JP2006152845A - 内燃機関の気筒別空燃比推定装置及び気筒別空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の気筒別空燃比推定装置及び気筒別空燃比制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃焼間隔が不等間隔のエンジンの各気筒の空燃比を精度良く推定できるようにする。
【解決手段】 V型8気筒エンジン11のように、1つのバンク(気筒グループ)の各気筒の燃焼間隔が不等間隔のエンジンの各気筒の空燃比を推定するシステムにおいて、燃焼順に各気筒の空燃比と空燃比センサ16の検出値との関係を表す気筒別空燃比推定モデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違(不等間隔燃焼)による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定する。このようにすれば、気筒別空燃比推定モデル自体に燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを補償する機能が含まれていなくても、この気筒別空燃比推定モデルを用いて、燃焼間隔が不等間隔なエンジン11の各気筒の空燃比を精度良く推定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の複数気筒の排気マニホールドが接続された集合排気管に設置した空燃比センサで検出したガスの空燃比に基づいて各気筒の空燃比を推定する内燃機関の気筒別空燃比推定装置及び気筒別空燃比制御装置に関する発明である。
近年、内燃機関の気筒間の空燃比ばらつきを少なくして空燃比制御精度を向上させるために、特許文献1(特許第2717744号公報)に記載されているように、内燃機関の排気系の挙動を記述するモデルを設定して、集合排気管に設置した1つの空燃比センサの検出値(集合排気管を流れるガスの空燃比)を該モデルに入力し、その内部状態を観測するオブザーバによって各気筒の空燃比(気筒別空燃比)を推定すると共に、その推定値に基づいて各気筒の空燃比を目標値にフィードバック制御するようにしたものがある。
特許第2717744号公報(第1頁〜第2頁等)
例えば、V型エンジンのように、複数のバンク(気筒グループ)からなる内燃機関においては、各バンク毎にそれぞれ集合排気管を設け、各集合排気管にそれぞれ空燃比センサを設置したものがある。この構成では、各バンク毎に空燃比センサの検出値に基づいて気筒別空燃比を推定することになるが、1つのバンクに設けられた複数の気筒の燃焼間隔(排気行程の間隔)は等間隔とはならない。この理由を、V型8気筒エンジンを例にして説明する。V型8気筒エンジンは、2つのバンクからなり、各バンクにそれぞれ4気筒ずつ設けられている。エンジン全体(8気筒全体)で見れば、燃焼間隔は等間隔(90℃A間隔)であるが、図2に示すように、片方のバンクの4つの気筒#1,#3,#5,#7についてのみ見れば、燃焼間隔(排気行程の間隔)が90℃A、180℃A、270℃Aの3通りに変化するため、燃焼間隔が不等間隔になる。燃焼間隔が長い場合(270℃Aの場合)は、空燃比センサの位置に到達するガスの中に、他の燃焼気筒から排出されるガスが混じっていないが、燃焼間隔が短い場合(90℃Aの場合)は、空燃比センサの位置に到達するガスの中に他の燃焼気筒から排出されるガスが混じり込んで空燃比が変化しているものと思われる。
しかし、従来の気筒別空燃比推定モデルは、排気系が1系統のエンジンのように、燃焼間隔が等間隔になるエンジンの排気系の挙動をモデル化したものであるため、このモデルを燃焼間隔が不等間隔になるV型8気筒エンジン等に適用しても、気筒別空燃比を精度良く推定できないという問題があった。
そこで、本発明の第1の目的は、燃焼間隔が不等間隔の場合でも、各気筒の空燃比を精度良く推定できる内燃機関の気筒別空燃比推定装置を提供することであり、また、本発明の第2の目的は、燃焼間隔が不等間隔の場合でも、気筒別空燃比制御を精度良く実施することができる内燃機関の気筒別空燃比制御装置を提供することである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の燃焼間隔が不等間隔な複数気筒の排気マニホールドが接続された集合排気管に、各気筒から排出されたガスの空燃比を検出する空燃比センサを設置し、この空燃比センサで検出したガスの空燃比に基づいて各気筒の空燃比を推定する気筒別空燃比推定手段を備えた内燃機関の気筒別空燃比推定装置において、前記気筒別空燃比推定手段は、燃焼順に各気筒の空燃比と前記空燃比センサの検出値との関係を表すモデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定するようにしたものである。このようにすれば、各気筒の空燃比を推定するモデル自体に燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを補償する機能が含まれていなくても、このモデルを用いて、燃焼間隔が不等間隔な内燃機関の各気筒の空燃比を精度良く推定することができる。
本発明は、請求項2のように、複数の気筒グループからなる内燃機関であって、各気筒グループ毎にそれぞれ燃焼間隔が不等間隔な複数気筒の排気マニホールドが接続された集合排気管が設けられていると共に、各集合排気管にそれぞれ空燃比センサが設置されたシステムにおいて、各気筒グループ毎に前記モデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定するようにすると良い。複数の気筒グループからなる内燃機関では、1つの気筒グループについてのみ見れば、燃焼間隔が不等間隔になるため、従来の気筒別空燃比推定方法では、各気筒の空燃比を精度良く推定できないが、本発明を適用すれば、燃焼間隔が不等間隔になる気筒グループの各気筒の空燃比を精度良く推定できる。
