JP2006154130A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサの接続ケーブルを不要として全体を小型化し、組み立てを容易にするとともにコストを低減する。
【解決手段】電気基板4に対して当該電気基板4に実装された撮像素子41の光軸方向に移動する移動鏡枠5,6を有し、この移動鏡枠5,6が移動した所定位置を検出する検出手段9,10を電気基板4に実装してある。すなわち、電気基板4に設けた配線パターンによって検出手段9,10への接続ケーブルが不要になる。この結果、検出手段9,10の接続ケーブルがなくなるので、装置全体を小型化することが可能になる。また、検出手段9,10の接続ケーブルがなくなるので、装置の組み立てを容易にすることが可能になる。さらに、検出手段9,10の接続ケーブルがなくなるので、装置の小型化や組み立てを容易にするために用いられる高価なフレキシブル基板を採用しなくてもよいためコストを低減することが可能になる。
【選択図】 図15
【解決手段】電気基板4に対して当該電気基板4に実装された撮像素子41の光軸方向に移動する移動鏡枠5,6を有し、この移動鏡枠5,6が移動した所定位置を検出する検出手段9,10を電気基板4に実装してある。すなわち、電気基板4に設けた配線パターンによって検出手段9,10への接続ケーブルが不要になる。この結果、検出手段9,10の接続ケーブルがなくなるので、装置全体を小型化することが可能になる。また、検出手段9,10の接続ケーブルがなくなるので、装置の組み立てを容易にすることが可能になる。さらに、検出手段9,10の接続ケーブルがなくなるので、装置の小型化や組み立てを容易にするために用いられる高価なフレキシブル基板を採用しなくてもよいためコストを低減することが可能になる。
【選択図】 図15
Description
本発明は、レンズ駆動装置に関するものである。
従来、ズームカメラとして、2群ズームレンズの1群枠と2群枠とを撮影光学系の光軸方向に移動させるものがある。1群枠はカム支持軸に嵌挿したズーム用駆動環の外周に設けた螺旋状のカム溝に嵌合し、2群枠は同カム支持軸に嵌挿したフォーカス兼ズーム用駆動環の外周に設けた螺旋状のカム溝に嵌合している。ズーム用駆動環とフォーカス兼ズーム用駆動環との間には、空送部と係合部とからなるクラッチ手段が設けてある。フォーカス兼ズーム用駆動環に一体に形成したギヤには、モータの出力軸に固定されたピニオンが噛み合っている。そして、モータを正逆駆動することで、一方ではクラッチ手段の空送部内でのフォーカス兼ズーム用駆動環の回動によってフォーカス動作を行い、他方ではクラッチ手段の係合部によるフォーカス兼ズーム用駆動環とズーム用駆動環との連動回動によってズーム動作を行う。このズームカメラでは、2群枠がリセット位置にきたときに2群枠に設けたリブを挟む位置にセンサ(フォトインタラプタ)が配置してある。また、ピニオンに設けたスリット板を挟む位置にもセンサ(フォトインタラプタ)が配置してある。すなわち、2群枠のリセット位置を基準にし、当該基準位置からのモータの回転数によって1群枠および2群枠の移動位置を検出している(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来では、基準位置を検出するセンサと、モータの回転数を検出するセンサとがそれぞれ検出する対象物の位置に対応して設けてあり、それぞれの位置にあるセンサに対して接続ケーブルによる配線を行う必要がある。このため全体が大型化してしまい組み立てが容易でない。また、接続ケーブルにフレキシブル基板を用いた場合では、フレキシブル基板が高価であるためにコストが嵩んでしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、センサの接続ケーブルを不要として全体を小型化し、組み立てを容易にするとともにコストを低減することができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るレンズ駆動装置は、撮像素子が実装された電気基板と、前記撮像素子の光軸方向に移動する移動鏡枠と、前記電気基板に実装してあり前記移動鏡枠が移動した所定位置を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るレンズ駆動装置は、上記請求項1において、前記所定位置は、当該装置の起動時における前記移動鏡枠の初期位置であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るレンズ駆動装置は、上記請求項1において、前記検出手段は