JP2006156313A - 燃料電池システムのガス洩れ検出装置 - Google Patents

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潔 吉積
Toru Konsaga
徹 昆沙賀
Nobuo Fujita
信雄 藤田
Hisahiro Yoshida
尚弘 吉田
Naoki Kanie
尚樹 蟹江
Tetsuya Bouno
哲也 坊農
Katsuhiko Yamamoto
克彦 山本
Hiroaki Mori
裕晃 森
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】 燃料電池スタック以外からのガス漏出を検出できる燃料電池システムの提供。
【解決手段】 (1)燃料電池10を含む反応ガス系に設けられたガス洩れ監視対象部品40と、ガス検出用のディテクタ50と、洩れガスをディテクタ50に導くガス流路60と、を備えた燃料電池システムのガス洩れ検出装置。(2)監視対象部品40を包囲する包囲部材70をさらに備えている。(3)ディテクタが複数のガス洩れ監視対象部品40に対して共用される。(4)ガス流路60がダクトからなり、ダクト内にガス洩れ監視対象部品40が直列配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムのガス洩れ検出装置に関する。
特開平4−220955号公報は、燃料電池スタックの周囲に覆いを設け、その覆いから外部にガスを放出する通路上にガスセンサ(ディテクタ)を備えた、燃料電池システムのガス洩れ検出装置を開示している。
しかし、上記公報に開示された燃料電池システムのガス洩れ検出装置では、 燃料電池スタック以外の部分(例えば、各種弁、配管の接続部等)からもガスが洩れる可能性があるが、その対策の開示がない。また、ガス洩れが生じる可能性がある部分毎にガスセンサを設けるとコストが高くなる。
特開平4−220955号公報 特開2003−17094号公報 特開2002−367648号公報 特開2003−149071号公報 特開平11−185781号公報
本発明が解決しようとする問題点は、従来の燃料電池システムのガス洩れ検出装置では燃料電池スタック以外の部分にガス洩れが生じてもそのガス洩れを検出できないことである。
本発明の目的は、燃料電池スタックでのガス洩れだけでなく、燃料電池スタック以外の部分のガス洩れも効果的に検出できる燃料電池システムのガス洩れ検出装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
〔本発明の第1の実施例群と第2の実施例群に含まれる、全実施例に成立する構成〕
(1) 燃料電池を含む反応ガス系に設けられた複数のガス洩れ監視対象部品と、
少なくとも1つのガス検出用のディテクタと、
前記ガス洩れ監視対象部品にガス洩れがあった場合に洩れたガスをガス洩れのあったガス洩れ監視対象部品から前記ディテクタに導くガス流路と、
を備えた燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(2) 前記燃料電池システムのガス洩れ検出装置が移動体に搭載される(1)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(3) 前記ディテクタは、複数のガス洩れ監視対象部品のガス洩れ検出に対して共用される(1)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(4) 前記複数のガス洩れ監視対象部品は、燃料電池スタック、該燃料電池スタックに接続される反応ガス系の反応ガス源、電磁弁、減圧弁、ポンプ、圧力計、温度計、気液分離器、継手、部品間パイプまたはホース、の何れか少なくとも一つを含む(1)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(5) 前記反応ガス系は燃料ガス系を含み、前記ディテクタは水素センサを含む(1)または(4)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
〔本発明の第1の実施例群に含まれる実施例に成立する構成〕
(6) 前記ガス流路は導管であり、該導管の外に前記ガス洩れ監視対象部品が位置する(1)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(7) 前記ガス洩れ監視対象部品を包囲する包囲部材をさらに備えており、前記導管は前記包囲部材から前記ディテクタまで延びている、(6)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(8) 前記ディテクタの数は前記ガス洩れ監視対象部品の数以下である、(6)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(9) 前記ディテクタは前記導管の出口より上に位置する(6)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(10) 複数の前記監視対象部品からの導管は、互いに独立に前記ディテクタまで延びている、(6)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(11) 複数の前記ガス洩れ監視対象部品と前記ディテクタとの前記導管による連通を選択的に切換える切換弁をさらに備える、(6)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(12) 前記ガス洩れ監視対象部品から反応ガスの洩れがあった場合に該ガス洩れがあったガス洩れ監視対象部品と前記ディテクタとの連通の時間を、残りのガス洩れ監視対象部品と前記ディテクタとの連通の時間より長くするように、前記切換弁を制御する制御装置をさらに備える、(11)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(13) 複数の前記監視対象部品からの導管は、集合部で集合した後、単一の配管で前記ディテクタまで延びている、(6)記載の燃料電池システム。
(14) 前記ガス洩れ監視対象部品から洩れた反応ガスを吸引して前記ディテクタ側へ流す吸引装置をさらに備える、(6)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
〔本発明の第2の実施例群に含まれる実施例に成立する構成〕
(15) 前記ガス通路はダクトであり、該ダクト内に前記ガス洩れ監視対象部品の少なくとも1つが配置されている、(1)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(16) 前記ダクトの開口端である下流部に前記ディテクタが配置されており、前記ダクト内で前記ディテクタの上流に前記ガス洩れ監視対象部品の少なくとも2つが直列に配置されている、(15)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(17) 前記ダクトの少なくとも一部がボディ構造により形成されている(15)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(18) 前記ダクトの少なくとも一部がフロアトンネルである(15)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(19) 前記ダクトは上流端を有し該上流端から外気がダクト内に導入される(15)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(20) 前記ダクト内にダクト内のディテクタ配置部位の気体の流れ量を調整できる流量調整装置が設けられている(15)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(21) 前記ディテクタにより検出された洩れガスの濃度に応じて前記流量調整装置により前記ダクト内を流れる気体流量を調整する制御装置が設けられている(20)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(22) 前記流量調整装置がラジエータファンである(20)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(23) 前記ダクト内に直列に配置された前記少なくとも2つのガス洩れ監視対象部品の間にダクト内の気体の流れを遮断可能な流れ遮断装置が設けられている(16)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(24) 燃料電池スタック以外の各ガス洩れ監視対象部品の上流に外気を導入する外気供給路を設けた(23)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
