JP2006157539A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な階調特性を維持したまま、文字エッジに限らず、網点原稿や写真原稿においてもエッジを良好に再現することが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】 デジタル入力した画像データに対して、ガウスフィルタ部111は、所定のマトリクスサイズのガウスフィルタを用いて平滑化処理を行う。続いて、エッジ度算出部101及び濃度算出部102は、ガウスフィルタ部111による平滑化処理が行われた画像データにおける画素のエッジ度及び濃度値をそれぞれ求める。次に、そのエッジ度及び濃度値とに基づき、判定部103は、画素のエッジ強調の度合いを判定する。そして、ラプラシアンフィルタ部112は、所定のマトリクスサイズのエッジ強調フィルタを用い、判定部103により判定されたエッジ強調の度合いに基づいたエッジ強調処理を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スキャナ、複合機等の画像処理装置に関し、特に入力画像に対し所定の画像処理を施して出力する画像処理装置に関する。
スキャナ、プリンタ等の画像処理装置で取り扱われる原稿は、大きく分けて、文字原稿、網点原稿及び写真原稿の3種類である。これらの原稿を画像処理装置において高画質再現するためには、網点原稿のモアレの抑止と網点上の文字再現の向上、写真原稿におけるエッジと階調との両立が必要であり、それらを実現するために領域(像域)分離技術を中心にさまざまな取り組みがなされている。
例えば、特許文献1には、領域分離により文字と非文字(絵柄や網点上の文字)を分離し、その分離された非文字部にエッジ度に応じたフィルタ処理を行う(エッジ強調度合いを変更する)ことで、絵柄のエッジ再現と網点上の文字エッジ再現を差別化し、原稿の高画質再現を行う技術が開示されている。
特許第3359390号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術を用いた局所的な領域分離を精度よく行うのは困難であり、領域分離回路の増大を招くわりには、誤検知箇所での画像ノイズは避けられない。また、一般に、エッジ強調度合いの変更だけでは良好な画像が得られにくいという問題点もある。例えば、エッジ強調度合いの変更後に画像全域にわたって誤差拡散処理を行う場合、モアレが抑止されて解像度の高い画像が得られるが、接触現像や転写、定着など種々の像形成プロセスをふむ電子写真方式では、さまざまな環境や製品寿命においてその高い解像度を維持できないため、滑らかな階調再現と階調再現の安定性に難がある。
そこで、画像領域毎に中間調処理を変更する(例えば階調部ではディザ処理、文字部では誤差拡散処理を施す)ことが考えられるが、この方法では、異なる解像度の中間調処理が施されるために領域の境界に擬似輪郭が生じやすい。また、異なるスクリーン線数が混在した場合にはドットパターンの違いから視覚的なノイズが発生してしまい、結果として良好な階調特性と、適度なエッジ強調とを両立させることはできていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、良好な階調特性を維持したまま、文字エッジに限らず、網点原稿や写真原稿においてもエッジを良好に再現することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像処理装置であって、デジタル入力した画像データに対して、所定のマトリクスサイズのガウスフィルタを用いて平滑化処理を行う平滑化フィルタ手段と、前記平滑化フィルタ手段による平滑化処理が行われた画像データにおける画素のエッジ度を求めるエッジ度算出手段と、当該平滑化処理が行われた画像データにおける画素の周辺画素の濃度値を求める濃度算出手段と、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度と、前記濃度算出手段により求められた濃度値とに基づき、画素のエッジ強調の度合いを判定する判定手段と、前記平滑化フィルタ手段による平滑化処理が行われた画像データに対して、所定のマトリクスサイズのエッジ強調フィルタを用い、前記判定手段により判定されたエッジ強調の度合いに基づいたエッジ強調処理を行うエッジフィルタ手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置であって、前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも低い場合、画素のエッジ強調の度合いとして第1のゲイン係数を割り当て、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも高い場合、画素のエッジ強調の度合いとして第2のゲイン係数を割り当て、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも低い場合、画素のエッジ強調の度合いとして第3のゲイン係数を割り当てるものであり、当該ゲイン係数の間には、第1のゲイン係数≧第2のゲイン係数≧第3のゲイン係数の関係が成り立っており、前記エッジフィルタ手段は、前記エッジ強調フィルタを用いた処理を行った画像データに、当該ゲイン係数を演算することでエッジ強調処理を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像処理装置であって、前記ゲイン係数、前記所定エッジ度及び所定濃度値は、ユーザが設定可能に構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度と、前記濃度算出手段により求められた濃度値とに基づき、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに行う中間調処理をさらに選択するものであり、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに対して、中間調処理として誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段と、当該エッジ強調処理が行われた画像データに対して、中間調処理としてディザ処理を行うディザ処理手段と、前記判定手段により判定された中間調処理に基づき、前記誤差拡散処理手段又はディザ処理手段を制御することで当該選択