JP2006153572A - 体温測定方法及び体温測定器 - Google Patents

体温測定方法及び体温測定器 Download PDF

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Abstract

【課題】 信頼性が高く、然も測温時間が短くて済む体温測定方法及び体温測定器を提供する。
【解決手段】 パッキン6を介して対向して組み合わされて成る一対の測温部2a、2bと、当該一対の測温部2a、2bのそれぞれ内部に設置される一対の温度測定手段5a、5bと、当該一対の温度測定手段5a、5bにより測定される測定値を表示する温度表示部とを具備して成る。一対の測温部2a、2bは被測定者の近接する2カ所の部位に押圧接触される。一対の温度測定手段5a、5bは、測温部2a、2bの裏面中央部に当接して設けられ、その上から蓄熱部7a、7bが設けられている。以上の構成により、一対の温度測定手段5a、5bが、それぞれ独立に温度を測定することができるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、体温測定に関するものである。更に詳述すれば、測定温度の信頼性が高く、且つ測定時間の短縮を図った体温測定方法及び体温測定器に関する。
病院で患者の体温を測るときに体温計は欠かせないものであり、日常生活の中でも体調が優れないときには体温計で体温を測るものである。体温を測定すること、つまり測温(或いは検温)には、従来から水銀体温計が用いられてきた。この水銀体温計は、水銀の熱膨張という単純な物理特性を測定原理とするので測定精度が高いという長所を有するものの、壊れやすい、有害、取扱い不便という短所を有している。そこで、これらの問題を克服するため、近年安価に入手可能となったサーミスタ等を温度測定手段とする電子体温計が開発されている。
図6は、特許文献1に示されている電子体温計の一般的な構造を概念的に示したものである。図6に示すように、先端に感温素子であるサーミスタ等の温度測定手段151dを有する測温プローブ151と、前記温度測定手段151dからの信号を処理して当該測定温度を表示する本体152より構成されている。
測温プローブ151は、筒状のハウジング151aの先端部にキャップ151bを嵌装し、このキャップ151bの内側に熱伝導性の比較的良いエポキシ系樹脂等の接着剤151cを充填して、ここに温度測定手段151dを埋設している。温度測定手段151dのリード線151eは本体152側に導かれる構造になっている。
しかしながら、このような従来の一般的な構成では、接着剤151cの熱容量が大きいために温度測定手段151dの熱応答特性が悪いという問題があった。つまり、接着剤151cは体温計本体152にも所定の面積で接触しているために、温度測定手段151dに伝達した熱が接着剤151cを介して体温計本体152へと流出し、温度測定手段151dの熱応答特性を劣化させていた。このように、従来の構成の電子温度計では、熱応答特性が悪いため測定時間が長くなるという問題があった。
図7は、上記の一般的な電子体温計の体温測定開始後の温度プロファイルを模式的に示したものである。温度プロファイル161は上記の一般的な電子体温計について、温度プロファイル162はその他の電子体温計(後述する図9に示す電子体温計)について示したものである。
体温測定開始後、キャップ151bと接触する被測定者から接着剤151cを介して温度測定手段151dへと熱が伝達され、温度測定手段151dでの測定温度が上昇する。しかし、被測定者から伝搬する熱は、接着剤151cの加温と接着剤151cを介して体温計本体152への流出とのために効果的には温度測定手段151dへと伝達されず、その温度上昇は緩やかとなる。また、温度測定手段151dの温度が体温近傍に近づくと、温度差が少ないためにキャップ151bへと伝達される単位時間当たりの熱量は少なくなる。このため、上記の接着剤151cの加温や体温計本体152への流出の影響が相対的に大きくなり、温度センサの温度上昇は特に緩やかとなる。この状態では、被測定者からキャップ151bへと流入する熱の殆どが接着剤151cと体温計本体152へ流出してしまい、温度測定手段151dの温度上昇には用いられていない。
従って、図6に示されるような電子体温計では、温度プロファイル161が飽和に達して、測定温度が正確な体温、即ち平衡温度を表示するまでには、5分以上の時間を要することとなる。
体温計で温度を測定する被測定者は体調の優れない方であったり子供であったりすることを考慮すると、体温測定の信頼性を維持しつつ、より測定時間が短くて済む体温計の開発が望まれている。
体温測定の信頼性を維持しつつ、測定時間を短縮するために提供されている技術は、大別すると、温度プロファイルが平衡温度に達するまでの飽和時間を短縮する技術と、温度プロファイルが飽和する前に体温即ち平衡温度を予測する技術とがある。
まず、飽和時間を短縮する技術について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8及び図9は、飽和時間を短縮するための従来の技術を含む電子体温計の構成を概念的に示す正面図及び部分断面図である。
図8は、特許文献2に示されている電子体温計であって、平衡温度に達する時間を短縮するために、サーミスタ171を備えるセンサキャップ172と本体部分173との接続部分に断熱部材を用いて、センサキャップ172と本体部分173とを熱的に分離した構造を有している。このため、被測定者との接触によってセンサキャップ172へと流入する熱は本体部分173へと流出し難い構造となっている。
しかし、このような構造では、被測定者からサーミスタ171へ伝達される熱が外気へ放出されることを必ずしも効果的には抑制できない。従来の水銀温度計と同じ形状を有するセンサキャップ172の構造では、センサキャップ172を腋下に挟み込む体勢を維持しなければ、センサキャップ172は腋下の外気に露出され、その露出部から外気へと熱が放出されるためである。舌下で体温を測定する場合でも、従来のセンサキャップ172の形状のままでは部分的な外気露出を効果的には抑制できない。
