JP6940865B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳み状態から組み立て状態に、組み立て状態から折り畳み状態にすることが可能な運搬用容器に関する。
従来、組み立て状態と折り畳み状態とを選択することが可能な運搬用容器が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載されている運搬用容器は、底部と、底部の上方に位置する上部フレームと、底部と上部フレームの間に設置される側壁と、を備える矩形箱状をしたものである。
側壁は、底部および上部フレームの短辺に沿って設けられる一対のはね上げ側壁と、底部および上部フレームの長辺に沿って設けられる一対の分割側壁と、を有する。はね上げ側壁は、上端部が上部フレームの短辺に回動可能に連結されるとともに、下端部が底部の短辺に対して着脱可能となる。分割側壁は、上端部が上部フレームの長辺に回動可能に連結される上部側壁と、下端部が底部の長辺に回動可能に連結される下部側壁と、を有する。上部側壁の下端部と下部側壁の上端部とが回動可能に連結されるものである。
運搬用容器は、はね上げ側壁の下端部が底部の短辺に形成された下方に凹む係合凹部に係合されてはね上げ側壁が起立状態となるとともに、分割側壁の上部側壁および下部側壁が上下に伸びて分割側壁が起立状態となることにより、組み立て状態となる。また、運搬用容器は、はね上げ側壁の下端部が底部の短辺から離脱してはね上げ側壁が底部上に倒伏状態となるとともに、分割側壁の上部側壁および下部側壁が重なるように折曲して分割側壁が底部上に倒伏状態となることにより、折り畳み状態となる。
はね上げ側壁は、外面に形成される収納凹部に、上下動可能に係合部材を収納している。係合部材は、その下端部に、底部の短辺に形成される係合凹部に係合する、下方に突出する係合片を有する。また係合部材は、はね上げ側壁に形成された収納凹部の上面に圧接する弾性片を有する。
特許第3677344号公報
上述した運搬用容器にあっては、組み立て状態から折り畳み状態とする際に、はね上げ側壁に対して係合部材を弾性片の弾性力に抗して上方に持ち上げて、係合片を係合凹部から外れさせることで、はね上げ側壁を底部上に倒伏させていき、折り畳み状態とするものである。
しかしながら、この時、運搬用容器を保持しつつ、係合部材を上方に持ち上げる作業が面倒で手間のかかるものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、ロック部材を操作しなくても容易に折り畳み状態にすることができる運搬用容器を提供することにある。
請求項1に係る発明は、平面視矩形状をした底壁と、前記底壁の上方に位置する平面視矩形環状をした口枠部材と、前記底壁の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底壁と前記口枠部材の間に設置される側周壁と、を備えた運搬用容器である。
前記側周壁は、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第一辺部に沿って設けられる一対の第一側壁と、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第二辺部に沿って設けられる一対の第二側壁とを有する。前記第一側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第一辺部に回動可能に連結されるとともに、下端部が前記底壁の前記第一辺部に対して着脱可能となる。前記第二側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第二辺部に回動可能に連結される上壁と、下端部が前記底壁の前記第二辺部に回動可能に連結される下壁と、を有する。前記上壁の下端部と前記下壁の上端部とが回動可能に連結されるものである。
前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が上下に伸びて前記第二側壁が起立状態となる組み立て状態と、前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部から離脱して前記第一側壁が前記底壁上に倒伏状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が重なるように折曲して前記第二側壁が前記底壁上に倒伏状態となる折り畳み状態と、を選択することが可能である。
前記第一側壁は、上下動可能なロック部材を有する。前記ロック部材は、下端部に前記底壁の前記第一辺部に形成される下方に凹む係合凹部に係合する下方に突出する係合片を有するとともに、前記第一側壁に形成される圧接部に圧接する付勢片を有する。前記係合片は、前記組み立て状態において前記係合凹部の平面視における前記底壁中央側の内壁面の上端部に対向する下端部に、下方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側と反対側に位置する傾斜面を有する。
前記折り畳み状態から前記組み立て状態とする際に、前記口枠部材が前記底壁から上方に離れるにしたがって前記係合片が対応する前記係合凹部に向けて前記底壁上を摺動し、前記係合片が前記係合凹部に到達すると前記付勢片が前記圧接部に圧接することにより生じる下向きの付勢力により前記ロック部材が下降して前記係合片が前記係合凹部に挿入されて係合することで前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となる。
前記組み立て状態から前記折り畳み状態とする際に、前記第一側壁の外面に平面視における前記底壁中央向きの力が掛かることで前記傾斜面が前記係合凹部の前記底壁中央側の前記内壁面の前記上端部に押圧され、前記押圧により前記係合片が前記付勢力よりも大きな力により上昇し前記係合凹部から外れて前記第一側壁が倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、平面視矩形状をした底壁と、前記底壁の上方に位置する平面視矩形環状をした口枠部材と、前記底壁の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底壁と前記口枠部材の間に設置される側周壁と、を備えた運搬用容器である。
