JP2006160598A - 防犯ガラス - Google Patents

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吉己 増坂
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Abstract

【課 題】窓ガラスを破壊して室内等に侵入する行為を確実に検出することができ、かつ、誤作動が少なく長期間の使用においても特性が劣化しにくい防犯ガラスを提供する。
【解決手段】少なくとも二枚のガラス、ならびに当該二枚のガラスの間に少なくとも一枚の中間膜を含む中間膜部および当該中間膜を含まない非中間膜部を有する合わせガラスであって、当該ガラスのうち少なくとも一枚は熱処理強化ガラスであり、当該熱処理強化ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する側のガラス表面に導電性部分が形成されており、当該導電性部分に電流通電端子と接続された接続部分が設けられており、当該導電性部分に電流を通電するための端子用穴が当該ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する部分に形成されていることを特徴とする防犯ガラス。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラスの破壊を検出する機能を有する防犯ガラスに関する。特に、所定の部位に導電性を有する部分を有し、ガラスが破損したときに当該導電性を有する部分に生じる電気抵抗値やインピーダンス値の異常を検出して信号を発する機構を有する防犯ガラスに関する。
家屋の窓ガラスを破壊して屋内に侵入する行為や店頭ショーケースのガラス部分を破壊して内部の物品を盗む行為等を防ぐことを目的として、各種の防犯ガラスが提案されている。それらの防犯ガラスは、強固で破壊しにくいことによるいわば消極的な防犯ガラスと、破壊を検知して警報信号を発する機構を備えたいわば積極的な防犯ガラスとに分けることができる。
前者の例としては、強固な樹脂フィルムをガラス表面に貼付したガラス(例えば特許文献1に開示されているもの)や、二枚以上のガラスの間に樹脂からなる中間膜を挟んだ構造を有する一般の合わせガラスを改良して破壊しにくくしたもの(例えば特許文献2に開示されているもの)がある。
後者の例としては、ガラスの表面に形成された加熱用ヒーターを兼ねる導電性の配線がガラスの破壊により断線することを抵抗値の変化として検出するもの(例えば特許文献3に開示されているもの)がある。また同様に、導電部分の断線を検出するものではあるが、サッシ窓の施錠部分(いわゆるクレッセント部分)近傍のみを破壊する行為について誤作動少なく対応できるように、当該施錠部分近傍の導電性薄膜又は導電性配線の破壊を検知するよう構成したもの(例えば特許文献4に開示されているもの)がある。導電性の変化を検出する手法の他に、静電容量の変化を検出するものや破壊時に発生する振動、音響を検出するもの、反射光の強度を常時監視してその強度変化を検出するものなど種々の検出方法によるものも提案されているが詳細は省略する。
前者の手法と後者の手法を組み合わせて、破壊しにくくかつ破壊されたときにそれを検出する機構を備えた防犯ガラスも考えられるところである。例えば、合わせガラスの中間膜又は中間膜に接するガラス表面に導電性の配線や薄膜を形成するようなものである。発明者らは、このような構造を有する防犯ガラスの先行技術例を見出すことはできなかったが、合わせガラスの構造の内部に導電性部分を設けた構造を利用する発明として、自動車のワイパーが静止中に凍結することを防ぐための加熱用配線をその内部に設けた自動車用フロントガラス(特許文献5に開示されているもの)や、合わせガラスの中間膜部分が密閉されているために浴室等の湿度が高い場所で使用しても加熱部分の経時的特性劣化が少ない防曇ミラー(特許文献6に開示されているもの)が提案されていることを確認した。
特開2002−180019公報 「接着用フィルム及びフィルム強化ガラス」 特開2003−192402公報 「耐衝撃性および耐剥離性に優れた合わせガラス」 特開2001−126152公報 「防犯ガラス」 特開2003−128443公報 「防犯ガラス構造」 特開平10−29504公報 「電気的に加熱可能な風防」 特開2003−321258公報 「ヒーター付き合わせガラス及びその製造方法」
前述した各種の防犯ガラスは、以下に述べる点において改良の余地があると考えられる。
フィルム貼付ガラスや合わせガラスによる消極的防犯ガラスを用いた場合、ガラスの破壊に要する時間は長くなるが警報機機構を有しない限り実用的な防犯の用には適さない。なお、各種センサ機構を有する積極的防犯ガラスにおいても、ガラスの破壊が容易であれば破壊に要する時間は短いものとなるから、実用的には合わせガラス等の併用が必要である。
