JP5128926B2 - 容器の蓋 - Google Patents
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Description
また、子蓋を蓋本体の天板面内で回動可能にして取り付けたものでは、子蓋を起立状態に維持することができず、ティシュ取り出し時に開口部側に不用意に倒れ込むなどして取り出しに邪魔になるという不具合があった。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、天板の中央に開口部を有して容器に取り付けられる蓋本体と、前記蓋本体の前記開口部に着脱可能に被せ付けできる子蓋とを備え、蓋本体と子蓋とは、一端が前記蓋本体に第一曲げ部を介して連続し他端が前記子蓋に第二曲げ部を介して連続する連結板を間に配して一体に成形されていて、
前記連結板は、第一曲げ部から蓋本体の天板側に折り曲げられて天板に重ね合わせ状態にして固定され、
前記子蓋は、天板に固定された前記連結板に前記第二曲げ部を中心にして回動可能に設けられて、該子蓋が、前記蓋本体の前記開口部を開閉可能に覆っていて、
前記蓋本体の開口部の下には、中央に透孔を有し下面を上方に凸の球面凹形状にして前記透孔の周りの肉厚を薄形にしたゴム製パッキンが取り付けられていることを特徴とする容器の蓋であり、この容器の蓋を提供して上記課題を解消するものである。
また、上記発明は、上記連結板における蓋本体の天板側となる対向下面に蓋本体側に凸の下垂板が一体に設けられ、蓋本体の天板における前記連結板が重ね合わされる側となる対向上面に前記下垂板が嵌合する溝が設けられ、連結板の前記下垂板が蓋本体の前記溝に嵌合して、連結板が蓋本体に固定されていることが良好である。
また、上記発明は、連結板の下垂板と蓋本体の溝との上記嵌合により固定された前記連結板が、上記子蓋を、上記第二曲げ部を中心にして回動可能に支持するとともに、前記第二曲げ部は、上記子蓋が開口部への被せ付け位置に倒れ込むように連結板の前記固定によって蓋本体に対して定位置に位置決めされていることが良好であらう。
また、上記発明は、上記第二曲げ部は、子蓋の起立状態が維持可能に設けられていることが良好である。
また、上記発明は、上記蓋本体の天板は連結板が重ね合わされる部分に、前記連結板が位置する凹溝を有していて、連結板の両側面それぞれに一体の凸部が前記凹溝の両側面それぞれに位置する凹部に嵌合して、連結板が蓋本体に固定されていることが良好である。
また、上記発明は、蓋本体の上記凹溝に位置する連結板が、天板上面と面一にして蓋本体に固定されていることが良好である。
また、上記発明において、連結板の対応下面の下垂板が嵌合する上記溝は、蓋本体の下方には非貫通とされているものであることが良好である。
また、上記発明において、連結板の側面の凸部が嵌合する上記凹部は、蓋本体の下方には非貫通とされているものであることが良好である。
また、上記発明は、上記蓋本体の天面の一部分に、凹陥された指差し入れ凹部が設けられ、上記子蓋の一部分が前記指差し入れ凹部の上方に指差し入れ間隔を存して張り出していることが良好である。
また、上記発明において、上記蓋本体は、開口部の周りの天板下面に前記開口部を囲む環状のパッキン支持壁を有して、前記パッキン支持壁の内部に上記ゴム製パッキンが位置し、
前記パッキン支持壁に一体にした係止突起がゴム製パッキンに係止して、開口部を通した押し込みによるパッキン取り外しを可能にして支持していることが良好である。
また、上記発明において、上記ゴム製パッキンの透孔の周りの肉厚は、約0.8〜約1.2mmの範囲とし、ゴム製パッキンの硬度は、ショアー硬さで40A〜70Aの範囲であることが良好である。
また、上記発明において、上記開口部は円孔形状とされているとともに、上記ゴム製パッキンの上面は平坦面とされていることが良好である。
また、上記発明において、上記ゴム製パッキンの材質は、シリコンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレン系ゴム、ポリエチレンテレフタレート系ゴム、ウレタンゴムの内のいずれかの単体、若しくはこれら二種以上の複合材料であることが良好である。
請求項1の発明によれば、蓋本体と子蓋とが連結板を間に配して一体に成形されているため、この蓋本体と子蓋とをそれぞれ別成形してから組み合せる作業が省け、蓋の製造効率が向上するようになる。