前記側周壁は、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第一辺部に沿って設けられる一対の第一側壁と、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第二辺部に沿って設けられる一対の第二側壁とを有する。前記第一側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第一辺部に回動可能に連結されるとともに、下端部が前記底壁の前記第一辺部に対して着脱可能となる。前記第二側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第二辺部に回動可能に連結される上壁と、下端部が前記底壁の前記第二辺部に回動可能に連結される下壁と、を有する。前記上壁の下端部と前記下壁の上端部とが回動可能に連結されるものである。
前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が上下に伸びて前記第二側壁が起立状態となる組み立て状態と、前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部から離脱して前記第一側壁が前記底壁上に倒伏状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が重なるように折曲して前記第二側壁が前記底壁上に倒伏状態となる折り畳み状態と、を選択することが可能である。
前記第一側壁は、上下動可能なロック部材を有する。前記ロック部材は、下端部に前記底壁の前記第一辺部に形成される下方に凹む係合凹部に係合する下方に突出する係合片を有するとともに、前記第一側壁に形成される圧接部に圧接する付勢片を有する。前記係合凹部は、前記組み立て状態において平面視における前記底壁中央側の内壁面の上端部に、上方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側に位置する傾斜面を有する。
前記折り畳み状態から前記組み立て状態とする際に、前記口枠部材が前記底壁から上方に離れるにしたがって前記係合片が対応する前記係合凹部に向けて前記底壁上を摺動し、前記係合片が前記係合凹部に到達すると前記付勢片が前記圧接部に圧接することにより生じる下向きの付勢力により前記ロック部材が下降して前記係合片が前記係合凹部に挿入されて係合することで前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となる。
前記組み立て状態から前記折り畳み状態とする際に、前記第一側壁の外面に平面視における前記底壁中央向きの力が掛かることで前記傾斜面が前記係合凹部の前記底壁中央側の前記内壁面の前記上端部に押圧され、前記押圧により前記係合片が前記付勢力よりも大きな力により上昇し前記係合凹部から外れて前記第一側壁が倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記傾斜面を内側傾斜面とする。前記係合片は、前記組み立て状態において前記係合凹部の平面視における前記底壁中央側と反対側の前記内壁面に対向する前記下端部に、下方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側に位置する外側傾斜面を有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、平面視矩形状をした底壁と、前記底壁の上方に位置する平面視矩形環状をした口枠部材と、前記底壁の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底壁と前記口枠部材の間に設置される側周壁と、を備えた運搬用容器である。
前記側周壁は、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第一辺部に沿って設けられる一対の第一側壁と、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第二辺部に沿って設けられる一対の第二側壁とを有する。前記第一側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第一辺部に回動可能に連結されるとともに、下端部が前記底壁の前記第一辺部に対して着脱可能となる。前記第二側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第二辺部に回動可能に連結される上壁と、下端部が前記底壁の前記第二辺部に回動可能に連結される下壁と、を有する。前記上壁の下端部と前記下壁の上端部とが回動可能に連結されるものである。
前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が上下に伸びて前記第二側壁が起立状態となる組み立て状態と、前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部から離脱して前記第一側壁が前記底壁上に倒伏状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が重なるように折曲して前記第二側壁が前記底壁上に倒伏状態となる折り畳み状態と、を選択することが可能である。
前記第一側壁は、上下動可能なロック部材を有する。前記ロック部材は、下端部に前記底壁の前記第一辺部に形成される下方に凹む係合凹部に係合する下方に突出する係合片を有するとともに、前記第一側壁に形成される圧接部に圧接する付勢片を有する。前記係合片は、前記組み立て状態において前記係合凹部の平面視における前記底壁中央側の内壁面の上端部に対向する下端部の曲げ剛性が、その上側の係合片本体部の曲げ剛性よりも小さく形成される。
前記折り畳み状態から前記組み立て状態とする際に、前記口枠部材が前記底壁から上方に離れるにしたがって前記係合片が対応する前記係合凹部に向けて前記底壁上を摺動し、前記係合片が前記係合凹部に到達すると前記付勢片が前記圧接部に圧接することにより生じる下向きの付勢力により前記ロック部材が下降して前記係合片が前記係合凹部に挿入されて係合することで前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となる。