された中間調処理を実行させる中間調処理実行手段と、をさらに備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像処理装置であって、前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも低い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理として誤差拡散処理を選択することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像処理装置であって、前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも高い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理としてディザ処理を選択することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも低い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理としてディザ処理を選択することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像処理装置であって、前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも高い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理として第1のスクリーンを形成するディザ処理を選択し、かつ、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも低い場合、当該画像データに中間調処理として第2のスクリーンを形成するディザ処理を選択するものであり、前記第1のスクリーンのスクリーン線数は、前記第2のスクリーンのスクリーン線数の2倍であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項4乃至8のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに対して、γ補正処理を行うγ補正処理手段をさらに備え、前記γ補正処理手段が画像出力時の補正に用いるγ補正テーブルは、中間調処理における濃度再現特性に応じて最適化されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項4乃至9のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記所定エッジ度及び所定濃度値は、ユーザが設定可能に構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、まず、平滑化フィルタ手段は、デジタル入力した画像データに対して、所定のマトリクスサイズのガウスフィルタを用いて平滑化処理を行う。これにより、例えば網点を有効に除去し、規則性を失わせることができるので、モアレの発生を抑えることが可能となる。さらに、例えば網点原稿を入力した画像データであっても、適度な階調特性を持たせることが可能となる。
また、ガウスフィルタを用いているので、画素値の単なる平均を取るのではなく、画素の空間的配置を考慮して、注目画素に近い画素に大きな重みを、注目画素から遠い画素には小さい重みを付けた加重平均を取ることが可能となる。また、その重みは、ガウスフィルタのマトリクス内の数字により容易に制御することができる。
次に、平滑化フィルタ手段による平滑化処理が行われた画像データにおいて、エッジ度算出手段は画素のエッジ度を求め、さらに濃度算出手段は画素の周辺画素の濃度値を求める。
続いて、判定手段は、エッジ度算出手段により求められた画素のエッジ度だけではなく、濃度算出手段により求められた当該画素の周辺画素の濃度値も参照し、それらに基づいて画素のエッジ強調の度合いを判定する。これにより、エッジ度だけでは判別できない、例えば文字エッジと絵柄部エッジとを区別することなどが可能となる。そして、エッジフィルタ手段は、判定手段により判定されたエッジ強調の度合いに基づいて、平滑化フィルタ手段による平滑化処理が行われた画像データに対してエッジ強調処理を行う。したがって、周辺画素の濃度値を参照することによりそれぞれの画素の階調特性を加味した上で、画素のエッジ度に応じたエッジ強調処理を行うことができる。
また、画像データ全体において領域分離を行い、その領域に対して画像処理を行う訳ではなく、画素ごとのエッジ度や周辺濃度値を求めることで、その画素に適した画像処理を選択できるので、画像処理装置の構成を簡易にすることができる。以上により、良好な階調特性を維持したまま、文字エッジに限らず、網点原稿や写真原稿においてもエッジを良好に再現することが可能な画像処理装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、判定手段は、エッジ度算出手段により求められた画素のエッジ度と、濃度算出手段により求められた当該画素の周辺画素の濃度値とに基づき、エッジフィルタ手段において用いる、エッジ強調の度合いを数値に表したゲイン係数を割り当てる。このとき、当該ゲイン係数は、エッジ強調の度合いが強い方から弱い方に向かって、順に値が小さくなるように設定されている。そして、エッジフィルタ手段は、エッジ強調フィルタを用いた処理を行った画像データに、当該ゲイン係数を演算することでエッジ強調処理を行う。したがって、エッジ強調の度合いをゲイン係数という数値で制御できるので、エッジ強調の程度を把握することが容易となる。
請求項3記載の発明によれば、画像処理装置のユーザ自身が、ゲイン係数、所定エッジ度及び所定濃度値を設定することができる。ゲイン係数を変えることで、同じ画像データであっても、ユーザの好みに応じた複数のエッジ強調処理を行うことができる。また、所定エッジ度の設定値を変えることで、例えば、文字や絵柄部のエッジなどエッジ度の高い部分と、絵柄部などエッジ度の低い部分とを分ける境界を移動させることができる。さらに、所定濃度値の設定値を変えることで、例えば、文字エッジのようにエッジ度のより高い部分と、絵柄部エッジなど文字エッジに比べるとエッジ度の低い部分とを分ける境界を移動させることができる。これらにより、画像データの種類やユーザの意向等に沿った画像処理が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、判定手段は、濃度算出手段により求められた周辺画素の濃度値だけではなく、エッジ度算出手段により求められたエッジ度も参照して、誤差拡散処理又はディザ処理のうち適当な中間調処理を選択する。そのため、画素のエッジ度を加味した上での、画素の階調特性に応じた中間調処理が可能となる。
