JP2006157860A - 無線受信装置 - Google Patents

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辰信 稲元
Kazuhiro Fujimoto
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Abstract

【課題】 回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することが可能な無線受信装置を提供する。
【解決手段】 無線受信装置は、少なくとも2つの信号を受信して、受信した信号ごとに配置され、直列接続された複数個の増幅器を含み、受信した信号を低雑音増幅する低雑音増幅部N11〜N14と、低雑音増幅した信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させるバンドパスフィルタF1と、局部発振信号を生成する局部発振器L1と、減衰後の信号と局部発振信号とを乗算することにより減衰後の信号をIF信号に周波数変換するミキサM1と、低雑音増幅部N11〜N14が対応する受信した信号が希望波または干渉波のいずれであるかに基づいて、低雑音増幅部N11〜N14が含む各増幅器の電力供給を選択的に停止する制御部CT3とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線受信装置に関し、特に、複数の無線送信装置からの信号および複数の偏波の信号を受信する無線受信装置に関する。
LNB(Low Noise Block Down Converter)は、衛星放送受信用アンテナに取り付けられるものであり、無線受信装置の一種である。そして、LNBは、12GHz帯の微弱電波を衛星から受信し、受信した微弱電波を1GHz帯の中間周波数(IF(Intermediate Frequency)周波数)に周波数変換し、周波数変換した信号を低雑音増幅し、DBS(Direct Broadcast Satellite)チューナに、低雑音かつ十分なレベルを有する信号を出力する。DBSチューナは、同軸ケーブルを介してLNBから受けた信号を内部回路によって処理し、テレビジョン受像機に出力する。
次に、一般的なLNBの構成および動作について説明する。
図13は、一般的なLNBの機能ブロック図を示す。同図を参照して、このLNBは、受信部S1と、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4と、低雑音増幅部N6と、バンドパスフィルタF1と、ミキサM1と、局部発振器L1と、コンデンサC1と、出力端子T5と、制御回路CT1と、電源回路R1とを含む。
受信部S1は、ホーン部H1と、ホーン部H2とを含む。
ホーン部H1は、入力端子T1および入力端子T2を含む。また、ホーン部H2は、入力端子T3および入力端子T4を含む。
低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4は、それぞれ1個の増幅器を含む。また、低雑音増幅部N6は、直列接続された2個の増幅器を含む。
ホーン部H1およびホーン部H2は、それぞれ異なる衛星から出力された信号を受信する。
また、各衛星から出力された信号には、H偏波およびV偏波という2種類の偏波が存在する。このため、各ホーン部は、両偏波の信号を受信するための2個の入力端子を有し、各入力端子で受信した両偏波の信号を各低雑音増幅部へ出力する。
すなわち、ホーン部H1は、衛星から出力されたH偏波の信号を、入力端子T1において受信し、低雑音増幅部N1へ出力する。また、ホーン部H1は、衛星から出力されたV偏波の信号を、入力端子T2において受信し、低雑音増幅部N2へ出力する。
ホーン部H2は、衛星から出力されたH偏波の信号を、入力端子T3において受信し、低雑音増幅部N3へ出力する。また、ホーン部H2は、衛星から出力されたV偏波の信号を、入力端子T4において受信し、低雑音増幅部N4へ出力する。
低雑音増幅部N1は、入力端子T1を介してホーン部H1から受けたH偏波の信号を低雑音増幅し、バンドパスフィルタF1へ出力する。
低雑音増幅部N2は、入力端子T2を介してホーン部H1から受けたV偏波の信号を低雑
音増幅し、バンドパスフィルタF1へ出力する。
低雑音増幅部N3は、入力端子T3を介してホーン部H1から受けたH偏波の信号を低雑音増幅し、バンドパスフィルタF1へ出力する。
低雑音増幅部N4は、入力端子T4を介してホーン部H1から受けたV偏波の信号を低雑音増幅し、バンドパスフィルタF1へ出力する。
バンドパスフィルタF1は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4から受けた信号のうち、所定の周波数帯域外の信号を減衰させる。ここで、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の中心周波数が異なり、周波数帯域がそれぞれ異なる場合には、減衰させずに通過させる信号の周波数帯域が各信号の周波数帯域を合わせた周波数帯域となるバンドパスフィルタF1を配置する。
ミキサM1は、バンドパスフィルタF1を通過した信号と局部発振器L1から受けた局部発振信号とを乗算することにより、バンドパスフィルタF1を通過した信号を中間周波数の信号(以下、IF信号という。)に周波数変換する。
低雑音増幅部N6は、ミキサM1から受けたIF信号を低雑音増幅し、コンデンサC1へ出力する。
コンデンサC1は、低雑音増幅部N6から受けたIF信号の交流成分のみを通過させる。したがって、IF信号の交流成分が、出力端子T5から外部回路へ出力される。
電源回路R1は、低雑音増幅部N6に常に電力を供給する。また、電源回路R1は、制御回路CT1に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT1へ出力する。
制御回路CT1は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4への電力供給の開始および停止を行なう。また、制御回路CT1は、ミキサM1および局部発振器L1へ常に電源供給を行なう。
ここで、無線受信装置が現在受信すべき信号(以下、希望波信号という)に対して、他の衛星から出力された信号または同じ衛星から出力された他の偏波の信号(以下、干渉波信号という)が干渉すると、希望波信号の信号対雑音比等の受信特性が劣化する。したがって、制御回路CT1は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4のうち、干渉波信号に対応する低雑音増幅部への電力供給を停止する。このような構成により、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4から干渉波信号および希望波信号がバンドパスフィルタF1へ出力されて、干渉波信号が希望波信号に干渉し、受信特性が劣化するのを防ぐことができる。
図14は、他の一般的なLNBの機能ブロック図を示す。同図を参照して、このLNBは、図13に示すLNBに対して、さらに、バンドパスフィルタF2〜バンドパスフィルタF4と、ミキサM2〜ミキサM4と、制御回路CT2とを含む。このLNBは、各衛星から受信する各偏波の信号を、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4からそれぞれ別個のバンドパスフィルタおよびミキサを介して、低雑音増幅部N6に出力する構成である。
電源回路R1は、制御回路CT2に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4、ミキサM1〜ミキサM4および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT2へ出力する。
制御回路CT2は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4およびミキサM1〜ミキサM4への電力供給の開始および停止を行なう。詳細には、制御回路CT2は、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4およびミキサM1〜ミキサM4のうち、干渉波信号に対応する低雑音増幅部およびミキサへの電力供給を停止する。また、制御回路CT2は、局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
図14に示すLNBでは、干渉波信号を各バンドパスフィルタによって減衰させる。そして、干渉波信号に対応する低雑音増幅部およびミキサへの電力供給を停止して、低雑音増幅部およびミキサから出力される干渉波信号のレベルを低減する。このような構成により、受信特性の劣化を防ぐことができる。
また、特許文献1記載の高周波回路および低雑音コンバータでは、ホーン部から信号を受ける低雑音増幅部が、直列接続された2個の増幅器を含む。また、制御回路が、各偏波の2つの低雑音増幅部について、入力側の増幅器はそれぞれ常時オン状態とし、かつ、いずれか一方の低雑音増幅部における出力側の増幅器を選択的にオフ状態とする。
このような構成により、干渉波に対応する低雑音増幅部の初段の増幅器の入力において、増幅器がオフ状態であるために干渉波信号が反射し、受信特性が劣化することを防ぐことができる。
特開2003−283353号公報