また、第一曲げ部から連結板を蓋本体の天板側に倒し込むという簡易な構成で連結板を蓋本体の天面に重ね合わせているため、第一曲げ部自体を、セルフヒンジとして外部に大きく突出するものとすることがない。
また、連結板が蓋本体の天板に固定されていることから、蓋本体の天板の面内に位置する第二曲げ部を回動中心にして子蓋を蓋本体の開口部に被せ付けることができるようになる。
また、本蓋を取り付けた容器からウェットティシュを引き出す場合に、その容器内で広がっているウェットティシュが、パッキンの下面の球面凹形状の部分でまとめられて透孔に移動するようになり、ウェットティシュをスムーズに取り出すことができるようになる。
請求項2の発明によれば、連結板を蓋本体の天板に押し付けるという簡単な作業で蓋本体の天板の溝に連結板の下垂壁が嵌まり込んで連結板を固定できるようになる。
請求項3の発明によれば、開口部を子蓋で閉じるときに子蓋が正確に開口部への被せ付け位置に案内され、位置ずれを生じさせることなく子蓋で開口部を閉じることができる。よって、開口部の閉鎖作業が簡単にして確実に行なえるようになるものである。
請求項4の発明によれば、子蓋が起立した状態が第二曲げ部で維持できるので、開口部から容器内の収容物を取り出すときにその子蓋が邪魔になることがない。このように子蓋の起立状態を維持する第二曲げ部の構造としては、例えば、連結板の幅方向(子蓋の回動中心方向に沿った方向)に対向する辺側に折れ部を設けるとともに、前記両辺側の折れ部の間に開口を配し、前記折れ部の折れ中心位置より連結板厚さ方向で蓋本体側に偏倚した位置で、前記開口の前記折れ中心と直交する方向に連結片を渡して一体とした三点ヒンジとすることが可能である。
請求項5の発明によれば、連結板を蓋本体の天板に押し付けるという簡単な作業で蓋本体の天板の凹部に連結板の側面の凸部が嵌まり込んで連結板を固定できるようになる。また、連結板の長さ方向(蓋本体と子蓋とに連続する方向)での浮き上がりを確実に防止できる。
請求項6の発明によれば、連結板が蓋本体の天板と面一になっているので、蓋本体の外観を損なうことがない。
請求項7の発明によれば、本蓋を容器に取り付けた後での収容物の保存が良好になり、例えば、本蓋を取り付けた容器に収容物を入れた商品の流通段階や店舗での陳列時に収容物を変化させることなく安定して保存できる。
請求項8の発明によれば、本蓋を容器に取り付けた後での収容物の保存が良好になり、例えば、本蓋を取り付けた容器に収容物を入れた商品の流通段階や店舗での陳列時に収容物を変化させることなく安定して保存できる。
請求項9の発明によれば、開口部を閉じている子蓋を指先で簡単に上げることができる。また、指差し入れ凹部が設けられているため、指先を掛ける子蓋を蓋本体の天板の一般面から上方に突出させる必要がなく、蓋の外観が損なわれない。
請求項10の発明によれば、パッキンを簡単に蓋本体から取り外すことができ、パッキンだけを持ちながらそのパッキンの透孔に、容器側に収容されているウェットティシュなどを通す作業をすることができる。
請求項11の発明によれば、パッキン自体が柔軟性を有していて、容器にウェットティシュが収容されている場合、そのウェットティシュを透孔を通して引き出すときにスムーズな取り出しが行なえる。また、パッキンを蓋本体に取り付けたまま、蓋本体の裏面側からウェットティシュをコヨリ状に依って透孔に当てがいながら押し付けることで、透孔自体が拡径してウェットティシュを通し易くなる。これによってパッキンを外さない状態でもウェットティシュの通しが行なえる。
請求項12の発明によれば、容器側にウェットティシュが収容されている場合、そのウェットティシュを開口部のパッキンの透孔を通して引き出す際にパッキンが柔軟に変形して、ウェットティシュを引き出すときの引っ張り力が開口部周縁に伝わり難くなり、その開口部周辺の不用意な撓みを抑えることができる。さらに開口部の開口径を変更することによりゴム製パッキンの撓み度合いを変更することができるようになる。
請求項13の発明によれば、パッキンの成形素材として安価であり、よって、パッキンの成形コストを引き上げることがない。
図中1はウェットティシュを収容する容器に用いる例として示された蓋で、この蓋1から容器内に収容されているウェットティシュを引き出し、そのウェットティシュに入れられているミシン目でウェットティシュが切れて、程よく次のウェットティシュが少し出た状態で残るようにしているものである。
