JP2006151588A - シート材排出方法及びシート材排出装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材排出方法及びシート材排出装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2006151588A JP2004344683A JP2004344683A JP2006151588A JP 2006151588 A JP2006151588 A JP 2006151588A JP 2004344683 A JP2004344683 A JP 2004344683A JP 2004344683 A JP2004344683 A JP 2004344683A JP 2006151588 A JP2006151588 A JP 2006151588A
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Abstract

【課題】 シート材及びシート材に転写された画像にダメージを与えることなくかつ装置の大型化を抑制しつつ、シート材に対して腰付けを行う腰付け機能及びシート材の両端部に接触してシート材の湾曲を抑制する湾曲抑制機能を達成することが可能なシート材排出装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 回転軸34上に複数設けられた上ローラ311,321,331及びこれと対向して配置された下ローラ310.320.330とからなる回転体対31,32,33により、搬送されてくるシート材29を挟持して排出するシート材排出装置30において、両端部に位置する両端上ローラ311,331のそれぞれの外側かつ同軸上に空転可能な円板状部材50,51を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シート材を排出する際のシート材排出方法、シート材排出装置及びこれを備えたファクシミリ、プリンタ、電子写真式複写装置、プロッタ、印刷装置、ATM等の画像形成装置に関する。
部品点数が少なく、低コストかつ同一構成のままサイズの異なる多種多様なシート材を搬送する搬送方式として、一対の回転体を構成する従動回転体の軸部を保持しつつ駆動回転体に押圧する押圧手段を具備した搬送方式が挙げられる。この搬送方式は、上述の利点等から前記構成のみで様々な搬送装置に用いることが可能である。しかし、この搬送方式をシート搬送方向の下流側に設けられたシート受け部材近傍に配置してシート材排出装置として用いる場合には、新たにシート受け部材へ受け渡すシートの姿勢を均一に保つ目的のシート材姿勢教示機能を付加する必要がある。
このシート材姿勢教示機能としては、シート材に腰付けを行う腰付け機能、及びシート材端部での湾曲を抑制する湾曲抑制機能が挙げられる。従来のシート材排出装置における腰付け機能は、従動回転体の軸方向両端部に糸巻き車形状の凹凸部を設け、この凹凸部によりシート材に腰付けを行う方式が採用されている。しかし、この方式ではシート材にダメージを与える危険性があり、またこの危険性を低減させるためには駆動回転体の軸方向長さよりも十分に長い軸方向長さを有する従動回転体を用いる必要が生じてシート材排出装置が大型化してしまうという問題点がある。
上述の問題点を解決すべく、シート材にダメージを与えることなく装置の大型化を抑制でき、軸に対して簡単に着脱することが可能な腰付け部材が、例えば「特許文献1」に開示されている。また、シート材の両端部に接触してシート材の湾曲を抑制する湾曲抑制部材が、例えば「特許文献2」に開示されている。
特開2003−40507号公報 特開2004−123395号公報
「特許文献1」には、シート材に対して腰付けを行う機能を有する腰付け部材は開示されているものの、シート材両端部の湾曲を抑制する機能は開示されていない。また、「特許文献2」には、シート材の両端部に接触してシート材の湾曲を抑制する湾曲抑制部材は開示されているものの、シート材に腰付けを行う機能は開示されていない。また「特許文献2」に開示された技術では湾曲抑制部材がシート材の表面に接触するため、両面に画像が転写されたシート材が排出される際には湾曲抑制部材が画像面に接触してしまうため、転写された画像にダメージを与えてしまう。