ここでは、ホーン部H1に対応する衛星から送信されるH偏波の信号が希望波信号であると仮定して、干渉波信号が受信特性に影響を与える仕組みについて説明する。この場合、干渉波信号は、ホーン部H1に対応する衛星から受信するV偏波の信号ならびにホーン部H2に対応する衛星から受信するH偏波の信号およびV偏波の信号である。
図13に示すLNBでは、制御回路CT1は、低雑音増幅部N1に電力供給を行ない、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4への電力供給を停止する。低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4はオフ状態であるが、ホーン部H1およびホーン部H2から干渉波信号が低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4へ出力されている。低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4はオフ状態である場合は、一般にオン状態の場合よりも入力インピーダンスが非常に大きくなるため、ホーン部H1およびホーン部H2から出力された干渉波信号の一部は、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4において反射される(以下、反射干渉波信号という)。
一方、ホーン部H1およびホーン部H2から出力された干渉波信号の他の一部は、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4を通過する(以下、通過干渉波信号という)。なお、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4はオフ状態であるため、通過干渉波信号は増幅されず、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4の有するインピーダンスによって減衰して低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4から出力される。
反射干渉波信号は、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4の電力供給ラインに漏洩する場合がある。ここで、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4の電力供給ラインが、低雑音増幅部N1の主信号ラインに近接または交差する場合には、反射干渉波信号が低雑音増幅部N1の主信号ラインに漏洩し、受信特性が劣化する。また、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4の電力供給ラインが、低雑音増幅部N1の電力供給ラインに近接または交差する場合にも、低雑音増幅部N1の電力供給ラインを介して反射干渉波信号が低雑音増幅部N1の主信号ラインに漏洩して、受信特性が劣化する。
また、通過干渉波信号は、低雑音増幅部N2〜低雑音増幅部N4からバンドパスフィルタF1へ出力され、バンドパスフィルタF1の入力において低雑音増幅部N1から出力される希望波信号に干渉するため、受信特性を劣化させる。
したがって、図13に示すLNBでは、干渉波によって受信特性が劣化するという問題点がある。
また、図14に示すLNBでは、無線受信装置が対応する衛星および偏波が増加すると、バンドパスフィルタおよびミキサを新たに配置する必要があり、回路規模が増大するという問題点がある。
また、特許文献1記載のLNBでは、干渉波信号に対応する初段の増幅器を常時オン状態とするため、初段の増幅器において増幅された干渉波信号が後段の増幅器へ出力され、通過干渉波信号のレベルが大きくなってしまう。特に、増幅器の増幅率が大きい無線受信装置においては、反射干渉波信号よりも通過干渉波信号の方が希望波信号に与える影響が大きい。
また、各低雑音増幅部の電力供給ラインにおける反射干渉波信号が、他の低雑音増幅部の主信号ラインまたは電力供給ラインに漏洩しにくいライン(パターン)の引き回しが行なわれている無線受信装置においては、希望波信号の主信号ラインに直接漏洩する通過干渉波信号の方が、反射干渉波信号よりも希望波信号に与える影響が大きい。
また、無線受信装置が複数の衛星に対応する場合には、対応する衛星の数に比例して各低雑音増幅部から出力される通過干渉波信号の合成成分が大きくなり、反射干渉波信号よりも通過干渉波信号の方が希望波信号に与える影響が大きくなる。したがって、特許文献1記載のLNBでは、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができないという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することが可能な無線受信装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明に係わる無線受信装置は、少なくとも2つの信号を受信する無線受信装置であって、各信号を受信して、受信した各信号を出力する受信部と、受信した信号ごとに配置され、直列接続された複数個の増幅器を含み、受信した信号を低雑音増幅する低雑音増幅部と、低雑音増幅した信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させるバンドパスフィルタと、局部発振信号を生成する局部発振器と、減衰後の信号と局部発振信号とを乗算することにより減衰後の信号をIF信号に周波数変換するミキサと、少なくとも各低雑音増幅部が対応する受信した信号が希望波または干渉波のいずれであるかに基づいて、各低雑音増幅部が含む各増幅器の電力供給を選択的に停止する制御部とを備える。
好ましくは、制御部は、各低雑音増幅部のうち、対応する受信した信号が干渉波である低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器および対応する受信した信号が希望波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行ない、かつ、対応する受信した信号が干渉波である低雑音増幅部の入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止する。
より好ましくは、各低雑音増幅部は、直列接続された増幅器をそれぞれ3個以上含む。
好ましくは、制御部は、各低雑音増幅部のうち、対応する受信した信号が干渉波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する受信した信号が希望波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行なう。
より好ましくは、各低雑音増幅部は、直列接続された増幅器をそれぞれ2個含む。
好ましくは、各低雑音増幅部は、出力側から1段目の増幅器を共用し、制御部は、共用の増幅器への電力供給を常に行なう。
好ましくは、制御部は、各低雑音増幅部が対応する受信した信号がそれぞれ希望波または干渉波のいずれであるか、および無線受信装置の構成に基づいて、各低雑音増幅部が含む各増幅器の電力供給を選択的に停止する。
より好ましくは、制御部は、各低雑音増幅部のうち、対応する受信した信号が干渉波であり、増幅器を所定値以上含む低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器への電力供給を行ない、入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する受信した信号が干渉波であり、所定値未満の増幅器を含む低雑音増幅部のすべての増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する受信した信号が希望波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行なう。
より好ましくは、制御部は、各低雑音増幅部の数が所定値以上の場合には、各低雑音増幅部のうち、対応する受信した信号が干渉波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する受信した信号が希望波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行ない、各低雑音増幅部の数が所定値未満の場合には、各低雑音増幅部のうち、対応する受信した信号が干渉波である低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器および対応する受信した信号が希望波である低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行ない、かつ、対応する受信した信号が干渉波である低雑音増幅部の入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止する。