積極的防犯ガラスを使用した場合においても、ガラスの破壊を検出する方法に問題がありうる。ガラスの破壊以外に起因する振動や騒音等の日常環境で存在する雑音を検出しないことが望ましく、振動センサや音響解析の手法は適用に高度の技術を要する。すなわち、機器の高価格化やメンテナンスの点で問題を生じやすいことになる。
また、侵入行為ではない日常的な事故によるガラスの破損については、侵入行為と判断しないようにすることが警備を行う者にとって実用上好ましく、前述した特許文献4に記載されているように所定の局所的な破損のみを検出するようにできることが実用上望ましいことはいうまでもない。
導電性の配線等をガラス表面に設けてガラスの破壊に伴う配線等の断線や抵抗異常を電気的に検出する方法は、比較的簡単な機構であってかつガラスの破壊以外に起因する誤報が少ない上に、サッシ窓の施錠部分近傍のみに形成できるという点で好適なセンシング手法と考えられる。
しかし、大気中の水分その他の影響により配線等が経時劣化することや、日常使用においてガラス表面に物が当たることや窓開閉時の振動による導電性の配線等の剥離や破断が配線等の抵抗値を増加させる可能性があり、長期間にわたって無メンテナンスで使用するためにはまだ改良の余地があるといわざるを得ない。なお、合わせガラスの構造を有する場合においても、検出部分からの信号線を合わせガラスのエッジから取り出す限り、ガラスをサッシに組み込む際の配線損傷の可能性や、水分の影響、開閉動作時の振動その他の影響を避けることはできない。
本発明は、前述した問題点を解決し、低価格で、長期間にわたって特性が劣化することなく、雑音を検出しにくい機構を有する防犯ガラスを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、少なくとも二枚のガラス、ならびに当該二枚のガラスの間に少なくとも一枚の中間膜を含む中間膜部および当該中間膜を含まない非中間膜部を有する合わせガラスであって、当該ガラスのうち少なくとも一枚は熱処理強化ガラスであり、当該熱処理強化ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する側のガラス表面に導電性部分が形成されており、当該導電性部分に電流通電端子と接続された接続部分が設けられて、中間膜による拘束がなく、熱処理強化ガラスが破損する際に確実に導電性部分の導通が失われて電流通電端子間のインピーダンスが変化しやすい構造とされており、当該導電性部分に電流を通電するための端子用穴が当該ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する部分に形成されている防犯ガラスが、低価格で、サッシ窓の施錠部分近傍の破壊を誤作動少なく長期にわたって安定に検出することが可能となり、雑音を検出しにくい機構を有することなどを種々知見し、上記した問題点を一挙に解決可能にすることを見出した。また、上記防犯ガラスにおいて、導電部材として導電性薄膜を使用している場合に電流通電端子周辺だけのインピーダンス変化を検知するために絶縁部分を設けている構造を有する防犯ガラスが、より優れた検知性能を示すことを見出した。本発明者らは、上記した種々の知見を得た後、さらに検討を重ねて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
[1] 少なくとも二枚のガラス、ならびに当該二枚のガラスの間に少なくとも一枚の中間膜を含む中間膜部および当該中間膜を含まない非中間膜部を有する合わせガラスであって、当該ガラスのうち少なくとも一枚は熱処理強化ガラスであり、当該熱処理強化ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する側のガラス表面に導電性部分が形成されており、当該導電性部分に電流通電端子と接続された接続部分が設けられており、当該導電性部分に電流を通電するための端子用穴が当該ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する部分に形成されていることを特徴とする防犯ガラス、
[2] 非中間膜部が空間部である前記[1]記載の防犯ガラス、
[3] 非中間膜部がスペーサーである前記[1]記載の防犯ガラス、
[4] 導電性部分が、ガラスの表面に形成された導電パターンである前記[1]に記載の防犯ガラス、
[5] 導電性部分が、ガラスの表面に形成された導電性薄膜である前記[1]に記載の防犯ガラス、
[6] 導電性薄膜が、絶縁部分によって検知領域と非検知領域とに区切られており、検知領域は非中間膜部のみにあることを特徴とする前記[5]に記載の防犯ガラス、
