JP2006158153A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【目的】 電源電圧を測定することにより、収納された電池の種類を正確に判断することが可能になるとともにACアダプタの適合性の識別が可能な電子機器を提供することを目的とする。
【構成】 A/D入力48からの入力信号に基づいて電源の出力電圧を1/3に分圧した値を所定間隔で所定回数分連続的にサンプリングするとともに(S11)、検出されたリップル電圧の周波数がACアダプタ34の充放電動作周波数である100Hz又は120Hzと一致するか否かに基づいて、使用されている電源が電池38又はACアダプタ34のどちらであるかを識別する(S14)ように構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電源に電池やACアダプタ等の多電源方式を採用する電子機器に関し、特にリップル電圧の周波数をACアダプタの充放電動作周波数と比較した結果に基づいて電源の種類の識別を行うことにより、機器の動作安定度を向上させることを可能とした電子機器に関するものである。
従来、電源に電池やACアダプタ等の多電源方式を採用するこの種の装置においては、ACアダプタの出力プラグの抜き差しによって開閉するスイッチを設け、スイッチの開閉状態を検出することによって電池とACアダプタの接続状態を識別している。具体的には、ACアダプタ接続時にスイッチ接点が開き、非接続時にはスイッチ接点が閉じるように構成される。そして、スイッチ接点の端子間には電圧比較回路が接続されており、スイッチ接点が閉じたときと開いたときに発生する端子電圧の違いによって電圧比較回路の出力が切り替わり、電池とACアダプタの接続状態を識別する(例えば、特許文献1参照)。
また、接続状態を識別する他の手段として、電源電圧に含まれるリップル分を検出することによって、リップル分を含まない電池とリップル分を含むACアダプタとを識別するものもある。具体的には、電源電圧に対してコンデンサ結合をすることによって直流分をカットし、リップル分のみを取り出す。そして、取り出したリップル分をダイオードとコンデンサによって整流、平滑することによってリップル検出信号をつくる。この信号に接続されたトランジスタがACアダプタ接続時にON、非接続時にOFFとなり、電池とACアダプタの接続状態を識別する(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−146567号公報(第4−6頁、第1−2図) 実開昭62−179636号公報(第1−2頁、第1−2図)
しかしながら、前記特許文献1の電子機器においては、ACアダプタの出力プラグの抜き差しによってのみ識別を行っていることから当該機器に対して適切でないACアダプタが接続されてしまうことがある。即ち、ACアダプタはその使用される電子機器によって出力される電圧等が異なるが、基本的に電子機器に接続する為の出力プラグの形状は同一のものが多く、適切でないACアダプタが接続された状態で機器を使用することは正常な動作を期待できないばかりか機器やACアダプタの故障につながる虞があった。
また、特許文献2の電子機器においては、電源電圧にリップル分が含まれるか否かによってのみ識別を行っていることから、取り出されたリップル分の具体的な振幅や周波数等の数値に関しては何ら識別情報として用いられていなかった。従って、ノイズ等が発生した場合において、その正確な識別ができなくなることがある。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、リップル電圧の周波数をACアダプタの充放電動作周波数と比較することにより電源の種類の識別を行うので、ノイズ等に左右されることなく接続されている電源が電池かACアダプタかを正確に判断することができ、機器の動作安定度を向上させることを可能とした電子機器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る電子機器は、機器本体を有し、前記機器本体に供給する電源をACアダプタと電池とから選択的に使用する電子機器において、前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段によって検出された前記周波数を前記ACアダプタの充放電動作周波数と比較する周波数比較手段と、前記周波数比較手段の比較結果に基づいて前記機器本体に供給された電源の種類を識別する電源種類識別手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る電子機器は、請求項1に記載の電子機器において、前記電源種類識別手段は、前記周波数比較手段による比較結果より前記リップル電圧の周波数と前記ACアダプタの充放電動作周波数とが一致した際に、ACアダプタの使用を識別することを特徴とする。
また、請求項3に係る電子機器は、請求項1又は請求項2に記載の電子機器において、前記機器本体の内部に設けられた所定の負荷と、前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値とを検出するピーク値検出手段と、前記負荷に電力が供給された状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記山部ピーク値と前記谷部ピーク値の電圧値が予め設定された適正範囲内であるか否かを判定する第1ピーク値判定手段と、前記第1ピーク値判定手段によって適正範囲であると判定された場合に、使用しているACアダプタを適正であると識別する第1適正識別手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る電子機器は、請求項1又は請求項2に記載の電子機器において、前記機器本体の内部に設けられた所定の負荷と、前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値とを検出するピーク値検出手段と、前記負荷に電力が供給されていない状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記山部ピーク値と、前記負荷に電力が供給された状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記山部ピーク値との電圧差が予め設定された適正範囲内であるか否かを判定する第2ピーク値判定手段と、前記第2ピーク値判定手段によって適正範囲であると判定された場合に、使用しているACアダプタを適正であると識別する第2適正識