JP2006159715A - カートリッジ固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットカートリッジをキャリッジに装着するだけで位置精度を損なう事無く安定した固定保持ができ、ユーザの誤装着がないインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】着脱可能なカートリッジと、カートリッジを保持する保持手段と、保持手段に揺動可能に係止されて揺動中心より異方向に伸びた2つのアーム部を有した係合手段とを備えたカートリッジ保持装置の構成として、係合手段の一方のアーム部はカートリッジに係脱可能に係合する係合部を形成し、他方のアーム部はカートリッジ被係合部とは異なる面に押圧当接するよう形成し、少なくとも一方のアーム部は弾性変形可能に形成しており、カートリッジ非装着時の係合手段の係合部とアーム当接部とを結ぶ直線距離L1が装着時距離L2に対してL1<L2になるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】着脱可能なカートリッジと、カートリッジを保持する保持手段と、保持手段に揺動可能に係止されて揺動中心より異方向に伸びた2つのアーム部を有した係合手段とを備えたカートリッジ保持装置の構成として、係合手段の一方のアーム部はカートリッジに係脱可能に係合する係合部を形成し、他方のアーム部はカートリッジ被係合部とは異なる面に押圧当接するよう形成し、少なくとも一方のアーム部は弾性変形可能に形成しており、カートリッジ非装着時の係合手段の係合部とアーム当接部とを結ぶ直線距離L1が装着時距離L2に対してL1<L2になるように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明はプリンターや複写機、スキャナーなどに備えられたインクジェット記録装置に関し、詳しくは着脱自在な交換式カートリッジの着脱構造に関する。
従来、プリンターや複写機、スキャナーなどは、処理するシート材に記録を行うインクジェット記録装置を備えている。図5に示すように、インクジェット記録装置は、インクを吐出するインクジェットカートリッジ100と、それを保持するキャリッジ200及び固定する固定手段300と、その固定手段300を付勢するバネ400とで構成されている。
このインクジェットカートリッジ100は吐出面側に設けた2箇所の嵌合ボス101,102(図5では102は図示を省略)をキャリッジ側に設けた嵌合穴に嵌合させ、反対側に設けられた三角状の三角凸部103を固定手段301で押え込むことで固定保持される。固定手段300はインクジェットカートリッジ100を固定する第一位置と、解放する第二位置との間で移動可能に構成されており、固定手段300を第二位置に移動させることでインクジェットカートリッジ100は解放され外すことが可能になる。また固定手段300を第一位置に移動させることで装着されたインクジェットカートリッジ100を固定することができる。この他にもインクジェットカートリッジをキャリッジに固定する技術は特許文献1に開示されている。
しかしながら、従来技術においては、固定手段300を第一位置に移動させなくてもインクジェットカートリッジ(以下、単にカートリッジという場合もある)100はキャリッジ200の所定の位置に装着できてしまうため、ユーザが固定手段300の操作を忘れる誤装着が発生してしまう。インクジェットカートリッジ100が固定されていないと、印字不良等の原因となる。
その対策として、図6に示すように固定手段300からレバー部を外した固定機構部500が設けられ、その固定機構部500はバネ400で常にインクジェットカートリッジ100側に付勢されている。これによりインクジェットカートリッジ100の装着動作のみで固定が可能になる。しかし、この構成では、インクジェットカートリッジ100の装着軌道上に固定部があるため、固定機構部500の付勢力を強くするとインクジェットカートリッジ100の装着が行い難くなる。よって、カートリッジ装着容易性のため付勢力を強くできずに固定が不安定になり、印字不良等が発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、インクジェットカートリッジをキャリッジに装着するだけで位置精度を損なう事無く安定した固定保持ができ、ユーザの誤装着がないインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、着脱可能なカートリッジと、該カートリッジを保持する保持手段と、該保持手段に揺動可能に係止されて揺動中心より異方向に伸びた2つのアーム部を有した係合手段とを備えたカートリッジ保持装置において、係合手段の一方のアーム部はカートリッジに係脱可能に係合する係合部を形成し、他方のアーム部は前記カートリッジ被係合部とは異なる面に押圧当接するよう形成し、少なくとも一方のアーム部は弾性変形可能に形成しており、前記カートリッジ非装着時の前期係合手段の係合部とアーム当接部とを結ぶ直線距離L1が装着時距離L2に対してL1<L2になるように構成したことを特徴とする。
また、前記係合手段は前記カートリッジ非装着時に係合部がカートリッジ装着軌道上から外れた揺動位置で待機するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、カートリッジ非装着時の係合部とアーム当接部とを結ぶ直線距離は装着時よりも短いため、カートリッジをキャリッジに置いただけではアーム当接部に当接して所定の位置に装着されない。このためカートリッジが外れていることが明確に認識することができる。また、アーム当接部を押圧当接させながらカートリッジを所定の位置に装着することでカートリッジ被係合部が係合されて、カートリッジはキャリッジに固定保持される。
カートリッジを装着するだけでキャリッジにしっかり固定保持することができ、装着後の印字不良がなくなるインクジェット記録装置を実現することができる。さらに記録ヘッドの取り外しにおいても、記録ヘッドが飛び出してくるので指で掴みやすく、外れていることも認識しやすいインクジェット記録装置を実現することができる。