[7] 端子用穴に気密シール処理が施されている前記[1]〜[6]のいずれかに記載の防犯ガラス、
[8] 電流通電端子に端子ボックスが接続されている前記[1]〜[7]のいずれかに記載の防犯ガラス、
[9] 端子ボックスは合わせガラスの表面に固着されていることを特徴とする前記[8]に記載の防犯ガラス、
[10] 端子ボックス内部に、電流通電端子間の直流抵抗又は交流インピーダンスの変化を検知する回路を備えていることを特徴とする前記[8]または[9]のいずれかに記載の防犯ガラス、
[11] 端子ボックス内に、前記直流抵抗又は前記交流インピーダンスの値が設定された範囲を超えた場合に有線又は無線通信によって外部に信号を発信する回路を備えていることを特徴とする前記[10]に記載の防犯ガラス、および
[12] 前記[1]〜[11]のいずれかに記載の防犯ガラスを用いた複層ガラス、
に関する。
本発明の防犯ガラスは、長期間にわたって特性が劣化することなく、かつ振動や雑音を検出しにくいという特徴を有する。また、本発明の防犯ガラスは工業的有利にかつ安価に製造できるという特徴を有する。
以下では図1〜12を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はこれらの例に限られるものではない。
本発明の好ましい形態の防犯ガラスに用いられる各部材について、説明する。室外側に使用されるべきガラス1および室内側に使用されるべきガラス2の材質としては、導電性部分3をその表面に設けるガラスが熱処理強化ガラスであることが必要であるが、その他の点については特に限定されない。また、熱処理強化ガラス以外のガラスとしては、一般のアルカリシリケートガラスが好適に用いられ、特にソーダライムガラス組成のフロート板ガラスを用いることがコストその他の点から最も好適であるが、窓ガラスとして使用できるガラスであればよい。例えば図1および4に示す本発明の防犯ガラスの例においては、導電性部分が表面に形成されるガラス2には熱処理強化ガラスが用いられるが、ガラス1としてはフロート板ガラス、熱処理強化ガラス、防火ガラスまたはワイヤレス防火ガラス等が好ましく用いられる。
熱処理強化ガラスは、通常の使用環境においては一般のフロート板ガラスの約二倍の曲げ強度を示し破損しにくいが、傷が入った場合には内部残留応力の作用によって強化ガラス全体が細かい欠片になりかつ個々の欠片は丸みを帯びた形状になるため、強化ガラス表面に形成されていた導電性部分は破断され、さらに、中間膜やサッシなどによる拘束がない部分に端子を設けることおよび所望により絶縁部分17を設けて検知領域と非検知領域に区切ることで端子間の導通が確実に失われ、また、それを確実に検出するようにできる。絶縁部分17を非中間膜部5のみに設けて、導電性部分3の検知領域と非検知領域とを区切ることにより、防犯ガラスの検知精度などを向上させることができ、防犯効果をより大きくさせることができる。絶縁部分17の幅、形状および材質などは、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されないが、例えば、導電性部分の一部を機械的に剥離除去する方法や、エッチング溶液を用いて導電性部分の一部を溶解除去する方法、また導電性部分を構成する材料と反応する物質をその表面に接触させて全体または局所的に加熱することによって当該部分を絶縁体とする方法が適用できる。
導電性部分3は、電流が通電可能であれば特に限定されず、導電性薄膜13であってもよいし、導電パターンであってもよい。導電性部分3が導電性薄膜13である場合には、導電性薄膜13がガラス2(熱処理強化ガラス)表面に形成され、導電性部分3が導電パターンである場合には、導電パターンがガラス1(熱処理強化ガラス)表面に形成されるのが好ましい。上記導電性薄膜は、本発明の目的を阻害しない限り、その膜厚などは特に限定されない。上記導電パターンは、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、導電性配線で形成されてもよいし、銀ペースト等の導電ペーストで形成されてもよい。導電性部分3の配置・形状・寸法等は特に限定されないが、施錠部分近傍の合わせガラスに貫通穴を形成する侵入方法への対策を考慮して適宜に設定されるのが好ましい。導電性部分3が、導電パターンまたは導電性薄膜であることにより、通常の合わせガラスと同様の製造方法を適用して容易に本発明の防犯ガラスを製造することが可能となる。
導電性部分3が、熱処理強化ガラスの表面に形成された導電パターンであることにより、前述のように導電パターンは熱処理強化ガラスの破壊に伴って導通を失うので、確実に破壊を検出でき、かつ、通常の合わせガラスと同じ製造方法により防犯ガラスを製造することができる。
