JP2004314353A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止する。
【解決手段】所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う際に、記録媒体を走査の方向と略直交する方向に搬送し、複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動し、記録媒体の搬送方向における走査の位置に応じて(S101、S103)、時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更しするS102、S104、S105)。
【選択図】 図1
【解決手段】所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う際に、記録媒体を走査の方向と略直交する方向に搬送し、複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動し、記録媒体の搬送方向における走査の位置に応じて(S101、S103)、時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更しするS102、S104、S105)。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、特に、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う際における、記録ヘッドの駆動制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
【0003】
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送り方向と交差する方向に往復走査しながら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
【0004】
近年、インクジェット方式のプリンタには、記録媒体全体に記録を行う、いわゆる「フチなし印刷」が可能なものがある(特許文献1及び2参照)。
【0005】
このようなプリンタでは、記録媒体の端部に記録を行う際に、吐出されたインク滴の飛沫が跳ね返り記録媒体が汚れるのを防止するため、プラテンに吸収体を設けてインクの飛沫を吸収したり、端部に記録するときだけ記録領域を狭めて吐出するインクの量自体を減らしたりしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−301201号公報
【特許文献2】
特開2002−086760号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際にインクが吐出される際には、記録媒体に付着して記録画像の形成に使用されるインク以外に、霧状になったインク滴(以下ミストと称する)が発生するため、跳ね返りではなく記録媒体の裏側までインクが回り込んでしまう場合がある。これは記録媒体の先端で特に顕著に現れる。
【0008】
また、端部に記録するときだけ記録領域を狭めて吐出するインクの量自体を減らすと、記録速度が遅くなってしまう。
【0009】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の一態様としてのインクジェット記録装置は、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体を前記走査の方向と略直交する方向に搬送する搬送手段と、
前記複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動する駆動手段と、
前記記録媒体の搬送方向における前記走査の位置に応じて、前記時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更する駆動順序変更手段と、を備えている。
【0011】
すなわち、本発明では、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う際に、記録媒体を走査の方向と略直交する方向に搬送し、複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動し、記録媒体の搬送方向における走査の位置に応じて、時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更する。
【0012】
このようにすると、吐出されるインク滴によって記録ヘッドと記録媒体との間に発生する空気の流れの向きを制御することができる。
【0013】
従って、例えば、記録媒体の搬送方向における先端部や後端部に走査する場合に、記録媒体の中央から端部に向かう順番で吐出口からインクが吐出されるように駆動順序を変更することにより、記録実行中に発生するインクミストを記録媒体の外側に押し出すような空気の流れを発生させることができ、記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止することができる。
【0014】
なお、本発明はインクジェット記録装置の態様のみならず、上記インクジェット記録装置に対応したインクジェット記録方法、該インクジェット記録方法をコンピュータで実行するコンピュータプログラム、及び該プログラムを格納する記憶媒体のような態様としても実現され得る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
【0017】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0018】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0019】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0020】
上述のように、本発明は、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、記録媒体を前記走査の方向と略直交する方向に搬送し、複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動し、記録媒体の搬送方向における走査の位置に応じて、時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更するように構成された、インクジェット記録装置であるが、以下に説明する実施形態は次のような特徴をも有している。
【0021】
記録媒体の搬送方向における走査の位置が、先端部、後端部及びそれ以外のいずれであるかに応じてブロックの駆動順序を変更する。
【0022】
この場合、走査の位置が、先端部及び後端部であるときに、記録媒体の中央から端部に向かう順番で吐出口からインクが吐出されるように駆動順序を変更する。
