JP2006154229A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対物レンズと結像レンズとの間に設けた中間光学系(例えば変倍光学系)に起因するフレアの発生を抑えることができ、かつ、標本に対する照明方向を観察方向と揃えることもできる顕微鏡を提供する。
【解決手段】 標本10Aの側から順に配置された対物レンズ14と中間光学系52〜54と結像レンズ61とを有し、標本の像を形成する観察手段と、対物レンズと中間光学系との間の中間光学系の光軸と同軸上に照明光L1を導入して、該照明光により対物レンズを介して標本を照明する照明手段13とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対物レンズと結像レンズとの間に中間光学系を設けた顕微鏡に関し、特に、中間光学系が変倍光学系である場合に好適な顕微鏡に関する。
対物レンズと結像レンズとの間に変倍光学系を設けた顕微鏡において、変倍光学系と結像レンズとの間に落射照明系を配置することが提案されている(例えば特許文献1参照)。この顕微鏡では、落射照明系から変倍光学系の光軸と同軸上に照明光を導入し、この照明光により対物レンズを介して標本を照明する。標本から発生した観察光は、対物レンズと変倍光学系と結像レンズとを介して像面に到達する。像面には標本の像が形成される。この顕微鏡では、照明光と観察光とが共通の変倍光学系を通過するため、標本の像の観察倍率の変化に合わせて標本の照明領域の大きさも変化することになる。したがって、標本の観察に必要な領域のみを照明しつつ効率的な観察を行うことができる。
特開平11−231227号公報 特開平9−274141号公報
しかしながら、上記の顕微鏡では、照明光が変倍光学系を通過するときに各レンズ表面で乱反射した成分によってフレアが発生し、標本の像のコントラストを低下させるという問題があった。
この問題を回避する方法として、例えば特許文献2には、落射照明系からの照明光を、変倍光学系を通過させずに変倍光学系とは別に設けた照明光学系に導き、導かれた光を対物レンズを介して標本に導く顕微鏡が記載されている。しかし、この方法では、落射照明系からの照明光が対物レンズに入射する際、変倍光学系の光軸に対して所定のオフセットを持つため、標本に対する照明方向が観察方向に対して斜めになってしまい、良好な像を得ることが難しい。
本発明の目的は、対物レンズと結像レンズとの間に設けた中間光学系(例えば変倍光学系)に起因するフレアの発生を抑えることができ、かつ、標本に対する照明方向を観察方向と揃えることもできる顕微鏡を提供することにある。
請求項1に記載の顕微鏡は、標本側から順に配置された対物レンズと中間光学系と結像レンズとを有し、前記標本の像を形成する観察手段と、前記対物レンズと前記中間光学系との間の前記中間光学系の光軸と同軸上に照明光を導入して、該照明光により前記対物レンズを介して前記標本を照明する照明手段とを備えたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の顕微鏡において、前記照明手段は、前記中間光学系の光軸と平行な光軸上に配置された複数の光学素子を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の顕微鏡において、前記照明手段は、前記観察手段に対して着脱可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の顕微鏡において、前記中間光学系は、前記標本の像の観察倍率を変更する変倍光学系であり、前記照明手段の前記複数の光学素子は、前記中間光学系の観察倍率に合わせて前記標本の照明領域の大きさを変更する変倍光学系を含むものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の顕微鏡において、前記照明手段の変倍光学系の変更動作と前記観察手段の変倍光学系の変更動作とを連動させる連動手段を備えたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の顕微鏡において、前記照明手段は、前記照明光の少なくとも一部を反射する光路分割素子を有する少なくとも1種類のフィルタユニットを含み、前記フィルタユニットは、前記光学素子の光軸を中心とする円周上に配置され、該円周に沿って回転可能である。