別手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る電子機器は、請求項1、請求項2及び請求項4のいずれかに記載の電子機器において、前記機器本体の内部に設けられた所定の負荷と、前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値とを検出するピーク値検出手段と、前記負荷に電力が供給されていない状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記谷部ピーク値と、前記負荷に電力が供給された状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記谷部ピーク値との電圧差が予め設定された適正範囲内であるか否かを判定する第3ピーク値判定手段と、前記第3ピーク値判定手段によって適正範囲であると判定された場合に、使用しているACアダプタを適正であると識別する第3適正識別手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に係る電子機器は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の電子機器において、前記第1適性識別手段又は第2適性識別手段及び/又は第3適性識別手段によって、使用しているACアダプタを適正であると識別された場合には動作を継続し、適正でないと識別された場合には使用しているACアダプタからの電力供給を切断することを特徴とする。
更に、請求項7に係る電子機器は、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の電子機器において、ディスプレイを備え、前記第1適性識別手段又は第2適性識別手段及び/又は第3適性識別手段によって、使用しているACアダプタが適正でないと識別された場合には、前記ディスプレイ上に警告を表示することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の周波数を検出するとともに、検出された周波数とACアダプタの充放電動作周波数との比較結果に基づいて機器本体に供給された電源の種類を識別するので、ノイズ等に左右されることなく、接続されている電源が電池電源かACアダプタ電源かを正確に識別することができる。従って、機器の動作安定度を向上させることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、リップル電圧の周波数とACアダプタの充放電動作周波数とが一致した際に、ACアダプタの使用を識別するので、ノイズ等に左右されることなく、接続されている電源がACアダプタ電源であることを正確に識別することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、負荷に電力が供給された状態で検出された山部ピーク値と谷部ピーク値の電圧値が、予め設定された適正範囲内であるか否かに基づいて、ACアダプタが適正なものであると識別するので、ACアダプタの電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。従って、機器の動作安定度を向上させることが可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、負荷に電力が供給されていない状態で検出された山部ピーク値と、負荷に電力が供給された状態で検出された山部ピーク値との電圧差が予め設定された適正範囲内であるか否かに基づいて、使用しているACアダプタが適正なものであると識別するので、ACアダプタの電圧特性と電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、負荷に電力が供給されていない状態で検出された谷部ピーク値と、負荷に電力が供給された状態で検出された谷部ピーク値との電圧差が予め設定された適正範囲内であるか否かに基づいて、使用しているACアダプタが適正なものであると識別するので、ACアダプタの電圧特性と電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、使用しているACアダプタを適正であると識別された場合には動作を継続し、適正でないと識別された場合には使用しているACアダプタからの電力供給を切断するので、不適合なACアダプタが接続されたことによって起こり得る機器の異常動作等のトラブルを未然に防止することが可能となる。
更に、請求項7に記載の発明によれば、使用しているACアダプタが適正でないと識別された場合にディスプレイ上に警告を表示するので、不適合なACアダプタが接続されていること、及び安全のために機器の電源が切断されることを利用者は事前に知ることができる。
以下、本発明に係る電子機器をテープ印字装置について具体化した第1及び第2実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、第1及び第2実施形態に係るテープ印字装置は、供給電源として電池とACアダプタの2種類からどちらか一方を選択的に使用可能な多電源方式を採用した構成となっている。そして、内部には後述の電源種類検出機構を備えており、現在使用されている電源の種類(電池又はACアダプタ)を正確に識別することが可能となるとともに、更にACアダプタが使用されていると識別した場合においては、そのACアダプタが適正なものであるかを識別可能となっている。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1はテープ印字装置の全体を示す斜視図、図2はテープ印字装置の背面側を示した斜視図である。
図1及び図2に示すように、テープ印字装置1は、ポリスチレン製の本体2と、この本体2の背面部(テープ印字装置1を使用する際に使用者と対向する面と反対側の面)全体を覆うように着脱可能に取り付けられる同じくポリスチレン製の背面カバー3とから構成されている。また、本体2は、更に上側装置本体4と下側装置本体5とに分かれて構成されている。上側装置本体4には、中央部表面に文字等を入力するための文字キーや印刷を実行するための印刷キー等の各種キー6が配列されたキー配列部7が設けられ、上側表面の略中央部には左右方向に横長の窓部8が穿設され、この窓部8の中にはキー6から入力された文字等を表示する液晶ディスプレイ9が配設されている。