導電性部分3が、熱処理強化ガラスの表面に形成された導電性薄膜であることにより、導電性薄膜は熱処理強化ガラスの破壊に伴って導通を失うので、確実に破壊を検出でき、かつ、熱処理強化ガラスの中間膜に接する部分は平坦な凹凸の小さい表面になるので、通常の合わせガラスと同じ製造方法により防犯ガラスを製造することができる。
導電性部分3は、非中間膜部5に接するガラス1および/またはガラス2のいずれかの熱処理強化ガラス表面に形成されていればよい。
中間膜部4の中間膜は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知の中間膜であってよい。中間膜としては、例えば一般の合わせガラスと同様にコストと作業性の優れるPVB樹脂やEVA樹脂からなる中間膜を好適に使用することができるが、破壊しにくいガラスとする目的でより厚みの大きい中間膜や堅牢なポリカーボネート樹脂の薄板を用いることも可能である。
非中間膜部5は、上記中間膜で構成されない限り、特に限定されず、空間部であってもよいし、スペーサーであってもよい。前記スペーサーは樹脂シートからなる樹脂シートスペーサーであるのが好ましい。樹脂シートスペーサーとしては、例えばポリカーボネート板などが挙げられる。
非中間膜部5を設置する領域は、特に限定されないが、例えば図1および4に示すように、合わせガラスの外周縁近傍の部分(図1および4中、DEFで囲まれる領域)とするのが好ましい。このようにすることにより、窓を通して見える景観を損なうことを回避できる。
電流通電端子6は、金属その他の導体であれば特に限定されることなく用いることができるが、耐熱性や耐腐食性、コストを考慮するとアルミニウム又はその合金、銅ないしはその合金が好適に用いられる。また、電流通電端子6は、ハンダなどを用いる結線によって形成される端子であってよい。電流通電端子6の寸法・形状・接続位置等は特に限定されないが、施錠部分近傍の合わせガラスに貫通穴を形成する侵入方法への対策を考慮して適宜に設定されるのが好ましい。
接続部分7は、導電性部分3と電流通電端子6とを接続できさえすれば特に限定されず、ハンダを用いる方法、導電性ペースト(例えば銀ペースト等)を塗布する方法、金属(例えばインジウム等)を圧着する方法、金属膜を蒸着する方法等の種々の方法により好適に形成され得る。接続部分7に電流通電端子6が接続されていることにより、導電性部分3の直流抵抗又は交流インピーダンスを測定するための回路を容易に取り付けることが可能となる。
端子用穴8は、ガラスの非中間膜部5に接する部分に設けられている穴であって、導電性部分3に電流を通電するための端子を設置することを可能にする穴であれば、穴の形状や数などは特に限定されない。通常、外部から電流通電端子6に電流を通電することを考慮して適宜に設けられる。端子用穴8を設けることにより、ガラスのエッジ(木口)に端子や配線が配置されることを避けることができ、ガラスをサッシに組み込む際の端子や配線の損傷を抑制することができる。
本発明においては、端子用穴8に気密シール処理が施されているのが好ましい。気密シール処理が施されていることにより、導電性部分3が使用環境からの影響(大気中の水分による配線や端子接続部の腐食劣化等)を受けることがなくなり、長期間に渡ってより安定に使用することが可能となる。
端子ボックス9は、電流通電端子6と接続可能であるが、その内部に電流通電端子間の直流抵抗又は交流インピーダンスの変化を検知する回路を備えており、さらに、直流抵抗又は交流インピーダンスの値が設定された範囲を超えた場合に有線又は無線通信によって外部に信号を発信する回路を備えているのが好ましい。端子ボックス9内部に、電流通電端子6間の直流抵抗又は交流インピーダンスの変化を検知する回路を備えていることにより、防犯ガラスを実用に供する際に使用者が用意するべき回路を少なくすることができるので、防犯ガラスの施工が容易になる。端子ボックス9内に、前記直流抵抗又は前記交流インピーダンスの値が設定された範囲を超えた場合に有線又は無線通信によって外部に信号を発信する回路を備えることにより、本発明の防犯ガラスを施工した場合に使用者が用意するべき回路は信号受信及び必要な応答をするためのもののみで済むため、施工コストの低減や導入容易性の点で有利である。
また、端子ボックス9は、合わせガラスの表面に固着するのが好ましく、特に合わせガラスの室内側表面に固着するのが好ましい。端子ボックス9が合わせガラスの表面に固着されていることにより、電流通電端子6を保護すること及び回路を接続する部分をより堅牢にできるので、ガラスの破壊を検知する機能の信頼性が向上しうる。