(25) 前記ディテクタが水素を検知したとき少なくとも1つの流れ遮断装置で前記ダクトを閉とするように前記流れ遮断装置の開閉を制御する制御装置が前記流れ遮断装置に対して設けられている(23)記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
上記(1)〜(5)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、燃料電池を含む反応ガス系に設けられた複数のガス洩れ監視対象部品と、少なくとも1つのガス検出用のディテクタと、ガス洩れ監視対象部品にガス洩れがあった場合に洩れたガスをガス洩れのあったガス洩れ監視対象部品からディテクタに導くガス流路と、を備えているので、燃料電池スタックでのガス洩れだけでなく、燃料電池スタック以外の部分のガス洩れも検出できる。
上記(2)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、移動体では走行風によって洩れガスが逸散しやすいが、洩れガスをディテクタに導くガス流路が設けられているので、洩れたガスのガス流路以外への逸散を抑制でき、効果的にガス洩れを検出できる。
上記(3)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ディテクタは、複数のガス洩れ監視対象部品のガス洩れ検出に対して共用されるので、複数のガス洩れ監視対象部品の各々にディテクタを設ける場合に比べてディテクタの数を低減できる。高精度のディテクタは高価であるため、ディテクタの数を低減により燃料電池システムのガス洩れ検出装置のコストダウンに寄与できる。
上記(4)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、複数のガス洩れ監視対象部品が、燃料電池スタック、該燃料電池スタックに接続される反応ガス系の反応ガス源、電磁弁、減圧弁、ポンプ、圧力計、温度計、気液分離器、継手、部品間パイプまたはホース、の何れか少なくとも一つを含むので、燃料電池システムの何れの部品とその接続経路にガス洩れが生じても、ガス洩れを検出できる。また、ガス洩れ監視対象部品が燃料ガス系の部品を含むので、系からの水素洩れが確実に検出される。ガス洩れ監視対象部品が減圧弁や電磁弁を含むので、減圧弁や電磁弁が可動部材やシール部分を含むにかかわらず、減圧弁や電磁弁からのガス洩れが確実に検出される。
上記(5)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、反応ガス系が燃料ガス系を含み、ディテクタが水素センサを含むので、燃料電池の燃料ガス系にガス洩れが生じても、水素洩れを検出できる。
上記(6)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ガス流路は導管であるため、ガス洩れ監視対象部からのガス洩れが小さな洩れであっても、周囲の外乱に左右されることなく洩れを検出できる。特に燃料電池を搭載した車両の場合、走行中の外乱(走行風、冷却ファン)による影響を排除して、洩れガスをディテクタに導くことができる。
上記(7)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ガス洩れ監視対象部品を包囲する包囲部材をさらに備えており、導管は包囲部材からディテクタまで延びているので、包囲部材により洩れガスを、逸散させることなく、効果的に集めることができる。
上記(8)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ガス洩れ監視対象部品の数以下の数のディテクタでガス洩れ監視対象部品からの洩れガスを検出できる。そのため、ガス洩れ監視対象部品と同数のディテクタを設ける場合に比べて、コスト上有利である。
上記(9)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ディテクタが導管(または配管)の出口より上に位置するので、反応ガスが水素の場合、ガス洩れ監視対象部品から洩れて導管でディテクタ下方に導かれてきた水素を、水素が空気よりも軽いことを利用して浮上させ、確実に、ディテクタに導くことができる。
上記(10)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、複数のガス洩れ監視対象部品からの導管が互いに独立にディテクタまで延びているので、途中で導管が1本に集合される場合に比べてディテクタがガス洩れを検出した時にどのガス洩れ監視対象部品にガス洩れが生じているかを特定しやすい。
上記(11)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、複数のガス洩れ監視対象部品とディテクタとの導管による連通を選択的に切換える切換弁を設けたので、ディテクタの数がガス洩れ監視対象部品の数より少なくても、切換弁による連通の切り換えで対応することができ、かつ、ガス洩れ部品を特定することができる。
上記(12)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、切換弁を制御する制御装置をさらに備えているので、反応ガス洩れの疑いがあるときにガス洩れの疑いがあるガス洩れ監視対象部品のみとディテクタとの連通時間を長くして(延長して)、精度高くガス洩れを検出することができる。それ以外のガス洩れ監視対象部品とディテクタとの連通時間は短くしたままとすることにより、全ガス洩れ監視対象部品にわたって切り換えを一巡するサイクルタイムを短くすることができる。これによって、高精度のガス洩れ検出と切り換えの一巡のサイクルタイムの短縮との両方を満足させることができる。
上記(13)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、導管が集合部で集合した後単一の配管でディテクタに導かれているので、導管が互いに独立にディテクタに導かれる場合に比べて、単一配管の出口をディテクタの直下に位置させることが可能となり、単一配管の出口から出る、ガス洩れ監視対象部品からの洩れガスを、容易にディテクタに浮上させて導くことができる。
上記(14)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、洩れガスを吸引装置で積極的にかき集めることができる。そのため、吸引装置が設けられていない場合に比べて、ディテクタでガスの洩れ状況を早期に検出できる。
上記(15)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ガス通路はダクトであり、該ダクト内にガス洩れ監視対象部品の少なくとも1つが配置されているので、ダクト内のガス洩れ監視対象部品にガス洩れが生じても、洩れガスをそのままダクト外に逸散させずに、ダクト下流へと導くことができる。その結果、導管の場合のように、洩れガスを導管内に取り入れるための包囲部材や吸引装置を設ける必要がない。
上記(16)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ダクトの開口端である下流部にディテクタが配置されており、ダクト内でディテクタの上流にガス洩れ監視対象部品の少なくとも2つが直列に配置されているので、ダクト内の何れのガス洩れ監視対象部品にガス洩れが生じても、洩れガスをダクトで下流部のディテクタに導くことができる。また、この配置によって、ダクト内の複数のガス洩れ監視対象部品に対してディテクタを共用することができ、ディテクタの数の減少が可能になる。