蓋1は図1と図2とに示されているように、上面視での外周形状を略円とした天板2の周辺に外周壁3が連続して前記外周壁3の内周に容器の口部に取り付けるための内ネジを備えた蓋本体4と、この蓋本体4の天板2の中央に位置して容器に収容のウェットティシュを引き出す部分となる開口部5に着脱可能に被せ付けできる子蓋6とを備えてなるものである。そして、蓋本体4と子蓋6とは、図示されているようにその両者の間に連結板7を配して合成樹脂材により一体に成形されている。
蓋本体4の天板2には、上記開口部5の周りに上面視形状を略楕円状とした中央凹陥部8がある。そして、この中央凹陥部8の一部分から天板2の辺部にかけて凹溝9が連続していて、凹溝9の外端となる天板2の外周位置で、一条の薄肉折り部を形成してなるセルフヒンジ形式の第一曲げ部10があり、この第一曲げ部10を介して上記連結板7の一端が連続している。
前記凹溝9は上記中央凹陥部8との連続部分から外端までの途中の位置で段付きされて外端まで段上がりした形状に設けられており、上段部分11が上記連結板7を第一曲げ部10から折り曲げて重ね合わせたときに連結板7が天板2の表面(最上面)と面一になる深さに設定されていて、この部分に連結板7が重ね合わされる。
上記上段部分11には、蓋本体4と子蓋6との連続方向と直交する方向が長手となる溝12が位置している。この溝12自体は有底であり、天板2に非貫通として形成されている。また、上段部分11の両側となる凹溝9の対向する両側面それぞれには、凹溝9の長手方向(連結板7の側辺に沿った方向)を長手とした凹部13が設けられている。この凹部13も、凹溝9の側面の位置で天板2を貫いているものではなく、非貫通とされている。なお。前記溝12、凹部13は連結板7を天板に固定するために用いられる部分であり、その説明は後述する。
上記連結板7にあっては、蓋本体4に第一曲げ部10を介して連続している一端とは反対側である他端に、第二曲げ部15を介して上記子蓋6が有する延長部16が連続している。延長部16は上記凹溝9の下段部分17の中に位置することができる幅寸法としている。
上記第二曲げ部15は子蓋6の蓋本体4での起立状態(後述)を維持できるようにした三点ヒンジ形式のものであって、連結板7の辺側それぞれに薄肉からなるセルフヒンジ形式の折れ部15aを設けるとともに、その両辺側の折れ部15aの間に開口を配し、その開口において、折れ部15aの折れ中心位置より連結板厚さ方向で連結板下面から蓋本体側に偏倚した位置で連結片15bを渡していて、前記折れ部15aの折れ中心と直交する方向となる前記連結片15bを連結板7と延長部16とに薄肉の折れ部を介して連続させている。第二曲げ部15を構成する三点ヒンジ自体は公知の構造である。
上述したように連結板7は第一曲げ部10から天板2側に折り曲げられて重ね合わせにより対向する凹溝9側の対向下面に、その重ね合わせ状態で蓋本体4側に凸となる下垂板18が一体に設けられていて、図3に示されているようにこの下垂板18は上記凹溝9の上記溝12に嵌合している。
このように、連結板7の天板側となる対向下面の下垂板18が、天板2の連結板7が重ね合わされた側の対向上面(上段部分11)に位置する溝12に嵌合することで、連結板7が蓋本体4に固定されており、連結板7が引き起こされることがないため、この連結板7の他端側にある上記第二曲げ部15が、蓋本体4の天板2における定位置に位置決めされた状態となり、前記第二曲げ部15を回動の中心とする子蓋6で上記開口部5を閉じるに際して、その子蓋6が開口部5への被せ付け位置に倒れ込んで開口部6を適正に閉じるように設けられている。
この実施の例において上記溝12と下垂板18との嵌合状態を一層確実なものとするための工夫が施されている。図4に示すように前記下垂板18には、この下垂板18の溝嵌合方向に沿った縦リブ19が下垂板18の両面に複数本ずつ配置されて一体に設けられている。なお、図4において片面側のみを示しているが、隠れた反対面側にも同じように縦リブが一体に設けられている。また、溝12の長手方向の上縁それぞれには溝内面側にして横リブ20が一体にして設けられている。
そして、溝12に下垂板18を嵌め入れた際に、前記縦リブ19と横リブ20とが摺接して潰れて互いに係止し合う無理嵌めとなるようにしている(図5)。なお、蓋1を形成する合成樹脂材の硬度が高い場合は潰れ代が少なく、硬度が低い場合には潰れ代が多くなるので、樹脂の硬度に応じて縦リブ19と横リブ20それぞれの突出高さを設定することが良好である。