【0023】
詳細には、吐出口が、それぞれがn個の吐出口を含むm個のブロックに分割され、同じブロックに属する吐出口がn個おきとなるように配列されており、走査の位置が、先端部であるときと後端部であるときとでは、駆動順序が逆となる。
【0024】
記録媒体の全面に記録を行う記録モードを備えている。
【0025】
記録ヘッドは熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであり、各吐出口に対応してインクに与える熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている。
【0026】
図2は、本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体M1000に収納、保持される機構部分の概略構成を示す図である。
【0027】
本実施形態における記録動作機構としては、記録媒体を装置本体内へと自動的に給送する自動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出される記録媒体を所望の記録位置へと導くとともに、記録位置から排出部M3030へと記録媒体を導く搬送部M3029と、搬送部M3029に搬送された記録媒体に所望の記録を行う記録部と、記録部等に対する回復処理を行う回復部M5000とから構成されている。
【0028】
記録部はキャリッジ軸M4021によって移動可能に支持されたキャリッジM4001と、該キャリッジに着脱可能に搭載される、記録ヘッド及びインクカートリッジを含む記録ヘッドカートリッジ(不図示)とからなり、フレキシブルフラットケーブルE0012によって後述するメインPCBと電気的に接続されている。
【0029】
図示のように、キャリッジM4001には、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドをキャリッジM4001の装着位置に案内するためのキャリッジカバーM4002と、記録ヘッドのタンクホルダーと係合し記録ヘッドを所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッドセットレバーM4007とが設けられている。
【0030】
すなわち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に設けられると共に、記録ヘッドとの係合部には不図示のヘッドセットプレートがばねを介して備えられ、このばね力によって記録ヘッドを押圧しながらキャリッジM4001に装着する構成となっている。
【0031】
またキャリッジM4001の記録ヘッドとの別の係合部にはコンタクトフレキシブルプリントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)が設けられ、コンタクトFPC上のコンタクト部と記録ヘッドに設けられたコンタクト部(外部信号入力端子)とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記録ヘッドへの電力の供給などを行い得るようになっている。
【0032】
図3は、本実施形態のインクジェットプリンタのメインPCBの内部構成を示すブロック図である。
【0033】
図3において、E1001はCPUであり、このCPU E1001は内部にオシレータOSC E1002を有するとともに、発信回路E1005に接続されてその出力信号E1019によりシステムクロックを発生する。また、制御バスE1014を通じてROM E1004およびASIC(Application Specific Integrated Circuit) E1006に接続され、ROMに格納されたプログラムに従って、ASICの制御、電源キーE0018からの入力信号E1017及びリジュームキーE0019からの入力信号E1016、カバーセンサE0022の検出信号E1042、ヘッド検出信号E1013の状態の検知を行い、さらにブザー信号E1018によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/DコンバータE1003に接続されるインクエンド検出信号E1011及びサーミスタ温度検出信号E1012の状態の検知を行う一方、その他各種論理演算・条件判断を行い、インクジェット記録装置の駆動制御を司る。
【0034】
ここで、ヘッド検出信号E1013は、記録ヘッドカートリッジからフレキシブルフラットケーブル、キャリッジ基板及びコンタクトフレキシブルプリントケーブルを介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インクエンド検出信号はキャリッジ基板上に設けられたサーミスタ(不図示)からのアナログ信号である。
【0035】
E1008はCRモータドライバであって、モータ電源VM E1040を駆動源とし、ASIC E1006からのCRモータ制御信号E1036に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、CRモータE0001を駆動する。E1009はLF/PGモータドライバであって、モータ電源E1040を駆動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制御信号E1033に従ってLFモータ駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータを駆動するとともに、PGモータ駆動信号E1034を生成してPGモータを駆動する。
【0036】
E1010は電源制御回路であり、ASIC E1006からの電源制御信号E1024に従って発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。パラレルI/F E0016は、信号E1030を、外部に接続されるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、またパラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC E1006に伝達する。シリアルI/F E0017は、ASICE1006からのシリアルI/F信号E1028を、外部に接続されるシリアルI/FケーブルE1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの信号をASIC E1006に伝達する。
【0037】
一方、電源ユニットE0015からは、ヘッド電源VH E1039及びモータ電源VM E1040、ロジック電源VDD E1041が供給される。また、ASIC E1006からのヘッド電源ON信号E1022及びモータ電源ON信号E1023が電源ユニットE0015に入力され、それぞれヘッド電源E及びモータ電源のON/OFFを制御する。電源ユニットE0015から供給されたロジック電源E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メインPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0038】