封着部10は、シール材などで封着された部分を示す。シール材などは特に限定されず、公知のものをシール材として適宜に用いることができる。
以下、図1および4を用いて本発明の好ましい形態をより具体的に説明する。
図1および4に、本発明の好ましい形態の一つである防犯ガラスの模式図を示す。また、図1におけるX−X断面の模式図を図2に示し、図1におけるY−Y断面の模式図を図3に示す。さらに、図4におけるX−X断面の模式図を図5に示し、図4におけるY−Y断面の模式図を図6に示す。
本発明の好ましい形態の一つである図1および4に示される防犯ガラスはいずれも、室外側に施工されるべきガラス1及び室内側に施行されるべきガラス2と、それぞれのガラスに貼付された中間膜から構成される中間膜部4と、前記中間膜を含まない非中間膜部5と、ガラス2の表面に形成されている導電性部分3と端子ボックス9とを主要な部材としている。ここで、図1では非中間膜部5が空間部となっており、図4では非中間膜部5が樹脂シートスペーサー15となっている。なお、図1および4において、ガラス2は熱処理強化ガラスである。
導電性部分3は、ガラス2の中間膜部4および非中間膜部5に接する側のガラス表面に形成されているが、これは、防犯ガラスを破壊して内部の施錠を開放するような侵入行為が行われた場合に、導電性部分3が破壊されるようにするためである。
図1〜6中のGの位置の導電性部分3に接続部分7が設けられており、この接続部分7は、端子用穴8にまで伸びており、電流通電端子6と接続されている。端子用穴8は、電流通電端子6が外部に露出することを可能としており、外部から電流通電端子6を介して導電性部分3に電流を通電することを可能としている。また、図1および4に示すように、非中間膜部5には絶縁部分17が設けられて、検知領域と非検知領域とが区切られている。このようにすることにより、電流通電端子6が設けられた部分の周辺の導電性薄膜を選択的に絶縁保護することができ、検知の際に、絶縁保護されてない非検知領域の導電性薄膜によるインピーダンス変化の影響を受けないようにすることができ、絶縁保護された導電性薄膜の破壊時における防犯ガラスの検知精度を飛躍的に向上させることができる。
端子ボックス9は、図1〜6に示される矢印の向きに従い、電流通電端子6と接続され、ガラス2の表面に固着される。この端子ボックス9は、その内部に電流通電端子6間の直流抵抗又は交流インピーダンスの変化を検知する回路を備えており、さらに、直流抵抗又は交流インピーダンスの値が設定された範囲を超えた場合に有線又は無線通信によって外部に信号を発信する回路を備えている。これにより、防犯ガラスを破壊して内部の施錠を開放するような侵入行為が行われた場合に、導電性部分3が破壊されることで、直流抵抗又は交流インピーダンスの値が設定された範囲を超え、有線又は無線通信によって外部に信号を発信することにより、侵入を警報することが可能となる。
上記防犯ガラスの製造方法は、一般の合わせガラスと同様の製造方法を適用することが最も好適である。以下、図1で示される防犯ガラスの製造を例に説明する。図1に示す構造から容易に理解できるように、常法に従い絶縁部分17をガラス2に設け、ガラス1および2に図1中のABCFEの形状の中間膜を貼り付けた後、接続部分7と端子用穴8の位置を合わせた上で、ガラス1、2を重ねて、一般の合わせガラスと同様にオートクレーブ処理して接着することにより、合わせガラスの形状にする。その後、接続部分7を介して導電性部分3と電流通電端子6とを接続し、一般の気密シール材(例えばシリコーン樹脂等)を端子用穴8に充填し、固化させる。そして、電流通電端子6と端子ボックス9をハンダ付けその他の方法で固定する。または、先に接続部分7でもって電流通電端子6を接続し、その後同様の方法で合わせガラスの形状にしてもよい。また、非中間膜部5が空間部であり、合わせガラスの外周縁近傍にある場合には、導電性部分3が外部の影響を受けるのを防ぐため、シール材などによって封着して封着部10を設けるのが好ましい。その後は、電流通電端子6と端子ボックス9をハンダ付けその他の方法で固定する。さらには、接着剤等により端子ボックス9をガラス2の表面に接着固定すれば、より好適である。
また、非中間膜部の形成方法としては、図10のくりぬき部19のように、あらかじめ検知部分に対応する部分をくりぬいた形状の中間膜を用意して、ついで該中間膜を用いて合わせガラスを製造することにより、検知部分に対応する部分に非中間膜部を形成することができる。この場合には、ガラスと中間膜を重ねる際に位置合わせを行う必要があるが、中間膜の一部がそのまま封着部を形成することになり、オートクレーブ処理後に合わせガラスの外周縁部分をシールする必要がなくなるので好適である。また、中間膜を複数枚用いる場合には、必ずしも複数枚全ての中間膜をくりぬく必要はなく、少なくとも検知部分に対応する1枚の中間膜を一部くりぬけばよい(図11および図12参照)。