本発明は上述の問題点を解決し、シート材及びシート材に転写された画像にダメージを与えることなくかつ装置の大型化を抑制しつつ、シート材に対して腰付けを行う腰付け機能及びシート材の両端部に接触してシート材の湾曲を抑制する湾曲抑制機能を達成することが可能なシート材排出装置及びこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、回転軸上に複数設けられた上ローラ及びこれと対向して配置された下ローラとからなる回転体対により、搬送されてくるシート材を挟持して排出するシート材排出装置において、両端部に位置する両端上ローラのそれぞれの外側かつ同軸上に空転可能な円板状部材を有することを特徴とする。円板状部材は、排出されるシート材の両端部に接触しつつ回転し、シート材が上方へ向けて湾曲することを抑制する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート材排出装置において、さらに前記円板状部材は、前記両端上ローラの外端部からその取付位置中央までの距離をx、前記外端部から搬送されるシート材端部までの距離をAとしたときに、(A/2)<x<(3A/4)を満足する位置にそれぞれ取り付けられることを特徴とする。円板状部材を上述の位置に配置することにより、シート材の上方への湾曲が良好に抑制される。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のシート材排出装置において、さらに前記円板状部材は、前記回転軸に形成された周溝に緩く嵌合していることを特徴とする。この構成により、円板状部材は回転軸上の所定位置に空転自在に位置決めされる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のシート材排出装置において、さらに前記円板状部材は、前記周溝に緩く嵌合する孔部と、前記周溝の直径よりも小さい幅を有し前記周溝に前記孔部を嵌合する際に拡開される切欠部とを有することを特徴とする。この構成により、円板状部材は回転軸に対して着脱自在となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のシート材排出装置において、さらに前記円板状部材は、2個1対として前記周溝に取り付けられる際に互いの前記切欠部に嵌合する突出部を有することを特徴とする。この構成により、2個の円板状部材を確実に一体化でき、安定した動作を可能とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載のシート材排出装置において、さらに前記円板状部材は、その直径をL、前記両端上ローラの直径をDとしたときに、D<L<1.4Dを満足するように構成されていることを特徴とする。円板状部材の直径を上述の数値とすることにより、排出されるシート材に対して良好に腰付けを行うことが可能となる。
請求項7記載の発明は、画像形成装置において請求項1ないし6の何れか1つに記載のシート材排出装置を備えたことを特徴とする。この構成により、上述した作用と同様の作用を奏することとなる。
請求項8記載の発明は、回転軸上に複数設けられた上ローラ及びこれと対向して配置された下ローラとからなる回転体対により、搬送されてくるシート材を挟持して排出するシート材排出方法において、両端部に位置する両端上ローラのそれぞれの外側かつ同軸上に設けられた空転可能な円板状部材により排出される前記シート材の両端部の湾曲を抑制することを特徴とする。これにより、円板状部材が排出されるシート材の両端部に接触しつつ回転し、シート材が上方へ向けて湾曲することが抑制される。
本発明によれば、両端上ローラの外側かつ同軸上に、回転軸に対して空転自在な円板状部材を配設し、両端上ローラの外端部から円板状部材の取付位置中央までの距離をx、両端上ローラの外端部から排出されるシート材の端部までの距離をAとしたときに、円板状部材の配設位置を(A/2)<x<(3A/4)の範囲とすることにより、シート材にダメージを与えることなくシート材端部での湾曲の発生を抑制することができ、良好に排紙を行うことが可能となる。
本発明によれば、両端上ローラの外側かつ同軸上に、回転軸に対して空転自在な円板状部材を配設し、両端上ローラの直径をDとしたときに円板状部材の直径LをD<L<1.4Dの範囲とすることにより、シート材にダメージを与えることなくシート材端部での湾曲の発生を抑制することができると共にシート材に対して腰付けを行うことができ、良好に排紙を行うことが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した画像形成装置としてのフルカラープリンタを示している。このプリンタ60は、装置本体1の下部にシート材としての用紙29が収納される給紙部2を有し、その上方に画像形成部3を有している。画像形成部3には、像担持体を備えた4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8BKを備えた作像部8と、複数のローラ4,5,6と、各ローラに巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写ベルト7aを有する中間転写ユニット7と、各像担持体に光書き込みを行う光書き込みユニット15と、用紙29にトナー像を定着させる定着手段22とが設けられている。各作像ユニット8Y,8C,8M,8BK及び中間転写ユニット7は、装置本体1に対してそれぞれ着脱自在に構成されている。給紙部2から定着手段22までの間には、画像形成部3において画像形成がなされた用紙29を搬送する搬送径路Rが形成されている。転写部を構成するローラ6は搬送径路Rに臨んで配置されており、搬送径路Rの端部R1は装置本体1の上部に形成された排紙トレイ25に向かって開放されている。端部R1には、図2に示すように、搬送されてくる用紙29を排紙トレイ25に向けて排出するシート材排出装置30が設けられている。