本発明によれば、対物レンズと結像レンズとの間に設けた中間光学系(例えば変倍光学系)に起因するフレアの発生を抑えることができ、かつ、標本に対する照明方向を観察方向と揃えることもできる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の顕微鏡10は、図1に示す通り、標本10Aを載置するベース板11と、ベース板11に固定されたスタンド12と、スタンド12に取り付けられた照明装置13と、照明装置13に取り付けられた観察装置(14〜16)とで構成される。
このうち、観察装置(14〜16)は、標本10Aの側から順に配置された対物レンズ14と変倍鏡筒15と接眼鏡筒16とで構成され、標本10Aの像を形成する手段(請求項の「観察手段」)として機能する。対物レンズ14と変倍鏡筒15との間、変倍鏡筒15と接眼鏡筒16との間は、それぞれアフォーカルに構成されている。
照明装置13は、観察装置(14〜16)の対物レンズ14と変倍鏡筒15との間に照明光を導く。そして本実施形態では、照明手段であるフィルタユニットを対物レンズ14と変倍鏡筒15との間に配置することで、対物レンズ14と変倍鏡筒15との間に照明光を導く。照明装置13は、対物レンズ14を介して標本10Aを照明する手段(請求項の「照明手段」)として機能する。照明装置13は落射照明系である。
観察装置(14〜16)について具体的に説明する。変倍鏡筒15には、開口絞り51と変倍光学系(52〜54)とが設けられる。開口絞り51は、可変開口絞りである。変倍光学系(52〜54)は、3つのレンズ群52〜54からなるアフォーカルズーム系であり、レンズ群53,54が光軸方向に移動可能な変倍用のレンズ群となっている。また、接眼鏡筒16には、結像レンズ61とプリズム62と接眼レンズ63とが設けられる。
観察装置(14〜16)では、対物レンズ14の光軸に対して変倍光学系(52〜54)の光軸と結像レンズ61の光軸とが一致するように、対物レンズ14と変倍鏡筒15と接眼鏡筒16とが配置され、標本10Aの垂直観察が可能となっている。変倍光学系(52〜54)は、請求項の「中間光学系」に対応する。結像レンズ61は、請求項の「結像レンズ」に対応する。
照明装置13について具体的に説明する。照明装置13には、光源31と、コレクタレンズ32と、視野絞り33と、ミラー34と、変倍光学系(35〜37)と、開口絞り38と、ミラー39と、フィルタユニット(40〜42)とが設けられる。このうち、ミラー34と変倍光学系(35〜37)と開口絞り38とミラー39は、観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)の光軸と平行な光軸上に配置されている。これらの光学素子(34〜39)は、請求項の「複数の光学素子」に対応する。しかし、観察者側から見て、顕微鏡の奥行き方向の寸法を長くとれば、ミラー34,変倍光学系(35〜37),開口絞り38,ミラー39は、観察光学系(52〜54)に平行な光軸に配置されなくても良く、垂直な関係で配置されてもよい。
照明装置13において、複数の光学素子(34〜39)を観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)の光軸と平行な光軸上に配置することにより、照明装置13の光源31からミラー39までの部分(つまりフィルタユニット(40〜42)以外の部分)について、その奥行きDを小さくすることができる。このため、照明装置13の奥行きDの部分を、変倍鏡筒15とスタンド12との間にコンパクトに配置することができる。したがって、照明装置13に変倍光学系(35〜37)のようなレンズ枚数の多い光学系を配置する場合でも、顕微鏡10の小型化を図ることができる。