また、請求項3のように、各気筒の空燃比を推定するモデルは、燃焼間隔が等間隔と仮定して、該燃焼間隔よりも短い間隔で各気筒の空燃比を推定できるようにモデリングすると良い。このようにすれば、モデルを容易に作成できると共に、燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを精度良く補償することができる。
また、前記第2の目的を達成するために、請求項4のように、請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の気筒別空燃比推定装置と、この気筒別空燃比推定装置により推定した気筒別空燃比の気筒間ばらつきを小さくする方向に各気筒の空燃比を制御する気筒別空燃比制御手段を備える構成としても良い。このようにすれば、燃焼間隔が不等間隔の場合でも、気筒別空燃比制御を精度良く実施することができる。
以下、本発明を例えばV型8気筒エンジンに適用した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてV型8気筒エンジンの排気系の構成を説明する。V型8気筒エンジン11は、2つの気筒グループを構成する2つのバンク(AバンクとBバンク)をV字型に配置し、Aバンクには、4つの気筒#1,#3,#5,#7を直列に配置し、Bバンクには、残りの4つの気筒#2,#4,#6,#8を直列に配置した構成となっている。AバンクとBバンクには、それぞれ別々の排気系が構成され、各バンクの4本の排気マニホールド12は、それぞれ別々の集合排気管14に接続されている。各バンクの集合排気管14には、それぞれ排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ16が設置され、各空燃比センサ16の下流側に排出ガス浄化用の触媒18が設置されている。
上記空燃比センサ16等の各種センサの出力は、エンジン制御回路(ECU)20に入力される。このECU20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて各気筒の燃料噴射量や点火時期を制御する。
本実施例では、ECU20は、後述する気筒別空燃比制御用の各ルーチンを実行することで、後述する気筒別空燃比推定モデルを用いて各バンクの空燃比センサ16の検出値(各バンクの集合排気管14を流れる排出ガスの実空燃比)に基づいて各バンク毎に各気筒の空燃比(以下「気筒別空燃比」という)を推定する際に、燃焼間隔の相違(不等間隔燃焼)による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して気筒別空燃比を推定し、各バンク毎に気筒別空燃比推定値の平均値を算出して、その平均値を基準空燃比(各バンクの目標空燃比)に設定する。そして、各バンク毎に気筒別空燃比推定値と基準空燃比との偏差を各気筒毎に算出して、その偏差(気筒間の空燃比ばらつき)が小さくなるように気筒別補正量(各気筒の燃料補正量)を算出し、その算出結果に基づいて気筒別燃料噴射量を補正することで、各気筒に供給する混合気の空燃比を各気筒毎に補正して気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように制御する(以下、この制御を「気筒別空燃比制御」という)。
ここで、各バンクの空燃比センサ16の検出値(各バンクの集合排気管14を流れる排出ガスの実空燃比)に基づいて各バンクの気筒別空燃比を推定する方法を説明する。
V型8気筒エンジン11は、エンジン全体(8気筒全体)で見れば、隣接する燃焼気筒の間隔(以下「燃焼間隔」という)は、等間隔(90℃A間隔)であるが、図2に示すように、片方のバンク(Aバンク)の4つの気筒#1,#3,#5,#7についてのみ見れば、燃焼間隔(排気行程の間隔)が90℃A、180℃A、270℃Aの3通りに変化するため、燃焼間隔が不等間隔になる。燃焼間隔が長い場合(270℃Aの場合)は、空燃比センサ16の位置に到達するガスの中に、他の燃焼気筒から排出されるガスが混じっていないが、燃焼間隔が短い場合(90℃Aの場合)は、空燃比センサ16の位置に到達するガスの中に他の燃焼気筒から排出されるガスが混じり込んで空燃比が変化しているものと思われる。
そこで、本実施例では、各気筒の空燃比を推定する気筒別空燃比推定モデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違(不等間隔燃焼)による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定するようにしている。従って、気筒別空燃比推定モデル自体には、燃焼間隔の相違(不等間隔燃焼)による各気筒の空燃比の位相ずれを補償する機能が組み込まれていない。
この気筒別空燃比推定モデルは、燃焼順に各気筒の空燃比と空燃比センサ16の検出値との関係を表すモデルであり、燃焼間隔が等間隔と仮定して、該燃焼間隔(180℃A)の1/2の間隔(90℃A)で気筒別空燃比を推定できるようにモデリングされている。
この気筒別空燃比推定モデルは、次式で与えられる。
Figure 2006152845
