JP2006156808A - 光送信モジュールおよび光受信モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光送信モジュールや光受信モジュールを効率よく製造する。
【解決手段】 送信サブアッセンブ14に無線ICタグ50を搭載し、レーザダイオード20の駆動回路24及び出力制御回路25とともに筐体12内に実装する。ICタグには、送信サブアッセンブリの特性データを記録しておく。この後、ICタグから特性データを読み取り、その特性データを用いて出力制御回路のパラメータの値を算出し、そのパラメータをその算出値に設定する。
【選択図】 図7
【解決手段】 送信サブアッセンブ14に無線ICタグ50を搭載し、レーザダイオード20の駆動回路24及び出力制御回路25とともに筐体12内に実装する。ICタグには、送信サブアッセンブリの特性データを記録しておく。この後、ICタグから特性データを読み取り、その特性データを用いて出力制御回路のパラメータの値を算出し、そのパラメータをその算出値に設定する。
【選択図】 図7
Description
この発明は、光通信において光信号の送信または受信あるいはその双方に使用されるモジュールに関する。
光通信では、光送信器および光受信器の双方の機能を併せ持つ光送受信モジュールがしばしば使用される。一般に、光送受信モジュールは、電気信号を受けこれを光信号に変換する送信サブアッセンブリ(Transmitter Optical Subassembly:TOSA)、光信号を受けこれを電気信号に変換する受信サブアッセンブリ(Receiver Optical Subassembly:ROSA)、モジュール外部から電気信号を受けてTOSAを駆動するための信号を生成する送信回路、ROSAからの電気信号を受けクロック再生、データ再生等を行う受信回路、及びこれらTOSA、ROSA、送信回路、受信回路を制御する制御回路から構成される。後三者(送信/受信/制御回路)は、同一の配線基板上に実装されるのが一般的である。TOSAには、光信号を生成するレーザダイオード(Laser Diode:LD)が含まれている。LDモジュールを駆動する送信回路は、通常、IC化されているので、LD駆動ICと呼ばれる。ROSAには、光信号を検出するフォトダイオード(Photodiode:PD)が含まれている。このPDとしては、しばしばアバランシェフォトダイオード(Avalanche Photodiode:APD)が使用される。
光送信器の基本特性である消光比(データ“1”に対応する光の強さとデータ“0”に対応する光の強さの比)は、動作温度によらず一定である必要がある。この要請は、1Gbps以上の伝送速度のもとで数10km以上の光伝送が要求される製品において特に強い。
消光比は、TOSAの温度特性とLD駆動ICの温度特性とに左右される。TOSA内のLDを駆動するためには、LDにバイアス電流と変調電流を供給する必要がある。光信号のデータ“0”に対応するのはバイアス電流であり、データ“1”に対応するのが(バイアス電流+変調電流)である。バイアス電流および変調電流に対するLDの発光特性(I−L特性)は大きな温度依存性を有している。温度が高くなれば、一定の消光比を保つために、バイアス電流、変調電流をともに上昇させる必要が生じる。
温度特性を補償するためには、その温度特性をあらかじめ測定することが必要となる。しかし、一般に、LD単独の温度特性データは取得できるものの、LD駆動IC単独の温度特性データを取得することは困難である。LD駆動ICの温度特性は、LD駆動ICを用いてLDを実際に駆動しながら測定する必要がある。しかし、この状態では、LDの温度特性の影響が大きく、LD駆動ICの温度特性だけを分離して評価することは難しい。
そこで、ディジタル制御ポテンショメータ(Digitally Controlled Potentiometer:DCP)を使用して温度特性を補償することの可能な光送受信モジュールが提案されている。DCPの抵抗値を調節することで、部品を交換することなく部品の温度特性のバラツキを補償することができる。
現在は、多数の光送受信モジュールを組み立てた後、その平均光出力および消光比が一定になるように調整を行う。光送受信モジュールでは、TOSAとLD駆動ICの温度特性が混在しており、この混在した温度特性を補償するように駆動ICのパラメータを設定する。
調整作業を大まかに説明すると、個々の光送受信モジュールごとに複数の温度(一般には三点、例えば、低温(−20℃前後)、室温、高温(70℃前後))で所望の平均光出力および消光比が得られるようにDCPの抵抗値を調整する。このとき、各温度下でモジュール内の温度センサから温度モニタ値を取得する。それらの調整値から、動作温度範囲内の他の温度下でのDCP抵抗値を算出し、それらの算出抵抗値に応じたディジタル設定値を温度モニタ値に対応付けてDCP内のメモリに記録する。このような調整を経て光送受信モジュールが完成する。送受信モジュールの動作時には、温度センサによる温度モニタ値が定期的にDCPに送られる。DCPは、その温度モニタ値に応じた設定値をメモリから読み出し、その設定値に基づいて抵抗値を設定する。
