JP2006153655A - 計時装置および計時装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 時差時刻を正確に表示する計時装置を提供する。
【解決手段】 基準時刻を計時する時刻カウンタ200と、時刻表示手段400と、基準時刻に対する時差設定量を外部入力する外部入力手段700と、入力される時差設定量を記憶する時差設定量記憶部822と、を備え、時差設定量記憶部822に記憶された時差設定量を前記基準時刻に加算した時差時刻を時刻表示手段400に表示する。外部入力手段700は、1回の操作で1時間単位の時差量を入力するAボタン720およびBボタン730を有する。時差設定量記憶部822は、Aボタン720およびBボタン730の操作回数に応じた時差設定量を記憶する。さらに、入力された時差設定量を秒針423の移動で示す。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1に開示される時差設定機能付き時計では、文字板910および指針920を有するアナログ式(指針式)の時刻表示手段900と、クロックパルスに基づいて世界標準時(GMT)を計時する計時手段と、世界標準時に対する主要都市の時差を記憶した時差記憶部と、を備える時差設定機能付き時計が開示されている(図6参照)。
指針920としては時針921、分針922および秒針923が設けられており、秒針923は、秒時間を示す他、ユーザーの外部操作に応じて都市表記部911に表記された都市を任意に指定可能である。
そして、ユーザーが都市表記部911の都市を秒針で指定すると、この指定した都市に対応した時差が時差記憶部から読み出され、時刻表示手段900には世界標準時に対して時差を加算した時刻が表示される。すると、指定した都市の時刻が時刻表示手段900に表示されることになる。
そして、サマータイムモード(3月〜10月)の方がウィンタータイム(標準時刻)モード(11月〜2月)よりも期間が長いのであるから、むしろずれた時刻を表示することの方が多くなってしまい、時刻を正確に表示するという時計本来の目的を果たすことできないという問題がある。
また、そもそも都市表記部911に表記されていない都市の時差については設定できないという問題がある。
例えばサマータイム制度が世界中で導入されているために地域間の時差は一定ではなく期間によって変わりうるので、単純に都市名と時差とを対応させて記憶した時差時刻を表示するだけでは期間によっては間違った時差時刻の表示を行ってしまうことになるが、この点、本発明では、ユーザーが時差入力操作手段を操作する回数によって任意の時差量を設定入力できるので、ユーザーの判断によって適切に正確な時差設定量を入力して正確な時差時刻の表示をさせることができる。
さらに、従来は、文字板の周囲に設けられた都市表記部の都市名を指定させて時差の設定を行うこととしていたので時刻の表示部が小さくならざるをえなかったが、この点、本発明では時刻表示に利用する指針と時刻の目盛りとで時差を表示し、都市名の表示など時刻表示にとって無駄な要素を必要としないので、時刻の表示部を最大限大きくとることができる。その結果、時刻視認性を向上させることができ、また、時刻表示にとって無駄な要素を必要としないので、デザイン性を向上させることができる。
この構成では、正の時差を設定入力するときは正時差入力用の操作手段で入力でき、負の時差を設定入力するときは負時差入力用の操作手段で入力できるので、設定したい時差を直接に最も少ない操作回数で入力できる。
また、例えば、入力された時差設定量を指針(例えば秒針)で示す場合にも無意味な時差設定量を表示する位置まで指針(秒針)を運針させる無駄を回避することができる。
また、前記有効時差範囲は、期間に応じて調整されることが好ましい。ここで、期間に応じた調整とは、例えば、サマータイムを考慮して前記有効時差範囲の最大値および最小値を所定時間(例えば1時間または2時間)調整することをいう。このような構成によれば、サマータイム等によって変更される時差にも対応して時差時刻の表示を行うことができる。
なお、期間に応じて有効時差範囲を調整するにあたって、計時手段で日付(カレンダ情報)を計時する場合には、この日付に基づいて判断してもよい。
(第1実施形態)
図1に、本発明の計時装置にかかる第1実施形態としての電波修正時計100を示す。
