JP2006151454A - 蓋付き容器 - Google Patents

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健彦 内田
Masayoshi Hatanaka
雅好 畑中
隆司 ▲高▼山
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Abstract

【課題】 蓋が着脱自在でかつ容易に開くことができ、しかも使用性の面で優れているだけでなく、製造コストの低減を図ることができる蓋付き容器を提供すること。
【解決手段】 容器本体1と開閉自在な蓋2とを備えてなる蓋付き容器であって、前記容器本体1と蓋2とが別体であり、蓋2の側方に延びる連設部11に挿通穴12を設けるとともに、この挿通穴12の周縁に挿通穴12の内側に向かって突出する一対の軸部13を設け、また、前記挿通穴12を挿通し前記一対の軸部13が嵌め込まれる軸受け部7を容器本体1の側方に連設し、前記軸受け部7に嵌め込まれた状態の一対の軸部13を軸として蓋2が容器本体1に対して回動するように構成してある。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、綿球やガーゼなどを収容するために用いられる蓋付き容器に関する。
例えば医療現場で用いられる綿球やガーゼなどを収容する従来の容器として、底壁部およびこの底壁部の周縁から上方に向けて連設された側壁部を有する容器本体と、この容器本体にヒンジ部を介して連設された蓋とを備えたものがある。
しかし、上記従来の容器は、容器本体と蓋とを一体成形していたので、蓋が不要な場合にその蓋を容器本体から簡単に切り離すことができず、また、一度切り離した蓋は元に戻せなかった。さらに、容器本体の強度に比べて蓋の強度は小さくてよいのにもかかわらず、両者を一体成形していたので容器本体と蓋の厚みがほぼ同一であり、蓋に用いる部分の材料費が無駄になるという問題もあった。
また、蓋が開いた状態の従来の容器に少しの振動等が加わると、これによって蓋が閉じてしまうことがあり、使い勝手が悪いという問題もあった。
その上、医療現場において医師や看護師が従来の容器から綿球やガーゼなどを取り出す場合、片手で容器本体の側壁部を持ち、もう片方の手で蓋を開かなければならず、片手が塞がっていたりすると綿球やガーゼなどをすぐに取り出せないので、傷の消毒・手当てなど種々の作業の効率が低下していた。
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、蓋が着脱自在でかつ容易に開くことができ、しかも使用性の面で優れているだけでなく、製造コストの低減を図ることができる蓋付き容器を提供することである。
上記目的を達成するために、第1発明の蓋付き容器は、容器本体と開閉自在な蓋とを備えてなる蓋付き容器であって、前記容器本体と蓋とが別体であり、蓋の側方に延びる連設部に挿通穴を設けるとともに、この挿通穴の周縁に挿通穴の内側に向かって突出する一対の軸部を設け、また、前記挿通穴を挿通し前記一対の軸部が嵌め込まれる軸受け部を容器本体の側方に連設し、前記軸受け部に嵌め込まれた状態の一対の軸部を軸として蓋が容器本体に対して回動するように構成してある(請求項1)。
ここで、前記軸部は下側に凹んだ凹入部を有しているのが望ましい(請求項2)。
また、蓋が適宜の角度開いたときに挿通穴の周縁と軸受け部またはその近傍とが当接し、蓋の開きを規制するように構成されているのが好ましい(請求項3)。
また、上記目的を達成するために、第2発明の蓋付き容器は、容器本体と開閉自在な蓋とを備えてなる蓋付き容器であって、前記容器本体と蓋とが別体であり、スリットが形成された第一フランジ部分を容器本体に設け、前記スリットに上方から挿入される第二フランジ部分を蓋に設けてあることを特徴としている(請求項4)。
請求項1に係る発明では、一対の軸部を軸受け部に嵌め込むだけで蓋を着脱自在に容器本体に取り付けることができ、しかも、前記軸部と軸受け部とで形成されるヒンジによって蓋を開閉自在とすることができる蓋付き容器が得られる。また、容器本体と蓋とを別体としているので、例えば、容器本体に比べてそれほど高い強度が必要とされない蓋を薄く成形することで、蓋にかかる材料費を可及的に低く抑えることができ、ひいては蓋付き容器の製造コストの低減を図ることができる。その上、真空成形または圧空成形によって成形することができるので、これによっても蓋付き容器の製造コストが安価となる。