、複数の移動鏡枠の所定位置を検出する態様で各移動鏡枠に対応して複数設けてあることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るレンズ駆動装置は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記検出手段は、前記移動鏡枠の位置を直接検出するフォトインタラプタからなることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るレンズ駆動装置は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記検出手段は、前記移動鏡枠の位置を直接検出するフォトリフレクタからなることを特徴とする。
本発明にかかるレンズ駆動装置は、撮像素子が実装された電気基板と、撮像素子の光軸方向に移動する移動鏡枠とを有して、移動鏡枠が移動した所定位置を検出する検出手段を電気基板に実装してある。すなわち、電気基板に設けた配線パターンによって検出手段への接続ケーブルが不要になる。この結果、検出手段の接続ケーブルを配線する必要がないので装置全体を小型化できる。また、検出手段の接続ケーブルを配線する必要がないので装置の組み立てを容易にすることができる。さらに、検出手段の接続ケーブルがないため、装置の小型化や組み立てを容易にするために用いられる高価なフレキシブル基板を採用しなくてもよくコストを低減できる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るレンズ駆動装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る実施の形態のレンズ駆動装置を採用する携帯機器用デジタルカメラと携帯機器とを例示する斜視図、図2は図1に示した携帯機器用デジタルカメラの前面視斜視図である。
図1および図2に示すように本実施の形態のレンズ駆動装置は、例えばPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯機器200に用いられる携帯機器用デジタルカメラ300に採用してある。図1に示すように携帯機器200は、正面側に液晶モニタ201および操作ボタン202などが配置してある。また、携帯機器200の上面には、周辺機器との接続のため、カードスロット203として例えばコンパクトフラッシュ(R)カードスロットが設けてある。携帯機器用デジタルカメラ300は、撮像部301および挿入部302で構成してある。図2に示すように撮像部301は、その内部に本発明に係るレンズ駆動装置を構成する撮像ユニット1が配置してある。そして、撮像部301は、その前側において撮像ユニット1の撮像レンズLを臨む撮影レンズ窓301aが設けてある。挿入部302は、携帯機器200のカードスロット203に挿入されるもので(図1に一点鎖線で示す)、その端部に、携帯機器200との電気的接続を可能とする接続コネクタ(図示せず)を有している。そして、図には明示しないがカードスロット203は、接続コネクタと撮像ユニット1とを電気的に接続している。すなわち、携帯機器用デジタルカメラ300は、挿入部302を携帯機器200のカードスロット203に挿入することで、携帯機器200側から給電され、液晶モニタ201に被写体像を写し、操作ボタン202の操作によってズーム、撮影など操作が可能になっている。
図3は撮像ユニットの外観を示す斜視図、図4および図5は撮像ユニットの分解斜視図、図6は鏡枠を示す断面図である。
図3に示すように撮像ユニット1は、後側にケーシングをなす固定鏡枠2を有し、前側に固定鏡枠2の蓋体をなすカバー3を有している。すなわち、固定鏡枠2とカバー3とで撮像ユニット1の筐体を構成してある。固定鏡枠2とカバー3とは、互いに組み合わされた形態で固定ネジ101によって固定される。カバー3の前面には、撮像レンズLを臨む開口31が設けてある。固定鏡枠2の後面には、電気基板4が取り付けてある。そして、図4および図5に示すように撮像ユニット1の筐体内部には、第1移動鏡枠5および第2移動鏡枠6と、各移動鏡枠5,6を移動させるための第1鏡枠駆動部7および第2鏡枠駆動部8と、各移動鏡枠5,6の所定位置を検出するためのセンサとしての第1検出手段9および第2検出手段10が収容してある。
