JP2006159574A - 記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、記録ヘッド駆動方法、及び記録装置 - Google Patents

記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、記録ヘッド駆動方法、及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録ヘッドの各記録素子をセグメント単位で駆動するインクジェット記録装置において、ノイズやエラーシーケンスによって不必要なタイミングで記録ヘッドが駆動された場合の誤動作や記録ヘッドに余計な負荷がかかることを防止する。
【解決手段】 記録ヘッドの記録動作に係わる駆動が終了する際に、ブロック指定を解除する信号を意図的に入力する。
【選択図】 図5

Description

本発明は記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び、記録装置に関し、特に、例えば、インクジェット方式に従って記録を行う記録ヘッド、その記録ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、記録ヘッド駆動方法、及び、その記録ヘッド或いはヘッドカートリッジを用いた記録装置に関する。
インクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を用いた記録では、一般に、記録装置本体から送信される記録信号に応じてセグメントが指定され、ヒートイネーブル信号が有効になって各記録素子が駆動され、インクがノズルから吐出されるという動作を繰り返し行うことにより、記録媒体に画像を記録する。
図8は従来の記録ヘッドの一般的な回路基板の構成を示す図である。
この図は432個のセグメント(Seg1〜Seg432)とヒータ(H1〜H432)とAND回路(A1〜A432)を備え、夫々に18個ずつのセグメントを備えた24個のブロックからなり時分割にセグメントを駆動する回路基板100の例を示している。
さらに、回路基板100にはパッド8を介して入力されるクロック信号(DCLK)に同期してパッド9から入力されるセグメント選択信号とブロック選択信号とからなる記録信号(DATA)を一時的に格納するシフトレジスタ101と、シフトレジスタ101に入力されたセグメント選択信号とブロック選択信号をパッド10を介して入力されたラッチ信号(LT)によりラッチするラッチ回路102と、ラッチされたブロック選択信号を入力してブロック指定番号をデコードするデコーダ103とを備えている。
そして、AND回路(A1〜A432)では、パッド11を介して入力されるヒートイネーブル信号(HE)と、デコーダ103から出力されるブロック指定信号(BLE0〜BLE23)と、ラッチ回路102から出力されるセグメント選択信号(LT0〜LT17)との論理積をとり、駆動するセグメントを指定する。これによって、ヒータが駆動加熱されることによってセグメントに対応したノズル(不図示)よりインクが吐出される。
なお、図8において、点線で囲まれたセグメントとヒータの集合体を記録要素部104という。
図9はシフトレジスタへの記録信号入力のタイミングチャートである。
図9に示されるように、入力される記録信号(DATA)は、セグメント選択信号(LT0〜LT17)に対応している部分と、ブロック指定信号(BLE0〜BLE23)を生成するために用いるブロック選択信号(BE0〜BE4)から構成されている。1セットの記録信号がすべて入力されたなら、ラッチ信号(LT)がラッチ回路102に転送され、入力記録信号が保持される。
さて、5ビットからなるブロック選択信号(BE0〜BE4)はラッチ回路102を経てデコーダ103に入力され、24ブロックの内の1ブロックを指定するブロック指定信号として出力される。
図10に記録信号(DATA)とラッチ信号(LT)とヒートイネーブル(HE)信号との関係を示すタイミングチャートである。
図10に示されているように、セグメント選択信号(LT0〜LT17)とブロック選択信号(BE0〜BE4)を受信し、ラッチ信号(LT)が有効になることで、ラッチ回路102に記録信号が保持状態となる。そして、ヒートイネーブル信号(HE)が有効になることで、記録ヘッドの選択されたセグメントが駆動され、インクが吐出する。
このような一連の動作により、記録ヘッドの駆動が終了すると、ヒート終了割込み信号(HE_INT)の有効期間の後、セグメント選択信号とブロック指定信号が再び記録ヘッドに転送され、ヒートイネーブル信号を再び有効にして記録ヘッドを駆動する。このような動作を繰り返すことによって記録媒体にインクを吐出し記録が実行される。
特開2004−122757号公報
しかしながら、従来の記録ヘッド駆動の方法では次のデータを受信しラッチするまで前回の選択セグメントが保持されたままの状態が維持される。
従って、このような状態の時、ノイズの影響や誤ったシーケンスによってヒートイネーブル信号が有効になってしまうと、記録動作として必要な時以外にも記録ヘッドが駆動されてしまい、通常のインクの吐出タイミング以外のタイミングで、選択されているセグメントが駆動されてしまい、インクの異常吐出が発生したり、記録ヘッドそのものに必要以上の負荷がかかってしまうという問題がある。
これは、記録品質の低下や記録ヘッドの寿命を短くすることにもつながる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、ノイズや誤ったシーケンスの影響を受けても動作異常が発生せず、良好な記録を行うとともに、負荷の小さくすることが可能なインクジェット方式に従って記録を行う記録ヘッド、その記録ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、記録ヘッド駆動方法、及び、その記録ヘッド或いはヘッドカートリッジを用いた記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録ヘッドは、以下のような構成からなる。