また、蓋を容器本体から分離自在としているので、例えば、蓋を外して容器本体のみを用いるということもでき、それだけ種々の利用に対応可能な極めて応用性・汎用性の高い蓋付き容器となっている。
請求項2に係る発明では、下側に凹んだ凹入部を設けることにより、軸部の強度が大きくなるとともに、軸部が軸受け部から抜けにくい構造となる。
請求項3に係る発明では、蓋が開く角度を適宜に設定することができるので、例えば、蓋が開きすぎて邪魔になったり容器が倒れてしまう等の不都合が生じることを確実に防止することができる。
請求項4に係る発明では、第二フランジ部分をスリットに挿入するだけで蓋を着脱自在に容器本体に取り付けることができ、しかも、前記スリットを有する第一フランジ部分と前記第二フランジ部分とで形成されるヒンジによって蓋を開閉自在とすることができる蓋付き容器が得られる。また、容器本体と蓋とを別体としているので、例えば、容器本体に比べてそれほど高い強度が必要とされない蓋を薄く成形することで、蓋にかかる材料費を可及的に低く抑えることができ、ひいては蓋付き容器の製造コストの低減を図ることができる。その上、真空成形または圧空成形によって成形することができるので、これによっても蓋付き容器の製造コストが安価となる。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明と同様に、蓋を容器本体から分離自在としているので、例えば、蓋を外して容器本体のみを用いるということもでき、それだけ種々の利用に対応可能な極めて応用性・汎用性の高い蓋付き容器となっている。
ここで、請求項4に係る発明では、前記スリットの長さを第二フランジ部分の幅に対応させることで、第二フランジ部分を有する蓋がスリットの長さ方向にずれるのを確実に防止することができ、蓋の開閉がスムーズとなる。
図1〜図10は、この発明の第1の実施の形態を示す。まず、図1および図2は、前記蓋付き容器の容器本体31の構成を概略的に示す平面図および側面図、図3および図4は、この実施の形態に係る蓋付き容器の蓋32の構成を概略的に示す平面図および正面図である。
図1〜図4に示すように、この実施の形態に係る蓋付き容器を構成する蓋1および容器本体2は別体で、それぞれ、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの弾性に富む合成樹脂からなり、真空成形または圧空成形によって形成される一部材よりなる。なお、容器本体1、蓋2は例えば紙によって成形されていてもよい。
詳述すると、図1および図2に示すように、前記容器本体1は、平面視ほぼ円形状の底壁部3と、この底壁部3の周縁からほぼ上方に向けて連設された側壁部4とを備え、側壁部4の上方は開放されている。また、側壁部4の上端に、側方に向けて延びる折り返し部5が連設され、さらに、この折り返し部5の外周縁に、下方に向けて延びる垂下壁部6が連設されている。そして、この垂下壁部6の途中には側方に向けて延びる段部6aが設けられているとともに、垂下壁部6の一側部には、他の部分よりも側方に突出する状態で軸受け部7が形成されている。
また、図1および図2において、8は側壁部4に設けられた目盛りであり、例えば、5cc間隔あるいは10cc間隔など所定量間隔となるように刻まれている。すなわち、目盛り8によって、容器本体1内に所定量の液体を収容することが容易となっている。
一方、前記蓋2は、平面視ほぼ円形状の部材で、天井部9と、この天井部9の周縁から下方に向けて延び、容器本体1の垂下壁部6の外周面に当接可能な周壁部10とを備えている。また、この周壁部10の一側部には、他の部分よりも側方に延びる連設部11が設けられ、この連設部11に、挿通穴12と、この挿通穴12の周縁に挿通穴12の内側に向かって突出する一対の軸部13とが設けられている。なお、14は周壁部10の他側部に設けられ、他の部分よりも少しだけ側方に突出した突出部分である。