図6に示すように第1移動鏡枠5、第2移動鏡枠6および固定鏡枠2には、撮像レンズLが保持してある。第1移動鏡枠5は、撮像レンズL1を接着などによって保持した第1移動レンズ群をなしている。第2移動鏡枠6は、撮像レンズL2および撮像レンズL3を接着などによって保持した第2移動レンズ群をなしている。固定鏡枠2は、レンズ保持部20に対して撮像レンズL4を接着などによって保持した固定レンズ群をなしている。すなわち、本実施の形態では、3群4枚のレンズ構成をなし、第1移動鏡枠5(第1移動レンズ群)、第2移動鏡枠6(第2移動レンズ群)および固定鏡枠2(固定レンズ群)は、各撮像レンズL1,L2,L3,L4を前側から順に撮影光学系の光軸S方向に沿って配置している。また、固定鏡枠2において撮像レンズL4の後側に設けた電気基板4には、各撮像レンズL1,L2,L3,L4を介した被写体光を感知する撮像素子41(例えばCCD:Charge Coupled Devices)が光軸S上にて配置してある。また、第2移動鏡枠6(第2移動レンズ群)の前側には、当該第2移動鏡枠6と一体的にシャッタユニット11が光軸S上に設けてある(図4、図5および図15参照)。そして、第1移動鏡枠5(第1移動レンズ群)および第2移動鏡枠6(第2移動レンズ群)の光軸S方向に沿う相対移動によって撮像素子41が感知する撮像倍率の変更、すなわちズームが行われる。さらに、ズーム操作中にも焦点調整が行われる。すなわち、第1移動鏡枠5(第1移動レンズ群)のみの光軸S方向に沿う移動によって撮像素子41に対する焦点調整が行われる。その後、レリーズが行われるとシャッタユニット11を駆動して開けられたシャッタを閉じることで各撮像レンズL1,L2,L3,L4を介した被写体像を撮像素子41が取り込む。
図7は第1移動鏡枠および第2移動鏡枠の固定鏡枠への組み付けを示す分解斜視図である。
図4、図5および図7に示すように第1移動レンズ群を構成する第1移動鏡枠5は、スリーブ51、ナット部52、回転規制凹部53および検出片54を一体的に有している。スリーブ51は、第1移動鏡枠5が移動する光軸S方向に貫通する態様で筒状に形成してある。ナット部52は、側方に向かって開口する略U字形状に形成してあり、その内側面には、第1鏡枠駆動部7側に噛み合う雌ネジ部521を有している。回転規制凹部53は、側方に向かって開口する略コ字形状に形成してある。検出片54は、板片状に形成してあり、第1移動鏡枠5において最も後方に延在して設けてある。
第1移動鏡枠5は、筐体内部である固定鏡枠2とカバー3との間で光軸S方向に延在する態様で支持された第1ガイド軸55に対し、スリーブ51を挿通することによって光軸S方向に移動可能に案内される。第1ガイド軸55は、固定鏡枠2に設けた第1ガイド軸固定孔22と、カバー3に設けた第1ガイド軸固定孔32とに各端部を嵌合することによって固定鏡枠2とカバー3との間で支持してある。また、第1ガイド軸55には、圧縮バネからなる第1付勢部材56が挿通してある。この第1付勢部材56は、第1移動鏡枠5におけるスリーブ51の後側に配置してあって第1移動鏡枠5を前側に押圧付勢する。また、第1移動鏡枠5は、固定鏡枠2の内側面において光軸S方向に延在する回転規制凸部21に対して回転規制凹部53を嵌挿してある。このため、第1移動鏡枠5は、第1ガイド軸55によって光軸S方向に移動可能に案内されつつ、回転規制凸部21への回転規制凹部53の嵌挿によって第1ガイド軸55を中心とした回転を規制される。
図4、図5および図7に示すように第2移動レンズ群を構成する第2移動鏡枠6は、スリーブ61、ナット部62、回転規制凹部63および検出片64を一体的に有している。スリーブ61は、第2移動鏡枠6が移動する光軸S方向に貫通する態様で筒状に形成してある。ナット部62は、側方に向かって開口する略U字形状に形成してあり、その内側面には、第2鏡枠駆動部8側に噛み合う雌ネジ部621を有している。回転規制凹部63は、側方に向かって開口する略コ字形状に形成してある。検出片64は、板片状に形成してあり、第2移動鏡枠6において最も後方に延在して設けてある。
第2移動鏡枠6は、筐体内部である固定鏡枠2とカバー3との間で光軸S方向に延在する態様で支持された第2ガイド軸65に対し、スリーブ61を挿通することによって光軸S方向に移動可能に案内される。第2ガイド軸65は、固定鏡枠2に設けた第2ガイド軸固定孔23と、カバー3に設けた第2ガイド軸固定孔33とに各端部を嵌合することによって固定鏡枠2とカバー3との間で支持してある。また、第2ガイド軸65には、圧縮バネからなる第2付勢部材66が挿通してある。この第2付勢部材66は、第2移動鏡枠6におけるスリーブ61の後側に配置してあって第2移動鏡枠6を前側に押圧付勢する。また、第2移動鏡枠6は、固定鏡枠2の内側面において光軸S方向に延在する回転規制凸部21に対して回転規制凹部63を嵌挿してある。このため、第2移動鏡枠6は、第2ガイド軸65によって光軸S方向に移動可能に案内されつつ、回転規制凸部21への回転規制凹部63の嵌挿によって第2ガイド軸65を中心とした回転を規制される。この第2移動鏡枠6の前側には、シャッタユニット11が接着などによって一体的に取り付けてある。