中間転写ベルト7aは各ローラ4,5,6によって支持されており、ローラ6と搬送径路Rを介して対向する位置には2次転写ローラ20が配置され、ローラ4と中間転写ベルト7aを介して対向する位置には中間転写ベルト7aの表面を清掃するベルトクリーニング装置21が配設されている。
作像部8は中間転写ベルト7aの下方に配設されており、各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは中間転写ベルト7aに接触する感光体ドラム10をそれぞれ具備している。各感光体ドラム10の周囲には、帯電装置11、現像装置12、クリーニング装置13がそれぞれ配置されている。各感光体ドラム10が中間転写ベルト7aに接する位置における中間転写ベルト7aの内側には、1次転写を行う転写ローラ14がそれぞれ配設されている。本実施形態において、各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは各現像装置12に収納されているトナーの色が異なる点を除いて基本的に同一構造であり、図1においては代表して作像ユニット8BKにのみ符号を付している。各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの各現像装置12にはそれぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナーが収納されており、トナーが減少すると装置本体1の上部に配設されたトナー補給ボトルT1,T2,T3,T4から各現像装置12に補給用のトナーがそれぞれ供給される。
光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを感光体ドラム10の表面に照射して感光体ドラム10の表面に各色毎の潜像を形成するものであり、本実施形態においては作像部8の下方に配設されている。
上述のプリンタ60において画像形成動作が開始されると、各感光体ドラム10が図示しない駆動装置によってそれぞれ時計方向に回転駆動され、各感光体ドラム10の表面が帯電装置11によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム10の表面には、光書き込みユニット15からレーザ光Lがそれぞれ照射されて静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム10に露光する画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各現像装置12のトナーによってトナー像へと可視像化される。
中間転写ベルト7aが巻き掛けられた各ローラ4,5,6のうち、1つのローラが図示しない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、これにより中間転写ベルト7aが矢印で示す方向に走行駆動されて他のローラが従動回転する。このように走行する中間転写ベルト7aには、イエローのトナーを収納する現像装置12を備えた作像ユニット8Yで形成されたイエロートナー像が転写ローラ14によって転写される。転写されたイエロートナー像には、作像ユニット8C,8M,8BKで形成されたシアントナー像、マゼンタトナー像、ブラックトナー像が転写ローラ14によって順次重ね転写され、これにより中間転写ベルト7aはその表面にフルカラーのトナー像を担持することとなる。
トナー像が転写された後、各感光体ドラム10は各クリーニング装置13によってその表面から残留トナーを除去された後、その表面を図示しない除電装置によって除電されることによりその表面電位が初期化され、次の画像形成に備えられる。
一方、給紙部2より給送された用紙29は搬送径路Rに送り込まれた後、2次転写ローラ20よりも給紙部2側に配設されたレジストローラ対24によって給紙タイミングを計られた後にローラ6と2次転写ローラ20とが対向する転写部に給送される。このとき2次転写ローラ20には、中間転写ベルト7aの表面に担持されたトナー像のトナー帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加され、これにより中間転写ベルト7a上のトナー像が用紙29に一括して転写される。トナー像を転写された用紙29は定着手段22へと搬送され、定着手段22を通過する際に熱と圧力とによってトナー像が溶融されて用紙29に定着される。トナー像が定着された用紙29は、搬送径路端部に配設されたシート材排出装置30へと搬送されて排紙トレイ25に排出される。トナー像を用紙29に転写した後、中間転写ベルト7aに残留したトナーがベルトクリーニング装置21により除去される。