前記組み立て状態から前記折り畳み状態とする際に、前記第一側壁の外面に平面視における前記底壁中央向きの力が掛かることで前記係合片の前記下端部が前記係合凹部の前記底壁中央側の前記内壁面の前記上端部に押圧されて下方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側と反対側に位置するように変形して傾斜し、前記押圧により前記係合片の前記下端部が前記付勢力よりも大きな力により上昇し前記係合凹部から外れて前記第一側壁が倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明にあっては、第一側壁の外面に底壁中央向きの力を掛けるだけで、傾斜面が係合凹部の内壁面の上端部に押圧されて係合片が上昇して係合凹部から外れ、第一側壁が倒伏状態となるため、ロック部材を操作しなくても容易に折り畳み状態にすることができる。
請求項2に係る発明にあっては、第一側壁の外面に底壁中央向きの力を掛けるだけで、係合片の下端部が係合凹部の内壁面の上端部の傾斜面に押圧されて係合片が上昇して係合凹部から外れ、第一側壁が倒伏状態となるため、ロック部材を操作しなくても容易に折り畳み状態にすることができる。
請求項3に係る発明にあっては、係合片が底壁を損傷しにくいとともに、係合片が底壁上をスムーズに摺動することができる。
請求項4に係る発明にあっては、第一側壁の外面に底壁中央向きの力を掛けるだけで、傾斜面が係合凹部の内壁面の上端部に押圧されて係合片が上昇して係合凹部から外れ、第一側壁が倒伏状態となるため、ロック部材を操作しなくても容易に折り畳み状態にすることができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る運搬用容器の斜め上方より見た斜視図である。 図2Aは、同上の運搬用容器の底壁の斜め上方より見た斜視図である。図2Bは、同上の底壁の平面図である。 図3は、同上の運搬用容器の口枠部材の斜め下方より見た斜視図である。 図4Aは、同上の運搬用容器の第一側壁の斜め上方より見た斜視図である。図4Bは、同上の第一側壁の斜め上方より見た一部斜視図である。図4Cは、同上の第一側壁の一部正面図である。 図5Aは、同上の運搬用容器の第二側壁の正面図である。図5Bは、同上の第二側壁を上壁と下壁とに分離した状態の斜め下方より見た斜視図である。 図6Aは、同上の運搬用容器のロック部材の斜め上方より見た斜視図である。図6Bは、水平断面で切断した同上のロック部材の斜め上方より見た斜視図である。図6Cは、同上のロック部材の側面図である。 図7は、同上の運搬用容器の組み立て状態における要部断面図である。 図8は、同上の運搬用容器の組み立て状態から折り畳み状態とする場合の要部断面図である。 図9は、本発明の第二実施形態に係る運搬用容器の組み立て状態における要部断面図である。 図10は、本発明の第三実施形態に係る運搬用容器の組み立て状態における要部断面図である。 図11は、同上の運搬用容器の組み立て状態から折り畳み状態とする場合の要部断面図である。
本発明は、運搬用容器に関し、さらに詳しくは、組み立て状態と折り畳み状態とを選択することが可能な運搬用容器に関する。
以下、本発明に係る運搬用容器の第一実施形態について、図1〜図8に基いて説明する。
図1に示すように、運搬用容器1は、底壁2と、底壁2の上方に位置する口枠部材3と、底壁2と口枠部材3の間に設置される側周壁4と、を備える。これら底壁2、口枠部材3および側周壁4は、合成樹脂により形成される。
以下、上下については、通常の使用状態における上下、すなわち、口枠部材3が位置する方を上とするとともに底壁2が位置する方を下として説明する。また、内外については、運搬用容器1の中心から離れる方を外方とするとともに中心に近づく方を内方とする。
底壁2は、図2A、図2Bに示すように、平面視矩形状(特に長方形状)をしたもので、便宜上、平面視における長手方向に対向する一対の辺部(すなわち短辺部)を第一辺部21とするとともに、平面視における短手方向に対向する一対の辺部(すなわち長辺部)を第二辺部22とする。底壁2は、第一辺部21に、後述するロック部材7の係合片73が挿入される、下方に凹む係合凹部23が形成される。係合凹部23は、第一実施形態では、底壁2を上下に貫通する貫通孔により形成されている。
図1に示す運搬用容器1の組み立て状態において、底壁2の上方に離間して口枠部材3が設けられ、底壁2と口枠部材3との間に側周壁4が設けられる。
口枠部材3は、図3に示すように、平面視矩形環状(特に長方形状)をしたもので、平面視における外郭形状が底壁2の平面視における外郭形状と略同じに形成されるとともに、大きさも略同じに形成される。口枠部材3は、内部が上下に貫通しており、この貫通口が組み立て状態の運搬用容器1への収納物の出し入れ口となる。口枠部材3は、便宜上、底壁2と同様に、平面視における長手方向に対向する一対の辺部(すなわち短辺部)を第一辺部31とするとともに、平面視における短手方向に対向する一対の辺部(すなわち長辺部)を第二辺部32とする。
側周壁4は、底壁2の上方に形成される収納空間10を全周にわたって囲む。側周壁4は、底壁2および口枠部材3の第一辺部21、31に沿って設けられる一対の第一側壁5と、底壁2および口枠部材3の第二辺部22、32に沿って設けられる一対の第二側壁6とを有する。
第一側壁5は、図4Aに示すように、横方向(水平方向)の長さが、底壁2および口枠部材3の第一辺部21、31の長さと略同じに形成される。また、第一実施形態では、第一側壁5は、上下方向の長さが、横方向の長さよりも短い正面視長方形状に形成されている。第一側壁5の外面50には、複数本の縦リブ51と複数本の横リブ52を形成しており、第一側壁5の曲げ剛性および強度を向上させている。
第一側壁5の上端部は、口枠部材3の第一辺部31に回動可能に連結される。第一実施形態では、第一側壁5の上端部に設けられる軸部53が、口枠部材3の第一辺部31に設けられる軸受部33(図3参照)に軸支されて、第一側壁5が口枠部材3に対して回動可能となっている。なお、第一側壁5の口枠部材3への連結はこのような形態に限定されず、第一側壁5が口枠部材3に対して回動可能となればよい。
また、第一側壁5の下端部は、底壁2の第一辺部21に対して着脱可能となるもので、この点については後述する。
