JP2006152574A - ユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造 - Google Patents

ユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 乾式のシール材を用いて壁パネルの下端と床パンの壁載置部の上面との間を防水でき、しかも乾式のシール材を充分に圧縮した状態にできるユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造を提供する。
【解決手段】 床パン1の外縁部に壁載置部4を形成する。壁載置部4の外縁から立ち上げ片部7を立ち上げる。立ち上げ片部7に押さえ具11の固着部17を固着する。固着部17から室内側に向けて突出した押さえ部18と壁載置部4との間に壁パネル2の表面板32の下端から室外側に向けて突出した下突片部44を室内側から挿入する。下突片部44と壁載置部4との間に乾式のシール材49を配置する。下突片部44の上面を押さえ部18の下面に圧接する。シール材49の下面を壁載置部4の上面に圧接し且つ上面を下突片部44の下面に圧接する。
【選択図】 図1

Description

本発明は床パンの壁載置部の上面と該壁載置部上に立設した壁パネルの下端面との間から漏水することを防止できるユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造に関する。
従来からユニットバスルームの壁パネルを床パンの外縁部に形成した壁載置部に建て込むにあたっては、壁パネルを床パンの外縁部に形成した壁載置部に直接載置していた。このように壁パネルを床パンの壁載置部に直接載置したものにあっては、壁パネルの下端と床パンの壁載置部の上面との間から浴室内の水が侵入して壁パネルの裏側に漏れ出し、延いては床パンの外側に漏れ出す恐れがあり、このため従来では前記床パンの壁載置部と壁パネルとで形成される室内側の角部にシリコン等の湿式のシール材をコーティングして防水処理していた。しかしこのように湿式の防水加工を施す場合には、シール材の塗布が面倒で時間がかかり、また塗布したシール材が固化するまでに時間がかかるため、施工作業が非常に面倒であると共に施工時間が長くなってしまう。
また従来、壁パネルの表面部を構成する表面板の下端から室内側に向けて突出した下突片部を合成樹脂発泡体等からなる乾式のシール材を介して床パンの壁載置部に載置したものがあり、このものは壁パネルの重みで圧縮状態とした乾式のシール材により防水加工を施すことができ、前述した従来の問題点を改善している(例えば特許文献1)。
しかし上記特許文献1に示す従来例にあっては、壁パネル自体の重みのみにより下突片部でシール材を下方に押さえ付けているため、シール材が充分に圧縮されず、シール材による防水性が低いという問題がある。また重量が異なる複数の壁パネルを弾性変形するシール材を介して床パンの壁載置部に立設した場合には、各壁パネルの下方に位置するシール材の圧縮状態が均一ではなく、この点でも防水性が低く、またこの場合、各壁パネルの上下方向の相対位置がずれてしまうという問題も生じる。
特開平08−284445号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、乾式のシール材を用いて壁パネルの下端と床パンの壁載置部の上面との間を防水することができて施工時間を短縮でき且つ施工作業を容易にできるのは勿論、加えて前記乾式のシール材を充分に圧縮した状態にできて、乾式のシール材による防水性を向上でき、また重量の異なる壁パネルを立設した場合にも、シール材の圧縮状態を均一にできて、防水性を一層高めることができ、且つ壁パネルの上下方向の相対位置を揃えることができるユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係るユニットバスルームにおける壁パネル2の立設構造は、床パン1の外縁部に壁載置部4を形成すると共に該壁載置部4の外縁から立ち上げ片部7を立ち上げ、該立ち上げ片部7に押さえ具11の固着部17を固着し、該固着部17から室内側に向けて突出した押さえ部18と前記壁載置部4との間に壁パネル2の表面部を構成する表面板32の下端から室外側に向けて突出した下突片部44を室内側から挿入すると共に、該下突片部44と前記壁載置部4との間に乾式のシール材49を配置し、前記下突片部44の上面を押さえ部18の下面に圧接すると共に、前記シール材49の下面を壁載置部4の上面に圧接し且つ上面を下突片部44の下面に圧接したことを特徴とする。このように壁パネル2の下突片部44を乾式のシール材49を介して床パン1の壁載置部4に載置しているので、湿式の防水加工を施すことなく壁パネル2の下端と床パン1の壁載置部4との間を防水することができるのは勿論、加えて壁パネル2の下突片部44を床パン1の立ち上げ片部7に固着した押さえ具11の押さえ部18により下方に向けて押さえ付けることができ、これにより床パン1の壁載置部4と壁パネル2の下突片部44との間に配した乾式のシール材49を充分に圧縮することができて、前記乾式のシール材49による防水効果を高めることができる。また壁パネル2の下突片部44は押さえ具11の押さえ部18により上下方向に位置決めされるので、シール材49の圧縮状態を均一にできて、防水性を一層高めることができ、且つ複数の壁パネル2の上下方向の相対位置を揃えることができる。