このように構成されたプリンタ60は、4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8BKを中間転写ベルト7aに対向して配設して中間転写ベルト7a上に順次各色のトナー像を重ね転写するため、1つの作像手段と4色の現像装置とを備え中間転写ベルト上にトナー像を重ねて転写した後に用紙に転写する形式のプリンタと比して、作像時間を大幅に短縮することが可能となる。また、装置本体1の上部に排紙トレイ25を有しているので、装置本体1から排紙トレイ25が周囲に突出することがなく、設置面積及び占有面積を小さくすることが可能となる。
以上の説明は、用紙29上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部8の各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの何れか1つを使用して単色画像を形成したり、2色または3色の画像を形成したりすることも可能である。また、本実施形態で示すプリンタ60を用いてモノクロ画像を形成する場合には、作像ユニット8BKの感光体ドラム10上にのみ静電潜像を形成し、作像ユニット8BKにより現像して用紙29に転写した後、定着手段22によって定着させればよい。
次に、シート材排出装置30の構成について説明する。
シート材排出装置30は、図3及び図4に示すように、用紙搬送方向Xと直交する用紙幅方向である回転軸方向Yに用紙29を挟持する回転体対31,32,33を有しており、各回転体対31,32,33の回転により用紙29を排出する。回転体対32は回転軸方向Yのほぼ中央に配置され、各回転体対31,33は回転体対32の左右に位置する用紙29の通過領域内に配置されている。
回転体対32は、回転軸方向Yに向けて鼓形状に形成された下ローラである鼓形状回転体320と回転軸方向Yに向けて太鼓形状に形成された上ローラである太鼓形状回転体321とを有している。鼓形状回転体320はシート材排出装置30の基部となるフレーム36に取り付けられたブラケット44に支持された支軸47によって回転自在に支持されており、太鼓形状回転体321はフレーム36に回転自在に支持された回転軸としての駆動軸34に取り付けられている。鼓形状回転体320はその外周面に曲凹部320Aを、太鼓形状回転体321はその外周面に曲凸部321Aをそれぞれ有しており、各回転体320,321はそれぞれの外周面を対向配置されている。
鼓形状回転体320は太鼓形状回転体321よりも回転軸方向長さが長く形成されており、その太鼓形状回転体321と対向しない両方の端部320B,320Cには凹凸部を有する凹凸回転体37,38が設けられている。凹凸回転体37,38は、鼓形状回転体320と一体的に形成されていても別個に形成されていてもよく、鼓形状回転体320と同軸となるように軸47に取り付けられている。
回転体対31は、円柱形状を呈する円柱形状回転体310,311を有しており、回転体対33も同様の円柱形状回転体330,331を有している。下ローラである円柱形状回転体310はフレーム36に取り付けられたブラケット43に支持された支軸46によって回転自在に支持され、上ローラである円柱形状回転体311は駆動軸34に取り付けられており、各回転体310,311は互いに対向配置されている。下ローラである円柱形状回転体330はフレーム36に取り付けられたブラケット45に支持された支軸48によって回転自在に支持され、上ローラである円柱形状回転体331は駆動軸34に取り付けられており、各回転体330,331は互いに対向配置されている。各回転体310,330は、その回転軸方向長さが各回転体311,331よりも長くなるように形成されており、本実施形態において、その両端部には凹凸回転体37,38と同様の部材は設けられていない。
各ブラケット43,44,45の下面とフレーム36との間には板ばね40,41,42が介装されており、この付勢力によって各回転体310,320,330が対向する各回転体311,321,331に所定の圧接力で圧接されている。板ばね40,41,42の付勢力は、板ばね41が他の板ばね40,42よりも大きくなるように設定されており、これにより回転体対32による用紙29の挟持力が他の回転体対31,33による用紙29の挟持力よりも大きくなるように構成されている。