なお、第1移動鏡枠5のスリーブ51およびナット部52と、第2移動鏡枠6のスリーブ61およびナット部62とは、第1移動鏡枠5(第1移動レンズ群)および第2移動鏡枠6(第2移動レンズ群)の相対する光軸S方向への移動に際してそれぞれが互いに干渉せず光軸Sに平行して配置してある。
図8および図9は第1鏡枠駆動部を示す斜視図、図10は第1鏡枠駆動部の固定鏡枠への組み付けを示す分解斜視図である。
図4、図5、図8および図9に示すように第1鏡枠駆動部7は、モータ71、減速ギヤ72およびリードギヤ73を有している。図8および図9に示すようにモータ71は、ステッピングモータからなり、所定のステップ信号数に応じて駆動するものである。後側に延在するモータ71の出力軸には、出力歯車711が取り付けてある。また、モータ71には、板状のフランジ712がスポット溶接などで取り付けてある。このフランジ712には、図8および図9に示すように固定鏡枠2への組み付けに関して係合孔712aとネジ孔712bとが設けてある。減速ギヤ72は、後側に設けた大径歯車721と、前側に設けた小径歯車722とからなり、大径歯車721を出力歯車711に噛合してある。また、減速ギヤ72には、前後方向に貫通する軸孔723が設けてある。リードギヤ73は、後側に設けた伝達歯車731と、前側に設けたスクリュ732とからなり、伝達歯車731を小径歯車722に噛合し、スクリュ732を第1移動鏡枠5におけるナット部52の雌ネジ部521に噛合してある(図14参照)。また、リードギヤ73には、前端側に軸孔733が設けてあり、後端側に軸孔733と同軸な回転軸734が設けてある。
この第1鏡枠駆動部7は、固定鏡枠2およびカバー3に対して以下のごとく組み付けられる。図10に示すように固定鏡枠2の内側面には、減速ギヤ軸24a、モータ用係合ピン24b、ネジ挿通孔24cおよびリードギヤ軸24dが設けてある。これら、減速ギヤ軸24a、モータ用係合ピン24b、ネジ挿通孔24cおよびリードギヤ軸24dは、光軸S方向に延在もしくは穿設してある。そして、減速ギヤ軸24aには、減速ギヤ72が軸孔723を介して回転可能に支持される。また、モータ用係合ピン24bには、モータ71におけるフランジ712の係合孔712aが位置決め係合される。また、ネジ挿通孔24cには、固定鏡枠2の外部後側から固定ネジ102が挿通されてフランジ712のネジ孔712bに螺着される。ここで、減速ギヤ72は、固定鏡枠2の内側面と、モータ71のフランジ712との間で減速ギヤ軸24aから抜け止めされ、かつ、光軸S方向に若干の隙間をもって支持される。さらに、リードギヤ軸24dには、リードギヤ73が軸孔733を介して回転可能に支持される。また、リードギヤ73は、回転軸734を介してカバー3の軸受孔34に回転可能に支持される(図4参照)。このようにして第1鏡枠駆動部7が固定鏡枠2およびカバー3に対して組み付けられる。すなわち、第1鏡枠駆動部7において、モータ71を正逆駆動すると、その出力軸の回転が減速ギヤ72からリードギヤ73に減速して伝達されることによって、第1移動鏡枠5が第1ガイド軸55に沿って光軸S方向に移動する。
図11は第2鏡枠駆動部を示す斜視図、図12は第2鏡枠駆動部の固定鏡枠への組み付けを示す分解斜視図である。
図4、図5および図11に示すように第2鏡枠駆動部8は、モータ81、減速ギヤ82およびリードギヤ83を有している。図11に示すようにモータ81は、ステッピングモータからなり、所定のステップ信号数に応じて駆動するものである。後側に延在するモータ81の出力軸には、出力歯車811が取り付けてある。また、モータ81には、板状のフランジ812がスポット溶接などで取り付けてある。このフランジ812には、図12に示すように固定鏡枠2への組み付けに関して係合凹部812aとネジ孔812bとが設けてあり、かつ、減速ギヤ82の固定鏡枠2への組み付けに関して軸受孔812cが設けてある。なお、図12では、説明の便宜上フランジ812をモータ81から外して図示してある。図11に示すように減速ギヤ82は、後側に設けた大径歯車821と、前側に設けた小径歯車822とからなり、大径歯車821を出力歯車811に噛合してある。また、減速ギヤ82には、前後方向に貫通する軸孔823が設けてある。リードギヤ83は、後側に設けた伝達歯車831と、前側に設けたスクリュ832とからなり、伝達歯車831を小径歯車822に噛合し、スクリュ832を第2移動鏡枠6におけるナット部62の雌ネジ部621に噛合してある(図14参照)。また、リードギヤ83には、前後方向に延在する回転軸833が設けてある。