また上記押さえ具11は床パン1の外縁に沿う方向において長い部材であって、該押さえ具11の押さえ部18の室内側の部分の下面を下突片部44の上面が当接する下突片部当接部20とし、該押さえ具11の前記下突片部当接部20よりも室外側に位置する部分に下突片部当接部20よりも下方に突出する下向き突部21を押さえ具11の長さ方向の全長に亘って形成し、該下向き突部21の下面を床パン1の壁載置部4の上面に当接することも好ましい。このように押さえ具11の長さ方向の全長に亘る下向き突部21の下面を床パン1の壁載置部4の上面に当接することで、仮に浴室内の水が床パン1の壁載置部4と壁パネル2の下突片部44との間から室外側に流出したとしても、下向き突部21によりこれ以上室外側に水が流出することを防止でき、防水性を一層高められる。また押さえ具11の下向き突部21の下面を床パン1の壁載置部4の上面に載置することで、押さえ具11を床パン1の立ち上げ片部7に固着する際に押さえ具11を上下方向における所定位置に正確に位置決めすることができ、これにより押さえ部18を上下方向の所定位置に正確に位置決めすることができ、延いては壁パネル2の下突片部44を上下方向の所定位置に正確に位置決めすることができる。
また上記固着部17をその室外側の面を立ち上げ片部7の室内側の面に沿わせた状態で立ち上げ片部7に固着し、該固着部17の少なくとも室外側の端部の下面と壁載置部4の上面との間、及び上記押さえ部18の室内側の面と表面板32の裏面との間に、隙間23、46を形成することも好ましい。押さえ具11と床パン1の立ち上げ片部7との間、押さえ具11の押さえ部18と表面板32の裏面との間、の夫々から毛細管現象により水が上昇して外部に漏れ出すことを防止でき、防水性を一層高められる。
また上記押さえ具11を床パン1の外縁に沿って並べて配置した長尺な押さえ具本体13と、隣合う押さえ具本体13の長手方向の端部同士を連結する連結部材12とで構成し、連結部材12の一方の押さえ具本体13側を向く面と他方の押さえ具本体13側を向く面とに嵌め込み突部29を突設し、前記各押さえ具本体13の長手方向の全長に亘って孔又は溝で構成された被嵌め込み部25を形成し、連結部材12の一方の嵌め込み突部29を前記一方の押さえ具本体13の被嵌め込み部25の長手方向の端部に嵌め込むと共に他方の嵌め込み突部29を前記他方の押さえ具本体13の被嵌め込み部25の長手方向の端部に嵌め込んで、隣合う押さえ具本体13を連結部材12にて連結することも好ましい。複数の押さえ具本体13と連結部材12との連結を解除して別々に搬送することができ、これにより床パン1の外縁に沿って長い押さえ具11の搬送が容易になり、且つ狭い空間において押さえ具11を配設する際の施工性も向上する。またこの押さえ具本体13には連結部材12の嵌め込み突部29が嵌め込まれる被嵌め込み部25として孔又は溝からなる被嵌め込み部25を長手方向の全長に亘って設けているので、押さえ具本体13を軽量化できて押さえ具11の搬送が容易となり、さらには押さえ具本体13を製造コストの低い押出形材により形成することができる。
また上記連結部材12の一方の押さえ具本体13側を向く面と他方の押さえ具本体13側を向く面とにパッキン62を設け、該パッキン62を介して連結部材12の押さえ具本体13側を向く面と押さえ具本体13の側端面とを突き合わせることも好ましい。連結部材12と押さえ具本体13との間から室外側に水が流出することを防止でき、防水性を一層高められ、しかも押さえ具本体13の寸法誤差や、施工のばらつき等による寸法誤差を吸収できる。
また上記連結部材12にジョイナー取付け部28を設け、該ジョイナー取付け部28にパネルジョイナー31を取付け、該パネルジョイナー31にて上記床パン1の壁載置部4上にシール材49を介して立設した隣合う壁パネル2の側端部同士を連結することも好ましい。押さえ具本体13を連結する連結部材12をパネルジョイナー31を立設するための部材として兼用できてコストを削減できる。
また上記壁パネル2の表面板32の裏面に補強部材41を設け、該補強部材41の下端面と下突片部44の上面との間に押さえ具11の押さえ部18を配設し、該押さえ部18の上面と補強部材41の下面との間に、上下長さが壁載置部4の上面から下突片部44の下面までの距離よりも短い隙間47を形成し、前記押さえ部18の上面に壁載置部4と下突片部44の間にシール材49を配設していない状態において前記補強部材41の下面を載置するための仮置き部19を形成することも好ましい。壁パネル2の施工完了前にあって床パン1の壁載置部4と壁パネル2の下突片部44との間に未だシール材49を配設していない状態において、壁パネル2の補強部材41を押さえ具11の仮置き部19に載置して壁パネル2を保持することができ、且つこの状態で床パン1の壁載置部4の上面と壁パネル2の下突片部44の下面との間にシール材挿入用の隙間52を形成することができ、これにより作業者は壁パネル2を保持することなく隙間52にシール材49を容易に打ち込むことができる。
本発明では、乾式のシール材を用いて壁パネルの下端と床パンの壁載置部の上面との間を防水することができて施工時間を短縮でき且つ施工作業を容易にできるのは勿論、加えて前記乾式のシール材を均一且つ充分に圧縮した状態にできて、乾式のシール材による防水性を向上でき、しかも複数の壁パネルの上下方向の相対位置を揃えることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図2に示すユニットバスルームは、床パン1と、床パン1の外縁部に立設した複数枚の壁パネル2と、これら壁パネル2で形成された上開口を閉塞する複数枚の天井パネル3とで主体が構成されている。