またこの発明のさらに別の局面に係わる無線受信装置は、少なくとも2つの信号を受信する無線受信装置であって、各信号を受信して、受信した各信号を出力する受信部と、受信した信号ごとに配置され、直列接続された複数個の増幅器を含み、受信した信号を低雑音増幅する低雑音増幅部と、低雑音増幅した信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させるバンドパスフィルタと、局部発振信号を生成する局部発振器と、減衰後の信号と局部発振信号とを乗算することにより減衰後の信号をIF信号に周波数変換するミキサと、受信した信号ごとに低雑音増幅部およびバンドパスフィルタの間に配置され、導通状態または非導通状態となるスイッチと、各スイッチのうち、対応する受信した信号が希望波であるスイッチを導通状態とし、かつ、対応する受信した信号が干渉波であるスイッチを非導通状態とする制御を行なう制御部とを備える。
好ましくは、スイッチは、1個または直列接続された複数個のダイオードを含む。
好ましくは、無線受信装置は、さらに、各スイッチおよびバンドパスフィルタの間に配置され、各スイッチから受けた信号を低雑音増幅する増幅器を備える。
好ましくは、無線受信装置は、さらに、バンドパスフィルタおよびミキサの間に配置され、ミキサからバンドパスフィルタの方向へ漏洩する局部発信信号を減衰させるフィルタを備える。
より好ましくは、フィルタは誘電体フィルタである。
本発明によれば、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第1の実施の形態>
本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図1は、第1の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、図13に示す無線受信装置に対して、低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4および制御回路CT1の代わりに、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14および制御回路CT3を含む。
低雑音増幅部N11は、増幅器A11および増幅器A12を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N11の入力側から、増幅器A11、増幅器A12の順に直列接続される。
低雑音増幅部N12は、増幅器A21および増幅器A22を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N12の入力側から、増幅器A21、増幅器A22の順に直列接続される。
低雑音増幅部N13は、増幅器A31および増幅器A32を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N13の入力側から、増幅器A31、増幅器A32の順に直列接続される。
低雑音増幅部N14は、増幅器A41および増幅器A42を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N14の入力側から、増幅器A41、増幅器A42の順に直列接続される。
その他の構成は、図13に示す無線受信装置と同様である。
電源回路R1は、制御回路CT3に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT3へ出力する。
制御回路CT3は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14への電力供給の開始および停止を行なう。また、制御回路CT3は、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
次に、制御回路CT3が行なう電力供給制御(以下、第1の電力供給制御と称する。)について説明する。
制御回路CT3は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14のうち、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を停止する。また、制御回路CT3は、希望波信号に対応する低雑音増幅部のすべての増幅器への電力供給を行なう。
ここで、ホーン部H2に対応する衛星から出力されたH偏波の信号が希望波信号であると仮定した場合について説明する。この場合、低雑音増幅部N13が希望波信号に対応する低雑音増幅部となり、低雑音増幅部N11、低雑音増幅部N12および低雑音増幅部N14が干渉波信号に対応する低雑音増幅部となる。そうすると、制御回路CT3は、低雑音増幅部N11の増幅器A11および増幅器A12、低雑音増幅部N12の増幅器A21および増幅器A22ならびに低雑音増幅部N14の増幅器A41および増幅器A42への電力供給を停止する。また、制御回路CT3は、低雑音増幅部N13の増幅器A31〜増幅器A33への電力供給を行なう。
低雑音増幅部に含まれる増幅器の数が少ない場合には、オフ状態である低雑音増幅部を通過することによる通過干渉波信号の減衰量が小さい。そうすると、初段の増幅器で増幅された通過干渉波信号の減衰量が小さくなり、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が大きくなる。したがって、制御回路CT3が、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器を初段の増幅器も含めてすべてオフ状態とすることで、反射干渉波信号の低減よりも通過干渉波信号の低減を優先させる。
その他の動作は、図13に示す無線受信装置と同様である。
ところで、図13に示すLNBでは、干渉波によって受信特性が劣化するという問題点があった。また、図14に示すLNBでは、無線受信装置が対応する衛星および偏波が増加すると、バンドパスフィルタおよびミキサを新たに配置する必要があり、回路規模が増大するという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、低雑音増幅部において増幅器を複数個配置し、制御回路CT3が各増幅器の電力供給を選択的に停止する電力供給制御を行なうことにより、干渉波信号が希望波信号に与える影響を低減する。さらに、増幅器はフィルタおよびミキサよりも一般に寸法が小さく、また、増幅器を複数個配置するよりもフィルタおよびミキサを配置する方が配線が複雑になる。したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、回路規模の増大を防ぎ、かつ、干渉波の影響を低減することができる。
そして、特許文献1記載のLNBでは、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができないという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、低雑音増幅部に含まれる増幅器の数が2個と少ないため、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が大きくなる。このため、制御回路CT3が、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器を初段の増幅器も含めてすべてオフ状態とすることで、反射干渉波信号の低減よりも通過干渉波信号の低減を優先させる。したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図2は、第2の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14の代わりに、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24を含む。
低雑音増幅部N21は、増幅器A11、増幅器A12および増幅器A13を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N21の入力側から、増幅器A11、増幅器A12、増幅器A13の順に直列接続される。
低雑音増幅部N22は、増幅器A21、増幅器A22および増幅器A23を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N22の入力側から、増幅器A21、増幅器A22、増幅器A23の順に直列接続される。
低雑音増幅部N23は、増幅器A31、増幅器A32および増幅器A33を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N23の入力側から、増幅器A31、増幅器A32、増幅器A33の順に直列接続される。
低雑音増幅部N24は、増幅器A41、増幅器A42および増幅器A43を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N24の入力側から、増幅器A41、増幅器A42、増幅器A43の順に直列接続される。
電源回路R1は、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT3へ出力する。
制御回路CT3は、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24への電力供給の開始および停止を行なう。また、制御回路CT3は、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
その他の構成は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