請求項5記載の発明によれば、エッジ度算出手段により求められたエッジ度が所定エッジ度よりも高く、濃度算出手段により求められた濃度値が所定濃度値よりも低い部分は、画素値の小さい背景にエッジ度の大きな画像が載っているので、例えば、文字エッジ等が想定される。そのため、中間調処理選択手段は、エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理として誤差拡散処理を行わせる。これにより、原稿の中間調画像領域内のエッジや文字を良好に再現でき、かつ網点原稿を処理した際のモアレが抑えられた画像が得られる。
請求項6記載の発明によれば、エッジ度算出手段により求められたエッジ度が所定エッジ度よりも高く、濃度算出手段により求められた濃度値が所定濃度値よりも高い部分は、画素値の大きい背景にエッジ度の大きな画像が載っているので、例えば、絵柄部エッジ等が想定される。そのため、中間調処理選択手段は、エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理としてディザ処理を行わせる。これにより、適度にエッジ強調が行われ、かつ中間調画像の階調処理に優れる画像が得られる。
請求項7記載の発明によれば、エッジ度算出手段により求められたエッジ度が所定エッジ度よりも低い部分は、例えば、絵柄部等が想定される。そのため、中間調処理選択手段は、エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理としてディザ処理を行わせる。これにより、適度にエッジ強調が行われ、かつ中間調画像の階調処理に優れる画像が得られる。
請求項8記載の発明によれば、エッジ度算出手段により求められたエッジ度が所定エッジ度よりも高く、濃度算出手段により求められた濃度値が所定濃度値よりも高い部分は、画素値の大きい背景にエッジ度の大きな画像が載っているので、例えば、絵柄部エッジ等が想定される。また、エッジ度算出手段により求められたエッジ度が所定エッジ度よりも低い部分は、例えば、絵柄部等が想定される。そして、この絵柄部エッジ等におけるディザ処理で用いられる第1のスクリーンのスクリーン線数を、絵柄部等におけるディザ処理で用いられる第2のスクリーンのスクリーン線数の2倍に設定している。これにより、視覚的なノイズを抑止することができ、例えば、絵柄の認識性や網点上の文字エッジの解像度が高くなるため、絵柄や文字を合わせた画像全体の認識性が高まる。
請求項9記載の発明によれば、γ補正処理手段が画像出力時の補正に用いるγ補正テーブルは、中間調処理における濃度再現特性に応じて最適化されている。つまり、中間調処理として例えばディザ処理を行う場合、印刷する紙の質や印刷方法によってスクリーン線数は変わってくるが、それに応じて補正に用いるγ補正テーブルを最適化することにより、階調の連続性が保たれた、良好な画像を得ることができる。
請求項10記載の発明によれば、画像処理装置のユーザ自身が、所定エッジ度及び所定濃度値を設定することができる。所定エッジ度の設定値を変えることで、例えば、文字や絵柄部のエッジなどエッジ度の高い部分と、絵柄部などエッジ度の低い部分とを分ける境界を移動させることができる。また、所定濃度値の設定値を変えることで、例えば、文字エッジのようにエッジ度のより高い部分と、絵柄部エッジなど文字エッジに比べるとエッジ度の低い部分とを分ける境界を移動させることができる。これにより、画像データの種類やユーザの意向等に沿った画像処理が可能となる。
以下、本発明に係る画像処理装置の一例として、プリンタ機能を備えた複合機について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成または処理は、同一の構成または処理であることを示し、その詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例である複合機1の内部構成を概略的に示す断面図である。複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを備えている。また、複合機1のフロント部には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等が表示されるとともに、各種操作指令を入力するための種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD)等からなる表示器473(ディスプレイ)とを備えた操作部47が設けられている。
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52(プラテンガラス)及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取る場合には原稿台52に対向する位置に移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを後述する制御部10(あるいは、画像メモリ7、HDD8又は画像処理部11)へ出力する。また、スキャナ51は、原稿給送部6により搬送された原稿を読み取る場合には原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、当該画像に対する画像データを制御部10へ出力する。
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り後の原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ順に繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ及び搬送ローラ等からなる原稿搬送機構63を備える。また、原稿給送部6は可倒式に構成されており、原稿台52の上面を開放するように上方に持ち上げることによって、原稿台52の上面に、読み取り原稿を載置することが可能に構成されている。