そして、この実施の形態の蓋付き容器は、蓋2の挿通穴12に容器本体1の軸受け部7を挿通し、一対の軸部13を軸受け部7に嵌め込むことにより、蓋2を容器本体1に着脱自在に取り付けることができ、しかも軸受け部7と一対の軸部13とから形成されるヒンジによって蓋2が開閉自在となるように構成されている。すなわち、前記軸受け部7に嵌め込まれた状態の一対の軸部13を軸として蓋2が容器本体1に対して回動するように構成されている。
以下、この実施の形態の蓋付き容器の要部の構成について詳述する。
まず、前記軸受け部7は、図1、図5および図7に示すように、椀状に凹み、前記一対の軸部13が軸まわりに回動可能に当接する当接部分7aを有している。なお、図1および図6において、15は段部6aにおいて軸受け部7に連なる部分に上向きに凸となるように設けた補強リブである。
前記連設部11は、図3に示すように、ほぼコ字形状の外枠16を有し、この外枠16の内側に一段下がった状態で内枠17が設けられており(図4、図8および図9参照)、この内枠17の中央部に前記挿通穴12が形成されている。なお、外枠16には、図3、図4、図8および図9に示すように、下向きに凸となっている補強リブ16aが設けられている。
また、前記連設部11に設けられた軸部13は、図4、図8および図9に示すように、下側に凹んだ凹入部13aを有している。そして、この凹入部13aを設けたことにより、軸部13の強度が大きくなるとともに、軸部13が軸受け部7から抜けにくくなっている。さらに、図3、図4および図9に示すように、内枠17の各凹入部13a近傍には、凹入部13aを挟むようにして傾斜部分18が設けられており、内枠17において凹入部13aが最も低い位置にあるように構成されている。
一方、蓋2を閉じた状態に保てるように、図3および図10に示すように、蓋2の周壁部10の適宜の位置(この実施の形態では2か所)には、内側に凸となった当接部分10aが設けられている。すなわち、容器本体1の垂下壁部6の外面に前記当接部分10aが当接することにより、蓋2が閉じた状態に保たれるのであり、このときの当接力は、連設部11の先端部を下方に押し下げたときに蓋2を開くことができる程度に小さく設定される。
また、この実施の形態の蓋付き容器は、蓋2が閉じた状態から適宜の角度(90°〜180°の範囲内の角度であり、この実施の形態では約120°)開くまでの間、前記軸部13を軸にした蓋2の回動が妨げられないように、挿通穴12を設けて軸受け部7を回避する構造としてある。そして、蓋2が前記適宜の角度開いたときには、挿通穴12の周縁を形成する内枠17と軸受け部7またはその近傍とが当接し、蓋2の開きを規制するように構成されている。
上記の構成からなる蓋付き容器では、閉じた状態の蓋2を開けるには、蓋2の連設部41の先端部を押し下げるだけでよく、これにより、蓋2が適宜の角度だけ開いた状態となり、反対に、適宜の角度開いた状態の蓋2を閉じるには、蓋2を容器本体1の上端部に押さえつけるだけでよい。
図11〜図18は、この発明の第2の実施の形態を示す。まず、図11は、この発明の第2の実施の形態に係る蓋付き容器の構成を概略的に示す斜視図であり、この図において、31は容器本体、32は蓋である。そして、容器本体31、蓋32は別体で、それぞれ、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの弾性に富む合成樹脂からなり、真空成形または圧空成形によって形成される一部材よりなる。なお、容器本体31、蓋32は例えば紙によって成形されていてもよい。
詳述すると、前記容器本体31は、平面視ほぼ円形状の底壁部33と、この底壁部33の周縁からほぼ上方に向けて連設された側壁部34とを備え、側壁部34の上方は開放されている。また、側壁部34の上端に、側方に向けて延びる折り返し部35が連設され、さらに、この折り返し部35の外周縁に、下方に向けて延びる垂下壁部36が連設されている。そして、この垂下壁部36の下端に、側方に向けて延びるフランジ部37が連設され、このフランジ部37の一側部には、他の部分よりも側方に突出し、直線状のスリット(切り込み)38を有する第一フランジ部分39が形成されている。
