の存在下、
温度160〜200℃、圧力200〜300kg/cm
2の条件下で製造されている(米国特許第2,152,
852号明細書等)。モノクロル酢酸を原料とする方法
も従来より知られている。モノクロル酢酸を加水分解
し、グリコール酸を製造する際、塩基(水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムなど)を使用する方法は、塩化ナト
リウムを副生するので、反応液をそのまま、または反応
液の状態に応じて鉱酸もしくはアルカリ金属塩基、アル
カリ土類金属塩基、アンモニアまたはアミン類を用いて
所望のpHに調整し、塩化ナトリウムもしくはグリコー
ル酸および/またはグリコール酸塩類を加えて、塩化ナ
トリウムとグリコール酸および/またはグリコール酸塩
類の含有比を調整でき、液剤として、水分を適宜蒸発さ
せてペーストとして、あるいは粉剤、顆粒剤、錠剤また
は固形剤として用いることができ好適である。
【0009】本発明に使用するモノクロル酢酸は、結晶
でも水溶液でもよい。モノクロル酢酸の加水分解の仕込
濃度は、30〜60重量%である。この濃度より低いと
反応性が低下し、高いと作業性が悪くなる。使用するア
ルカリ金属塩基としては、特に制限はなく、好ましく
は、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナ
トリウムまたは炭酸水素ナトリウムである。使用量は、
モノクロル酢酸に対し、化学量論量の0.9〜2.5倍
量、好ましくは、1.0〜1.5倍量、より好ましく
は、1.1〜1.3倍量である。
【0010】反応温度は、70〜130℃、好ましくは
80〜120℃である。この温度より低いと反応速度が
遅く、高いと反応設備に問題がでる。加水分解液は必要
に応じて、鉱酸、アルカリ金属塩基、アルカリ土類金属
塩基、アンモニアまたはアミン類によりpHを調整す
る。使用する鉱酸は、特に制限はないが、塩酸、硫酸、
りん酸が好ましい。使用するアルカリ金属塩基として
は、特に制限はなく、好ましくは水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナ
トリウムである。使用するアルカリ土類金属塩基として
は、特に制限はないが、酸化カルシウム、水酸化カルシ
ウムが好ましい。アンモニアはガス、水溶液いずれを用
いてもよい。アミン類としては、第一アミン、第二アミ
ン、第三アミンいずれでも用いることができ、メチルア
ミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロピル
アミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロピル
アミン、イソプロピルアミン、tert−ブチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、水酸化テトラメチルアンモニウム、p−アミノ安息
香酸等が挙げられる。pHが低い方が細胞賦活作用が高
い傾向にあるが、低すぎると皮膚刺激性が強くなり好ま
しくない。pHが高いと細胞賦活作用が低下し、所望の
効果が得られにくいので、pHは3〜7に、より好まし
くは3〜6.5に調整するのが望ましい。要すれば反応
後またはpH調整後に精製してもよい。
【0011】本発明に使用されるグリコール酸塩類は、
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
またはアミン塩であり、グリコール酸ナトリウム、グリ
コール酸カリウム、グリコール酸カルシウム、グリコー
ル酸マグネシウム、グリコール酸バリウム、グリコール
酸アンモニウム、グリコール酸の前記アミン塩類が挙げ
られる。
【0012】本発明の化粧品組成物には、その用途に応
じて通常用いられる公知の成分を適宜加えて用いること
ができる。すなわち、アニオン性界面活性剤(脂肪酸石
鹸、スルホン酸塩型アニオン性界面活性剤、硫酸エステ
ル型アニオン性界面活性剤、リン酸エステル型アニオン
性界面活性剤、アシルメチルタウリン塩、モノアルキル
リン酸塩、アシルグルタミン酸塩、イセチオン酸エステ
ル塩等)、カチオン性界面活性剤(アミン塩型カチオン
性界面活性剤、第四アンモニウム型カチオン性界面活性
剤(テトラアルキルアンモニウム型、ピリジニウム
型))、非イオン性界面活性剤(グリセリン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソル
ビット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル等)、両性界面活性剤(イ
ミダゾリン型、ベタイン型、アミノ酸型)、フッソ系界
面活性剤、シリコーン系界面活性剤等の天然、合成界面
活性剤、 ・アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコ
ールエステル、アラビアガム、キサンタンガム、ペクチ
ン、トラガント、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポ
リエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、カチオン化セルロース、カチオン化デ
キストラン、カチオン化デキストリン、キトサン、カチ
オン化ビニルピロリドンポリマー、塩化N,N−ジメチ
ル−3,5−メチレンピペリジニウムポリマー、乳タン
パク、大豆タンパク、ゼラチン、卵タンパク、カゼイン
ナトリウム、ホエータンパク等の水溶性高分子、 ・イチョウ、ツボクサ、トウヤク、ニンジン、シコッ
ピ、カイカ、インチコウ、ヤシャジツ、甘草分画物、ゴ
カヒ、センプクカ、ヒカイ、ユズリハ、カミツレ、マロ