さらに、カートリッジ非装着時は係合部が装着軌道上から外れた位置で待機しているので、アーム部の付勢力を大きくできる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図2はインクジェット記録装置に適用できるインクジェットカートリッジを示す斜視図である。インクをシート材(図示せず)に吐出するインクジェットカートリッジ100はインクタンク(図示せず)を有しており、保持手段(好ましくはキャリッジ)200に着脱可能に構成されている。
インクジェットカートリッジ100は吐出面側に嵌合ボス101,102が形成されており、キャリッジ200の嵌合穴201,202に嵌合することで所定の位置に装着される。そして、嵌合ボス101,102の反対側の面に三角凸部103が形成されており、この三角凸部103に係合手段(好ましくは固定レバー)300の係合部(好ましくはレバーフック)301が係ることによってインクジェットカートリッジ100は固定保持される。この固定レバー300はキャリッジ200に揺動可能に支持させ、レバーフック301が記録ヘッッドの三角凸部103に係脱可能に構成されている。
続いて、図1は本発明のインクジェットカートリッジの固定方法を最も良く表す図面であり、同図において本発明の構成を説明する。固定レバー300は弾性変形可能なレバー302を有しており、その先端部分がインクジェットカートリッジ100と係合するようになっている。インクジェットカートリッジ100の装着時はインクジェットカートリッジ100がレバー302を押圧するように構成されている。そして、非装着時に固定レバー300の押圧位置と係合部301とを結んだ距離L1が、装着時の距離L2よりも小さく構成している。すなわち、L1<L2である。
また、インクジェットカートリッジが装着されていない状態の固定レバー300は図に示すようにレバーフック301がインクジェットカートリッジ装着軌道上から外れた揺動位置に待機するようにアンバランスに構成している。
続いて、本構成のインクジェットカートリッジ100の着脱動作を説明する。インクジェットカートリッジ100は嵌合ボス101,102先端を嵌合穴201,202に引っ掛けて回転させながら所定の位置に装着する。その際レバー302が押圧されて支持部303を軸に揺動し、レバーフック301が三角凸部103に係合してインクジェットカートリッジは固定される。また、固定レバー300を倒すことで、レバーフック301がインクジェットカートリッジから外れ、インクジェットカートリッジはレバー302で押し上げられて所定の位置から外れる。
本実施例ではインクジェットカートリッジ係合部を三角凸部103としたが、これに留まるものではなく、図3に示す丸ボス104のように係合する構成であれば、どのような形状でも同様な結果が得られる。また、係合部を嵌合ボス101,102の反対側としたが、これに留まるものではなく、図3に示すように係合部304を嵌合ボス101,102と隣り合う面に設けたとしても係合する構成であれば、どの位置でも同様な結果が得られる。
また、上記実施例においてはレバー302を弾性変形可能としたが、図4に示すように固定レバー300の係合部301側のアーム304を弾性変形可能に形成しても同様な効果が得られる。さらにアーム302、304が共に弾性変形可能であっても同様な効果が得られる。
100 インクジェットカートリッジ
101,102 嵌合ボス
103 凸部
200 キャリッジ
201,202 嵌合穴
300 固定レバー
301 レバーフック
302 レバー
400 バネ
101,102 嵌合ボス
103 凸部
200 キャリッジ
201,202 嵌合穴
300 固定レバー
301 レバーフック
302 レバー
400 バネ
Claims (2)
- 着脱可能なカートリッジと、該カートリッジを保持する保持手段と、該保持手段に揺動可能に係止されて揺動中心より異方向に伸びた2つのアーム部を有した係合手段とを備えたカートリッジ保持装置において、係合手段の一方のアーム部はカートリッジに係脱可能に係合する係合部を形成し、他方のアーム部は前記カートリッジ被係合部とは異なる面に押圧当接するよう形成し、少なくとも一方のアーム部は弾性変形可能に形成しており、前記カートリッジ非装着時の前記係合手段の係合部とアーム当接部とを結ぶ直線距離L1が装着時距離L2に対してL1<L2になるように構成したことを特徴とするカートリッジ固定装置。
- 前記係合手段は前記カートリッジ非装着時に係合部がカートリッジ装着軌道上から外れた揺動位置で待機するように構成したことを特徴とする請求項1記載のカートリッジ固定装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356130A JP2006159715A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | カートリッジ固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004356130A JP2006159715A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | カートリッジ固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004356130A Pending JP2006159715A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | カートリッジ固定装置 |
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- 2004-12-09 JP JP2004356130A patent/JP2006159715A/ja active Pending
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