JP2006156461A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006156461A
JP2006156461A JP2004340573A JP2004340573A JP2006156461A JP 2006156461 A JP2006156461 A JP 2006156461A JP 2004340573 A JP2004340573 A JP 2004340573A JP 2004340573 A JP2004340573 A JP 2004340573A JP 2006156461 A JP2006156461 A JP 2006156461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive layer
conductive
insulating film
type
conductivity type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004340573A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Takemori
俊之 竹森
Yuji Watanabe
祐司 渡辺
Kunihito Oshima
邦仁 大島
Masato Itoi
正人 糸井
Fuminori Sasaoka
史典 笹岡
Kazushige Matsuyama
一茂 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2004340573A priority Critical patent/JP2006156461A/ja
Publication of JP2006156461A publication Critical patent/JP2006156461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】
トレンチゲート構造を持つ半導体装置において、溝とドレイン層との間の部分の抵抗成分を低減することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
ソース電極膜24とドレイン電極膜23との間に電圧を印加するとともに、ゲート電極膜16とソース電極膜24との間に閾値以上の電圧を印加すると、ドレイン電極膜23からソース電極24へ電流が流れる。このとき、チャネルとN型ドレイン層11との間においては、N型ドリフト層13よりも抵抗成分が低いN型埋込導電領域12が主な電流経路となる。したがって、抵抗成分の低いN型埋込導電領域12を形成すると共に、オンしているときにN型埋込導電領域12を経路として電流が流れるようにしているので、とドレイン層との間の部分の抵抗成分を低減することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関するものであり、特にトレンチゲートを持つものに関する。
パワーMOSFETの構成を有する半導体装置において、トレンチゲート構造を持つものは、近年、DC−DCコンバータなど各種電源に幅広く応用されている。このような半導体装置の一例を図37に示す。図37は、従来技術に係る半導体装置の例を示す斜視図である。図37の符号において、10はMOSFET、11はN型ドレイン層、13はN型ドリフト層、14はゲート絶縁膜、15はP型ボディ層、16はゲート電極膜、17はN型ソース領域、18はP型拡散領域、19はBPSG膜、23はドレイン電極膜、24はソース電極膜、25は溝を示している。
MOSFET10は、N型ドレイン層11上にN型ドリフト層13を積層し、さらにN型ドリフト層13上にP型ボディ層15を形成している。また、P型ボディ層15上には、N型ソース領域17及びP型拡散領域18を形成している。N型ドリフト層13はエピタキシャル成長で形成された単結晶シリコンの層で形成したものである。また、P型ボディ層15、N型ソース領域17及びP型拡散領域18は、N型ドリフト層13の内部に不純物を拡散することによって形成されている。
型ソース領域17は、P型拡散領域18を挟み込むとともに、溝25内面上のゲート絶縁膜14に隣接するように形成される。P型拡散領域18は、2つのN型ソース領域17に挟まれるように形成されており、またN型ソース領域17よりもやや深く形成される。溝25は、N型ソース領域17及びP型拡散領域18を形成したエピタキシャル成長で形成した層の表面から、P型ボディ層15を貫通してN型ドリフト層13まで達するように形成されている。
さらに、溝25の内面上には、ゲート絶縁膜14が形成されている。さらに、ゲート絶縁膜14で囲まれる空間を充填するようにゲート電極膜16を形成している。また、ゲート絶縁膜14の上部は、ゲート電極膜16を上方から覆うとともに、溝25の外まで延びて隣接するN型ソース領域17の表面の一部を覆っている。くわえて、ゲート絶縁膜14上には、BPSG(Boron−doped Phosphosilicate Glass)膜19を形成している。
また、BPSG膜19及びP型拡散領域18の表面、ならびにN型ソース領域17の露出している表面上には、ソース電極膜24を形成している。くわえて、N型ドレイン層11の表面上にはドレイン電極膜23を形成している。なお、P型拡散領域18及びN型ソース領域17は、ストライプ状に形成されており、溝25もこれらに対して平行に、かつストライプ状に形成されている。(このような構造の一例として、例えば、特許文献1参照。)
ここで、MOSFET10において、ソース電極膜24とドレイン電極膜23との間に電圧を印加するとともに、ゲート電極膜16とソース電極膜24との間に閾値(VGS(th))以上の電圧を印加すると、P型ボディ層15のゲート絶縁膜14との境界面の近傍に反転層が形成されてチャネルとなる。そして、このチャネルを通ってドレイン電極膜23からソース電極24へ電流が流れる。
ところで、このような半導体装置の構造の微細化が進むにつれて、N型ドリフト層13の抵抗成分の大きさが問題となってきている。すなわち、以前から問題とされていた上記のチャネルにおける抵抗成分は、半導体装置の微細化を進めるにつれて相対的に小さくすることができた。これに対して、N型ドリフト層13の溝25とN型ドレイン層11との間の部分の抵抗成分が相対的に大きくなって来ている。これは、100V乃至200Vくらいの、パワー半導体装置として中程度の耐圧を持つものにおいて顕著になっている。したがって、チャネルの抵抗成分とドリフト層の抵抗成分をバランス良く低減できる構造が必要となっている。
特開2001−7326号公報(第3−4頁、図1)
そこで本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、トレンチゲート構造を持つ半導体装置において、溝とドレイン層との間の部分の抵抗成分を低減することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、本発明は、第1導電型の第1の導電層と、前記第1の導電層上に積層して形成した前記第1導電型の第2の導電層と、前記第2の導電層上に積層して形成した前記第1導電型とは反対型の第2導電型の第3の導電層と、前記第3の導電層の表面から、前記第3の導電層を貫通して、前記第2の導電層と前記第3の導電層との境界面よりも深いところまで達するように形成した溝と、前記溝の表面上に形成したゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の表面上に形成したゲート電極膜と、前記第3の導電層の内部に、前記第3の導電層の表面に露出すると共に前記ゲート絶縁膜に接するように形成した前記第1導電型の第1の導電領域と、前記ゲート絶縁膜の下方に、前記ゲート絶縁膜に接するように形成されると共に、前記第1の導電層よりも不純物濃度が低く、且つ、前記第2の導電層よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第2の導電領域と、を備えたことを特徴とするものとした。
したがって、上記手段によれば、半導体装置のオン時において、第1導電型の導電領域が抵抗成分の低い電流経路として機能するので、溝と第1の導電層との間の抵抗成分を特に低減することが可能になる。
なお、上記の手段において、前記第1の導電層が、半導体基板からなり、前記第2の導電層が、前記半導体基板上に前記第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成することができる。
また、上記の手段において、前記第3の導電層が、前記第2の導電層に向かって部分的に張り出しているようにできる。
また、上記の手段において、前記第2の導電領域が、前記第1の導電層と接するように形成することもできる。
さらに、上記の手段において、前記溝が、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成され、前記第2の導電領域が、前記溝の、前記ゲート絶縁膜よりも下方の空間を埋めるように形成することもできる。