この第2鏡枠駆動部8は、固定鏡枠2およびカバー3に対して以下のごとく組み付けられる。図12に示すように固定鏡枠2の内側面には、減速ギヤ軸24e、モータ用係合ピン24f、ネジ挿通孔24gおよびリードギヤ軸孔24hが設けてある。これら、減速ギヤ軸24e、モータ用係合ピン24f、ネジ挿通孔24gおよびリードギヤ軸孔24hは、光軸S方向に延在もしくは穿設してある。そして、減速ギヤ軸24eには、減速ギヤ82が軸孔823を介して回転可能に支持される。また、モータ用係合ピン24fには、モータ81におけるフランジ812の係合凹部812aが位置決め係合される。また、ネジ挿通孔24gには、固定鏡枠2の外部後側から固定ネジ103が挿通されてフランジ812のネジ孔812bに螺着される。ここで、減速ギヤ72は、減速ギヤ軸24eの先端に、モータ81におけるフランジ812の軸受孔812cが挿通することによって、固定鏡枠2の内側面と、フランジ812との間で減速ギヤ軸24eから抜け止めされ、かつ、光軸S方向に若干の隙間をもって支持される。さらに、リードギヤ軸孔24hには、リードギヤ83が回転軸833を介して回転可能に支持される。また、リードギヤ83は、回転軸833を介してカバー3の軸受孔35に回転可能に支持される(図4参照)。このようにして第2鏡枠駆動部8が固定鏡枠2およびカバー3に対して組み付けられる。すなわち、第2鏡枠駆動部8において、モータ81を正逆駆動すると、その出力軸の回転が減速ギヤ82からリードギヤ83に減速して伝達されることによって、第2移動鏡枠6が第2ガイド軸65に沿って光軸S方向に移動する。
なお、第2移動鏡枠6には、上述したようにシャッタユニット11が一体的に取り付けてあるために、第1移動鏡枠5と比較して重量が嵩む。すなわち、第2鏡枠駆動部8のリードギヤ83は、第1鏡枠駆動部7のリードギヤ73に比べて大きな回転トルクを必要とする。本実施の形態では、第2鏡枠駆動部8のモータ81を第1鏡枠駆動部7のモータ71に比べてトルクの大きく設定しているが、できるだけ減速系を小型化するために歯車のモジュールを小さくしている。ただし、歯車の強度を確保するために、第2鏡枠駆動部8における減速ギヤ82の小径歯車822、およびリードギヤ83の伝達歯車831のモジュールを、第1鏡枠駆動部7における減速ギヤ72の小径歯車722、およびリードギヤ73の伝達歯車731に比べて大きくしてある。さらに、第1鏡枠駆動部7のモータ71と、第2鏡枠駆動部8のモータ81とを光軸Sに対して平行に配置してある。この結果、撮像ユニット1の光軸S方向の長さ(厚さ)を必要以上に大型化することなく構成できる。
図13は電気基板の固定鏡枠への組み付けを示す分解斜視図である。
図4に示すように電気基板4の前面には、撮像素子41が実装してある。さらに、電気基板4の後面には、集積回路(LSI:Large−scale Integrated Circuit)などの駆動用の制御回路42が実装してある。この電気基板4は、固定鏡枠2の後側(外側)に固定してある。図13に示すように固定鏡枠2の後側には、円柱形状を呈して突出する2つの基板位置決め突起25と、2つのネジ孔26とが設けてある。これに対して電気基板4には、2つの位置決め孔43と、2つのネジ挿通孔44とが設けてある。すなわち、撮像レンズL4をレンズ保持部20に保持した固定鏡枠2の各基板位置決め突起25に対して、電気基板4の位置決め孔43を嵌合し、後方から各ネジ導通孔44を介して各ネジ孔26に固定ネジ104をそれぞれ螺着することによって固定鏡枠2の後側に対して電気基板4が位置決め固定される。
なお、固定鏡枠2の基板位置決め突起25は、円柱形状を呈していて、一方が第1ガイド軸55を支持する第1ガイド軸固定孔22と同心に設けてあり、他方が第2ガイド軸65を支持する第2ガイド軸固定孔23と同心に設けてある。各基板位置決め突起25は、固定鏡枠2に対して撮像素子41の光軸Sの位置決めをするためのものである。また、第1ガイド軸固定孔22および第2ガイド軸固定孔23は、それぞれ第1移動鏡枠5の光軸S方向への移動を案内する第1ガイド軸55、および第2移動鏡枠6の光軸S方向への移動を案内する第2ガイド軸65の位置決めをするためのものである。すなわち、共に光軸Sに関わる位置決めを行うための構成を同心に設けているので、撮像素子41の光軸Sに対して移動する撮像レンズL1,L2,L3の位置を精度良く位置だしできる。また、撮像レンズL4は、固定鏡枠2の寸法精度によって撮像素子41の光軸Sに対して精度良く位置だしされる。