本体部2は、それぞれサイズが異なる用紙を収納する複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から用紙を1枚ずつ繰り出して後述する記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた用紙に、モノクロ画像又はカラー画像を形成する記録部40とを備えている。
記録部40は、スキャナ51で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43を露光し、当該感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する光学ユニット42と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成部44と、感光体ドラム43上のトナー像を用紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられた搬送ローラ等によって用紙を搬送してスタックトレイ3又は排出トレイ48へ排出する用紙搬送装置46とを備えている。なお、上記シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、図略のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。
図2は、図1に示す複合機1の概略構成を示す機能ブロック図である。複合機1は、装置全体の動作制御を司る制御部10を備えており、この制御部10は、スキャナ51等からなる原稿読取部5、原稿搬送機構63等からなる原稿給送部6、画像形成部44等からなる記録部40、スタートキー471、テンキー472等の操作キーや表示器473等からなる操作部47、画像メモリ7、HDD8、ネットワークI/F部9及び画像処理部11が接続されている。
画像メモリ7は、原稿読取部5によって読み取られた原稿(例えば網点原稿)の画像データ、あるいは、後述するネットワークI/F部9を介して図略の外部装置から送信されてきた画像データを一時的に記憶するメモリである。
HDD(Hard Disk Drive)8は、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像の画像
データ及び外部装置から送信されてきた画像データ並びに当該画像データに設定されている出力形式等が記憶される記憶装置である。
ネットワークI/F部9は、ネットワークインタフェース(例えば10/100Base-TX)等
を用い、LANなどのネットワークを介して接続された外部装置との間における種々のデータの送受信を行うものである。
画像処理部11は、原稿読取部5による原稿の読み取りによって得られた原稿画像(画像データ)に対する各種画像処理を行うものである。画像処理部11では、例えば原稿読取部5によって読み取られた原稿画像に対する画像データのA/D変換が行われ、当該A/D変換された画像データを用いて各種画像処理が行われる。画像処理部11は、ガウスフィルタ部(平滑化フィルタ手段)111、ラプラシアンフィルタ部(エッジフィルタ手段)112、誤差拡散処理部(誤差拡散処理手段)113、ディザ処理部(ディザ処理手段)114及びγ(ガンマ)補正処理部(γ補正処理手段)115を備えている。
ガウスフィルタ部111は、画像データに対して、画像のノイズ除去を目的とした平滑化処理であるガウスフィルタ処理を行う。ガウスフィルタ処理は、画素の空間的配置を考慮して、注目画素に近い画素に大きな重みを、注目画素から遠い画素には小さい重みを付けた加重平均を取る処理である。この重み付けにガウス関数を採用していることからガウスフィルタと呼ばれる。その重みは、ガウスフィルタのマトリクス内の数字により容易に制御することができる。ラプラシアンフィルタ部112は、画像データに対して、ラプラシアンフィルタ処理により画像の鮮鋭化を行う。これは、注目画素の画素値に周辺画素との濃度差分を加えることにより実現される。
ディザ処理部114は、画像データに対して、AMスクリーンの一例であるディザ処理を行う機能部である。ディザ処理は、エッジや文字の再現に問題があり、また周期性を持つために、網点原稿に対してはモアレが発生しやすいという欠点があるが、中間調画像の階調処理に優れるという特徴がある。
誤差拡散処理部113は、画像データに対して、FMスクリーンの一例である誤差拡散処理を行う機能部である。誤差拡散処理は上記ディザ処理とは逆に、中間調画像の階調処理においては粒状性が悪く、なめらかさにおいて問題がある。しかしながら、原稿の中間調画像領域内にエッジや文字があってもこれらを良好に再現でき、かつ網点原稿を処理した際のモアレも発生しにくいという特徴がある。
γ補正処理部115は、画像データに対して、γ補正処理を行う機能部である。γ補正処理は明るさの調整を行うための処理であり、画素ごとの画素値を指数関数で変換することによって行われる。CCD等のイメージセンサにおいて、入力光量Eと出力値Dとの間には、通常、D=Eγという関係がある。このγの値を調整することがγ補正である。また、その最適なγ値で補正するための入力対出力の変換は、γ補正テーブルとしてテーブル化されている。
制御部10は、複合機1の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等を上記ROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、操作部47において入力された指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行う処理を実行するものである。制御部10は、エッジ度算出部(エッジ度算出手段)101、濃度算出部(濃度算出手段)102、判定部(判定手段)103、中間調処理実行部(中間調処理実行手段)104、ゲイン係数記憶部105及び所定値記憶部106を備えている。
エッジ度算出部101は、ガウスフィルタ部111による平滑化処理が行われた画像データにおいて、注目画素のエッジ度を算出する。濃度算出部102は、同様に、ガウスフィルタ部111による平滑化処理が行われた画像データにおいて、注目画素周辺の画素の濃度を算出する。判定部103は、エッジ度算出部101により求められたエッジ度と、濃度算出部102により求められた濃度値とに基づき、画素のエッジ強調の度合いを判定し、さらに、ラプラシアンフィルタ部112によるエッジ強調処理が行われた画像データに行う中間調処理をさらに選択する。