第二側壁6は、図5A、図5Bに示すように、横方向の長さが、底壁2および口枠部材3の第二辺部22、32の長さと略同じに形成される。また、第一実施形態では、第二側壁6は、上下方向の長さが、横方向の長さよりも短い正面視長方形状に形成されている。第二側壁6は、上壁61と下壁62とに上下に二分割されている。
上壁61は、上端部が口枠部材3の第二辺部32に回動可能に連結される。第一実施形態では、上壁61の上端部に設けられる軸部63が、口枠部材3の第二辺部32に設けられる軸受部34(図3参照)に軸支されて、上壁61が口枠部材3に対して回動可能となっている。なお、上壁61の口枠部材3への連結はこのような形態に限定されず、上壁61が口枠部材3に対して回動可能となればよい。
下壁62は、下端部が底壁2の第二辺部22に回動可能に連結される。第一実施形態では、下壁62の下端部に設けられる軸部64が、底壁2の第二辺部22に設けられる軸受部24(図2A参照)に軸支されて、下壁62が底壁2に対して回動可能となっている。なお、下壁62の底壁2への連結はこのような形態に限定されず、下壁62が底壁2に対して回動可能となればよい。
また、上壁61の下端部と下壁62の上端部とは、回動可能に連結されるものである。第一実施形態では、図5Bに示すように、上壁61の下端部に設けられる軸部65が、下壁62の上端部に設けられる軸受部66に軸支されるとともに、下壁62の上端部に設けられる軸部67が、上壁61の下端部に設けられる軸受部68に軸支されて、上壁61と下壁62とが互いに回動可能となっている。なお、上壁61と下壁62の連結はこのような形態に限定されず、上壁61と下壁62とが互いに回動可能となればよい。
以上、運搬用容器1の概略について説明したが、この運搬用容器1は、組み立て状態と折り畳み状態とを選択することが可能である。
組み立て状態とは、第一側壁5の下端部が底壁2の第一辺部21に装着されて第一側壁5が起立状態となるとともに、第二側壁6の上壁61および下壁62が上下に伸びて第二側壁6が起立状態となり、内部に収納空間10が形成される状態である。
折り畳み状態とは、第一側壁5の下端部が底壁2の第一辺部21から離脱して第一側壁5が底壁2上に倒伏状態となるとともに、第二側壁6の上壁61および下壁62が重なるように折曲して第二側壁6が底壁2上に倒伏状態となり、内部に収納空間10が形成されない状態である。
第一側壁5の下端部は、底壁2の第一辺部21に対して着脱可能となるもので、組み立て状態においては底壁2の第一辺部21に装着されて、第一側壁5が起立状態となり、この起立状態を維持するようにロックされる。また、折り畳み状態においては、第一側壁5の下端部は、底壁2の第一辺部21から離脱して、第一側壁5が底壁2上に倒伏することが可能となる。このようにするために、第一側壁5は、図4Aに示すように、上下動可能なロック部材7を有する。なお、図4Aにおいては、便宜上、第一実施形態において一枚の第一側壁5に設けられるべき二個のロック部材7のうち一方(右側)のロック部材7のみ設け、他方(左側)のロック部材7を設けていない状態を示している。
第一側壁5の下部の中央を挟んだ両側には、縦リブ51と横リブ52とで囲まれるロック部材収納凹部54が形成されている。
第一実施形態では、ロック部材7は、図6A、図4Aに示すように、横長の矩形状をしたロック部材本体71を有する。図4Bに示すように、ロック部材収納凹部54の奥面には、先端に鉤状部を有する上下に伸びる抜け止めリブ55が形成されている。一方、図6Bに示すように、ロック部材本体71には、ロック部材収納凹部54の奥面に対向する面に、抜け止めリブ55の鉤状部と係合する鉤状部を先端に有する上下に伸びる係合リブ72が形成されている。この係合リブ72が抜け止めリブ55に係合することで、ロック部材7が、上下動可能でかつ第一側壁5から抜け止めされた状態でロック部材収納凹部54に収納される。
図6A〜図6Cに示すように、ロック部材7は、ロック部材本体71の下端部の横方向の中央部から下方に突出する係合片73を有している。係合片73は、底壁2の第一辺部21に形成される係合凹部23(図2B参照)に係合する。図4Bに示すように、第一側壁5は、ロック部材収納凹部54の下側に位置する下リブ56を有しており、下リブ56によりロック部材7の下方への移動が規制される。また、下リブ56の一部に挿通口57が形成されており、図4Cに示すように、挿通口57を挿通して係合片73が下方へ突出可能である。
また、ロック部材7は、第一側壁5に形成される圧接部58に圧接する付勢片74を有するもので、第一実施形態では、ロック部材本体71の上端部から上方に付勢片74が突出している。図6Aに示すように、付勢片74の幅W1は、ロック部材本体71の幅W0よりも狭く、且つ、付勢片74の肉厚Tは付勢片74の幅W1やロック部材本体71の一般肉厚よりも薄い。図4Bに示すように、第一側壁5に形成されるロック部材収納凹部54の上壁面が、ロック部材7の付勢片74が圧接する圧接部58となっている。付勢片74が圧接部58に圧接することにより、ロック部材7に下向きの付勢力が生じ、ロック部材7に外力が掛からない状態で、係合片73が下方に突出する。
図6Cに示すように、係合片73は、下端部に傾斜面81を有する。傾斜面81は、図7に示すように、係合片73の下端部のうち、組み立て状態において係合凹部23の平面視における底壁2中央側の内壁面231の上端部に対向する面に形成される。傾斜面81は、下方へ行くにしたがって平面視における底壁2中央側と反対側に位置するように傾斜するもので、以下、この傾斜面81を便宜上、内側傾斜面81とする。内側傾斜面81は、第一実施形態では、凸となる曲面を有するアール形状をしている。
さらに第一実施形態では、係合片73は、下端部に外側傾斜面82を有する。外側傾斜面82は、係合片73の下端部のうち、組み立て状態において係合凹部23の平面視における底壁2中央側と反対側の内壁面232に対向する面に形成される。外側傾斜面82は、下方へ行くにしたがって平面視における底壁2中央側に位置するように傾斜する。外側傾斜面82は、第一実施形態では、凸となる曲面を有するアール形状をしている
以上のような運搬用容器1の折り畳みと組み立てについて説明する。