この電波修正時計100は、基準パルス生成手段210からの基準クロックに基づいて現時刻(基準時刻)をカウントする時刻カウンタ(計時手段)200と、時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段300と、指針420等によって時刻を表示する時刻表示手段400と、指針420等を駆動させる駆動回路部500と、指針420等の位置を記憶する針位置カウンタ600と、現時刻に対する時差設定量を外部入力する外部入力手段700と、時刻表示動作、時差設定動作および標準電波の受信動作を制御する中央制御部800と、を備えて構成されている。
時刻カウンタ200は、分周回路212からのクロックパルスに基づいて現時刻(基準時刻)をカウントする。
具体的には、時刻カウンタ200は、時間のうち秒情報をカウントする秒カウンタ(不図示)と、時分情報をカウントする時分カウンタ(不図示)と、日情報をカウントする日カウンタ(不図示)と、を備えている。
受信回路320は、図示しない増幅回路、バンドパスフィルタ、復調回路、AGC(Automatic Gain Control)回路、デコード回路、を備える。
受信回路320で受信されて信号処理された時刻情報は受信情報処理部330に出力される。
なお、受信回路320は、予め設定されたスケジュール(自動受信時刻)もしくは外部入力手段700による強制受信操作によって時刻情報の受信を開始する。
文字板410は、時計の外装ケース411の開口部412から視認可能である。平面視において、外装ケース411のフェース面いっぱいに開口形成された開口部412から文字板410が外部に臨んでいる。
文字板410の最外周には時刻目盛り413が刻設されている。また、文字板410には日付視認窓414が開口形成されており、日車424に刻設された日付が日付視認窓414から視認可能である。
指針420としては、時針421、分針422および秒針423が設けられている。
駆動回路部500は、中央制御部800から出力される制御信号に応じた駆動パルスを各駆動回路510、520、530から各駆動モータ511、521、531へ出力して各指針421、422、423および日車424を駆動する。
中央制御部800から駆動回路部500に向けて各指針および日車424を駆動する制御信号が出力されるところ、この制御信号が針位置カウンタ600にも同時に出力される。そして、針位置カウンタ600は、この制御信号に基づいて各カウンタ610、620、630をカウントアップして各指針421、422、423の位置および日車424の回転量を記憶する。
操作部材としては、外装ケース411の側面において3時位置に対応する位置に設けられた押し引き可能なリューズ710と、2時位置に対応する位置に設けられた押動操作可能なAボタン720と、4時位置に対応する位置に設けられた押動操作可能なBボタン730と、が設けられている。
リューズ710は、押し引き可能であり、例えば、時刻修正モードへの移行および時刻修正モードの解除などの操作に使用される。
なお、Aボタン720およびBボタン730(時差入力操作手段)は、時差設定入力に使用され、通常の時刻表示が行われている状態でBボタン730が一回押されると時差設定モードへの移行処理がなされ、時差設定モードの状態においてAボタン(正時差入力用の操作手段)720の押動操作でプラス1時間(所定時差量)の時差入力、Bボタン(負時差入力用の操作手段)730の押動操作でマイナス1時間(所定時差量)の時差入力が行われるなどの入力操作が行われるが、Aボタン720、Bボタン730の押動操作とこの操作に対応する動作処理については、図3、図4のフローチャートおよび図5の具体的動作例を参照して説明する。
時刻表示制御部810は時刻表示手段400の指針420等を駆動して時刻を表示させるところ、時刻表示制御部810からは、指針420を回転駆動させる制御信号が駆動回路部500に出力されると同時に同じ制御信号が針位置カウンタ600に出力される。
時差設定モードに移行した状態において、時差設定モード処理部821は、外部入力手段700による時差設定入力に応じて秒針423を駆動させる制御信号を駆動回路部500および針位置カウンタ600に出力して秒針423の駆動制御を行い時差設定量の表示を制御する。ここに、時差設定モード処理部821によって、時差設定量を秒針423の駆動にて表示させる時差設定量表示指令部が構成されている。
なお、時差設定モードにおいて時差設定量に応じた秒針423の駆動については、図3、図4のフローチャートおよび図5の具体的動作例を参照して後述する。
また、時差設定モード処理部821は、時差設定モードに移行した状態において、入力された時差設定量のぶんだけ時針421および分針422を早送りする制御信号を駆動回路部500および針位置カウンタ600に出力することで、現時刻から時差時刻へ時刻表示を変更させる。