くわえて、上記の手段において、さらに、前記溝の底面から、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成した別の溝を備え、前記第2の導電領域が、前記別の溝を充填するように形成することができる。
さらに、上記の手段において、前記別の溝の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成することができる。
また、上記の手段において、前記第2の導電領域が、前記第1導電型の不純物を前記第2の導電層に対して注入し、この不純物を加熱して拡散させることによって形成することができる。
さらに、上記の手段において、前記第2の導電領域が、前記第1導電型の前記不純物を前記溝の底面から前記第2の導電層に対して注入深さを変えつつ複数回注入し、これらの不純物を同時に加熱して拡散させることによって形成することができる。
くわえて、上記の手段において、前記第2の導電領域の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成することできる。
また、上記の手段において、前記第1の導電層の前記第2の導電層を形成した側とは反対側に、前記第1の導電層に積層するように形成された前記第2導電型の第4の導電層を備えたものにできる。
また、本発明は、半導体装置において、第1導電型の第1の導電層と、前記第1の導電層上に積層して形成した前記第1導電型とは反対型の第2導電型の第2の導電層と、前記第2の導電層の表面から、前記第2の導電層の所定深さのところまで達するように形成した溝と、前記溝の表面上に形成したゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の表面上に形成したゲート電極膜と、前記第2の導電層の内部に、前記第2の導電層の表面に露出すると共に前記ゲート絶縁膜に接するように形成した前記第1導電型の第1の導電領域と、前記ゲート絶縁膜の下方に、前記ゲート絶縁膜に接するように形成されると共に、前記第1の導電層よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2の導電領域と、前記第2の導電領域と前記第1の導電層との間に介在するように形成されるとともに、前記第2の導電領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第3の導電領域と、を備えたことを特徴とするものとした。
したがって、上記手段によれば、半導体装置のオン時において、第1導電型の導電領域が抵抗成分の低い電流経路として機能するので、溝と第1の導電層との間の抵抗成分を特に低減することが可能になる。
なお、上記手段において、前記第1の導電層が、半導体基板からなり、前記第2の導電層が、前記半導体基板上に前記第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成することができる。
また、上記手段において、前記溝が、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成され、前記第3の導電領域と前記第2の導電領域とが、前記溝の、前記ゲート絶縁膜よりも下方の空間を埋めるように形成することができる。
くわえて、上記手段において、さらに、前記溝の底面から、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成した別の溝を備え、前記第3の導電領域と前記第2の導電領域とが、前記別の溝を充填するように形成することができる。
さらに、上記手段において、前記別の溝の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成することができる。
また、上記手段において、前記第3の導電領域と前記第2の導電領域とが、前記第1導電型の不純物を前記第2の導電層に対して注入し、この不純物を加熱して拡散させることによって形成することができる。
さらに、上記手段において、前記第3の導電領域と前記第2の導電領域との少なくともいずれか一方が、前記第1導電型の前記不純物を前記第2の導電層に対して注入深さを変えつつ複数回注入し、これらの不純物を同時に加熱して拡散させることによって形成することができる。
くわえて、上記手段において、前記第2の導電領域及び前記第3の導電領域の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成することができる。
さらに、上記手段において、前記第3の導電領域が、前記半導体基板上に前記第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成形成されたものにできる。
また、上記手段において、前記第2の導電領域が、前記第3の導電領域上に前記第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成されたものにできる。
さらに、上記手段において、前記第3の導電領域が、前記半導体基板上に前記第1導電型の半導体を堆積することによって形成されたものにできる。
くわえて、上記手段において、前記第2の導電領域が、前記第3の導電領域上に前記第1導電型の半導体を堆積することによって形成されたものにできる。
また、上記手段において、さらに、前記第1の導電層の前記第2の導電層を形成した側とは反対側に、前記第1の導電層に積層するように形成された前記第2導電型の第3の導電層を備えたものにできる。
また、本発明は、半導体装置の製造方法において、第1導電層となる第1導電型の半導体基板を準備する第1の工程と、前記半導体基板の第1の主面上に、エピタキシャル成長によって第1導電型の第2の導電層を形成する第2の工程と、前記第2の導電層上に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する第4の工程と、前記第1の絶縁膜の所定部分を選択的に除去し、前記第2の導電層を部分的に露出させる第5の工程と、前記第2の導電層の露出した部分をエッチングし、前記第2の導電層の表面から、前記第2の導電層を貫通して前記半導体基板まで達する溝を形成する第6の工程と、前記溝の内面上に第1導電型の半導体材料をエピタキシャル成長させ、前記溝を前記半導体材料で埋める第7の工程と、前記半導体材料の、前記半導体基板の表面から所定の高さよりも上方の部分をエッチングし、前記半導体基板の表面から所定の高さまでの範囲に導電領域を形成する第8の工程と、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜をエッチングで除去する第9の工程と、前記第2の導電層の表面及び前記溝の内面、及び、前記導電領域の上面上に第3の絶縁膜を形成する第10の工程と、前記第3の絶縁膜の表面上にポリシリコンを、少なくとも前記溝の内部空間が埋まる厚さとなるまで堆積することによってポリシリコン膜を形成する第11の工程と、前記ポリシリコン膜をエッチバックし、前記溝の内部にゲート電極膜を形成する第12の工程と、前記第3の絶縁膜の表面、及び、前記ポリシリコン膜の上面上に第4の絶縁膜を形成する第13の工程と、前記第2の導電層に第1の導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入して拡散し、前記第2の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第3の導電層を形成する第14の工程と、前記第3の導電層に第2導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第1の導電領域を形成する第15の工程と、前記第3の導電層に第1導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に、かつ、前記ゲート絶縁膜に接するように第2の導電領域を形成する第16の工程と、
を有するものとした。
さらに、本発明は、半導体装置の製造方法において、第1導電層となる第1導電型の半導体基板を準備する第1の工程と、前記半導体基板の第1の主面上に、エピタキシャル成長によって第1導電型の第2の導電層を形成する第2の工程と、前記第2の導電層上に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する第4の工程と、前記第1の絶縁膜の所定部分を選択的に除去し、前記第2の導電層を部分的に露出させる第5の工程と、前記第2の導電層の露出した部分をエッチングし、前記第2の導電層の表面から、前記第2の導電層の所定部位まで達する溝を形成する第6の工程と、前記溝の内面上にゲート絶縁膜を形成する第7の工程と、前記溝の底面部から前記第2の導電層の内部に第1導電型の不純物を、所定回数、深さを変えて打ち込んで拡散し、導電領域を形成する第8の工程と、前記第1の絶縁膜の表面上にポリシリコンを、少なくとも前記溝の内部空間が埋まる厚さとなるまで堆積することによってポリシリコン膜を形成する第9の工程と、前記ポリシリコン膜をエッチバックし、前記溝の内部にゲート電極膜を形成する第10の工程と、前記ゲート絶縁膜の表面、及び、前記ポリシリコン膜の上面上に第3の絶縁膜を形成する第11の工程と、前記第2の導電層に第1の導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入して拡散し、前記第2の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第3の導電層を形成する第12の工程と、前記第3の導電層に第2導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第1の導電領域を形成する第13の工程と、前記第3の導電層に第1導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に、かつ、前記ゲート絶縁膜に接するように第2の導電領域を形成する第14の工程と、を有することを特徴とするものとした。