浴室の床を形成する床パン1はFRP成形品からなる。床パン1の外周縁部のうち周方向の一部を除いた外縁部には図3に示すように横片状の壁載置部4を全長に亘って形成している。壁載置部4は床パン1の底面部5の外縁から上方に向けて立ち上げた縦片部6の上端から室外側に向けて一体に突出してあり、床パン1の底面部5よりも一段高くなっている。またこのフランジ状に形成された壁載置部4の外縁には全長に亘って立ち上げ片部7を立ち上げている。本例の床パン1は、図2に示すように浴槽8が載置される平面視矩形状の浴槽側床パン9と、該浴槽側床パン9に隣接して浴室における洗い場を形成する平面視矩形状の洗い場側床パン10とで構成してあり、該床パン1には洗い場側床パン10の出入口側の一辺10aを除く浴室の床全体の外縁を構成する部分に壁載置部4を連続して設けている。なお図示は省略するが洗い場側床パン10の出入口側の一辺10aには浴室の出入口を形成する出入口用壁パネルが立設されているものとする。
床パン1の壁載置部4上には押さえ具11を載置してあり、該押さえ具11は壁載置部4の床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘っている。
図1に示すように押さえ具11は室外側の端部に固着部17を有し、該固着部17は押さえ具11の長さ方向の全長に亘って設けられている。固着部17の上部には固着具挿通用孔14を室内外方向に貫設してあり、該固着具挿通用孔14は押さえ具11の床パン1の外縁に沿う方向における複数箇所に設けられている(図2参照)。各固着具挿通用孔14には螺子からなる固着具15を室内側から挿通してあり、各固着具15の先端側を立ち上げ片部7に打入することで、押さえ具11の固着部17は室外側の面を立ち上げ片部7の室内側の面に沿わせた状態でパッキン又はシリコン等からなる水密材16を介して立ち上げ片部7に固着されている。また固着部17の下端面は全部が壁載置部4の上面よりも上方に位置しており、これにより固着部17の下端面と壁載置部4の室外側の端部の上面との間に5〜10mm程度の隙間23を形成している。
固着部17の下部からは室内側に向けて一体に突出する押さえ部18を押さえ具11の長さ方向における全長に亘って設けている。ここで押さえ部18の室内側の部分の上面を仮置き部19とすると共に、該押さえ部18の室内側の部分の下面を下突片部当接部20とすると、押さえ部18の下突片部当接部20よりも室外側に位置する部分には下突片部当接部20よりも下方に突出する下向き突部21を形成してあり、該下向き突部21の下面は壁載置部4の上面に直接当接している。また押さえ部18の固着部17よりも下方に突出した部分の室外側の面22は、立ち上げ片部7よりも室内側に位置している。
本例の押さえ具11は図2に示す床パン1の外縁に沿って並べて配置した複数の押さえ具本体13と、隣合う押さえ具本体13の長手方向の端部同士を連結する連結部材12とで構成されている。
押さえ具本体13は縦断面で前述した押さえ具11と同じ外面形状を有するものであるので、押さえ具11と同様に構成される部分については同じ符号を付して説明を省略する。押さえ具本体13は樹脂押出成形品やアルミ押出形材等からなる平面視直線状の長尺な部材であって、長手方向(床パン1の外縁に沿う方向)の全長に亘って縦断面の外面形状が同一の部材である。押さえ具本体13の長手方向の全長に亘る固着部17には図1に示すように前述の固着具挿通用孔14を設けてあり、つまり押さえ具本体13の長手方向の全長に亘る固着部17が固着具15により床パン1の立ち上げ片部7に固着されている。また押さえ具本体13の押さえ部18には押さえ具本体13の長手方向の全長に亘って孔又は溝(図示例では円孔)で構成された被嵌め込み部25を形成してある。
上記押さえ具本体13の長手方向の端部同士を連結する連結部材12としては、図2に示すように床パン1の壁載置部4の平面視における各コーナー部4a上に載置されて、平面視で直角となるように隣合う押さえ具本体13の端部同士を連結するコーナー用連結部材12aと、壁載置部4の平面視直線状部分の長手方向における適宜箇所に載置されて、平面視で直線状となるように隣合う押さえ具本体13の端部同士を連結する直線部用連結部材12bとの2種類を用いている。
図4及び図5に示す連結部材12a、12bは縦断面で押さえ具11と同じ外面形状を有するもので、以下では押さえ具11と同様に構成される部分については同じ符号を付して説明を省略する。また両連結部材12a、12bはコーナー用連結部材12aが平面視で略L字状の部材であるのに対して、直線部用連結部材12bが押さえ具本体13と比して短尺なブロック状の部材であることが異なるのみで基本的構成は同じであるので、以下では特に記載がない限りコーナー用連結部材12a及び直線部用連結部材12bを共に連結部材12として説明する。
連結部材12は樹脂射出成形品からなり、連結部材12の床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘って設けた固着部17には固着具挿通用孔14を設けておらず、該固着部17は立ち上げ片部7の室内側の面に水密材16を介して当接している。また被嵌め込み部25は設けていない。また連結部材12の押さえ部18の床パン1の外縁に沿う方向における両側の面(即ち一方の押さえ具本体13側を向く面と他方の押さえ具本体13側を向く面)には外側方に向けて円柱状の嵌め込み突部29を突設してあり、平面視で隣合う押さえ具本体13のうち一方の押さえ具本体13の被嵌め込み部25の長手方向における端部に一方の嵌め込み突部29を嵌め込むと共に、他方の押さえ具本体13の被嵌め込み部25の長手方向における端部に他方の嵌め込み突部29を嵌め込むことで、隣合う押さえ具本体13の端部同士を連結している。
上記押さえ具11を床パン1の壁載置部4上に載設するにあたっては種々の手順が考えられるが、例えば以下のようにして押さえ具本体13及び連結部材12を床パン1の壁載置部4に載設する。