図4で示される防犯ガラスの製造については、図1中のAECFEの形状の中間膜を貼り付けたガラス1,9に代えて、図4中のABCFE形状の中間膜及びDEF形状の樹脂シートスペーサーを貼り付けたガラス1,2を用いること以外は、上記と同様である。図1で示す防犯ガラスのように、非中間膜部を空間部とすることにより、導電性部分の熱処理強化ガラスは中間膜により拘束されることがないので、中間膜が存在する場合よりも熱処理強化ガラス破損時における破断面間隔が大きくなる。また、図4で示す防犯ガラスのように非中間膜部をスペーサーとした場合でも、当該スペーサーは中間膜のように熱処理強化ガラスに圧着されていないので、熱処理強化ガラスをほとんど拘束しない。よってスペーサーを用いた場合も、非中間膜部を空間部とした場合と同様に、熱処理強化ガラス破損時における破断面間隔が大きくなる。
また、本発明の導電性部分3が導電パターンである形態の防犯ガラスも好適であるので、図7〜9を用いて以下に説明する。
図7に、本発明の好ましい形態の一つである防犯ガラスの仮想的分解図を示す。また、図7におけるX−X断面の模式図を図8に示し、図7におけるY−Y断面の模式図を図9に示す。
本発明の好ましい形態の一つである図7に示される防犯ガラスは、室外側に施工されるべきガラス1及び室内側に施行されるべきガラス2と、それぞれのガラスに貼付された中間膜から構成される中間膜部4と、前記中間膜を含まない非中間膜部5と、ガラス1の表面に形成されている導電性部分3と端子ボックス9とを主要な部材としている。ここで、図7では、導電性部分3が導電パターンとなっており、非中間膜部は空間部となっている。また、図7において、表面に導電パターンが設けられているガラス1は熱処理強化ガラスである。
導電性部分3は、ガラス1の非中間膜部5に接する側のガラス表面に形成されているが、これは、防犯ガラスを破壊して内部の施錠を開放するような侵入行為が行われた場合に、導電性部分3が容易に破壊されるようにするためである。
図7中のGおよびIの位置の導電性部分3に接続部分7が設けられており、この接続部分7は、図8および9に示す通り、ガラス2に設けられた端子用穴8にまで伸びており、電流通電端子6と接続されている。
その他については、前述した図1で示される防犯ガラスの場合と同様であるので省略する。
図7で示される防犯ガラスの製造方法は、図1中のABCFEの形状の中間膜を貼り付けたガラス1、2に代えて、図7中のABCFE形状の中間膜を貼り付けたガラス2および銀ペーストを用いて図7で示される導電パターンを形成したガラス1を用いること以外は、上記した図1で示される防犯ガラスの製造方法と同様である。
上記のようにして製造された防犯ガラスは、種々の用途に用いられ、そのまま防犯ガラスとして用いられてもよいし、複層ガラスの部材として用いられてもよい。本発明の防犯ガラスを複層ガラスに用いる場合には、複層ガラスの2枚以上のガラスのうち少なくとも1枚に本発明の防犯ガラスを採用し、それ以外は常法に従うことにより、前記の防犯ガラスを含む複層ガラスが製造される。
以下、実施例によりさらに具体的に説明する。
図1は本発明の好適な実施例の一つであり、非中間膜部が空間部である本発明の防犯ガラスである。
外形寸法を幅755mm×高さ約1950mmとした厚さ3mmのソーダライム系フロート板ガラス1枚を用意し、これをガラス1とした。
また、フロートバス中におけるCVD成膜法(例えば、特開2001−35275の実施例1に記載の方法に準じた方法)により表面に酸化錫導電性薄膜を成膜して、導電性薄膜が形成された厚さ5mmの導電性薄膜が形成されたフロート板ガラスを得た。この導電性薄膜が形成されたフロート板ガラスをガラス1の外形寸法と同じ外形寸法に切断し、その後絶縁部分17を設けて、これをガラス2とした。
ガラス2には、サッシに組み付けた際に上辺近傍となる位置(図1中のHの位置の二箇所)に直径約10mmの端子用穴8を形成し、この端子用穴8に破損防止のための面取処理を施した。さらに、ガラス2を風冷強化の方法により熱処理強化ガラスとした。
銀ペーストを用いて、ガラス2表面の導電性薄膜と端子用穴8に配置した銅製端子(純度99.99%、寸法Φ3mm×20mmの棒状形)とを接着した。
厚さ約1.5mm(60mil)のポリビニルブチラール(PVB)樹脂膜2枚をそれぞれ図1中のABCFEの形状に裁断して中間膜を2枚得た。図1に示すように、ガラス1および2にそれぞれ中間膜を積層し、積層物2つを中間膜が内側になるようにしてさらに積層し、この状態でオートクレーブに入れ込み、温度約140℃、圧力約1MPa(10気圧)の条件で約1時間保持して合わせガラスとした。