即ち、複数の記録素子を複数のブロックに分割し、各ブロックを時分割駆動して記録媒体に記録を行なう記録ヘッドであって、外部から入力される選択信号に基づいて、前記複数のブロックのいずれかを選択する第1の選択回路と、外部から入力される記録信号に基づいて、前記選択されたブロックに属する記録素子を選択する第2の選択回路と、外部から入力されるヒートイネーブル信号に基づいて、前記第1及び第2の選択回路により選択された記録素子を駆動する駆動回路とを有し、前記駆動回路により記録素子を駆動した後に前記第1の選択回路によって選択されたブロックの指定を解除することを特徴とする。
なお、前記ブロックの指定の解除は、記録素子を駆動するために入力された選択信号の後に入力される選択信号によって示される値に基づいてなされても良いし、或いは、前記選択信号に続いて外部から入力される指示信号に基づいて、第1の選択回路から出力される複数のブロックのいずれかを選択するための指定信号と前もって設定された指定信号による選択を解除するための解除信号とのいずれかを選択して駆動回路に出力するセレクタをさらに備えて実現しても良い。
なお、前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであり、そのインクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることが望ましい。
また他の発明によれば、上記構成の記録ヘッドとその記録ヘッドに供給するためのインクを貯留したインクタンクとを有することを特徴とするヘッドカートリッジを備える。
さらに他の発明によれば、上記構成の記録ヘッド或いはヘッドカートリッジを用いて記録を行う記録装置であって、前記記録ヘッドに前記選択信号と前記記録信号とを送信して前記記録ヘッドを駆動して記録動作を行わせた後に、前記ブロックの指定を解除するための信号を生成して送信する信号生成送信手段を有することを特徴とする記録装置を備える。
またさらに他の発明によれば、複数の記録素子を備えた記録ヘッドを時分割駆動する記録ヘッド駆動方法であって、前記複数の記録素子を分割することで得られる複数のブロックのいずれかを選択するための選択信号と、前記選択されたブロックに属し駆動される記録素子を選択するための記録信号とを送信する信号送信工程と、前記信号送信工程において送信された選択信号と記録信号とを前記記録ヘッド内部にラッチさせるラッチ工程と、ヒートイネーブル信号を送信し、前記ラッチ工程においてラッチされた前記選択信号と前記記録信号とによって選択された記録素子を駆動する駆動工程と、前記駆動工程における記録素子の駆動後に、前記選択信号により選択されたブロックの指定を解除する解除工程とを有することを特徴とする記録ヘッド駆動方法を備える。
従って本発明によれば、記録素子の駆動後にはブロックの選択が解除されるので、たとえノイズ混入などによる誤動作が発生してヒートイネーブル信号がオンなったときでも、記録ヘッドが誤って駆動されることがなく、正常な記録動作以外で記録ヘッドに余分の負荷をかけることなとがないという効果がある。
これにより、記録ヘッドの駆動に対する信頼性が高まり、記録ヘッドの誤動作による記録品質の低下が防止されるとともに、記録ヘッドの長寿命化にも貢献する。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明の代表的な実施形態であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2にキャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構4より伝え、キャリッジ2を矢印A方向に往復移動させるとともに、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
また、記録ヘッド3の状態を良好に維持するためにキャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド3の吐出回復処理を行う。
記録装置1のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するのみならず、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図1に示した記録装置はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ2と記録ヘッド3とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施形態の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備え、その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図1に示されているように、キャリッジ2はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿って往復移動する。また、キャリッジ2の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ2の絶対位置を示すためのスケール8が備えられている。この実施形態では、スケール8は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバー(スリット)を印刷したものを用いており、その一方はシャーシ9に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。そして、キャリッジ2にはスケール8のスリットを読み取るためのエンコーダ(不図示)が設けられている。