ここで、ys は空燃比センサ16の検出値、uは各気筒の入力空燃比(u1 は気筒#1の入力空燃比、u3 は気筒#3の入力空燃比、u5 は気筒#5の入力空燃比、u7 は気筒#7の入力空燃比)、aj ,bj はモデルパラメータである。iは現在の演算タイミングを表し、jは現在の演算タイミングiから何回前の演算タイミングであるかを表している。本実施例では、演算間隔が燃焼間隔(180℃A)の1/2の間隔(90℃A)に設定されているため、1サイクル(720℃A)当たりjは1から8まで変化する。
jの最大値=720℃A/90℃A=8
この気筒別空燃比推定モデルの式を状態空間モデルに変換すると、次の(3)、(4)式が導き出される。
X(i+1) =A・X(i) +B・u(i) +W(i) ……(3)
Y(i) =C・X(i) +D・u(i) ……(4)
ここで、A,B,C,Dは気筒別空燃比推定モデルのパラメータ、Yは空燃比センサ16の検出値、Xは状態変数としての気筒別空燃比の影響の総和、Wはノイズである。
更に、上記(3)、(4)式によりカルマンフィルタを設計すると、次の(5)式が得られる。
X^(k+1|k)=A・X^(k|k-1)+K{Y(k) −C・A・X^(k|k-1)} ……(5) ここで、X^(エックスハット)は気筒別空燃比の影響の総和の推定値、Kはカルマンゲインである。X^(k+1|k)の意味は、時間(k) の推定値により時間(k+1) の推定値を求めることを表す。
以上のようにして、気筒別空燃比推定モデルをカルマンフィルタ型オブザーバにて構成することにより、燃焼サイクルの進行に伴い気筒別空燃比の影響の総和を順次推定することができる。尚、空燃比偏差を入力とする場合は、上記式(5)において出力Yが空燃比偏差に置き換えられる。
ここで、不等間隔燃焼による排出ガスの重なりを考慮するために、燃焼間隔に対応した位相ずれを、気筒別空燃比の影響の総和の推定値X^(エックスハット)に考慮することで、次式が得られる。
u^(i) =X^(i−β)
β=−1,0,1
ここで、βは不等間隔燃焼による排気の重なりを考慮するためのパラメータであり、予め隣接する燃焼気筒のガス量の重なり度合いに応じて設定されている。本実施例では、図2に示すように、燃焼間隔によるガス量の重なりを3種類(重なり“大”、重なり“中”、重なり“無”)に分類し、重なり“大”の場合は、β=−1、重なり“中”の場合は、β=0、重なり“無”の場合は、β=1に設定している。これは、隣接する燃焼気筒のガス量の重なりが大きくなるほど、合流部22から集合排気管14に流入するガス量が増加してガスの流速が速くなり、ガスが合流部22から空燃比センサ16の位置に到達するまでの時間が短くなるという事情を考慮するためである。
ECU20は、図3乃至図5に示す気筒別空燃比制御用の各ルーチンを実行することで、上記気筒別空燃比推定モデルにより各バンクの空燃比センサ16の検出値に基づいて各バンクの気筒別空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違(不等間隔燃焼)による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各バンクの気筒別空燃比を推定し、各バンク毎に気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように各気筒の燃料噴射量を補正する気筒別空燃比制御を実行する。以下、各ルーチンの処理内容を説明する。
[気筒別空燃比制御メインルーチン]
図3の気筒別空燃比制御メインルーチンは、クランク角センサ(図示せず)の出力パルスに同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)に起動される。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、後述する図4の実行条件判定ルーチンを実行して、気筒別空燃比制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。この後、ステップ102に進み、図4の実行条件判定ルーチンでセットされた実行フラグがONであるか否かで、気筒別空燃比制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。その結果、実行フラグがOFF(実行条件が不成立)と判定された場合は、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、実行フラグがON(実行条件成立)と判定された場合は、ステップ103に進み、現在のクランク角が各気筒の空燃比検出タイミング(空燃比センサ16の出力のサンプルタイミング)であるか否かを判定し、空燃比検出タイミングでなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、現在のクランク角が空燃比検出タイミングであれば、ステップ104に進み、後述する図5の気筒別空燃比制御実行ルーチンを起動して、気筒別空燃比制御を実行する。
[実行条件判定ルーチン]
図4の実行条件判定ルーチンは、図3の気筒別空燃比制御メインルーチンのステップ101で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、空燃比センサ16が使用可能な状態であるか否かを判定する。ここで、使用可能な状態とは、例えば、空燃比センサ16が活性状態で、且つ、故障していない状態であることである。空燃比センサ16が使用可能な状態でなければ、以降の処理をを行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、空燃比センサ16が使用可能な状態であれば、ステップ202に進み、冷却水温が所定温度以上(エンジン11が暖機状態)であるか否かを判定し、所定温度未満であれば、以降の処理をを行うことなく、本ルーチンを終了する。冷却水温が所定温度以上であれば、ステップ203に進み、エンジン回転速度と負荷(例えば吸気管圧力)とをパラメータとする運転領域マップを参照して、現在のエンジン運転領域が気筒別空燃比制御の実行領域であるか否かを判定する。高回転域や低負荷域では、気筒別空燃比の推定精度が悪化されるため、気筒別空燃比制御が禁止される。