また、上記連結板7の両辺の端面には、上記凹溝9の内側面にある上記凹部13に対応する位置にして連結板7の側辺に沿った凸部21が一体に設けられており、前記凸部21が前記凹部13に嵌合している。このように連結板7の側辺ぞれぞれに沿う前記凸部21が凹溝9の内側面の凹部13に嵌合することで、図6に示すように凹溝9に位置した連結板7が天板2の表面と面一にして固定されており、連結板7が天板2から上方に盛り上ることがなく蓋上面の外観を整えている。
上記下垂板18と溝12との嵌合、及び上記凸部21と凹部13との嵌合で連結板7が天板2に固定されているため、より一層上記第二曲げ部15が適正に位置決めされることとなり、子蓋6を開口部5に倒し込みすることでその子蓋6が適正に被せ付け位置に案内されることとなり、スムーズに開口部5を閉じることができる。
子蓋6は、上記中央凹陥部8に対応した形状に設けられており、開口部5を閉じるときにその中央凹陥部8に入り込み天板2と面一になった状態で開口部5に被せ付けられるようにしている。子蓋6の天板2側となる面には、開口部5の係止リング部22に対応した被せリング部23が設けられており、子蓋6を被せ付けたときに前記被せリング部23が係止リング部22に着脱可能に係止して開口部5を閉じるようにしている。
さらにこの子蓋6には上記指差し入れ凹部14の上方に指が差し入れできる間隔を存して張り出した鍔24が一体にして設けられており、子蓋6を開口部5に被せ付けたときに前記鍔24が指差し入れ凹部14の上に位置して天板2と面一になるようにしている。即ち、開口部5を閉じた時点では、鍔24を含めて子蓋6と連結板7とが天板2と面一な状態となっており、蓋の外観を損なうことがないようにしている。
また、一方、子蓋6は上記第二曲げ部15によって開口部5側に倒し込んだときにはその倒れ込み状態が維持され、子蓋6を起こしたときにはその子蓋6が天板2上で約90度を呈する起立状態に維持されるように設けられており、子蓋6を起こして後述するようにウェットティシュを開口部5から引き上げる際にその子蓋6が不用意に倒れ込むことがない。
そして、開口部閉じ状態の子蓋6を前記鍔24に指先をかけて起こすように回動させれば、第二曲げ部15を構成している三点ヒンジが有する角度維持機能よりある開角度を越えた時点で子蓋6が起立位置に自動的に回動することとなり、開き操作が簡単になる。勿論、子蓋6を倒し込む際にも開口部5に近付いた時点で自動的に子蓋6を開口部5側に倒れ込むようになり、開口部5の閉じ操作も容易になる。
上記開口部5の周りの天板2の下面には、開口部5を中心にしてこの開口部5を囲むように環状に連続したパッキン支持壁25が一体に設けられている。そして、前記パッキン支持壁25で囲まれた領域にゴム製パッキン26が下方から嵌め入れられて、開口部5を下方から閉じるように配置されており、パッキン支持壁25の下端内周に亘る突起27が係止して支持されている。前記突起27のゴム製パッキン26に対する係止度合いは、前記開口部5の上方からこの開口部5に指先を挿し入れてその指先を強く押し込むことでゴム製パッキン26が外れる程度のものとしており、蓋1を単体で取り扱う程度では脱落することなく、確実に開口部5の下に位置して開口部5を塞ぐ状態となるようにしている。
なお、開口部5は円孔であり、上述したように指先を通してゴム製パッキン26の押し出しが行なえるように開口径は約12mmから約20mmの範囲が良好である。
また、このゴム製パッキン26の下面は上方に凸の球面凹形状に設けられており、透孔28の周りが薄肉に成形されている。前記透孔28を下から上へと通るウェットティシュを引き上げるときに透孔自体が拡径するとともに、ウェットティシュにつれてよりよく透孔周りの部分が撓むことができるようにするために、その透孔28の周りの厚さを薄くしている。肉厚自体は特に限定されるものではないが、透孔28の周りの厚さを約0.8mmから約1.2mmの範囲とすることが良好である。
また、ゴム製パッキン26が十分な柔軟性を有していることから、ウェットティシュ収容商品として購入した使用者が最初にウェットティシュを取り出す場合、つぎの操作も行なうことができる。容器から蓋1を一旦取り外し、容器から引き出したウェットティシュの一部分を細く撚るなどして蓋本体4に取り付けられているゴム製パッキン26の透孔28に通すようにする。このとき指先で挟み持たれたウェットティシュを透孔28の部分に押し付けるようにすれば透孔28が簡単に拡開し、そのウェットティシュを通す作業が頗る簡単になる。このようにゴム製パッキン26を取り外さなくともウェットティシュの通しが行なえる。