また、ヘッド電源は、メインPCB E0014上で平滑された後にフレキシブルフラットケーブルE0012へと送出され、記録ヘッドカートリッジの駆動に用いられる。
【0039】
E1007はリセット回路で、ロジック電源電圧E1040の低下を検出して、CPU E1001及びASIC E1006にリセット信号E1015を供給し、初期化を行う。
【0040】
このASIC E1006は1チップの半導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCPU E1001によって制御され、前述したCRモータ制御信号E1036、PG制御信号E1033、電源制御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレルI/F E0016及びシリアルI/F E0017との信号の授受を行うほか、PEセンサE0007からのPE検出信号E1025、ASFセンサE0009からのASF検出信号E1026、GAPセンサE0008からのGAP検出信号E1027、PGセンサE0007からのPG検出信号E1032の状態を検知して、その状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCPU E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制御してLED E0020の点灯状態を制御する。
【0041】
さらに、エンコーダ信号E1020の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド制御信号を生成し、ヘッド制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジとのインターフェイスをとり記録動作を制御する。ここにおいて、エンコーダ信号E1020はフレキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力されるCRエンコーダセンサの出力信号である。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブルフラットケーブルE0012、キャリッジ基板、及びコンタクトFFCを経て記録ヘッドに供給される。
【0042】
記録ヘッドカートリッジは、夫々異なった色を記録するための複数の記録ヘッドと、各記録ヘッドに対応した複数の色のインクカートリッジからなる。
【0043】
図4に一色分の記録ヘッド内に吐出口(ノズル)に対応して設けられる電気熱変換体(ヒータ)に対する駆動回路を示し、図5は、図4に示した各信号の状態を示すタイミングチャートである。一色分の記録ヘッドは、32ビットのシフトレジスタと4本のブロック信号とにより16分割された256個の電気熱変換体H1〜H256を備える。
【0044】
電気熱変換体H1〜H256は、対応するパワートランジスタT1〜T256により駆動され、電気熱変換体が加熱されることによってインク室内に介在するインクに膜沸騰を生じさせ、インクを対応するノズルから吐出させることができるようになっている。
【0045】
記録データはクロック信号HCLKとシリアル信号Siとを用いてシリアルで転送されてシフトレジスタ402に入力され、BG信号でラッチ403にラッチされる。ブロック指定信号はBE0,BE1,BE2,BE3の4本の信号をデコーダ401によってBLE0〜BLE15の16本にデコードし、16分割された電気熱変換体のそれぞれをイネーブルとする。従って、データ信号と、選択されたブロック指定信号と、ヒートパルス信号HEとの論理積をAND回路A1〜A256によって演算して、対応するパワートランジスタT1〜T256の駆動制御が行われる。
【0046】
電気熱変換体は、記録ヘッドの先頭から順に、デコードされたブロック指定信号BLE0,BLE1,BLE2,…,BLE15と接続され、これを繰り返す。このことにより、記録ヘッドの0番目、16番目、32番目、…、240番目の駆動素子は、ブロック指定信号BLE0と接続される。ほかの駆動素子についても同様である。
【0047】
ここで、ブロック指定信号を順に変化させて、記録媒体に記録を行った場合の記録ヘッドと記録媒体間の空気の流れを図6を用いて説明する。
【0048】
図6は、記録ヘッドによって記録媒体に記録する様子を側面から模式的に示した図である。図中、記録ヘッド502には左から右に向かってノズルが配列されており、記録媒体501は矢印Bの方向に搬送される。ブロック指定信号をBLE0,BLE1,BLE2,…,BLE15の順(以下、ブロック順と称する)に指定して記録ヘッドを駆動している。すなわち、最初にBLE0に接続された電気熱変換体が駆動されて対応するノズルからインクが吐出される。この後、順にBLE1,BLE2に接続された電気熱変換体が駆動されて対応するノズルからインクが吐出される。
【0049】
ブロック指定信号がブロック順に指定されると、図示したように各ノズルからインクが吐出される。このとき、略全てのノズルからインクが吐出されると、吐出されるインク滴により、記録ヘッド502と記録媒体501との間に矢印Aの方向に空気の流れが発生する。
【0050】
図7は、フチなし記録を行う際に、記録ヘッドによって記録媒体の端部(先端部)に記録する様子を図6と同様に示した模式図である。フチなし記録において記録媒体の先端に記録を行う際には、記録媒体501がない場所にもインク滴が吐出される事になるので、予め記録媒体の下には廃インク受け503が設けられている。
【0051】
なお、記録媒体501の先端と記録ヘッド502先端のノズル位置との記録媒体搬送方向(矢印B)における距離dを、はみ出し量と称するが、この距離dは、プリンタドライバ等で調整できる。
【0052】
ここで、図6と同様にブロック順に記録ヘッドの電気熱変換体を駆動すると、図6と同様に、記録ヘッド502と記録媒体501との間に、記録媒体搬送方向(矢印B)と反対方向(矢印A)に空気の流れが発生する。記録実行中には、記録媒体上や廃インク受けに着弾したインク滴の一部が跳ね返り、ミスト状となって空気中を漂っている。このとき、矢印A方向に空気の流れがあると、記録媒体の先部付近で乱流505が発生しやすくなる。このような乱流505が発生すると、記録媒体の裏側にミスト状のインクが巻き込まれて記録媒体の裏に付着し、記録媒体が汚れてしまう。
【0053】
本実施形態では記録ヘッドからインク滴が吐出される順番によって、発生する空気の流れの方向が変化することに着目して、インクミストの巻き込みによる記録媒体の汚れを防止する。
【0054】
図8は、本実施形態において図7と同様にフチなし記録を行う際に、記録ヘッドによって記録媒体の先端部に記録する様子を示した模式図である。