現在のエンジン運転領域が気筒別空燃比制御の実行領域であれば、ステップ204に進み、実行フラグをONにセットし、気筒別空燃比制御の実行領域でなければ、ステップ205に進み、実行フラグをOFFにセットする。
[気筒別空燃比制御実行ルーチン]
図5の気筒別空燃比制御実行ルーチンは、図3の気筒別空燃比制御メインルーチンのステップ104で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、空燃比センサ16の出力(空燃比検出値)を読み込み、次のステップ302で、前記気筒別空燃比推定モデルを用いて今回の空燃比推定対象となる気筒の空燃比を空燃比センサ16の検出値に基づいて推定する。この際、不等間隔燃焼による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して気筒別空燃比を推定する。このステップ302の処理が特許請求の範囲でいう気筒別空燃比推定手段としての役割を果たす。この後、ステップ303に進み、全気筒の推定空燃比の平均値を算出して、その平均値を基準空燃比(全気筒の目標空燃比)に設定する。
この後、ステップ304に進み、各気筒の推定空燃比と基準空燃比との偏差を算出して、その偏差が小さくなるように気筒別補正量を算出した後、ステップ305に進み、気筒別補正量に基づいて気筒別燃料噴射量を補正することで、各気筒に供給する混合気の空燃比を各気筒毎に補正して気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように制御する。
以上説明した本実施例では、燃焼順に各気筒の空燃比と空燃比センサ16の検出値との関係を表す気筒別空燃比推定モデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定するようにしたので、気筒別空燃比推定モデル自体に不等間隔燃焼による各気筒の空燃比の位相ずれを補償する機能が含まれていなくても、この気筒別空燃比推定モデルを用いて、燃焼間隔が不等間隔なエンジン11の各気筒の空燃比を精度良く推定することができる。
尚、本発明は、V型8気筒エンジンに限定されず、これ以外の気筒数のエンジンにも適用することができ、また、水平対向エンジン等、V型以外の型式のエンジンにも適用することができる。
本発明の一実施例におけるエンジン排気系の概略構成図である。 隣接する燃焼気筒の排出ガスの重なりを説明する図である。 気筒別空燃比制御メインルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実行条件判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 気筒別空燃比制御実行ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…排気マニホールド、14…集合排気管、16…空燃比センサ、18…触媒、20…ECU(気筒別空燃比推定手段,気筒別空燃比制御手段)、22…合流部

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼間隔が不等間隔な複数気筒の排気マニホールドが接続された集合排気管に、各気筒から排出されたガスの空燃比を検出する空燃比センサを設置し、この空燃比センサで検出したガスの空燃比に基づいて各気筒の空燃比を推定する気筒別空燃比推定手段を備えた内燃機関の気筒別空燃比推定装置において、
    前記気筒別空燃比推定手段は、燃焼順に各気筒の空燃比と前記空燃比センサの検出値との関係を表すモデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定することを特徴とする内燃機関の気筒別空燃比推定装置。
  2. 複数の気筒グループからなる内燃機関であって、各気筒グループ毎にそれぞれ燃焼間隔が不等間隔な複数気筒の排気マニホールドが接続された集合排気管が設けられていると共に、各集合排気管にそれぞれ前記空燃比センサが設置され、
    前記気筒別空燃比推定手段は、各気筒グループ毎に前記モデルを用いて各気筒の空燃比を推定する際に、燃焼間隔の相違による各気筒の空燃比の位相ずれを考慮して各気筒の空燃比を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の気筒別空燃比推定装置。
  3. 前記モデルは、燃焼間隔が等間隔と仮定して、該燃焼間隔よりも短い間隔で各気筒の空燃比を推定できるようにモデリングされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の気筒別空燃比推定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の気筒別空燃比推定装置と、この気筒別空燃比推定装置により推定した各気筒の空燃比の気筒間ばらつきを小さくする方向に各気筒の空燃比を制御する気筒別空燃比制御手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の気筒別空燃比制御装置。
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