また、記録装置には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられており、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が往復移動されると同時に、記録ヘッド3に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図1において、14は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、15はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ14に当接するピンチローラ、16はピンチローラ15を回転自在に支持するピンチローラホルダ、17は搬送ローラ14の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア17に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ14が駆動される。
またさらに、20は記録ヘッド3によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ20は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。22は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
またさらに、記録装置には、図1に示されているように、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置10が配設されている。
回復装置10は、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構11と記録ヘッド3の吐出口面をクリーニングするワイピング機構12を備えており、キャッピング機構11による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド3のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピング機構11によるキャッピングすることによって、記録ヘッド3を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構12はキャッピング機構11の近傍に配され、記録ヘッド3の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
これらキャッピング機構11及びワイピング機構12により、記録ヘッド3のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
<インクジェット記録装置の制御構成(図2)>
図2は図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コントローラ600は、MPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する特殊用途集積回路(ASIC)603、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などで構成される。
また、図2において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622、及び記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623など、操作者による指令入力を受けるためのスイッチから構成される。630はホームポジションhを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ631、環境温度を検出するために記録装置の適宜の箇所に設けられた温度センサ632等から構成される装置状態を検出するためのセンサ群である。
さらに、640はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
ASIC603は、記録ヘッド3による記録走査の際に、RAM602の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
キャリッジ2に装着されているエンコーダ2aからのエンコーダ信号は位置検出機構641を経てコントローラ600のMPU601へと転送される。
なお、上述のように、インクカートリッジ6と記録ヘッド3と分離可能に構成しても良いが、これらが一体的に形成されて交換可能なヘッドカートリッジIJCを構成しても良い。
図3は、インクタンクと記録ヘッドとが一体的に形成されたヘッドカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。図3において、点線KはインクタンクITと記録ヘッドIJHの境界線である。ヘッドカートリッジIJCにはこれがキャリッジ2に搭載されたときには、キャリッジ2側から供給される電気信号を受け取るための電極(不図示)が設けられており、この電気信号によって、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインクが吐出される。
なお、図3において、500はインク吐出口列である。また、インクタンクITにはインクを保持するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が設けられている。
以下、上記の構成の記録装置に搭載される、本発明に従う記録ヘッドとその記録ヘッドの駆動方法の実施例について説明する。
図4は本発明の実施例1に従う記録ヘッドの回路基板の構成と記録装置側のヘッド駆動制御に係わる構成の機能ブロックとを示す図である。
なお、図4において、既に従来例で説明したのと同じ構成要素や同じ信号には同じ参照番号や参照記号を付し、その説明は省略する。