図14は第1移動鏡枠と第1検出手段との相対関係を示す斜視図、図15は第2移動鏡枠と第2検出手段との相対関係を示す斜視図である。
第1検出手段9および第2検出手段10は、フォトインタラプタからなり、図4に示すように電気基板4の前面に対して半田付けによって実装してある。図13に示すように固定鏡枠2の後側には、電気基板4に実装してある第1検出手段9および第2検出手段10を挿通する挿通孔27が設けてある。すなわち、第1検出手段9および第2検出手段10は、電気基板4を上述のごとく固定鏡枠2に取り付けることによって挿通孔27を介して固定鏡枠2の内部に配置される。そして、図14に示すように後方に向かって移動した第1移動鏡枠5の検出片54によって、第1検出手段9の光束が遮断される。このため、第1移動鏡枠5の所定位置が検出される。また、図15に示すように後方に向かって移動した第2移動鏡枠6の検出片64によって、第2検出手段10の光束が遮断される。このため、第2移動鏡枠6の所定位置が検出される。なお、第1移動鏡枠5および第2移動鏡枠6の所定位置とは、本レンズ駆動装置の撮影起動時における第1移動鏡枠5および第2移動鏡枠6の初期位置であって、本実施の形態では固定鏡枠2に設けた撮像レンズL4(固定レンズ群)に対して、第1移動鏡枠5(第1移動レンズ群)および第2移動鏡枠6(第2移動レンズ群)の間隔が最も狭いワイド端位置である。また、初期位置は、固定鏡枠2に設けた撮像レンズL4(固定レンズ群)に対して、第1移動鏡枠5(第1移動レンズ群)および第2移動鏡枠6(第2移動レンズ群)の間隔が最も離れたテレ端位置であってもよい。
このように、上述したレンズ駆動装置では、電気基板4に対して当該電気基板4に実装された撮像素子41の光軸S方向に移動する移動鏡枠5,6を有し、この移動鏡枠5,6が移動した所定位置を検出する検出手段9,10を電気基板4に実装してある。すなわち、電気基板4に設けた配線パターンによって検出手段9,10への接続ケーブルが不要になる。この結果、検出手段9,10の接続ケーブルを配線する必要がないので、装置全体を小型化することが可能になる。また、検出手段9,10の接続ケーブルを配線する必要がないので、装置の組み立てを容易にすることが可能になる。さらに、検出手段9,10の接続ケーブルがないため、装置の小型化や組み立てを容易にするために用いられる高価なフレキシブル基板を採用しなくてもよくコストを低減することが可能になる。
特に、本実施の形態におけるレンズ駆動装置では、携帯機器200に用いられる携帯機器用デジタルカメラ300に採用する構成として、小型化が要求されるものであって、撮像素子41が実装された電気基板4に検出手段9,10を実装したことによって顕著に小型化を実施できるものである。
移動鏡枠5,6が移動した所定位置は、装置の撮影起動時における移動鏡枠5,6の初期位置である(ワイド端またはテレ端)。すなわち、レンズ駆動装置に電圧が印可された際の移動鏡枠5,6の初期位置を当該移動鏡枠5,6の位置を検出する所定位置とすることでレンズ駆動装置における移動鏡枠5,6の駆動制御を容易にしている。
検出手段9,10は、複数の移動鏡枠5,6の所定位置を検出する態様で各移動鏡枠5,6に対応して複数設けてある。このように、本実施の形態におけるレンズ駆動装置では、複数の移動鏡枠5,6の場合でも、これらの所定位置を検出する検出手段9,10を電気基板4に実装して、電気基板4に設けた配線パターンによって検出手段9,10への接続ケーブルを不要にしている。この結果、複数の検出手段9,10の接続ケーブルを配線する必要がないので、装置全体を小型化することが可能になる。また、複数の検出手段9,10の接続ケーブルを配線する必要がないので、装置の組み立てを容易にすることが可能になる。さらに、複数の検出手段9,10の接続ケーブルがないため、装置の小型化や組み立てを容易にするために用いられる高価なフレキシブル基板を採用しなくてもよくコストを低減することが可能になる。
なお、上述した実施の形態では、検出手段9,10をフォトインタラプタとして説明したが、必要に応じて検出手段9,10としてフォトリフレクタを用いてもよい。この場合、例えば、第1移動鏡枠5の検出片54によってフォトリフレクタである検出手段の光束を反射することで第1移動鏡枠5の所定位置(初期位置)が検出され、第2移動鏡枠6の検出片64によってフォトリフレクタである検出手段の光束を反射することで第2移動鏡枠6の所定位置(初期位置)が検出される。