したがって、上記手段によれば、溝と第1の導電層との間に抵抗成分の低い第1導電型の導電領域を持つ半導体装置を製造することが容易にできる。
本発明によれば、溝と第1の導電層との間に抵抗成分の低い導電領域を形成したので、スイッチング特性の良い半導体装置を提供することが可能になる。
本発明は、半導体装置において、溝と第1の導電層との間に抵抗成分の低い導電領域を形成するところなどに大きな特徴がある。
以下に、この特徴を有する実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。なお、以下の説明では、MOSFETについて取り上げるが、本発明はトレンチゲートを持つIGBTにも好ましく適用できる。また、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。例えば、導電領域の幅やトレンチの深さ、ゲート絶縁膜の厚さなどに関する具体的な構成については、実施例として記載したものに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において変更可能である。
図1は、本発明の実施例1に係るMOSFETを示す断面図である。また、図1において、10は半導体装置、11はN型ドレイン層、12はN型埋込導電領域、13はN型ドリフト層、14はゲート絶縁膜、15はP型ボディ層、16はゲート電極膜、17はN型ソース領域、18はP型拡散領域、19はBPSG膜、20は底面部、21は側面部、22はシリコン酸化膜、23はドレイン電極膜、24はソース電極膜、25は溝、26は境界面を示している。
MOSFET10は、N型ドレイン層11上にN型ドリフト層13を積層し、さらにN型ドリフト層13上にP型ボディ層15を形成している。また、P型ボディ層15内には、N型ソース領域17及びP型拡散領域18を形成している。さらに、溝25をP型ボディ層15の表面から、P型ボディ層15及びN型ドリフト層13を貫通して、N型ドレイン層11とN型ドリフト層13との境界面に達するように形成している。溝25の内部には、この境界面からP型ボディ層15とN型ドリフト層13との境界面よりも下になるようにN型埋込導電領域12を形成している。さらに、この上にゲート絶縁膜14、ゲート電極膜16及びシリコン酸化膜22からなるトレンチゲート構造を形成している。
型ドレイン層11は、N型のシリコン基板から形成されている。N型ドリフト層13は、N型ドレイン層11となるシリコン基板の表面にN型のシリコンをエピタキシャル成長させることによって形成している。なお、N型ドレイン層11は、シリコン基板以外のものを利用して形成することも可能である。例えば、シリコン基板の表面にエピタキシャル成長でN型層を形成した後に、このシリコン基板を研削や研磨などによって除去し、残ったエピタキシャル成長によるN型層をN型ドレイン層11として利用することもできる。
P型ボディ層15は、ゲート電極膜16とソース電極膜24との間に閾値以上の電圧を印加したときに、ゲート絶縁膜14の近傍部分に電流が流れるチャネルが現れる。つまり、MOSFET10がオンしたときに、電流が流れる経路として機能する。また、P型ボディ層15は、シリコン基板の表面にエピタキシャル成長させた層にP型の不純物を注入し、高温で拡散させることによって形成したものである。
なお、P型ボディ層15の下端側の一部を、N型ドリフト層13に向かって突き出すように形成することによって、MOSFET10の耐圧を設定することもできる。一般的に、P型ボディ層15の突き出た部分は、周囲の構造よりもより電界強度が高くなる。したがって、ある基準値以上の電圧が印加されたときにこの部分でブレークダウンするように予め設計しておけば、この部分でMOSFET10の耐圧を所定の基準値に決定することができる。
型ソース領域17は、上記のエピタキシャル成長で形成した層の表面からP型ボディ層15よりも浅いところまでの範囲に、ゲート絶縁膜14に隣接するように形成されている。また、MOSFET10がオンしてP型ボディ層15にチャネルが現れたときには、電流が流れる経路として機能する。また、N型ソース領域17は、上記のエピタキシャル成長で形成した層にP型ボディ層15を形成した後に、N型の不純物を注入し、高温で拡散させることによって形成したものである。なお、隣り合う溝25同士に挟まれたメサ部の幅を縮めるために溝25よりも浅いソース溝を形成し、このソース溝の内部にソース電極膜24を形成しても良い。
型拡散領域18は、上記のエピタキシャル成長で形成した層の表面からN型ソース領域17よりもやや深いところまでの範囲に、隣り合う2つのN型ソース領域17の間に介在するように形成している。また、P型拡散領域18は、上記のエピタキシャル成長させた層にP型ボディ層15を形成した後に、P型の不純物を注入して高温で拡散させることによって形成したものである。
溝25は、通常のトレンチゲート構造における溝と異なり、その内部にN型埋込導電領域12を形成するために、P型ボディ層15の表面からP型ボディ層15及びN型ドリフト層13を貫通して、N型ドレイン層11とN型ドリフト層13との境界面に達するように深く形成している。また、溝25は、MOSFET10を平面的に見たときに、ストライプ模様を呈するように多数平行に形成されている。また、隣接する溝25同士に挟まれているN型ソース領域17及びP型拡散領域18もストライプ状に多数平行に形成されている。なお、溝25は、格子模様や、レンガ積み模様をなすように形成することもでき、円環やE字を呈するように形成することも可能である。もちろん、溝25をこれらのように形成する場合には、N型ソース領域17及びP型拡散領域18の形状及び配置も、溝25の形状及び配置に合わせる必要がある。
N型埋込導電領域12は、MOSFET10がオンしてP型ボディ層15のゲート絶縁膜14との境界面の近傍に反転層が形成されてチャネルが現れたときに、このチャネルとN型ドレイン層11との間の主な電流経路となる。そのために、N型埋込導電領域12の不純物濃度は、N型ドレイン層11よりも低く、且つ、N型ドリフト層13よりも高くなるように設定されている。さらに、N型埋込導電領域12は、溝25の内部にN型シリコンをエピタキシャル成長させて形成している。また、上記のトレンチゲート構造の下に位置するように、溝25の内部空間の下側部分を充填するように形成される。
ゲート絶縁膜14は、ゲート電極膜16とN型ソース領域17やP型ボディ層15など導電性のあるものとを絶縁するものである。また、N型埋込導電領域12を形成した後に、N型埋込導電領域12の上面及び溝25の内面上に、シリコン酸化膜を成膜したものである。シリコン酸化膜22は、ゲート絶縁膜14とは異なるプロセスによって形成された膜であるが、ゲート電極膜16とソース電極膜24とを絶縁するために形成され、実質的にゲート絶縁膜の一部として機能する。
なお、図1においては、ゲート絶縁膜14の底面部20と側面部21とを同じ厚さとして記載しているが、これらの厚さを異なるものとしても良い。例えば、N型ドリフト層13などにおけるオン抵抗(RDS(on))を大きくせずに、ゲート電極膜16とドレイン電極膜23の間の静電容量を小さくするために、プロセスが若干複雑になるが、底面部20を側面部21よりも厚くすることが望ましい。また、底面部20においても、溝25の隅に近い部分を特に厚くすることが望ましい。くわえて、MOSFET10をさらに微細化するために、シリコン酸化膜22を溝25からはみ出さないように形成する、又は、その上面が溝25の上端よりも低くなるように形成しても良い。くわえて、ゲート絶縁膜14及びシリコン酸化膜22のいずれかの部分をシリコンチッ化膜に代替することも可能である。
ゲート電極膜16は、ソース電極膜24との間に閾値以上の電圧が印加されたときに、MOSFET10をオンさせる機能と持つ。また、ゲート絶縁膜14で囲まれる空間内をポリシリコンで埋めることによって形成されている。先の述べたように、ゲート電極膜16はゲート絶縁膜14及びシリコン酸化膜22によって導電性がある周囲のものから絶縁されているが、図1に示していない部分においてゲート電極パッドと電気的に接続されている。なお、ゲート電極膜16は、ポリシリコン以外の材料、例えばWなどの金属や、WSiなどのシリサイドによって形成することもできる。
BPSG膜19は、ゲート電極膜16とソース電極膜24とを絶縁するために形成されている。なお、BPSG膜19に代えてPSG(Phosphosilicate Glass)膜を形成しても良い。また、BPSG膜19を形成せずにシリコン酸化膜22だけでこれらを絶縁することも可能である。