【0055】
本実施形態では、記録媒体501の先端部に記録する場合には、インクが記録媒体501の搬送方向と同じ方向に沿って吐出されるように、ブロック指定信号を、BLE15,BLE14,BLE13,…,BLE0のように、ブロック順とは逆の順番で指定して各電気熱変換体を駆動する。このようにすると、記録ヘッド502と記録媒体501の間に発生する空気の流れは、矢印Aで示すように、記録媒体501の搬送方向(矢印B)と同じ方向となる。このとき、ミスト状のインクは記録媒体501より外側に押し出されるため、記録媒体501の先端付近で図7のような乱流が発生しない。従って、インクミストが記録媒体502に巻き込まれず、記録媒体の汚れを防止することができる。
【0056】
また、記録媒体501の後端部に記録する場合には、図8の例とは逆に、インクが記録媒体501の搬送方向と反対方向に沿って吐出されるように、ブロック指定信号をブロック順で指定して、各電気熱変換体を駆動する。このようにすると、記録ヘッド502と記録媒体501の間に発生する空気の流れは、記録媒体501の搬送方向(矢印B)と反対の方向となり、ミスト状のインクは記録媒体501より外側に押し出され、記録媒体501の先端付近で図7のような乱流が発生しない。従って、インクミストが記録媒体502に巻き込まれず、記録媒体の汚れを防止することができる。
【0057】
以上のように走査位置によってブロックの駆動順序を変更すべく、本実施形態では、記録動作における各走査(スキャン)を実行するときに、これから実行する走査が記録媒体の先端部、後端部、それ以外のいずれかであるかに応じてブロックの駆動順序を制御する。
【0058】
図1は、本実施形態のブロックの駆動順序の制御動作を示すフローチャートであり、表1は、これから実行する走査が先端部、後端部、それ以外のいずれであるかに応じて選択されるブロック指定信号BLEを指定する順序の設定を示している。
【0059】
【表1】
【0060】
記録が開始されると、まず、これから実行する走査が記録媒体の先端部を記録する走査か否かを判定し(ステップS101)、先端部を記録する走査である場合には、ブロックの駆動順序をAで示す設定とする(ステップS102)。
【0061】
一方、ステップS101で先端部を記録する走査でないと判定された場合には、後端部を記録する走査あるか否かを判定する(ステップS103)。後端部を記録する走査である場合には、ブロックの駆動順序をBで示す設定とする(ステップS104)。
【0062】
ステップS103で後端部を記録する走査でないと判定された場合には、ブロックの駆動順序をCで示す設定とする(ステップS105)。
【0063】
そして、設定されたブロック駆動順序に従って、走査を実行する(ステップS106)。次に1枚の記録媒体に対する記録走査が終了したか否かを判定し(ステップS107)、1枚の記録媒体に対する記録走査が終了していれば処理を終了し、終了していない場合には次の走査に対するブロック駆動順序を設定すべく、ステップS1010に戻る。
【0064】
なお、表1に示したように、端部及び後端部以外の走査でのブロック駆動順序は特に限定されないが、本実施形態では設定Cに示すように、隣接する電気熱変換体の温度上昇の影響を受けにくいように、駆動するブロックが連続しないような順番となっている。
【0065】
本実施形態のブロックの駆動順序の制御は、図3に示す構成において、記録ヘッドに対してブロック指定信号を含むヘッド制御信号E1021を出力するASIC E1006又は該ASICに対する制御信号を出力するCPU E1001のいずれで実行されても良い。
【0066】
以上説明したように本実施形態によれば、実行する走査が記録媒体のどの部分を記録する走査であるかに応じて記録ヘッドの駆動ブロック順序を変更することにより、フチなし記録を実行する際に、記録速度を低下させずに記録媒体の裏側がインクで汚れるのを防止することができる。
【0067】
<変形例>
以上説明した実施形態は、電気熱変換体から発生される熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録装置に本発明を適用したものであるが、本発明は他の方式でインクを吐出するインクジェット記録装置にも適用できる。
【0068】
もちろん、記録ヘッドの各記録素子(ノズルとノズルに対応して設けられたインクの吐出エネルギー発生素子)のブロック分割数や駆動順序も、上記実施形態で説明したものに限定されるものではなく、様々なパターンが考えられる。
【0069】
また、上記実施形態ではフチなし印刷を行う場合に、実行する走査が記録媒体のどの部分を記録する走査であるかに応じて記録ヘッドの駆動ブロック順序を変更するものであったが、フチなし印刷に限らず、通常の印刷(記録)を行う場合にも、記録媒体の端部(先端及び後端)付近への記録走査の際には、記録ヘッドのブロック駆動順序を変更することにより、同様の効果が得られる。
【0070】
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0071】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0072】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0074】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0076】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図1に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、吐出されるインク滴によって記録ヘッドと記録媒体との間に発生する空気の流れの向きを制御することができる。
【0078】
従って、例えば、記録媒体の搬送方向における先端部や後端部に走査する場合に、記録媒体の中央から端部に向かう順番で吐出口からインクが吐出されるように駆動順序を変更することにより、記録実行中に発生するインクミストを記録媒体の外側に押し出すような空気の流れを発生させることができ、記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における記録ヘッドのブロック駆動順序の制御動作のフローチャートである。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部分の概略構成を示す図である。
【図3】図2のインクジェット記録装置のメインPCBの内部構成を示すブロック図である。
【図4】1つの記録ヘッド内に吐出口に対応して設けられる電気熱変換体に対する駆動回路の回路図である。
【図5】図4に示した各信号の状態を示すタイミングチャートである。
【図6】記録ヘッドによって記録媒体に記録する様子を側面から模式的に示した図である。
【図7】記録ヘッドによって記録媒体の先端部に様子を側面から模式的に示した図である。