また、中間調処理実行部104は、判定部103が選択した中間調処理に基づき、誤差拡散処理部113又はディザ処理部114を制御することで当該選択された中間調処理を実行させる。ゲイン係数記憶部105は、判定部103が判定したエッジ強調の度合いごとに割り当てるゲイン係数を予め記憶しておく。所定値記憶部106は、判定部103が判定する際に参照する閾値、つまり所定エッジ度と所定濃度値とを予め記憶しておく。
図3は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを概略的に示す図である。まず、例えば、複合機1のスキャナ機能等を用いて原稿を読み取り、画像データを作成する(ステップS101)。続いて、γ補正処理部115は、当該画像データに対して入力(スキャナ)γ補正処理を行う(ステップS102)。ここで、入力γ補正処理とは、画像データの入力濃度に対する出力濃度の関係を示す濃度変換曲線、すなわちγ曲線を用いて入出力の関係を変化させて画像の濃淡を修正する方法によって、画像の明るさ及び色の彩度等を調整する画像処理である。
次に、ガウスフィルタ部111は、入力γ補正処理が行われた画像データに対して、ガウスフィルタによる平滑化処理を行う(ステップS103)。この処理により、網点成分が適度に除去されるため、例えば、網点原稿であっても写真原稿と同等の階調特性を示すことになる。この平滑化処理は、上記階調特性の獲得の他、雑音除去、画像データ量の低減等を目的として行われる。
図4は、ガウスフィルタの一実施形態を示す7×7のマトリクスである。実際は、フィルタ処理の前後において画素値の総和が保存するように、ブロック内の全ての数字の総和で規格化を行う。以下では、この図に示されるマトリクスの1つのブロックが1画素に対応するものとして説明するが、それに限られず、例えば、1つの網点あるいは数画素で構成された固まり(クラスタ)を示すと考えても構わない。
また、図5は、600dpi(dot per inch)のスキャナで読み取った画像データに、ガウスフィルタ処理を行った画像データのパワースペクトルと原稿のスクリーン線数(lpi:line per inch)との関係を示す図である。ここで、パワースペクトルは画像データに周波数成分(網点成分)がどの程度含まれているかを示す指標である。例えば、パワースペクトルが1というのは網点が元のまま残っている状態であり、パワースペクトルが0というのは平滑化されたことにより、網点が完全に除去されたことを示す。また、スクリーン線数は、1インチ(25.4mm)の長さに含まれている等間隔の線の本数で定義される。
また、所謂サンプリング定理によれば、600dpiは300線(lpi)に相当する。ここで、スクリーン線数は、新聞などでは60〜80線、書籍、雑誌など1、2色刷りの印刷物で100〜150線、カタログ、カレンダーなどのカラー印刷では150〜200線にすることが多い。
この図5には、1次元のガウスフィルタのうち、5×1(実線)、7×1(一点鎖線)及び9×1(破線)のサイズのマトリクスを用いた場合の結果を示す。この図からわかるように、マトリクスサイズが大きくなるとそれだけパワースペクトルを小さくする、つまり網点を除去する効果が大きい。例えば、原稿のスクリーン線数が150線の場合、マトリクスサイズが5×1では網点の除去が十分ではないが、7×1及び9×1のサイズであれば網点を有効に除去できる。また、原稿のスクリーン線数が120線の場合であれば、マトリクスサイズが5×1及び7×1では網点の除去が十分ではないが、マトリクスサイズを9×1にすれば網点を十分に除去できる。したがって、図4に示した7×7のマトリクスは、150線以上程度の網点除去を想定したものである。
次に、図3に戻って、このガウスフィルタ処理後の画像データは、まずエッジ度算出部101により画素ごとにエッジ度が算出され、さらに濃度算出部102により注目画素周辺の画素の濃度値が算出される(ステップS104)。エッジ度は、図6に示すマトリクスを例にすると、例えば、
XX−(A+B+C+D)/4・・・(1)
の絶対値で表される。ここで、XXは注目画素の画素値であり、A,B,C,Dは周辺画素の画素値である。つまり、エッジ度は、注目画素の画素値とその周辺にある所定の画素の画素値の和との差分値の絶対値として求められる。しかしながら、本発明に係るエッジ度算出の実施形態はそれに限られず、注目画素の画素値とその周辺の画素の画素値とから算出されるあらゆる形態を含み得る。また、図6において、数字が記されていないブロックの中の数字は0である。
さらに、周辺画素の濃度値は、濃度算出部102により、例えば、図6における3個のブロック(網掛け部分)の画素値の相加平均として求められる。つまり、図6に示したように、A−C,C−D,D−B,B−A間の3画素をまとめてそれぞれG1,G2,G3,G4とすると、G1,G2,G3,G4のそれぞれについて個別に相加平均を求めることになる。しかしながら、本発明に係る濃度値算出の実施形態はそれに限られず、注目画素周辺の画素の画素値から算出されるあらゆる形態を含み得る。例えば、図6とは異なり、マトリクスサイズが9×9であれば、図6の網掛け部分に対応する7画素ずつについて相加平均を求めてもよいし、それ以外の位置のブロックを組み合わせてそれらの相加平均を求めてもよい。
続いて、判定部103は、エッジ度算出部101により算出されたエッジ度、及び濃度算出部102により算出された濃度値に基づいて、エッジ強調の度合いを判定する。
図7は、この判定部103による判定の流れを示すフローチャートである。この実施形態においては8ビットスケール(0〜255)を用い、エッジ度の閾値TH_edge(所定エッジ度)を128に、濃度値の閾値TH_dens(所定濃度値)を16とする。これらの閾値は、例えば、所定値記憶部106に記憶されている。
まず、判定部103は、エッジ度算出部101により算出されたエッジ度とTH_edgeとを比較する(ステップS201)。その結果、エッジ度算出部101により算出されたエッジ度がTH_edge以上の場合(ステップS201でYES)、この注目画素は文字エッジ又は絵柄部エッジ等であることが想定される。そして、引き続き、濃度算出部102により算出された濃度値がTH_densと比較される(ステップS202)。その結果、濃度算出部102により算出された濃度値のうちの少なくとも1つがTH_dens未満の場合(ステップS202でYES)、周辺の濃度値が小さいということなので、この注目画素は文字のエッジであると想定される。つまり、図6に示した例でいえば、G1,G2,G3,G4の3画素平均のうちの1つでもTH_dens未満であれば、この注目画素は文字のエッジであると想定される。したがって、後述するラプラシアンフィルタによるエッジ強調を強めにし、さらにラプラシアンフィルタによるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理として誤差拡散処理を行わせることが選択される(ステップS203)。