ドレイン電極膜23は、N型ドレイン層11であるシリコン基板の、N型ドリフト層13を形成した反対側の主面を覆うように形成している。ソース電極膜24は、N型ソース領域17、P型拡散領域18及びBPSG膜19の露出した部分を覆うように、Al−Siを蒸着させることによって形成している。なお、ソース電極24は、Al−Si−Cuで形成しても良く、Tiや、W、Al、TiNなどの金属膜を積層した積層膜として形成しても良い。また、ドレイン電極膜23は、Ti−Si−Agを蒸着させることによって形成している。なお、ドレイン電極膜23は、Ti−Si−Auで形成しても良く、Tiや、W、Al、TiNなどの金属膜を積層した積層膜として形成しても良い。
以上の構成を有するMOSFET10の動作は以下に述べるようになる。すなわち、ソース電極膜24とドレイン電極膜23との間に電圧を印加するとともに、ゲート電極膜16とソース電極膜24との間に閾値以上の電圧を印加すると、P型ボディ層15のゲート絶縁膜14との境界面の近傍に反転層が形成されてチャネルとなる。そして、このチャネルを通ってドレイン電極膜23からソース電極24へ電流が流れる。このとき、チャネルとN型ドレイン層11との間においては、N型ドリフト層13よりも抵抗成分が低いN型埋込導電領域12が主な電流経路となる。また、ゲート電極膜16とソース電極膜24との間の電圧を閾値より低くすれば、このチャネルが消滅して、ドレイン電極23とソース電極膜24との間には電流が流れない。
したがって、MOSFET10は、図37に示したMOSFET10には存在しない、抵抗成分の低いN型埋込導電領域12を形成すると共に、オンしているときにN型埋込導電領域12を経路として電流が流れるようにしているので、抵抗成分の低いMOSFET10を提供することができる。
なお、この実施例1については、以下のような変形が可能である。図10は、実施例1のPボディ層の変形例を示す断面図である。図11は、実施例1のN型埋込導電領域の変形例を示す断面図である。また、図10及び図11の符号は全て図1の符号と同じものを示す。
図10に示した変形例では、P型ボディ層15がN型ドリフト層13に向かって張り出すように湾曲している。この変形例では、チャネルが生成する領域におけるオン抵抗が低減する利点がある。また、P型ボディ層15の最も張り出した部分でブレークダウンが起きるように意図的に設計することによって、MOSFET10の耐圧を設定することも可能である。この場合、P型ボディ層15の最も張り出した部分が角のように急激に突き出した形状にすることが好ましい。
図11に示した変形例では、N型埋込導電領域12がN型ドレイン層11と離れている。実施例1では、溝25を従来型のMOSFETよりも深く形成する必要がある。溝を深く形成する場合、溝の形成のためのエッチング工程の管理が格段に困難になり、溝の深さがばらついてしまう。したがって、この変形例のように溝がやや浅く形成すると、N型埋込導電領域12を形成する利点が多少減るが、溝の深さのバラツキを抑えることが可能なる。
次に、本発明の実施例2について説明する。図2は、本発明の実施例2に係るMOSFETを示す断面図である。また、図2において、27は段差、Aは電界集中点を示し、その他の符号は図1の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、溝25にその下部の幅が狭くなるような段差27を形成し、N型埋込導電領域12を段差27よりも下方の部分に形成している。したがって、N型埋込導電領域12の幅は、ゲート絶縁膜14の幅よりも狭くなっている。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。
実施例2のMOSFET10は、段差27を形成したので、実施例1のMOSFET10よりもプロセスが複雑になるが、ゲート電極膜16の角部に近いN型ドリフト層13の電界を実施例1のものよりも緩和することができる。
その理由について説明する。トレンチゲート構造を持つMOSFETでは、ゲート絶縁膜の周囲のシリコン層または領域の電界強度が高くなる傾向がある。さらに、ゲート電極膜の角部に最も近い部分の電界強度がその周囲の部分よりも高くなることは周知の通りである。実施例2の場合であれば、Aのところに電界が集中する。また、N型埋込導電領域12の電界強度は、N型ドリフト層13よりも高くなることが分かっている。したがって、電界が集中するAの近くにN型埋込導電領域12が存在すると、Aの電界強度をさらに高くするので、MOSFET10の耐圧を低下させることになる。そこで、実施例2のMOSFET10では、N型埋込導電領域12の幅を狭くすることによって、Aで示した部分とN型埋込導電領域12との距離を大きくして、実施例1のものよりも電界を緩和できることになる。
次に、本発明の実施例3について説明する。図3は、本発明の実施例3に係るMOSFETを示す断面図である。また、図3の符号は全て図1の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、N型ドリフト層13とP型ボディ層15との境界面26がゲート絶縁膜14の底面部20よりも低いところに位置しており、ゲート絶縁膜14の側面部21の下側は、N型埋込導電領域12とは逆導電型であるP型ボディ層15と接している。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。
したがって、実施例3の構成によれば、オン抵抗が若干大きくなるが、図2のAで示した領域におけるN型埋込導電領域12からの電界的影響をP型ボディ層15の存在によって緩和することができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。図4は、本発明の実施例4に係るMOSFETを示す断面図である。また、図4の符号は全て図2の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、N型埋込導電領域12の幅がゲート絶縁膜14の幅よりも狭くなっていると共に、N型ドリフト層13とP型ボディ層15との境界面26がゲート絶縁膜14の底面部20よりも低いところに位置している。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。
したがって、実施例4の構成によれば、実施例2及び実施例3の特徴的構造を併せ持っているので、両方の効果を発揮することができる。
次に、本発明の実施例5について説明する。図5は、本発明の実施例5に係るMOSFETを示す断面図である。また、図5の符号において、28はN型拡散導電領域を示し、その他は図1の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、図1のN型埋込導電領域12に相当するものとしてN型拡散導電領域28を形成しているところに特徴がある。すなわち、溝25を、N型ドレイン層11とN型ドリフト層13との境界面までではなく、N型ドリフト層13の所定深さのところまで形成している。さらに、N型ドレイン層11とゲート絶縁膜14との間にN型拡散導電領域28を介在させている。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。
N型拡散導電領域28は、溝25とゲート絶縁膜を形成した後に、N型の不純物を溝25の底面部から深さを変えて4回注入し、高熱で拡散することによって形成している。また、N型拡散導電領域28の不純物濃度は、N型埋込導電領域12と同じものにする。なお、不純物の注入で形成する拡散領域の数は、N型ドレイン層11とゲート絶縁膜14との距離に応じて適宜変更することができる。また、実施例2に基づいて説明したように、図2のAに相当する領域とN型拡散導電領域28との距離を確保するために、N型拡散導電領域28の幅をゲート絶縁膜14の幅(=ゲート電極膜16の幅+ゲート絶縁膜14の厚さ×2)よりも狭くすることが望ましい。
したがって、実施例5の構成によれば、例えば溝25が非常に微細でN型埋込導電領域12を形成しにくい場合などに、N型埋込導電領域12と同等の機能を持つN型拡散導電領域28を形成することによって実施例2と同じ効果を発揮させることができる。
次に、本発明の実施例6について説明する。図6は、本発明の実施例6に係るMOSFETを示す断面図である。また、図6の符号は全て図5の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、N型拡散導電領域28を形成すると共に、N型ドリフト層13とP型ボディ層15との境界面26がゲート絶縁膜14の底面部20よりも低いところに位置している。その他の部分の構成は、図5のMOSFET10と同じである。
したがって、実施例6の構成によれば、実施例3及び実施例5の特徴的構造を併せ持っているので、両方の効果を発揮することができる。
