以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、グループ3ファクシミリ伝送手順処理を実行するとともに、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア(ファクシミリ通信手段)、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能、および、公衆網(PSTN)に接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
網制御装置11は、このファクシミリ装置を公衆網(PSTN)に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETF(Internet Engineering Task Force)というインターネットに関する技術内容をまとめている組織から発行されているRFC(Request For Comments)文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像を公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザへ送信するとともに、公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーションWSより(電子メールで)受信した画情報を、指定された公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
このように、画情報を送信する際に用いられる電子メールの一例を図3に示す。
この電子メールは、複数の本文パートを持つマルチパートMIME形式の電子メールであり、電子メールの送信日付(「Date」フィールド)、宛先メールアドレス(「To」フィールド)、送信元メールアドレス(「From」フィールド)などの所定の情報からなるメールヘッダ部、テキストデータを運ぶためのテキストパート部、および、画情報を運ぶためのバイナリパート部からなり、バイナリパート部には、画情報をMIME変換して得たMIMEエンコードデータが配置される。
また、電子メールで運ばれる画情報は、元の画像データをMH符号化で圧縮し、それをTIFF−Fフォーマットへ変換したものであり、したがって、MIMEエンコードデータとしては、このTIFF−FデータをMIME変換したものが配置される。
ここで、TIFF−Fフォーマットでは、複数ページの画像データを1つのファイルとしてまとめることができるので、1つのバイナリパート部に、複数ページからなる1つの送信画情報ファイルのデータを配置することができる。
図4は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理の一例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理101)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断102)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断102の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理101で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理103)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理104)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理105)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理106)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理107)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理108)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理109)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理110)。
ここで、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べ(判断111)、判断111の結果がNOになるときには、処理105へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて、処理が終了した場合で、判断111の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理112)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理113)、この動作を終了する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量をユーザに表示するようにしているので、ユーザは、送信される電子メールのデータ量を認識でき、その電子メールが適切に配信されるか否かの判定を行うことができる。
図5は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理の他の例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理201)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断202)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断202の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理201で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理203)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理204)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理205)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理206)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理207)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理208)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理209)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理210)。
ここで、電子メールのデータ量を確認したユーザが操作表示部7のキャンセルキー(図示略)を操作したかどうかを調べ(判断211)、判断211の結果がNOになるときには、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べる(判断212)。判断212の結果がNOになるときには、処理205へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて、処理が終了した場合で、判断212の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理213)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理214)、この動作を終了する。
一方、操作表示部7に表示される電子メールのデータ量が、大きくなりすぎたと判断したユーザが、操作表示部7のキャンセルキーをオン操作した場合で、判断211の結果がYESになるときには、スキャナ5の読取動作を停止し(処理215)、処理213へ進み、それまでに作成した分の画情報の本文情報について、電子メールを送信する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量を確認したユーザが、キャンセルキーを押して、画情報の作成をキャンセル指令すると、それまでに作成した部分の画情報についてのみ、電子メールを用いて画情報が送信されるので、ユーザが所望する部分のみ適切に送信できる。
図6は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理のさらに他の例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理301)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断302)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断302の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理301で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理303)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理304)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理305)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理306)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理307)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理308)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理309)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理310)。
ここで、変数DSZの値が、メールボックスの最大値に対応した値KA(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べる(判断311)。この判断311の結果がNOになるときには、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べ(判断312)、判断312の結果がNOになるときには、処理305へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて、処理が終了した場合で、判断312の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理314)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理315)、この動作を終了する。
一方、作成した電子メールのデータ量が所定値KAを超えた場合で、判断311の結果がYESになるときには、その時点でスキャナ5の読取動作を停止し(処理315)、それまでに作成した本文情報のMIMEデータのうち最終ページのデータを破棄し(処理316)、処理313へ進み、それまでに作成した分の画情報の本文情報について、電子メールを送信する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量をユーザに表示するとともに、電子メールのデータ量が規定値を超えると、その時点で電子メールのデータの作成を停止するとともに、最終ページを除くページについて、電子メールで送信するようにしているので、送信される電子メールのデータ量を制限することができ、その結果、画情報を適切に宛先へ送信することができる。
図7および図8は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理のまたさらに他の例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理401)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断402)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断402の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理401で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理403)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理404)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理405)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理406)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理407)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理408)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理409)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理410)。
ここで、変数DSZの値が、メールボックスの最大値に対応した値KA(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べる(判断411)。この判断411の結果がNOになるときには、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べ(判断412)、判断412の結果がNOになるときには、処理405へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて、処理が終了した場合で、判断412の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理414)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理415)、この動作を終了する。
一方、作成した電子メールのデータ量が所定値KAを超えた場合で、判断411の結果がYESになるときには、その時点でスキャナ5の読取動作を停止し(処理415)、それまでに作成した本文情報を、最終ページを除いた状態に再構成し(処理416)、その再構成前の最終ページのデータ量を変数DSZへセットする(処理417)。
次いで、メールサーバ装置SMへ接続し(処理418)、処理416で再構成した本文情報を運ぶ電子メールをメールサーバ装置SMへ送信する(処理419)。
次に、自端末に設定されているメールアドレスと、処理401で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、次の電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理420)、そのメールヘッダ部のデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新し(処理421)、処理405へ進み、残りのページについて、本文情報の作成を行う。ただし、次の電子メールの本文情報の第1ページには、処理416で分割した最終ページの画情報データが配置される。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量をユーザに表示するとともに、電子メールのデータ量が規定値を超えると、その規定値以内のデータ量に収まるように、複数の画情報に分割し、それぞれの分割画情報を、ことなる電子メールを用いて送信するので、画情報を適切に宛先へ送信することができる。
図9および図10は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理のまたさらに他の例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理501)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断502)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断502の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理501で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理503)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理504)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理505)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理506)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理507)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理508)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理509)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理510)。
ここで、変数DSZの値が、メールボックスの最大値に対応した値KA(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べる(判断511)。この判断511の結果がNOになるときには、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べ(判断512)、判断512の結果がNOになるときには、処理505へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて、処理が終了した場合で、判断512の結果がYESになるときには、そのときに作成した電子メールが最初の電子メールであるかどうかを調べ(判断513)、判断513の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理514)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理515)、この動作を終了する。
また、判断513の結果がNOになるときには、2つ目以降の分割画情報を運ぶ電子メールを送信する場合なので、先にメールサーバ装置SMへ送信した電子メールの配信が完了するに十分な時間(例えば、30分)が経過するまで待ち(処理516)、その後、処理514へ進み、作成した電子メールを送信する。
一方、作成した電子メールのデータ量が所定値KAを超えた場合で、判断511の結果がYESになるときには、その時点でスキャナ5の読取動作を停止し(処理517)、それまでに作成した本文情報を、最終ページを除いた状態に再構成し(処理518)、その再構成前の最終ページのデータ量を変数DSZへセットする(処理519)。
そして、そのときに作成した電子メールが最初の電子メールであるかどうかを調べ(判断520)、判断520の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理521)、処理518で再構成した本文情報を運ぶ電子メールをメールサーバ装置SMへ送信する(処理522)。
次に、自端末に設定されているメールアドレスと、処理501で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、次の電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理523)、そのメールヘッダ部のデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新し(処理524)、処理505へ進み、残りのページについて、本文情報の作成を行う。ただし、次の電子メールの本文情報の第1ページには、処理518で分割した最終ページの画情報データが配置される。
一方、判断520の結果がNOになるときには、2つ目以降の分割画情報を運ぶ電子メールを送信する場合なので、先にメールサーバ装置SMへ送信した電子メールの配信が完了するに十分な時間が経過するまで待ち(処理525)、その後、処理521へ進み、作成した電子メールを送信する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量をユーザに表示するとともに、電子メールのデータ量が規定値を超えると、その規定値以内のデータ量に収まるように、複数の画情報に分割し、それぞれの分割画情報を、ことなる電子メールを用いて送信するので、画情報を適切に宛先へ送信することができる。
また、2つ目以降の分割画情報を運ぶ電子メールの送信は、先にメールサーバ装置SMへ送信した電子メールの配信が完了するに十分な時間が経過するまで待った後に行うので、それぞれの分割画情報を運ぶ電子メールを適切に宛先へ送信することができる。
図11は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理の別な一例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理601)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断602)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断602の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理601で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理603)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理604)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理605)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理606)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理607)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理608)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理609)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理610)。
ここで、変数DSZの値が、所定値KK(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べ(判断611)、判断611の結果がNOになるときには、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べる(判断612)、判断612の結果がNOになるときには、処理605へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて本文情報を作成したが、そのデータ量(DSZ)が所定値KK(3MB)よりも小さい場合であり、判断612の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理613)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理614)、この動作を終了する。
一方、作成した本文情報のデータ量が所定値よりも大きく、判断611の結果がYESになるときには、スキャナ5による原稿読取動作を終了し(処理615)、そのときに作成した本文情報を破棄し(処理616)、図12に示すような蓄積結果レポート(エラーレポート)を作成して、プロッタ6より記録出力し(処理617)、このときの処理をエラー終了する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量が所定値を超えたときには、その時点で、画情報の作成を停止し、作成した本文情報を破棄するとともに、その旨を通知するエラーレポートを作成して記録出力するので、メールボックスをあふれさせるような巨大な電子メールが送付されることを抑止できるとともに、その旨を自端末側のユーザに通知することができ、その結果、電子メールを用いて画情報送信する際の障害を回避することができる。
図13は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理のまたさらに別な例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理701)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断702)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断702の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理701で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理703)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理704)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理705)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理706)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理707)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理708)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理709)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理710)。
ここで、変数DSZの値が、所定値KK(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べ(判断711)、判断711の結果がNOになるときには、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べる(判断712)、判断712の結果がNOになるときには、処理705へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、全てのページについて本文情報を作成したが、そのデータ量(DSZ)が所定値KK(3MB)よりも小さい場合であり、判断712の結果がYESになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理713)、そのときに作成した電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して(処理714)、この動作を終了する。
一方、作成した本文情報のデータ量が所定値よりも大きく、判断711の結果がYESになるときには、スキャナ5による原稿読取動作を終了し(処理715)、そのときに作成した本文情報を破棄し(処理716)、図12に示したような蓄積結果レポートの内容を、あらかじめ登録されたユーザ(例えば、管理者ユーザ)のメールアドレスへ送信する通知用電子メールを作成する(処理717)。
次いで、処理713へ移行し、処理717で作成した通知用電子メールをメールサーバ装置SMへ送信して、この処理を終了する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量が所定値を超えたときには、その時点で、画情報の作成を停止し、作成した本文情報を破棄するとともに、その旨を通知するエラーメールを、あらかじめ登録されているメールアドレスへ送信するので、メールボックスをあふれさせるような巨大な電子メールが送付されることを抑止できるとともに、その旨を管理者ユーザなどに通知することができ、その結果、電子メールを用いて画情報送信する際の障害を回避することができる。
図14は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理のまたさらに別な例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理801)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断802)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断802の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理801で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理803)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理804)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理805)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理806)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理807)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理808)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理809)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理810)。
ここで、変数DSZの値が、所定値KK(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べ(判断811)、判断811の結果がYESになるときには、本文情報のデータ量が所定値を超えている旨を記憶するためのエラーフラグをセットする(処理812)。また、判断811の結果がNOになるときには、処理812を実行しない。
次いで、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べる(判断813)、判断813の結果がNOになるときには、処理805へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、判断813の結果がYESになるときには、エラーフラグがセットされているかどうかを調べ(判断814)、判断814の結果がYESになるときには、そのときに作成した本文情報を破棄し(処理815)、図15に示したように作成した本文情報のデータ量の表示を含む蓄積蓄積結果レポート(エラーレポート)を作成して、プロッタ6より記録出力し(処理816)、このときの処理をエラー終了する。
また、判断814の結果がNOになるときには、メールサーバ装置SMへ接続し(処理817)、そのときに作成した電子メールメールサーバ装置SMへ送信して(処理818)、この動作を終了する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量が所定値を超えたときには、その作成したデータ量を保存し、作成した本文情報を破棄するとともに、その旨を通知するとともに画情報のデータ量を通知するエラーレポートを作成して記録出力するので、メールボックスをあふれさせるような巨大な電子メールが送付されることを抑止できるとともに、その旨を自端末側のユーザに通知することができ、その結果、電子メールを用いて画情報送信する際の障害を回避することができる。
図16は、このネットワークファクシミリ装置FXを利用して、いずれかの宛先へ、電子メールを用いて画情報を送信するときの処理のまたさらに別な例を示している。
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を操作して、宛先のメールアドレスを入力すると(処理901)、ユーザが操作表示部7のスタートキー(図示略)を操作するまで待つ(判断902)。
ユーザがスタートキーをオン操作して、判断902の結果がYESになるときには、自端末に設定されているメールアドレスと、処理901で入力された宛先のメールアドレスに基づいて、電子メールのメールヘッダ部の情報を作成し(処理903)、そのメールヘッダ部のデータ量を、変数DSZにセットする(処理904)。
次いで、スキャナ5により1ページ分の送信原稿を読み取り(処理905)、それによって得た画像データを符号化複号化部8でMH符号化圧縮し(処理906)、それによって得た画情報データをTIFF−Fデータに変換し(処理907)、そのTIFF−FデータをMIME変換し(処理908)、そのMIME変換後の1ページ分のTIFF−Fデータのデータ量を変数DSZに加えて、変数DSZの値を更新する(処理909)。
そして、更新後の変数DSZに基づいて、電子メールの本文情報のデータ量を、操作表示部7で表示出力する(処理910)。
ここで、変数DSZの値が、所定値KK(例えば、3MB)よりも大きくなっているかどうかを調べ(判断911)、判断911の結果がYESになるときには、本文情報のデータ量が所定値を超えている旨を記憶するためのエラーフラグをセットする(処理912)。また、判断911の結果がNOになるときには、処理912を実行しない。
次いで、全てのページについて処理が終了したかどうかを調べる(判断913)、判断913の結果がNOになるときには、処理905へ戻り、残りのページについて、同様の処理を繰り返す。
また、判断913の結果がYESになるときには、エラーフラグがセットされているかどうかを調べ(判断914)、判断914の結果がYESになるときには、そのときに作成した本文情報を破棄し(処理915)、図15に示した蓄積結果レポートの内容を、あらかじめ登録されたユーザ(例えば、管理者ユーザ)のメールアドレスへ送信する通知用電子メールを作成する(処理916)。また、判断914の結果がNOになるときには、処理915,916を実行せず、作成した本文情報を維持する。
次いで、メールサーバ装置SMへ接続し(処理917)、そのときに作成した電子メール、すなわち、本文情報のデータ量が所定値を超えない場合には、作成した本文情報を運ぶ電子メール、あるいは、エラーフラグがセットされている場合には、処理916で作成した通知用電子メールを、メールサーバ装置SMへ送信して(処理918)、この動作を終了する。
このようにして、本実施例では、画情報を送信する際の電子メールのデータ量が所定値を超えたときには、その作成したデータ量を保存し、作成した本文情報を破棄するとともに、その旨を通知するエラーメールを、あらかじめ登録されているメールアドレスへ送信するので、メールボックスをあふれさせるような巨大な電子メールが送付されることを抑止できるとともに、その旨を管理者ユーザなどに通知することができ、その結果、電子メールを用いて画情報送信する際の障害を回避することができる。
なお、上述した実施例では、送信原稿のページ単位に、データ量の判定や画情報の分割を行っているが、適宜な単位処理タイミングで、データ量の判定や画情報の分割を行うことができる。
また、上述した実施例では、電子メールを作成した後に、メールサーバ装置へ接続し、電子メールを送信しているが、あらかじめメールサーバ装置へ接続した状態で、電子メールの本文情報の作成と本文情報の送信を行うようにしてもよい。また、上述した実施例では、電子メールのデータ量の制限値を規定する所定値を3MBに設定したが、これは、使用される状況により、適宜に変更することができる。
また、上述した実施例では、公衆網としてアナログ網を用いた場合について説明したが、公衆網としてデジタル網(ISDN)を用いる場合についても、本発明を同様にして適用することができる。