当該合わせガラスの端子用穴の隙間にシリコーン樹脂(日本ペルノックス株式会社製、電気絶縁用低温硬化型液状シリコーン樹脂、商品名「CB−461」)を注入し、80℃×2時間の条件にて硬化させた。
また、非中間膜部(図1中のDEF領域)の外部と接する部分(図2および3中の封着部10参照)にシール材(東レ株式会社製、商品名「SE960」)を封着した。
以上の工程により本発明の防犯ガラスを得た。
実施例1と同様に、ガラス1、及び銅製端子と表面の導電性薄膜とが接着されたガラス2を用意した。
厚さ約1.5mm(60mil)のポリビニルブチラール(PVB)樹脂膜を2枚用意し、そのうち1枚を、一部くりぬいた形状に裁断して、図10に示すような中間膜とした。得られた図10に示すような中間膜を、くりぬいた部分が検知部分に対応するように位置合わせをしてガラス2の表面に積層した。この積層物と、くりぬいていないPVB樹脂膜とガラス1とを積層した積層物とを、中間膜が内側になるようにして積層し、ついで実施例1と同様のオートクレーブ処理により合わせガラスとして、本発明の防犯ガラスを得た。なお、得られた防犯ガラスは、図11や図12のような構成となる。
図4は本発明の好適な実施例の一つであり、非中間膜部が樹脂シートスペーサーである本発明の防犯ガラスである。
ガラス1、2を合わせガラスとする際において、非中間膜部5の位置にポリカーボネート樹脂からなる樹脂シートスペーサー15を設置してガラス1、2および中間膜4を積層したこと以外は実施例1と同様にして、非中間膜部が樹脂シートスペーサーである本発明の防犯ガラスを得た。
図7は本発明の好適な実施例の一つであり、導電部分が導電パターンである本発明の防犯ガラスである。
厚さ5mmのワイヤレス防火ガラス(日本板硝子株式会社製、商品名「パイロクリア」)を外形寸法:幅755mmx高さ約1950mmとなるように切断し、これをガラス1とした。厚さ3mmのソーダライム系フロート板ガラスをガラス1と同じ外形寸法となるように切断し、これをガラス2とした。ガラス2には、サッシに組み付けた際に上辺近傍となる位置(図7中のJの位置の二箇所)に直径約10mmの端子用穴8を形成し、この端子用穴8に破損防止のための面取処理を施した。また、ガラス1を風冷強化の方法により熱処理強化ガラスとした。
銀ペーストを用いて、図7中のGHIの導電パターンをガラス1表面に形成し、さらに銀ペーストを用いて、ガラス1表面の導電パターンと端子用穴8に配置した銅製端子(純度99.99%、寸法Φ3mm×20mmの棒状形)とを接着した。
図7に示すように、ガラス1および2にそれぞれ中間膜を積層し、積層物2つを中間膜が内側になるようにしてさらに積層し、この状態でオートクレーブに入れ込み、温度約140℃、圧力約1MPa(10気圧)の条件で約1時間保持して合わせガラスとした。
当該合わせガラスの端子用穴の隙間にシリコーン樹脂(日本ペルノックス株式会社製、電気絶縁用低温硬化型液状シリコーン樹脂、商品名「CB−461」)を注入し、80℃×2時間の条件にて硬化させた。
また、非中間膜部の外部と接する部分(封着部10)にシール材(東レ株式会社製、商品名「SE960」)を封着した。
以上の工程により本発明の防犯ガラスを得た。
(比較例1)
比較例1として、二枚のガラスがともに熱処理強化ガラスでないソーダライム系フロート板ガラスであり、かつ非中間膜部を設けない以外は実施例1と同様にして防犯ガラスを得た。
(比較例2)
比較例2として、非中間膜部を設けない以外は実施例1と同様にして防犯ガラスを得た。
(試験例)
実施例1、実施例2、実施例3および実施例4ならびに比較例1および比較例2の防犯ガラスについて、ガラスの破壊を検出する機能を確認する目的で破壊試験を行った。破壊試験の方法は、先端が尖った鉄製の棒を用いてサッシ窓の施錠部分近傍を複数回突き、穿孔する方法によりガラスを破壊して、腕が入る程度の貫通穴を作るというものであった。
実施例1および実施例2の防犯ガラスでは、酸化錫薄膜が破断し、導通がない状態になることを確認した。実施例3の防犯ガラスでは、ガラス細片の脱落はほとんど生じなかったが、酸化錫薄膜が破断し、導通がない状態になることを確認した。実施例4の防犯ガラスでは、導電パターンが断線し、端子間の導通が完全に失われたことを確認した。
比較例1の防犯ガラスについては、導電性部分が形成されている箇所を破壊した場合には、破壊した部分を中心にひび割れを生じ、導電性部分が形成された領域にもクラックが及んだものの、導電性部分が破断するには至らなかった部分が生じた。この部分を直流抵抗値を測定したところ、導通が不安定になったものの完全な断線状態ではなかった。この結果から、導電性部分に貫通を生じない場合には、ガラスの破壊を明瞭に検出することができない可能性があることが確認された。