一方、図9に示される電子体温計は特許文献3に示されているものであって、温度プロファイルの初期の立ち上がり時間を短縮するための予備加熱用のヒータ187を内蔵する。また、被測定者から伝達する熱が効果的にサーミスタ183の昇温に用いられるように、サーミスタ183を保持するセンサホルダ184の熱容量を小さくし、センサホルダ184とケース本体との断熱性を高めるために、センサホルダ184の先端とケース本体の先端とにはギャップGを設けた構造になっている。
図9に示される電子体温計の温度プロファイルは、図7の温度プロファイル162のようになる。まず、予備加熱用のヒータ187によって、例えば30℃までセンサホルダ184全体を加熱することで、測定開始後初期の昇温時間が短縮される。図7では、この領域を領域162Aとして示している。
また、図6に示される電子体温計のように接着剤151cでセンサキャップ151b内部を充填する場合に比べると、センサホルダ184の熱容量は小さくなっている。この構造により、予備加熱用のヒータ187による予備加熱停止後、被測定者からの熱伝達によってサーミスタ183が加温されるにあたって、昇温速度が上昇する。
更に、図6に示される電子体温計ではキャップ内に充填される接着剤151cと体温計本体との接触面積が広いが、図9に示される電子体温計ではセンサキャップと体温計本体との接触面積が小さく、電子体温計本体へ熱が流出し難い構造となっている。この構造も予備加熱用のヒータ187による予備加熱停止後の被測定者からの熱伝達によるサーミスタ183の昇温速度を上昇させることに効果があると期待される。
しかし、このような所謂改良型の電子体温計でも、センサキャップと被測定者との体温差が少なくなって、単位時間当たりの熱流入量が少なくなった状態では、従来の一般的な電子体温計と本質的な差はない。このため、被測定者から流入する熱のほとんどは、センサホルダ184内のサーミスタ183以外の要素を加温するために用いられたり、或いはセンサキャップから電子体温計本体へと流出したりする。即ち、流入した熱はサーミスタ183を加温する目的にはほとんど用いられず消散してしまうことになる。この状態(領域)を図7では、領域162Bとして示している。従って、この状態ではサーミスタ183の昇温速度は特に緩やかになってしまい、係る構成の電子体温計でも体温測定に1分程度の時間を要しているのが実状である。
次に、平衡温度を予測する技術について説明する。特許文献4に示されているように、平衡温度を予測するために用いられる測定原理は、2種類の熱的環境、具体的には熱の流入状態と流出状態とが異なる環境にある温度測定手段からの温度変動に係る情報を入力し、これらの情報に基づいて熱伝導式の逆問題を解くことで、被測定者の深部温度を推測するというものである。
ここで重要なことは、この測定原理に基づいて温度を予想する技術は、温度変動に係る情報に基づいていることである。即ち、この温度測定方法では、最も信頼性の高い平衡温度を直接測定するのではなく、温度が変動しているときの測温情報に基づいて平衡温度を予測しているのである。
このように平衡温度の予測であるが故に、測定時間を10秒程度とすることが可能であるが、温度変動に係る情報を収集しているときに、被測定者が正確な温度測定を妨げる行為をした場合、例えば体温測定中に電子体温計が一時的にでも適切に腋下で押圧接触されていない場合には、温度測定手段の温度環境が変動するために、不適切な温度変動情報が体温計に入力されることとなる。電子体温計はこの不適切な温度変動に係る情報に基づいて温度予測を行うこととなるので、表示温度の信頼性は必然的に低くなってしまう。腋下で体温計が体温測定中に適切に保持されているか否かを被測定者が常に確認することは、現状の体温計の構成では簡単ではない。従って、結果的に複数回の温度測定が必要となってしまうことが上述した予測方式の電子体温計に関する問題点となっている。
即ち、体温測定時間を短縮する技術を導入しても、被測定者に対して測温部が適切に接触した状態を維持することができてなければ、体温測定に対する信頼性が得られず、結果として測定時間の短縮は達成されない。むしろ、測定時間が短縮されるほど、体温測定中の一時的な不適切な接触状態の影響が顕著になり、測定信頼性が低下するともいえる。
これまでに、測定時間が長いという問題について述べてきたが、更に重大な問題は、従来型の電子体温計測温プローブ151は、その温度を検出する温度測定手段151dがその周囲を一体型とした棒形状の構造になっていることである。
従来型の電子体温計測温プローブ151を腋下に挟んだ場合に、その測温プローブ151が接触する部位は、胴体側(腋下内では最も高い体温を示す位置で、深部温度を反映しやすい位置)と、上腕側(胴体側よりはやや低い体温を示す位置)である。従って、この測温プローブ151は胴体側体温と上腕側体温の平均値を検出することになる。
加えて、この測温プローブ151は円筒形状であるが故に、腋下内部で肌に接触しない部分が発生し易い。その場合には、この測温プローブ151の非接触部分は腋下内部の外気に曝されて腋下内部の最も低い温度になるため、結果的にはこの測温プローブ151が検出する体温は、前記した胴体側体温と上腕側体温と腋下内部の環境温度の平均となる。
要するに、測温プローブ151の温度を検出する温度測定手段151dがその周囲を一体型とした棒形状の構造であるために、胴体側の温度だけを測定することができず、胴体側(高い体温)の熱が上腕側(胴体側よりやや低い体温)と腋下内部の環境に流出して測温プローブ151の温度を検出する温度測定手段151dが胴体側の体温と同じになるまでに蓄熱されるには長時間を要することとなる。
以上を纏めると、従来の温度測定器には、測温プローブの温度を検出する温度測定手段の熱応答特性と測温プローブの構造とに問題があった。従って、測温プローブの構造及び温度測定手段の熱応答特性を改良して従来問題を解決すれば、測定温度の信頼性が高く、且つ測定時間を短縮した体温計が実現出来ることになる。
体温計で温度を測定する被測定者は体調の優れない方であったり子供であったり、又は年配の方であったりすることを考慮すると、測定温度の信頼性が高く、且つ測定時間が短くて済む体温計の開発が強く望まれていることは事実である。なお、測定時間を短縮するために体温計の構造をより複雑にすることは、それだけ操作性が悪くなりコストも高くなるので、従来と略同様の簡単な構成で実現することが望ましい。
実開昭62−1324号公報実開昭62−1324号公報 特開2001−66190号公報 特開2002−5752号公報 特開2003−75262号公報
本願発明は、以上の従来技術における問題点に鑑みてなされたものであり、測定温度の信頼性が高く、且つ測定時間の短縮を図った体温測定方法及び体温測定器を提供することを目的とする。
本願発明の体温測定方法は、被測定部位に押圧される複数の独立した測温部によって体温を測定し、前記複数の測温部によって測定される複数の測定値を温度表示部により表示することを特徴とする。
即ち、独立した複数の測温部によって被測定部の温度を測定し、その測定値を温度表示部で表示するものである。独立とは、熱的、空間的及び時間的に独立している状態を言う。前記測温部は、被測定者の被測定部位に押圧され、温度を測定する手段を有している。前記温度表示部は、前記測温部で測温した温度を表示するものである。また、一カ所の被測定部位に複数の独立した測温部が或るということは、測温部自体の大きさは小さいものであり、熱応答特性は良好であることを意味している。
従って、本願発明の温度測定方法によれば、独立した複数の測温部で温度が測定できるので、測定温度の信頼性が高く且つ測定時間の短縮を図ることが可能となる。
本願発明の体温測定方法は、請求項1に記載の体温測定方法において、前記複数の独立した測温部によって測定された複数の測定値に基づき測定温度を表示する温度表示部が、前記複数の測定値の中で最高温度及び最低温度及び前記複数の測定値の平均温度の中で少なくとも一の温度を表示することを特徴とする。
従って、被測定者の被測定部位の温度状態や被測定者の深層部の温度を短時間で知ることが可能である。例えば腋下で体温を測定する場合、腋下を広げて外気に曝した状態の直後に測定した場合、腋下胴体側と上腕側にはその測定値に大きな差異が見られる。腋下を堅く閉じて腋下空間全体が深層部の温度を反映している状態の直後に測定した場合、腋下胴体側と上腕側にはその測定値の差異が僅少になる。このように、複数測定値の差異によって被測定部位の温度状態が解る。
本願発明の体温測定方法は、請求項1又は請求項2に記載の体温測定方法において、前記独立した測温部を二とし、当該二の測温部に二の温度測定手段を有し、当該二の温度測定手段によって測定された二の測定値によって被測定者の深層部の温度及び前記二の測温部が押圧された被測定部位の状態を知ることを特徴とする。
前記測温部は、被測定者の体温を測定する部位に押し当てられる。この測温部に温度測定手段が設けられており、測温部を介して被測定者の熱が温度測定手段に伝達されて温度が測定される。重要な点として、二の(一対の)温度測定手段は熱的に絶縁されており、それぞれが独立して温度を測定することが可能なように構成されている。
前記一対の温度測定手段によって二の測定値が得られる。この測定値の温度差によって2カ所の部位の状態、即ち腋下が外気に曝されていたか、或いは腋下が閉じられていて腋下空間全体が深層部の温度を反映している状態かを知ることができる。衣服を着用して体温が外気温に影響されない状態であれば、一対の温度測定手段は一方は胴体側の温度を、他方は上腕側の温度を測定するので、高い方の測定値を被測定者の深層部の温度として採用することができる。
従って、本願発明の体温測定方法によれば、それぞれに独立した2ポイント位置での体温測定が同時に1台の体温度測定器で検温することが可能となる。即ち、腋下に挟んで検温した場合に、腋下内で最も高い胴体側体温と、胴体側よりやや低い体温の上腕側体温とを別々に検温することが可能である。従って、検温の結果、高い方の検温値を採用することにより、平衡温度に達しやすい腋下胴体側体温を他の部位に影響されないで正確に測定することが出来る。また、測定時間も冗長化することなしに短時間で検温することが可能となる。
本願発明の体温測定方法は、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の体温測定方法において、前記被測定者から伝達された熱は、前記測温部の厚さ方向に伝達され、前記測温部の裏面中央部に設けられた蓄熱部に蓄熱され、前記温度計測手段は前記測温部の裏面と前記蓄熱部のとの間に設置されて温度を測定することを特徴とする。
本願発明の体温測定方法は、請求項4に記載の体温測定方法において、前記蓄熱部は、前記測温部を構成する材料の熱伝達率より良好な熱伝導率を有する金属薄膜を、前記測温部を固定する測温部型枠から一定の距離を置いて前記測温部の裏面中央部に前記温度計測手段を挟んで貼り付けて構成されることを特徴とする。
従って、本願発明の体温測定方法は、係る蓄熱部を測定時において腋下に押圧した際に、蓄熱部分の測定部表面が肌に埋没されることになり、測温部の熱応答特性を良好なものにし、安定した測定を可能にする。それ故、信頼性の高い且つ測定時間の短い検温が出来ることとなる。
本願発明の体温測定方法は、請求項3に記載の体温測定方法において、前記二の測定値の内で、高い方の測定値を前記被測定者の深層部の体温とすることを特徴とする。前記二の測定値は、一方は胴体側の温度、他方は上腕側の温度であって、従来のように平均化されて測定されるのではなく、それぞれ独立に測定できる。従って、信頼性の高い且つ測定時間の短い検温が出来ることとなる。
本願発明の体温測定器は、被測定部位に押圧される複数の独立した測温部と、当該複数の測温部により測定される複数の測定値に基づき測定温度を表示する温度表示部とを具備して成ることを特徴とする。
即ち、独立した複数の測温部によって被測定部の温度を測定し、その測定値を温度表示部で表示するものである。独立とは、熱的、空間的及び時間的に独立している状態を言う。前記測温部は、被測定者の被測定部位に押圧され、温度を測定する手段を有している。前記温度表示部は、前記測温部で測温した温度を表示するものである。また、一カ所の被測定部位に複数の独立した測温部が或るということは、測温部自体の大きさは小さいものであり、熱応答特性は良好であることを意味している。
従って、本願発明の温度測定方法によれば、独立した複数の測温部で温度が測定できるので、測定温度の信頼性が高く且つ測定時間の短縮を図ることが可能となる。
本願発明の体温測定器は、請求項7に記載の体温測定器において、前記複数の測定値に基づき測定温度を表示する前記温度表示部が、前記複数の測定値の中で最高温度及び最低温度及び前記複数の測定値の平均温度の中で少なくとも一の温度を表示することを特徴とする。
従って、被測定者の被測定部位の温度状態や被測定者の深層部の温度を短時間で知ることが可能である。例えば腋下で体温を測定する場合、腋下を広げて外気に曝した状態の直後に測定した場合、腋下胴体側と上腕側にはその測定値に大きな差異が見られる。腋下を堅く閉じて腋下空間全体が深層部の温度を反映している状態の直後に測定した場合、腋下胴体側と上腕側にはその測定値の差異が僅少になる。このように、複数測定値の差異によって被測定部位の温度状態が解る。
本願発明の体温測定器は、請求項7又は請求項8に記載の体温測定器において、前記独立した測温部を二とし、当該二の測温部と、当該二の測温部のそれぞれ内部に設置される二の温度測定手段とを具備し、前記二の温度測定手段によって測定された二の測定値によって被測定者の深層部の温度及び前記二の測温部が押圧された被測定部位の状態を知るように構成して成ることを特徴とする。
前記二(一対)の測温部は、同一形状の測温部が2個、互いに向かい合わせに組み合わされて成る。それぞれの測温部は、被測定者の被測定部位に押圧接触される。従って測温部は、その厚さはなるべく薄く、厚さ方向に熱伝達が良好なものが望ましい。何故なら、そのようにして測温部の熱応答特性を良好にし、測温部の内部に設置される温度測定手段に、被測定者の体表面からの熱の伝達が無駄なく円滑に行われためである。
前記温度測定手段は、前記測温部の内部若しくは内側に設置され、前記測温部を介して伝達された被測定者の体表面からの熱を蓄積して、温度が測定できるように構成したものである。この機能を有するなら、サーミスタ、熱電対、金属測温抵抗対等から適宜選んで使用しても良い。但し、その大きさは、当該温度測定手段が前記測温部の内側に設置されるので前記測温部の大きさに合わせて決めることが肝要である。
前記温度表示部は、前記温度測定手段によって測定された温度を表示するものであって、その構成は適宜決定することができる。なお、一対の温度測定手段があるので、温度の表示は2つの測定値、どちらか一方の測定値、高い方の測定値、低い方の測定値、平均値等、希望の測定値を適宜選択して表示できる構成であれば望ましい。
従って、本願発明の体温測定器は、それぞれに独立した2ポイント位置での体温測定が同時に1台の体温度測定器で検温することが可能となる。即ち、腋下に挟んで検温した場合に、腋下内で最も高い胴体側体温と、胴体側よりやや低い体温の上腕側体温とを別々に検温することが可能である。それ故、検温の結果、高い方の検温値を採用することにより、平衡温度に達しやすい腋下胴体側体温を他の部位に影響されないで正確に測定することが出来る。また、測定時間も冗長化することなしに短時間で検温することが可能となる。
本願発明の体温測定器は、請求項9に記載の体温測定器において、前記温度測定手段は前記測温部のそれぞれ裏面中央部に当接して設置され、当該温度測定手段を覆って蓄熱部が構成されて成ることを特徴とする。
本願発明の体温測定器は、請求項10に記載の体温測定器において、前記蓄熱部は、前記測温部を構成する材料の熱伝達率より良好な熱伝導率を有する金属薄膜を、前記測温部を固定する測温部型枠から一定の距離を置いて前記測温部の裏面中央部に前記温度計測手段を挟んで貼り付けて成ることを特徴とする。
従って、本願発明の体温測定器は、係る蓄熱部上述のように金属薄膜で構成することにより、測定時において腋下に押圧した際に、蓄熱部分の測定部表面が肌に埋没されることになり、測温部の熱応答特性を良好なものにし、安定した測定を可能にする。それ故、信頼性の高い且つ測定時間の短い検温が出来ることとなる。
なお、前記二の(一対の)測温部には、その内部に空間が生じる。この空間を弾性体で埋めるように構成しても良い。例えば、発泡系又はシリコン系のスポンジや発泡剤をベースにした断熱剤であっても良い。これにより、一対の温度測定手段を熱的に絶縁するという効果も発揮することとなる。それ故、平衡温度に達しやすい腋下内部の胴体側体温を、胴体側よりやや低い体温である上腕側に熱流出させることなしに、正確に測定することが出来る。また、測定時間も冗長化することなしに短時間で検温することが可能となる。
また、前記一対の測温部の内部の密閉空間を真空にすることも効果的である。或いは、希ガスを封入して構成しても良い。このようにして、一対の温度測定手段及び一対の測温部は、より確実に熱絶縁される。従って、各々の温度測定手段で測定される温度はお互いに影響されることのない独立のものとなり、測定温度の信頼性が向上することとなる。
本願発明の体温測定器は、請求項9に記載の体温測定器において、前記二の測温部は、熱絶縁部材を介し対向して組み合わされて成ることを特徴とする。
熱絶縁部材は、前記二の測温部を効率良く熱的に絶縁出来るものなら、材質や形状等は問わない。このように二の測温部を熱絶縁することにより、それぞれの測温部内部に配置された温度計測手段は独立に正確な温度測定を行うことが可能となる。
本願発明の体温測定器は、請求項12に記載のデュアルセンサを用いた体温測定器において、前記熱絶縁部材は、シリコンゴムであることを特徴とする。
絶縁部材としてシリコンゴムを採用することによって、前記二の測温部を効果的に熱絶縁することが可能となり、平衡温度に達しやすい腋下内部の胴体側体温を他の部位に影響されないで正確に測定することが出来ることとなる。また、測定時間も冗長化することなしに短時間で検温することが可能となる。
本願発明の体温測定器は、請求項9又は請求項12に記載の体温測定器において、前記二の測温部は、ステンレス材で構成して成ることを特徴とする。
測温部は被測定者の体表面に押圧接触される。それ故、測温部から温度検出手段への効果的な熱の伝達と、体表面に測温部が接触したときの違和感のない感覚が大切である。加えて、長期間の使用に耐える程に丈夫でなければならない。測温部の材質をステンレスとすることで、これらのことを達成することが可能となる。
本願発明の体温測定器は、請求項11に記載の体温測定器において、前記金属薄膜は、アルミニウムで構成して成ることを特徴とする。
前記測温部をステンレスで構成し、前記蓄熱部の金属薄膜をアルミニウムで構成したので、被測定者からの熱は、測温部を構成するステンレス材の厚さ方向に対してはその薄さゆえに支障なく熱伝達が可能となる。一方、測温部の横方向への熱伝達はステンレス材の元来持っている熱伝達の悪さ(アルミニウムに比較して)に起因して熱伝達が阻害され、それ故に測温部周囲の型枠への熱流出が防止され、肌に埋没した測温部のアルミニウムで構成した蓄熱部に効率良く熱が蓄えられることとなる。これによって、測温部の熱応答特性を改良し、迅速な測定及び信頼性の高い測定を可能にした。なお、アルミニウムの厚さは、測温部の厚さなどを考慮して、適宜最適に決定することが出来る。
本願発明の体温測定器は、請求項9又は請求項10に記載の体温測定器において、前記温度測定手段は、サーミスタ、熱電対、金属測温抵抗対、IC温度センサ、磁気温度センサの内から選ばれた一種であることを特徴とする。
これらの部品は汎用品であるから、低コストで本願発明の体温測定器を実現することが可能となる。
本願発明の体温測定器は、請求項9、請求項10又は請求項16に記載の体温測定器において、前記温度測定手段は、フレキシブル・プリント・サーキットにより構成して成ることを特徴とする。
温度測定手段は、リボン形状のFPCの先端部に構成され、前記測温部の裏面中央部に確実に設置されることとなる。更に、その上から設けられる蓄熱部が、FPCが薄いために、支障なく測温部裏面中央部に設けることが可能となる。従って、被測定者からの熱が効率良く温度測定手段に伝達されることになり、正確で短時間の検温が可能になる。なお、FPCの厚さや幅、長さは、構成する温度計測手段の種類、温度を表示する温度表示部との関係等により適宜決定することが出来る。望ましくは、体温測定器の小型化、薄型化を可能ならしめるため、FPCは薄ければ薄い程、幅は小さければ小さい程良い。
本願発明の体温測定器は、請求項9、請求項12又は請求項14に記載の体温測定器において、前記二の測温部のそれぞれの正面形状は円形であるか、又は半楕円球形状或いは角部を丸めた直方体形状であり、当該半楕円球形状或いは角部を丸めた直方体の長軸或いは最長辺方向は、前記被測定者の測定部位に前記一対の測温部を当接させるために前記一対の測温部を差し込む動作方向に対して平行になるように構成して成ることを特徴とする。
記測温部の正面形状を円形とすれば、当該デュアルセンサ型体温測定器を被測定者が腋下に差し込む際に、その方向を特に気にしなくてもよいので、気分が悪く体調を損ねている患者や年配の方は、気を煩うことなく安心して体温測定を行うことができる。このような安心感は、体温測定時には大切なことである。
また、前記測温部の正面形状を半楕円球形状或いは角部を丸めた直方体形状とし、当該半楕円球形状或いは角部を丸めた直方体の長軸或いは最長辺方向は、被測定者の測定部位に前記一対の測温部を当接させるために前記一対の測温部を差し込む動作方向に対して平行になるようにした場合、被測定者はその測温部の正面形状を見て、温度測定手段の有る場所をより確実に特定することが出来て、違和感を抱くこと無く安心して本願発明のデュアルセンサ型体温測定器を使用することができる。
本願発明に係る体温測定器は、被測定部位に押圧される複数の独立した測温部と、当該複数の測温部により測定される複数の測定値に基づき測定温度を表示する温度表示部とを具備して成る。具体的に独立した測温部を二とした場合、体温測定器は、一対の測温部のそれぞれ内部に設置される一対の温度測定手段と、当該一対の温度測定手段により測定される測定値を表示する温度表示部とを具備し、一対の温度測定手段はそれぞれ熱的に絶縁されているので、それぞれに独立した2ポイント位置での体温測定が同時に1台の体温測定器で行うことが可能となる。即ち、腋下に挟んで検温した場合に、一対の測温部はそれぞれの測温部が熱的に絶縁されているために、腋下内部で最も高い胴体側体温と胴体側よりやや低い体温になっている上腕側体温とを別々に検温することが可能である。このことは、胴体側から熱を腋下内部及び上腕側に流出させること無しに検温出来ることを意味する。従って、検温の結果、高い方の検温値を採用することにより、平衡温度に達しやすい腋下胴体側体温(深層部温度)を他の部位に影響されないで正確に測定することが出来る。
また、本願発明の体温測定器は、測温部の裏面中央部に蓄熱部を設けた構成を採用したので、二の(一対の)測温部の熱応答特性が良好となり、測定時間を冗長化すること無しに短時間で検温することが可能となる。
以下に、本願発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。独立した測温部が二の場合、即ち一対とした場合について詳述しているが、本願発明の実施の形態は以下に示すものに限定されるものではない。
(第一の実施の形態)
図1は、本願発明の第一の実施の形態に係る体温測定器を概念的に示した斜視図(a)と側面図(b)である。図2は、第一の実施の形態に係る体温測定器の一対の測温部を概念的に示した断面図(a)と平面図(b)である。
図1に示すように、体温測定器1の測温部2a、2bとから成る一対の測温部2は、測温部型枠10a、10bで固定されており、この一対の測温部2と連結部3と本体部4とにより全体が構成されている。連結部3は、一対の測温部2と本体部4とを繋ぐ部分であり、本体部4には温度表示部4aが設けられている。温度表示部4aは、温度測定手段5a、5bで測定された温度を別々に表示したり、高い方の温度だけを表示したり、その他必要に応じてデータ処理した数値を表示出来るように構成してある。
図2に示すように、測温部2a、2bは、その内部に一対の温度測定手段5a、5bを具備している。後述するように、温度測定手段5aはサーミスタであって、FPC(フレキシブル・プリント・サーキット)8a、8bにより構成されている。従って、FPC8a、8bは薄く、図2に示すように短冊状である。このFPC8a、8bを測温部2a、2bの裏側に配置し、前記温度測定手段5a、5bであるサーミスタが測温部2a、2bの略中央に位置するように調整した後に、その上から熱伝導率が良好な金属であるアルミニウム薄膜を貼り付けている。測温部2a、2bにあって、このアルミニウム薄膜が張り付けられ領域を蓄熱部と称している。
蓄熱部7a、7bは、図2(b)に示すように、測温部2a、2bの全てに亘って設けられているのではなく、その測温部裏面中央部、即ち測定部位に押圧した際に測温部が肌に埋没されることになる測温部表面の部位に対して蓄熱部が設けられる。測温部2a、2bは厚さが0.15mmのステンレスで製作されており、このようにアルミニウム薄膜を測温部裏面中央部分にだけ貼り付けることにより、効果的に蓄熱部として作用する。
即ち、ステンレスの熱伝導率はアルミニウムに比べて良好では無く、被測定者からの熱は、測温部を構成するステンレス材の厚さ方向に対してはその薄さゆえに支障なく熱伝達が可能であるが、測温部の横方向への熱伝達はステンレス材の元来持っている熱伝達の悪さ(アルミニウムに比較して)に起因して熱伝達が阻害される。従って、測温部の横方向には熱の伝達が遅いが、厚さが僅か0.15mmであるので、厚さ方向には良好に伝達される。伝達された熱は、そこに貼り付けられたアルミニウム薄膜に伝達される。アルミニウム薄膜は前述のように、測温部2a、2bの全てに亘って設けられているのではなく、その測温部裏面中央部、即ち測定部位に押圧した際に測温部が肌に埋没されることになる測温部表面の部位に対してだけ貼り付けられており、測温部型枠10a、10bから熱的に絶縁された状態になっている。また、アルミニウム薄膜の背面は空間になっており、或いは熱絶縁性に優れているシリコンスポンジを充填した状態になっている。従って、伝達された熱はこのアルミニウム薄膜により構成された蓄熱部7a、7bに蓄熱されることとなる。
温度測定手段5a、5bは後述するようにFPC8a、8bに形成されたサーミスタであって、図2(a)に示したように、測温部5a、5bと蓄熱部7a、7bとの間に、両者に接触して設けられている。従って、蓄熱部7a、7bで蓄熱された熱により、被測定者の当該部位の体温を効率良く且つ正確に然も素早く測定することが可能な構成に成っている。
測温部2a、2bは、熱絶縁部材であるパッキン6によって熱的に絶縁されている。パッキン6の材質としてシリコンゴムを用いた。一対の測温部2a、2bの内部には、シリコンスポンジを装填して、一対の温度測定手段5a、5bをより確実に熱絶縁しても良い。熱絶縁部材であるパッキン6は、断面形状は略長方形であり、その寸法は、前記測温部2a、2bの大きさに合わせて決めることができる。重要な点として、前記一対の測温部2がこのシリコンゴム6により熱的に絶縁されることである。
測温部型枠10a、10bは、測温部5a、5bをパッキン6と共に挟んで、嵌め込み固定するものである。測温部型枠10a、10b、連結部3及び本体部4は樹脂を射出成形することにより製作した。なお、測温部型枠10a、10bと連結部3は適度の弾性を有するように樹脂の材料を適宜選択した。
測温部2a、2bは、前述のように厚さ0.15mmのステンレスで構成した。この測温部2a、2bは、舌下又は腋下に接触又は押圧保持して体温を測定するので、被測定者の接触に伴う不快感を防止するため、形状が滑らかに連続し、且つその表面が滑らかであるように形成されている。これらの測温部2a、2bには、測温部型枠10a、10bに嵌め込まれて固定されるための、固定しろ11a、11bが設けられている。なお、この測温部型枠10a、10bは連結部3に滑らかに連続するように構成されている。
図3に、FPC8a、8bの拡大斜視図を示す。前記測温部2a、2bの略中央部に温度計測手段5a、5bが位置するような寸法で製作されていおり、本体部4の電子回路(図示せず)と接続されている。FPC8a、8bの先端部分には、温度計測手段5a、5bとしてサーミスタ回路が形成されている。通常のサーミスタ回路であるから、低コストで本願発明のデュアルセンサを用いた体温測定器1が構成されることとなる。
デュアルセンサを用いた体温測定器1は、前記一対の測温部2の内部に前記一対の温度測定手段5a、5bが互いに熱絶縁されて配置され、それぞれ独立して温度を測定できるように構成したもので、極めて簡単な構成となっている。当該デュアルセンサを用いた体温測定器1の内部には、加熱手段等の付加的な回路などは一切無く極めて簡単な構成であるが故に、年配の方々や子供でも簡単に安心して取り扱うことが可能である。
図4は、本発明の体温測定器1の体温測定開始後の温度プロファイルを、従来の電子温度計の体温測定開始後の温度プロファイル161と比較して示したものである。腋下に、本願発明のデュアルセンサを用いた体温測定器1を挟んで、体温を測定した場合であって、一対の温度測定手段5a、5bの内、一方は胴体側の体温を測定し、他方は上腕側の体温を測定することとなる。縦軸は、一対の温度測定手段5a、5bで測定される温度差を強調するために、誇張している。また、被測定者は日常生活を行っている状態であり、腋下を解放して外気に曝していたような特殊な場合ではない。
本願発明に係る温度プロファイル9a、9bは、被測定者の体温、然も温度測定手段が押圧された部位の温度に高速で収束していることがわかる。従来5分程度必要であった測定時間が約10秒以下で測温が可能になった。
熱の流れについて以下に考察を加える。本願発明の体温測定器1を腋下に差し込むと、一対の測温部2の内、一方は胴体側、他方は上腕側に押圧接触される。体温測定開始後、測温部2a、2bと接触している被測定者の胴体側及び上腕側から、当該測温部2を介して蓄熱部7a、7bへと熱が伝達され蓄熱される。その結果、それぞれの温度測定手段5a、5bでの測定温度が上昇する。ここで、被測定者から伝導してきた熱は、蓄熱部7a、7bに効率良く蓄えられ、測温部2a、2bと蓄熱部7a、7bとの間に設置された温度測定手段5a、5bはいち早くその温度を測定することが可能である。従って、温度測定手段5a、5bによって測定される測定温度の温度上昇は急峻となる。
温度測定手段5a、5bで測定される温度が体温(平衡温度)近傍に近づくと、測定値と平衡体温の温度差が少ないために測温部2a、2bへと伝達される単位時間当たりの熱量は少なくなる。従って、温度測定手段5a、5bによって測定される測定温度の温度上昇は緩やかとなる。しかしながら、このような状態でも、被測定者の胴体側及び上腕側から温度測定手段5a、6bへ熱が効率良く流れるので、図4に示したように、測定温度は速やかに平衡温度に近づいて行くこととなる。
それ故に、温度プロファイル9a、9bが速やかに飽和に達して、測定温度が正確な体温、即ち平衡温度を表示するまでに要する時間は、従来の体温計に比べて大幅に減少することとなった。
また、一対の温度測定手段5があるので、一対の温度測定手段5の検出温度差によって腋下空間の平衡体温達成度合いの判定を行うことが可能である。即ち、腋下が測温を開始する以前から十分に閉じられていた場合は、胴体側も上腕側も略同じ体温に達していることになり、その場合は一対の温度測定手段5によって測定される測定温度は略同一になる。従って、このような場合は、腋下は測定前から十分に閉じられていて腋下空間は平衡温度に達していたと推測され、即座に平衡体温検知が可能になる。即ち、どちらの測定値(表示値)を採用しても、それは被測定者の深層部の体温を表すものである。
一方、一対の温度計測手段5によって測定された測定温度が異なる場合には、その異なる程度によって腋下空間が平衡温度に達している状態からどれ程かけ離れているかが推測できる。即ち、測定温度の異なる程度が小さい程、平衡状態(腋下は測定前から十分に閉じられていて腋下空間は平衡温度に達している状態)に近いということが言える。従って、一対の温度計測手段5によって測定される温度が異なる場合には、測定温度の高い方を採用し、それを被測定者の深層部の温度(平衡温度)と見なすことができる。それ故、腋下空間が平衡温度に達している状態からかけ離れている状態であっても、再び測定を行う必要は無く、正確に体温を測定することが出来る。
第一の実施の形態で示した体温測定器1によれば、一対の測温部2はそれぞれ熱的に絶縁された状態で形成され、その内部に設置された一対の温度計測手段5は独立して温度を計測することが出来る。然も、一対の測温部2及び一対の温度測定手段5の熱応答特性が良好なように構成されているので、腋下に差し込んだ場合に、胴体側温度と上腕側温度が別々に測定されることとなり、腋下空間が平衡温度に達している状態からかけ離れた状態であっても、平衡体温を正確に且つ短時間で測定出来ることとなる。
(第二の実施の形態)
図5は、本願発明の第二の実施の形態の体温度測定器に係り、一対の測温部2の斜視図を示すものである。第一の実施の形態と異なる点は、この一対の測温部の外観形状にある。測温部2a、2bは第一の実施の形態と同様に、測温部型枠10a、10bに嵌め込まれて固定されており、連結部3に連続するように構成されている。なお、測温部2は連結部3と脱着可能なように構成しても良い。
第二の実施の形態の体温測定器の一対の測温部2は、その平面形状は円形である。第一の実施の形態と同様に、測温部2a、2bの裏面中央に、FPC8a、8bに設けられた温度計測手段5a、5bであるサーミスタ回路が位置するように配置せられ、その上からアルミニウム薄膜を貼り付けて蓄熱部を形成している。蓄熱部は、測温部の中央部分にだけ設けられ、測温部型枠10a、10bからは熱的に絶縁されている。
一対の測温部2は、シリコンゴム製のパッキン6を介して向かい合わせて組み立てられ、その内部にはシリコンスポンジを装填した。前記シリコンゴム製パッキン6は防水パッキンの作用も有しており、一対の測温部2は、シリコンゴム6及び充填したシリコンスポンジにより熱的に絶縁されている。それ故、一対の温度測定手段5a、5bは独立して温度を計測することが可能である。
測温部2a、2bの形状が円形であることから、被測定者は当該デュアルセンサを用いた体温測定器を使用する際に、測温部2a、2bの方向や差し込む方向を気にする必要がない。それ故、年配の方々や子供でも安心して使用することが可能である。このことは、子供や年配の方々、病気で具合が悪い患者にとっては大切な点である
第二の実施の形態で示した体温度測定器によれば、一対の測温部2は熱的に絶縁された状態で形成され、その内部に設置された一対の温度計測手段5は独立して温度を計測することが出来る。然も、一対の測温部2及び一対の温度測定手段5は熱応答特性が良好なように構成されているので、腋下に差し込んだ場合に、胴体側温度と上腕側温度が別々に測定されることとなり、腋下空間が平衡温度に達している状態からかけ離れた状態であっても、平衡体温を正確に且つ短時間で測定出来ることとなる。
本願発明に係る体温測定方法及び体温測定器は、被測定部位に押圧される複数の独立した測温部と、当該複数の測温部により測定される複数の測定値に基づき測定温度を表示する温度表示部とを具備して成る。具体的に独立した測温部を二とした場合、体温測定器は、一対の測温部と、当該一対の測温部のそれぞれ内部に設置される一対の温度測定手段と、当該一対の温度測定手段により測定される測定値を表示する温度表示部とを具備し、前記一対の温度測定手段は独立して温度を測定出来るように構成したので、測定時間を短縮し、且つ測定結果に高い信頼性を付与することが出来る。従って、家庭内では勿論のこと、救急車内や病院内等、体温を測定する必要のあるところならば何処でも広く用いることが可能である。然も本願発明の体温測定器は、構成が簡単であることから低コストで実現出来る。また、子供やお年寄りの方々も安心して使用することが出来る。