まず図2に示す床パン1の壁載置部4のコーナー部4a上にコーナー用連結部材12aを載置する。次に図4に示すコーナー用連結部材12aの一方の嵌め込み突部29側の側面に押さえ具本体13の一方の側端面を突き合わせ、且つ該コーナー用連結部材12aの前記一方の嵌め込み突部29を押さえ具本体13の被嵌め込み部25に嵌め込んで、前記コーナー用連結部材12aに押さえ具本体13の一端部を連結する。またこれと同時に図1に示すように押さえ具本体13を下向き突部21の下面を床パン1の壁載置部4に当接して壁載置部4上に載置する。この後、前記押さえ具本体13の固着部17を床パン1の立ち上げ片部7に沿わせた状態で固着具15により床パン1の立ち上げ片部7に固着する。この際押さえ具本体13の下向き突部21の下面は前述したように床パン1の壁載置部4に当接しているので、押さえ具本体13の押さえ部18を上下方向の所定位置に容易に位置決めできる。そして以下上記と同様にして全ての押さえ具本体13及び連結部材12を連結し、しかして押さえ具11は床パン1の壁載置部4に載設されることとなる。
このように本例では押さえ具11を床パン1の外縁に沿って並べて配置した長尺な押さえ具本体13と、隣合う押さえ具本体13の長手方向の端部同士を連結する連結部材12とで構成してあるので、複数の押さえ具本体13と連結部材12との連結を解除して別々に搬送することができ、床パン1の外縁に沿って長い押さえ具11の搬送が容易になり、且つ狭い施工空間における押さえ具11の施工性も向上する。またこの押さえ具本体13には連結部材12の嵌め込み突部29が嵌め込まれる被嵌め込み部25として孔又は溝からなる被嵌め込み部25を長手方向の全長に亘って設けているので、押さえ具本体13を軽量化できて押さえ具11の搬送が容易となり、さらには押さえ具本体13を製造コストの低い押出形材により形成することができる。
上記押さえ具11の連結部材12にあっては図4及び図5に示すように床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘って設けた押さえ部18の中間部に室内側に向けて開口する溝26を上下方向の全長に亘って形成している。さらに連結部材12の押さえ部18の上面には固着部17の室内側に位置して固着部17と所定間隔を介して対向する突状部27を上方に向けて突設している。そして前記突状部27及び該突状部27と固着部17の間に形成された上方に開口する溝30とでジョイナー取付け部28を形成してあり、各連結部材12のジョイナー取付け部28には隣合う壁パネル2の側端部同士を連結する柱状のパネルジョイナー31の下端部を取り付けている。
各連結部材12上に立設されたパネルジョイナー31には図4及び図6に示すコーナー用連結部材12a上に立設されたコーナー用パネルジョイナー31aと、図5及び図7に示す直線部用連結部材12b上に立設された直線部用パネルジョイナー31bとがある。両パネルジョイナー31a、31bは、コーナー用パネルジョイナー31aが水平断面略C字状であるのに対して直線部用パネルジョイナー31bが水平断面略コ字状である点が異なるのみで基本的構成は同じであるので、以下では特に記載がない限りコーナー用パネルジョイナー31a及び直線部用パネルジョイナー31bを共にパネルジョイナー31として説明する。
パネルジョイナー31は上下長さが壁パネル2の上下長さと略同じである(詳しくは後述する表面板32の上下長さよりもやや短い)リップ片付き溝形鋼からなり、室内側に向けて開口する溝33を上下方向の全長に亘って形成してある。該溝33は対応する連結部材12の溝26と上下に連続している。パネルジョイナー31の室外側の面部35(背面部)の下端部は連結部材12の溝30に上方から嵌め込まれており、またパネルジョイナー31の溝33内の下端部の室外側の部分には連結部材12の突状部27が嵌め込まれており、これによりパネルジョイナー31の下端部がジョイナー取付け部28に取り付けられている。このように本例では押さえ具11の各連結部材12にパネルジョイナー31を取付け、該ジョイナー取付け部28にパネルジョイナー31の下端部を取付けてあるので、押さえ具本体13を連結する連結部材12をパネルジョイナー31を立設するための部材として兼用できてコストを削減できる。
上記パネルジョイナー31の溝33の開口を形成する両リップ片37、37は図6及び図7に示すようにパネルジィナー31の内側において折り返されて被係止部38を形成している。ここで上記各パネルジョイナー31の上端にはパネルジョイナー31の上端開口を閉塞するキャップ39(図4及び図5参照)が取付けられている。
図1等に示すように上記隣合うパネルジョイナー31間に立設される各壁パネル2は、室内側の表面部を構成する化粧鋼板からなる表面板32と、該表面板32の裏面に裏打ちした石膏ボードやケイ酸カルシウム板等からなる補強部材41(図1参照)とで構成されている。表面板32はその室内側の面が室内外方向において床パン1の縦片部6の室内側の面と同じ位置にあり、図4〜7に示すように表面板32の両側端には表面板32の側端を室外側に折曲した後その先端を内側において折り返して成る係止部42を上下方向の全長に亘って形成している。各係止部42はその下端部を除いてパネルジョイナー31の溝33内で被係止部38に係止してあり、また各係止部42の下端部は連結部材12の溝26の開口縁に係止してある。
また表面板32の上下両端には室外側に向けて横片状の上突片部43及び下突片部44の夫々を一体に突設してあり、本例の上突片部43及び下突片部44はともに表面板32の上端又は下端を室外側に向けてL字状に折曲して形成されている。図4及び図5に示すように上突片部43は表面板32の両側端部を除いた部分の全長に亘って設けてあり、該上突片部43と両係止部42との間にはパネルジョイナー31のリップ片37が嵌め込まれている。