[動作]
次に、制御回路CT3の電力供給制御について説明する。
次に、制御回路CT3が行なう電力供給制御(以下、第2の電力供給制御と称する。)について説明する。
制御回路CT3は、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24に含まれる増幅器のうち、干渉波信号に対応する低雑音増幅部の入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止する。また、制御回路CT3は、干渉波信号に対応する低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器および希望波信号に対応する低雑音増幅部のすべての増幅器への電力供給を行なう。
ここで、ホーン部H2に対応する衛星から出力されたH偏波の信号が希望波信号であると仮定した場合について説明する。この場合、低雑音増幅部N13が希望波信号に対応する低雑音増幅部となり、低雑音増幅部N11、低雑音増幅部N12および低雑音増幅部N14が干渉波信号に対応する低雑音増幅部となる。そうすると、制御回路CT3は、低雑音増幅部N11の増幅器A12、低雑音増幅部N12の増幅器A22および低雑音増幅部N14の増幅器A42への電力供給を停止する。また、制御回路CT3は、低雑音増幅部N11の増幅器A11、低雑音増幅部N12の増幅器A21および低雑音増幅部N14の増幅器A41への電力供給を行なう。また、制御回路CT3は、低雑音増幅部N13の増幅器A31および増幅器A32への電力供給を行なう。
低雑音増幅部に含まれる増幅器の数が多い場合には、オフ状態である低雑音増幅部を通過することによる通過干渉波信号の減衰量が大きい。そうすると、初段の増幅器で増幅された通過干渉波信号の減衰量が大きくなり、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が小さくなる。したがって、制御回路CT3が、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器のうち、初段の増幅器のみをオン状態とすることで、2段目以降の増幅器の減衰効果によって通過干渉波信号の増幅による影響を抑制しつつ、反射干渉波信号を低減する。
すなわち、初段の増幅器をオン状態にすると、反射干渉波信号が2段目の増幅器の入力において発生する。ここで、オン状態である増幅器の出力から入力への信号経路のインピーダンスは一般に大きいことから、初段の増幅器の入力に伝わる反射干渉波信号のレベルは小さくなる。したがって、他の回路との距離が近く、また、他の回路へのラインがより多く接続されている初段の増幅器から出力される反射干渉波信号のレベルを小さくすることができ、反射干渉波信号が希望波信号に与える影響を低減することができる。
その他の動作は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
ところで、特許文献1記載のLNBでは、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができないという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、低雑音増幅部に含まれる増幅器の数が3個と多いため、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が小さくなる。このため、制御回路CT3が、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器のうち、初段の増幅器のみをオン状態とすることで、2段目以降の増幅器の減衰効果によって通過干渉波信号の増幅による影響を抑制しつつ、反射干渉波信号を低減する。したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
以上より、本実施の形態に係る無線受信装置では、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。本実施の形態は、各低雑音増幅部が含む増幅器の数が異なる構成であり、かつ、第1の実施の形態および第2の実施の形態における制御部CT3の電力供給制御を変更した制御部を備える無線受信装置に関する。
[構成]
図3は、第3の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14および制御回路CT3の代わりに、低雑音増幅部N31〜低雑音増幅部N34および制御回路CT4を含む。
低雑音増幅部N31は、増幅器A11および増幅器A12を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N31の入力側から、増幅器A11、増幅器A12の順に直列接続される。
低雑音増幅部N32は、増幅器A21および増幅器A22を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N32の入力側から、増幅器A21、増幅器A22の順に直列接続される。
低雑音増幅部N33は、増幅器A31〜増幅器A34を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N33の入力側から、増幅器A31〜増幅器A34の順に直列接続される。
低雑音増幅部N34は、増幅器A41〜増幅器A44を含む。また、各増幅器は、低雑音増幅部N34の入力側から、増幅器A41〜増幅器A44の順に直列接続される。
電源回路R1は、制御回路CT4に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N31〜低雑音増幅部N34、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT4へ出力する。
その他の構成は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
[動作]
次に、制御回路CT4の電力供給制御について説明する。
制御回路CT4は、低雑音増幅部N31〜低雑音増幅部N34への電力供給の開始および停止を行なう。また、制御回路CT4は、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
制御回路CT4は、低雑音増幅部N31〜N34が希望波信号または干渉波信号のいずれに対応するか、および各低雑音増幅部に含まれる増幅器の数に基づいて第1の電力供給制御および第2の電力供給制御を切り替える。
ここで、制御回路CT4は、製造者のスイッチ設定等によって各低雑音増幅部に含まれる増幅器の数を認識する。また、制御回路CT4は、各低雑音増幅部に含まれる増幅器の実装状態を自動的に検出して、各低雑音増幅部に含まれる増幅器の数を認識することも可能である。
まず、制御回路CT4は、希望波信号に対応する低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行なう。そして、制御回路CT4は、干渉波信号に対応し、3個未満の増幅器を含む低雑音増幅部には、前述の第1の電力供給制御を行なう。一方、制御回路CT4は、干渉波信号に対応し、3個以上の増幅器を含む低雑音増幅部には、前述の第2の電力供給制御を行なう。
ここで、ホーン部H2に対応する衛星から出力されたH偏波の信号が希望波信号であると仮定した場合について説明する。この場合、低雑音増幅部N33が希望波信号に対応する低雑音増幅部となり、低雑音増幅部N31、低雑音増幅部N32および低雑音増幅部N34が干渉波信号に対応する低雑音増幅部となる。
そうすると、制御回路CT4は、低雑音増幅部N34の増幅器A42〜増幅器A44への電力供給を停止する。また、制御回路CT4は、低雑音増幅部N34の増幅器A41への電力供給を行なう。また、制御回路CT4は、低雑音増幅部N31の増幅器A11および増幅器A12ならびに低雑音増幅部N32の増幅器A21および増幅器A22への電力供給を停止する。また、制御回路CT4は、低雑音増幅部N33の増幅器A31〜増幅器A34への電力供給を行なう。
以上のように、制御回路CT4は、希望波信号に対応する低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行なう。
なお、ここでは制御回路CT4が第1の電力供給制御および第2の電力供給制御を切り替える基準となる増幅器の数を3個としたが、これに限定するものでなく、最良の受信特性が得られる値を実験によって特定し、その値を制御回路CT4が第1の電力供給制御および第2の電力供給制御を切り替える基準値とすることも可能である。
その他の動作は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
ところで、特許文献1記載のLNBでは、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができないという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、制御回路CT4が、低雑音増幅部に含まれる増幅器の数に応じて通過干渉波信号の低減効果の大きい第1の電力供給制御および反射干渉波信号の低減効果の大きい第2の電力供給制御を切り替える。したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