40は側壁部34に設けられた目盛りであり、例えば、5cc間隔あるいは10cc間隔など所定量間隔となるように刻まれている。すなわち、目盛り40によって、容器本体31内に所定量の液体を収容することが容易となっている。
一方、前記蓋32は、平面視ほぼ円形状の部材で、その中央部分が凹んでいる天井部41と、この天井部41の周縁から下方に向けて延び、容器本体31の垂下壁部36の外周面に当接可能な周壁部42と、この周壁部42の下端から側方に向けて延びるフランジ部43とを備えている。また、このフランジ部43の一側部には、他の部分よりも側方に突出し、前記第一フランジ部分39のスリット38に挿入される第二フランジ部分44が形成されている。なお、45はフランジ部43の他側部に設けられ、他の部分よりも少しだけ側方に突出した突出部分である。
そして、この実施の形態の蓋付き容器は、第一フランジ部分39のスリット38に第二フランジ部分44を挿入することによって蓋32を容器本体31に着脱自在に取り付けることができ、しかも第一フランジ部分39と第二フランジ部分44とから形成されるヒンジによって蓋32が開閉自在となるように構成されている。
図12は、スリット38に第二フランジ部分44を挿入した状態の蓋付き容器の要部の構成を概略的に示す説明図である。この図12と図11とに示すように、第二フランジ部分44には、スリット38に挿入される部分(スリット38への挿入時に第一フランジ部分39よりも下側に位置する部分)と挿入されない部分(スリット38への挿入時に第一フランジ部分39よりも上側に位置する部分)とに係止用凹凸としての凹部46、凸部47、凸部48および凸部49が設けられ、各係止用凹凸46〜49は第二フランジ部分44のスリット38中に位置する部分Aに近接している。そして、これら係止用凹凸によって第二フランジ部分44がスリット38に係止するように構成されている。
なお、凹部46、凸部47,48は第二フランジ部分44におけるスリット38に挿入される部分に設けられ、下方に凹んだ凹部46を挟む位置に、上方に凸となった凸部47,48が配置されている。さらに、凹部46、凸部47,48は、スリット38への第二フランジ部分44の挿入を行いやすくするためのガイド面Gと、スリット38に挿入した状態の第二フランジ部分44がスリット38から容易に抜けることを防止するための係止面Kとを有している。
また、凸部49は第二フランジ部44におけるスリット38に挿入されない部分に設けられ、上方に凸となっている。さらに、凸部49も、前記係止面Kを有している。
一方、第一フランジ部分39に、前記係止用凹凸46〜49を避けるための回避用凹凸としての凸部50、51、52が設けられている。そして、これらの回避用凹凸50〜52を設けたことによって、蓋32の開閉を支障なく行うことができる。すなわち、回避用凹凸50〜52を設けていない場合、蓋32を閉じようとしたときに、凸部47,48が第一フランジ部分39の下面に当接するので、蓋32が閉じなくなるおそれがあり、また、蓋32を開けようとしたときに、凹部46が第一フランジ部分39の下面に当接するので、蓋32が良好に開かないおそれがある。しかし、前記蓋付き容器は、蓋32を閉じるときに凸部47,48を進入させるための凸部50,51を有し、また、蓋32を開けるときに凹部46を進入させるための凸部52を有しているので、上記のようなおそれがなく、良好に蓋32の開閉を行うことができる。
なお、凸部47を進入させるための凸部50は凸部47とほぼ同じかそれよりも大きく形成され、同様に、凸部48を進入させるための凸部51は凸部48とほぼ同じかそれよりも大きく形成され、また、凹部46を進入させるための凸部52は凹部46とほぼ同じかそれよりも大きく形成されている。さらに、蓋32を閉じたときに凸部52を凸部49内に進入させることができるように、凸部49は凸部52と同じかそれよりも大きく形成されている。
また、図12、図13および図14に示すように、第一フランジ部分39において、スリット38の外側縁部53が他の部分よりも若干下がっている。
さらに、図15に示すように、第二フランジ部分44の周縁には、強度を上昇させるための平面視ほぼU字形状のリブ54が設けられており、また、このリブ54の内側に適宜の間隔をおいてもう一つ平面視ほぼU字形状のリブ55が設けられている。