【図8】本発明の実施形態により記録ヘッドによって記録媒体の先端部に様子を側面から模式的に示した図である。
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、特に、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う際における、記録ヘッドの駆動制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
【0003】
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送り方向と交差する方向に往復走査しながら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
【0004】
近年、インクジェット方式のプリンタには、記録媒体全体に記録を行う、いわゆる「フチなし印刷」が可能なものがある(特許文献1及び2参照)。
【0005】
このようなプリンタでは、記録媒体の端部に記録を行う際に、吐出されたインク滴の飛沫が跳ね返り記録媒体が汚れるのを防止するため、プラテンに吸収体を設けてインクの飛沫を吸収したり、端部に記録するときだけ記録領域を狭めて吐出するインクの量自体を減らしたりしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−301201号公報
【特許文献2】
特開2002−086760号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際にインクが吐出される際には、記録媒体に付着して記録画像の形成に使用されるインク以外に、霧状になったインク滴(以下ミストと称する)が発生するため、跳ね返りではなく記録媒体の裏側までインクが回り込んでしまう場合がある。これは記録媒体の先端で特に顕著に現れる。
【0008】
また、端部に記録するときだけ記録領域を狭めて吐出するインクの量自体を減らすと、記録速度が遅くなってしまう。
【0009】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の一態様としてのインクジェット記録装置は、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体を前記走査の方向と略直交する方向に搬送する搬送手段と、
前記複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動する駆動手段と、
前記記録媒体の搬送方向における前記走査の位置に応じて、前記時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更する駆動順序変更手段と、を備えている。
【0011】
すなわち、本発明では、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う際に、記録媒体を走査の方向と略直交する方向に搬送し、複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動し、記録媒体の搬送方向における走査の位置に応じて、時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更する。
【0012】
このようにすると、吐出されるインク滴によって記録ヘッドと記録媒体との間に発生する空気の流れの向きを制御することができる。
【0013】
従って、例えば、記録媒体の搬送方向における先端部や後端部に走査する場合に、記録媒体の中央から端部に向かう順番で吐出口からインクが吐出されるように駆動順序を変更することにより、記録実行中に発生するインクミストを記録媒体の外側に押し出すような空気の流れを発生させることができ、記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止することができる。
【0014】
なお、本発明はインクジェット記録装置の態様のみならず、上記インクジェット記録装置に対応したインクジェット記録方法、該インクジェット記録方法をコンピュータで実行するコンピュータプログラム、及び該プログラムを格納する記憶媒体のような態様としても実現され得る。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
【0017】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0018】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0019】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0020】
上述のように、本発明は、所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、記録媒体を前記走査の方向と略直交する方向に搬送し、複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動し、記録媒体の搬送方向における走査の位置に応じて、時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更するように構成された、インクジェット記録装置であるが、以下に説明する実施形態は次のような特徴をも有している。
【0021】
記録媒体の搬送方向における走査の位置が、先端部、後端部及びそれ以外のいずれであるかに応じてブロックの駆動順序を変更する。
【0022】
この場合、走査の位置が、先端部及び後端部であるときに、記録媒体の中央から端部に向かう順番で吐出口からインクが吐出されるように駆動順序を変更する。
【0023】
詳細には、吐出口が、それぞれがn個の吐出口を含むm個のブロックに分割され、同じブロックに属する吐出口がn個おきとなるように配列されており、走査の位置が、先端部であるときと後端部であるときとでは、駆動順序が逆となる。
【0024】
記録媒体の全面に記録を行う記録モードを備えている。
【0025】
記録ヘッドは熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであり、各吐出口に対応してインクに与える熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている。
【0026】
図2は、本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体M1000に収納、保持される機構部分の概略構成を示す図である。
【0027】