以上より、本実施の形態に係る無線受信装置では、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図4は、第4の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、さらに、低雑音増幅部N5を含む。
低雑音増幅部N5は、増幅器A51を含む。低雑音増幅部N5は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14から受けた信号を低雑音増幅し、バンドパスフィルタF1へ出力する。
電源回路R1は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、低雑音増幅部N5、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT3へ出力する。
制御回路CT3は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14への電力供給の開始および停止を行なう。また、制御回路CT3は、低雑音増幅部N5、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
その他の構成および動作は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、電力供給切替制御が行なわれる低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4の出力を結合し、結合された出力を低雑音増幅部N5によって低雑音増幅することにより、さらに低雑音かつ高レベルの希望波信号を得ることができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第5実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図5は、第5の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、バンドパスフィルタF1の代わりに、バンドパスフィルタF2およびバンドパスフィルタF3を含む。
バンドパスフィルタF2は、ホーン部H1から出力される信号に対応する低雑音増幅部N11および低雑音増幅部N12の出力と接続される。また、バンドパスフィルタF2は、ホーン部H1に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域外の信号を減衰させる。
バンドパスフィルタF3は、ホーン部H2から出力される信号に対応する低雑音増幅部N13および低雑音増幅部N14の出力と接続される。また、バンドパスフィルタF3は、ホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域外の信号を減衰させる。
その他の構成および動作は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
前述のように、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域がそれぞれ異なる場合には、第1の実施の形態に係る無線受信装置では、減衰させずに通過させる信号の周波数帯域が各信号の周波数帯域を合わせた周波数帯域となるバンドパスフィルタF1を配置する必要がある。しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、各衛星から出力される信号の周波数帯域に個別に対応した、より狭い周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタF2およびバンドパスフィルタF3を配置することができ、干渉波の低減をさらに図ることができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第6の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図6は、第6の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、さらに、局部発振器L2を含む。
局部発振器L1および局部発振器L2の出力の接続点に、ミキサM1が接続される。
局部発振器L1および局部発振器L2は、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数に対応した、それぞれ異なる周波数の局部発振信号を出力する。
電源回路R1は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、ミキサM1、局部発振器L1および局部発振器L2へ供給するための電力を、制御回路CT3へ出力する。
制御回路CT3は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14への電力供給の開始および停止を行なう。また、制御回路CT3は、ミキサM1への電力供給を常に行なう。
制御回路CT3は、ホーン部1またはホーン部2のいずれが希望波信号に対応するかに応じて局部発振器L1および局部発振器L2への電力供給の開始および停止を切り替えることにより、ミキサM1へ出力する局部発振信号を切り替える。
その他の構成および動作は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域がそれぞれ異なる場合に、ミキサM1の出力するIF信号の周波数を同一にすることができる。また、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数が同一の場合に、ホーン部1またはホーン部2のいずれが希望波信号に対応するかに応じてミキサM1の出力するIF信号の周波数を変更することができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第7の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図7は、第7の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、制御回路CT3の代わりに制御回路CT5を含む。また、この無線受信装置は、第1の実施の形態に係る無線受信装置に対して、さらに、スイッチSW1〜スイッチSW4を含む。
低雑音増幅部N11は、入力端子T1を介してホーン部H1から受けたH偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW1へ出力する。
低雑音増幅部N12は、入力端子T2を介してホーン部H1から受けたV偏波の信号を低雑
音増幅し、スイッチSW2へ出力する。
低雑音増幅部N13は、入力端子T3を介してホーン部H1から受けたH偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW3へ出力する。
低雑音増幅部N14は、入力端子T4を介してホーン部H1から受けたV偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW4へ出力する。
スイッチSW1〜スイッチSW4は、制御回路CT5からの制御電圧に基づいて導通状態または非導通状態となる。すなわち、スイッチSW1〜スイッチSW4は導通状態において、低雑音増幅部N11〜N14から受けた信号をバンドパスフィルタF1へ出力する。
ここで、スイッチSW1〜スイッチSW4の具体例について説明する。スイッチSW1〜スイッチSW4は、2個の直列接続されたダイオードを含む。制御回路CT5は制御電圧、すなわち、各ダイオードのアノード電圧値およびカソード電圧値を変更する制御を行なうことによってスイッチSW1〜スイッチSW4の導通状態および非導通状態を切り替える。より詳細には、制御回路CT5は、ダイオードのアノード電圧にカソード電圧よりも大きい電圧を印加することでアノード電圧およびカソード電圧の電圧差を所定の電圧値以上としてダイオードを導通状態とさせる。また、制御回路CT5は、アノード電圧およびカソード電圧の電圧差を所定の電圧値未満としてダイオードを非導通状態とさせる。なお、ダイオードは1個でもよいし、3個以上でもよい。
バンドパスフィルタF1は、スイッチSW1〜スイッチSW4から受けた信号のうち、所定の周波数帯域外の信号を減衰させる。
電源回路R1は、制御回路CT5に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT5へ出力する。また、電源回路R1は、制御回路CT5がスイッチSW1〜スイッチSW4へ制御電圧を出力するために必要な電力を、制御回路CT5へ出力する。
[動作]
次に、制御回路CT5が行なう電力供給制御について説明する。
制御回路CT5は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
そして、制御回路CT5は、スイッチを非導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1〜スイッチSW4のうちの干渉波信号に対応するスイッチへ出力する。また、制御回路CT5は、スイッチを導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1〜スイッチSW4のうちの希望波信号に対応するスイッチへ出力する。