次に、本発明の実施例7について説明する。図7は、本発明の実施例7に係るMOSFETを示す断面図である。また、図7の符号において、29はN型下層導電領域、30は境界面を示し、その他は図1の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、図1などのN型ドリフト層13に対応する層を形成しておらず、N型ドレイン層11とP型ボディ層15とが接している。溝25は、P型ボディ層15の表面からP型ボディ層15を貫通して、N型ドレイン層11とP型ボディ層15との境界面30まで達するように形成されている。したがって、ゲート絶縁膜14の側面部21の下側は、N型埋込導電領域12とは逆導電型であるP型ボディ層15と接している。溝25の内部には、この境界面30上に溝25の内部にN型シリコンを堆積することによってN型下層導電領域29を形成している。さらに、N型下層導電領域29の上には、溝25の内部に、N型下層導電領域29よりも高濃度不純物のN型シリコンを堆積することによってN型埋込導電領域12を形成している。また、N型埋込導電領域12上には、ゲート絶縁膜14、ゲート電極膜16及びシリコン酸化膜22からなるトレンチゲート構造を形成している。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。
N型下層導電領域29は、N型埋込導電領域12とN型ドレイン層11との間の主な電流経路となる。N型埋込導電領域12は、N型下層導電領域29上に形成しているが、この領域が持つ機能は図1のN型埋込導電領域12と同じである。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。なお、N型埋込導電領域12の不純物濃度は、N型ドレイン層11よりも低く、且つ、N型下層導電領域29よりも高くなるように設定されている。その他の部分の構成は、図1のMOSFET10と同じである。
さらに、実施例7のMOSFET10の製造方法の概要について説明する。N型ドレイン層11となるN型シリコン基板上に、N型下層導電領域29に相当する不純物濃度のN型シリコンをN型ソース領域17及びP型拡散領域18の表面に相当する厚さになるまでエピタキシャル成長させている。そして、N型埋込導電領域12の下端部に相当する深さを持つ溝25を形成し、次に、P型の不純物をN型ドレイン層11まで達するように深く拡散させてP型ボディ層15を形成している。
したがって、実施例7の構成によれば、溝25の内部に形成する構造が実施例3のものよりも複雑になるが、図2のAで示した領域におけるN型埋込導電領域12からの電界強度を深いところまで形成したP型ボディ層15によってさらに緩和することができる。
なお、実施例7の構成は、他の製造方法によって形成することも可能である。図12は、実施例7のPボディ層の第1の変形例を示す断面図である。図13は、実施例7のPボディ層の第2の変形例を示す断面図である。
図12に示した変形例では、P型不純物の拡散時間を短縮し、不純物の拡散範囲を小さくしている。したがって、Pボディ層15がN型ドレイン層11まで達しておらず、各々のN型下層導電領域29が層状に繋がっている。この変形例では、実施例7の構造よりも電界強度を緩和する効果がやや低いが、Pボディ層15の形成に要する時間を短縮することができる。図13に示した変形例では、逆にP型不純物の拡散時間をやや過剰なほど長くしているので、Pボディ層15がN型埋込導電領域12の下まで回り込んでいる。P型ボディ層15で電界緩和を十分に図ることが強く求められるときに、このようにしてP型ボディ層15を形成すると、P型不純物の拡散工程に若干のバラツキを生じても、Pボディ層15がN型ドレイン層11まで達するように形成される利点がある。
次に、本発明の実施例8について説明する。図8は、本発明の実施例8に係るMOSFETを示す断面図である。また、図8の符号は全て図7の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、N型埋込導電領域12の幅がゲート絶縁膜14の幅よりも狭くなっていると共に、N型ドリフト層13がなく、N型ドレイン層11とP型ボディ層15とが接している。その他の部分の構成は、図7のMOSFET10と同じである。
したがって、実施例8の構成によれば、実施例2及び実施例7の特徴的構造を併せ持っているので、両方の効果を発揮することができる。
次に、本発明の実施例9について説明する。図9は、本発明の実施例9に係るMOSFETを示す断面図である。また、図9の符号において、31はN型拡散導電領域を示し、その他は図1の符号と同じものを示す。
MOSFET10は、図5のN型拡散導電領域28と同様に、N型不純物の注入、拡散でN型拡散導電領域28及びN型下層拡散導電領域31を形成している。その他の部分の構成は、図5のMOSFET10と同じである。
N型拡散導電領域28は、図5のN型拡散導電領域28と同じ機能を有する。N型下層拡散導電領域31は、4つ積み上げるように形成した拡散領域の最も下に位置する。また、N型拡散導電領域28の不純物濃度は、N型ドレイン層11よりも低く、且つ、N型下層拡散導電領域31よりも高くなるように設定している。したがって、N型下層拡散導電領域31はN型下層導電領域29と同様の機能を果たす。
したがって、実施例9の構成によれば、拡散領域の構造が若干大きくなるが、実施例5及び実施例8の特徴的構造を併せ持っているので、両方の効果を発揮することができる。
次に、本発明に係る半導体装置の製造方法について説明する。なお、実施例1乃至実施例9においては、多くのプロセスにおいて共通しているので、実施例1及び実施例5を代表例として取り上げる。図15乃至図30は、実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(1)〜(16)である。図15乃至図30において、32はシリコン酸化膜、33はシリコン酸化膜、34は開口部、35はN型エピタキシャル層、36はポリシリコン膜、37はBPSG膜を示す。
実施例1の製造方法については、まず、N型ドレイン層11となるN型の半導体基板を準備し、この半導体基板の一方の主面上にN型シリコンをエピタキシャル成長させる。なお、エピタキシャル成長で形成する層の不純物濃度は、上記の半導体基板の不純物濃度よりも低くなるようにする。形成したN型シリコンの層はN型ドリフト層13となる。
そして、図15に示すように、N型ドリフト層13上に熱酸化でシリコン酸化膜32を形成し、さらにその上にデポジションでシリコン酸化膜33を形成する。次に、図16に示すように、シリコン酸化膜33上にパターニングしたフォトレジスト膜を形成し、さらにこのフォトレジスト膜をマスクとして溝を形成する部位のシリコン酸化膜32,33をエッチングで除去して開口部34を形成する。開口部34の形成後にフォトレジスト膜を除去する。
さらに、図17に示すように、シリコン酸化膜32,33をマスクとしてN型ドリフト層13をエッチングし、N型ドレイン層11まで達するように溝25を形成する。そそして、図18に示すように、溝25の内面上にN型シリコンをエピタキシャル成長させてN型エピタキシャル層35を形成する。なお、N型エピタキシャル層35の不純物濃度は、N型ドレイン層11の不純物濃度よりも低くする。また、溝25の内部は、N型エピタキシャル層35で埋まるようにする。
次に、図19に示すように、所定部位よりも上方のN型エピタキシャル層35をエッチングで除去する。残ったN型エピタキシャル層35は、N型埋込導電領域12となる。さらに、図20に示すように、シリコン酸化膜32,33もエッチングで除去する。
そして、図21に示すように、N型埋込導電領域12の上面、溝25の内面及びN型ドリフト層13の表面上に熱酸化によってゲート酸化膜14を形成する。次に、図22に示すように、ゲート酸化膜14の表面上にデポジションでポリシリコン膜36を形成する。なお、溝25の内部は、ポリシリコン膜36で埋まるようにする。
さらに、図23に示すように、所定部位よりも上方のポリシリコン膜36をエッチングで除去する。残ったポリシリコン膜36は、ゲート電極膜16となる。次に、図24に示すように、ゲート電極膜16の表面、及び露出しているゲート酸化膜14の表面上に熱酸化でシリコン酸化膜22を形成する。なお、シリコン酸化膜22はデポジションで形成することもできる。
そして、図25に示すように、シリコン酸化膜22の、P型ボディ層15の形成範囲に対応する部分にホウ素を注入して高熱で拡散し、P型ボディ層15を形成する。さらに、図26に示すように、シリコン酸化膜22の、P型拡散領域18の形成範囲に対応する部分にホウ素を注入して高熱で拡散し、P型拡散領域18を形成する。なお、P型拡散領域18の不純物濃度は、P型ボディ層15の不純物濃度よりも高くなるようにする。
次に、図27に示すように、シリコン酸化膜22の、N型ソース領域17の形成範囲に対応する部分にヒ素を注入して高熱で拡散し、N型ソース領域17を形成する。なお、N型ソース領域17は、P型拡散領域18よりも先に形成しても良い。そして、
図28に示すように、ゲート酸化膜14の表面上にデポジションでBPSG膜37を形成する。
次に、図29に示すように、BPSG膜37及びシリコン酸化膜22の内、ゲート絶縁膜の溝25の上方とその周辺に形成した部分を除いてエッチングで順次除去する。そして、図30に示すように、N型ソース領域17、P型拡散領域18及びBPSG膜19の露出している表面上に、スパッタリングでソース電極膜24を形成する。さらに、N型ドレイン層11の露出している表面上に、ドレイン電極膜23を金属蒸着で形成する。なお、これらの電極の材料については先に述べた通りである。