この実施例では、RAM604に定義された画像メモリ700に格納されている記録データをMPU601とASIC603により機能的に構成されるデータ生成部701が読み出し、記録信号(DATA)として生成し、これを記録ヘッド3の回路基板100に転送する。一方、この実施例に従う記録ヘッドの回路基板には、図8で説明した従来例と同様に、夫々に18個ずつのセグメントを備えた24個のブロックからなり時分割にセグメントを駆動する構成の回路が備えられ、従来例と同様に、セグメント選択信号(LT0〜LT17)とブロック選択信号(BE0〜BE4)から構成される記録信号(DATA)がクロック信号(DCLK)に同期してシフトレジスタ101に入力される。そして、1セットの記録信号がすべて入力されたなら、ラッチ信号(LT)がラッチ回路102に転送され、入力記録信号が保持される。
そして、ラッチ回路102にラッチされた記録信号(DATA)からノズル選択信号生成部105ではセグメント選択信号(LT0〜LT17)を生成し、ヘッドブロック選択信号生成部106では選択ブロックを指定するブロック指定信号(BLE0〜23)を生成し、これら信号をヘッド駆動信号生成部107に転送する。ヘッドブロック選択信号生成部106には従来例で示したデコーダも含まれる。
さて、エンコーダ2aにより得られた記録ヘッド3の位置情報は位置検出機構641を介してMPU601とASIC603により機能的に構成されるヘッド位置制御部702に送られ、その位置情報に基づいてヒートイネーブル信号(HE)が生成され、記録ヘッド3の回路基板100に転送される。
セグメント選択信号(LT0〜LT17)とブロック指定信号(BLE0〜23)とにより駆動するセグメントを選択し、ヒートイネーブル信号(HE)が有効になれば、その選択されたセグメントが駆動される。
図5は記録ヘッドの駆動シーケンスを示すタイムチャートである。
データ生成部701からシリアル信号としてシフトレジスタ101に転送された1セットの記録信号(即ち、LT0〜LT17で18ビット、BE0〜BE4で5ビットの計23ビット)がそろった時点で、ラッチ信号(LT)によって23ビットの記録信号がラッチ回路102にラッチされる。従来例で説明したようなシーケンスで選択されたセグメントのヒータが駆動され、インクを吐出する。
その後、この実施例では、図5に示すように、ヒート終了割り込み信号(HE_INT)を記録装置から記録ヘッド3に送出した後(図5の501)、シフトレジスタ101にブロック選択信号(BE0〜BE4)を再び送信する(図5の502)。このときのブロック選択信号は、全てのブロック指定信号(BLE0〜BLE23)に対応しないデコード出力を発生させる信号とする。
ブロック選択信号は5ビット信号なので、32通りの組み合わせを持ち、24個のブロックを指定するほかに、どの領域をも示さない信号を発生させることができる。従って、この実施例では、全てのブロック指定信号(BLE0〜BLE23)に対応しないビット列をもったブロック選択信号を記録ヘッドに転送し、その後、ラッチ信号を転送して、これをラッチ回路にラッチさせる(図5の503)。これにより、ブロック指定信号はどのブロックも選択していない状態となる。
以上説明したようにこの実施例に従えば、一連の記録動作終了後に記録ヘッドのいずれのブロックをも選択しない状態を作り出すことので、たとえ偶発的にヒートイネーブル信号が有効になったとしても、記録ヘッドのセグメントが誤って駆動されることを防止できる。これにより、偶発的にインクが吐出して記録品質を劣化させたりすることや、記録ヘッドに余分な負荷をかけることが防止され、高品質な記録と記録ヘッドの長寿命化に貢献できる。
ここでは、どのブロックも選択しないブロック選択信号をより速く入力する例について説明する。
図6はこの実施例に従う記録ヘッドの回路基板の構成と記録装置側のヘッド駆動制御に係わる構成の機能ブロックとを示す図である。
図7は記録ヘッドの駆動シーケンスを示すタイムチャートである。
なお、図6〜図7において、既に従来例や実施例1で説明したのと同じ構成要素や同じ信号には同じ参照番号や参照記号を付し、その説明は省略し、ここでは、この実施例の特徴についてのみ説明する。
図7から分かるように、記録信号(DATA)をクロック信号(DCLK)に同期してシフトレジスタ101に入力する際、セグメント選択信号(LT0〜LT17)とブロック選択信号(BE0〜BE4)に続いて、選択セグメントの駆動終了後にいずれのブロックも選択しないかどうかを決める信号(BLSEL)を付加して入力する(図7の801)。
この信号(BLSEL)はラッチ信号(LT)によりラッチ回路102にラッチされる(図7の802)。そして、この信号(BLSEL)が“H(ハイレベル)”にあるときには、SEL_DATAフラグが“H(ハイレベル)”となり、ヒート終了割込み信号(HE_INT)受信後、どのブロックも選択しない信号を出力するように制御がなされる。
このとき、どのブロックも選択しない信号の内容はヘッドブロック選択信号生成部106に設けられたレジスタの設定によって決まり、制御信号(SEL_DATA)が“ON”(“H(ハイレベル)”)となるのを契機に予めセレクタ108内に保持され(図7の804)、ヒート終了割込み信号(HE_INT)の入力を契機として、その信号を出力するようにセレクタ108の出力を切り替えればよい(図7の803)。従って、セレクタ108からヘッド駆動信号生成部107への出力(BL_DATA)はヒート終了割込み信号(HE_INT)の入力前はブロック指定信号(BLE0〜BLE23)を示す信号(HEAT DATA)となるが、ヒート終了割込み信号(HE_INT)の入力後はどのブロックも選択しないことを示す信号(NOSEL_DATA)となる。
従って以上説明した実施例に従えば、ヒート終了割込み信号の入力後、速やかにブロック選択の指定が解除されるので、より迅速に偶発的にヒートイネーブル信号が有効になった場合の誤動作防止措置をとることができる。