ここで、ホーン部H2に対応する衛星から出力されたH偏波の信号が希望波信号であると仮定した場合について説明する。この場合、スイッチSW3が希望波信号に対応するスイッチとなり、スイッチSW1、スイッチSW2およびスイッチSW4が干渉波信号に対応するスイッチとなる。そうすると、制御回路CT5は、導通状態とするための制御電圧をスイッチSW3へ出力する。また、制御回路CT5は、非導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1、スイッチSW2およびスイッチSW4へ出力する。
低雑音増幅部が含む増幅器をすべてオン状態とすると、通過干渉波信号が各増幅器によって増幅されてしまうが、増幅された通過干渉波信号は低雑音増幅部の後段のオフ状態であるスイッチによって十分に減衰されてからバンドパスフィルタF1へ出力されるため、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が小さくなる。
また、反射干渉波信号は、入力インピーダンスが非常に高い非導通状態であるスイッチの入力において発生するが、オン状態である増幅器の出力から入力への信号経路のインピーダンスは一般に大きいことから、初段の増幅器の入力に伝わる反射干渉波信号のレベルは小さくなる。したがって、他の回路との距離が近く、また、他の回路へのラインがより多く接続されている初段の増幅器から出力される反射干渉波信号のレベルを小さくすることができ、反射干渉波信号が希望波信号に与える影響を低減することができる。
その他の構成および動作は、第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
ところで、図13に示すLNBでは、干渉波によって受信特性が劣化するという問題点があった。また、図14に示すLNBでは、無線受信装置が対応する衛星および偏波が増加すると、バンドパスフィルタおよびミキサを新たに配置する必要があり、回路規模が増大するという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、各低雑音増幅部の後段にそれぞれスイッチを配置し、制御回路CT5が、スイッチを非導通状態とするための制御電圧を干渉波信号に対応するスイッチへ出力することにより、干渉波信号が希望波信号に与える影響を低減する。さらに、スイッチはフィルタおよびミキサよりも一般に寸法が小さく、また、スイッチを複数個配置するよりもフィルタおよびミキサを配置する方が配線が複雑になる。したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、回路規模の増大を防ぎ、かつ、干渉波の影響を低減することができる。
そして、特許文献1記載のLNBでは、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができないという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、干渉波信号に対応するスイッチをオフ状態にすることによって通過干渉波信号を十分に減衰することができるため、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が小さくなる。このため、制御回路CT5が、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器をすべてオン状態とすることで、低雑音増幅部においては通過干渉波信号の低減よりも反射干渉波信号の低減を優先させる。したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
[第7の実施の形態の変形例]
[構成]
図8は、第7の実施の形態に係る無線受信装置の構成の変形例を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第7の実施の形態に係る無線受信装置に対して、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14の代わりに、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24を含む。
低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24の構成については第2の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
低雑音増幅部N21は、入力端子T1を介してホーン部H1から受けたH偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW1へ出力する。
低雑音増幅部N22は、入力端子T2を介してホーン部H1から受けたV偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW2へ出力する。
低雑音増幅部N23は、入力端子T3を介してホーン部H1から受けたH偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW3へ出力する。
低雑音増幅部N24は、入力端子T4を介してホーン部H1から受けたV偏波の信号を低雑音増幅し、スイッチSW4へ出力する。
電源回路R1は、制御回路CT5に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT5へ出力する。また、電源回路R1は、制御回路CT5がスイッチSW1〜スイッチSW4へ制御電圧を出力するために必要な電力を、制御回路CT5へ出力する。
[動作]
次に、制御回路CT5が行なう電力供給制御について説明する。
制御回路CT5は、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、低雑音増幅部N21〜低雑音増幅部N24、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
そして、制御回路CT5は、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、スイッチを非導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1〜スイッチSW4のうちの干渉波信号に対応するスイッチへ出力する。また、制御回路CT5は、スイッチを導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1〜スイッチSW4のうちの希望波信号に対応するスイッチへ出力する。
その他の構成および動作は第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
したがって、本変形例に係る無線受信装置では、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第8の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図9は、第8の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第7の実施の形態に係る無線受信装置に対して、さらに、低雑音増幅部N5を含む。
スイッチSW1〜スイッチSW4は、制御回路CT5からの制御電圧に基づいて導通状態または非導通状態となる。すなわち、スイッチSW1〜スイッチSW4は導通状態において、低雑音増幅部N11〜N14から受けた信号を低雑音増幅部N5へ出力する。
低雑音増幅部N5は、増幅器A51を含む。低雑音増幅部N5は、スイッチSW1〜スイッチSW4から受けた信号を低雑音増幅し、バンドパスフィルタF1へ出力する。
電源回路R1は、制御回路CT5に電力を供給する。また、電源回路R1は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、低雑音増幅部N5、ミキサM1および局部発振器L1へ供給するための電力を、制御回路CT5へ出力する。また、電源回路R1は、制御回路CT5がスイッチSW1〜スイッチSW4へ制御電圧を出力するために必要な電力を、制御回路CT5へ出力する。
制御回路CT5は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、低雑音増幅部N5、ミキサM1および局部発振器L1への電力供給を常に行なう。
その他の構成および動作は、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、電力供給切替制御が行なわれる低雑音増幅部N1〜低雑音増幅部N4の出力を結合し、結合された出力を低雑音増幅部N5によって低雑音増幅することにより、さらに低雑音かつ高レベルの希望波信号を得ることができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第9の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図10は、第9の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第7の実施の形態に係る無線受信装置に対して、バンドパスフィルタF1の代わりに、バンドパスフィルタF2およびバンドパスフィルタF3を含む。