また上記表面板32の下突片部44は表面板32の幅方向における全長に亘って設けられており、図1に示すように下突片部44の突出長さは押さえ部18の下向き突部21よりも室内側に突出した部分の突出長さよりも長くなっている。該下突片部44は、床パン1の壁載置部4の上面と、押さえ具11の押さえ部18(詳しくは各壁パネル2の下方に位置する押さえ具本体13の押さえ部18及び該押さえ具本体13の両端に連結された連結部材12の押さえ部18)と、の間に挿入されている。
補強部材41の下端面と下突片部44の上面の間には隙間45が形成されており、該隙間45には押さえ具11の押さえ部18の下向き突部21よりも室内側に突出する部分が挿入されている。また補強部材41の下端面と押さえ具本体13の仮置き部19の間には上下長さが壁載置部4の上面から下突片部44の下面までの距離よりも短い隙間47を形成している。
上記壁パネル2の下突片部44の下面と床パン1の壁載置部4の上面との間には隙間48を形成してあり、該隙間48には床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘って乾式のシール材49を配設している。シール材49は弾性変形可能な軟質樹脂からなり、図8に示すように縦断面形状が室外側の先端から室外側に行く程幅広となる略楔形状に形成されている。またシール材49の上下両面には室外側の先端を含む浴室内外方向における複数箇所に室内側に傾斜した斜め上方又は斜め下方に向けて複数の弾性ひれ片部50を一体に突設してあり、シール材49の室外側の先端部は矢じり形状に形成されている。そして図1に示すように壁パネル2の下突片部44の下面は押さえ具11の押さえ部18の下突片部当接部20に圧接してあり、これにより上記シール材49は圧縮されて、その下面が壁載置部4の上面に圧接し且つ上面は下突片部44の下面に圧接している。
このように床パン1の立ち上げ片部7に固着した押さえ具11の押さえ部18により壁パネル2の下突片部44を下方に向けて押さえ付けることで、床パン1の壁載置部4と壁パネル2の下突片部44との間に配した乾式のシール材49を充分に圧縮することができ、これによりシール材49による防水効果を高めることができる。また壁パネル2の下突片部44は押さえ具11の押さえ部18により上下方向に位置決めされるので、シール材49の圧縮状態を均一にできて、防水性を一層高めることができ、またこの場合、壁パネル2の上下方向の相対位置を揃えることもできる。さらに本例では押さえ具11を構成する全ての押さえ具本体13と連結部材12の夫々に、床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘って下方に突出する下向き突部21を形成することで、押さえ具11の長さ方向における全長に亘って下向き突部21を形成し、この押さえ具11の長さ方向における全長に亘る下向き突部21の下面を床パン1の壁載置部4の上面に載置してあるので、仮に浴室内の水が床パン1の壁載置部4と壁パネル2の下突片部44との間から室外側に流出したとしても、下向き突部21によりこれ以上室外側に水が流出することを防止できる。
また上記押さえ具11の押さえ部18の室内側の面と壁パネル2の表面板32の裏面との間には隙間46を形成してあり、また前述したように押さえ具11の室外側の端部に形成した固着部17の下端面の全部と床パン1の壁載置部4の室外側の端部の上面との間にも隙間23を形成しているので、押さえ具11の押さえ部18と表面板32の裏面との間、及び押さえ具11と床パン1の立ち上げ片部7との間、の夫々から毛細管現象により水が上昇して室外側に水が流出することを防止できる。
そして図6及び図7に示すように同一パネルジョイナー31の溝33内に挿入された隣接する壁パネル2の係止部42間には上下方向全長に亘ってシール材としての役割を果たす乾式の目地材51を室外側から打ち込んであり、これにより各壁パネル2は完全に固定された状態で床パン1の壁載置部4に立設されいる。そしてこのように立設された複数枚の壁パネル2上に前述した天井パネル3を載設することでユニットバスルームは形成されている。
次に上記ユニットバスルームの組み立てにつき説明する。ユニットバスルームを組み立てるには、まず図2に示す床パン1を設置し、この後、前述したように床パン1の壁載置部4上に押さえ具11を載設する。
次に押さえ具11の各連結部材12上にパネルジョイナー31を立設すると共に、各パネルジョイナー31にて隣合う壁パネル2の両側端部同士を連結する。この施工はまず図4のようにコーナー用連結部材12aのジョイナー取付け部28にコーナー用パネルジョイナー31aの下端部を取付けて、該コーナー用連結部材12a上にコーナー用パネルジョイナー31aを立設する。この後図4に示すコーナー用パネルジョイナー31aの溝33内及び該コーナー用パネルジョイナー31aを取付けたコーナー用連結部材12aの溝26内に図6に示すように壁パネル2の一方の係止部42を挿入して、該係止部42を前記コーナー用パネルジョイナー31aの一方の被係止部38及びコーナー用連結部材12aの溝26の開口縁に係止する。また同時に図8に示すように壁パネル2の補強部材41を押さえ具本体13の仮置き部19に載置すると共に、下突片部44を押さえ具本体13の下突片部当接部20と床パン1の壁載置部4との間に挿入する。この後、図5に示す上記コーナー用連結部材12aの隣の直線部用連結部材12bのジョイナー取付け部28に直線部用パネルジョイナー31bの下端部を取付けて、該直線部用連結部材12b上に直線部用パネルジョイナー31bを立設する。この後、図7のように前記直線部用パネルジョイナー31bの溝33内及び該直線部用パネルジョイナー31bを取付けた直線部用連結部材12bの溝26内に前記壁パネル2の他方の係止部42を挿入して、該係止部42を前記直線部用パネルジョイナー31bの他方の被係止部38及び直線部用連結部材12bの溝26の開口縁に係止する。この時図8に示すように押さえ具本体13の下突片部当接部20と壁パネル2の下突片部44との間には、施工完了時における補強部材41の下端面と押さえ具本体13の仮置き部19との間に形成される隙間47(図1参照)と略同じ上下長さとなったシール材挿入用の隙間52が形成される。そして以下上記一連の作業を繰返して、全ての壁パネル2をパネルジョイナー31にて連結し、しかしてパネルジョイナー31の立設及び隣合う壁パネル2同士の連結が完了する。