運搬用容器1を折り畳み状態から組み立て状態とするにあたり、作業者は、口枠部材3を掴んで持ち上げて、口枠部材3を底壁2に対して上方に引き離す。口枠部材3が底壁2から離れるにしたがって、底壁2上に倒伏していた第一側壁5の上端部が口枠部材3とともに上方に移動して、第一側壁5の下端部に位置する係合片73が、係合凹部23に向けて底壁2上を摺動する。このとき、係合片73の下端部に外側傾斜面82が設けられていることにより、外側傾斜面82が設けられずエッジが形成されているとした場合と比べて、底壁2を損傷しにくいとともに、エッジが底壁2に引っ掛かったりしないためスムーズに摺動することができる。
また、底壁2上に倒伏していた第二側壁6は、上壁61および下壁62が折り畳まれた状態から開いて上下に伸びていく。
第一側壁5の係合片73が係合凹部23に到達すると、付勢片74により生じる下向きの付勢力によりロック部材7が下降して、図7に示すように係合片73が係合凹部23に挿入されて係合する。このとき、係合凹部23の上端からその下方に位置する係合片73の下端までの上下長さである掛かり代11が、底壁2の厚みに対して2分の1以下、好ましくは、3分の1以下の割合となるように構成されている。このとき、係合片73の下端は、係合凹部23内に納まっており(すなわち底壁2の厚み内に納まっており)、底壁2の下面よりも下方に突出していない。
第一側壁5の下端部が底壁2の第一辺部21に装着されることにより、第一側壁5が起立状態となる。また、第二側壁6は、上壁61および下壁62が上下に直線状に伸びて起立状態となり、運搬用容器1は組み立て状態となる。作業者は、口枠部材3を掴んで持ち上げるだけで、自動的に第一側壁5の係合片73が底壁2の係合凹部23に挿入されて第一側壁5および第二側壁6が起立状態となり、運搬用容器1を組み立て状態とすることができる。
次に、運搬用容器1を組み立て状態から折り畳み状態とする場合について説明する。作業者は、第一側壁5の外面50を叩いたりして、第一側壁5の外面50に平面視における底壁2中央向き(内方向き)の力fを掛けると、第一側壁5は内方に移動し、係合片73の内側傾斜面81が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の上端部に押圧される。この押圧により、係合片73の内側傾斜面81に上方向きの力が掛かり、図8に示すように、係合片73は、付勢片74による付勢力よりも大きな力により上昇し、係合凹部23から上方に外れる。この後は、係合片73が底壁2上をこの係合凹部23から離れる方に摺動し、第一側壁5が底壁2上に倒伏される。
また、第二側壁6は、上壁61が下壁62の上に重なるように折曲して、底壁2上に倒伏され、運搬用容器1は折り畳み状態となる。
上述したように第一実施形態の運搬用容器1にあっては、組み立て状態から折り畳み状態とする場合、第一側壁5の外面50を叩いたりして第一側壁5の外面50に内方向きの力fを掛けるだけで、第一側壁5を倒伏させることができ、ロック部材7を操作したりする必要がなく、運搬用容器1を容易に折り畳み状態にすることができるものである。
また、運搬用容器1は、組み立て状態において、意に反して第一側壁5の外面50に内方向きの力fが掛かって係合片73が係合凹部23から外れ、第一側壁5の下端部が内方にずれてしまうことがある。このような場合に、運搬用容器1の上に別の運搬用容器1が積み上げられていたり、運搬用容器1の収納空間10に収納物が収納されていたりすると、作業者は第一側壁5を外方に向けて動かしにくい。そこで、第一側壁5の外面50に、作業者が手を掛けて第一側壁5に外方向きの力を掛けることができる手掛部591が設けられている。
第一実施形態では、第一側壁5の外面50の縦リブ51および横リブ52の先端に、横方向を長手方向とし、横リブ52から上方に突出する手掛片59が設けられており、この手掛片59の上部が手掛部591となっている。手掛部591は、左右の縦リブ51間の部分が下方に凸となる円弧状に形成されており、手を掛けやすくなっている。また、手掛片59が設けられる横リブ52に貫通孔(不図示)が設けられることにより、手掛片59と左右の縦リブ51と横リブ52とで囲まれる空間に水が溜まるのを防止することができる。
次に、第二実施形態に係る運搬用容器1について、図9に基いて説明する。第二実施形態の運搬用容器1は、係合片73および係合凹部23が第一実施形態と異なるもので、他の部分は第一実施形態と同じであるため説明を省略し、主に係合片73および係合凹部23について説明する。
係合片73は、第一実施形態では、下端部731に内側傾斜面81および外側傾斜面82を有していたが、第二実施形態では係合片73は下端部731に内側傾斜面81および外側傾斜面82を有しておらず、下端部731の側面は略垂直面となっている。
係合凹部23は、第一実施形態では、底壁2中央側の内壁面231は傾斜しておらず略垂直面となっていた。これに対して第二実施形態では、係合凹部23は、内壁面231の上端部に、上方へ行くにしたがって底壁2中央側に位置するように傾斜する傾斜面233を有する。
この運搬用容器1を折り畳み状態から組み立て状態とするには、第一実施形態と同様に、作業者は、口枠部材3を掴んで持ち上げるだけでよい。
次に、運搬用容器1を組み立て状態から折り畳み状態とするには、第一実施形態と同様に、作業者は、第一側壁5の外面50を叩いたりして、第一側壁5の外面50に内方向きの力fを掛ける。力fが掛かると、第一側壁5は内方に移動し、係合片73の下端部が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の傾斜面233に押圧される。この押圧により、係合片73の下端部731は、傾斜面233より付勢片74による付勢力よりも大きな力を受けて上昇し、係合凹部23から上方に外れる。この後は、係合片73が底壁2上をこの係合凹部23から離れる方に摺動し、第一側壁5が底壁2上に倒伏される。
第二実施形態の運搬用容器1にあっても、組み立て状態から折り畳み状態とする場合、第一側壁5の外面50を叩いたりして第一側壁5の外面50に内方向きの力fを掛けるだけで、第一側壁5を倒伏させることができ、ロック部材7を操作したりする必要がなく、運搬用容器1を容易に折り畳み状態にすることができるものである。
次に、第三実施形態に係る運搬用容器1について、図10、図11に基いて説明する。第三実施形態の運搬用容器1は、係合片73が第一実施形態と異なるもので、他の部分は第一実施形態と同じであるため説明を省略し、主に係合片73について説明する。