また、本体2の液晶ディスプレイ9の左側側面部には、カッターレバー10が設けられ、このカッターレバー10を親指などで内側に押すことにより、上端部に形成されるテープ排出口11から排出された感熱テープ12(図3参照)を切断刃(図示せず)にて切断することができる。また、テープ12は、文字が印刷される受像紙と接着層とその接着層の接着面を保護する剥離紙とが積層されている。
また、キー配列部7が設けられた下側装置本体5の左右幅寸法は、窓部8が設けられた左右幅寸法よりも少し狭く形成されると共に、下側装置本体5の両側部にはグリップ部材13A、13Bが取り付けられている。グリップ部材13A、13Bは弾性を有するスチレン系エラストマー樹脂材により成形され、滑り止めの役割を果たすとともに、操作者の手に持ちやすいように構成されている。また、グリップ部材13A、13Bは後述するように本体2及び背面カバー3と同一面を構成するように取り付けられているので、グリップ部材13A、13Bの端部に指等が引っかかる虞もない。更に、グリップ部材13A、13Bの表面には、装置に対して平行に3本の突条14が形成され、より滑り止めの効果を高めている。
また、テープ印字装置1には、液晶ディスプレイ9が設けられた端部を被覆する第1プロテクタ部材15と、第1プロテクタ部材15とは別体に形成され、液晶ディスプレイ9が設けられた端部の反対側にあたる端部を被覆する第2プロテクタ部材16が取り付けられている。各プロテクタ部材15、16は上側装置本体4及び下側装置本体5と背面カバー3との間で2つに分割して構成され、上側装置本体4及び下側装置本体5に第1プロテクタ部材15Aと第2プロテクタ部材16Aが取り付けられ、背面カバー3に第1プロテクタ部材15Bと第2プロテクタ部材16Bが各々取り付けられている。
更に、各プロテクタ部材15A、15B、16A、16Bは前記グリップ部材13と同様に弾性を有するスチレン系エラストマー樹脂材により成形されているので、テープ印字装置1を落下させた際に衝撃を和らげるとともに、装置外装に傷がつくことを防止することができる。
次に、下側装置本体5の内部構造について図3により説明する。図3は背面カバーを取り外した際のテープ印字装置を背面側から示した斜視図である。
図3に示すように、下側装置本体5には、テープカセット20の外形とほぼ同じ略四角形状で、ほぼテープカセット20の厚さ寸法に等しい深さ寸法を裏側に膨出するように形成されるカセット収納部21が設けられている。また、このカセット収納部21のカッターレバー10側の端縁部近傍には、サーマルヘッド22が取り付けられる薄板状のサーマルヘッド取付部23が、装置の長手方向に沿うように直角に立設されている。また、サーマルヘッド22に対向するカセット収納部21の側部に設けられた駆動部24にはプラテンホルダ(図示せず)が回動可能に設けられている。
背面カバー3を下側装置本体5の下面に取り付けた際に、背面カバー3の内側面に設けられる突起部(図示せず)が駆動部24の係合孔25内に進入し、プラテンホルダは、サーマルヘッド22側に回動すると共に、テープカセット20のテープ12の一部がサーマルヘッド22に押し付けられる位置まで、プラテンホルダをテープカセット20側に回動させて固定されている。この状態において、サーマルヘッド22を介して印字されたテープ12が駆動モータを含むテープ搬送機構(図示せず)により搬送されテープ排出口11より排出される。
そして、下側装置本体5のカセット収納部21が設けられた反対側には、電池が6本並列に並べて収納される電池収納部27がカセット収納部21の底面部よりも裏面側に膨出するように形成されている。尚、電池収納部27に収納された6本の電池は直列接続される。また、上側装置本体4の内部には後述の制御回路が構成される制御基板部37(図4参照)が配設されている。
更に、本体2のグリップ側の端部にはDCジャック33が設けられている。DCジャック33はACアダプタ34の接続端子34Aの差込口であり、第1実施形態に係るテープ印字装置1ではDCジャック33を介してACアダプタ34を接続することによって、ACアダプタ34をその駆動電源として用いることが可能となっている。
また、背面カバー3を下側装置本体5の下面に取り付ける際には、第2プロテクタ部材16Bが設けられた側の端部に形成された第1差込部28を下側装置本体5の差込溝29に差し込んだ後、第1差込部28の反対側に設けられた第2差込部30を下側装置本体5に設けられた固定部(図示せず)に嵌合することによって背面カバー3は取り付けられる。背面カバー3を取り付けた状態において第2差込部30を装置内部側に押し込むと、第2差込部30が固定部から外れるように構成されているので、背面カバー3は下側装置本体5に対して容易に着脱可能となっている。そして、背面カバー3を取り外した状態では、テープカセット20をカセット収納部21から上方に取り出すことができる。また、電池収納部27に収納された電池を順次取り出して、交換することが可能となっている。その際、第1及び第2プロテクタ部材15A、15B、16A、16Bは前記したように、上側装置本体4及び下側装置本体5と背面カバー3との間で2つに分割して構成されているので、各プロテクタ部材15A、15B、16A、16Bをテープ印字装置1に装着した状態で背面カバーを開閉することができる。
また、背面カバー3の下側装置本体5に収納されたテープカセット20に対向する部分には確認窓32が設けられ、プロテクタ部材15Bは、この確認窓32を覆うことなく背面カバー3に取り付けられている。従って、カセット収納部21に収納したテープカセット20の種類を背面カバー3を開けなくとも確認窓32を通して確認できるようになっている。
また、図2に示すように、第1プロテクタ部材15Aは、テープ印字装置1の液晶ディスプレイ9側頭頂を覆う部分において、テープ排出口11及び背面カバー3の第2差込部30を覆わないように切り欠かれており、第1プロテクタ部材15Aが液晶ディスプレイ9側に装着した状態で、テープ12の排出を阻害することは無い。また、背面カバー3を下側装置本体5から外すために、第2差込部30を装置内部側へ押し込む操作を阻害することは無い。従って、第1プロテクタ部材15Aを装着した状態のまま、印字したテープ12をテープ排出口11より排出することができ、また、第2差込部30を装置内部側へ押し込んで背面カバー3を下側装置本体5から外すことができる。
さらに、第1プロテクタ部材15Aを上側装置本体4及び下側装置本体5に取り付けた状態で第2差込部30の表面が第1プロテクタ部材15Aの表面より低くなっている。故に、テープ印字装置1が落下した際、第1プロテクタ部材15Aが、第2差込部30よりも先に落下先の床等に当接するので、第2差込部30が押し込まれて背面カバー3が外れる虞は無い。