それと異なり、濃度算出部102により算出された濃度値の全てがTH_dens以上の場合(ステップS202でNO)、周辺の濃度値が大きいということなので、この注目画素は絵柄部エッジ等であると想定される。つまり、図6に示した例でいえば、G1,G2,G3,G4の3画素平均の全てがTH_dens以上であれば、この注目画素は絵柄部エッジ等であると想定される。したがって、ラプラシアンフィルタによるエッジ強調を中間的にし、中間調処理として高線数スクリーン(第1のスクリーン)を形成するディザ処理を行わせることが選択される(ステップS204)。
また、以上とは異なり、エッジ度算出部101により算出されたエッジ度がTH_edge未満の場合(ステップS201でNO)、エッジ度が小さいということなので、この注目画素は絵柄部等であると想定される。したがって、ラプラシアンフィルタによるエッジ強調を弱めにし、中間調処理として低線数スクリーン(第2のスクリーン)を形成するディザ処理を行わせることが選択される(ステップS205)。
また、判定部103により判定されたエッジ強調の度合いには、ゲイン係数記憶部105に記憶されている中から、強め、中間的及び弱めのそれぞれに応じて、所定のゲイン係数が割り当てられる。
以上のように、エッジ度と周辺濃度値とに基づき、以後のエッジ強調処理及び中間調処理を選択することにより、適度にエッジ強調が行われ、かつ中間調画像の階調処理に優れる画像が得られる。
続いて、ラプラシアンフィルタ部112は、ステップS203〜S205において設定されたエッジ強調の度合いに基づいて、ラプラシアンフィルタ処理を行う(ステップS105)。
図8(a)は、エッジフィルタの一例としてのラプラシアンフィルタの一実施形態を示す5×5のマトリクスである。この図において、数字が記されていないブロックの中の数字は0である。また、図8(b)は、ステップS105におけるラプラシアンフィルタ処理の流れを詳細に示す図である。以下、図8(a)において、図6のXX,A,B,C,Dの位置にある数字を用いて求めた式(1)の値のことを、エッジ強調度という。
まず、図3のステップS103において、ガウスフィルタによる平滑化処理が行われた画像データが入力される(ステップS501)。ここで、図6に示した中心の画素を注目画素とすると、その画素値はXXである。続いて、この注目画素の画素値XXに対してラプラシアンフィルタ処理が行われる(ステップS502)。続いて、ラプラシアンフィルタ処理が行われた画素値にエッジ強調の度合いに基づいたゲイン係数(以下、必要に応じてGainともいう。)が掛けられる(ステップS504)。このGainの値は、ゲイン係数記憶部105に記憶されている係数の中から、図7に示した判定部103の判定結果に基づき割り当てられるものである。
例えば、エッジを強めに強調する場合(ステップS203)はGain=3/4(第1のゲイン係数)、エッジを中間的に強調する場合(ステップS204)はGain=2/4(第2のゲイン係数)、そしてエッジを弱めに強調する場合(ステップS205)はGain=1/4(第3のゲイン係数)などのように割り当てられる(ステップS503)。したがって、エッジ強調の度合いをゲイン係数という数値で制御できるので、エッジ強調の程度を把握することが容易となる。
しかしながら、本発明の実施形態はそれに限られず、エッジ強調の度合いに応じて、Gainの値が設定されていればよい。例えば、エッジ強調の度合いが強い方から順に、そのGainの値をGain(強)、Gain(中)及びGain(弱)とすると、
Gain(強)≧Gain(中)≧Gain(弱)・・・(2)
などの関係式を満たしていればよい。
次に、注目画素の画素値に周辺画素との濃度差分を加えると(ステップS505)、エッジの傾きが急峻となり、エッジを強調することが可能となる。これを式で表すと、
XX+Gain×{4×XX−(A+B+C+D)}・・・(3)
となる。そして、このラプラシアンフィルタによるエッジ強調処理が行われた画像データがステップS105の後に出力される(ステップS506)。
続いて、要求があれば、その画像データに拡大又は縮小処理が行われる(ステップS106)。拡大処理を行う手法には、例えば最近隣法、線形補間又は三次畳み込み等の補間法がある。さらに、この拡大又は縮小処理が行われた画像データに対して、引き続き出力(プリンタ)γ補正が行われる(ステップS107)。ここで、出力γ補正に用いるγ補正テーブルは、それぞれの中間調処理における濃度再現特性に応じて最適化されている。これは、例えば、中間調処理としてディザ処理を行う場合、本発明に係る実施形態においては、絵柄部なのか絵柄部エッジなのかによってスクリーン線数を変えているが、それに応じて最適化されたγ補正テーブルを用いて補正を行うことを意味する。これにより、階調の連続性が保たれた、良好な画像を得ることができる。
また、当該出力γ補正が行われた画像データに、さらに行われる中間調処理が判定部103により選択される(ステップS108)。この中間調処理としては、ステップS203〜S205のそれぞれに対して、誤差拡散処理(ステップS109)、高スクリーンを形成するディザ処理(ステップS110)及び低スクリーンを形成するディザ処理(ステップS111)のいずれかが選択される。このとき、判定部103は、濃度算出部102により求められた周辺画素の濃度値だけではなく、エッジ度算出部101により求められたエッジ度も参照して、誤差拡散処理又はディザ処理のうち適当な中間調処理を選択する。そのため、画素のエッジ度を加味した上での、画素の階調特性に応じた中間調処理が可能となる。
そして、中間調処理実行部104は、判定部103により選択された中間調処理が誤差拡散処理であれば誤差拡散処理部113を制御し、ディザ処理であればディザ処理部114を制御して、それぞれの中間調処理を実行させる。それら中間調処理後の画像データは、例えば複合機1により印刷され、出力される(ステップS112)。ここで、高スクリーンを形成するディザ処理(ステップS110)と低スクリーンを形成するディザ処理(ステップS111)とにおいては、高線数スクリーンのスクリーン線数が、低線数スクリーンのスクリーン線数の2倍であることが望ましい。これを図を用いて説明する。