また、図16に示すように、蓋32が閉じているときに、第二フランジ部分44の先端部56が第一フランジ部分39よりも側方に突出しており、この先端部56を例えば指で押し下げることにより、図17に示すように、蓋32が開くように構成してある。
ここで、前記蓋32の開閉動作に伴って、第一フランジ部分39におけるスリット38の外側縁辺57(図12参照)が内側縁辺58(図12参照)よりも上方に位置する第一状態と、内側縁辺58が外側縁辺57よりも上方に位置する第二状態とに切り換わる。そして、蓋32が少しだけ(鋭角に)開いた状態(図17において実線で示す状態)では、第二フランジ部分44により外側縁辺57が持ち上げられ、かつ内側縁辺58が押し下げられて前記第一状態となり、蓋32が大きく(鈍角に)開いた状態(図17において二点鎖線で示す状態)では、第二フランジ部分44により外側縁辺57が押し下げられ、かつ内側縁辺58が持ち上げられて前記第二状態となるように構成されている。なお、第一状態と第二状態との切り換えは、第一フランジ部分39および第二フランジ部分44の材料自体が備えた弾性に基づきその歪みを利用して行われ、また、前記切り換えは、蓋32が開閉動作によって例えばほぼ垂直に立ったときに自動的にかつほぼ瞬間的になされるように構成されている。
そして、蓋32を閉じたときは上記第一状態となっており、このとき、蓋32にはこれを持ち上げて少しだけ開いた状態とするような力がかかる。従って、蓋32を閉じた状態に保てるように、容器本体31の垂下壁部36に内側に凹んだ被係止部分59を設けるとともに、蓋32の周壁部42に前記被係止部分59に係止する係止部分60を設けている。なお、被係止部分59に対する係止部分60の係止力は、上述した蓋32を持ち上げようとする力より大きく、かつ第二フランジ部分44の先端部56を下方に押し下げたときに蓋32を開くことができる程度に小さく設定される。
上述のように、閉じた状態の蓋32を開けるには、第二フランジ部分44の先端部56を押し下げるだけでよく、これにより、前記被係止部分59と係止部分60との係止が解除され、蓋32が開いた状態となり、反対に、開いた状態の蓋32を閉めるには、蓋32を容器本体31の上端部を覆うように押さえるだけでよく、これにより、前記被係止部分59に係止部分60が係止し、蓋32が閉じた状態となる。
上記の構成からなる蓋付き容器では、第二フランジ部分44にリブ54,55を設けて強度の向上を図っているので、蓋32を開く際に先端部56の押し下げ操作を支障なく繰り返し行うことができる。
また、前記蓋付き容器は、蓋32を取り外して容器本体31のみを用いることができる。この場合、側壁部34に目盛り40を設けているので、例えば、容器本体31を採尿容器などとして用いることができる。
さらに、前記蓋付き容器では、蓋32の開閉動作に伴って、第一フランジ部分39におけるスリット38の外側縁辺57が内側縁辺58よりも上方に位置する状態(第一状態)と、内側縁辺58が外側縁辺57よりも上方に位置する状態(第二状態)とに切り換わる。そして、例えば、蓋32が閉じた状態あるいは少しだけ開いた状態では、第二フランジ部分44が第一状態にある外側縁辺57および内側縁辺58により保持され、蓋32が大きく開いた状態では、第二フランジ部分44が第二状態にある外側縁辺57および内側縁辺58により保持されるように構成することにより、蓋32を開けた状態としたときに、仮に少しの振動等が加わったとしても、これによって蓋32が閉じてしまうことがなく、使用性の面で非常に優れたものとなっている。
また、前記蓋付き容器では、係止用凹凸46〜49を設けたことにより、第二フランジ部分44がスリット38から抜けるのを確実に防止することができ、また、係止用凹凸46〜49の第一フランジ部分39への当接によって蓋32の開閉に支障が生じるのを、第一フランジ部分39に回避用凹凸50〜52を設けたことによって確実に防止することができる。