次に上記各パネルジョイナー31の上端にキャップ39を取り付けた後、図8に示すように各壁パネル2の下突片部44と床パン1の壁載置部4との間に形成された隙間52に室内側からシール材49を打ち込む。この際各壁パネル2は前述したように補強部材41を押さえ具11の仮置き部19に載置することで前記隙間52を形成した状態で保持されているため、作業者は壁パネル2を保持する必要がない。またシール材49の先端部は矢じり形状に形成されているため前記隙間52へのシール材49の打ち込みが容易となっている。またシール材49は縦断面が楔形状に形成されているため、シール材49を強固に床パン1の壁載置部4と壁パネル2の下突片部44との間に固定できるようになっている。なお本例ではシール材49を下突片部44及び壁載置部4と別体とし、下突片部44と壁載置部4の間に打ち込んで圧入するものとしたが、シール材49を下突片部44の下面に予め貼着してあっても良く、この場合は壁パネル2の下突片部44及びシール材49を押さえ具11の押さえ部18の下突片部当接部20と壁載置部4との間に同時に圧入するものとする。
上記シール材49の打ち込みにより、壁パネル2の下突片部44はその上面が押さえ具11の下突片部当接部20に当接するまで押し上げられ、これに伴い壁パネル2全体も若干上昇し、これにより図1に示すように補強部材41の下端面と押さえ具本体13の仮置き部19の間に前記隙間47が形成され、しかして各壁パネル2の下突片部44はシール材49を介して床パン1の壁載置部4上に載置されることとなる。
次に図6及び図7に示すように各パネルジョイナー31の溝33内に挿入された隣接する壁パネル2の係止部42間に目地材51を打ち込んで各壁パネル2を固定し、この後、各壁パネル2上に複数の天井パネル3を載設する。しかしてユニットバスルームの施工が完了する。
また上記壁パネル2の立設構造にあっては、図9及び図10に示すように押さえ具11の下向き突部21の下面及び押さえ具11の仮置き部19の夫々に水密材53を設けることも好ましい。図示例では押さえ具本体13の下向き突部21の下面の全部及び仮置き部19の全部に水密材53を設けた例を示している。水密材53としては、前記下向き突部21の下面及び仮置き部19に接着した軟質系樹脂からなるパッキンであっても良いし、また前記下向き突部21の下面及び仮置き部19に二色成形により一体に成形した軟質系樹脂であっても良い。このように押さえ具11の下向き突部21の下面及び仮置き部19に水密材53を設けることで、補強部材41の下端面と仮置き部19との間の隙間47を埋めるように水密材53を配設すると共に、下向き突部21の下面と壁載置部4の上面との間を埋めるように水密材53を配設して、これらの間から室外側に水が漏れ出すことを防止できる。なお図9では押さえ具本体13の下向き突部21の下面及び仮置き部19に水密材53を設けた例を示してあるが、連結部材12の下向き突部21の下面の全部及び仮置き部19の全部に設けてあっても良く、また押さえ具11の下向き突部21の床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘って設けてあっても良い。
また図11に示すように上記押さえ具11の外面部を撥水性を有する材質にて形成することが好ましい。図示例では押さえ具本体13の外面部を撥水性の高い材質にて形成した例を示してあり、具体的には押さえ部18の室内側の面及び室外側の面及び下面と、固着部17の下端面及び室外側の面の全部にテフロン(登録商標)等の撥水性材料54をコーティングしてある。このように押さえ具11の外面部を撥水性の高い材質にて形成することで、押さえ具11自体に水が浸透することを防止できる。なお図11では押さえ部18の室内側の面部及び室外側の面部及び下面部と、固着部17の下端面部及び室外側の面部を撥水性を有する材質にて形成したが、押さえ具本体13の外面部の全部を撥水性を有する材質にて形成しても良い。また上記では押さえ具11の外面に撥水性材料54をコーティングした例を示したが、押さえ具11の原料となる合成樹脂に撥水性材料を含有しても良い。さらには上記では押さえ具本体13の外面部を撥水性を有する材質にて形成したが、連結部材12(コーナー用連結部材12a、直線部用連結部材12b、後述する中間部用連結部材12c)の外面部を撥水性を有する材質にて形成しても良く、また押さえ具11の長さ方向における全長に亘る外面部を撥水性を有する材質にて形成しても良い。