比較例2の防犯ガラスについては、導電性部分が形成されている箇所以外を破壊した場合でも熱処理強化ガラス板全体が破断することを確認したが、電流通電端子間の直流抵抗値を測定したところ、導通が不安定になったものの完全な断線状態ではなかった。この結果から、熱処理強化ガラスを用いた場合であっても、ガラスの破壊を明瞭に検出することができない可能性があることが確認された。
破壊試験の結果から、ガラスを破壊して室内に侵入するために必ず破壊しなければならない部分に検出手段を設けるか、あるいは検出手段を設けた部分も必ず破壊されるようにすれば、確実にガラスの破壊を検出できることがわかる。
また、環境試験の結果から、合わせガラスの内面側に破壊の検出手段を設ければ、環境の影響を受けにくく長期間安定に使用することが可能であると予測される。
すなわち、本発明の防犯ガラスによれば、確実で信頼性が高い防犯機能を有する防犯ガラスを実現できることが確認された。
本発明にかかる防犯ガラスは、家屋の窓や扉等の建築物の開口部に利用することができるほか、自動車その他の移動体の窓ガラスにも利用することができる。さらに、ガラスショーケース等の展示容器や保管庫のガラスにも利用することができる。
本発明の好ましい形態の一つを説明するための模式図であり、実施例1の防犯ガラスを説明するための模式図でもある。 図1におけるX−X断面を示す。 図1におけるY−Y断面を示す。 本発明の好ましい形態の一つを説明するための模式図であり、実施例3の防犯ガラスを説明するための模式図でもある。 図4におけるX−X断面を示す。 図4におけるY−Y断面を示す。 本発明の好ましい形態の一つを説明するための模式図であり、実施例4の防犯ガラスを説明するための仮想的分解図でもある。 図7におけるX−X断面を示す。 図7におけるY−Y断面に示す。 検知部分に対応する箇所をくりぬいた中間膜の形状を示す。 図2に対応する実施例2を説明する図である。 図3に対応する実施例3を説明する図である。
符号の説明
1 ガラス(室外側に使用されるべき側)
2 ガラス(室内側に使用されるべき側)
3 導電性部分
4 中間膜部
5 非中間膜部
6 電流通電端子
7 接続部分
8 端子用穴
9 端子ボックス
10 封着部
13 導電性薄膜
15 樹脂シートスペーサー
17 絶縁部分
18 封着部(中間膜の一部)
19 くりぬき部分

Claims (12)

  1. 少なくとも二枚のガラス、ならびに当該二枚のガラスの間に少なくとも一枚の中間膜を含む中間膜部および当該中間膜を含まない非中間膜部を有する合わせガラスであって、当該ガラスのうち少なくとも一枚は熱処理強化ガラスであり、当該熱処理強化ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する側のガラス表面に導電性部分が形成されており、当該導電性部分に電流通電端子と接続された接続部分が設けられており、当該導電性部分に電流を通電するための端子用穴が当該ガラスのうち少なくとも一枚の非中間膜部に接する部分に形成されていることを特徴とする防犯ガラス。
  2. 非中間膜部が空間部である請求項1記載の防犯ガラス。
  3. 非中間膜部がスペーサーである請求項1記載の防犯ガラス。
  4. 導電性部分が、ガラスの表面に形成された導電パターンである請求項1に記載の防犯ガラス。
  5. 導電性部分が、ガラスの表面に形成された導電性薄膜である請求項1に記載の防犯ガラス。
  6. 導電性薄膜が、絶縁部分によって検知領域と非検知領域とに区切られており、検知領域は非中間膜部のみにあることを特徴とする請求項5に記載の防犯ガラス。
  7. 端子用穴に気密シール処理が施されている請求項1〜6のいずれかに記載の防犯ガラス。
  8. 電流通電端子に端子ボックスが接続されている請求項1〜7のいずれかに記載の防犯ガラス。
  9. 端子ボックスは合わせガラスの表面に固着されていることを特徴とする諸求項8に記載の防犯ガラス。
  10. 端子ボックス内部に、電流通電端子間の直流抵抗又は交流インピーダンスの変化を検知する回路を備えていることを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の防犯ガラス。
  11. 端子ボックス内に、前記直流抵抗又は前記交流インピーダンスの値が設定された範囲を超えた場合に有線又は無線通信によって外部に信号を発信する回路を備えていることを特徴とする請求項10に記載の防犯ガラス。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の防犯ガラスを用いた複層ガラス。

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