さらに開口部5が円孔であって、上述のように開口部5の周縁でゴム製パッキン26を押さえ込むようにしていることと、ゴム製パッキン26の上面が平坦面であることから、開口部5自体の開口径を変更することで、ゴム製パッキン26のウェットティシュ引き上げ時の撓み度合いを変更させることができる。
2…天板
4…蓋本体
5…開口部
6…子蓋
7…連結板
9…凹溝
10…第一曲げ部
12…溝
13…凹部
15…第二曲げ部
18…下垂板
21…凸部
25…パッキン支持壁
26…ゴム製パッキン
27…突起
28…透孔
29…上面
Claims (13)
- 天板の中央に開口部を有して容器に取り付けられる蓋本体と、前記蓋本体の前記開口部に着脱可能に被せ付けできる子蓋とを備え、蓋本体と子蓋とは、一端が前記蓋本体に第一曲げ部を介して連続し他端が前記子蓋に第二曲げ部を介して連続する連結板を間に配して一体に成形されていて、
前記連結板は、第一曲げ部から蓋本体の天板側に折り曲げられて天板に重ね合わせ状態にして固定され、
前記子蓋は、天板に固定された前記連結板に前記第二曲げ部を中心にして回動可能に設けられて、該子蓋が、前記蓋本体の前記開口部を開閉可能に覆っていて、
前記蓋本体の開口部の下には、中央に透孔を有し下面を上方に凸の球面凹形状にして前記透孔の周りの肉厚を薄形にしたゴム製パッキンが取り付けられていることを特徴とする容器の蓋。 - 上記連結板における蓋本体の天板側となる対向下面に蓋本体側に凸の下垂板が一体に設けられ、蓋本体の天板における前記連結板が重ね合わされる側となる対向上面に前記下垂板が嵌合する溝が設けられ、
連結板の前記下垂板が蓋本体の前記溝に嵌合して、連結板が蓋本体に固定されている請求項1に記載の容器の蓋。 - 連結板の下垂板と蓋本体の溝との上記嵌合により固定された前記連結板が、上記子蓋を、上記第二曲げ部を中心にして回動可能に支持するとともに、
前記第二曲げ部は、上記子蓋が開口部への被せ付け位置に倒れ込むように連結板の前記固定によって蓋本体に対して定位置に位置決めされている請求項2に記載の容器の蓋。 - 上記第二曲げ部は、子蓋の起立状態が維持可能に設けられている請求項3に記載の容器の蓋。
- 上記蓋本体の天板は連結板が重ね合わされる部分に、前記連結板が位置する凹溝を有していて、連結板の両側面それぞれに一体の凸部が前記凹溝の両側面それぞれに位置する凹部に嵌合して、連結板が蓋本体に固定されている請求項1から4の何れか一項に記載の容器の蓋。
- 蓋本体の上記凹溝に位置する連結板が、天板上面と面一にして蓋本体に固定されている請求項5に記載の容器の蓋。
- 連結板の対応下面の下垂板が嵌合する上記溝は、蓋本体の下方には非貫通とされているものである請求項2から6の何れか一項に記載の容器の蓋。
- 連結板の側面の凸部が嵌合する上記凹部は、蓋本体の下方には非貫通とされているものである請求項5または6に記載の容器の蓋。
- 上記蓋本体の天面の一部分に、凹陥された指差し入れ凹部が設けられ、上記子蓋の一部分が前記指差し入れ凹部の上方に指差し入れ間隔を存して張り出している請求項1から8の何れか一項に記載の容器の蓋。
- 上記蓋本体は、開口部の周りの天板下面に前記開口部を囲む環状のパッキン支持壁を有して、前記パッキン支持壁の内部に上記ゴム製パッキンが位置し、
前記パッキン支持壁に一体にした係止突起がゴム製パッキンに係止して、開口部を通した押し込みによるパッキン取り外しを可能にして支持している請求項1から9の何れか一項に記載の容器の蓋。 - 上記ゴム製パッキンの透孔の周りの肉厚は、約0.8〜約1.2mmの範囲とし、ゴム製パッキンの硬度は、ショアー硬さで40A〜70Aの範囲である請求項1から10の何れか一項に記載の容器の蓋。
- 上記開口部は円孔形状とされているとともに、上記ゴム製パッキンの上面は平坦面とされている請求項1から11の何れか一項に記載の容器の蓋。
- 上記ゴム製パッキンの材質は、シリコンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレン系ゴム、ポリエチレンテレフタレート系ゴム、ウレタンゴムの内のいずれかの単体、若しくはこれら二種以上の複合材料である請求項1から12の何れか一項に記載の容器の蓋。
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