係合片73は、組み立て状態において係合凹部23の平面視における底壁2中央側の内壁面231の上端部に対向する下端部731の曲げ剛性が、その上側の係合片本体部730の曲げ剛性よりも小さく形成される。第三実施形態では、図10に示すように、下端部731は、係合片本体部730と同じ材質で係合片本体部730と一体に形成されており、下端部731の厚みを係合片本体部730の厚みよりも薄くすることにより、下端部731の曲げ剛性を係合片本体部730の曲げ剛性よりも小さく形成している。
なお、下端部731の曲げ剛性を係合片本体部730の曲げ剛性よりも小さく形成するには、下端部731の厚みを係合片本体部730の厚みよりも薄くすることに限定されない。例えば、下端部731の厚みと係合片本体部730の厚みを同じに形成し、係合片本体部730を構成する材料のヤング率よりも小さいヤング率の材料で形成することにより、下端部731の曲げ剛性を係合片本体部730の曲げ剛性よりも小さく形成してもよい。また、例えば、下端部731と係合片本体部730の厚みを同一とし、係合片本体部730にリブを形成することで、相対的に下端部731の曲げ剛性を係合片本体部730の曲げ剛性よりも小さく形成する構成としてもよい。
第三実施形態の運搬用容器1を折り畳み状態から組み立て状態とするには、第一実施形態と同様に、作業者は、口枠部材3を掴んで持ち上げるだけでよい。
次に、運搬用容器1を組み立て状態から折り畳み状態とするには、第一実施形態と同様に、作業者は、第一側壁5の外面50を叩いたりして、第一側壁5の外面50に内方向きの力fを掛ける。力fが掛かると、第一側壁5は内方に移動し、係合片73の下端部731が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の上端部に押圧される。この押圧により、係合片73の下端部731は、図11に示すように、下方へ行くにしたがって平面視における底壁2中央側と反対側に位置するように変形して傾斜し、この傾斜した面に上方向きの力が掛かる。そして、係合片73は、付勢片74による付勢力よりも大きな力により上昇し、係合凹部23から上方に外れる。
この後は、係合片73が底壁2上をこの係合凹部23から離れる方に摺動し、第一側壁5が底壁2上に倒伏される。
第三実施形態の運搬用容器1にあっても、組み立て状態から折り畳み状態とする場合、第一側壁5の外面50を叩いたりして第一側壁5の外面50に内方向きの力fを掛けるだけで、第一側壁5を倒伏させることができ、ロック部材7を操作したりする必要がなく、運搬用容器1を容易に折り畳み状態にすることができるものである。
なお、上記実施形態では、底壁2、口枠部材3および側周壁4は合成樹脂により形成されていたが、合成樹脂と他の部材との複合材や、合成樹脂を含まない材料により形成されてもよく、材質は限定されない。
また、上記実施形態では、底壁2は平面視長方形状をしているが、正方形状をしてもよい。
また、上記実施形態では、口枠部材3は外郭が平面視長方形状をしているが、外郭が正方形状をしてもよい。
また、上記実施形態では、底壁2および口枠部材3は、短辺部を第一辺部21、31とするとともに長辺部を第二辺部22、32としているが、短辺部を第二辺部とするとともに長辺部を第一辺部としてもよい。
また、上記実施形態では、第一側壁5は、正面視長方形状をしているが、正面視正方形状をしてもよい。
また、上記実施形態では、第二側壁6は、正面視長方形状をしているが、正面視正方形状をしてもよい。
また、上記実施形態では、作業者が手を掛けて第一側壁5に外方向きの力を掛けるための手掛部591は、縦リブ51および横リブ52の先端に設けられる手掛片59の上部により構成されている。作業者は手掛片59の上部より手を挿入し、手掛片59の外面50と対向する面を押すことにより、外方向きの力を掛けることができるが、手掛片59の上部ではなく側部や下部より手を挿入できるようにして手掛部591を構成してもよいし、手掛片59に孔を形成してこの孔より手や指を挿入できるようにして手掛部591を構成してもよい。また、縦リブ51や横リブ52に孔を形成して、この孔より手や指を挿入できるようにして手掛部591を構成してもよい。
また、上記実施形態では、係合凹部23は、底壁2を上下に貫通する貫通孔により形成されているが、底壁2の上面に形成される窪みにより形成されてもよい。
また、上記実施形態では、第一側壁5の外面50に内方向きの力fが掛かって、第一側壁5が上端部の軸部53を中心に回動し、係合片73の下端部731が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の上端部に押圧されたときに、軸部53がこの軸部53を受ける口枠部材3の軸受部33内をクリアランス範囲内で移動することにより第一側壁5全体が上昇し、下端部731が係合凹部23から上方に外れる場合がある。
また、上記実施形態では、作業者が第一側壁5の外面50の上下方向中間部を内方向きに力fで叩いた場合、叩いた部分が底壁2中央側に凹み、第一側壁5の上端部と下端部が先端側へ行くほど底壁2中央側と反対側に傾斜する。第一側壁5が傾斜するのに伴ってロック部材7とその下端部も傾斜し、この下端部の傾斜した側面が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の上端部に押圧されると、係合片73は上昇して係合凹部23から上方に外れる場合がある。
また、上記実施形態では、第一側壁5の外面50に内方向きの力fが掛かって、第一側壁5が上端部の軸部53を中心に回動し、係合片73の下端部731が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の上端部に押圧されたときに、第一側壁5の上端部を中心とした回動により、第一側壁5に設けられたロック部材7とその下端部が傾斜し、この下端部の傾斜した側面が係合凹部23の底壁2中央側の内壁面231の上端部に押圧されると、係合片73は上昇して係合凹部23から上方に外れる場合がある。
また、第一実施形態では、内側傾斜面81は、アール形状をしているが、平坦面により構成されてもよい。同様に、外側傾斜面82は、第一実施形態ではアール形状をしているが、平坦面により構成されてもよい。
1 運搬用容器
2 底壁
21 第一辺部