また、日本国(サマータイムが導入されていない)を本地域とすると、西回りで日付変更線まで行くと−20時間までの時差があり、東回りで日付変更線までいくと+3時間まであるので、サマータイムの調整量を考慮すると東側の地域では1時間時計が進む可能性があるので、現在有効であると考えられる有効時差範囲は、−20時間〜+4時間の範囲となる。
そして、受信手段300で受信された標準電波の種類が受信情報処理部330によって特定されるところ、有効時差範囲設定部823は、標準電波の種類からこの電波修正時計が現在用いられている本地域を特定して有効時差範囲テーブル824から本地域およびこの本地域に対応した有効時差範囲を読み出して記憶する。
なお、有効時差範囲テーブル824に記録された地域から本地域を選択するにあたっては、ユーザーが外部入力手段700による手動操作で任意に選択可能であってもよい。
図3、図4は、時差設定動作を主とする電波修正時計100の動作を示すフローチャートである。図5は、電波修正時計100の具体的動作例であって、(A)は通常の時刻表示を行っている状態、(B)は時差設定モードに移行した状態、(C)は時差設定モードにおいて時差設定量が入力された状態、(D)は時差時刻を表示している状態、を示す。
ここで、時差設定がされていない場合、時刻表示制御部810は、針位置カウンタ600のカウント値を時刻カウンタ200とのカウント値に一致させるように制御信号を針位置カウンタ600と駆動回路部500に出力して時刻カウンタ200でカウントされる現時刻を時刻表示手段400に表示させる。一方、時差設定がされており、時差設定量記憶部822に時差設定量が記憶されている場合、時刻表示制御部810は、時刻カウンタ200でカウントされる現時刻に時差設定量を加算した時差時刻を時刻表示手段400に表示させる。
すると、有効時差範囲設定部823は、選択された本地域に対応した有効時差範囲を読み出して設定する(ST104)。例えば、日本が本地域として選択されれば、有効時差範囲は−21時間〜+4時間に設定される。
このとき、時差設定モード処理部821は、時差設定量記憶部822にすでに記憶された時差を読み出して、時差設定量を表示する位置へ秒針423を移動させる(ST107)。
時差入力操作を検出した場合(ST108:YES)、この時差入力が有効時差範囲であるかを有効時差範囲設定部823により判断する(ST109)。
Aボタン720が一回押されるたびに+1時間の時差が設定入力され、Bボタン730が一回押されるたびに−1時間の時差が設定入力されるので、有効時差範囲設定部823は、Aボタン720およびBボタン730が押された回数をカウントして、合計の時差設定量が有効時差範囲であるか否かを判断する。
例えば、日本が本地域として選択されている場合、有効時差範囲は、−21時間から+4時間であるので、この範囲内の時差設定入力であれば有効と判断する。
そして、時差設定モード処理部821は、時差設定量を表示する位置へ秒針423を移動させる(ST111)とともに、入力された時差のぶんだけ時針421および分針422を正転方向または逆転方向に早送り運針する(ST112)。ここで、図5(C)では、入力された時差設定量が−9時間であって、秒針423が0秒位置から−9秒分運針されて51秒を示す場合を表している。
例えば、図5(A)の通常時刻表示において午前8時10分が表示されており、図5(C)に示されるように−9時間の時差が設定入力された場合、時差時刻は前日の午後11時10分となるので、図5(D)に示されるように、日車424が1日分逆回転される。
ST109において、外部入力手段700のAボタン720あるいはBボタン730の押動操作によって入力された時差設定量が有効時差範囲を超えていた場合(ST109:NO)、有効時差範囲を超える時差設定入力を無効とし(ST300)、無効の時差入力を時差設定量記憶部822に記憶することもなければ、無効の時差設定入力を時差時刻の表示に反映することもない。
(1)Aボタン720およびBボタン730の押動操作回数によって時差の設定量をユーザーが任意に決めることができるので、ユーザーの判断によって適切に正確な時差設定量を入力して正確な時差時刻の表示をさせることができる。例えばサマータイム制度が世界中で導入されているために地域間の時差は一定ではなく期間によって変わりうるが、このような時差の変化も考慮に入れてユーザーが時差を任意に設定できるので、正確な時差時刻を表示することができる。
このように標準電波の受信機能と時差設定量の秒針423による表示とはともに針位置カウンタ600を備える必要があるところ、電波修正時計に対して時差設定量を秒針423で表示する機能を付加したり、逆に、時差設定量を秒針423で表示する電子時計に電波受信機能を付加したりする場合には、針位置カウンタ600を共用できるのでその他のわずかな設計変更で済ませることができる。