本実施形態における記録動作機構としては、記録媒体を装置本体内へと自動的に給送する自動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出される記録媒体を所望の記録位置へと導くとともに、記録位置から排出部M3030へと記録媒体を導く搬送部M3029と、搬送部M3029に搬送された記録媒体に所望の記録を行う記録部と、記録部等に対する回復処理を行う回復部M5000とから構成されている。
【0028】
記録部はキャリッジ軸M4021によって移動可能に支持されたキャリッジM4001と、該キャリッジに着脱可能に搭載される、記録ヘッド及びインクカートリッジを含む記録ヘッドカートリッジ(不図示)とからなり、フレキシブルフラットケーブルE0012によって後述するメインPCBと電気的に接続されている。
【0029】
図示のように、キャリッジM4001には、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドをキャリッジM4001の装着位置に案内するためのキャリッジカバーM4002と、記録ヘッドのタンクホルダーと係合し記録ヘッドを所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッドセットレバーM4007とが設けられている。
【0030】
すなわち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に設けられると共に、記録ヘッドとの係合部には不図示のヘッドセットプレートがばねを介して備えられ、このばね力によって記録ヘッドを押圧しながらキャリッジM4001に装着する構成となっている。
【0031】
またキャリッジM4001の記録ヘッドとの別の係合部にはコンタクトフレキシブルプリントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)が設けられ、コンタクトFPC上のコンタクト部と記録ヘッドに設けられたコンタクト部(外部信号入力端子)とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記録ヘッドへの電力の供給などを行い得るようになっている。
【0032】
図3は、本実施形態のインクジェットプリンタのメインPCBの内部構成を示すブロック図である。
【0033】
図3において、E1001はCPUであり、このCPU E1001は内部にオシレータOSC E1002を有するとともに、発信回路E1005に接続されてその出力信号E1019によりシステムクロックを発生する。また、制御バスE1014を通じてROM E1004およびASIC(Application Specific Integrated Circuit) E1006に接続され、ROMに格納されたプログラムに従って、ASICの制御、電源キーE0018からの入力信号E1017及びリジュームキーE0019からの入力信号E1016、カバーセンサE0022の検出信号E1042、ヘッド検出信号E1013の状態の検知を行い、さらにブザー信号E1018によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/DコンバータE1003に接続されるインクエンド検出信号E1011及びサーミスタ温度検出信号E1012の状態の検知を行う一方、その他各種論理演算・条件判断を行い、インクジェット記録装置の駆動制御を司る。
【0034】
ここで、ヘッド検出信号E1013は、記録ヘッドカートリッジからフレキシブルフラットケーブル、キャリッジ基板及びコンタクトフレキシブルプリントケーブルを介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インクエンド検出信号はキャリッジ基板上に設けられたサーミスタ(不図示)からのアナログ信号である。
【0035】
E1008はCRモータドライバであって、モータ電源VM E1040を駆動源とし、ASIC E1006からのCRモータ制御信号E1036に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、CRモータE0001を駆動する。E1009はLF/PGモータドライバであって、モータ電源E1040を駆動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制御信号E1033に従ってLFモータ駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータを駆動するとともに、PGモータ駆動信号E1034を生成してPGモータを駆動する。
【0036】
E1010は電源制御回路であり、ASIC E1006からの電源制御信号E1024に従って発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。パラレルI/F E0016は、信号E1030を、外部に接続されるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、またパラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC E1006に伝達する。シリアルI/F E0017は、ASICE1006からのシリアルI/F信号E1028を、外部に接続されるシリアルI/FケーブルE1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの信号をASIC E1006に伝達する。
【0037】
一方、電源ユニットE0015からは、ヘッド電源VH E1039及びモータ電源VM E1040、ロジック電源VDD E1041が供給される。また、ASIC E1006からのヘッド電源ON信号E1022及びモータ電源ON信号E1023が電源ユニットE0015に入力され、それぞれヘッド電源E及びモータ電源のON/OFFを制御する。電源ユニットE0015から供給されたロジック電源E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メインPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0038】
また、ヘッド電源は、メインPCB E0014上で平滑された後にフレキシブルフラットケーブルE0012へと送出され、記録ヘッドカートリッジの駆動に用いられる。
【0039】
E1007はリセット回路で、ロジック電源電圧E1040の低下を検出して、CPU E1001及びASIC E1006にリセット信号E1015を供給し、初期化を行う。
【0040】