次に、このように構成されるテープ印字装置1の制御系について図4を参照して説明する。ここで、第1実施形態に係るテープ印字装置1は電源種類検出機構を備えており、現在使用されている電源の種類(電池又はACアダプタ)を正確に識別することが可能となるとともに、更にACアダプタが使用されていると識別した場合においては、そのACアダプタの電力容量等が適正なものであるかを識別可能となっている。図4は第1実施形態に係るテープ印字装置の電源種類検出機構の全体構造を示す全体図である。
第1実施形態に係る電源種類検出機構36は、制御基板部37と、直列に接続された6個の電池38と、ACアダプタを接続するためのDCジャック33と、負荷39への電源供給を制御する供給スイッチ40と、抵抗41、42と、制御基板部37にかかる電圧を調整する定電圧回路47から構成されている。更に、制御基板部37は、液晶ディスプレイ9と、電圧を測定するA/D入力48と、各機器を制御するCPU51とから構成されている。
DCジャック33は、外部からACアダプタ34を接続する接続口であり、DCジャック33にACアダプタ34が装着されている場合には、電池38と制御基板部37とを結ぶS1端子とS2端子は非接触状態となり、電池38の装着、未装着に関わらず本装置にはACアダプタ34から電力が供給されることになる。一方、DCジャック33にACアダプタ34が未装着の場合には、S1端子とS2端子とが接触状態となり、本装置への電力は電池38から供給される。
また、供給スイッチ40は、CPU51に接続され、CPU51により前述の印刷処理においてオン制御され、印刷処理以外のその他の処理においてオフ制御されるものである。
負荷39は、サーマルヘッド22及び前述のテープ搬送機構に含まれる駆動モータから構成され、後述の印刷処理において供給スイッチ40がオン状態に制御されることにより電池38又はACアダプタ34からの電力が供給され、印刷処理以外においては供給スイッチ40がオフ状態(スタンバイ状態)に制御されることにより電力が供給されないものである。
抵抗41、42は直列に接続され、且つ、前記6個の電池38及びDCジャック33に対して並列に接続されている。ここで、抵抗41の抵抗値が2kΩ、抵抗42の抵抗値が1kΩにそれぞれ設定されており、抵抗41と抵抗42との間で、電池38の電圧又はACアダプタ34が接続されている場合にはACアダプタ34の出力電圧(第1実施形態では直流約9V)を所定の割合(第1実施形態では1/3)に分圧した電圧が検出される。
そして、A/D入力48は、抵抗41と抵抗42との間の接点53に接続され、電池38全体の電圧又はACアダプタ34の出力電圧を1/3に分圧した電圧を測定する。尚、抵抗41、42の抵抗値の比率を変化させることによって、その分圧比を変更することも当然に可能である。
また定電圧回路47は、制御基板部37へかかる電圧を一定に調整する。第1実施形態においては5Vとなるように調整している。
そして、上記A/D入力48により測定された電圧値に基づいて、CPU51は後述のように電源の種類(電池又はACアダプタ)を識別する電源識別処理(図6参照)を行うとともに、特にACアダプタ34が使用されていると識別した場合においては、更にACアダプタ34が適切なものであるか否かを識別するACアダプタ適合検査処理(図9参照)を行う。
次に、前記のように構成されるテープ印字装置1の動作について図5乃至図9に基づき説明する。図5はテープ印字装置1のメインシステム制御プログラムのフローチャートである。これら図5乃至図9にフローチャートで示される各プログラムは、ROM等の記憶領域に記憶されており、CPU51により実行される。
メインシステム制御プログラムでは、図5に示すように、先ずステップ(以下、Sと略記する)1において各メモリのクリア等の初期化が行なわれる。
次にS2においては、前記電源種類検出機構36に基づいて使用されている電源の種類を識別する電源種類識別処理が行なわれる。電源種類識別処理についての詳細は後述する。
そしてS3では、キー配列部7のいずれかのキー6からキー入力があったかどうか判断され、キー入力がない場合(S3:NO)にはキー入力があるまで待機する一方、キー入力がある場合(S3:YES)にはS4に移行する。
S4においては、入力されたキーが印刷キーかどうか判断され、印刷キーの場合(S4:YES)には入力されたデータに基づいて印刷処理が行なわれた(S5)後S2に戻る。前記印刷処理では、印刷のためのドットパターンが作成され、1ドットラインずつサーマルヘッド22にてテープ12に印刷する。
また、印刷しない場合(S4:NO)には、入力されたキーに対応する他の処理、例えば、文章データの入力、削除、及び編集等が行なわれた(S6)後S2に戻る。
次に、第1実施形態に係るテープ印字装置1において前記S2で行われる電源識別処理について図6に基づき説明する。図6は第1実施形態に係るテープ印字装置1における電源識別処理プログラムのフローチャートである。
電源識別処理では、先ずS11においてA/D入力48からの入力信号に基づいて電源の出力電圧を1/3に分圧した値を所定間隔で所定回数分連続的にサンプリングする。具体的には、A/D入力48によりテープ印字装置1が使用している電源(電池又はACアダプタ)の出力電圧を接点53の接続されているラインから受け取り、サンプリング周期0.5mSでサンプリングしてデジタル値に変換する。図10は前記サンプリングされた値に基づくACアダプタ電源による出力電圧波形61を示した模式図である。図11は前記サンプリングされた値に基づく電池電源による出力電圧波形62を示した模式図である。
ここで、ACアダプタ34は、例えば周波数50Hz(又は60Hz)の交流電圧100Vを受け取り、この電圧をステップダウンするトランスと、その出力電圧を全波整流する全波整流器と、整流された電圧に含まれる脈流を平滑化する平滑化コンデンサから通常構成されている。そして、第1実施形態に係るテープ印字装置1の使用電圧をDC9Vとすると、全波整流器により全波整流された電圧は、平滑化コンデンサでは実用レベルでは完全に平滑化されず、図10に示されるように平均直流レベル3Vに対して、例えばおよそ100mVの振幅を有するリップルが残留する。
このリップルの繰り返し周波数は、ACアダプタ34の入力交流電圧の周波数が50Hzの場合には全波整流により倍の100Hzとなり、その周期は10mSとなる。また、ACアダプタ34の入力交流電圧の周波数が60Hzの場合には全波整流により倍の120Hzとなり、その周期は8.3mSとなる。