このほかに、APD用のバイアス回路内にDCPを設置した光送受信モジュールも提案されている(特許文献1を参照)。この光送受信モジュールを製造するときは、光送受信モジュールを組み立てた後、DCPの抵抗値を調整してROSAの温度特性を補償する。この調整作業では、複数の温度下でAPDの光電流増倍率が所望の値となるようにDCPの抵抗値を調整する。それらの調整値から様々な温度下での抵抗値を算出し、それらの算出抵抗値に応じたディジタル設定値を温度モニタ値に対応付けてDCP内のメモリに記録する。
特開2004−71982号公報
上記の調整作業は、比較的長い時間を要する。例えば、TOSAについては、複数の温度下でLD駆動IC内の自動出力制御回路を動作させ、DCP抵抗値を調整しながら、平均光出力および消光比が所望の値に安定化するのを待たなければならない。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、光送信モジュールまたは光受信モジュールを効率よく製造する方法を提供することを課題とする。
一つの側面において、本発明は、レーザダイオードおよび無線ICタグを搭載する送信サブアッセンブリ、レーザダイオードの駆動回路、ならびに駆動回路を制御してレーザダイオードの光出力を安定化する出力制御回路を筐体内に実装する第1の工程と、ICタグに記録された情報を用いて出力制御回路のパラメータを設定する第2の工程とを備える光送信モジュールの製造方法に関する。第1の工程は、送信サブアッセンブリの特性データをICタグに記録する工程を含んでいる。第2の工程は、ICタグから特性データを読み取り、その特性データを用いて上記パラメータを算出する工程を含んでいる。
送信サブアッセンブリは、レーザダイオードの光出力を検出してモニタ電流を生成する光検出器を更に搭載していてもよい。駆動回路は、出力制御回路からのバイアス制御電圧に対応するバイアス電流をレーザダイオードに供給する回路であってもよい。上記パラメータは、第1のパラメータと、温度依存性の第2のパラメータと、を含んでいてもよい。出力制御回路は、第1のパラメータに応じた変換利得でモニタ電流をモニタ電圧に変換し、そのモニタ電圧と所定の参照電圧との差を、温度依存性の第2のパラメータに応じて増幅して上記の制御電圧を生成する回路であってもよい。第1の工程は、温度に応じた第2パラメータの値を格納する第1の記憶装置、および光送信モジュールの内部温度を計測する温度センサを筐体内に更に実装してもよい。出力制御回路は、第1記憶装置から温度センサの出力に応じた値を読み取り、第2パラメータをその読み取り値に設定してもよい。第1の工程は、特性データとして、複数の温度下でのレーザダイオードのしきい値電流および発光効率と、ある温度下で送信サブアッセンブリの平均光出力がその仕様値に等しいときに生成されるモニタ電流とをICタグに記録する工程を含んでいてもよい。第2の工程は、ICタグからモニタ電流を読み取り、そのモニタ電流に対応するモニタ電圧が参照電圧に等しくなるような第1パラメータの値を算出し、第1パラメータをその算出値に設定するとともに、ICタグからしきい値電流および発光効率を読み取り、複数の温度下で平均光出力および消光比がそれらの仕様値に等しくなるような第2パラメータを算出し、その算出値を当該複数の温度に対応付けて第1記憶装置に格納する工程を含んでいてもよい。
駆動回路は、所定の電流電圧特性に基づいて上記の制御電圧に対応するバイアス電流を生成する回路であってもよい。第2パラメータの算出は、ICタグから読み取ったしきい値電流および発光効率を用いて、複数の温度下で平均光出力および消光比がそれぞれの仕様値に等しくなるようなバイアス電流を算出し、その算出されたバイアス電流に対応する第2パラメータを上記の電流電圧特性に基づいて算出してもよい。
第1の工程は、第1記憶装置を内蔵する第1のディジタル制御ポテンショメータを筐体内に更に実装してもよい。第2パラメータは、第1ポテンショメータの抵抗値を定めるパラメータであってもよい。
第1の工程は、第2の記憶装置を内蔵する第2のディジタル制御ポテンショメータを筐体内に更に実装してもよい。第2記憶装置は、上記の第1パラメータとして、第2ポテンショメータの抵抗値を定めるパラメータを格納してもよい。第2の工程は、算出した第1パラメータを第2記憶装置に格納してもよい。
別の側面において、本発明は、アバランシェフォトダイオードおよび無線ICタグを搭載する受信サブアッセンブリ、ならびにアバランシェフォトダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス回路を筐体内に実装する第1の工程と、ICタグに記録された情報を用いてバイアス回路のパラメータを設定する第2の工程とを備える光受信モジュールの製造方法に関する。第1の工程は、受信サブアッセンブリの特性データをICタグに記録する工程を含んでいてもよい。第2の工程は、ICタグから特性データを読み取り、その特性データを用いて上記パラメータを算出する工程を含んでいてもよい。