このASIC E1006は1チップの半導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCPU E1001によって制御され、前述したCRモータ制御信号E1036、PG制御信号E1033、電源制御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレルI/F E0016及びシリアルI/F E0017との信号の授受を行うほか、PEセンサE0007からのPE検出信号E1025、ASFセンサE0009からのASF検出信号E1026、GAPセンサE0008からのGAP検出信号E1027、PGセンサE0007からのPG検出信号E1032の状態を検知して、その状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCPU E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制御してLED E0020の点灯状態を制御する。
【0041】
さらに、エンコーダ信号E1020の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド制御信号を生成し、ヘッド制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジとのインターフェイスをとり記録動作を制御する。ここにおいて、エンコーダ信号E1020はフレキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力されるCRエンコーダセンサの出力信号である。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブルフラットケーブルE0012、キャリッジ基板、及びコンタクトFFCを経て記録ヘッドに供給される。
【0042】
記録ヘッドカートリッジは、夫々異なった色を記録するための複数の記録ヘッドと、各記録ヘッドに対応した複数の色のインクカートリッジからなる。
【0043】
図4に一色分の記録ヘッド内に吐出口(ノズル)に対応して設けられる電気熱変換体(ヒータ)に対する駆動回路を示し、図5は、図4に示した各信号の状態を示すタイミングチャートである。一色分の記録ヘッドは、32ビットのシフトレジスタと4本のブロック信号とにより16分割された256個の電気熱変換体H1〜H256を備える。
【0044】
電気熱変換体H1〜H256は、対応するパワートランジスタT1〜T256により駆動され、電気熱変換体が加熱されることによってインク室内に介在するインクに膜沸騰を生じさせ、インクを対応するノズルから吐出させることができるようになっている。
【0045】
記録データはクロック信号HCLKとシリアル信号Siとを用いてシリアルで転送されてシフトレジスタ402に入力され、BG信号でラッチ403にラッチされる。ブロック指定信号はBE0,BE1,BE2,BE3の4本の信号をデコーダ401によってBLE0〜BLE15の16本にデコードし、16分割された電気熱変換体のそれぞれをイネーブルとする。従って、データ信号と、選択されたブロック指定信号と、ヒートパルス信号HEとの論理積をAND回路A1〜A256によって演算して、対応するパワートランジスタT1〜T256の駆動制御が行われる。
【0046】
電気熱変換体は、記録ヘッドの先頭から順に、デコードされたブロック指定信号BLE0,BLE1,BLE2,…,BLE15と接続され、これを繰り返す。このことにより、記録ヘッドの0番目、16番目、32番目、…、240番目の駆動素子は、ブロック指定信号BLE0と接続される。ほかの駆動素子についても同様である。
【0047】
ここで、ブロック指定信号を順に変化させて、記録媒体に記録を行った場合の記録ヘッドと記録媒体間の空気の流れを図6を用いて説明する。
【0048】
図6は、記録ヘッドによって記録媒体に記録する様子を側面から模式的に示した図である。図中、記録ヘッド502には左から右に向かってノズルが配列されており、記録媒体501は矢印Bの方向に搬送される。ブロック指定信号をBLE0,BLE1,BLE2,…,BLE15の順(以下、ブロック順と称する)に指定して記録ヘッドを駆動している。すなわち、最初にBLE0に接続された電気熱変換体が駆動されて対応するノズルからインクが吐出される。この後、順にBLE1,BLE2に接続された電気熱変換体が駆動されて対応するノズルからインクが吐出される。
【0049】
ブロック指定信号がブロック順に指定されると、図示したように各ノズルからインクが吐出される。このとき、略全てのノズルからインクが吐出されると、吐出されるインク滴により、記録ヘッド502と記録媒体501との間に矢印Aの方向に空気の流れが発生する。
【0050】
図7は、フチなし記録を行う際に、記録ヘッドによって記録媒体の端部(先端部)に記録する様子を図6と同様に示した模式図である。フチなし記録において記録媒体の先端に記録を行う際には、記録媒体501がない場所にもインク滴が吐出される事になるので、予め記録媒体の下には廃インク受け503が設けられている。
【0051】
なお、記録媒体501の先端と記録ヘッド502先端のノズル位置との記録媒体搬送方向(矢印B)における距離dを、はみ出し量と称するが、この距離dは、プリンタドライバ等で調整できる。
【0052】
ここで、図6と同様にブロック順に記録ヘッドの電気熱変換体を駆動すると、図6と同様に、記録ヘッド502と記録媒体501との間に、記録媒体搬送方向(矢印B)と反対方向(矢印A)に空気の流れが発生する。記録実行中には、記録媒体上や廃インク受けに着弾したインク滴の一部が跳ね返り、ミスト状となって空気中を漂っている。このとき、矢印A方向に空気の流れがあると、記録媒体の先部付近で乱流505が発生しやすくなる。このような乱流505が発生すると、記録媒体の裏側にミスト状のインクが巻き込まれて記録媒体の裏に付着し、記録媒体が汚れてしまう。
【0053】
本実施形態では記録ヘッドからインク滴が吐出される順番によって、発生する空気の流れの方向が変化することに着目して、インクミストの巻き込みによる記録媒体の汚れを防止する。
【0054】
図8は、本実施形態において図7と同様にフチなし記録を行う際に、記録ヘッドによって記録媒体の先端部に記録する様子を示した模式図である。
【0055】
本実施形態では、記録媒体501の先端部に記録する場合には、インクが記録媒体501の搬送方向と同じ方向に沿って吐出されるように、ブロック指定信号を、BLE15,BLE14,BLE13,…,BLE0のように、ブロック順とは逆の順番で指定して各電気熱変換体を駆動する。このようにすると、記録ヘッド502と記録媒体501の間に発生する空気の流れは、矢印Aで示すように、記録媒体501の搬送方向(矢印B)と同じ方向となる。このとき、ミスト状のインクは記録媒体501より外側に押し出されるため、記録媒体501の先端付近で図7のような乱流が発生しない。従って、インクミストが記録媒体502に巻き込まれず、記録媒体の汚れを防止することができる。
【0056】
また、記録媒体501の後端部に記録する場合には、図8の例とは逆に、インクが記録媒体501の搬送方向と反対方向に沿って吐出されるように、ブロック指定信号をブロック順で指定して、各電気熱変換体を駆動する。このようにすると、記録ヘッド502と記録媒体501の間に発生する空気の流れは、記録媒体501の搬送方向(矢印B)と反対の方向となり、ミスト状のインクは記録媒体501より外側に押し出され、記録媒体501の先端付近で図7のような乱流が発生しない。従って、インクミストが記録媒体502に巻き込まれず、記録媒体の汚れを防止することができる。