図9は、絵柄部におけるエッジを表した図であり、(a)は低線数スクリーンのスクリーン線数を212線とした場合の50%濃度を表す図であり、(b)は高線数スクリーンのスクリーン線数を424線(=212線×2)とした場合の50%濃度を表す図である。そして、(c)は212線で12.5%濃度の背景の中に、424線で50%濃度のエッジがあるときの図であり、(d)は189線で12.5%濃度の背景の中に、424線で50%濃度のエッジがあるときの図である。この図9(c)から見て取れるように、212線で12.5%濃度と424線で50%濃度とは共に水平(図9の横方向)と45度の角度をなしている。そのため、図9(c)では、背景とエッジとの間の視覚的な違和感が少なく、絵柄の認識性が高い。
それに対して、図9(d)では、189線で12.5%濃度が45度とは異なる角度をなしている。そのため、図9(c)と比較すれば明らかなように、背景とエッジとの間の視覚的な違和感が生じ、絵柄の認識性が低い。このように、高線数スクリーンのスクリーン線数を低線数スクリーンのスクリーン線数の2倍に設定すると、視覚的なノイズを抑止することができ、例えば、絵柄の認識性や網点上の文字エッジの解像度が高くなるため、絵柄や文字を合わせた画像全体の認識性が高まる。さらに、2倍以外にも、高線数スクリーンのスクリーン線数を低線数スクリーンのスクリーン線数の4倍あるいは8倍といった2n倍(nは自然数)に設定しても同様に、視覚的なノイズを抑止することができるので望ましい。
上記の実施形態においては、低線数スクリーンのスクリーン線数を212線とし、高線数スクリーンのスクリーン線数を424線として説明したが、それらに限られることなく、印刷する紙の質や印刷方法などによって、適切なスクリーン線数が選択されればよい。
以上説明したように、本発明に係る実施形態によれば、デジタル入力した画像データに対して、所定のマトリクスサイズのガウスフィルタを用いて平滑化処理を行っているので、例えば網点を有効に除去し、モアレの発生を抑えることが可能となる。さらに、例えば網点原稿を入力した画像データであっても、適度な階調特性を持たせることが可能となる。
また、エッジ度算出部101により求められた画素のエッジ度だけではなく、濃度算出部102により求められた当該画素の周辺画素の濃度値も参照し、それらに基づいて画素のエッジ強調の度合いを判定しているので、エッジ度だけでは判別できない、例えば文字エッジと絵柄部エッジとを区別することなどが可能となる。さらに、周辺画素の濃度値を参照しているので、それぞれの画素の階調特性を加味した上で、画素のエッジ度に応じたエッジ強調処理を行うことができる。
また、画像データ全体において領域分離を行い、その領域に対して画像処理を行う訳ではなく、画素ごとのエッジ度や周辺濃度値を求めることで、その画素に適した画像処理を選択できるので、画像処理装置の構成を簡易にすることができる。
以上により、良好な階調特性を維持したまま、文字エッジに限らず、網点原稿や写真原稿においてもエッジを良好に再現することが可能な画像処理装置を提供することができる。
[他の好ましい実施形態]
(A)以上説明した実施形態においては、ゲイン係数、所定エッジ度及び所定濃度値は予め設定されて、それぞれゲイン係数記憶部105、あるいは所定値記憶部106に記憶されているとして説明した。しかしながら、本発明の実施形態はそれに限られず、ゲイン係数、所定エッジ度及び所定濃度値は、例えば、複合機1の表示器473を操作して、ユーザが設定可能に構成されていてもよい。
これにより、画像処理装置のユーザ自身が、ゲイン係数、所定エッジ度及び所定濃度値を設定することができる。ゲイン係数を変えることで、同じ画像データであっても、ユーザの好みに応じた複数のエッジ強調処理を行うことができる。また、所定エッジ度の設定値を変えることで、例えば、文字や絵柄部のエッジなどエッジ度の高い部分と、絵柄部などエッジ度の低い部分とを分ける境界を移動させることができる。さらに、所定濃度値の設定値を変えることで、例えば、文字エッジのようにエッジ度のより高い部分と、絵柄部エッジなど文字エッジに比べるとエッジ度の低い部分とを分ける境界を移動させることができる。これらにより、画像データの種類やユーザの意向等に沿った画像処理が可能となる。
(B)以上説明した実施形態においては、図4にマトリクスサイズが7×7のガウスフィルタと、図8(a)にエッジフィルタの一例としてラプラシアンフィルタとを示したが、本発明の実施形態はそれに限られず、これらのフィルタのサイズ、ブロック内の数字及びそれら数字の位置も自由に変更することができる。
例えば、より広い範囲に亘って平滑化を行いたければガウスフィルタのマトリクスサイズを大きくすればよく、逆に平滑化を行う範囲を狭めたければマトリクスサイズを小さくすればよい。また、同じマトリクスサイズであっても、平滑化の度合いを強めたければガウスフィルタに係る分散を大きくすればよく、逆に元の画像データを残すように平滑化の度合いを弱めたければ分散を小さくすればよい。
ラプラシアンフィルタに関しても、より広い範囲に亘るエッジ強調を行いたければマトリクスサイズを大きくすればよく、逆にエッジ強調を行う範囲を狭めたければマトリクスサイズを小さくすればよい。また、同じマトリクスサイズであっても、エッジ強調の度合いを強めたければフィルタのエッジ強調度を大きくすればよく、逆に元の画像データのエッジを活かすようにエッジ強調の度合いを弱めたければエッジ強調度を小さくすればよい。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例である複合機1の内部構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す複合機1の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを概略的に示す図である。 ガウスフィルタの一実施形態を示す7×7のマトリクスである。 ガウスフィルタ処理を行った画像データのパワースペクトルと原稿の線数との関係を示す図である。 注目画素及び周辺画素の画素値を模式的に表す図である。 判定部103による判定の流れを示すフローチャートである。 (a)は、ラプラシアンフィルタの一実施形態を示す5×5のマトリクスである。(b)は、ステップS105におけるラプラシアンフィルタ処理の流れを詳細に示す図である。 絵柄部におけるエッジを表した図であり、(a)は低線数スクリーンのスクリーン線数を212線とした場合の50%濃度を表す図であり、(b)は高線数スクリーンのスクリーン線数を424線(=212線×2)とした場合の50%濃度を表す図である。また、(c)は212線で12.5%濃度の背景の中に、424線で50%濃度のエッジがあるときの図であり、(d)は189線で12.5%濃度の背景の中に、424線で50%濃度のエッジがあるときの図である。