駆動軸34の一端には、図示しない駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達機構35が接続されており、用紙29の搬送時において駆動伝達機構35からの駆動力が伝達されることで駆動軸34が回転駆動されるように構成されている。この構成より、各回転体310,320,330は従動回転体となり、各回転体311,321,331は駆動回転体となる。
本実施形態における上ローラである各回転体311,321,331のうち、両端部に位置する両端上ローラとしての各回転体311,331の外側であってかつ同軸上である駆動軸34上には、円板状部材50,51が配設されている。各円板状部材50,51はそれぞれ同様の構成であり、以下、円板状部材50の構成のみを説明する。
本実施形態において、円板状部材50は、図5に示す円板53を2個一対として構成されている。円板53は、例えばアセタール樹脂等の弾性部材によって形成されており、その本体53aの中央には駆動軸34の直径よりも小径の孔部53bが形成されている。孔部53bの側方に位置する本体53aには、孔部53bの直径よりも小さい幅Wを有し三角溝53eを有する切欠部53cが形成されており、孔部53bの上方及び下方に位置する本体53aには2箇所の切欠溝53dが形成されている。孔部53bを介して切欠部53cと対向する位置には、他の円板53の切欠部53cに嵌合可能な突出部53fが本体53aと一体的に設けられている。突出部53fには、他の円板53との嵌合を容易化するための面取部53gが2箇所設けられていると共に、他の円板53の三角溝53eに係合する三角突起53hが形成されている。
一方、円板53が取り付けられる支軸34は、図6に示すように、各円板53の取付部位に周溝34aが形成されている。周溝34aは、その軸部の直径が孔部53bの直径よりも小さくかつ切欠部53cの幅Wよりも大きくなるように形成されており、その幅W1は円板状部材50の幅よりも若干大きくなるように形成されている。
上述の構成より、一方の円板53を、切欠部53cを拡開しつつ周溝34aに嵌合させ、他方の円板53を、一方の円板53とは逆方向から同様に周溝34aに嵌合させ、三角突起53hと三角溝53eとが係合すべく各円板53を互いに押し込むことにより、図7に示すように支軸34に対して各円板53が一体的かつ空転自在に取り付けられ、円板状部材50が形成される。本実施形態では、2個の円板53を1対として各円板状部材50,51を構成したが、1個の円板53によって円板状部材50,51を構成してもよい。
上述した構成のプリンタ60において、本発明者は各円板状部材50,51を駆動軸34上の様々な位置に配設して用紙29の排出性能を調査した。その結果、各回転体311,331の外端部から円板状部材50,51の取付位置中央までの距離をx、各回転体311,331の外端部から排出される用紙29の端部までの距離をA(図4に一方のみを示す)としたときに、x≦(A/2)の位置に円板状部材50,51を設けると、円板状部材50,51と用紙29との接触位置を基準として再び湾曲が生じてしまうことが判明した。また、x≧(3A/4)の位置に円板状部材50,51を設けると、端部の引っかかりによって用紙29の端部に耳折れが発生してしまうことが判明した。上述した各範囲に含まれない(A/2)<x<(3A/4)の範囲に円板状部材50,51を配設することにより、用紙29にダメージを与えることなく用紙29の端部での湾曲の発生を抑制することができ、良好に排紙を行うことが確認された。
このことより、各回転体311,331の外側かつ同軸上に、駆動軸34に対して空転自在な円板状部材50,51を配設し、その配設位置を、各回転体311,331の外端部から円板状部材50,51の取付位置中央までの距離をx、各回転体311,331の外端部から排出される用紙29の端部までの距離をAとしたときに(A/2)<x<(3A/4)の範囲とすることにより、用紙29にダメージを与えることなく用紙29の端部での湾曲の発生を抑制することができ、良好に排紙を行うことが可能となる。
また、本発明者は各円板状部材50,51の直径を変化させて用紙29の排出性能を調査した。その結果、円板状部材50,51の直径をL、各回転体311,331の直径をD(図4に一方のみを示す)としたときに、L≦Dの大きさでは用紙29に腰付けを行うことができないことが判明した。また、L≧1.4Dの大きさでは用紙29の各回転体311,331の外端部との接触位置にしわやころ跡等のダメージが発生してしまうことが判明した。上述した各範囲に含まれないD<L<1.4Dの範囲に円板状部材50,51の直径を設定することにより、用紙29にダメージを与えることなく用紙29の端部での湾曲の発生を抑制することができると共に用紙29に対して腰付けを行うことができ、良好に排紙を行うことが確認された。