なお、溝25を形成するときの制御性を高めたい場合には、N型シリコンをエピタキシャル成長させる工程や、溝を形成するためのエッチング工程、N型拡散導電領域28形成するを分割して行うと良い。例えば、N型シリコンを本来必要な厚さの数分の1だけ成長させ、次に溝を形成するためのエッチングを行い、くわえて溝の内部にN型シリコンを堆積させるなどという工程を繰り返しても良い。このようにすると、1回のエッチングで形成する溝の深さが数分の1になるので、制御性を向上することができる。
さらに、N型拡散導電領域28については、以下のように形成しても良い。まず、N型拡散導電領域28の厚さに相当するN型シリコンをエピタキシャル成長させる。次に、N型拡散導電領域28を形成する部分以外の部分をエッチングで除去する。さらに、残ったN型拡散導電領域28を埋め込むように、N型ドリフト層13相当の不純物濃度のN型シリコンをエピタキシャル成長させる。このようにすれば、上述の製造方法による場合と同様のN型拡散導電領域28を形成できる。これは、実施例7などにも適用可能である。
続けて、実施例9の製造方法について説明する。図31乃至図35は、実施例9に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(1)〜(5)である。図31乃至図35において、用いた符号は、、38は拡散導電領域の形成予定領域、39a,39b,39c,39dは注入不純物を示し、その他に符号は図1及び図9で用いたものと同じものを示す。
実施例9の製造方法については、図31に示したプロセスが実施例1の図16で示したプロセスに相当し、図31に示すプロセスまでは実施例1と全て同じである。図31に相に示したプロセスを終えたら、図32に示すように、シリコン酸化膜32,33をマスクとしてN型ドリフト層13をエッチングし、N型ドリフト層13の拡散導電領域の形成予定領域38の上端まで達するように溝25を形成する。これは言い換えるならば、N型拡散導電領域28を形成する余地を残して溝25を形成することになる。
そして、図33に示すように、溝25の内面上にゲート絶縁膜14を形成する。次に、図34に示すように、溝25の底面部からN型ドリフト層13にN型の不純物を4回注入する。このとき、注入不純物39a,39b,39c,39dに示すように、それぞれの不純物の注入深さを変える。
次に、図35に示すように、注入不純物39a,39b,39c,39dを加熱して拡散させ、柱状のN型拡散導電領域28を形成する。なお、加熱して1つのN型拡散導電領域28が形成されたときに、N型拡散導電領域28の幅がゲート絶縁膜14の幅を越えないように、注入不純物39a,39b,39c,39dの間隔や、これらの不純物に対する加熱時間に関して十分留意する必要がある。
以上の説明においては、全てMOSFETを事例として取り上げたが、本発明はIGBTに対して適用することもできる。図36は、実施例10に係るIGBTを示す断面図である。図36において、40はIGBT、41はP型コレクタ領域、42はN型バッファ領域、43はN型ドリフト領域、44はN型エミッタ領域、45はエミッタ電極、46はコレクタ電極を示し、その他の符号は図1と同じものを示す。
実施例10のIGBT40では、N型埋込導電領域12をゲート絶縁膜14とN型バッファ領域42との間に介在するように形成している。この実施例においても、N型埋込導電領域12が実施例1などと同様の効果を発揮する。なお、N型埋込導電領域12をゲート絶縁膜14とP型コレクタ領域41との間に介在するように形成することも可能である。
本発明の実施例1に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例2に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例3に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例4に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例5に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例6に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例7に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例8に係るMOSFETを示す断面図である。 本発明の実施例9に係るMOSFETを示す断面図である。 実施例1のPボディ層の変形例を示す断面図である。 実施例1のN型埋込導電領域の変形例を示す断面図である。 実施例7のPボディ層の第1の変形例を示す断面図である。 実施例7のPボディ層の第2の変形例を示す断面図である。 実施例9の下層拡散導電領域及び拡散導電領域の変形例を示す断面図である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(1)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(2)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(3)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(4)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(5)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(6)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(7)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(8)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(9)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(10)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(11)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(12)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(13)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(14)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(15)である。 実施例1に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(16)である。 実施例9に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(1)である。 実施例9に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(2)である。 実施例9に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(3)である。 実施例9に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(4)である。 実施例9に係るMOSFETの製造方法を示す断面図(5)である。 実施例10に係るIGBTを示す断面図である。 従来技術に係る半導体装置の例を示す斜視図である。
符号の説明
10 MOSFET
11 N型ドレイン層
12 N型埋込導電領域
13 N型ドリフト層
14 ゲート酸化膜
15 P型ボディ層
16 ゲート電極膜
17 N型ソース領域
18 P型拡散領域
19 BPSG膜
20 底面部
21 側面部
22 シリコン酸化膜
23 ドレイン電極膜
24 ソース電極膜
25 溝
26 境界面
27 段差
28 N型拡散導電領域
29 N型下層導電領域
30 境界面
31 N型下層拡散導電領域
32 シリコン酸化膜
33 シリコン酸化膜
34 開口部
35 N型エピタキシャル層
36 ポリシリコン膜
37 BPSG膜
38 拡散導電領域の形成予定領域
39a 注入不純物
39b 注入不純物
39c 注入不純物
39d 注入不純物
40 IGBT
41 P型コレクタ領域
42 N型バッファ領域
43 N型ドリフト領域
44 N型エミッタ領域
45 エミッタ電極
46 コレクタ電極
A 電界集中点

Claims (26)

  1. 第1導電型の第1の導電層と、
    前記第1の導電層上に積層して形成した前記第1導電型の第2の導電層と、
    前記第2の導電層上に積層して形成した前記第1導電型とは反対型の第2導電型の第3の導電層と、
    前記第3の導電層の表面から、前記第3の導電層を貫通して、前記第2の導電層と前記第3の導電層との境界面よりも深いところまで達するように形成した溝と、
    前記溝の表面上に形成したゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の表面上に形成したゲート電極膜と、
    前記第3の導電層の内部に、前記第3の導電層の表面に露出すると共に前記ゲート絶縁膜に接するように形成した前記第1導電型の第1の導電領域と、
    前記ゲート絶縁膜の下方に、前記ゲート絶縁膜に接するように形成されると共に、前記第1の導電層よりも不純物濃度が低く、且つ、前記第2の導電層よりも不純物濃度が高い前記第1導電型の第2の導電領域と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の導電層が、半導体基板からなり、
    前記第2の導電層が、前記半導体基板上に前記第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第3の導電層が、前記第2の導電層に向かって部分的に張り出していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の導電領域が、前記第1の導電層と接するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記溝が、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成され、
    前記第2の導電領域が、前記溝の、前記ゲート絶縁膜よりも下方の空間を埋めるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. さらに、前記溝の底面から、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成した別の溝を備え、
    前記第2の導電領域が、前記別の溝を充填するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置
  7. 前記別の溝の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第2の導電領域が、前記第1導電型の不純物を前記第2の導電層に対して注入し、この不純物を加熱して拡散させることによって形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  9. 前記第2の導電領域が、前記第1導電型の前記不純物を前記溝の底面から前記第2の導電層に対して注入深さを変えつつ複数回注入し、これらの不純物を同時に加熱して拡散させることによって形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第2の導電領域の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の半導体装置。
  11. さらに、前記第1の導電層の前記第2の導電層を形成した側とは反対側に、前記第1の導電層に積層するように形成された前記第2導電型の第4の導電層を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 第1導電型の第1の導電層と、
    前記第1の導電層上に積層して形成した前記第1導電型とは反対型の第2導電型の第2の導電層と、
    前記第2の導電層の表面から、前記第2の導電層の所定深さのところまで達するように形成した溝と、
    前記溝の表面上に形成したゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の表面上に形成したゲート電極膜と、
    前記第2の導電層の内部に、前記第2の導電層の表面に露出すると共に前記ゲート絶縁膜に接するように形成した前記第1導電型の第1の導電領域と、
    前記ゲート絶縁膜の下方に、前記ゲート絶縁膜に接するように形成されると共に、前記第1の導電層よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第2の導電領域と、
    前記第2の導電領域と前記第1の導電層との間に介在するように形成されるとともに、前記第2の導電領域よりも不純物濃度が低い前記第1導電型の第3の導電領域と、
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  13. 前記第1の導電層が、半導体基板からなり、
    前記第2の導電層が、前記半導体基板上に前記第2導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記溝が、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成され、
    前記第3の導電領域と前記第2の導電領域とが、前記溝の、前記ゲート絶縁膜よりも下方の空間を埋めるように形成されていることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の半導体装置。
  15. さらに、前記溝の底面から、前記第1の導電層と前記第2の導電層との境界面まで達するように形成した別の溝を備え、
    前記第3の導電領域と前記第2の導電領域とが、前記別の溝を充填するように形成されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置
  16. 前記別の溝の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記第3の導電領域と前記第2の導電領域とが、前記第1導電型の不純物を前記第2の導電層に対して注入し、この不純物を加熱して拡散させることによって形成されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  18. 前記第3の導電領域と前記第2の導電領域との少なくともいずれか一方が、前記第1導電型の前記不純物を前記第2の導電層に対して注入深さを変えつつ複数回注入し、これらの不純物を同時に加熱して拡散させることによって形成されていることを特徴とする請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記第2の導電領域及び前記第3の導電領域の幅が、前記溝の幅よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項12乃至請求項18のいずれか一項に記載の半導体装置。
  20. 前記第3の導電領域が、前記半導体基板上に前記第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  21. 前記第2の導電領域が、前記第3の導電領域上に前記第1導電型の半導体をエピタキシャル成長させることによって形成されていることを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。
  22. 前記第3の導電領域が、前記半導体基板上に前記第1導電型の半導体を堆積することによって形成されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  23. 前記第2の導電領域が、前記第3の導電領域上に前記第1導電型の半導体を堆積することによって形成されていることを特徴とする請求項22に記載の半導体装置。
  24. さらに、前記第1の導電層の前記第2の導電層を形成した側とは反対側に、前記第1の導電層に積層するように形成された前記第2導電型の第3の導電層を備えたことを特徴とする請求項12乃至請求項23のいずれかに記載の半導体装置。
  25. 第1導電層となる第1導電型の半導体基板を準備する第1の工程と、
    前記半導体基板の第1の主面上に、エピタキシャル成長によって第1導電型の第2の導電層を形成する第2の工程と、
    前記第2の導電層上に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、
    前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する第4の工程と、
    前記第1の絶縁膜の所定部分を選択的に除去し、前記第2の導電層を部分的に露出させる第5の工程と、
    前記第2の導電層の露出した部分をエッチングし、前記第2の導電層の表面から、前記第2の導電層を貫通して前記半導体基板まで達する溝を形成する第6の工程と、
    前記溝の内面上に第1導電型の半導体材料をエピタキシャル成長させ、前記溝を前記半導体材料で埋める第7の工程と、
    前記半導体材料の、前記半導体基板の表面から所定の高さよりも上方の部分をエッチングし、前記半導体基板の表面から所定の高さまでの範囲に導電領域を形成する第8の工程と、
    前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜をエッチングで除去する第9の工程と、
    前記第2の導電層の表面及び前記溝の内面、及び、前記導電領域の上面上に第3の絶縁膜を形成する第10の工程と、
    前記第3の絶縁膜の表面上にポリシリコンを、少なくとも前記溝の内部空間が埋まる厚さとなるまで堆積することによってポリシリコン膜を形成する第11の工程と、
    前記ポリシリコン膜をエッチバックし、前記溝の内部にゲート電極膜を形成する第12の工程と、
    前記第3の絶縁膜の表面、及び、前記ポリシリコン膜の上面上に第4の絶縁膜を形成する第13の工程と、
    前記第2の導電層に第1の導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入して拡散し、前記第2の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第3の導電層を形成する第14の工程と、
    前記第3の導電層に第2導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第1の導電領域を形成する第15の工程と、
    前記第3の導電層に第1導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に、かつ、前記ゲート絶縁膜に接するように第2の導電領域を形成する第16の工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 第1導電層となる第1導電型の半導体基板を準備する第1の工程と、
    前記半導体基板の第1の主面上に、エピタキシャル成長によって第1導電型の第2の導電層を形成する第2の工程と、
    前記第2の導電層上に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、
    前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する第4の工程と、
    前記第1の絶縁膜の所定部分を選択的に除去し、前記第2の導電層を部分的に露出させる第5の工程と、
    前記第2の導電層の露出した部分をエッチングし、前記第2の導電層の表面から、前記第2の導電層の所定部位まで達する溝を形成する第6の工程と、
    前記溝の内面上にゲート絶縁膜を形成する第7の工程と、
    前記溝の底面部から前記第2の導電層の内部に第1導電型の不純物を、所定回数、深さを変えて打ち込んで拡散し、導電領域を形成する第8の工程と、
    前記第1の絶縁膜の表面上にポリシリコンを、少なくとも前記溝の内部空間が埋まる厚さとなるまで堆積することによってポリシリコン膜を形成する第9の工程と、
    前記ポリシリコン膜をエッチバックし、前記溝の内部にゲート電極膜を形成する第10の工程と、
    前記ゲート絶縁膜の表面、及び、前記ポリシリコン膜の上面上に第3の絶縁膜を形成する第11の工程と、
    前記第2の導電層に第1の導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入して拡散し、前記第2の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第3の導電層を形成する第12の工程と、
    前記第3の導電層に第2導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に第1の導電領域を形成する第13の工程と、
    前記第3の導電層に第1導電型の不純物を選択的に注入して拡散し、前記第3の導電層の表面所定の深さまでの範囲に、かつ、前記ゲート絶縁膜に接するように第2の導電領域を形成する第14の工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2004340573A 2004-11-25 2004-11-25 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2006156461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004340573A JP2006156461A (ja) 2004-11-25 2004-11-25 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004340573A JP2006156461A (ja) 2004-11-25 2004-11-25 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006156461A true JP2006156461A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36634389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004340573A Pending JP2006156461A (ja) 2004-11-25 2004-11-25 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006156461A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012033937A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 O2 Micro Inc トレンチ型金属酸化膜半導体電界効果トランジスタを作製する方法
JP2012248623A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046997A1 (en) * 2001-11-21 2003-06-05 General Semiconductor, Inc. Trench mosfet device with improved on-resistance

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046997A1 (en) * 2001-11-21 2003-06-05 General Semiconductor, Inc. Trench mosfet device with improved on-resistance

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012033937A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 O2 Micro Inc トレンチ型金属酸化膜半導体電界効果トランジスタを作製する方法
JP2012248623A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI396285B (zh) 具有下表面溝道電荷補償區域的半導體裝置及方法
JP5812029B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP5569162B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4860929B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3652322B2 (ja) 縦型mosfetとその製造方法
US8035158B2 (en) Semiconductor device
JP4928947B2 (ja) 超接合デバイスの製造方法
JP4577355B2 (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP6855793B2 (ja) 半導体装置
JP5298565B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4896001B2 (ja) 半導体装置
JP4183620B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US8587053B2 (en) Semiconductor device having reduced on-resistance characteristics
JP2004064063A (ja) 高電圧縦型dmosトランジスタ及びその製造方法
US20130146969A1 (en) Switching element and manufacturing method thereof
JP4955958B2 (ja) 半導体装置
JP2007515080A (ja) 超接合デバイスの製造での平坦化方法
JP2007300034A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
TWI659459B (zh) Semiconductor device
US20080227269A1 (en) Termination trench structure for mosgated device and process for its manufacture
JP5201307B2 (ja) 半導体装置
TW201943081A (zh) 半導體裝置及其製造方法
JPH09321291A (ja) 半導体装置
JP2008306022A (ja) 半導体装置
JP4449407B2 (ja) 半導体素子およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110412