バンドパスフィルタF2は、ホーン部H1から出力される信号に対応するスイッチSW1およびスイッチSW2の出力と接続される。また、バンドパスフィルタF2は、ホーン部H1に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域外の信号を減衰させる。
バンドパスフィルタF3は、ホーン部H2から出力される信号に対応するスイッチSW3およびスイッチSW4の出力と接続される。また、バンドパスフィルタF3は、ホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域外の信号を減衰させる。
その他の構成および動作は、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
前述のように、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域がそれぞれ異なる場合には、第7の実施の形態に係る無線受信装置では、減衰させずに通過させる信号の周波数帯域が各信号の周波数帯域を合わせた周波数帯域となるバンドパスフィルタF1を配置する必要がある。しかしながら、本実施の形態に係る無線受信装置では、各衛星から出力される信号の周波数帯域に個別に対応した、より狭い周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタF2およびバンドパスフィルタF3を配置することができ、干渉波の低減をさらに図ることができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第10の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図11は、第10の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第7の実施の形態に係る無線受信装置に対して、さらに、局部発振器L2を含む。
局部発振器L1および局部発振器L2の出力の接続点に、ミキサM1が接続される。
局部発振器L1および局部発振器L2は、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数に対応した、それぞれ異なる周波数の局部発振信号を出力する。
電源回路R1は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14、ミキサM1、局部発振器L1および局部発振器L2へ供給するための電力を、制御回路CT3へ出力する。また、電源回路R1は、制御回路CT5がスイッチSW1〜スイッチSW4へ制御電圧を出力するために必要な電力を、制御回路CT5へ出力する。
制御回路CT5は、低雑音増幅部N11〜低雑音増幅部N14およびミキサM1への電力供給を常に行なう。
そして、制御回路CT5は、スイッチを非導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1〜スイッチSW4のうちの干渉波信号に対応するスイッチへ出力する。また、制御回路CT5は、スイッチを導通状態とするための制御電圧をスイッチSW1〜スイッチSW4のうちの希望波信号に対応するスイッチへ出力する。
制御回路CT5は、ホーン部1またはホーン部2のいずれが希望波信号に対応するかに応じて局部発振器L1および局部発振器L2への電力供給の開始および停止を切り替えることにより、ミキサM1へ出力する局部発振信号を切り替える。
その他の構成および動作は、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数帯域がそれぞれ異なる場合に、ミキサM1の出力するIF信号の周波数を同一にすることができる。また、ホーン部H1およびホーン部H2に対応する衛星が出力する信号の周波数が同一の場合に、ホーン部1またはホーン部2のいずれが希望波信号に対応するかに応じてミキサM1の出力するIF信号の周波数を変更することができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
<第11の実施の形態>
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[構成]
図12は、第11の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。同図を参照して、この無線受信装置は、第11の実施の形態に係る無線受信装置に対して、さらに、誘電体フィルタF11を含む。
誘電体フィルタF11は、局部発振器L1および局部発振器L2の局部発信信号の周波数において非常に急峻な減衰特性を有する。すなわち、誘電体フィルタF11は、バンドパスフィルタF1を通過した信号のうち、局部発振器L1および局部発振器L2が出力する局部発信信号の周波数における信号を減衰させる。なお、誘電体フィルタF11の代わりに、所定の周波数における信号を減衰させる特性を有する他のフィルタを用いてもよい。
ミキサM1は、誘電体フィルタF11を通過した信号と局部発振器L1または局部発振器L2から受けた局部発振信号とを乗算することにより、バンドパスフィルタF1を通過した信号をIF信号に周波数変換する。
その他の構成および動作は、第11の実施の形態に係る無線受信装置と同様である。
ここで、局部発振器L1および局部発振器L2が出力する局部発信信号の周波数が、衛星から出力される信号の周波数帯域に近い周波数である場合には、ミキサM1からバンドパスフィルタF1の方向へ漏洩する局部発信信号をバンドパスフィルタF1で減衰させることができず、ホーン部H1およびホーン部H2から局部発信信号が漏洩してしまい、干渉等の問題を起こす原因となる。
したがって、本実施の形態に係る無線受信装置では、ミキサM1からバンドパスフィルタF1の方向へ漏洩する局部発信信号を誘電体フィルタF11で減衰させることにより、ホーン部H1およびホーン部H2へ局部発信信号が漏洩することを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置では、第7の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、回路規模の増大を防ぎ、かつ、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
なお、本実施の形態に係る無線受信装置は、局部発振器L1および局部発振器L2を備え、かつ、誘電体フィルタF11は、局部発振器L1および局部発振器L2の局部発信信号の周波数において非常に急峻な減衰特性を有する構成としたが、これに限定するものではない。本実施の形態に係る無線受信装置が局部発信器L2を備えず、かつ、誘電体フィルタF11が、局部発振器L1の局部発信信号の周波数において非常に急峻な減衰特性を有する構成とすることができる。
また、本実施の形態に係る無線受信装置は、スイッチSW1〜スイッチSW4を備える構成としたが、これに限定するものではない。第1の実施の形態に係る無線受信装置と同様に、無線受信装置がスイッチSW1〜スイッチSW4を備えず、制御回路が各低雑音増幅部が含む各増幅器の電力供給を選択的に停止する電力供給制御を行なう構成であればよい。
これらの構成であっても、ミキサM1からバンドパスフィルタF1へ漏洩する局部発信信号を誘電体フィルタF11で減衰させることにより、ホーン部H1およびホーン部H2へ局部発信信号が漏洩することを防ぐことができる。
[変形例]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下の変形例も含まれる。
〔変形例1〕
本発明の第1の実施の形態に係る無線受信装置では、制御回路CT3が第1の電力供給制御を行ない、第2の実施の形態に係る無線受信装置では、制御回路CT3が第2の電力供給制御を行なう構成としたが、これに限定するものではない。
本発明の実施の形態に係る無線受信装置が設置される周辺環境および実験結果に基づいて、第1の電力供給制御および第2の電力供給制御のいずれを行なうかを製造者または保守者が制御回路CT3に設定することができる。
〔変形例2〕
本発明の第2の実施の形態に係る無線受信装置における各低雑音増幅部はいずれも増幅器を3個含む構成としたが、これに限定するものではない。各低雑音増幅部が増幅器をそれぞれ4個以上含む構成とすることができる。
〔変形例3〕
本発明の第3の実施の形態に係る無線受信装置における制御回路CT4は、低雑音増幅部N11〜N14が希望波信号または干渉波信号のいずれに対応するか、および各低雑音増幅部に含まれる増幅器の数に基づいて第1の電力供給制御および第2の電力供給制御を切り替える構成としたが、これに限定するものではない。制御回路CT4が、低雑音増幅部N31〜N34が希望波信号または干渉波信号のいずれに対応するか、および無線受信装置の備える低雑音増幅部の数に基づいて第1の電力供給制御および第2の電力供給制御を切り替える構成とすることができる。
すなわち、制御回路CT4は、無線受信装置の備える低雑音増幅部の数が所定値以上の場合には、干渉波信号に対応する低雑音増幅部に対して第2の電力供給制御を行なう。