有効時差範囲テーブルに記憶する有効時差の範囲としては図2に示される有効時差範囲に限られず適切な有効時差を設定すればよいことはもちろんである。例えば、有効時差範囲の調整時間を1時間ではなく2時間としてもよく、または、サマータイム制度が導入されていない地域を考慮して調整時間を設けなくてもよい。
また、現在、日本国ではサマータイムが導入されていないので、現在有効であると考えられる有効時差範囲は、−20時間〜+4時間の範囲となるが、将来的に日本にサマータイムが導入される可能性を考えて、有効時差範囲を−21時間〜+4時間としてもよい。
Claims (7)
- 基準時刻をクロックパルスに基づいて計時する計時手段と、
文字板とこの文字板上を回動する指針とを有し時刻を表示する時刻表示手段と、
前記基準時刻に対する時差設定量を外部入力する外部入力手段と、
前記外部入力手段にて入力される時差設定量を記憶する時差設定量記憶部と、
前記時差設定量記憶部に記憶された時差設定量を前記計時手段で計時される前記基準時刻に加算した時差時刻を前記時刻表示手段に表示させる時刻表示制御手段と、
前記外部入力手段にて時差設定量が入力される際に前記指針を所定の基準位置から前記時差設定量に応じた位置に移動させる時差設定量表示指令部と、を備え、
前記外部入力手段は、1回の操作で予め決められた所定時差量を入力する時差入力操作手段を有し、
前記時差設定量記憶部は、前記時差入力操作手段の操作回数に応じた時差設定量を記憶する
ことを特徴とする計時装置。 - 請求項1に記載の計時装置において、
前記時差入力操作手段として、一回の操作によって正の時差を入力する正時差入力用の操作手段と、一回の操作によって負の時差を入力する負時差入力用の操作手段と、を備えている
ことを特徴とする計時装置。 - 請求項1または請求項2に記載の計時装置において、
前記時刻表示手段は、前記指針として時針、分針および秒針を有し、
前記時差設定量表示指令部は、前記外部入力手段にて時差設定量が入力される際に前記秒針を所定の基準位置から前記時差設定量に応じた位置に移動させ、
前記基準位置は、0秒位置であり、
前記時差設定量に応じた位置は、時差設定量の1時間分を1秒に換算して前記0秒位置から前記時差設定量だけ運針した位置である
ことを特徴とする計時装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の計時装置において、
予め定められた所定範囲である有効時差範囲が設定された有効時差範囲設定部を備え、
前記時差設定量記憶部は、前記外部入力手段にて入力される時差設定量のうち前記有効時差範囲内の時差を有効として記憶する
ことを特徴とする計時装置。 - 請求項4に記載の計時装置において、
複数の地域についての有効時差範囲を記録した有効時差範囲テーブルを有し、
前記計時手段は、設定された本地域の標準時を前記基準時刻として計時し、
前記有効時差範囲テーブルに記録された複数の地域から前記本地域を選択可能であることを特徴とする計時装置。 - 請求項5に記載の計時装置において、
時刻情報を含む電波を受信する受信手段を備え、
前記有効時差範囲設定部は、前記有効時差範囲テーブルに記録された複数の地域から前記受信手段で受信した電波に基づいて前記本地域を選択する
ことを特徴とする計時装置。 - 予め設定された基準時刻をクロックパルスに基づいて計時する計時工程と、
指針を回動させて時刻を表示する時刻表示工程と、
前記基準時刻に対する時差設定量を外部入力する外部入力工程と、
前記外部入力工程にて入力される時差設定量を記憶する時差設定量記憶工程と、
前記時差設定量記憶工程で記憶した時差設定量を前記計時工程で計時する前記基準時刻に加算した時差時刻を前記時刻表示工程にて表示させる時刻表示制御工程と、
前記外部入力工程にて時差設定量が入力される際に前記指針を所定の基準位置から前記時差設定量に応じた位置に移動させる時差設定量表示指令工程と、を備え、
前記外部入力工程は、1回の操作で予め決められた所定時差量を入力する時差入力操作工程を有し、
前記時差設定量記憶工程は、前記時差入力操作工程の操作回数に応じた時差設定量を記憶する
ことを特徴とする計時装置の制御方法。
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- 2004-11-29 JP JP2004344610A patent/JP2006153655A/ja not_active Withdrawn
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