ちなみに、照明装置13の奥行きDの部分が変倍鏡筒15とスタンド12との間に配置された状態のとき、照明装置13のフィルタユニット(40〜42)の部分は、変倍鏡筒15の下方に配置される。また、フィルタユニット(40〜42)の部分の下方には対物レンズ14が配置され、変倍鏡筒15の上方には接眼鏡筒16が配置される。このような配置の着脱構造については後で図5を用いて説明する。
照明装置13の変倍光学系(35〜37)は、3つのレンズ群35〜37からなるアフォーカルズーム系であり、レンズ群35,36が光軸方向に移動可能な変倍用のレンズ群となっている。開口絞り38は、可変開口絞りである。フィルタユニット(40〜42)は、励起フィルタ40とダイクロイックミラー41と吸収フィルタ42とで構成される。各フィルタは図2に示す波長選択性を有する。図2の横軸は波長(nm)、縦軸は分光透過率(%)を表す。
照明装置13(図1)において、光源31からの照明光は、コレクタレンズ32によって集光され、ミラー34で図1の90°下方(ベース板11の方向)に偏向され、変倍光学系(35〜37)を介した後、ミラー39で図1の90°左方(フィルタユニット(40〜42)の方向)に偏向され、フィルタユニット(40〜42)に入射する。そして、励起フィルタ40により所望の波長範囲(例えば図2に示す420nm付近)の照明光L1だけが選択され、ダイクロイックミラー41で図1の90°下方に偏向され、観察装置(14〜16)の対物レンズ14に向けて導かれる。
このとき、照明装置13からの照明光L1は、対物レンズ14の光軸と同軸上に導入される。本実施形態では、上記した通り、対物レンズ14の光軸に対して観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)の光軸が一致するため、照明装置13からの照明光L1は、変倍光学系(52〜54)の光軸と同軸上に導入されたことになる。その後、照明装置13からの照明光L1は、対物レンズ14を介して標本10Aに垂直に入射する。つまり、標本10Aは、照明装置13からの照明光L1により対物レンズ14を介して照明される。
標本10Aから発生した蛍光L2は、照明光L1より長波長(例えば図2に示す500nm付近)の観察光であり、対物レンズ14と照明装置13のフィルタユニット(40〜42)のダイクロイックミラー41と吸収フィルタ42と透過した後、変倍光学系(52〜54)と結像レンズ61とを介して像面に到達する。像面には、標本10Aの蛍光像が拡大された状態で形成される。この蛍光像は、接眼レンズ63を介して目視により観察可能である。
このように、本実施形態の顕微鏡10では、照明装置13からの照明光L1が、観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)を通過せずに対物レンズ14のみを介して標本10Aに導かれるため、従来の顕微鏡で問題となっていた変倍光学系(52〜54)に起因するフレアの発生を抑えることができる。さらに、標本10Aの蛍光観察では問題となる変倍光学系(52〜54)の自家蛍光の発生も抑えることができる。その結果、標本10Aの蛍光像としてコントラストの高い像を得ることができる。
また、本実施形態の顕微鏡10では、照明装置13からの照明光L1を観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)の光軸と同軸上に導入するため、照明光L1が対物レンズ14に入射する際のオフセット(変倍光学系(52〜54)の光軸に対するオフセット)をゼロにすることができる。したがって、標本10Aに対する照明方向を観察方向と揃えることができる。照明方向とは標本10Aへの照明光L1の入射方向である。観察方向とは標本10Aから発生する蛍光L2が対物レンズ14に入射する方向である。本実施形態では、照明方向も観察方向も標本10Aに垂直となる。照明方向を観察方向と揃えることにより、標本10Aの蛍光像として不要な陰影や光量低下のない良好な像を得ることができる。