なお、上述した実施の形態では、撮像素子41を実装した電気基板4を固定鏡枠2に固定した例を説明したが、この限りではない。図には明示しないが、例えば、制御回路などを実装したメイン基板を固定鏡枠2に固定し、撮像素子41を実装した電気基板4を光軸S方向に移動可能に設けて、この電気基板4に対して検出手段9,10を実装してもよい。この構成によっても、電気基板4に設けた配線パターンによって検出手段9,10への接続ケーブルが不要になる。
1 撮像ユニット
2 固定鏡枠
3 カバー
4 電気基板
41 撮像素子
5 第1移動鏡枠
51 スリーブ
52 ナット部
53 回転規制凹部
54 検出片
55 第1ガイド軸
56 第1付勢部材
6 第2移動鏡枠
61 スリーブ
62 ナット部
63 回転規制凹部
64 検出片
65 第2ガイド軸
66 第2付勢部材
7 第1鏡枠駆動部
71 モータ
72 減速ギヤ
73 リードギヤ
8 第2鏡枠駆動部
81 モータ
82 減速ギヤ
83 リードギヤ
9 第1検出手段
10 第2検出手段
11 シャッタユニット
101,102,103,104 固定ネジ
L1,L2,L3,L4 撮像レンズ
S 光軸
2 固定鏡枠
3 カバー
4 電気基板
41 撮像素子
5 第1移動鏡枠
51 スリーブ
52 ナット部
53 回転規制凹部
54 検出片
55 第1ガイド軸
56 第1付勢部材
6 第2移動鏡枠
61 スリーブ
62 ナット部
63 回転規制凹部
64 検出片
65 第2ガイド軸
66 第2付勢部材
7 第1鏡枠駆動部
71 モータ
72 減速ギヤ
73 リードギヤ
8 第2鏡枠駆動部
81 モータ
82 減速ギヤ
83 リードギヤ
9 第1検出手段
10 第2検出手段
11 シャッタユニット
101,102,103,104 固定ネジ
L1,L2,L3,L4 撮像レンズ
S 光軸
Claims (5)
- 撮像素子が実装された電気基板と、
前記撮像素子の光軸方向に移動する移動鏡枠と、
前記電気基板に実装してあり前記移動鏡枠が移動した所定位置を検出する検出手段と
を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記所定位置は、当該装置の起動時における前記移動鏡枠の初期位置であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
- 前記検出手段は、複数の移動鏡枠の所定位置を検出する態様で各移動鏡枠に対応して複数設けてあることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
- 前記検出手段は、前記移動鏡枠の位置を直接検出するフォトインタラプタからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
- 前記検出手段は、前記移動鏡枠の位置を直接検出するフォトリフレクタからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004342939A JP2006154130A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004342939A JP2006154130A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006154130A true JP2006154130A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36632544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004342939A Withdrawn JP2006154130A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006154130A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010199647A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Kyocera Corp | 撮像モジュール |
-
2004
- 2004-11-26 JP JP2004342939A patent/JP2006154130A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010199647A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Kyocera Corp | 撮像モジュール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |