JP2006153185A - ボールリテーナ及び直動転がり案内ユニット - Google Patents

ボールリテーナ及び直動転がり案内ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 作動性及び生産性の向上が可能なボールリテーナ及び直動転がり案内ユニットを提供する。
【解決手段】 案内レール2と、スライダ4と、複数のボール6と、ボールリテーナ8とを備える直動転がり案内ユニット1において、ボールリテーナ8を、隣り合うボール6間にそれぞれ介装される複数の円板状の間座部26と、隣り合う間座部26同士を連結する連結部28とから構成し、間座部26に間座部26を軸方向に貫通するとともに隣り合うボール6同士が接触しないだけの大きさの円筒状の貫通孔30を設け、連結部28を転動体転動路24に沿って湾曲可能な弾性材料によって形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械や射出成形機等に用いられる直動転がり案内ユニットに関し、特に、隣り合うボール間に間座部が介装されているボールリテーナ及びこのボールリテーナを備えた直動転がり案内ユニットに関する。
工作機械用や射出成形機等に用いられている直動転がり案内ユニットは、転動体転動路内を複数のボールが転動しつつ移動することによって、スライダを案内レールに対して相対移動させている。
このような直動転がり案内ユニットは、騒音の発生を抑制するとともに、直動転がり案内ユニットを円滑に作動させるために、隣り合うボール同士の間隔を所定の間隔に保つことにより、隣り合うボール同士の接触を防止するボールリテーナを備えている。
このようなボールリテーナとしては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。このボールリテーナは、図11(a),(b)に示すように、円板状の間座部26と、隣り合う間座部26同士を連結する連結部28とから形成されている。
間座部26には、ボール6の外周に対して摺動自在に接触する一対の凹部42a、42bが設けられている。連結部28は、湾曲可能な弾性材料によって形成されている。また、ボール6及びボールリテーナ8によって、転動体列32が構成されている。なお、図11(a)は、転動体転動路内の直線部における転動体列32の一部を示しており、図11(b)は、転動体転動路内の曲線部における転動体列32の一部を示している。このボールリテーナ8は、凹部42a、42bによってボール6を保持することが可能であるため、直動転がり案内ユニットの組立が容易となっている。
また、特許文献2に示すボールリテーナもある。このボールリテーナは、図12(a),(b)に示すように、間座部26に凹部が設けられていない点を除き、特許文献1に示すボールリテーナ8と同様の構成となっている。すなわち、このボールリテーナ8は、隣り合うボール6同士の間隔を所定の間隔に保っているが、これらのボール6を保持していない。なお、図12(a)は、転動体転動路内の直線部における転動体列32の一部を示しており、図12(b)は、転動体転動路内の曲線部における転動体列32の一部を示している。
また、例えば特許文献3に記載されているように、エンドキャップに給油部を設け、エンドキャップの接合面に給油部と転動体転動路とを連通する油路を形成し、この給油部から油路を通じて転動体転動路内に潤滑剤を供給することにより、円滑な動作及び長寿命化を可能としている直動転がり案内ユニットもある。
また、例えば特許文献4に記載されているように、転動体転動路内に潤滑剤を供給可能な潤滑剤含浸部材を備え、この潤滑剤含浸部材から転動体転動路内に潤滑剤を供給することにより、円滑な動作及び長寿命化を可能としている直動転がり案内ユニットもある。
特許2607993号公報(図1〜図3) 特許3299450号公報(図5) 実公平6−2024号公報(第3図) 特開平10−205534
しかしながら、特許文献1に記載のボールリテーナ8を備えた直動転がり案内ユニットでは、間座部26に設けた一対の凹部42a、42bによってボール6を保持しているため、間座部26とボール6との接触面積が大きい。このため、間座部26とボール6との間に生じる摩擦力が増大し、直動転がり案内ユニットの基本摩擦力が増大して、直動転がり案内ユニットの作動性が低下してしまう。また、間座部26とボール6との間には殆ど隙間が無いため、潤滑剤の保持領域が殆ど確保されず、間座部26とボール6との間に潤滑不良が生じてしまい、直動転がり案内ユニットの作動性が低下してしまう。
また、特許文献2に記載のボールリテーナ8を備えた直動転がり案内ユニットでは、ボール6が保持されていないため、直動転がり案内ユニットの組立てに手間がかかってしまい、直動転がり案内ユニットの生産性が低下してしまう。
また、特許文献3及び特許文献4に記載の直動転がり案内ユニットにおいては、直動転がり案内ユニットを構成する各部材の構造が複雑化するために、直動転がり案内ユニットの製造コストが増加してしまい、直動転がり案内ユニットの生産性が低下してしまう。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、間座部とボールとの間に生じる摩擦力を低下させるとともに、ボールリテーナによってボールを保持することにより、作動性及び生産性の向上が可能な直動転がり案内ユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、直動転がり案内ユニットの転動体転動路内に転動自在に装填される複数のボールに対し、隣り合う前記ボール同士の間隔を所定の間隔に保つボールリテーナであって、
前記ボールリテーナは、隣り合う前記ボール間にそれぞれ介装される複数の円板状またはほぼ円板状の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結する連結部と、から形成され、
前記連結部を、少なくとも前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性材料によって形成したボールリテーナにおいて、
前記間座部に、該間座部を軸方向に貫通するとともに隣り合うボール同士が接触しないだけの大きさの貫通孔を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、間座部に設けた貫通孔によって、間座部とボールとの接触状態を点接触または線接触とすることが可能であるため、間座部とボールとの間に生じる摩擦力を低下させて、直動転がり案内ユニットの基本摩擦力を低下させることが可能となる。また、隣り合う間座部間にボールを保持した際に、間座部に設けた貫通孔によってボールの一部が保持されるため、隣り合う間座部によるボールの保持力が向上して、間座部とボールとからなる転動体列の直動転がり案内ユニットへの組込みが容易となる。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記貫通孔を円筒状に形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、貫通孔の形状がボールの形状に適応しているため、隣り合う間座部によるボールの保持力を向上させることが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記間座部に、前記貫通孔が間座部の外周側に開口するように切欠いた開口部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、間座部とボールとの接触面積が減少するため、間座部とボールとの間に生じる摩擦力を減少させることが可能となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明であって、前記間座部において前記開口部が形成される径方向の向きを、前記間座部の径方向中心から見て間座部が前記連結部に連結されている部分と略直角をなす向きとしたことを特徴とするものである。
本発明によると、隣り合う間座部間にボールを装填する際に、ボールと連結部とが接触することなく、開口部に沿って貫通孔内にボールの一部を装填することが可能となるため、隣り合う間座部間へのボールの装填が容易となる。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項3に記載した発明であって、前記間座部において前記開口部が形成される径方向の向きを、隣り合う間座部毎に異なる向きとしたことを特徴とするものである。
本発明によると、隣り合う間座部毎に開口部が互いに異なる方向を向いて形成されているため、隣り合う間座部によるボールの保持力を向上させることが可能となる。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項1から5のうちいずれかに記載した発明であって、前記間座部の外周部に面取り部を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、隣り合う間座部間にボールを装填する際に、ボールが外周部に引っ掛かることが防止されるため、隣り合う間座部間へのボールの装填が容易となる。また、間座部と転動体転動路との間に生じる摩擦力が低下するため、直動転がり案内ユニットの作動性が向上する。
次に、請求項7に記載した発明は、請求項1から6のうちいずれかに記載した発明であって、同一材料を用いて成形された前記間座部及び連結部を一体成形して形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、同一材料を用いて間座部及び連結部を成形し、これらの成形した間座部及び連結部を一体成形してボールリテーナを形成したため、ボールリテーナの形成が容易となるとともにボールリテーナの強度が向上する。
次に、請求項8に記載した発明は、請求項1から6のうちいずれかに記載した発明であって、前記間座部と連結部とを別材料を用いて成形し、これらの成形された前記間座部及び連結部を一体成形して形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、間座部と連結部とをそれぞれの使用条件等に適した別材料を用いて成形し、これらの成形した間座部及び連結部を一体成形してボールリテーナを形成したため、ボールリテーナの強度が増強され耐久性が向上する。
次に、請求項9に記載した発明は、請求項1から8のうちいずれか記載した発明であって、前記貫通孔内に潤滑剤及び潤滑剤を含浸した潤滑剤含浸部材のうち少なくとも一方を配置したことを特徴とするものである。
本発明によると、間座部に設けた貫通孔内に、潤滑剤や潤滑剤を含浸した潤滑剤含浸部材を配置することが可能となるため、間座部とボールとの潤滑状態が良好なものとなり、間座部とボールとの間に生じる摩擦力を低下させることが可能となる。
次に、請求項10に記載した発明は、一本の前記転動体転動路内に、請求項1から9のうちいずれかに記載したボールリテーナを一つ配置したことを特徴とする直動転がり案内ユニットである。
本発明によると、直動転がり案内ユニットの作動性及び生産性の向上が可能となる。
次に、請求項11に記載した発明は、一本の前記転動体転動路内に、請求項1から9のうちいずれかに記載したボールリテーナを前記転動体転動路に沿って複数配列したことを特徴とする直動転がり案内ユニットである。
本発明によれば、間座部とボールとの間に生じる摩擦力が低下するとともに、ボールリテーナによってボールを保持することが可能となるため、直動転がり案内ユニットの作動性及び生産性の向上が可能となる。
次に、本発明の第一の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1から図3を参照して本発明の第一の実施形態の構成を説明する。なお、図11及び図12と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図1に示すように、本実施形態の直動転がり案内ユニット1は、案内レール2と、案内レール2と相対移動可能に案内レール2に跨架されるスライダ4と、鋼球からなる複数のボール6と、ボールリテーナ8とを備えている。
案内レール2は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝10を外面に有している。
スライダ4は、スライダ本体12と、スライダ本体12の軸方向両端面にそれぞれ接合されるエンドキャップ14とから構成されている。スライダ本体12は、レール側転動体転動溝10に対向するスライダ側転動体転動溝16と、スライダ側転動体転動溝16と平行をなす転動体戻り路18とを有している。エンドキャップ14は、レール側転動体転動溝10とスライダ側転動体転動溝16との間に形成される負荷転動路20と転動体戻り路18とを連通させる方向転換路22を有している。また、転動体戻り路18と、負荷転動路20及び方向転換路22により、転動体転動路24が形成されており、この転動体転動路24内には、複数のボール6が転動自在に装填されている。
本実施形態のボールリテーナ8は、複数の円板状の間座部26と、隣り合う間座部26同士を連結する連結部28とから形成されている。間座部26及び連結部28は同一材料を用いて成形されており、これらの成形された間座部26及び連結部28を一体成形することにより、ボールリテーナ8が形成されている。間座部26は隣り合うボール6間にそれぞれ介装され、間座部26を軸方向に貫通する貫通孔30が設けられている。貫通孔30は円筒状に形成されており、貫通孔30内にはグリス等の粘性の高い潤滑剤(図示せず)が配置されている。連結部28は転動体転動路24に沿って湾曲可能な弾性材料によって形成されており、ボール6及びボールリテーナ8からなる転動体列32が、転動体転動路24内において無端状となるように隣り合う間座部26同士を連結している。すなわち、転動体転動路24内において、先端の間座部26bと後端の間座部26cを除く隣り合う間座部26同士は、一つの連結部28によって連結されており、一本の転動体転動路24内にはボールリテーナ8が一つ配置されている。
図2(a)〜(c)に示すように、ボールリテーナ8には、間座部26と連結部28とによって囲まれた空間が形成されており、この空間と貫通孔30とによって、ボール6の保持部34が形成されている。なお、図2(a)はボールリテーナ8の斜視図を示し、図2(b)はボールリテーナ8を横から見た図を示しており、図2(c)はボールリテーナ8を上方から見た図を示している。また、図2(b)及び図2(c)は、先端の間座部26bと先端から二番目の間座部26cとの間にのみ、ボール6が保持されている状態を示している。
図3に示すように、貫通孔30の直径hは、以下の条件に基づいて設定される。
ボール6b,6cの一部が貫通孔30内に位置している状態において、間座部26の軸方向長さをtとし、ボール6b,6cの貫通孔30内に位置している部分の長さをそれぞれl1,l2とし、ボール6b,6c間の隙間をcとした場合に、以下の条件式(1)を満足するものとする。
c=t−(l1+l2)>0…(1)
すなわち、ボール6b,6c間に隙間cが確保され、この隙間cによってボール6b,6cが接触しないように、貫通孔30の直径hを設定する。
次に、上記の構成を備えた直動転がり案内ユニット1の作用・効果等を説明する。
直動転がり案内ユニット1を組み立てる際は、ボール6とボールリテーナ8とからなる転動体列32を転動体転動路24内に装填する。以下、転動体列32を転動体転動路24内に装填する手順を説明する。
まず、貫通孔30内に潤滑剤を配置するとともに、保持部34にボール6を装填する。このとき、連結部28は湾曲可能な弾性材料によって形成されているため、ボール6を保持部34へ容易に装填することが可能である。
保持部34にボール6を装填して転動体列32を完成させた後、この転動体列32を転動体転動路24内へ挿入して、先端の間座部26bと後端の間座部26cとの間にボール6aを装填する。
したがって、本実施形態の直動転がり案内ユニット1であれば、隣り合う間座部26間にボール6が保持された状態を保ったままで、ボール6を転動体転動路24内へ装填することが可能となるため、直動転がり案内ユニット1の生産性が向上する。
また、間座部26に設けられた貫通孔30が円筒状であり、ボール6の形状と対応しているため、間座部26とボール6とが線接触となり、間座部26とボール6との間に生じる摩擦が減少して、直動転がり案内ユニット1の基礎摩擦力が低下する。このため、直動転がり案内ユニット1の作動性が向上する。
さらに、ボールリテーナ8を、同一材料を用いて間座部26及び連結部28を成形し、これらの間座部26及び連結部28を一体成形して形成したため、ボールリテーナ8の製造が容易となり、直動転がり案内ユニット1の生産性が向上する。
また、貫通孔30内に潤滑剤を配置したため、間座部26とボール6との潤滑状態が良好なものとなり、間座部26とボール6との間に生じる摩擦力が減少し、直動転がり案内ユニット1の基礎摩擦力が低下して、直動転がり案内ユニット1の作動性が向上する。
なお、本実施形態では、貫通孔30内にグリス等の粘性の高い潤滑剤を配置したが、これに限定されるものでなく、例えば、多孔質の樹脂部材のように、オイル等の粘性の低い潤滑剤を含浸可能であるとともに、この含浸した潤滑剤を常に転動体転動路24内へ供給可能な固形の潤滑剤含浸部材を配置してもよい。この場合、粘性の高い潤滑剤だけでなく、粘性の低い潤滑剤も使用することが可能となり、直動転がり案内ユニット1の設計及び使用条件が拡大するため、多様な目的に対応可能な直動転がり案内ユニット1を作成することが可能となる。
また、本実施形態の直動転がり案内ユニット1では、一本の転動体転動路24内にボールリテーナ8を一つ配置して、転動体列32が転動体転動路24内において無端状となるようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、一本の転動体転動路24内に、転動体転動路24に沿ってボールリテーナ8を複数配置して、転動体列32が転動体転動路24内において無端状となるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、連結部28が湾曲可能な方向を、転動体転動路24に沿った方向としたが、これに限定されるものではなく、ボール6の円滑な転動を阻害することが無い方向に湾曲可能であればよい。
さらに、本実施形態では、貫通孔30を円筒状に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図4(a)〜(h)に示すように、貫通孔30を様々な形状に形成してもよい。この場合、間座部26とボール6とが点接触となり、間座部26とボール6との間に生じる摩擦力が減少する。
また、図5及び図6に示すように、間座部26の外周部36に面取り部38を形成してもよい。この場合、ボール6を隣り合う間座部26間に装填する際に、ボール6が外周部36に引っ掛かることが防止されるため、ボール6の装填が容易となる。また、外周部36と転動体転動路24との接触面積が減少して、特に転動体転動路24の曲線部における、間座部26と転動体転動路24との間に生じる摩擦力が減少するため、直動転がり案内ユニット1の作動性が向上する。
また、本実施形態では、ボールリテーナ8を、同一材料を用いて成形された間座部26及び連結部28を一体成形することにより形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、間座部26及び連結部28を、それぞれの使用条件等に適した別の材料によって成形し、これらの間座部26及び連結部28を一体成形してボールリテーナ8を成形してもよい。この場合、ボールリテーナ8の強度が増加して耐久性が向上するため、直動転がり案内ユニット1の長寿命化が可能となる。
また、連結部28の形状は、図2に示した形状に限定されるものではなく、例えば、図7及び図8に示すような形状としてもよい。
次に、本発明の第二の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図9を参照して本発明の第二の実施形態の構成を説明する。なお、第一の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図9に示すように、本実施形態の直動転がり案内ユニット1に備えられるボールリテーナ8は、第一の実施形態で説明したボールリテーナ8と、以下の点で構成が異なっている。すなわち、間座部26に、貫通孔30が間座部26の外周側に開口するように切欠いた開口部40が形成されている。また、間座部26において開口部40が形成される径方向の向きは、間座部26の径方向中心から見て、間座部26が連結部28に連結されている部分と略直角をなす向きとなっている。その他の構成は、上述した第一の実施形態と同様である。
次に、上記の構成のボールリテーナ8を備えた直動転がり案内ユニット1の作用・効果等を説明する。
このような構成のボールリテーナ8を備えた直動転がり案内ユニット1であれば、隣り合う間座部26間にボール6を装填する際に、ボール6と連結部28とが接触することなく、開口部40を通じてボール6を装填することが可能となるため、ボール6の装填が容易となり、直動転がり案内ユニット1の生産性を向上させることが可能となる。また、間座部26とボール6との接触面積が減少し、間座部26とボール6との間に生じる摩擦力が減少するため、直動転がり案内ユニット1の作動性を向上させることが可能となる。さらに、潤滑剤や潤滑剤含浸部材の保持領域が拡大されるため、間座部26とボール6との良好な潤滑状態を長期に亘って保持することが可能となり、直動転がり案内ユニット1の長寿命化が可能となる。また、直動転がり案内ユニット1の良好な作動性を長期に亘って維持することが可能となり、直動転がり案内ユニット1の長寿命化が可能となる。
次に、本発明の第三の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図10を参照して本発明の第四の実施形態の構成を説明する。なお、第一及び第二の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図10に示すように、本実施形態の直動転がり案内ユニット1に備えられるボールリテーナ8は、第一の実施形態で説明したボールリテーナ8と、以下の点で構成が異なっている。すなわち、間座部26において開口部40が形成される径方向の向きが、隣り合う間座部26毎に異なっている。その他の構成は、上述した第二の実施形態と同様である。
次に、上記の構成のボールリテーナ8を備えた直動転がり案内ユニット1の作用・効果等を説明する。
このような構成のボールリテーナ8を備えた直動転がり案内ユニット1であれば、隣り合う間座部26間に装填されたボール6に対して、間座部26の径方向への外力が加わっても、この外力によるボール6の変位は、間座部26の開口部40が形成されていない部分によって防止される。このため、隣り合う間座部26によるボール6の保持力を向上させることが可能となり、直動転がり案内ユニット1の組立が容易となるため、直動転がり案内ユニット1の生産性を向上させることが可能となる。
その他の作用・効果は、上述した第二の実施形態と同様である。
なお、図中に示すように、間座部26において開口部40が形成される径方向の向きは、間座部26の径方向中心から見て、間座部26のうち連結部28が連結されている部分と略直角をなす向きとするとともに、隣り合う間座部26毎に逆の向きとすることが好適である。
本発明の直動転がり案内ユニットの軸方向断面図である。 本発明の第一の実施形態におけるボールリテーナを示す図である。 間座部の各部の寸法を示す図である。 貫通孔の形状の変形例を示す図である。 本発明の第一の実施形態の変形例におけるボールリテーナを示す図である。 本発明の第一の実施形態の変形例におけるボールリテーナを示す図である。 本発明の第一の実施形態の変形例におけるボールリテーナを示す図である。 本発明の第一の実施形態の変形例におけるボールリテーナを示す図である。 本発明の第二の実施形態におけるボールリテーナを示す図である。 本発明の第三の実施形態におけるボールリテーナを示す図である。 従来の直動転がり案内ユニットに備えられているボールリテーナを示す図である。 従来の直動転がり案内ユニットに備えられているボールリテーナを示す図である。
符号の説明
1 直動転がり案内ユニット
2 案内レール
4 スライダ
6 ボール
8 ボールリテーナ
10 レール側転動体転動溝
12 スライダ本体
14 エンドキャップ
16 スライダ側転動体転動溝
18 負荷転動路
20 転動体戻り路
22 方向転換路
24 転動体転動路
26 間座部
28 連結部
30 貫通孔
32 転動体列
34 保持部
36 外周部
38 面取り部
40 開口部
42 凹部
h 貫通孔の直径
c 隣り合うボール同士の隙間
t 間座部の軸方向長さ

Claims (11)

  1. 直動転がり案内ユニットの転動体転動路内に転動自在に装填される複数のボールに対し、隣り合う前記ボール同士の間隔を所定の間隔に保つボールリテーナであって、
    前記ボールリテーナは、隣り合う前記ボール間にそれぞれ介装される複数の円板状またはほぼ円板状の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結する連結部と、から形成され、
    前記連結部を、少なくとも前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性材料によって形成したボールリテーナにおいて、
    前記間座部に、該間座部を軸方向に貫通するとともに隣り合うボール同士が接触しないだけの大きさの貫通孔を設けたことを特徴とするボールリテーナ。
  2. 前記貫通孔を円筒状に形成したことを特徴とする請求項1に記載したボールリテーナ。
  3. 前記間座部に、前記貫通孔が間座部の外周側に開口するように切欠いた開口部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載したボールリテーナ。
  4. 前記間座部において前記開口部が形成される径方向の向きを、前記間座部の径方向中心から見て間座部が前記連結部に連結されている部分と略直角をなす向きとしたことを特徴とする請求項3に記載したボールリテーナ。
  5. 前記間座部において前記開口部が形成される径方向の向きを、隣り合う間座部毎に異なる向きとしたことを特徴とする請求項3に記載したボールリテーナ。
  6. 前記間座部の外周部に面取り部を設けたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれかに記載したボールリテーナ。
  7. 同一材料を用いて成形された前記間座部及び連結部を一体成形して形成されていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載したボールリテーナ。
  8. 前記間座部と連結部とを別材料を用いて成形し、これらの成形された前記間座部及び連結部を一体成形して形成されていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載したボールリテーナ。
  9. 前記貫通孔内に潤滑剤及び潤滑剤を含浸した潤滑剤含浸部材のうち少なくとも一方を配置したことを特徴とする請求項1から8のうちいずれかに記載したボールリテーナ。
  10. 一本の前記転動体転動路内に、請求項1から9のうちいずれかに記載したボールリテーナを一つ配置したことを特徴とする直動転がり案内ユニット。
  11. 一本の前記転動体転動路内に、請求項1から9のうちいずれかに記載したボールリテーナを前記転動体転動路に沿って複数配列したことを特徴とする直動転がり案内ユニット。
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