上記(17)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ダクトの少なくとも一部がボディ構造により形成されているので、新たに形成するダクトを減らすことができ、本検出装置の車両への搭載、適用が容易になる。
上記(18)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ダクトの少なくとも一部がフロアトンネルであるため、そしてフロアトンネルは車両前後方向に延びているため、グリルから取り入れられた車両走行風およびラジエータファンで後方に送り出された風をそのままフロアトンネルに導いて車両後方へと流すことができ、ダクト内流れを自然に得ることができる。
上記(19)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ダクトは上流端を有し該上流端から外気がダクト内に導入されるので、ダクト内のガス洩れ監視対象部品にガス洩れが生じても、ダクト内を流れる外気に乗せて洩れガスをダクト下流へと導くことができる。
上記(20)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ダクト内にダクト内の気体の流れ量を調整できる流量調整装置が設けられているので、洩れガス量に応じてダクト内の気体の流れ量を調整して洩れガスを適切に希釈できる他、洩れガスが無い場合にはダクトに取り入れたガスの一部を車両床下に排出してダクトを通る流れの圧損を低減することができる。
上記(21)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ディテクタにより検出された洩れガスの濃度に応じて流量調整装置によりダクト内を流れる気体流量を調整する制御装置が設けられているので、洩れガスを適正に希釈することができる。
上記(22)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、流量調整装置がラジエータファンであるので、あらたに流量調整装置を設ける必要がない。また、車両停止中にもダクト内の気体の流れ量を調整できる。
上記(23)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、ダクト内に直列に配置された少なくとも2つのガス洩れ監視対象部品の間にダクト内の気体の流れを遮断可能な流れ遮断装置が設けられているので、流れ遮断装置を開閉することにより、ダクト内のどのガス洩れ監視対象部品にガス洩れが生じたかを容易に特定することができる。
上記(24)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、各ガス洩れ監視対象部品の上流に外気供給路を設けたので、遮断装置が閉であってもその遮断装置の下流のガス洩れ監視対象部品に外気を供給できガス洩れを検出できる。
上記(25)の燃料電池システムのガス洩れ検出装置によれば、流れ遮断装置の開閉を制御する制御装置が流れ遮断装置に対して設けられているので、流れ遮断装置の開閉とガス洩れを生じているガス洩れ監視対象部品の特定を、適正に関連させることができる。
以下に、本発明の実施例の燃料電池システム(装置)のガス洩れ検出装置を、図1〜図12を参照して説明する。
図中、図1、図2は本発明の実施例1を示し、図3、図4は本発明の実施例2を示し、図5、図6は本発明の実施例3を示しており、図7は本発明の全実施例に適用可能であり、図8は本発明の実施例2、3に適用可能であり、図9は本発明の実施例4を示す。
また、図10は本発明の実施例5を示し、図11、図12は本発明の実施例6を示す。
本発明の実施例1〜4は本発明の実施例群Aに属し、本発明の実施例5、6は本発明の実施例群Bに属する。
本発明の全実施例にわたって共通する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明の全実施例(実施例1〜6)にわたって共通する部分の構成を、たとえば、図1、図10を参照して説明する。
本発明の燃料電池システムのガス洩れ検出装置は、図1、図10に示すように、燃料電池(燃料電池スタックである場合を含む)10を含む反応ガス系13に設けられた複数のガス洩れ監視対象部品40と、少なくとも1つのガス検出用のディテクタ(ガスセンサともいう)50と、ガス洩れ監視対象部品40にガス洩れがあった場合に洩れたガスをガス洩れのあったガス洩れ監視対象部品からディテクタ50に導くガス流路(導管であってもよいし、ダクトであってもよい)60と、を備えている。
燃料電池10は、たとえば、固体高分子電解質型燃料電池であり、電解質と電解質の一面に形成されたアノードと電解質の他面に形成されたカソードとをもつMEA(Membrane-Electrode Assembly )とセパレータの積層体(積層方向は上下にかぎる者ではなく、任意である)である。燃料電池10は、たとえば燃料電池自動車に搭載される。
燃料電池システムのガス洩れ検出装置は、たとえば図10に示すように、移動体(たとえば、車両)に搭載される。燃料電池10が燃料電池自動車に搭載される場合、自動車のモータールーム内に配置される。
ディテクタ50は、図1、図10に示すように、複数のガス洩れ監視対象部品40のガス洩れ検出に対して共用される。ディテクタ50は少なくとも1つあり、少なくとも1つのディテクタ50は、複数のガス洩れ監視対象部品40のガス洩れ検出に対して共用される。
複数のガス洩れ監視対象部品40は、燃料電池スタック、該燃料電池スタックに接続される反応ガス系の反応ガス源、電磁弁、減圧弁、ポンプ、圧力計、温度計、気液分離器、継手、部品間パイプまたはホース、の何れか少なくとも一つを含む。
反応ガス系は燃料ガス系を含み、ディテクタ50は水素センサを含む。
上記の本発明の全実施例(実施例1〜6)にわたって共通する部分の作用・効果はつぎの通りである。
まず、燃料電池10を含む反応ガス系13に設けられた複数のガス洩れ監視対象部品40と、少なくとも1つのガス検出用のディテクタ50と、ガス洩れ監視対象部品40にガス洩れがあった場合に洩れたガスをガス洩れのあったガス洩れ監視対象部品からディテクタ50に導くガス流路60と、を備えているので、燃料電池スタック10でのガス洩れだけでなく、燃料電池スタック以外の部分(たとえば、反応ガス系13の減圧弁や電磁弁など)のガス洩れも検出できる。
燃料電池システムのガス洩れ検出装置が移動体に搭載された場合には、移動体では走行風によって洩れガスが逸散しやすいが、洩れガスをディテクタ50に導くガス流路60が設けられているので、洩れたガスのガス流路60以外への逸散を抑制でき、ディテクタ50に洩れたガスのほぼ全量を導くことができ、効果的にガス洩れを検出できる。
また、ディテクタ50が、複数のガス洩れ監視対象部品40のガス洩れ検出に対して共用されるので、複数のガス洩れ監視対象部品40の各々にディテクタを設ける場合に比べてディテクタの数を低減できる。高精度のディテクタは高価であるため、ディテクタ50の数を低減することにより燃料電池システムのガス洩れ検出装置のコストダウンに寄与できる。
複数のガス洩れ監視対象部品40が、燃料電池スタック10、該燃料電池スタックに接続される反応ガス系13の反応ガス源(燃料ガス系の場合は燃料ガス源、たとえば高圧水素タンク16)、電磁弁(燃料ガス系の電磁弁17、20、22、25、26等)、減圧弁(燃料ガス系の減圧弁18を含む)、ポンプ(燃料ガス系のポンプ24を含む)、圧力計(燃料ガス系の圧力系35a、35b、35c、35dを含む)、温度計(燃料ガス系の温度計36a、36b、36c、36dを含む)、気液分離器23、継手、部品間パイプまたはホース(燃料ガス系のパイプまたはホース11a、11b、11cを含む)、の何れか少なくとも一つを含むので、燃料電池システムの何れの部品とその接続経路にガス洩れが生じても、そのガス洩れを検出できる。
また、ガス洩れ監視対象部品40が燃料ガス系11の部品を含むので、系からの水素洩れが確実に検出される。ガス洩れ監視対象部品40が減圧弁や電磁弁を含むので、減圧弁や電磁弁が可動部材やシール部分を含むにかかわらず、減圧弁や電磁弁からのガス洩れが確実に検出される。
また、反応ガス系13が燃料ガス系11を含み、ディテクタ50が水素センサを含むので、燃料電池の燃料ガス系11にガス洩れが生じても、水素洩れを検出できる。
つぎに、本発明の実施例群Aに属する本発明の実施例1〜4を、図1〜図9を参照して、説明する。
まず、本発明の実施例群Aに属する本発明の実施例1〜4の共通構成を説明する。
本発明の実施例1〜4では、ガス流路60は導管であり(導管にもガス流路と同じ符号60を付す)、導管60の外にガス洩れ監視対象部品40が配置されている。
図1に示すように、本発明の燃料電池システムのガス洩れ検出装置は、燃料電池(燃料電池スタックである場合を含む)10と、燃料電池10に接続される系の途中に反応ガスの洩れを監視すべきガス洩れ監視対象部品40が取付けられている反応ガス系13と、反応ガスを検出可能なディテクタ50と、ガス洩れ監視対象部品40から反応ガスが洩れた場合に洩れた反応ガスをディテクタ50に導く導管60とを、備える。本発明の燃料電池システムのガス洩れ検出装置は、さらに、包囲部材70を備えていてもよい。
燃料電池10には、アノードへ燃料ガス(水素含有ガス)を供給する燃料ガス供給通路11a、アノードからの排気に残る燃料ガスを供給側に循環させる燃料ガス循環通路11b、カソードへ酸化ガス(酸素含有ガス、たとえば空気)を供給する酸化ガス供給通路12a、カソードからの酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出通路12bが接続される。燃料ガス循環通路11bには、燃料ガス排出通路11cが接続される。燃料ガス供給通路11aと燃料ガス循環通路11bと燃料ガス排出通路11cは、燃料ガス系11を構成し、酸化剤ガス供給通路12aと酸化剤ガス排出通路12bは、酸化剤ガス系12を構成し、燃料ガス系11と酸化剤ガス系12とで反応ガス系13を構成する。燃料電池10には、さらに、冷却水通路14と、電気回路15が接続される。
燃料ガス供給通路11aには、燃料ガス源(高圧水素タンク)16と、電磁弁17、20と、減圧弁18と、リリーフ弁19と、逆止弁21が設けられる。
減圧弁18は、図7に示すように、インレット18aと、アウトレット18bと、アウトレット18bの圧力と基準圧との差圧で作動するダイアフラム18cと、ダイアフラム18cに付勢力をかけるスプリング18dと、Oリングなどのシール部材18eと、バルブ18fと、シート18gと、フィルタ18hと、バランスポート18iを、有する。
電磁弁17は、図8に示すように、コイル17aと、鉄心17bと、パイロット弁17cと、ダイアフラム17dと、Oリング、ポリテトラフルオロエチレンシートなどのシール部材17eと、スプリング17fと、主弁17gを、有する。なお、電磁弁20および後述の電磁弁22、25、26の構成も、電磁弁17の構成と同じである。
燃料ガス源16から供給される燃料ガスは減圧弁18で圧力を減圧され調整されて燃料電池10に送られる。
燃料ガス循環通路11bには、電磁弁22、25と気液分離機23とポンプ24が設けられる。燃料電池10の燃料ガス側出口から流れてくる燃料ガスは、湿度が上がっているため、気液分離器23で気液分離される。気液分離器23で分離された液体は、電磁弁25を開弁することで排出される。
燃料ガス排出通路11cには、電磁弁26が設けられる。電磁弁26は、燃料電池10の運転時は通常閉弁され、所定運転状態に至ったときに開弁され、燃料ガス循環通路11b内の燃料ガスを含む排気を燃料ガス排出通路11cに排出するように制御される。なお、所定運転状態とは、a)燃料ガス源16から供給される燃料ガス中に含まれている不純物が燃料電池10で消費されずに燃料ガス循環通路11b内に入り燃料ガス循環通路11b内で所定の許容量を超えたとき、または、b)燃料電池の運転中にカソード側からアノード側に電解質を通してリークした透過物(窒素、水分)が燃料ガス循環通路11b内で所定の許容量を超えたとき、等である。この運転状態は、燃料ガス循環通路11b内の不純物や透過物の濃度を検出したり、燃料電池の運転時間や発電状態から予測される。
燃料ガス排出通路11cに排出されたガスは、希釈器31で充分に希釈された後反応ガス系13から大気に排出される。
酸化剤ガス供給通路12aには、マスフロー・メータ27とエアコンプレッサ28と加湿モジュール30のガス供給側部分が設けられる。マスフロー・メータ27で量られた酸化剤ガスがエアコンプレッサ28で所定圧力に加圧され、加湿モジュール30で加湿されて、燃料電池10に流入する。
酸化剤ガス排出通路12bには、圧力調整弁29と加湿モジュール30のガス排出側部分と希釈器31が設けられる。燃料電池10から排出された酸化剤ガスは、圧力調整弁29で圧力を調整されて加湿モジュール30に入り酸化剤ガス供給通路12aを通るガスを加湿した後、希釈器31で水素を希釈して、反応ガス系13外に排出される。
反応ガス系13には、上記のほかに、圧力センサ35(35a、35b、35c、35d、35e、35f)と、温度センサ36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h)が取付けられている。
冷却水通路14には、ラジエータ32と冷却水循環ポンプ33が設けられる。燃料電池を冷却する冷却水は、ラジエータ32で冷風(車両走行風および/またはファン吸引風)を当てて冷やされる。
電気回路15は、燃料電池スタック両端のターミナル間にわたる外部回路であり、途中にモーター等の負荷装置34が設けられている。
ガス洩れ監視対象部品40は、燃料電池スタック10と、反応ガス系13に設けられる部品およびパイプ、ホースであり、反応ガス系13に設けられる部品としては、とくに、燃料ガス系11の途中に設けられる部品である。ただし、ガス洩れ監視対象部品40は、反応ガス系13のうち酸化剤ガス系12の途中に設けられる部品であってもよい(図示例では、ガス洩れ監視対象部品40が燃料ガス系11の途中に設けられる部品である場合を示している)。ガス洩れ監視対象部品40は、1部品のみであってもよく、複数の部品であってもよい。
以下、本発明の実施例では、ガス洩れ監視対象部品40が燃料ガス系11の途中に設けられる部品である場合を例にとって説明する。ガス洩れ監視対象部品40が、燃料ガス系11の部品である場合、ガス洩れ監視対象部品40は、燃料ガス源(たとえば、高圧水素タンク)16、減圧弁18、電磁弁17、20、22、25、26、の何れか少なくとも1つの部品を含む。
ガス洩れ監視対象部品40に減圧弁18、電磁弁17、20、22、25、26、減圧弁18を含めるのは、減圧弁18、電磁弁17、20、22、25、26は、図7、図8に示すように、(i)ダイヤフラム17d、18cを備えており、ダイヤフラム17d、18cが破れ燃料ガスが洩れるおそれがあるからであり、また、(ii)シール部材17e、18eを備えており、シール不良によりシール部分から燃料ガスが洩れるおそれがあるからである。ただし、ガス洩れ監視対象部品40は、電磁弁、減圧弁以外の部品、たとえば、図1に示す、配管、継手、気液分離器23、ポンプ(たとえば、燃料ガス循環ポンプ)24、リリーフバルブ19、圧力センサ35、温度センサ36等の部品を含んでもよい。
ディテクタ50は、反応ガスを検出可能なガスセンサである。燃料電池と燃料ガス系の部品の洩れガスを検出するディテクタ50は、燃料ガスを検出可能なガスセンサであり、水素センサである。ディテクタ50は、水素が空気よりも軽いことを利用するために、ディテクタ50が配置される空間(燃料電池10がモータールームに搭載される場合、モータールーム)内で上方位置にあることが望ましい。ディテクタ50は、導管60の出口61の上方位置にある。
導管60は、ガス洩れ監視対象部品40から洩れた燃料ガスをディテクタ50に導く部材である。導管60は、常時連通していてもよく、一定の時間ごとに所定時間連通するようにされていてもよい。導管60は、たとえば、ホース、またはパイプである。導管60は、包囲部材70からディテクタ50部位まで延びている。
導管60の、ディテクタ50側の端(出口)61は、ディテクタ50の下方で、ディテクタ50から水平面で100mm以内、垂直面でディテクタ50から50mm以内の位置に配置される。この位置に配置するのは、導管60で水素をディテクタ50下方に導いても、導管60の出口61から出た水素がディテクタ50の横を通り抜けてしまうと、ディテクタ50で水素を検出できないからである。
包囲部材70は、ガス洩れ監視対象部品40を、ガス洩れ監視対象部品40の一部または全部を包囲する。包囲部材70は、ガス洩れ監視対象部品40自体の、一部または全部の、外壁であってもよい。包囲部材70は、図7(図8)に示すように、エアブリーズポート71を備えていてもよい。エアブリーズポート71には、導管60のガス洩れ監視対象部品側端部(入口)62が嵌め込まれてもよい。
本発明の実施例群Aに属する本発明の実施例1〜4に共通する部分の作用、効果はつぎの通りである。
燃料電池10とそれに接続される反応ガス系11の途中にガス洩れを監視すべきガス洩れ監視対象部品40が取付けられており、ガス洩れ監視対象部品40から反応ガス(たとえば、燃料ガス)が洩れた場合(ガス洩れ監視対象部品40内の反応ガス流通領域からガス洩れ監視対象部品40内の反応ガス非流通領域に反応ガスが洩れた場合を含む)に、洩れた反応ガスをディテクタ50に導く導管60が設けられているので、燃料電池スタック10とそれに接続される系からのガス洩れを検出できる。
また、導管60が設けられているので、ガス洩れ監視対象部品40から反応ガス(たとえば、燃料ガス)が洩れ出したとき、小さなガス洩れであっても周囲の外乱に左右されることなくガス洩れを検出できる。特に燃料電池10を搭載した車両の場合、外乱(走行中の走行風、冷却ファンの吸引風)による影響を排除して、洩れガスをディテクタ50に導くことができる。
ガス洩れ監視対象部品40の一部または全部を包囲する包囲部材70が設けられているので、ガス洩れ監視対象部品40からガス洩れがあった場合(ガス洩れ監視対象部品40内の反応ガス流通領域からガス洩れ監視対象部品40内の反応ガス非流通領域に反応ガスが洩れた場合を含む)でも、包囲部材70により洩れガスが拡散することを抑制できる。その結果、洩れガスを温度が高くなる部位から遮断することができる。
ディテクタ50が導管60の出口61よりも上方位置にあるので、水素が空気よりも軽いことを利用してガス洩れ監視対象部品40から洩れた水素をディテクタ50に導くことができる。
つぎに、実施例群Aに属する本発明の実施例1〜4の、各実施例に特有な部分を説明する。
〔実施例1〕
本発明の実施例1では、図1に示すように、少なくとも1つのガス洩れ監視対象部品40からの導管60が、ディテクタ50まで延びている。ガス洩れ監視対象部品40からの導管60が複数の場合、複数のガス洩れ監視対象部品40からの導管60は、互いに独立に、ディテクタ50まで延びている。図1の例では、ガス洩れ監視対象部品40が減圧弁18であり、ディテクタ50は、1つ設けられており、導管60は1本設けられている場合を示す。
図2は、本発明の実施例1の作動のフローチャートを示している。図2に示すように、ステップ101で導管60からの燃料ガスの濃度が予め設定しておいた所定値を超えたか否かを判定し、超えたならステップ102に進んで停止処理を実施するかを確認する。停止処理を実施する場合、ステップ103に進んでタンク元弁である電磁弁17を閉にし、電磁弁26を開閉させながら配管内に残っている燃料ガスを、エア流量を増やして、希釈器31で十分に希釈して、大気に捨てる。
〔実施例2〕
本発明の実施例2では、図3に示すように、ガス洩れ監視対象部品40が減圧弁18と電磁弁20、22、25、26であり、ディテクタ50の数は1つである。複数のガス洩れ監視対象部品40からの導管60は、互いに独立にディテクタ50まで延びている。
本発明の実施例2の燃料電池システムのガス洩れ検出装置は、さらに、切換弁80(80a、80b、80c、80d、80e)と、制御装置81を有する。
切換弁80は、各導管60に1つづつ設けられている。導管60のうち切換弁80が開弁している導管のみがディテクタ50に洩れ燃料ガスを導く。切換弁80は、制御装置81により、複数のガス洩れ監視対象部品40とディテクタ50との連通を選択的に切換えるように制御されている。
図4は、本発明の実施例2の制御のフローチャートを示している。図4に示すように、本発明の実施例2では、ステップ201において、タイマで、所定時間t1経過したか否かを判定し、所定時間t1経過したときに、ステップ202に進んで切換弁80a、80b、80c、80d、80eを、順に、切換える。所定時間t1は、導管60の長さを考慮して燃料ガスが拡散してくる時間を考慮して決定する。
ステップ203で所定時間t1経過する前に導管60からの燃料ガスの濃度が予め設定しておいた所定値Aを超えたか否かを判断し、越えていないなら、ガス洩れがないとして終了する。ステップ203で、燃料ガスの濃度が予め設定しておいた所定値Aを超えたなら、ガス洩れが生じている可能性があるため、ステップ204に進んで判定時間t1をt=t2(>t1)まで延長し、時間をかけてより的確にガス洩れを判定する。判定時間を延長し、ステップ205で所定時間t2経過する前に導管60からの燃料ガスの濃度が予め設定しておいた所定値B(>A)を超えたか否かを判定する。所定値Bを超えたならステップ206に進んで停止処理を実施するかを確認する。停止処理が実施される場合には、ステップ207に進んで電磁弁17を閉にし、電磁弁26を開閉させながら配管内に残っている燃料ガスを、エア流量を増やして、希釈器31で十分に希釈して、大気に捨てる。
本発明の実施例2では、切換弁80a、80b、80c、80d、80eを切換えて判定することにより、1つのディテクタ50で複数の箇所のガス洩れを判定できる。1つのディテクタ50で複数のガス洩れ監視対象部品40からの洩れガスを検出できるので、ガス洩れ監視対象部品40と同数のディテクタ50を設ける場合に比べて、コスト上有利である。
また、導管60が互いに独立のため、連通している導管60が接続しているガス洩れ監視対象部品40がガス洩れ部品であるから、洩れ部位も特定できる。切換弁80で複数のガス洩れ監視対象部品40からの洩れガスを順次選択して一つのディテクタ50に導くことができるので、複数のガス洩れ監視対象部品40のうちどのガス洩れ監視対象部品40から洩れているのかを特定できる。
また、制御装置81を備えているので、切換弁80の切り換えを、ガス洩れの疑いがあるときにガス洩れの疑いのあるガス洩れ監視対象部品40との連通時間を長くする(延長する)ように制御することができる。ガス洩れの疑いがないものに対しては、連通時間は短くしたままとする。その結果、ディテクタ50でガス洩れを検出する際に、ガス洩れの判断時間を短じかく維持したまま、ガス洩れの疑いのあるガス洩れ監視対象部品40のみ連通時間を長くしてガス洩れ判定の精度を向上することができる。
〔実施例3〕
本発明の実施例3では、図5に示すように、ガス洩れ監視対象部品40が減圧弁18と電磁弁20、22、25、26であり、ディテクタ50の数が1つであり、複数のガス洩れ監視対象部品40からの導管60は、集合部63で集合した後、単一の配管64になってディテクタ50まで延びている場合を示している。
本発明の実施例3の燃料電池システムのガス洩れ検出装置は、さらに、切換弁80(80a、80b、80c、80d、80e)と、制御装置81と、吸引装置90を有する。
切換弁80は、各導管60に1つづつ設けられている。各導管60のうち切換弁80が開弁している導管60のみがディテクタ50に洩れ燃料ガスを導く。切換弁80は、制御装置81により、複数のガス洩れ監視対象部品40とディテクタ50との連通を選択的に切換えるように制御されている。
吸引装置90は、たとえば吸引ポンプである。吸引装置90は、ディテクタ50または導管60のうちの単一の配管64の部分に取付けられる。吸引装置90は、ガス洩れ監視対象部品40からの燃料ガスを吸引してディテクタ50側へ流す。
図6は、本発明の実施例3の作動、制御のフローチャートを示している。図6に示すように、本発明の実施例3では、ステップ301で吸引装置90を駆動させ、ステップ302で所定時間t1経過したか否かを判定し、所定時間t1経過したときにステップ303に進んで切換弁80a、80b、80c、80d、80eを順次切換える。所定時間t1は、導管60の長さを考慮して燃料ガスが拡散してくる時間を考慮して決定する。
ステップ304で所定時間t1経過する前に導管60からの燃料ガスの濃度が予め設定しておいた所定値Aを超えたか否かを判定し、超えたなら洩れている可能性があるためステップ305に進んで判定時間をt=t2(>t1)まで延長する。判断時間を延長し、ステップ306で所定時間t2経過する前に導管60からの燃料ガスの濃度が予め設定しておいた所定値B(>A)を超えたか否かを判定する。所定値Bを超えたならステップ307に進んで停止処理を実施するかを確認する。停止処理を実施する場合は、ステップ308に進んで、電磁弁17を閉にし、電磁弁26を開閉させながら配管内に残っている燃料ガスをエア流量を増やしながら希釈器31で十分に希釈して大気に捨てる。
本発明の実施例3では、切換弁80a、80b、80c、80d、80eを切換えて判定することにより、1つのディテクタ50で多数の箇所のガス洩れ判定が実施でき、洩れ部位も特定できる。
1つのディテクタ50で複数のガス洩れ監視対象部品40からの洩れガスを検出できるので、ガス洩れ監視対象部品40と同数のディテクタ50を設ける場合に比べて、コスト上有利である。
また、切換弁80で複数のガス洩れ監視対象部品40からの洩れガスを順次選択して一つのディテクタ50に導くことができるので、複数のガス洩れ監視対象部品40のうちどのガス洩れ監視対象部品40からガス洩れしているのかを特定できる。
また、制御装置81を備えているので、反応ガス洩れの疑いがあるときにガス洩れの疑いのあるガス洩れ監視対象部品40からのガスのみを判定時間を長くして(延長して)ディテクタ50に導くことができる。その結果、ディテクタ50でガス洩れを検出する際にガス洩れの判断時間の短縮および精度が向上する。
導管60が集合部63で集合した後単一の配管64でディテクタ50まで延びているので、導管60が互いに独立にディテクタ50まで延びている場合(本発明の実施例2)に比べて、配管64の出口の配置に要するスペースが小スペースで済み、ガス洩れ監視対象部品40からの洩れガスを容易にディテクタ50の直下に導くことができる。
また、吸引装置90を備えているので、洩れガスを吸引装置90で積極的に集めることができ、かつ速やかにディテクタ50まで洩れガスを速く導くことができる。したがって、吸引装置90が設けられていない場合に比べて、所定時間t1、t2を短くすることができる。
〔実施例4〕
本発明の実施例4では、図9に示すように、ガス洩れ監視対象部品40が燃料ガス循環通路11bに設けられた燃料ガス(たとえば、水素)循環ポンプ24である。燃料ガス循環ポンプ24は、圧縮室24aと、吸入室24bと、モータ室24cを有する。吸入室24bとモータ室24cとの間には、軸シール24d(オイルシール、または、メカニカルシール)が設けられている。吸入室24bには燃料電池10からの排出燃料ガスが吸入され、ポンプの圧縮手段24e(たとえば、羽根)で圧縮された燃料ガスは圧縮室24aに流れ、圧縮室24aから燃料ガス供給通路11aへと流れる。圧縮手段はモータにて回転される。モータ軸24fは吸入室24bとモータ室24cとの間の隔壁を貫通して圧縮手段まで延びる。モータ軸24fの、吸入室24bとモータ室24cとの間の隔壁を貫通する部位に軸シール24dが設置される。モータ室24cの外壁(モータ室内と外部大気とを隔てる壁)は、ガス洩れ監視対象部品40である燃料ガス循環ポンプ24自体の一部であるモータ室24cを包囲する包囲部材70を構成する。
導管60の一端は、モータ室24cの外壁である包囲部材70に取り付けられており、包囲部材70の導管60取付部の穴を通して、モータ室24cに連通している。導管60は、水素検知器であるディテクタ50またはその直近(たとえば、ディテクタ50の直下、直近)まで延びている。導管60の他端は、ディテクタ50内または大気に連通していて、モータ室24cを導管60を介して圧力的に大気開放している。
本発明の実施例4の作用、効果を説明する。
従来の水素循環ポンプでは、モータ室を水素循環ラインから軸シールを用いて隔離した場合には、つぎの問題が生じていた。
(イ)モータ室を密閉型にした場合
i)モータ温度が上昇した時にモータ室内圧が上昇してしまう。
ii)軸シールを水素が微量透過するため、モータ室内の水素濃度が経時的に上昇する。
iii)軸シールを透過した水蒸気が蓄積される。
(ロ)モータ室を開放型にした場合
iv)万一、軸シールが破損してモータ室への水素洩れが発生した場合、大きな洩れは水素循環系圧力低下等で検知可能であるが、小さな洩れの場合は検知が難しい。
しかし、本発明の実施例4の構成を採ることにより、つぎの作用・効果が得られる。
導管60を通してモータ室24cが大気連通となるため、モータ室内圧の異常上昇を防止することができる。
また、導管60を通してモータ室24cが大気と連通されてモータ室24cが換気可能状態になっているので、吸入室24bから微量透過してくる水蒸気を換気することができる。
また、万一、吸入室24bからモータ室24cに燃料ガス(たとえば、水素)が洩れた場合でも、洩れガスが導管60を通してディテクタ50かその直近に導かれ、確実に検知される。
その結果、上記(i)−(iv)の問題がすべて解消される。
つぎに、本発明の実施例群Bに属する本発明の実施例5、6を、図10〜図12を参照して、説明する。
まず、本発明の実施例群Bに属する本発明の実施例5、6に共通な構成を説明する。
本発明の実施例5、6では、ガス流路60はダクトであり(ダクトにもガス流路と同じ符号60を付す)、ダクト60内にガス洩れ監視対象部品40の少なくとも1つが配置されている。
ダクト60の開口端である下流部には、ディテクタ50が配置されており、ダクト60内でディテクタ50の上流には、ガス洩れ監視対象部品40の少なくとも2つが直列に配置されている。図示例では、ダクト60内に、燃料電池スタック10、燃料ガス(水素)系部品65(たとえば、減圧弁、電磁弁、水素ポンプ等を含む)、燃料ガス源16(たとえば、水素タンク)、ディテクタ50(水素センサ)が流れ方向に直列に設けられており、望ましくは、上流側から燃料電池スタック10、燃料ガス系部品65、燃料ガス源16(たとえば、水素タンク)、ディテクタ50の順で設けられる。
燃料ガス(水素)系部品と燃料ガス源とディテクタ50は車両床下に配置されてもよい。
ダクト60の少なくとも一部は、ボディ構造により形成されてもよい。
ダクト60の少なくとも一部は、ボディ構造により形成される場合、ダクト60の少なくとも一部はフロアトンネルであってもよい。
また、ダクト60は上流端63を有し、該上流端から外気がダクト60内に導入される。ダクト60の上流端63は、たとえば、車両のグリルを通過した風を受け入れる。ダクト60の上流端からダクト60に流入する風は、車両走行時の走行風や、車両走行時および車両停止時のラジエータファン64による吸引風である。
ダクト60内には、ダクト60内(のディテクタ50部位)を流れる気体の流れ量を調整できる流量調整装置66が設けられている。
流量調整装置66が回転数が調整できるラジエータファンであってもよいし、あるいはダクト上流端63とディテクタ50との間に設けられダクト60内を流れる気体の流れのうち床下やあるいはバイパス流路に流れる流量を調整してディテクタ50部位に流れる気体の流れ量を調整する流量調整装置であってもよい。
流量調整装置66には制御装置67が電気的に接続されており、制御装置67は、ディテクタ50により検出された洩れガスの濃度に応じて流量調整装置66によりダクト60内を流れる気体流量を調整する。ディテクタ50により検出された洩れガスの濃度が大の時には、それに応じてダクト60内のディテクタ50部位を流れる気体の流れ量も大になるように、制御装置67は流量調整装置66を制御する。これによって、洩れガスを希釈することができる。
本発明の実施例5、6に共通な構成による作用・効果を説明する。
ガス通路60がダクトであり、ダクト60内にガス洩れ監視対象部品40の少なくとも1つが配置されているので、ダクト60内のガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じても、洩れガスをそのままダクト60外に逸散させずに、ダクト60下流へと導くことができる。その結果、実施例群Aの導管の場合のように、洩れガスを導管内に取り入れるための包囲部材や吸引装置を設ける必要がない。
また、ダクト60の下流部にディテクタ50が配置されており、ダクト60内でディテクタ50の上流にガス洩れ監視対象部品40の少なくとも2つが直列に配置されているので、ダクト60内の何れのガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じても、洩れガスをダクト60で下流部のディテクタ50に導くことができる。また、この配置によって、ダクト60内の複数のガス洩れ監視対象部品40に対してディテクタ50を共用することができ、各ガス洩れ監視対象部品に各ディテクタを設ける場合に比べて、ディテクタ50の数の減少が可能になる。