ニエ、エスシン、テルミナリア、ルスコゲニン、ブッチ
ャーブルーム、コラ、ガラナ、マテ、コーヒー、カカ
オ、プレクトランタス、タンジン、ビスナガ、シリマリ
ン、ロイコシアニン、オトギリ草、クマハゼ、シソ、オ
ウゴン、ケイガイ、ローズマリー、セージ、タイム、ヨ
モギ、カワラヨモギ、ソウジュツ、セイヨウノコギリソ
ウ、シコン、ウイキョウ、オウバク、ショウキョウ、ト
ウキ、センキュウ、チンビ、カノコソウ、ビャクシ、ト
ウヒ、芍薬、紅花、菖蒲、ブクリョウ、ハッカ等の植物
成分、 ・コハク酸、フマル酸、クエン酸、ピルビン酸、グルク
ロン酸、2−ヒドロキシ酪酸、乳酸、リンゴ酸、酒石
酸、タルトロン酸、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチ
ル、ビタミンA酸、ビタミンC誘導体、ビタミンD、ビ
タミンE、オリゴペプチド、トラネキサム酸エステル等
の活性成分、 ・多価アルコール、アミノ酸、ムコ多糖類、蛋白質、生
体抽出物、発酵代謝物、多糖類、植物抽出物、リン脂
質、セラミドなどの保湿剤、 ・油脂類(大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、ア
ーモンド油、カカオ油、オリーブ油、ゴマ油、パーシッ
ク油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天
然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化
油およびミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン
酸グリセリド等の合成トリグリセリド、ジグリセリド
等)、ロウ類(カルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラ
ノリン等)、炭化水素類(流動パラフィン、ワセリン、
パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシ
ン、スクワラン、プリスタン等)、高級脂肪酸類(ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラ
ノリン酸、イソステアリン酸等)、高級アルコール類
(ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2
−ヘキシルデカノール等)、エステル類(オクタン酸セ
チル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソ
プロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソ
プロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレスチール
等)、精油類(ハッカ油、ジャスミン油、シヨウ脳油、
ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮
油、ベルガモット油、ミカン油、シヨウブ油、パイン
油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ
油、ユーカリ油、レモン油、ペパーミント油、タイム
油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オ
イゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオー
ル、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモー
ル、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化
合物等)、シリコーン油類等の油脂成分(エモリエント
成分)、 ・炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナ
トリウム、ホウ砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、
硝酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ポリリン酸ナト
リウム、りん酸ナトリウム、塩化カリウム、硫化カリウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の無機塩類、 ・ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等の無機酸類、 ・黄色4号、青色1号、黄色202号、クロロフィル、
リボフラビン、紅花、クロシン、アントラキノン等の色
素類 ・香料類、 ・アクリル樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリテトラフルオロ
エタン等の高分子、これらの高分子のコポリマー、ケイ
酸、ケイ酸カルシウム、天然ケイ酸アルミニウム、合成
ケイ酸アルミニウム、ゼオライト、酸化チタン、タル
ク、カオリン、マイカ、ベントナイト等の微粉体、 ・硫黄、湯の花、鉱砂、雲母末、中性白土、いり糠、殺
菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等。
【0013】本発明の化粧品組成物は顔、全身のスキン
ケア用、スリミング用に洗顔剤、洗浄剤、マッサージ
剤、石鹸、シャンプー、リンス、浴剤に用いられ、既存
のこれらの剤に添加、混合あるいは練り込んでもよい
し、これらの剤の原料と共に用途に応じて液体、ペース
ト、粉末、顆粒、錠剤、固形剤等種々の剤型(形態)に
することができる。
【0014】本発明の化粧品組成物は、そのまま又は薄