22 第二辺部
23 係合凹部
231 内壁面
232 内壁面
3 口枠部材
31 第一辺部
32 第二辺部
4 側周壁
5 第一側壁
54 ロック部材収納凹部
58 圧接部
6 第二側壁
61 上壁
62 下壁
7 ロック部材
73 係合片
730 係合片本体部
731 下端部
74 付勢片
81 傾斜面(内側傾斜面)
82 外側傾斜面

Claims (5)

  1. 平面視矩形状をした底壁と、
    前記底壁の上方に位置する平面視矩形環状をした口枠部材と、
    前記底壁の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底壁と前記口枠部材の間に設置される側周壁と、を備え、
    前記側周壁は、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第一辺部に沿って設けられる一対の第一側壁と、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第二辺部に沿って設けられる一対の第二側壁とを有し、
    前記第一側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第一辺部に回動可能に連結されるとともに、下端部が前記底壁の前記第一辺部に対して着脱可能となり、
    前記第二側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第二辺部に回動可能に連結される上壁と、下端部が前記底壁の前記第二辺部に回動可能に連結される下壁と、を有し、前記上壁の下端部と前記下壁の上端部とが回動可能に連結されるものであり、
    前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が上下に伸びて前記第二側壁が起立状態となる組み立て状態と、前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部から離脱して前記第一側壁が前記底壁上に倒伏状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が重なるように折曲して前記第二側壁が前記底壁上に倒伏状態となる折り畳み状態と、を選択することが可能な運搬用容器であって、
    前記第一側壁は、上下動可能なロック部材を有し、
    前記ロック部材は、下端部に前記底壁の前記第一辺部に形成される下方に凹む係合凹部に係合する下方に突出する係合片を有するとともに、前記第一側壁に形成される圧接部に圧接する付勢片を有し
    前記係合凹部の上下の長さは、前記底壁の厚みよりも短く設けられ、
    前記係合片は、前記組み立て状態において前記係合凹部の平面視における前記底壁中央側の内壁面の上端部に対向する下端部に、下方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側と反対側に位置する傾斜面を有し、
    前記折り畳み状態から前記組み立て状態とする際に、前記口枠部材が前記底壁から上方に離れるにしたがって前記係合片が対応する前記係合凹部に向けて前記底壁上を摺動し、前記係合片が前記係合凹部に到達すると前記付勢片が前記圧接部に圧接することにより生じる下向きの付勢力により前記ロック部材が下降して前記係合片が前記係合凹部に挿入されて係合することで前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となり
    前記組み立て状態において前記係合凹部の上端からその下方に位置する前記係合片の下端までの上下長さである掛かり代が、前記係合凹部の上端から下端までの上下長さよりも短くなるように構成され、
    前記組み立て状態から前記折り畳み状態とする際に、前記第一側壁の外面に平面視における前記底壁中央向きの力が掛かることで前記傾斜面が前記係合凹部の前記底壁中央側の前記内壁面の前記上端部に押圧され、前記押圧により前記係合片が前記付勢力よりも大きな力により上昇し前記係合凹部から外れて前記第一側壁が倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする運搬用容器。
  2. 平面視矩形状をした底壁と、
    前記底壁の上方に位置する平面視矩形環状をした口枠部材と、
    前記底壁の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底壁と前記口枠部材の間に設置される側周壁と、を備え、
    前記側周壁は、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第一辺部に沿って設けられる一対の第一側壁と、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第二辺部に沿って設けられる一対の第二側壁とを有し、
    前記第一側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第一辺部に回動可能に連結されるとともに、下端部が前記底壁の前記第一辺部に対して着脱可能となり、
    前記第二側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第二辺部に回動可能に連結される上壁と、下端部が前記底壁の前記第二辺部に回動可能に連結される下壁と、を有し、前記上壁の下端部と前記下壁の上端部とが回動可能に連結されるものであり、
    前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が上下に伸びて前記第二側壁が起立状態となる組み立て状態と、前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部から離脱して前記第一側壁が前記底壁上に倒伏状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が重なるように折曲して前記第二側壁が前記底壁上に倒伏状態となる折り畳み状態と、を選択することが可能な運搬用容器であって、
    前記第一側壁は、上下動可能なロック部材を有し、
    前記ロック部材は、下端部に前記底壁の前記第一辺部に形成される下方に凹む係合凹部に係合する下方に突出する係合片を有するとともに、前記第一側壁に形成される圧接部に圧接する付勢片を有し