低雑音増幅部の数が多い場合には、各低雑音増幅部から出力される通過干渉波信号の合成成分が大きくなる。そうすると、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が大きくなる。したがって、制御回路CT4は、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器を初段の増幅器も含めてすべてオフ状態とすることで、反射干渉波信号の低減よりも通過干渉波信号の低減を優先させる。
一方、制御回路CT4は、無線受信装置の備える低雑音増幅部の数が所定値未満の場合には、干渉波信号に対応する低雑音増幅部に対して第1の電力供給制御を行なう。
低雑音増幅部の数が少ない場合には、各低雑音増幅部から出力される通過干渉波信号の合成成分は小さい。そうすると、通過干渉波信号が希望波信号に与える影響が小さい。したがって、制御回路CT4は、干渉波信号に対応する低雑音増幅部が含む増幅器のうち、初段の増幅器のみをオン状態とすることで、2段目以降の増幅器の減衰効果によって通過干渉波信号の増幅による影響を抑制しつつ、反射干渉波信号を低減する。
このように、制御回路CT4が、低雑音増幅部の数に応じて通過干渉波信号の低減効果の大きい第1の電力供給制御および反射干渉波信号の低減効果の大きい第2の電力供給制御を切り替える。したがって、無線受信装置の構成に応じて適切に干渉波の影響を低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第4の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第5の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第6の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第7の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第7の実施の形態に係る無線受信装置の構成の変形例を示す機能ブロック図である。 第8の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第9の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第10の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 第11の実施の形態に係る無線受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 一般的なLNBの機能ブロック図である。 一般的なLNBの機能ブロック図である。
符号の説明
S1 受信部、N1〜N6,N11〜N14,N21〜N24,N31〜N34 低雑音増幅部、A11〜A13,A21〜A23,A31〜A34,A41〜A44 増幅器、F1〜F4 バンドパスフィルタ、M1〜M4 ミキサ、L1 局部発振器、C1 コンデンサ、T1〜T4 入力端子、T5 出力端子、CT1〜CT4 制御回路、R1 電源回路、H1,H2 ホーン部、SW1〜SW4 スイッチ、F11 誘電体フィルタ。

Claims (14)

  1. 少なくとも2つの信号を受信する無線受信装置であって、
    前記各信号を受信して、前記受信した各信号を出力する受信部と、
    前記受信した信号ごとに配置され、直列接続された複数個の増幅器を含み、前記受信した信号を低雑音増幅する低雑音増幅部と、
    前記低雑音増幅した信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させるバンドパスフィルタと、
    局部発振信号を生成する局部発振器と、
    前記減衰後の信号と前記局部発振信号とを乗算することにより前記減衰後の信号をIF信号に周波数変換するミキサと、
    少なくとも前記各低雑音増幅部が対応する前記受信した信号が希望波または干渉波のいずれであるかに基づいて、前記各低雑音増幅部が含む前記各増幅器の電力供給を選択的に停止する制御部とを備える無線受信装置。
  2. 前記制御部は、前記各低雑音増幅部のうち、対応する前記受信した信号が干渉波である前記低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器および対応する前記受信した信号が希望波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行ない、かつ、対応する前記受信した信号が干渉波である前記低雑音増幅部の入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止する請求項1記載の無線受信装置。
  3. 前記各低雑音増幅部は、前記直列接続された増幅器をそれぞれ3個以上含む請求項2記載の無線受信装置。
  4. 前記制御部は、前記各低雑音増幅部のうち、対応する前記受信した信号が干渉波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する前記受信した信号が希望波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行なう請求項1記載の無線受信装置。
  5. 前記各低雑音増幅部は、前記直列接続された増幅器をそれぞれ2個含む請求項4記載の無線受信装置。
  6. 前記各低雑音増幅部は、出力側から1段目の増幅器を共用し、
    前記制御部は、前記共用の増幅器への電力供給を常に行なう請求項1記載の無線受信装置。
  7. 前記制御部は、前記各低雑音増幅部が対応する前記受信した信号がそれぞれ希望波または干渉波のいずれであるか、および前記無線受信装置の構成に基づいて、前記各低雑音増幅部が含む前記各増幅器の電力供給を選択的に停止する請求項1記載の無線受信装置。
  8. 前記制御部は、前記各低雑音増幅部のうち、対応する前記受信した信号が干渉波であり、増幅器を所定値以上含む前記低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器への電力供給を行ない、前記入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する前記受信した信号が干渉波であり、前記所定値未満の増幅器を含む前記低雑音増幅部のすべての増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する前記受信した信号が希望波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行なう請求項7記載の無線受信装置。
  9. 前記制御部は、前記各低雑音増幅部の数が所定値以上の場合には、前記各低雑音増幅部のうち、対応する前記受信した信号が干渉波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を停止し、かつ、対応する前記受信した信号が希望波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行ない、前記各低雑音増幅部の数が前記所定値未満の場合には、前記各低雑音増幅部のうち、対応する前記受信した信号が干渉波である前記低雑音増幅部の入力側から1段目の増幅器および対応する前記受信した信号が希望波である前記低雑音増幅部が含むすべての増幅器への電力供給を行ない、かつ、対応する前記受信した信号が干渉波である前記低雑音増幅部の入力側から2段目以降の増幅器への電力供給を停止する請求項7記載の無線受信装置。
  10. 少なくとも2つの信号を受信する無線受信装置であって、
    前記各信号を受信して、前記受信した各信号を出力する受信部と、
    前記受信した信号ごとに配置され、直列接続された複数個の増幅器を含み、前記受信した信号を低雑音増幅する低雑音増幅部と、
    前記低雑音増幅した信号の周波数成分のうち、所定の周波数帯域外の成分を減衰させるバンドパスフィルタと、
    局部発振信号を生成する局部発振器と、
    前記減衰後の信号と前記局部発振信号とを乗算することにより前記減衰後の信号をIF信号に周波数変換するミキサと、
    前記受信した信号ごとに前記低雑音増幅部および前記バンドパスフィルタの間に配置され、導通状態または非導通状態となるスイッチと、
    前記各スイッチのうち、対応する前記受信した信号が希望波である前記スイッチを導通状態とし、かつ、対応する前記受信した信号が干渉波である前記スイッチを非導通状態とする制御を行なう制御部とを備える無線受信装置。
  11. 前記スイッチは、1個または直列接続された複数個のダイオードを含む請求項10記載の無線受信装置。
  12. 前記無線受信装置は、さらに、
    前記各スイッチおよび前記バンドパスフィルタの間に配置され、前記各スイッチから受けた信号を低雑音増幅する増幅器を備える請求項10記載の無線受信装置。
  13. 前記無線受信装置は、さらに、
    前記バンドパスフィルタおよび前記ミキサの間に配置され、前記ミキサから前記バンドパスフィルタの方向へ漏洩する前記局部発信信号を減衰させるフィルタを備える請求項1または請求項10記載の無線受信装置。
  14. 前記フィルタは誘電体フィルタである請求項13記載の無線受信装置。
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