めて、顔、頭、全身の皮膚に塗布後すぐまたは適当な時
間後洗い流すか、塗布マッサージ後すぐまたは適当な時
間後洗い流すか、バスのお湯に溶解して入浴後洗い流す
などのように使用する。なお、本発明の浴剤組成物は、
入浴時浴湯に投入して使用されるが、その場合、通常浴
剤成分濃度が浴湯中で10〜500ppm、特に20〜
100ppmになるように1回の使用量を決めるのが好
ましい。
【0015】本発明の化粧品組成物は、使用後に、塩の
温熱硬化、マッサージ効果による血行促進により、グリ
コール酸およびグリコール酸塩類の細胞賦活効果が著し
く増強され、肌がすべすべ、しっとりするなどの皮膚の
改善、しわの予防・改善、肌の保湿、皮膚の伸展性の改
善、皮膚の老化防止等にすぐれた効果を有する。特に浴
剤として用いると効果が高い。しかも細胞賦活作用によ
り効果に持続性がある。長期使用により毛髪に対しても
育毛効果を示す。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】(参考例1)5リットルの撹拌機、還流冷
却器、滴下ロート付きのガラス製反応器に、80%モノ
クロル酢酸水溶液2013g(17.04モル)を仕込
み、滴下ロートより50%水酸化ナトリウム水溶液15
00g(18.75モル)を滴下し、反応温度85℃
で、12時間反応したところ、モノクロル酢酸は完全に
反応しており、グリコール酸およびグリコール酸ナトリ
ウムのモノクロル酢酸基準の収率は95.4%であり、
グリコール酸の縮合した重合酸が4.6%副生した。5
0%水酸化ナトリウム水溶液を加え反応液のpHを4に
調整した。この溶液に塩化ナトリウムあるいはグリコー
ル酸および/またはグリコール酸塩類を所望量加え、塩
化ナトリウムとグリコール酸および/またはグリコール
酸塩類の割合を調整して試験に供した。
【0018】(実施例1〜2,比較例1〜2)参考例1
に準じて調製した組成物、70%グリコール酸(大塚化
学株式会社製)40%グリコール酸アンモニウム(大塚
化学株式会社製)を用いて第1表に示す組成の浴剤を調
製した。調製した各浴剤を、パネラー20名に、常法に
より使用させ、各浴剤について、浴剤としての全体評価
(総合的な使用感)、入浴後の肌のしっとり感およびす
べすべ感を調べた。その結果を第2表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】(実施例3)また、第1表に示した実施例
1および比較例1の組成の各浴剤組成物を下記試験方法
により、皮膚のかさつき改善効果について調べた。ラウ
リルベンゼンスルホン酸ナトリウム1%水溶液を調製
し、液温を30℃に保ち10分間手を浸漬した後、よく
水洗する。その後、各浴剤組成物を塩化ナトリウム、グ
リコール酸、グリコール酸塩合計濃度が0.025重量
%になるように水溶液を調製し、液温を40℃に保ち、
一方の手を実施例の水溶液に、他方の手を比較例の水溶
液に20分間浸漬する。この操作を4日間繰り返し、5
日後に各実施例につき5人の被験者の手の状態を目視判
定して、第3表に示した。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明の化粧品組成物は、使用後肌がす
べすべ、しっとりするなどの皮膚の改善、しわの予防・
改善、肌の保湿、皮膚の老化防止等にすぐれた効果を有
し、特に浴剤として用いると効果が高く、スキンケア
剤、ヘアケア剤、浴剤として有用である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウムとグリコール酸および/
    またはグリコール酸塩類を含有する化粧品組成物。
  2. 【請求項2】 塩化ナトリウムとグリコール酸および/
    またはグリコール酸塩類を1:100〜100:1(重
    量比)で含有する請求項1記載の化粧品組成物。
  3. 【請求項3】 塩化ナトリウムとグリコール酸および/
    またはグリコール酸塩類を1:40〜40:1(重量
    比)で含有する請求項1記載の化粧品組成物。
  4. 【請求項4】 グリコール酸塩類がアルカリ金属塩、ア
    ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の化粧品組成物。
  5. 【請求項5】 水媒体中でモノクロル酢酸をアルカリ金
    属塩基により加水分解して得られる反応液より製造され
    る組成物を含有する化粧品組成物。
  6. 【請求項6】 水媒体中でモノクロル酢酸をアルカリ金
    属塩基により加水分解して得られる反応液を、鉱酸もし
    くはアルカリ金属塩基、アルカリ土類金属塩基、アンモ
    ニアまたはアミン類を加えて得られる混合物より製造さ
    れる組成物を含有する化粧品組成物。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属塩基が水酸化ナトリウム、
    炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムまたは炭酸水素
    ナトリウムである請求項5または6に記載の化粧品組成
    物。
  8. 【請求項8】 化粧品組成物がスキンケア組成物である
    請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 化粧品組成物がヘヤケア組成物である請
    求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 化粧品組成物が浴剤組成物である請求
    項1〜7のいずれかに記載の組成物。
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