これに対して、図11に示すように電池38は、時間単位の長時間の放電により出力電圧は低下するが、ACアダプタ34の出力電圧のリップル周期である10mS又は8.3mSのオーダの短時間では、電池38の電圧変動は極めて小さい。なお、電池38に使用される電池は充電することが不可能なマンガン電池等の一次電池でも、充電式の二次電池でもその出力電圧は短時間においては上記と同じ特性である。
従って、第1実施形態では、サンプリングに基づいて得た出力電圧波形から山部ピークを検出し、その山部ピークの出現周期からリップル電圧の周波数を求めることにより、電源の識別を正確に行うことを可能とする。
次にS12では、前記S11でサンプリングされた電圧値に基づいて山部ピーク81又は谷部ピーク82を検出する。そして、S13で、前記S12で検出された山部ピーク81又は谷部ピーク82の出現周期Tから測定されたリップル電圧の周波数Fを求める。具体的には、F=1/Tにより算出される。
続いて、S14では、前記S13で算出されたリップル電圧の周波数Fが特定周波数、即ちACアダプタ34の充放電動作周波数である100Hz又は120Hzであるか否かが判定される。そして、リップル電圧の周波数Fが前記特定周波数でない場合(S14:NO)には、電池38に基づく電源が使用されていると判定し、現在の電源モードを電池モードに設定する(S15)。
ここで、第1実施形態に係るテープ印字装置1では、電力の不用意な消費を防止するため、一定時間通電放置状態が続くと自動的に主電源をOFFするオートパワーオフ機能が設けられている。そして、使用されている電源の種類が電池電源かACアダプタ電源かによって、そのパワーオフ機能が作動するまでの時間が異なるように設定される。
具体的には、電池電源により電力が供給されていると識別された際には短時間(例えば5分)でオートパワーオフが作動する電池モードが設定される。一方、そのような電力の消費を考慮する必要がないACアダプタ電源により電力が供給されていると識別された際には、このオートパワーオフ機能が長時間(例えば30分)経過後に作動するACアダプタモードが設定される。
そして、電池モードに設定された場合には、続いてS16でオートパワーオフ装置を有効にする電池モード処理を行い、その後、当該電源識別処理を終了する。尚、電池モード処理に関しては後に詳細に説明する。
一方、リップル電圧の周波数Fが前記特定周波数である場合(S14:YES)には、ACアダプタ34に基づく電源電圧が使用されていると判定し、現在の電源モードをACアダプタモードに設定する(S17)。その後、S18でACアダプタモード処理を行った後に当該電源識別処理を終了する。尚、ACアダプタモード処理に関しては後に詳細に説明する。
次に、第1実施形態に係るテープ印字装置1において前記S16で行われる電池モード処理について図7に基づき説明する。図7は第1実施形態に係るテープ印字装置1における電池モード処理プログラムのフローチャートである。
電池モード処理では、図7に示すようにS21において、キー配列部7に配列されたキー6のいずれも操作しない状態(所謂、通電放置状態)が所定時間継続すると自動的に主電源をOFFにするオートパワーオフ機能に関して、その作動時間を5分に設定する。従って、ACアダプタ電源と比較して電池寿命の点から継続使用に難点がある電池電源を使用した場合であっても、電力の不要な消費を防止することが可能となり、使い勝手が良くなる。
次に、第1実施形態に係るテープ印字装置1において前記S18で行われるACアダプタモード処理について図8に基づき説明する。図8は第1実施形態に係るテープ印字装置1におけるACアダプタモード処理プログラムのフローチャートである。
ACアダプタモード処理では、先ず図8に示すようにS31において、ACアダプタ34がテープ印字装置1に適合するアダプタであるか否かを判定するACアダプタ適合検査処理を行う。具体的には、A/D入力48によってサンプリングされたACアダプタ電源の出力電圧に基づいて判定され、その詳細については後述する。
続いて、S32で前記S31の判定結果に基づいて、使用されているACアダプタ34が適合品であるか否かの判定処理が行われる。そして、適合品であると判定された場合(S32:YES)には、キー配列部7に配列されたキー6のいずれも操作しない状態(所謂、通電放置状態)が所定時間継続すると自動的に主電源をOFFにするオートパワーオフ機能に関して、その作動時間を30分に設定する(S33)。従って、電池電源と比較して長時間の継続使用が可能なACアダプタ電源を使用した場合には、不用意に電源がOFFされる機会を減らすことが可能となり、使い勝手が良くなる。
更に、S34では、電池電圧レベルの検出が禁止される。ここで、電池電源は長時間の放電により出力電圧は低下する特性を有するものであり、前記電池電圧レベルの検出とは、そのような点を考慮して電源電圧を検出し、その電圧が一定以下の電圧(例えば、6V)となった際に、その旨を液晶ディスプレイ9に表示(例えば「Low Battery」の文字を表示)して利用者に対して電池の交換を促すものである。
そして、ACアダプタ34を使用している場合には、このような電圧の低下の虞がないので、不用意なトラブルを防止するために電池電圧レベルの検出を禁止するものである。S34の処理の後に、当該ACアダプタモード検出処理を終了する。
一方、適合品でないと判定された場合(S32:NO)には、液晶ディスプレイ9に不適合のACアダプタが接続されている旨を表示する(S35)。具体的には、例えば「AC Error」の文字を表示して、利用者にその旨を報知する。従って、不適合なACアダプタ34が接続されていること、及び安全のために機器の主電源がOFFされることを利用者は事前に認知することができる。
その後、S36においてテープ印字装置1の主電源をOFFにし、当該ACアダプタモード検出処理を終了する。従って、主電源をOFFにして電源供給をストップさせるので、機器の異常動作等のトラブルを未然に防止することが可能となる。
次に、第1実施形態に係るテープ印字装置1において前記S31で行われるACアダプタ適合検査処理について図9に基づき説明する。図9は第1実施形態に係るテープ印字装置1におけるACアダプタ適合検査処理プログラムのフローチャートである。
ACアダプタ適合検査処理では、先ずS41において、CPU51は供給スイッチ40をONすることにより、負荷39にACアダプタ34の電力を供給する。ここで、ACアダプタ34により出力される電圧に形成されるリップル電圧は、その仕様および負荷条件によって変化し、一般的には負荷電流が大きい程リップル電圧が大きくなる傾向を示す。