また図12〜14に示すように床パン1の底面部5の外縁から立ち上げた縦片部6及び壁載置部4で構成された部分の床パン1の外縁に沿う方向における一部を室外側の斜め下方に向けて突曲して、室外側の端から室内側に行くほど下方に傾斜した傾斜溝部59を形成し、傾斜溝部59の上開口の室外側の端部を前述した隙間23に連通する流入口56とし、且つ傾斜溝部59の室内側の開口を床パン1の底面部5上に連通する流出口57とし、これにより一端に前記流入口56を有し且つ他端に前記流出口57を有する排水路58を設けることも好ましい。即ちこの場合、排水路58の両側面部及び底面部を傾斜溝部59で構成し、上面部を押さえ具11の下向き突部21の下面で構成している。このような排水路58を設けることで、押さえ具本体13の固着部17の下端面と壁載置部4の室外側の端部の上面との間に形成された隙間と、連結部材12の固着部17の下端面と壁載置部4の室外側の端部の上面との間の隙間と、で構成された閉じられた空間となる隙間23に流入した水を、排水路58を介して床パン1の底面部5上に排出することができる。なお図示例では浴槽側床パン9に前記排水路58を設け、該排水路58から浴槽側床パン9の底面部上に排出された水を浴槽側床パン9の底面部に形成した排水口61から排水できるようにしたが、洗い場側床パン10に前記排水路58を設け、該排水路58から洗い場側床パン10の底面部上に排出された水を洗い場側床パン10の底面部に形成した排水口(図示せず)から排水できるようにしても構わない。また図示例では床パン1の外周全長に亘って壁載置部4を設け、押さえ具11を前記壁載置部4の床パン1の外縁に沿う方向における全長に亘るものとした例を示してあるが、本例を図1の実施例に適用しても良いことは勿論である。
また図15のように直線部用連結部材12bとして、前述の直線部用連結部材12b(以下ジョイナー取付け用連結部材12bという)と、壁パネル2の幅方向(床パン1の外縁に沿う方向)における中間部の下方に配置されて前記ジョイナー取付け用連結部材12b間に位置し、隣合う押さえ具本体13の端部同士を連結する中間部用連結部材12cとの2種類の直線部用連結部材12bを用い、各壁パネル2の下方に複数本の押さえ具本体13を床パン1の外縁に沿って直線状に並べて配設し、この各壁パネル2の下方に配置された隣合う押さえ具本体13の端部同士を前記中間部用連結部材12cにて連結することも好ましい。なお中間部用連結部材12cの基本的構成はジョイナー取付け用連結部材12bと同じであって、前述したジョイナー取付け用連結部材12bと構成上異なる点はジョイナー取付け部28を構成する突状部27及び溝30と溝26を設けていない点であり、ジョイナー取付け用連結部材12bと同様に構成される部分については同じ符号を付して説明を省略する。このように各壁パネル2の下方に配置された隣合う押さえ具本体13の端部同士を中間部用連結部材12cにて連結することで、押さえ具11の搬送及び施工を一層容易にできる。また壁パネル2には床パン1の大きさ等に対応できるように幅方向(床パン1の外縁に沿う方向)の長さが異なる複数種類の壁パネル2があり、押さえ具本体13をその長さが複数種類ある壁パネル2の幅方向の長さと略同じとなるように対応して形成した場合には、押さえ具本体13のコストが高くなるという問題が生じるが、上記したように1枚の壁パネル2の下方に配置された隣合う押さえ具本体13の端部同士を中間部用連結部材12cにて連結することで、例えば表1に示すように長さが短い少種類の押さえ具本体13(表1では長さが400mmの押さえ具本体13と、長さが300mmの押さえ具本体13との2種類)を適宜選択して連結し、幅方向のサイズが異なる複数種類の壁パネル2に対応することができ、これにより押さえ具本体13のコストを削減できる。
Figure 2006152574
また図16に示すように上記連結部材12の一方の押さえ具本体13側を向く面と他方の押さえ具本体13側を向く面とにエラストマー等からなるパッキン62を設け、該パッキン62を介して連結部材12の押さえ具本体13側を向く面と押さえ具本体13の側端面とを突き合わせることも好ましい。これにより連結部材12と押さえ具本体13との間から室外側に水が流出することを防止でき、しかも押さえ具本体13の寸法誤差や、施工のばらつき等を吸収できる。なお図示例では中間部用連結部材12cの両側面にパッキン62を設けた例を示したが、コーナー用連結部材12aの床パン1の外縁に沿う方向における両側の面や、ジョイナー取付け用連結部材12bの両側面にパッキン62を設けても良く、また全ての連結部材12の床パン1の外縁に沿う方向における両側の面にパッキン62を設けても良い。
また押さえ具11としては図17に示す押さえ具11を用いても良い。図に示す押さえ具11は縦断面L字状の部材であって、縦片部を固着部17とし、横片部を押さえ部18としている。押さえ部18には下向き突部21を設けていない。また押さえ部18の下面の全部と壁載置部4の上面との間には隙間が形成されており、即ち本例の押さえ具11にあっても固着部17の下端面と壁載置部4の上面との間に隙間23が形成されている。このように押さえ具11として縦断面L字状の部材を用いることで、押さえ具11のコストを削減できる。
また以上説明してきた実施例におけるシール材49は各壁パネル2の幅方向と同じ長さのものとし、対応する壁パネル2の下突片部44の下方に配置しても良いし、また床パン1の各辺と同じ長さのシール材49を対応する床パン1の辺毎に別個に設けてあっても良いが、シール材49を壁載置部4の床パン1の外縁に沿う方向における全長と略同じ長さのものとし、該シール材49を床パン1の壁載置部4を形成した辺の全てに亘って配設することが好ましい。具体的には本例のシール材49は長さ方向における複数箇所において浴室内外方向における一部である連結部を残して切れ目を入れ、前記連結部を屈曲点として、前記切れ目により形成された両切断面の成す角が平面視で直角となるように広げて屈曲させたものであり、平面視において前記切れ目により形成された直角な両切断面間にコーナー用連結部材12aの入隅部から室外側に向けて突出する挟込部を挟み込んでいる。このようにシール材49を床パン1の壁載置部4を形成した辺の全てに亘って一体に連続したものとすることで、シール材49の継ぎ目がなくて防水性が向上し、また意匠性が向上する。