本願発明の第一の実施の形態に係る体温測定器を概念的に示す斜視図(a)と側面図(b)である。 第一の実施の形態に係る体温測定器の一対の測温部を概念的に示す断面図(a)と平面図(b)である。 図2に示すフレキシブル・プリント・サーキットの拡大斜視図である。 本願発明の第一の実施の形態に係る体温測定器の体温測定開始後の温度プロファイルを模式的に示したものである。 本願発明の第二の実施の形態に係る体温測定器の一対の測温部の斜視図である。 従来の一般的な電子体温計の構造を概念的に示す正面図(a)及び測温プローブ(b)の部分断面図である。 従来技術による電子体温計の体温測定開始後の温度プロファイルを模式的に示したものである。 従来技術による測定時間を短縮する目的で開発された電子体温計の一例を概念的に示す正面図である。 従来技術による測定時間を短縮する目的で開発された電子体温計の一例を概念的に示す先端部の部分断面図である。
符号の説明
1 体温測定器
2 一対の測温部
2a、2b 測温部
3 連結部
4 本体部
4a 温度表示部
5a、5b 温度測定手段
6 パッキン
7a、7b 蓄熱部
8a、8b FPC
9a、9b 本願発明のデュアルセンサを用いた体温測定器の温度プロファイル
10a、10b 測温部型枠
11a、11b 固定しろ
151 測温プローブ
151a ハウジング
151b キャップ
151c 接着剤
151d 温度測定手段
151e リード線
152 体温計本体
161、162 従来の電子体温計の温度プロファイル
171 サーミスタ
172 センサキャップ
173 本体部分
183 サーミスタ
184 センサホルダ
187 ヒータ

Claims (18)

  1. 被測定部位に押圧される複数の独立した測温部によって体温を測定し、前記複数の測温部によって測定される複数の測定値を温度表示部により表示することを特徴とする体温測定方法。
  2. 前記複数の独立した測温部によって測定された複数の測定値に基づき測定温度を表示する温度表示部が、前記複数の測定値の中で最高温度及び最低温度及び前記複数の測定値の平均温度の中で少なくとも一の温度を表示することを特徴とする請求項1に記載の体温測定方法。
  3. 前記独立した測温部を二とし、当該二の測温部に二の温度測定手段を有し、当該二の温度測定手段によって測定された二の測定値によって被測定者の深層部の温度及び前記二の測温部が押圧された被測定部位の状態を知ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の体温測定方法。
  4. 前記被測定者から伝達された熱は、前記測温部の厚さ方向に伝達され、前記測温部の裏面中央部に設けられた蓄熱部に蓄熱され、前記温度計測手段は前記測温部の裏面と前記蓄熱部のとの間に設置されて温度を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の体温測定方法。
  5. 前記蓄熱部は、前記測温部を構成する材料の熱伝達率より良好な熱伝導率を有する金属薄膜を、前記測温部を固定する測温部型枠から一定の距離を置いて前記測温部の裏面中央部に前記温度計測手段を挟んで貼り付けて構成されることを特徴とする請求項4に記載の体温測定方法。
  6. 前記二の測定値の内で、高い方の測定値を前記被測定者の深層部の体温とすることを特徴とする請求項3に記載の体温測定方法。
  7. 被測定部位に押圧される複数の独立した測温部と、当該複数の測温部により測定される複数の測定値に基づき測定温度を表示する温度表示部とを具備して成ることを特徴とする体温測定器。
  8. 前記複数の測定値に基づき測定温度を表示する前記温度表示部が、前記複数の測定値の中で最高温度及び最低温度及び前記複数の測定値の平均温度の中で少なくとも一の温度を表示することを特徴とする請求項7に記載の体温測定器。
  9. 前記独立した測温部を二とし、当該二の測温部と、当該二の測温部のそれぞれ内部に設置される二の温度測定手段とを具備し、前記二の温度測定手段によって測定された二の測定値によって被測定者の深層部の温度及び前記二の測温部が押圧された被測定部位の状態を知るように構成して成ることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の体温測定器。
  10. 前記温度測定手段は、前記測温部のそれぞれ裏面中央部に当接して設置され、当該温度測定手段を覆って蓄熱部が構成されて成ることを特徴とする請求項9に記載の体温測定器。
  11. 前記蓄熱部は、前記測温部を構成する材料の熱伝達率より良好な熱伝導率を有する金属薄膜を、前記測温部を固定する測温部型枠から一定の距離を置いて前記測温部の裏面中央部に前記温度計測手段を挟んで貼り付けて成ることを特徴とする請求項10に記載の体温測定器。
  12. 前記二の測温部は、熱絶縁部材を介し対向して組み合わされて成ることを特徴とする請求項9に記載の体温測定器。
  13. 前記熱絶縁部材は、シリコンゴムであることを特徴とする請求項12に記載の体温測定器。
  14. 前記二の測温部は、ステンレス材で構成して成ることを特徴とする請求項9又は請求項12に記載の体温測定器。
  15. 前記金属薄膜は、アルミニウムで構成して成ることを特徴とする請求項11に記載の体温測定器。
  16. 前記温度測定手段は、サーミスタ、熱電対、金属測温抵抗対、IC温度センサ、磁気温度センサの内から選ばれた一種であることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の体温測定器。
  17. 前記温度測定手段は、フレキシブル・プリント・サーキットにより構成して成ることを特徴とする請求項9、請求項10又は請求項16に記載の体温測定器。
  18. 前記二の測温部のそれぞれの正面形状は円形であるか、又は半楕円球形状或いは角部を丸めた直方体形状であり、当該半楕円球形状或いは角部を丸めた直方体の長軸或いは最長辺方向は、前記被測定者の測定部位に前記一対の測温部を当接させるために前記一対の測温部を差し込む動作方向に対して平行になるように構成して成ることを特徴とする請求項9、請求項12又は請求項14に記載の体温測定器。
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