さらに、標本10Aの蛍光像の観察倍率を変更するためには、観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)を用いればよい。変倍光学系(52〜54)のレンズ群52を固定し、変倍用のレンズ群(53,54)を光軸方向に沿って移動させることにより、変倍光学系(52〜54)の焦点距離を変化させ、標本10Aの蛍光像の観察倍率を任意に変更することができる。観察倍率は、対物レンズ14の倍率と変倍光学系(52〜54)の倍率と接眼レンズ63の倍率との積によって決まる。変倍用のレンズ群(53,54)の移動は、不図示のカムにより行われる。本実施形態では、ズーム系となっているが、レボルバやスライダに異なる倍率の複数の変倍レンズを設けてもよい。
また、この変倍時、照明装置13の変倍光学系(35〜37)を用いて、標本10Aの照明領域の大きさを変更することが好ましい。標本10Aの照明領域は、照明装置13の視野絞り33の投影像に相当する。変倍光学系(35〜37)のレンズ群37を固定して、変倍用のレンズ群(35,36)を光軸方向に沿って移動させることにより、変倍光学系(35〜37)の焦点距離を変化させ、視野絞り33の像の投影倍率を任意に変更し、標本10Aの照明領域の大きさを任意に変更することができる。標本10Aの照明領域の大きさは、観察視野(標本10Aの観察に必要な領域)より僅かに大きい程度が好ましい。観察視野のみを照明することで、効率的な蛍光観察を行える。変倍用のレンズ群(35,36)の移動は、不図示のカムにより行われる。
さらに、観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)の変更動作と照明装置13の変倍光学系(35〜37)の変更動作とを連動させるために、図3に示す通り、観察側の変倍用のレンズ群(53,54)を移動させるカム71と、照明側の変倍用のレンズ群(35,36)を移動させるカム72とを、歯車73,74で連結することが好ましい。歯車73,74は、請求項の「連動手段」に対応する。
図3の構成例では、観察側のカム71も照明側のカム72も、共に、円筒部材7Aの周囲に斜めに設けた2つの溝7Bと、各レンズ群に取り付けられたピン7Cと、ガイド軸7Dとで構成される。そして、観察側のカム71の円筒部材7Aに歯車73が取り付けられ、照明側のカム72の円筒部材7Aに歯車74が取り付けられ、これら2つの歯車73,74が互いに連結されている。
また、観察側のカム71の円筒部材7Aは、変倍用のギア75に連結され、ギア75から伝達される動力に応じて回転可能となっている。カム71の円筒部材7Aが回転すると、その溝7Bに沿ってピン7Cが動くため、レンズ群(53,54)をガイド軸7Dに沿って動かすことができる。さらに、カム71の円筒部材7Aの回転は、歯車73,74を介して、照明側のカム72の円筒部材7Aに伝達される。カム72の円筒部材7Aが回転すると、その溝7Bに沿ってピン7Cが動くため、レンズ群(35,36)をガイド軸7Dに沿って動かすことができる。
このように、観察側と照明側のカム71,72を歯車73,74で連結することにより、観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)による観察倍率の変化に連動して、照明装置13の変倍光学系(35〜37)による照明領域の大きさも変化させることができる。したがって、観察時の倍率によって変化する標本10Aの観察視野のみを照明しつつ行われる効率的な蛍光観察において、その操作性が向上する。
さらに、観察側の変倍用のレンズ群(53,54)を移動させると、観察側の変倍光学系(52〜54)の焦点距離の変化に伴って開口数も変化するため、これに連動して開口絞り51の絞り径を変化させることが好ましい。同様に、照明側の変倍用のレンズ群(35,36)を移動させると、照明側の変倍光学系(35〜37)の焦点距離の変化に伴って開口数も変化するため、これに連動して開口絞り38の絞り径を変化させることが好ましい。これら開口絞り38,51の絞り径の変化と照明側や観察側の変倍との連動も、カム機構により達成できる。
また、標本10Aの種類が異なる場合にも対応できるようにするため、図4に示す通り、照明装置13に複数(例えば4個)の種類が異なるフィルタユニット81〜84を回転ターレットに設け、任意に交換可能とすることが好ましい。図4(a)の矢視断面図が図4(b)に相当する。フィルタユニット81〜84は、何れも、標本10Aの蛍光観察時に標本10Aから発生する蛍光L2と照明光L1とを分離するものであり、励起フィルタ40とダイクロイックミラー41と吸収フィルタ42とで構成される。ただし、各フィルタの波長特性(図2参照)は互いに異なる。
図4の構成例では、フィルタユニット81〜84が、回転ターレットに、変倍光学系(35〜37)の光軸を中心とする半径rの円周8A上に等間隔で配置され、この円周8Aに沿って回転可能となっている。その機構を具体的に説明する。フィルタユニット81〜84は、上記の配置で、何れも励起フィルタ40が内側を向くように、共通の基板85に固定されている。基板85は、その中心部分が軸86に対してナット87で挟み込まれ、軸86を中心に回転可能となっている。
軸86は、その中心が変倍光学系(35〜37)の光軸と一致するように、照明装置13の筐体30に対してビス88で固設されている。軸86には、略L字型の穴89が設けられ、この穴89の屈曲部分にミラー39が固定されている。このため、変倍光学系(35〜37)側からの照明光は、軸86の穴89を通過してミラー39で偏向された後、観察光路に向かうことになる。
観察光路上に挿入される何れか1つのフィルタユニットは、軸86を中心にして基板85を回転させ、フィルタユニット81〜84を円周8Aに沿って回転させることで、容易に交換することができる。基板85を回転させるために、例えば、基板85の外周の一部を照明装置13の筐体30の切り欠き90から外部に露出させ、観察者によって操作可能とすればよい。
基板85の回転によって例えばフィルタユニット81が観察光路上に挿入されたとき、フィルタユニット81の波長特性に応じて照明光L1と蛍光L2との分離が行われ、標本10Aの蛍光観察を行うことができる。また、この蛍光観察時、不使用のフィルタユニット82〜84は、観察光路の後方(図1のスタンド12側)の空間に退避している。つまり、ターレットの回転軸である軸86に空隙を設け、この空隙に照明光を導入可能な構成にしたので、不使用のフィルタユニット82〜84が顕微鏡10の手前(観察者側)に張り出すことがない。したがって、顕微鏡10の操作性の低下を回避できる。また、フィルタユニットの手前または左右への張り出しを問題にしなければ、スライダにフィルタユニットを複数個設けるものでもよい。
また、本実施形態では、蛍光観察の例を説明したが、フィルタユニットは落射明視野照明や落射暗視野照明にも適用可能である。この場合、ダイクロイックミラーの代わりに、ハーフミラーを設置するのみのフィルタユニットを用いればよい。
次に、顕微鏡10(図1)における着脱構造の説明を行う。この説明にあたって、図5(a),(b)を参照する。図5(a)は顕微鏡10を上方から見た図である。
本実施形態では、照明装置13がスタンド12に対して着脱可能となっている。つまり、照明装置13のスタンド12側には雌あり3Aが設けられ、スタンド12の照明装置13側には雄あり2Aが設けられ、照明装置13とスタンド12は、雌あり3Aと雄あり2Aとを用いて着脱可能に接続することができる。なお、照明装置13の中で雌あり3Aの位置は、変倍光学系(35〜37)が配置された部位(上記した図1の奥行きDの部分)の後方である。
さらに、照明装置13は観察装置(14〜16)に対して着脱可能となっている。具体的には、観察装置(14〜16)のうち対物レンズ14と変倍鏡筒15に対して照明装置13が着脱可能である。残りの接眼鏡筒16は変倍鏡筒15に対して着脱可能となっている。
このため、照明装置13の変倍鏡筒15側、つまり、変倍光学系(35〜37)が配置された部位(上記した図1の奥行きDの部分)の前方には、雄あり3Bが設けられる。変倍鏡筒15の照明装置13側には、雌あり5Aが設けられる。照明装置13と変倍鏡筒15とは、雄あり3Bと雌あり5Aとを用いて着脱可能に接続することができる。このように、照明装置13は、変倍光学系(35〜37)が配置された部位の側面を利用し、観察装置(14〜16)の変倍光学系(52〜54)が配置された部位(つまり変倍鏡筒15)の側面に対して着脱可能となっている。
また、照明装置13の対物レンズ14側、つまり、フィルタユニット(40〜42)が配置された部位の下方には、雌ねじ3Cが設けられる。対物レンズ14の上方には、雄ねじ4Aが設けられる。照明装置13と対物レンズ14とは、雌ねじ3Cと雄ねじ4Aとを用いて着脱可能に接続することができる。
さらに、変倍鏡筒15の接眼鏡筒16側には雌あり5Bが設けられ、接眼鏡筒16の変倍鏡筒15側には雄あり6Aが設けられる。変倍鏡筒15と接眼鏡筒16とは、雌あり5Bと雄あり6Aとを用いて着脱可能に接続することができる。
したがって、接眼鏡筒16が変倍鏡筒15に装着され、変倍鏡筒15が照明装置13に装着され、対物レンズ14が照明装置13に装着されたとき、照明装置13は、観察装置(14〜16)に装着されたことになる。また、この状態で照明装置13をスタンド12に装着させると、照明装置13および観察装置(14〜16)をスタンド12に一体的に保持させることができる。このとき、スタンド12は、照明装置13の変倍光学系(35〜37)が配置された部位を直接支持し、照明装置13を介して観察装置(14〜16)を支持することになる(請求項の「支持手段」に対応)。
本実施形態の顕微鏡10では、上記のような着脱構造を有するため、照明装置13を使用しない場合には、これを取り外すことができる。照明装置13を取り外す場合、図6に示す通り、照明装置13の代わりに接続部材91を用いて、観察装置(14〜16)とスタンド12とを接続することが好ましい。
接続部材91には、照明装置13と同様、スタンド12側に雌あり9Aが設けられ、変倍鏡筒15側に雄あり9Bが設けられる。そして、接続部材91とスタンド12は、雌あり9Aと雄あり2Aとによって着脱可能に接続される。また、接続部材91と変倍鏡筒15は、雄あり9Bと雌あり5Aによって着脱可能に接続される。
さらに、観察装置(14〜16)において、変倍鏡筒15の対物レンズ14側には、雌ねじ5Cが設けられる。このため、対物レンズ14は、照明装置13の雌ねじ3Cの代わりに、変倍鏡筒15の雌ねじ5Cを用いて着脱可能に接続される。
このように、照明装置13が不要な場合には、観察装置(14〜16)を用いて標本10Aの観察を行うことができる。このとき、接眼鏡筒16の高さが図5(b)に示す照明装置13の厚さhの分だけ低くなるため、低い観察位置を好むユーザにとっては観察姿勢が改善される。また、接続部材91を用いて観察装置(14〜16)とスタンド12とを接続するため、接続部材91の奥行きEを照明装置13の奥行きDと一致させることで、照明装置13の有無に拘わらず同じ位置に標本10Aを載置して観察を行うことができる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、観察側の変倍光学系(52〜54)と照明側の変倍光学系(35〜37)とが共にアフォーカルズーム系である例を説明したが、本発明はこれに限定されない。ズーム系の他、倍率の異なる複数の変倍光学系を交換可能に配置する場合にも、本発明を適用できる。
また、上記した実施形態では、照明装置13に変倍光学系(35〜37)を設ける例で説明したが、変倍光学系を省略した場合にも本発明を適用できる。
さらに、上記した実施形態では、観察装置(14〜16)の対物レンズ14と結像レンズ61との間に変倍光学系(52〜54)を配置する例で説明したが、本発明はこれに限定されない。変倍光学系(52〜54)の他に、1つ以上のレンズ素子を含む任意の中間光学系(例えば写真撮影鏡筒の光学系)が、対物レンズ14と結像レンズ61との間に配置される場合にも、本発明を適用できる。ただし、変倍光学系(52〜54)のようにレンズ枚数が多い中間光学系ほど高いフレア抑制の効果が得られる。
また、上記した実施形態では、単眼式の接眼鏡筒16を変倍鏡筒15に取り付ける例で説明したが、本発明はこれに限定されない。その他、双眼式の接眼鏡筒を変倍鏡筒15に取り付けてもよい。この場合、接眼鏡筒の内部で光路を2分割して左右の接眼レンズに導くことになる。さらに、接眼鏡筒16に代えて、写真直筒、観察・撮影用三眼鏡筒などを、用途に応じて配置することもできる。