本発明の実施の形態の一例を示す縦断面図である。 同上のユニットバスルームの分解斜視図である。 同上の床パンの外縁部分の拡大縦断面図である。 同上の浴室のコーナー部における要部分解斜視図である。 同上の浴室の一辺を構成する直線部における要部分解斜視図である。 同上のコーナー用パネルジョイナーと壁パネルとの連結を示す水平断面図である。 同上の直線部用パネルジョイナーと壁パネルとの連結を示す水平断面図である。 同上のシール材を壁パネルの下突片部と床パンの壁載置部との間に打ち込む前の状態を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の他例を示す縦断面図である。 同上の押さえ具本体の斜視図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示す押さえ具本体の斜視図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示す縦断面図である。 同上の床パンの要部拡大斜視図である。 同上の床パンの平面図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示し、図は要部拡大分解斜視図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示し、図は中間部用連結部材の斜視図である。 本発明の実施の形態の更に他例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 床パン
2 壁パネル
4 壁載置部
7 立ち上げ片部
11 押さえ具
12 連結部材
13 押さえ具本体
17 固着部
18 押さえ部
19 仮置き部
20 下突片部当接部
21 突部
23 隙間
25 被嵌め込み部
28 ジョイナー取付け部
29 嵌め込み突部
31 パネルジョイナー
32 表面板
41 補強部材
44 下突片部
46 隙間
47 隙間
49 シール材
52 隙間
62 パッキン

Claims (7)

  1. 床パンの外縁部に壁載置部を形成すると共に該壁載置部の外縁から立ち上げ片部を立ち上げ、該立ち上げ片部に押さえ具の固着部を固着し、該固着部から室内側に向けて突出した押さえ部と前記壁載置部との間に壁パネルの表面部を構成する表面板の下端から室外側に向けて突出した下突片部を室内側から挿入すると共に、該下突片部と前記壁載置部との間に乾式のシール材を配置し、前記下突片部の上面を押さえ部の下面に圧接すると共に、前記シール材の下面を壁載置部の上面に圧接し且つ上面を下突片部の下面に圧接したことを特徴とするユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
  2. 上記押さえ具は床パンの外縁に沿う方向において長い部材であって、該押さえ具の押さえ部の室内側の部分の下面を下突片部の上面が当接する下突片部当接部とし、該押さえ具の前記下突片部当接部よりも室外側に位置する部分に下突片部当接部よりも下方に突出する下向き突部を押さえ具の長さ方向の全長に亘って形成し、該下向き突部の下面を床パンの壁載置部の上面に当接したことを特徴とする請求項1に記載のユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
  3. 上記固着部をその室外側の面を立ち上げ片部の室内側の面に沿わせた状態で立ち上げ片部に固着し、該固着部の少なくとも室外側の端部の下面と壁載置部の上面との間、及び上記押さえ部の室内側の面と表面板の裏面との間に、隙間を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
  4. 上記押さえ具を床パンの外縁に沿って並べて配置した長尺な押さえ具本体と、隣合う押さえ具本体の長手方向の端部同士を連結する連結部材とで構成し、連結部材の一方の押さえ具本体側を向く面と他方の押さえ具本体側を向く面とに嵌め込み突部を突設し、前記各押さえ具本体の長手方向の全長に亘って孔又は溝で構成された被嵌め込み部を形成し、連結部材の一方の嵌め込み突部を前記一方の押さえ具本体の被嵌め込み部の長手方向の端部に嵌め込むと共に他方の嵌め込み突部を前記他方の押さえ具本体の被嵌め込み部の長手方向の端部に嵌め込んで、隣合う押さえ具本体を連結部材にて連結したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
  5. 上記連結部材の一方の押さえ具本体側を向く面と他方の押さえ具本体側を向く面とにパッキンを設け、該パッキンを介して連結部材の押さえ具本体側を向く面と押さえ具本体の側端面とを突き合わせたことを特徴とする請求項4に記載のユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
  6. 上記連結部材にジョイナー取付け部を設け、該ジョイナー取付け部にパネルジョイナーの下端部を取付け、該パネルジョイナーにて上記床パンの壁載置部上にシール材を介して立設した隣合う壁パネルの側端部同士を連結したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
  7. 上記壁パネルの表面板の裏面に補強部材を設け、該補強部材の下端面と下突片部の上面との間に押さえ具の押さえ部を配設し、該押さえ部の上面と補強部材の下面との間に、上下長さが壁載置部の上面から下突片部の下面までの距離よりも短い隙間を形成し、前記押さえ部の上面に壁載置部と下突片部の間にシール材を配設していない状態において前記補強部材を載置するための仮置き部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のユニットバスルームにおける壁パネルの立設構造。
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