    前記係合凹部の上下の長さは、前記底壁の厚みよりも短く設けられ、
    前記係合凹部は、前記組み立て状態において平面視における前記底壁中央側の内壁面の上端部に、上方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側に位置する傾斜面を有し、
    前記折り畳み状態から前記組み立て状態とする際に、前記口枠部材が前記底壁から上方に離れるにしたがって前記係合片が対応する前記係合凹部に向けて前記底壁上を摺動し、前記係合片が前記係合凹部に到達すると前記付勢片が前記圧接部に圧接することにより生じる下向きの付勢力により前記ロック部材が下降して前記係合片が前記係合凹部に挿入されて係合することで前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となり
    前記組み立て状態において前記係合凹部の上端からその下方に位置する前記係合片の下端までの上下長さである掛かり代が、前記係合凹部の上端から下端までの上下長さよりも短くなるように構成され、
    前記組み立て状態から前記折り畳み状態とする際に、前記第一側壁の外面に平面視における前記底壁中央向きの力が掛かることで前記係合片が前記係合凹部の前記底壁中央側の前記内壁面の前記上端部の前記傾斜面に押圧され、前記押圧により前記係合片が前記付勢力よりも大きな力により上昇し前記係合凹部から外れて前記第一側壁が倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする運搬用容器。
  3. 前記組み立てた状態において前記係合片の側面視における前記係合片の下端部の肉厚は、その前記係合片の下端部の上側の部分の肉厚よりも厚く設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の運搬用容器。
  4. 前記傾斜面を内側傾斜面とし、
    前記係合片は、前記組み立て状態において前記係合凹部の平面視における前記底壁中央側と反対側の前記内壁面に対向する前記下端部に、下方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側に位置する外側傾斜面を有し、
    前記内側傾斜面のアール形状をなす曲率半径は、前記外側傾斜面のアール形状をなす曲率半径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の運搬用容器。
  5. 平面視矩形状をした底壁と、
    前記底壁の上方に位置する平面視矩形環状をした口枠部材と、
    前記底壁の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底壁と前記口枠部材の間に設置される側周壁と、を備え、
    前記側周壁は、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第一辺部に沿って設けられる一対の第一側壁と、前記底壁および前記口枠部材の対向する一対の第二辺部に沿って設けられる一対の第二側壁とを有し、
    前記第一側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第一辺部に回動可能に連結されるとともに、下端部が前記底壁の前記第一辺部に対して着脱可能となり、
    前記第二側壁は、上端部が前記口枠部材の前記第二辺部に回動可能に連結される上壁と、下端部が前記底壁の前記第二辺部に回動可能に連結される下壁と、を有し、前記上壁の下端部と前記下壁の上端部とが回動可能に連結されるものであり、
    前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が上下に伸びて前記第二側壁が起立状態となる組み立て状態と、前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部から離脱して前記第一側壁が前記底壁上に倒伏状態となるとともに、前記第二側壁の前記上壁および前記下壁が重なるように折曲して前記第二側壁が前記底壁上に倒伏状態となる折り畳み状態と、を選択することが可能な運搬用容器であって、
    前記第一側壁は、上下動可能なロック部材を有し、
    前記ロック部材は、下端部に前記底壁の前記第一辺部に形成される下方に凹む係合凹部に係合する下方に突出する係合片を有するとともに、前記第一側壁に形成される圧接部に圧接する付勢片を有し、
    前記係合凹部の上下の長さは、前記底壁の厚みよりも短く設けられ、
    前記係合片は、前記組み立て状態において前記係合凹部の平面視における前記底壁中央側の内壁面の上端部に対向する下端部の曲げ剛性が、その上側の係合片本体部の曲げ剛性よりも小さく形成され、
    前記折り畳み状態から前記組み立て状態とする際に、前記口枠部材が前記底壁から上方に離れるにしたがって前記係合片が対応する前記係合凹部に向けて前記底壁上を摺動し、前記係合片が前記係合凹部に到達すると前記付勢片が前記圧接部に圧接することにより生じる下向きの付勢力により前記ロック部材が下降して前記係合片が前記係合凹部に挿入されて係合することで前記第一側壁の前記下端部が前記底壁の前記第一辺部に装着されて前記第一側壁が起立状態となり、
    前記組み立て状態において前記係合凹部の上端からその下方に位置する前記係合片の下端までの上下長さである掛かり代が、前記係合凹部の上端から下端までの上下長さよりも短くなるように構成され、
    前記組み立て状態から前記折り畳み状態とする際に、前記第一側壁の外面に平面視における前記底壁中央向きの力が掛かることで前記係合片の前記下端部が前記係合凹部の前記底壁中央側の前記内壁面の前記上端部に押圧されて下方へ行くにしたがって平面視における前記底壁中央側と反対側に位置するように変形して傾斜し、前記押圧により前記係合片の前記下端部が前記付勢力よりも大きな力により上昇し前記係合凹部から外れて前記第一側壁が倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする運搬用容器。
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