さらに、以上の実施例において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
加えて、以上の実施例のようなシリアルスキャンタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置の構成を示す斜視図である。 図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。 インクタンクと記録ヘッドとが一体的に形成されたヘッドカートリッジの構成を示す外観斜視図である。 本発明の実施例1に従う記録ヘッドの回路基板の構成と記録装置側のヘッド駆動制御に係わる構成の機能ブロックとを示す図である。 本発明の実施例1に従う記録ヘッドの駆動シーケンスを示すタイムチャートである。 本発明の実施例2に従う記録ヘッドの回路基板の構成と記録装置側のヘッド駆動制御に係わる構成の機能ブロックとを示す図である。。 本発明の実施例2に従う記録ヘッドの駆動シーケンスを示すタイムチャートである。 従来の記録ヘッドの一般的な回路基板の構成を示す図である。 シフトレジスタへの記録信号入力のタイミングチャートである。 記録信号(DATA)とラッチ信号(LT)とヒートイネーブル(HE)信号との関係を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100 回路基板
101 シフトレジスタ
102 ラッチ回路
103 デコーダ
104 記録要素部
105 ノズル選択信号生成部
106 ヘッドブロック指定信号生成部
107 ヘッド駆動信号生成部
108 セレクタ
601 MPU
640 キャリッジモータドライバ
M1 キャリッジモータ

Claims (10)

  1. 複数の記録素子を複数のブロックに分割し、各ブロックを時分割駆動して記録媒体に記録を行なう記録ヘッドであって、
    外部から入力される選択信号に基づいて、前記複数のブロックのいずれかを選択する第1の選択回路と、
    外部から入力される記録信号に基づいて、前記選択されたブロックに属する記録素子を選択する第2の選択回路と、
    外部から入力されるヒートイネーブル信号に基づいて、前記第1及び第2の選択回路により選択された記録素子を駆動する駆動回路とを有し、
    前記駆動回路により記録素子を駆動した後に、前記第1の選択回路によって選択されたブロックの指定を解除することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記ブロックの指定の解除は、記録素子を駆動するために入力された選択信号の後に入力される選択信号によって示される値に基づいてなされることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 前記選択信号に続いて外部から入力される指示信号に基づいて、前記第1の選択回路から出力される前記複数のブロックのいずれかを選択するための指定信号と該指定信号による選択を解除するための解除信号とのいずれかを選択して前記駆動回路に出力するセレクタをさらに有し、
    前記解除信号は前もって前記セレクタに設定しておくことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  4. 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録ヘッド。
  5. 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えていることを特徴とする請求項4に記載の記録ヘッド。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の記録ヘッドと該記録ヘッドに供給するためのインクを貯留したインクタンクとを有することを特徴とするヘッドカートリッジ。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の記録ヘッド或いは請求項6に記載のヘッドカートリッジを用いて記録を行う記録装置であって、
    前記記録ヘッドに前記選択信号と前記記録信号とを送信して前記記録ヘッドを駆動して記録動作を行わせた後に、前記ブロックの指定を解除するための信号を生成して送信する信号生成送信手段を有することを特徴とする記録装置。
  8. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを時分割駆動する記録ヘッド駆動方法であって、
    前記複数の記録素子を分割することで得られる複数のブロックのいずれかを選択するための選択信号と、前記選択されたブロックに属し駆動される記録素子を選択するための記録信号とを送信する信号送信工程と、
    前記信号送信工程において送信された選択信号と記録信号とを前記記録ヘッド内部にラッチさせるラッチ工程と、
    ヒートイネーブル信号を送信し、前記ラッチ工程においてラッチされた前記選択信号と前記記録信号とによって選択された記録素子を駆動する駆動工程と、
    前記駆動工程における記録素子の駆動後に、前記選択信号により選択されたブロックの指定を解除する解除工程とを有することを特徴とする記録ヘッド駆動方法。
  9. 前記解除工程における解除は、前記駆動工程における記録素子の駆動後に送信する前記選択信号が示す値に基づいてなされることを特徴とする請求項8に記載の記録ヘッド駆動方法。
  10. 前記解除工程における解除は、前記選択信号に続いて送信された指示信号に基づいて、前もって前記記録ヘッドに格納された前記ブロックの指定を解除させる信号を発信することにより行うことを特徴とする請求項8に記載の記録ヘッド駆動方法。
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