また、前記蓋付き容器では、第二フランジ部分44の先端部56を押し下げるだけで蓋32を容易に(例えば片手で)ワンタッチで開くことができる。従って、例えば、蓋付き容器内の綿球やガーゼなどの内容物を片手だけで簡単に取り出すことができ、ひいては綿球やガーゼなどを用いて行う傷の手当て・消毒など種々の作業の効率の向上を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施の形態に限られず、種々に変形して実施することができる。例えば、係止用凹凸46〜49および回避用凹凸50〜52を設ける代わりに、第二フランジ部分44の左右に切り込み部分(図示していない)を設け、この切り込み部分がスリット38の左右縁に係止するように構成してあってもよい。
また、リブ54,55を設ける構成に代えて、例えば、第二フランジ部分44の周縁部を波板状とすることにより、第二フランジ部分44の強度を向上させてもよい。
さらに、上記実施の形態では、蓋32が少しだけ開いた状態のときに第一状態となるように構成しているが、これに代えて、例えば、第一フランジ部分39をその先端側ほど上側に位置するように傾斜させ(少なくとも内側縁辺58付近および外側縁辺57付近を、前記先端部56に近くなるほど上方に位置するように傾斜させ)、蓋32がほぼ完全に閉まったときに第一状態となるように構成してもよい。
また、第二フランジ部分44の先端部56を押し下げる代わりに突出部分45を持ち上げることによって蓋32を開けてもよく、この場合、突出部分45を設ける位置は、フランジ部43の他側部に限られず、蓋32を開けることができればフランジ部43のいずれの場所に設けてもよい。
また、蓋32が大きく開いた状態のときに、第二フランジ部分44の凸部47,48内に進入する下方に凹んだ凹部(図示していない)を第一フランジ部分39に設けてもよく、この場合には、大きく開いた状態の蓋32のがたつきを確実に防止することができる。
この発明の第1の実施の形態に係る蓋付き容器の容器本体の構成を概略的に示す平面図である。 前記容器本体の構成を概略的に示す側面図である。 前記蓋付き容器の蓋の構成を概略的に示す平面図である。 前記蓋の構成を概略的に示す正面図である。 図1のA−A線縦断端面図である。 図1のB−B線縦断端面図である。 図1のC−C線縦断端面図である。 図3のD−D線縦断端面図である。 図3のE−E線縦断端面図である。 図3のF−F線縦断端面図である。 この発明の第2の実施の形態に係る蓋付き容器の構成を概略的に示す斜視図である。 スリットに第二フランジ部分を挿入した状態の前記蓋付き容器の要部の構成を概略的に示す説明図である。 容器本体の構成を概略的に示す平面図である。 図13のX−X線断面図である。 蓋の構成を概略的に示す平面図である。 蓋が閉まった状態の蓋付き容器の構成を概略的に示す説明図である。 蓋が開いた状態の蓋付き容器の構成を概略的に示す説明図である。 被係止部および係止部の構成を概略的に示す要部拡大縦断面図である。
符号の説明
1 容器本体
2 蓋
7 軸受け部
11 連設部
12 挿通穴
13 軸部
31 容器本体
32 蓋
38 スリット
39 第一フランジ部分
44 第二フランジ部分

Claims (4)

  1. 容器本体と開閉自在な蓋とを備えてなる蓋付き容器であって、前記容器本体と蓋とが別体であり、蓋の側方に延びる連設部に挿通穴を設けるとともに、この挿通穴の周縁に挿通穴の内側に向かって突出する一対の軸部を設け、また、前記挿通穴を挿通し前記一対の軸部が嵌め込まれる軸受け部を容器本体の側方に連設し、前記軸受け部に嵌め込まれた状態の一対の軸部を軸として蓋が容器本体に対して回動するように構成してあることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 前記軸部が、下側に凹んだ凹入部を有している請求項1に記載の蓋付き容器。
  3. 蓋が適宜の角度開いたときに挿通穴の周縁と軸受け部またはその近傍とが当接し、蓋の開きを規制するように構成されている請求項1または2に記載の蓋付き容器。
  4. 容器本体と開閉自在な蓋とを備えてなる蓋付き容器であって、前記容器本体と蓋とが別体であり、スリットが形成された第一フランジ部分を容器本体に設け、前記スリットに上方から挿入される第二フランジ部分を蓋に設けてあることを特徴とする蓋付き容器。
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