ダクト60の少なくとも一部がボディ構造により形成されている場合は、新たに形成するダクト60を減らすことができ、本検出装置の車両への搭載、適用が容易になる。
ダクト60の少なくとも一部がフロアトンネルである場合は、そしてフロアトンネルは車両前後方向に延びているため、グリルから取り入れられた車両走行風およびラジエータファンで後方に送り出された風をそのままフロアトンネルに導いて車両後方へと流すことができ、ダクト60内流れを自然に得ることができる。
ダクト60は上流端63を有し、上流端63から外気がダクト60内に導入されるので、ダクト60内のガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じても、ダクト60内を流れる外気に乗せて洩れガスをダクト下流のディテクタ50へと導くことができる。
ダクト60内に,ダクト60内の気体の流れ量を調整できる流量調整装置66が設けられているので、洩れガス量に応じてダクト60内の気体の流れ量を調整して洩れガスを適切に希釈できる他、洩れガスが無い場合にはダクト60に取り入れたガスの一部を車両床下に排出してダクト60を通る流れの圧損を低減することができる。
また、ディテクタ50により検出された洩れガスの濃度に応じて流量調整装置66によりダクト60内を流れる気体流量を調整する制御装置67が設けられているので、ディテクタ50により検出された洩れガスの濃度が大の時には、それに応じてダクト60内のディテクタ50部位を流れる気体の流れ量も大になるように制御装置67で流量調整装置66を調整することにより、洩れガスを適正に希釈することができる。
つぎに、本発明の実施例群Bの各実施例5、6に特有な構成、作用・効果を説明する。
〔実施例5〕
本発明の実施例5では、図10に示すように、ダクト6内に燃料電池スタック10、燃料電池水素系部品65、水素タンク16を含むガス洩れ監視対象部品40を配置し、ダクト6出口に1個、またはガス洩れ監視対象部品40より数の少ないディテクタ50(水素センサ50)を設置する。
また、ラジエータファン64を流量調整装置66とし、ダクト出口に設置した水素センサ50の出力から、その濃度に応じ、ラジエータファン64を制御し、ダクト60から流出する気体流れが規定の水素濃度以下を維持するように、ラジエータファン64の回転数を制御する。たとえば、水素センサ50が検出した水素濃度が高い時は、ラジエータファン64の回転数を上昇し、ダクト出ガスが希釈されるようにする。
本発明の実施例5の作用・効果については、流量調整装置66がラジエータファン64であるので、既にあるラジエータファン64を利用でき、あらたに流量調整装置を設ける必要がない。また、車両停止中にも、ラジエータファン64により、ダクト60内流れとその量を調整できる。
〔実施例6〕
本発明の実施例6では、図11または図12に示すように、ダクト60内に直列に配置された少なくとも2つのガス洩れ監視対象部品40(図示例では、燃料電池スタック10、燃料電池水素系部品65、水素タンク16)の間にダクト60内の気体の流れを遮断可能な流れ遮断装置68(68a、68b)が設けられている。
また、燃料電池スタック10を除く各ガス洩れ監視対象部品40に外気を導入する外気供給路69が設けられている。外気供給路69を通る風は、各ガス洩れ監視対象部品40のすぐ上流に設けられた孔74a、74bを通してダクト60内に供給される。孔74a、74bは遮断装置68(68a、68b)によって開閉される。遮断装置68a、68bがダクト内通路を閉じるとともに孔74a、74bを開いた時に外気供給路69を通る風がダクト60内に供給され、遮断装置68a、68bがダクト内通路を開くとともに孔74a、74bを閉じた時には外気供給路69を通る風がダクト60内に入らず、ダクトの上流から流れてきた風がダクト内を通る。ダクト内を通る風は少なくとも一部がダクト内をディテクタ50に流れ、残りはフロアの孔または隙間から床下に抜ける。
図11は外気供給路69がダクト60の下方に設けられた場合を示し、図12は外気供給路69がダクト60の一側に設けられた場合を示しているが、何れでもよい。
流れ遮断装置68と外気供給路69は、流量調整装置66を構成する。
流れ遮断装置68の開閉を制御する制御装置73が流れ遮断装置68に対して設けられている。制御装置73は、ディテクタ50が水素を検知したとき、少なくとも1つの流れ流れ遮断装置68でダクトを閉とするように流れ遮断装置68を制御する。
制御装置73は流れ遮断装置68を、たとえば、つぎのように制御する。
通常時は、遮断装置68bが孔74bを閉、ダクト内を開とし、全ガス洩れ監視対象部品40を通過した風がディテクタ50に流れるようにする。ディテクタ50がガス洩れを検出した時には、下流側のガス洩れ監視対象部品40から順にガス洩れを検査する。まず、最下流のガス洩れ監視対象部品40のすぐ上流側の遮断装置68bでダクトを閉とするとともに孔74bを開とし、外気供給路69を通る風を最下流のガス洩れ監視対象部品40に導き最下流のガス洩れ監視対象部品40を通過した風をディテクタ50部位に流す。ディテクタ50が洩れガスを検出すると、最下流のガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じていることがわかる。
ディテクタ50が洩れガスを検出しない時は、最下流のガス洩れ監視対象部品40にはガス洩れが生じていないと判断して、下流側から2番目のガス洩れ監視対象部品40のガス洩れを検査する。その時には、下流から2番目のガス洩れ監視対象部品40のすぐ上流側の遮断装置68aでダクトを閉とするとともに孔74aを開とし、外気供給路69を通る風を下流から2番目のガス洩れ監視対象部品40に導き下流から2番目のガス洩れ監視対象部品40と最下流のガス洩れ監視対象部品40を通過した風をディテクタ50部位に流す。ディテクタ50が洩れガスを検出すると、下流から2番目のガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じていることがわかる。このガス洩れ検出を順次上流側のガス洩れ監視対象部品40に対して行っていき、全てのガス洩れ監視対象部品40に対して行う。そして、修理工場にて、あるいはサービスステーションにて、ガス洩れが生じていることが判明したガス洩れ監視対象部品40のガス漏れ部位を補修する。
本発明の実施例6の作用・効果については、ダクト内に直列に配置された少なくとも2つのガス洩れ監視対象部品40の間にダクト60内の気体の流れを遮断可能な流れ遮断装置68が設けられているので、流れ遮断装置68を開閉することにより、ダクト内のどのガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じたかを容易に特定することができる。
また、各ガス洩れ監視対象部品40の上流に外気供給路69を設けたので、遮断装置68が閉であってもその遮断装置68の下流のガス洩れ監視対象部品40に外気を供給できガス洩れを検出できる。
また、流れ遮断装置68の開閉を制御する制御装置73が流れ遮断装置68に対して設けられているので、流れ遮断装置68の開閉とガス洩れを生じているガス洩れ監視対象部品40の特定を、適正に関連させることができ、ダクト内のどのガス洩れ監視対象部品40にガス洩れが生じたかを容易に特定することができる。
本発明の実施例1の燃料電池システムのガス洩れ検出装置の系統図である。 本発明の実施例1の燃料電池システムのガス洩れ検出装置のフローチャートである。 本発明の実施例2の燃料電池システムのガス洩れ検出装置の系統図である。 本発明の実施例2の燃料電池システムのガス洩れ検出装置のフローチャートである。 本発明の実施例3の燃料電池システムのガス洩れ検出装置の系統図である。 本発明の実施例3の燃料電池システムのガス洩れ検出装置のフローチャートである。 本発明の全実施例に適用可能な減圧弁の断面図である。 本発明の実施例2と本発明の実施例3に適用可能な電磁弁の断面図である。 本発明の実施例4の燃料電池システムのガス洩れ検出装置の、燃料ガス循環通路の、系統図である。 本発明の実施例5の燃料電池システムのガス洩れ検出装置の側面図である。 本発明の実施例6の燃料電池システムのガス洩れ検出装置(外気供給路がダクト下方に設けられた場合)の側面図である。 本発明の実施例6の燃料電池システムのガス洩れ検出装置(外気供給路がダクト側方に設けられた場合)の平面図である。