続いて、S42において負荷をかけた状態で、A/D入力48からの入力信号に基づいてACアダプタ電源の出力電圧を1/3に分圧した値を所定間隔で所定回数分連続的にサンプリングする。具体的には、A/D入力48によりテープ印字装置1が使用しているACアダプタ電源の出力電圧を接点53の接続されているラインから受け取り、サンプリング周期0.5mSでサンプリングしてデジタル値に変換する。図12は前記負荷をかけた状態でのACアダプタ電源による出力電圧波形63を示した模式図である。
図12に示すように、その際に得られる出力電圧波形63は、前記S11でサンプリングしたスタンバイ状態の電圧の出力波形(図10参照)と比較して、リップル電圧を形成する波形の振幅が大きくなっている。次に、S43でCPU51は供給スイッチ40をOFFすることにより、負荷39へのACアダプタ34の電力供給を停止する。
S44では前記S42でサンプリングされたリップル電圧における山部ピーク83の電圧値P1と、谷部ピーク84の電圧値P2を算出する。そして、ピーク時の電圧が適正な電圧値の範囲内にあるか否かをS45で判定する。
第1実施形態に係るテープ印字装置1では、山部ピーク83の電圧値(以下、山部ピーク値とする)P1及び谷部ピーク84の電圧値(以下、谷部ピーク値とする)P2が2V〜3Vの範囲にあるか否か、即ちサンプリングされた全電圧値が2V〜3Vの範囲内にあるか否かが判定される。ここで、ACアダプタ34は使用される電子機器によって、出力電圧、電流値、電力容量がそれぞれ固有に設定されており、適合したACアダプタを使用しないと、電子機器の誤動作や故障の原因となる。前記S45において、山部ピーク値P1及び谷部ピーク値P2の範囲が適切なものであるか否かを識別することによって、接続されているACアダプタ34がテープ印字装置1に適合するACアダプタであるか否かを識別することが可能となる。また、同時に山部ピーク値P1の値によってACアダプタ34の変圧器特性を、谷部ピーク値P2の値によって平滑コンデンサ特性をそれぞれ検査することも可能となっている。
そして、図12に示すように各ピーク値P1、P2が適正範囲である場合(S45:YES)には、接続されているACアダプタ34は適合するものであると判定され(S46)、前記ACアダプタモード処理においてオートパワーオフ機能の作動時間が30分に設定されるとともに(S33)、電池電圧レベルの検出が禁止される(S34)。
一方、図13に示すように山部ピーク85の山部ピーク値P3及び谷部ピーク86の谷部ピーク86の谷部ピーク値P4が適正範囲でない場合(S45:NO)には、接続されているACアダプタ34は適合しないものであると判定され(S47)、前記ACアダプタモード処理においてディスプレイ9にその旨を表示し(S35)、主電源をOFFにする(S36)。ここで、図13はテープ印字装置1に不適合なACアダプタを接続した際の出力電圧波形65を示した図である。図13の出力電圧波形64では山部ピーク85及び谷部ピーク86の内、谷部ピーク86のピーク値P4が2Vを下回っており、不適合なACアダプタであることを示す。
従って、ACアダプタ適合検査処理では機器内部の負荷に電力が供給された状態で、リップル電圧の山部ピーク値P1と谷部ピーク値P2が予め設定された適正範囲内であるときに、使用しているACアダプタは適合な製品であると識別するので、ACアダプタの電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。また、不適合なACアダプタ34が接続されていた場合に、主電源をOFFにして電源供給をストップさせるので、機器の異常動作等のトラブルを未然に防止することが可能となる。更に、使用しているACアダプタが適正でないと識別された場合に液晶ディスプレイ9上に警告を表示するので、不適合なACアダプタ34が接続されていること、及び安全のために機器の主電源がOFFされることを利用者は事前に知ることができる。
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係るテープ印字装置1では、A/D入力48からの入力信号に基づいて電源の出力電圧を1/3に分圧した値を所定間隔で所定回数分連続的にサンプリングするとともに(S11)、検出されたリップル電圧の周波数がACアダプタ34の充放電動作周波数である100Hz又は120Hzと一致するか否かに基づいて使用されている電源が電池38又はACアダプタ34のどちらであるかを識別する(S14)ので、従来と比較してノイズ等に影響されるこよなく電源の識別を正確に行うことが可能となる。
また、電池電源により電力が供給されていると識別された際には短時間(例えば5分)でオートパワーオフが作動する電池モードに設定し(S21)、ACアダプタ電源により電力が供給されていると識別された際には、このオートパワーオフ機能が長時間(例えば30分)経過後に作動するACアダプタモードに設定する(S33)ので、電源の種類に応じた使用形態で電力の不要な消費を防止するとともに、不用意に電源がOFFされてしまうことがなくなり、その使い勝手が良くなる。
更に、ACアダプタ34が使用されていると識別した場合には、機器内部の負荷39に電力が供給された際のリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値を算出し(S44)、その値が予め設定された適正範囲内であるときに、使用しているACアダプタは適合な製品であると識別するので、ACアダプタの電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るテープ印字装置について、図14乃至図16に基づき説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図13の第1実施形態に係るテープ印字装置1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るテープ印字装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係るテープ印字装置の概略構成は、第1実施形態に係るテープ印字装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係るテープ印字装置1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第1実施形態に係るテープ印字装置1が、前記S31のACアダプタ適合検査処理において機器内部の負荷39に電力が供給された際のリップル電圧が予め設定された適正範囲内にあるか否かによって使用しているACアダプタが適合な製品であるか否かを識別しているのに対して、第2実施形態に係るテープ印字装置1が、ACアダプタ適合検査処理において機器内部の負荷39に電力が供給された際のリップル電圧のピーク値と負荷をかけていないスタンバイ状態のピーク値との電圧差によって、使用しているACアダプタが適合な製品であるか否かを識別する点で異なっている。