【0057】
以上のように走査位置によってブロックの駆動順序を変更すべく、本実施形態では、記録動作における各走査(スキャン)を実行するときに、これから実行する走査が記録媒体の先端部、後端部、それ以外のいずれかであるかに応じてブロックの駆動順序を制御する。
【0058】
図1は、本実施形態のブロックの駆動順序の制御動作を示すフローチャートであり、表1は、これから実行する走査が先端部、後端部、それ以外のいずれであるかに応じて選択されるブロック指定信号BLEを指定する順序の設定を示している。
【0059】
【表1】
【0060】
記録が開始されると、まず、これから実行する走査が記録媒体の先端部を記録する走査か否かを判定し(ステップS101)、先端部を記録する走査である場合には、ブロックの駆動順序をAで示す設定とする(ステップS102)。
【0061】
一方、ステップS101で先端部を記録する走査でないと判定された場合には、後端部を記録する走査あるか否かを判定する(ステップS103)。後端部を記録する走査である場合には、ブロックの駆動順序をBで示す設定とする(ステップS104)。
【0062】
ステップS103で後端部を記録する走査でないと判定された場合には、ブロックの駆動順序をCで示す設定とする(ステップS105)。
【0063】
そして、設定されたブロック駆動順序に従って、走査を実行する(ステップS106)。次に1枚の記録媒体に対する記録走査が終了したか否かを判定し(ステップS107)、1枚の記録媒体に対する記録走査が終了していれば処理を終了し、終了していない場合には次の走査に対するブロック駆動順序を設定すべく、ステップS1010に戻る。
【0064】
なお、表1に示したように、端部及び後端部以外の走査でのブロック駆動順序は特に限定されないが、本実施形態では設定Cに示すように、隣接する電気熱変換体の温度上昇の影響を受けにくいように、駆動するブロックが連続しないような順番となっている。
【0065】
本実施形態のブロックの駆動順序の制御は、図3に示す構成において、記録ヘッドに対してブロック指定信号を含むヘッド制御信号E1021を出力するASIC E1006又は該ASICに対する制御信号を出力するCPU E1001のいずれで実行されても良い。
【0066】
以上説明したように本実施形態によれば、実行する走査が記録媒体のどの部分を記録する走査であるかに応じて記録ヘッドの駆動ブロック順序を変更することにより、フチなし記録を実行する際に、記録速度を低下させずに記録媒体の裏側がインクで汚れるのを防止することができる。
【0067】
<変形例>
以上説明した実施形態は、電気熱変換体から発生される熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録装置に本発明を適用したものであるが、本発明は他の方式でインクを吐出するインクジェット記録装置にも適用できる。
【0068】
もちろん、記録ヘッドの各記録素子(ノズルとノズルに対応して設けられたインクの吐出エネルギー発生素子)のブロック分割数や駆動順序も、上記実施形態で説明したものに限定されるものではなく、様々なパターンが考えられる。
【0069】
また、上記実施形態ではフチなし印刷を行う場合に、実行する走査が記録媒体のどの部分を記録する走査であるかに応じて記録ヘッドの駆動ブロック順序を変更するものであったが、フチなし印刷に限らず、通常の印刷(記録)を行う場合にも、記録媒体の端部(先端及び後端)付近への記録走査の際には、記録ヘッドのブロック駆動順序を変更することにより、同様の効果が得られる。
【0070】
<他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0071】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0072】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0074】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0076】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図1に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、吐出されるインク滴によって記録ヘッドと記録媒体との間に発生する空気の流れの向きを制御することができる。
【0078】
従って、例えば、記録媒体の搬送方向における先端部や後端部に走査する場合に、記録媒体の中央から端部に向かう順番で吐出口からインクが吐出されるように駆動順序を変更することにより、記録実行中に発生するインクミストを記録媒体の外側に押し出すような空気の流れを発生させることができ、記録媒体の端部に記録する際に、記録速度を低下させずに記録媒体がインクで汚れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における記録ヘッドのブロック駆動順序の制御動作のフローチャートである。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部分の概略構成を示す図である。
【図3】図2のインクジェット記録装置のメインPCBの内部構成を示すブロック図である。
【図4】1つの記録ヘッド内に吐出口に対応して設けられる電気熱変換体に対する駆動回路の回路図である。
【図5】図4に示した各信号の状態を示すタイミングチャートである。
【図6】記録ヘッドによって記録媒体に記録する様子を側面から模式的に示した図である。
【図7】記録ヘッドによって記録媒体の先端部に様子を側面から模式的に示した図である。
【図8】本発明の実施形態により記録ヘッドによって記録媒体の先端部に様子を側面から模式的に示した図である。
Claims (1)
- 所定方向に配列され、それぞれからインクを吐出する複数の吐出口を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記吐出口の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体を前記走査の方向と略直交する方向に搬送する搬送手段と、
前記複数の吐出口を複数のブロックに分割して、ブロック毎にインクを吐出させるように時分割駆動する駆動手段と、
前記記録媒体の搬送方向における前記走査の位置に応じて、前記時分割駆動におけるブロックの駆動順序を変更する駆動順序変更手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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