第1の工程は、温度に応じた上記パラメータの値を格納する記憶装置、および光受信モジュールの内部温度を計測する温度センサを筐体内に更に実装してもよい。バイアス回路は、直流電圧を生成する電圧発生回路と、上記パラメータに応じた分圧比で直流電圧を分圧する分圧回路を含んでいてもよい。電圧発生回路は、分圧回路の出力電圧を所定の参照値に保つように直流電圧を調整する回路であってもよい。分圧回路は、記憶装置に格納された、温度センサの出力に応じた値を上記パラメータとして使用する回路であってもよい。第1の工程は、特性データとして、所定の温度下でのアバランシェフォトダイオードの暗電流ブレークダウン電圧と、その所定温度と異なる温度下でのブレークダウン温度係数とを無線ICタグに記録する工程を更に含んでいてもよい。第2の工程は、ICタグから暗電流ブレークダウン電圧およびブレークダウン温度係数を読み取り、それらを用いて複数の温度下でのバイアス電圧を算出し、それらのバイアス電圧が前記アバランシェフォトダイオードに印加されるように前記パラメータの値を上記の参照値を用いて算出し、その算出値を当該複数の温度に対応付けて記憶装置に格納する工程を含んでいてもよい。
分圧回路は、上記の記憶装置を内蔵するディジタル制御ポテンショメータを含んでいてもよい。上記のパラメータは、そのポテンショメータの抵抗値を定めるパラメータであってもよい。
本発明の方法では、サブアッセンブリの特性データを使用して回路パラメータを算出するので、回路パラメータを計測するよりも迅速に回路パラメータを定めることができる。また、特性データはサブアッセンブリ上のICタグに記録されているので、特性データを検索する作業も必要ない。したがって、回路パラメータの調整を迅速に完了して、光送信モジュールまたは光受信モジュールを効率よく製造することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、図1に示される光送受信モジュールを製造する。この光送受信モジュール10は、筐体12内に固定された送信サブアッセンブリ(TOSA)14、受信サブアッセンブリ(ROSA)16および回路基板18を有している。
TOSA14は、レーザダイオード(LD)モジュール15、光学系54および光コネクタ55を含んでいる。LDモジュール15内のLDは、電気信号を受け、それに応じた光信号を出力する。この光信号は光学系54によって光コネクタ55内の光ファイバに結合され、その光ファイバを通じて外部に出力される。一方、ROSA16は、フォトダイオード(PD)モジュール17、光学系56および光コネクタ57を含んでいる。光コネクタ57内の光ファイバが光信号を受けると、その光信号は光学系56によってPDモジュール17内のAPDに結合される。APDは、その光信号に応じた電気信号を出力する。LDモジュール15には無線ICタグ50が、PDモジュール17には無線ICタグ52がそれぞれ固定されている。これらのICタグの記録内容については後述する。
回路基板18には、送信回路、受信回路および制御回路が実装されている。送信回路は、光送受信モジュール10の外部から電気信号を受け、TOSA14を駆動するための信号を生成する。受信回路は、ROSA16から電気信号を受け、クロック再生やデータ再生等の信号処理を行う。制御回路は、送信回路、受信回路、TOSA14およびROSA16を制御する。回路基板18には、光送受信モジュール10の外部との間で電気信号を送受したり、電源の供給を受けたりするための電気コネクタも設けられている。
図2は、光送受信モジュール10の回路構成を示すブロック図である。LDモジュール15は、LD20とモニタPD22を有する。モニタPD22は、LD20の光出力を検出し、その光出力に応じたモニタ電流を生成する。LDモジュール15には、LDドライバ24が接続される。LDドライバ24は、バイアス電流をLD20に供給してLD20を駆動する。また、LDドライバ24は、正相および逆相のデータ信号TD、TDBを受けて変調電流を生成し、LD20に供給する。したがって、LD20は、データ信号TD、TDBに応じた光出力を生成する。この光出力は、光コネクタ55内の光ファイバ21を通じて外部に送信される。
LDドライバ24は、自動出力制御(Automatic Power Control:APC)回路25を含んでいる。APC回路25は、モニタPD22の出力に基づいた負帰還制御によってLD20の平均光出力を一定に保つ。
APC回路25には、二つのディジタル制御ポテンショメータ(DCP)26、27が接続されている。図3は、DCPの構造を示す概略図である。DCPは、抵抗体60、ワイパー61、制御回路62および記憶装置63(例えば不揮発性メモリ)を有する可変抵抗器であり、ワイパー61の位置に応じた抵抗値を有する。制御回路62は、記憶装置63に保持されたディジタル設定値を読み出し、その設定値が示す位置にワイパー61を配置して、DCPの抵抗値を定める。抵抗体60の両端の端子64、65間に電圧を印加すれば、ワイパー61に設けられたワイパー端子66には、その印加電圧をワイパー61の位置に応じて分圧した電圧が発生する。
図4は、APC回路25のDCP26、27に関連する部分を示す回路図である。モニタPD22によって生成されたモニタ電流IPはDCP26を流れ、その両端に電圧を発生させる。この電圧はプリアンプ44によって増幅され、電圧V0となる。このように、モニタ電流IPは、DCP26によってモニタ電圧V0に変換される。DCP26の抵抗値RD1は、この電流電圧変換の利得を定める。モニタ電圧V0は、反転増幅回路45〜49によって増幅される。
反転増幅回路45は、モニタ電圧V0と参照電圧VR1との差を、二つの抵抗値R1、R2で定まる利得で増幅する。反転増幅回路46は、反転増幅回路45の出力電圧V1と参照電圧VBR1との差を、二つの抵抗値R3、R4で定まる利得で増幅する。反転増幅回路47は、反転増幅回路46の出力電圧V2と参照電圧VBR2との差を、二つの抵抗値R7、R8で定まる利得で増幅する。反転増幅回路47の出力電圧VBは、LDドライバ24に供給され、LD20のバイアス電流を制御する。LDドライバ24は、所定の電流電圧特性に基づいて、電圧VBに応じた大きさのバイアス電流IBを生成し、LD20に供給する。本実施形態では、この電流電圧特性は、電圧VBをバイアス電流IBに対応付ける一次関数である。反転増幅回路47の参照電圧VBR2は、DCP27のワイパー端子66から出力される電圧であり、したがって、DCP27の抵抗値に応じて変化する。
反転増幅回路45の出力電圧V1は、反転増幅回路48にも入力される。反転増幅回路48は、電圧V1と参照電圧VMR1との差を、二つの抵抗値R5、R6で定まる利得で増幅する。反転増幅回路48の出力電圧V3は、反転増幅回路49に入力される。反転増幅回路49は、電圧V3と参照電圧VMR2との差を、二つの抵抗値R9、R10で定まる利得で増幅する。反転増幅回路49の出力電圧VMは、LDドライバ24に供給され、LD20の変調電流を制御する。LDドライバ24は、電圧VMに応じた大きさの変調電流IMを生成し、LD20に供給する。
APC回路25の出力電圧VBおよびVMは、モニタ電圧V0を一定値、すなわち参照電圧VR1に近づけるようにバイアス電流IBおよび変調電流IMを定める。この結果、APC回路25は、LD20の平均光出力を安定化する。
LDドライバ24には、モニタIC28が接続されている。モニタIC28は、回路基板18上の他の回路やTOSA14、ROSA16の動作を制御する。例えば、モニタIC28は、DCP26、27内の制御回路62に制御信号を送り、記憶装置63にデータを書き込み、DCPの抵抗値を設定することができる。モニタIC28内には、光送受信モジュール10の内部温度を計測する温度センサ29が設けられている。モニタIC28には、種々のパラメータを記憶するためのEEPROM30が接続されている。また、LDドライバ24およびモニタIC28には、電源監視IC32も接続されている。
ROSA16は、APD34およびプリアンプ36を有する。APD34は、光コネクタ57内の光ファイバ35を通じて外部から送信される光入力を検出し、その光入力に応じた電流を生成する。以下では、この電流を「APD電流」と呼ぶことにする。APD34には、APD34に逆バイアス電圧を印加するバイアス回路38が接続される。バイアス回路38はDCP40を含んでおり、モニタIC28は、DCP40内の記憶装置63にデータを書き込んで、DCPの抵抗値を設定することができる。APD電流はプリアンプ36によって電圧信号に変換され、ROSA16から出力される。プリアンプ36にはポストアンプ42が接続されており、ROSA16の出力信号を増幅して、正相および逆相のデータ信号RD、RDBを生成する。
図5は、バイアス回路38を示す回路図である。バイアス回路38内のDC−DCコンバータ70は直流の電源電圧V4を昇圧し、ノード71に直流電圧V5を生成する。ノード71とAPD34との間には、抵抗値100kΩの直列抵抗72が接続されており、APD電流IAに応じた電圧降下を電圧V5に与える。ノード71およびAPD34間の他の抵抗は十分に小さいので、APD34に印加されるバイアス電圧VAは、実質的にV5−100kΩ×IAに等しい。
ノード71とAPD34との間には、APD34に過大なバイアス電圧が印加されることを防ぐAPD保護回路74が設けられている。この回路74内には抵抗器76が設けられている。この抵抗器76は、抵抗器75およびDCP40とともにノード71に直列に接続されている。これらの抵抗器は、ノード71の電圧V5を分圧する分圧回路を構成する。抵抗器75はDCP40よりも十分に大きな抵抗値を有するので、抵抗器76およびDCP40間のノード77には、V5・RD2/(R+RV)の電圧が発生する。ここで、R、RV、RD2は、それぞれ抵抗器75、抵抗器76、DCP40の抵抗値である。DC−DCコンバータ70のフィードバック端子には、ノード77の電圧にほぼ等しいフィードバック電圧VFBが印加される。DC−DCコンバータ70は、フィードバック電圧VFBを一定に保つように出力電圧V5を負帰還制御する。
TOSA14およびROSA16には、それぞれ無線ICタグ50、52が搭載されている。図6は、ROSA16上の無線ICタグ52を示す斜視図である。本実施形態では、ROSA16のステム80の底面にICタグ52が固定されている。TOSA14についても同様の位置にICタグ50が固定されている。ただし、他の位置にICタグ50、52を固定することも可能である。
無線ICタグは、RFID(Radio Frequency Identification)チップとも呼ばれ、情報を記録することができる。ICタグは、無線を用いて外部装置との間で情報を送受信することができる。このため、ICタグに対しては、外部のリーダやライタを用いて情報を読み出し、あるいは書き込むことができる。本実施形態で使用するICタグ50、52は、非接触電力伝送技術を利用して、外部装置から受信した無線信号から自身の駆動電力を生成する。
TOSA14に搭載されたICタグ50には、LD20の幾つかの温度特性データが記録されている。まず、複数の温度下でのLD20のしきい値電流ITHが記録されている。本実施形態では、一例として、室温TR(=25℃)、低温TL(=−20℃)および高温TH(=70℃)という三つの温度下でのしきい値電流ITHr、ITHlおよびITHhがICタグ50に記録されているものとする。ICタグ50には、室温でのLD20の発光効率EFと、低温、高温での発光効率の温度係数fEFl、fEFhも記録されている。低温または高温での発光効率は、室温での発光効率EFに低温または高温での温度係数fEFl、fEFhを乗算することにより得られる。したがって、ICタグ50には、室温、低温および高温での発光効率が記録されているに等しい。さらに、ICタグ50には、モニタ電流値IPRも記録されている。モニタ電流値IPRは、TOSA14を筐体12に実装する前にある温度(本実施形態では室温)下で駆動し、LD20に仕様値の光出力を生成させたときにモニタPD22から出力される電流の値である。
ROSA16に搭載されたICタグ52には、室温での暗電流ブレークダウン電圧VBRと、低温および高温でのブレークダウン温度係数fBRlおよびfBRhが記録されている。低温、高温での暗電流ブレークダウン電圧は、室温での暗電流ブレークダウン電圧VBRに低温、高温での温度係数fBRl、fBRhを乗算することにより得られる。したがって、ICタグ52には、室温、低温および高温での暗電流ブレークダウン電圧が記録されているに等しい。
以下では、光送受信モジュール10の製造方法を説明する。図7は、この製造方法を示すフローチャートである。光送受信モジュール10の製造は、大きく二つの段階に分けられる。第1の段階は光送受信モジュール10の組立てであり、第2の段階は回路基板18のパラメータ設定である。
まず、TOSA14およびROSA16が組み立てられる。TOSA14は、LD20、モニタPD22、光学系54および光コネクタ55を筐体に実装することにより組み立てられる(ステップS710)。組立てが終わったら、TOSA14の表面にICタグ50を固定する(ステップS712)。
TOSA14の組立てが終わると、LD20の温度特性データが計測される(ステップS714)。LD20のしきい値電流や発光効率、その温度係数は、通常、LD20の製造業者から提供される。これに対し、上記のモニタ電流値IPRは、TOSA14の光出力が所定の仕様値に一致するときにモニタPD22から出力される電流の値であるため、TOSA14を組み立てた後に計測する必要がある。そこで、ステップS714では、以下の手順によりモニタ電流値IPRを計測する。すなわち、ある温度の下でTOSA14をホスト装置に接続し、LD20に直流電流を供給して、TOSA14の光出力を外部のパワーモニタで測定する。通常は、室温の下で光出力を測定するが、他の温度の下で測定してもよい。直流電流を調節してTOSA14の光出力を仕様値に合わせ、そのときにモニタPD22から出力されるモニタ電流の値IPRを検出する。また、LD20のしきい値電流や発光効率、その温度係数についても実際に計測してもよい。
この後、ライタを用いて、しきい値電流、発光効率、温度係数およびモニタ電流値をICタグ50に記録する(ステップS716)。
なお、ICタグ50の取付け(ステップS712)と温度特性データの計測(ステップS714)とは順序を逆にしてもよい。また、先にICタグ50に温度特性データを記録してから、TOSA14にICタグ50を固定してもよい。
一方、ROSA16は、APD34、プリアンプ36、光学系56および光コネクタ57を筐体に実装することにより組み立てられる(ステップS720)。組立てが終わったら、ROSA16の表面にICタグ52を固定する(ステップS722)。続いて、ライタを用いて、APD34の温度特性データ、すなわち室温での暗電流ブレークダウン電圧と、低温および高温でのブレークダウン温度係数をICタグ52に記録する(ステップS724)。これらのデータは、通常、APD34の製造業者から提供される。もちろん、これらのデータを実際に計測してもよい。なお、先にICタグ52に温度特性データを記録してから、ROSA16にICタグ52を固定してもよい。
この後、TOSA14およびROSA16を回路基板18とともに筐体12内に実装し、光送受信モジュール10を得る(ステップS730)。続いて、光送受信モジュール10にホスト装置を接続し、室温TR、低温TLおよび高温TH下で温度センサ29によって計測された内部温度、すなわち温度モニタ値DTr、DTl、DThを取得する(ステップS732)。これらの温度モニタ値は、温度センサ29のアナログ出力から変換されたディジタル値であり、ホスト装置からの要求に応じて、モニタIC28からホスト装置に送信される。
次に、ICタグ50、52に記録されたデータを用いて回路基板18のパラメータを設定する(ステップS734)。この作業には、ICタグ50内のデータを用いたDCP26、27の抵抗値の設定と、ICタグ52内のデータを用いたDCP40の抵抗値の設定が含まれる。
まず、DCP26、27の設定を説明する。リーダを用いてICタグ50から温度特性データが読み取られ、光送受信モジュール10に接続されたホスト装置にそのデータが転送される。ホスト装置は、反転増幅回路45(図4を参照)の参照電圧VR1、プリアンプ44(図4を参照)の利得β、およびICタグ50から読み取ったモニタ電流値IPRを用いてDCP26の抵抗値RD1を算出する。具体的には、VR1/β・IPRの演算を行う。つまり、抵抗値RD1は、TOSA14の平均光出力が仕様値に等しいときにモニタ電圧V0が参照電圧VR1に等しくなるように算出される。ホスト装置は、算出された抵抗値RD1に応じたDCP26のディジタル設定値DW1を定め、それをモニタIC28に送信する。モニタIC28は、DCP26の制御回路62に命令を送り、その設定値DW1をDCP26内の記憶装置63に格納させる。こうして、DCP26の抵抗値が上記の算出値に設定される。
光送受信モジュール10の動作時には、DCP26の制御回路62が、この設定値を記憶装置63から読み取り、その設定値が示す位置にワイパー61を配置して、DCP26の抵抗値をRD1に設定する。
また、ホスト装置は、以下の計算式に従って変調電流IMおよびバイアス電流IBを算出する。
ここで、P、ERは光送受信モジュール10の平均光出力および消光比の仕様値を表し、ITHはLD20のしきい値電流、EF、fEFはLD20の発光効率とその温度係数を表している。これらの式は、次の式
ER=(IB−ITH+IM)/(IB−ITH) (3)
P=(IB−ITH+IM/2)・EF×fEF (4)
から得ることができる。
ER=(IB−ITH+IM)/(IB−ITH) (3)
P=(IB−ITH+IM/2)・EF×fEF (4)
から得ることができる。
(1)、(2)式の演算は、室温、高温、低温の各々でのITH、EF、fEFを使用して行われる。なお、室温下での発光効率の温度係数fEFは1とする。この結果、室温、高温および低温下で平均光出力および消光比がそれらの仕様値に等しくなるような変調電流IMおよびバイアス電流IBが算出される。
ホスト装置は、反転増幅回路47(図4を参照)の出力電圧VBをバイアス電流IBに対応付ける電流電圧特性に従って、バイアス電流IBの算出値に対応する反転増幅回路47の参照電圧VBR2を算出する。ホスト装置は、算出した参照電圧VBR2がDCP27のワイパー端子66から出力されるようなディジタル設定値DW2を算出する。こうして、室温、高温および低温下での設定値DW2r、DW2hおよびDW2lが得られる。
ホスト装置は、これらの設定値DW2r、DW2hおよびDW2lと室温、高温および低温下での温度モニタ値DTr、DTlおよびDThを用いて、内挿法または外挿法により、より多数の温度下での設定値DWを算出する。本実施形態では、一例として、光送受信モジュール10の動作温度範囲の全体にわたる64個の温度下での設定値DW2を算出する。ホスト装置は、算出した設定値DW2を、それら64個の温度を示す温度モニタ値DTに対応付けてテーブルを作成し、そのテーブルをモニタIC28に送信する。モニタIC28は、DCP27の制御回路62に命令を送り、そのテーブルをDCP27内の記憶装置63に格納させる。こうして、DCP27の抵抗値が設定される。
光送受信モジュール10の動作時には、モニタIC28が温度モニタ値DTをDCP27に送信する。DCP27は、その温度モニタ値DTに対応する設定値DW2を記憶装置63内のテーブルから読み取り、その設定値DW2が示す位置にワイパー61を配置して、DCP27の抵抗値を設定する。この結果、光送受信モジュール10の動作中に温度が変化しても、LD20の平均光出力および消光比をそれらの仕様値に保つことができる。
次に、ICタグ52内のデータを用いたDCP40の設定を説明する。リーダを用いてICタグ52から温度特性データが読み取られ、光送受信モジュール10に接続されたホスト装置にそのデータが転送される。ホスト装置は、以下の式に従ってAPD34のバイアス電圧VAを算出する。
VA=α・[VBR+fBR・(T−TR)] (5)
ここで、VBRは室温TRでの暗電流ブレークダウン電圧であり、αは所定の定数(0<α<1)であり、fBRはブレークダウン温度係数であり、Tは光送受信モジュール10の動作温度である。定数αは、APD34の光電流増倍率が所望の値となるように定められ、本実施形態では0.91である。
ここで、VBRは室温TRでの暗電流ブレークダウン電圧であり、αは所定の定数(0<α<1)であり、fBRはブレークダウン温度係数であり、Tは光送受信モジュール10の動作温度である。定数αは、APD34の光電流増倍率が所望の値となるように定められ、本実施形態では0.91である。
(5)式に示されるように、本発明者の知見によれば、ある基準温度(本実施形態では室温)での暗電流ブレークダウン電圧を適当な倍率αで低減し、ブレークダウン温度係数を用いて温度に応じた補正を加えることにより、適切なバイアス電圧を得ることができる。ホスト装置は、(5)式に従って、室温、高温、低温下でのAPDバイアス電圧VAを算出し、その算出値を用いてDCP40の抵抗値RD2を算出する。以下では、この算出方法を説明する。
APD34に光が入力されていないとき、APD34を流れる電流は暗電流のみであり、これは非常に小さい。このため、APD34に直列接続された抵抗器72(図5を参照)での電圧降下も十分に小さい。したがって、バイアス電圧VAはDC−DCコンバータ70の出力電圧V5に等しいと見なせる。
一方、フィードバック電圧VFBはノード77の電圧V5・RD2/(R+RV)にほぼ等しく、これは負帰還制御によって所定の参照値に保たれる。この参照値をVFBRと表すと、
VFBR=V5・RD2/(R+RV) (6)
が成り立つ。R、RVおよびVFBRは既知なので、バイアス電圧VAの算出値を電圧V5に代入すれば、DCP40の抵抗値RD2を算出することができる。この演算は、室温、高温および低温下でのバイアス電圧VAの算出値を使用して行われる。こうして、室温での抵抗値RD3r、高温での抵抗値RD3h、低温での抵抗値RD3lが算出される。ホスト装置は、これらの抵抗値に応じた室温、高温および低温下でのディジタル設定値DW3r、DW3h、DW3lを定める。
VFBR=V5・RD2/(R+RV) (6)
が成り立つ。R、RVおよびVFBRは既知なので、バイアス電圧VAの算出値を電圧V5に代入すれば、DCP40の抵抗値RD2を算出することができる。この演算は、室温、高温および低温下でのバイアス電圧VAの算出値を使用して行われる。こうして、室温での抵抗値RD3r、高温での抵抗値RD3h、低温での抵抗値RD3lが算出される。ホスト装置は、これらの抵抗値に応じた室温、高温および低温下でのディジタル設定値DW3r、DW3h、DW3lを定める。
次に、ホスト装置は、これらの設定値DW3r、DW3hおよびDW3lと室温、高温および低温下での温度モニタ値DTr、DTlおよびDThを用いて、内挿法または外挿法により、より多数の温度下での設定値DW3を算出する。例えば、DCP27の設定値と同様に、64個の温度下での設定値DW3が算出される。ホスト装置は、算出した設定値DW3を、それら64個の温度を示す温度モニタ値DTに対応付けてテーブルを作成し、そのテーブルをモニタIC28に送信する。モニタIC28は、DCP40の制御回路62に命令を送り、そのテーブルをDCP40内の記憶装置63に格納させる。こうして、DCP40の抵抗値が設定される。DCP26、27、40の設定がすべて完了すると、光送受信モジュール10が完成する。
光送受信モジュール10の動作時には、モニタIC28が温度モニタ値DTをDCP40に送信する。DCP40は、その温度モニタ値DTに対応する設定値DW3を記憶装置63内のテーブルから読み取り、その設定値DW3が示す位置にワイパー61を配置して、DCP40の抵抗値を設定する。この結果、光送受信モジュール10の動作中に温度が変化しても、DCP40の抵抗値の変更に応じてAPDバイアス電圧が変化し、それによってAPD34の光電流増倍率が所望の値に保たれる。
以下では、本実施形態の利点を説明する。本実施形態では、サブアッセンブリの温度特性データを使用してDCPのディジタル設定値を算出する。したがって、複数の温度下で光送受信モジュールを駆動してDCPの最適な抵抗値を計測するよりも迅速にDCPの抵抗値を設定することができる。この結果、DCP抵抗値の調整を迅速に完了して、光送受信モジュールを効率よく製造することができる。また、TOSAおよびROSAの温度特性データは、そのTOSAおよびROSA上に固定されたICタグに記録されている。このため、あるアッセンブリのデータを他のアッセンブリのデータと取り違えることがなく、したがって、DCPの抵抗値を確実に最適化できる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記(5)式における定数αを、すべての光送受信モジュール10に対して共通に使用する必要は必ずしもない。例えば、個々の光送受信モジュール10に要求される受信感度をICタグ52に記録しておき、パラメータ設定(ステップS734)においてICタグ52からその感度を読み取り、その感度に応じて個々の光送受信モジュール10ごとに定数αを定めてもよい。
10…光送受信モジュール、12…筐体、14…TOSA、15…LDモジュール、16…ROSA、17…PDモジュール、18…回路基板、20…LD、22…モニタPD、24…LDドライバ、25…APC回路、26、27および40…DCP、28…モニタIC、34…APD、36…プリアンプ、38…バイアス回路
Claims (8)
- レーザダイオードおよび無線ICタグを搭載する送信サブアッセンブリ、前記レーザダイオードの駆動回路、ならびに前記駆動回路を制御して前記レーザダイオードの光出力を安定化する出力制御回路を筐体内に実装する第1の工程と、
前記ICタグに記録された情報を用いて前記出力制御回路のパラメータを設定する第2の工程と、
を備える光送信モジュールの製造方法であって、
前記第1の工程は、前記送信サブアッセンブリの特性データを前記ICタグに記録する工程を含んでおり、
前記第2の工程は、前記ICタグから前記特性データを読み取り、その特性データを用いて前記パラメータを算出する工程を含んでいる、
光送信モジュールの製造方法。 - 前記送信サブアッセンブリは、前記レーザダイオードの光出力を検出してモニタ電流を生成する光検出器を更に搭載しており、
前記駆動回路は、前記出力制御回路からのバイアス制御電圧に対応するバイアス電流を前記レーザダイオードに供給する回路であり、
前記パラメータは、第1のパラメータと、温度依存性を有する第2のパラメータと、を含んでおり、
前記出力制御回路は、前記第1のパラメータに応じた変換利得で前記モニタ電流をモニタ電圧に変換し、そのモニタ電圧と所定の参照電圧との差を、前記第2のパラメータに応じて増幅して前記バイアス制御電圧を生成する回路であり、
前記第1の工程は、温度に応じた前記第2パラメータの値を格納する第1の記憶装置、および前記光送信モジュールの内部温度を計測する温度センサを前記筐体内に実装する工程と、前記特性データとして、複数の温度下での前記レーザダイオードのしきい値電流および発光効率と、ある温度下で前記送信サブアッセンブリの平均光出力がその仕様値に等しいときに生成される前記モニタ電流と、を前記ICタグに記録する工程と、を含んでおり、
前記第2の工程は、前記ICタグから前記モニタ電流を読み取り、そのモニタ電流に対応する前記モニタ電圧が前記参照電圧に等しくなるような前記第1パラメータを算出するとともに、前記ICタグから前記しきい値電流および発光効率を読み取り、複数の温度下で平均光出力および消光比がそれぞれの仕様値に等しくなるような前記第2パラメータを算出し、その算出値を当該複数の温度に対応付けて前記第1記憶装置に格納する工程を含んでいる、
請求項1に記載の光送信モジュールの製造方法。 - 前記駆動回路は、所定の電流電圧特性に基づいて前記バイアス制御電圧に対応するバイアス電流を生成する回路であり、
前記第2パラメータの算出は、前記ICタグから読み取ったしきい値電流および発光効率を用いて、前記複数の温度下で平均光出力および消光比がそれぞれの仕様値に等しくなるような前記バイアス電流を算出し、その算出されたバイアス電流に対応する前記第2パラメータを前記電流電圧特性に基づいて算出する、
請求項2に記載の光送信モジュールの製造方法。 - 前記第1の工程は、前記第1記憶装置を内蔵する第1のディジタル制御ポテンショメータを前記筐体内に更に実装し、
前記第2パラメータは、前記第1のポテンショメータの抵抗値を定めるパラメータである、
請求項2または3に記載の光送信モジュールの製造方法。 - 前記第1の工程は、第2の記憶装置を内蔵する第2のディジタル制御ポテンショメータを筐体内に更に実装し、
前記第2記憶装置は、前記第1パラメータとして、前記第2のポテンショメータの抵抗値を定めるパラメータを格納し、
前記第2の工程は、算出した前記第1パラメータを前記第2記憶装置に格納する工程を含んでいる、
請求項2〜4のいずれかに記載の光送信モジュールの製造方法。 - アバランシェフォトダイオードおよび無線ICタグを搭載する受信サブアッセンブリ、ならびに前記アバランシェフォトダイオードにバイアス電圧を印加するバイアス回路を筐体内に実装する第1の工程と、
前記ICタグに記録された情報を用いて前記バイアス回路のパラメータを設定する第2の工程と、
を備える光受信モジュールの製造方法であって、
前記第1の工程は、前記受信サブアッセンブリの特性データを前記ICタグに記録する工程を含んでおり、
前記第2の工程は、前記ICタグから前記特性データを読み取り、その特性データを用いて前記パラメータを算出する工程を含んでいる、
光受信モジュールの製造方法。 - 前記第1の工程は、温度に応じた前記パラメータの値を格納する記憶装置、および前記光受信モジュールの内部温度を計測する温度センサを前記筐体内に実装する工程と、前記特性データとして、所定の温度下での前記アバランシェフォトダイオードの暗電流ブレークダウン電圧と、その所定温度と異なる温度下でのブレークダウン温度係数とを前記無線ICタグに記録する工程と、を含んでおり、
前記バイアス回路は、直流電圧を生成する電圧発生回路と、前記パラメータに応じた分圧比で前記直流電圧を分圧する分圧回路を含んでおり、
前記電圧発生回路は、前記分圧回路の出力電圧を所定の参照値に保つように前記直流電圧を調整する回路であり、
前記分圧回路は、前記記憶装置に格納された、前記温度センサの出力に応じた値を前記パラメータとして使用する回路であり、
前記第2の工程は、前記ICタグから前記暗電流ブレークダウン電圧および前記ブレークダウン温度係数を読み取り、それらを用いて複数の温度下でのバイアス電圧を算出し、それらのバイアス電圧が前記アバランシェフォトダイオードに印加されるように前記パラメータを前記参照値を用いて算出し、その算出値を当該複数の温度に対応付けて前記記憶装置に格納する工程を含んでいる、
請求項6に記載の光受信モジュールの製造方法。 - 前記分圧回路は、前記記憶装置を内蔵するディジタル制御ポテンショメータを含んでおり、
前記パラメータは、前記ポテンショメータの抵抗値を定めるパラメータである、
請求項6または7に記載の光受信モジュールの製造方法。
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