符号の説明
10 燃料電池(燃料電池スタックである場合を含む)
11 燃料ガス系
11a 燃料ガス供給通路
11b 燃料ガス循環通路
11c 燃料ガス排出通路
12 酸化剤ガス系
12a 酸化剤ガス供給通路
12b 酸化剤ガス排出通路
13 反応ガス系
14 冷却水通路
15 電気回路
16 燃料ガス源(たとえば、水素タンク)
17、20、22、25、26 電磁弁
18 減圧弁
19 リリーフ弁
21 逆止弁
23 気液分離器
24 ポンプ(たとえば、燃料ガス循環ポンプ)
24a 圧縮室
24b 吸入室
24c モータ室
24d 軸シール
24e 圧縮手段
24f モータ軸
27 マスフロー・メータ
28 エアコンプレッサ
29 圧力調整弁
30 加湿モジュール
31 希釈器
32 ラジエータ
33 冷却水循環ポンプ
34 負荷装置
35 圧力センサ
36 温度センサ
40 ガス洩れ監視対象部品
50 ディテクタ(たとえば、水素センサ)
60 ガス流路(導管、ダクト)
61 導管の出口
62 導管の入口
63 上流端
64 ラジエータファン
65 燃料ガス系部品
66 流量調整装置
67 制御装置
68 流れ遮断装置(68a、68b)
69 外気供給路
70 包囲部材
71 エアブリーズポート
73 制御装置
74(74a、74b) 孔
80 切換弁
81 制御装置
90 吸引装置

Claims (25)

  1. 燃料電池を含む反応ガス系に設けられた複数のガス洩れ監視対象部品と、
    少なくとも1つのガス検出用のディテクタと、
    前記ガス洩れ監視対象部品にガス洩れがあった場合に洩れたガスをガス洩れのあったガス洩れ監視対象部品から前記ディテクタに導くガス流路と、
    を備えた燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  2. 前記燃料電池システムのガス洩れ検出装置が移動体に搭載される請求項1記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  3. 前記ディテクタは、複数のガス洩れ監視対象部品のガス洩れ検出に対して共用される請求項1記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  4. 前記複数のガス洩れ監視対象部品は、燃料電池スタック、該燃料電池スタックに接続される反応ガス系の反応ガス源、電磁弁、減圧弁、ポンプ、圧力計、温度計、気液分離器、継手、部品間パイプまたはホース、の何れか少なくとも一つを含む請求項1記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  5. 前記反応ガス系は燃料ガス系を含み、前記ディテクタは水素センサを含む請求項1または請求項4記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  6. 前記ガス流路は導管であり、該導管の外に前記ガス洩れ監視対象部品が位置する請求項1記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  7. 前記ガス洩れ監視対象部品を包囲する包囲部材をさらに備えており、前記導管は前記包囲部材から前記ディテクタまで延びている、請求項6記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  8. 前記ディテクタの数は前記ガス洩れ監視対象部品の数以下である、請求項6記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  9. 前記ディテクタは前記導管の出口より上に位置する請求項6記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  10. 複数の前記監視対象部品からの導管は、互いに独立に前記ディテクタまで延びている、請求項6記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  11. 複数の前記ガス洩れ監視対象部品と前記ディテクタとの前記導管による連通を選択的に切換える切換弁をさらに備える、請求項6記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  12. 前記ガス洩れ監視対象部品から反応ガスの洩れがあった場合に該ガス洩れがあったガス洩れ監視対象部品と前記ディテクタとの連通の時間を、残りのガス洩れ監視対象部品と前記ディテクタとの連通の時間より長くするように、前記切換弁を制御する制御装置をさらに備える、請求項11記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  13. 複数の前記監視対象部品からの導管は、集合部で集合した後、単一の配管で前記ディテクタまで延びている、請求項6記載の燃料電池システム。
  14. 前記ガス洩れ監視対象部品から洩れた反応ガスを吸引して前記ディテクタ側へ流す吸引装置をさらに備える、請求項6記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  15. 前記ガス通路はダクトであり、該ダクト内に前記ガス洩れ監視対象部品の少なくとも1つが配置されている、請求項1記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  16. 前記ダクトの開口端である下流部に前記ディテクタが配置されており、前記ダクト内で前記ディテクタの上流に前記ガス洩れ監視対象部品の少なくとも2つが直列に配置されている、請求項15記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  17. 前記ダクトの少なくとも一部がボディ構造により形成されている請求項15記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  18. 前記ダクトの少なくとも一部がフロアトンネルである請求項15記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  19. 前記ダクトは上流端を有し該上流端から外気がダクト内に導入される請求項15記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  20. 前記ダクト内にダクト内のディテクタ配置部位の気体の流れ量を調整できる流量調整装置が設けられている請求項15記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  21. 前記ディテクタにより検出された洩れガスの濃度に応じて前記流量調整装置により前記ダクト内を流れる気体流量を調整する制御装置が設けられている請求項20記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  22. 前記流量調整装置がラジエータファンである請求項20記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  23. 前記ダクト内に直列に配置された前記少なくとも2つのガス洩れ監視対象部品の間にダクト内の気体の流れを遮断可能な流れ遮断装置が設けられている請求項16記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  24. 燃料電池スタック以外の各ガス洩れ監視対象部品の上流に外気を導入する外気供給路を設けた請求項23記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
  25. 前記ディテクタが水素を検知したとき少なくとも1つの流れ遮断装置で前記ダクトを閉とするように前記流れ遮断装置の開閉を制御する制御装置が前記流れ遮断装置に対して設けられている請求項23記載の燃料電池システムのガス洩れ検出装置。
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