以下に、第2実施形態に係るテープ印字装置において前記S31で行われるACアダプタ適合検査処理について図14に基づき説明する。図14は第2実施形態に係るテープ印字装置におけるACアダプタ適合検査処理プログラムのフローチャートである。
ACアダプタ適合検査処理では、先ずS51においてA/D入力48からの入力信号に基づいて電源の出力電圧を1/3に分圧した値を所定間隔で所定回数分連続的にサンプリングする。具体的には、A/D入力48によりテープ印字装置が使用しているACアダプタ電源の出力電圧を接点53の接続されているラインから受け取り、サンプリング周期0.5mSでサンプリングしてデジタル値に変換した後に、S52へと移行する。図15では、前記51でサンプリングされた値に基づくACアダプタ電源による出力電圧波形65と、後述のS54でサンプリングされた負荷をかけた状態でのACアダプタ電源による出力電圧波形66を示す。
S52では前記S51でサンプリングされたACアダプタ電源のリップル電圧における山部ピーク87の電圧値P3と、谷部ピーク88の電圧値P4を算出する。
続いてS53において、CPU51は供給スイッチ40をONすることにより、負荷39にACアダプタ34の電力を供給する。その後、S54においては負荷をかけた状態で、A/D入力48からの入力信号に基づいてACアダプタ電源の出力電圧を1/3に分圧した値を、サンプリング周期0.5mSでサンプリングする。
そして、S55でCPU51は供給スイッチ40をOFFすることにより、負荷39へのACアダプタ34の電力供給を停止した後に、S56へと移行する。
S56では前記S54でサンプリングされた負荷をかけた状態でのACアダプタ電源のリップル電圧における山部ピーク89の電圧値P5と、谷部ピーク90の電圧値P6を算出する。
次に、S57では前記S52及びS56で算出された山部ピーク87の電圧値P3、谷部ピーク88の電圧値P4、山部ピーク89の電圧値P5、谷部ピーク90の電圧値P6から、負荷をかけた状態とかけない状態(スタンバイ状態)での山部ピークにおける電圧差ΔE1と、谷部ピークにおける電圧差ΔE2を算出する(S57)。
そして、S58では前記S57で算出したピーク時の電圧差が適正な値の範囲内にあるか否かを判定する。
第2実施形態に係るテープ印字装置1では、山部ピーク87、89の電圧値(以下、山部ピーク差とする)ΔE1が、0.1V〜0.3Vの範囲であるか否か、及び、谷部ピーク88、90の電圧値(以下、谷部ピーク差とする)ΔE2が、0.3V〜0.7Vの範囲にあるか否かが判定される。
そして、山部ピーク差ΔE1の判定によって接続されているACアダプタ34の変圧器特性を検査することが可能となり、谷部ピーク差ΔE2の判定によって接続されているACアダプタ34の平滑コンデンサ特性を検査することが可能となっている。従って、前記S58において、山部ピーク差ΔE1及び谷部ピーク差ΔE2が適切な値の範囲にあるかによって、接続されているACアダプタ34がテープ印字装置に適合するACアダプタであるか否かを識別することが可能となる。
そして、図15に示すように各ピーク差ΔE1、ΔE2が適正範囲である(図15ではΔE1=0.3V、ΔE2=0.7V)場合(S58:YES)には、接続されているACアダプタ34は適合するものであると判定され(S59)、前記ACアダプタモード処理においてオートパワーオフ機能の作動時間が30分に設定されるとともに(S33)、電池電圧レベルの検出が禁止される(S34)。
一方、図16に示すように山部ピーク87、91の電圧値ΔE3、又は谷部ピーク88、92の電圧値ΔE4が適正範囲でない場合(S58:NO)には、接続されているACアダプタ34は適合しないものであると判定され(S60)、前記ACアダプタモード処理においてディスプレイ9にその旨を表示し(S35)、主電源をOFFにする(S36)。ここで、図16はテープ印字装置に不適合なACアダプタを接続した際の出力電圧波形65、67を示した図である。図16の出力電圧波形では、山部ピーク差ΔE3が0.2V、谷部ピーク差ΔE4が1.2Vであり、谷部ピーク差ΔE4が適正範囲を超えているので不適合なACアダプタであることを示す。
従って、第2実施形態に係るACアダプタ適合検査処理では、機器内部の負荷に電力が供給されている状態と、供給されていないスタンバイ状態との、リップル電圧の山部ピーク差ΔE1、ΔE3及び谷部ピーク差ΔE2、ΔE4が予め設定された適正範囲内である場合に、使用しているACアダプタは適合な製品であると識別するので、ACアダプタの電圧特性と電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。
以上詳細に説明した通り第2実施形態に係るテープ印字装置では、ACアダプタ34が接続されていると識別した場合において、機器内部の負荷39に電力が供給された状態と、供給されていないスタンバイ状態とのリップル電圧の山部ピーク差と谷部ピーク差を算出し(S57)、その値が予め設定された適正範囲内であるときに、使用しているACアダプタは適合な製品であると識別するので、ノイズ等の発生に左右されること無くACアダプタの電圧特性と電力容量等を確認した正確な識別処理を行うことができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1実施形態においては負荷をかけた状態での山部ピーク値及び谷部ピーク値が所定の適正範囲内にあるか否かによってACアダプタの適合性を判定し、第2実施形態においては負荷をかけた状態とかけない状態(スタンバイ状態)での山部ピーク値と谷部ピーク値が所定の適正範囲内にあるか否かによってACアダプタの適合性を判定しているが、山部ピーク値及び谷部ピーク値が所定の適正範囲内にあって、且つ山部ピーク値と谷部ピーク値が所定の適正範囲内にあるか否かによってACアダプタの適合性を判定することとしても良い。
また、第1及び第2実施形態においては、テープ12に文字等の印刷を行うテープ印字装置を本発明に係る電子機器の具体例として説明したが、上記テープ印字装置以外でもACアダプタと電池の2つの電源を選択して駆動可能な多電源方式の電子機器であれば良く、例えば携帯型のMDプレイヤーや、携帯型のゲーム機等に適用することも当然に可能である。