このことより、各回転体311,331の外側かつ同軸上に、駆動軸34に対して空転自在な円板状部材50,51を配設し、その直径Lを、各回転体311,331の直径をDとしたときにD<L<1.4Dの範囲とすることにより、用紙29にダメージを与えることなく用紙29の端部での湾曲の発生を抑制することができると共に用紙29に対して腰付けを行うことができ、良好に排紙を行うことが可能となる。
上記実施形態では、シート材排出装置30をフルカラープリンタ60に適用した例を示したが、シート材排出装置30が適用可能な画像形成装置はプリンタに限られず、ファクシミリ、電子写真式複写装置、プロッタ、印刷装置、これらの複合機、レシート等の印字されたシート材を排出する各種装置に適用することも可能である。
本発明の一実施形態を採用した画像形成装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態を採用した画像形成装置の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に用いられるシート材排出装置の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に用いられるシート材排出装置の概略側面図である。 本発明の一実施形態に用いられる円板の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に用いられる円板状部材の取付状態を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる円板状部材を示す概略斜視図である。
符号の説明
29 シート材(用紙)
30 シート材排出装置
31,32,33 回転体対
34 回転軸(駆動軸)
34a 周溝
50,51 円盤状部材
53b 孔部
53c 切欠部
53f 突出部
60 画像形成装置(フルカラープリンタ)
310,330 下ローラ(円柱状回転体)
311,331 両端上ローラ(円柱状回転体)
320 下ローラ(鼓形状回転体)
321 上ローラ(太鼓形状回転体)
A 両端上ローラの外端部から搬送されるシート材端部までの距離
D 両端上ローラの直径
L 円板状部材の直径
x 両端上ローラの外端部から円板状部材の取付位置中央までの距離

Claims (8)

  1. 回転軸上に複数設けられた上ローラ及びこれと対向して配置された下ローラとからなる回転体対により、搬送されてくるシート材を挟持して排出するシート材排出装置において、
    両端部に位置する両端上ローラのそれぞれの外側かつ同軸上に空転可能な円板状部材を有することを特徴とするシート材排出装置。
  2. 請求項1記載のシート材排出装置において、
    前記円板状部材は、前記両端上ローラの外端部からその取付位置中央までの距離をx、前記外端部から搬送されるシート材端部までの距離をAとしたときに、(A/2)<x<(3A/4)を満足する位置にそれぞれ取り付けられることを特徴とするシート材排出装置。
  3. 請求項2記載のシート材排出装置において、
    前記円板状部材は、前記回転軸に形成された周溝に緩く嵌合していることを特徴とするシート材排出装置。
  4. 請求項3記載のシート材排出装置において、
    前記円板状部材は、前記周溝に緩く嵌合する孔部と、前記周溝の直径よりも小さい幅を有し前記周溝に前記孔部を嵌合する際に拡開される切欠部とを有することを特徴とするシート材排出装置。
  5. 請求項4記載のシート材排出装置において、
    前記円板状部材は、2個1対として前記周溝に取り付けられる際に互いの前記切欠部に嵌合する突出部を有することを特徴とするシート材排出装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載のシート材排出装置において、
    前記円板状部材は、その直径をL、前記両端上ローラの直径をDとしたときに、D<L<1.4Dを満足するように構成されていることを特徴とするシート材排出装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載のシート材排出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 回転軸上に複数設けられた上ローラ及びこれと対向して配置された下ローラとからなる回転体対により、搬送されてくるシート材を挟持して排出するシート材排出方法において、
    両端部に位置する両端上ローラのそれぞれの外側かつ同軸上に設けられた空転可能な円板状部材により排出される前記シート材の両端部の湾曲を抑制することを特徴とするシート材排出方法。
JP2004344683A 2004-11-29 2004-11-29 シート材排出方法及びシート材排出装置及び画像形成装置 Pending JP2006151588A (ja)

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