符号の説明
1 複合機
10 制御部
101 エッジ度算出部
102 濃度算出部
103 判定部
104 中間調処理実行部
105 ゲイン係数記憶部
106 所定値記憶部
11 画像処理部
111 ガウスフィルタ部
112 ラプラシアンフィルタ部
113 誤差拡散処理部
114 ディザ処理部
115 γ補正処理部

Claims (10)

  1. デジタル入力した画像データに対して、所定のマトリクスサイズのガウスフィルタを用いて平滑化処理を行う平滑化フィルタ手段と、
    前記平滑化フィルタ手段による平滑化処理が行われた画像データにおける画素のエッジ度を求めるエッジ度算出手段と、
    当該平滑化処理が行われた画像データにおける画素の周辺画素の濃度値を求める濃度算出手段と、
    前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度と、前記濃度算出手段により求められた濃度値とに基づき、画素のエッジ強調の度合いを判定する判定手段と、
    前記平滑化フィルタ手段による平滑化処理が行われた画像データに対して、所定のマトリクスサイズのエッジ強調フィルタを用い、前記判定手段により判定されたエッジ強調の度合いに基づいたエッジ強調処理を行うエッジフィルタ手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも低い場合、画素のエッジ強調の度合いとして第1のゲイン係数を割り当て、
    前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも高い場合、画素のエッジ強調の度合いとして第2のゲイン係数を割り当て、
    前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも低い場合、画素のエッジ強調の度合いとして第3のゲイン係数を割り当てるものであり、
    当該ゲイン係数の間には、
    第1のゲイン係数≧第2のゲイン係数≧第3のゲイン係数
    の関係が成り立っており、
    前記エッジフィルタ手段は、
    前記エッジ強調フィルタを用いた処理を行った画像データに、当該ゲイン係数を演算することでエッジ強調処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ゲイン係数、前記所定エッジ度及び所定濃度値は、ユーザが設定可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度と、前記濃度算出手段により求められた濃度値とに基づき、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに行う中間調処理をさらに選択するものであり、
    前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに対して、中間調処理として誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段と、
    当該エッジ強調処理が行われた画像データに対して、中間調処理としてディザ処理を行うディザ処理手段と、
    前記判定手段により判定された中間調処理に基づき、前記誤差拡散処理手段又はディザ処理手段を制御することで当該選択された中間調処理を実行させる中間調処理実行手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも低い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理として誤差拡散処理を選択することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも高い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理としてディザ処理を選択することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも低い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理としてディザ処理を選択することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記判定手段は、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも高く、前記濃度算出手段により求められた濃度値が予め設定された所定濃度値よりも高い場合、前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに、中間調処理として第1のスクリーンを形成するディザ処理を選択し、
    かつ、前記エッジ度算出手段により求められたエッジ度が予め設定された所定エッジ度よりも低い場合、当該画像データに中間調処理として第2のスクリーンを形成するディザ処理を選択するものであり、
    前記第1のスクリーンのスクリーン線数は、前記第2のスクリーンのスクリーン線数の2倍であることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  9. 前記エッジフィルタ手段によるエッジ強調処理が行われた画像データに対して、γ補正処理を行うγ補正処理手段をさらに備え、
    前記γ補正処理手段が画像出力時の補正に用いるγ補正テーブルは、中間調処理における濃度再現特性に応じて最適化されていることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記所定エッジ度及び所定濃度値は、ユーザが設定可能に構成されていることを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
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