第1実施形態に係るテープ印字装置の概略外観斜視図である。 第1実施形態に係るテープ印字装置の背面側からの概略外観斜視図である。 第1実施形態に係るテープ印字装置の下側装置本体内部の斜視図である。 第1実施形態に係る電源種類検出機構を示す全体図である。 第1実施形態に係るテープ印字装置のメインシステム制御プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係るテープ印字装置の電源識別処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係るテープ印字装置の電池モード処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係るテープ印字装置のACアダプタモード処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係るテープ印字装置のACアダプタ適合検査処理プログラムのフローチャートである。 スタンバイ状態でのACアダプタ電源による出力電圧波形を示した模式図である。 スタンバイ状態での電池電源による出力電圧波形を示した模式図である。 負荷をかけた状態での適合するACアダプタ電源による出力電圧波形を示した模式図である。 負荷をかけた状態での不適合なACアダプタ電源による出力電圧波形を示した模式図である。 第2実施形態に係るテープ印字装置のACアダプタ適合検査処理プログラムのフローチャートである。 スタンバイ状態及び負荷をかけた状態での適合するACアダプタ電源による出力電圧波形を示した模式図である。 スタンバイ状態及び負荷をかけた状態での不適合なACアダプタ電源による出力電圧波形を示した模式図である。
符号の説明
1 テープ印字装置
2 本体
9 液晶ディスプレイ
34 ACアダプタ
36 電源種類検出機構
38 電池
39 負荷
48 A/D入力
51 CPU
61〜67 出力電圧波形
P1、P3、P5 山部ピーク値
P2、P4、P6 谷部ピーク値

Claims (7)

  1. 機器本体を有し、
    前記機器本体に供給する電源をACアダプタと電池とから選択的に使用する電子機器において、
    前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記周波数検出手段によって検出された前記周波数を前記ACアダプタの充放電動作周波数と比較する周波数比較手段と、
    前記周波数比較手段の比較結果に基づいて前記機器本体に供給された電源の種類を識別する電源種類識別手段と、を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記電源種類識別手段は、前記周波数比較手段による比較結果より前記リップル電圧の周波数と前記ACアダプタの充放電動作周波数とが一致した際に、ACアダプタの使用を識別することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記機器本体の内部に設けられた所定の負荷と、
    前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値とを検出するピーク値検出手段と、
    前記負荷に電力が供給された状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記山部ピーク値と前記谷部ピーク値の電圧値が予め設定された適正範囲内であるか否かを判定する第1ピーク値判定手段と、
    前記第1ピーク値判定手段によって適正範囲であると判定された場合に、使用しているACアダプタを適正であると識別する第1適正識別手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記機器本体の内部に設けられた所定の負荷と、
    前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値とを検出するピーク値検出手段と、
    前記負荷に電力が供給されていない状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記山部ピーク値と、前記負荷に電力が供給された状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記山部ピーク値との電圧差が予め設定された適正範囲内であるか否かを判定する第2ピーク値判定手段と、
    前記第2ピーク値判定手段によって適正範囲であると判定された場合に、使用しているACアダプタを適正であると識別する第2適正識別手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記機器本体の内部に設けられた所定の負荷と、
    前記機器本体に供給された電源に含まれるリップル電圧の山部ピーク値と谷部ピーク値とを検出するピーク値検出手段と、
    前記負荷に電力が供給されていない状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記谷部ピーク値と、前記負荷に電力が供給された状態で前記ピーク値検出手段によって検出された前記谷部ピーク値との電圧差が予め設定された適正範囲内であるか否かを判定する第3ピーク値判定手段と、
    前記第3ピーク値判定手段によって適正範囲であると判定された場合に、使用しているACアダプタを適正であると識別する第3適正識別手段と、を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2及び請求項4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記第1適性識別手段又は第2適性識別手段及び/又は第3適性識別手段によって、使用しているACアダプタを適正であると識別された場合には動作を継続し、適正でないと識別された場合には使用しているACアダプタからの電力供給を切断することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の電子機器。
  7. ディスプレイを備え、
    前記第1適性識別手段又は第2適性識別手段及び/又は第3適性識別手段によって、使用しているACアダプタが適正でないと識別された場合には、前記ディスプレイ上に警告を表示することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の電子機器。

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