さらに、上記した実施形態では、標本10Aの垂直観察が可能な顕微鏡10を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。一般的な実体顕微鏡のように左右の観察光路を有する場合にも本発明を適用できる。この場合、対物レンズと結像レンズとの間の観察光路には、それぞれ中間光学系(例えば変倍光学系)が設けられる。落射照明系は、何れか一方の観察光路において、対物レンズと中間光学系との間に配置すればよい。
また、上記した実施形態では、標本10Aの蛍光観察(つまり蛍光落射照明下での蛍光像の観察)を行う顕微鏡10の例で説明したが、本発明はこれに限定されない。照明装置13がフィルタユニット(40〜42)を持たない一般的な同軸落射照明装置である場合にも、本発明を適用できる。この場合、中間光学系(例えば変倍光学系)の自家蛍光の発生は問題とならないが、中間光学系に起因するフレアの発生を抑えることができ、かつ、標本に対する照明方向を観察方向と揃えることもできるため、標本10Aの良好な観察が可能となる。
本実施形態の顕微鏡10の全体構成を示す図である。 フィルタユニット(40〜42)の波長選択性を説明する図である。 観察側の変倍光学系(52〜54)と照明側の変倍光学系(35〜37)とを連動させる機構について説明する図である。 複数のフィルタユニット81〜84の交換機構について説明する図である。 顕微鏡10の着脱構造を説明する図である。 照明装置13を使用しない場合の構成を説明する図である。
符号の説明
10 顕微鏡
10A 標本
12 スタンド
13 照明装置
14 対物レンズ
15 変倍鏡筒
16 接眼鏡筒
31 光源
32 コレクタレンズ
33 視野絞り
34,39 ミラー
35〜37,52〜54 変倍光学系
38,51 開口絞り
40〜42,81,82,83,84 フィルタユニット
61 結像レンズ
62 プリズム
63 接眼レンズ
71,72 カム
73,74 歯車
75 ギア
7A 円筒部材
7B 溝
7C ピン
7D ガイド軸
85 基板
86 軸
87 ナット
88 ビス
89 穴
90 切り欠き
91 接続部材

Claims (6)

  1. 標本側から順に配置された対物レンズと中間光学系と結像レンズとを有し、前記標本の像を形成する観察手段と、
    前記対物レンズと前記中間光学系との間の前記中間光学系の光軸と同軸上に照明光を導入して、該照明光により前記対物レンズを介して前記標本を照明する照明手段とを備えた
    ことを特徴とする顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡において、
    前記照明手段は、前記中間光学系の光軸と平行な光軸上に配置された複数の光学素子を有する
    ことを特徴とする顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載の顕微鏡において、
    前記照明手段は、前記観察手段に対して着脱可能である
    ことを特徴とする顕微鏡。
  4. 請求項2に記載の顕微鏡において、
    前記中間光学系は、前記標本の像の観察倍率を変更する変倍光学系であり、
    前記照明手段の前記複数の光学素子は、前記中間光学系の観察倍率に合わせて前記標本の照明領域の大きさを変更する変倍光学系を含む
    ことを特徴とする顕微鏡。
  5. 請求項4に記載の顕微鏡において、
    前記照明手段の変倍光学系の変更動作と前記観察手段の変倍光学系の変更動作とを連動させる連動手段を備えた
    ことを特徴とする顕微鏡。
  6. 請求項2に記載の顕微鏡において、
    前記照明手段は、前記照明光の少なくとも一部を反射する光路分割素子を有する少なくとも1種類のフィルタユニットを含み、
    前記フィルタユニットは、前記光学素子の光軸を中心とする円周上に配置され、該円周に沿って回転可能である
    ことを特徴とする顕微鏡。
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