JP6598181B1 - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】不用意に開蓋されることを抑制でき、且つ、必要な時には開蓋しやすい包装用容器を実現する。【解決手段】包装用容器(1)は、平面視矩形状の容器本体と蓋体(5)とを備える。四隅のうちの少なくとも1つに、本体摘み部と蓋体摘み部(56)とが重ね合わされる開蓋領域(11)が設けられ、四隅のうちの少なくとも1つに、本体摘み部と蓋体摘み部(56)とが不存在の非開蓋隅部領域(12)が設けられる。本体逆テーパー部と蓋体逆テーパー部(55)とが係合してなる逆テーパー係合部(15)が、開蓋領域(11)及び非開蓋隅部領域(12)に設けられる。非開蓋隅部領域(12)における逆テーパー係合部(15)の係合深さが、当該非開蓋隅部領域(12)中の位置に応じて異なる。【選択図】図3

Description

本発明は、包装用容器に関する。
例えば弁当や惣菜等の食品を包装するために、包装用容器が用いられている。このような包装用容器は、多くの場合、シート成形によって形成される。このようなシート成形の包装用容器の一例が、特開2001−139045号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1の包装用容器〔10〕は、容器本体〔11〕と、当該容器本体〔11〕に嵌合する蓋体〔12〕とを備えている。
容器本体〔11〕の周縁には本体側内嵌合部〔15〕が形成されており、蓋体〔12〕の周縁には蓋体側内嵌合部〔16〕が形成されている。本体側内嵌合部〔15〕及び蓋体側内嵌合部〔16〕は、いずれも、上方に向かうに従って容器〔10〕の内側に傾斜するテーパー状となっている。そして、テーパー状の本体側内嵌合部〔15〕と蓋体側内嵌合部〔16〕とが当接し合うことで、容器本体〔11〕と蓋体〔12〕とが嵌合するように構成されている。このように、テーパー状の嵌合部を有する包装用容器では、容器本体と蓋体との強固な嵌合を実現でき、例えば包装用容器の搬送時や陳列時等に、蓋体が不用意に開いてしまうのを抑制することができる。
しかし、その一方で、容器本体と蓋体との嵌合が強固であるが故に、必要な時に開蓋しにくいという課題があった。
特開2001−139045号公報
不用意に開蓋されることを抑制でき、且つ、必要な時には開蓋しやすい包装用容器の実現が望まれる。
本発明に係る包装用容器は、
容器本体と蓋体とを備え、シート成形によって形成される包装用容器であって、
前記容器本体及び前記蓋体が平面視矩形状に形成され、
前記容器本体は、底面部と、前記底面部から上方に延びる本体周壁部と、前記本体周壁部から外側に延びる本体フランジ部と、前記本体フランジ部よりも周縁側に設けられた本体逆テーパー部と、前記本体フランジ部よりも外側に突出する突出片からなる本体摘み部と、を有し、
前記蓋体は、天面部と、前記天面部から下方に延びる蓋体周壁部と、前記蓋体周壁部から外側に延びる蓋体フランジ部と、前記蓋体フランジ部よりも周縁側に設けられて前記本体逆テーパー部に係合する蓋体逆テーパー部と、前記蓋体フランジ部よりも外側に突出する突出片からなる蓋体摘み部と、を有し、
矩形状の前記容器本体及び前記蓋体の四隅のうちの少なくとも1つに、前記本体摘み部と前記蓋体摘み部とが重ね合わされる開蓋領域が設けられ、
矩形状の前記容器本体及び前記蓋体の四隅のうちの少なくとも1つに、前記本体摘み部と前記蓋体摘み部とが不存在の非開蓋隅部領域が設けられ、
前記本体逆テーパー部と前記蓋体逆テーパー部とが係合してなる逆テーパー係合部が、前記開蓋領域及び前記非開蓋隅部領域に設けられ、
前記非開蓋隅部領域における前記逆テーパー係合部の係合深さが、当該非開蓋隅部領域中の位置に応じて異なる。
この構成によれば、開蓋領域及び非開蓋隅部領域に設けられる逆テーパー係合部において本体逆テーパー部と蓋体逆テーパー部とが係合することにより、容器本体と蓋体とが強固に嵌合する。開蓋領域では、本体摘み部と前記蓋体摘み部とが重ね合わされるため、蓋体摘み部には手指等の他物が引っかかりにくい。よって、例えば包装用容器の搬送時や陳列時等に、蓋体が不用意に開いてしまうのを抑制することができる。一方、蓋体摘み部は蓋体フランジ部よりも外側に突出する突出片からなっているため、開蓋時には蓋体摘み部を摘まみながら開蓋しやすい。そして、そのような蓋体摘み部が開蓋領域に配置されているため、容器本体と蓋体との強固な嵌合と必要時における開蓋のしやすさとが両立されている。さらに、蓋体摘み部が配置されない非開蓋隅部領域では、逆テーパー係合部の係合深さが当該非開蓋隅部領域中の位置に応じて異なるため、容器本体と蓋体との嵌合力の調整を容易に行うことができる。これらが相俟って、不用意に開蓋されることを抑制でき、且つ、必要な時には開蓋しやすい包装用容器を実現することができる。
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
包装用容器の正面図 包装用容器の側面図 包装用容器の平面図 容器本体の平面図 図3におけるV−V断面図 図3におけるVI−VI断面図 図3におけるVII−VII断面図 図3におけるVIII−VIII断面図 図3の部分拡大図
包装用容器の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、弁当や惣菜等の食品を被収容物としてその内部に収容する包装用容器(食品包装用容器)1を例として説明する。
なお、以下では、包装用容器1の内部側に向かう方向(外縁側から中央側に向かう方向)を「内方」と言い、包装用容器1の外部側に向かう方向(中央側から外縁側に向かう方向)を「外方」と言う。また、図5〜図8は、包装用容器1の平面図を示す図3におけるV−V断面線、VI−VI断面線、VII−VII断面線、及びVIII−VIII断面線のそれぞれで切断した断面図である。そして、容器本体3の切断部分を分かり易くするため、上記の断面線を、容器本体3の平面図を示す図4においても示している。
図1及び図2に示すように、包装用容器1は、容器本体3と蓋体5とを備えている。包装用容器1は、シート成形によって形成されている。包装用容器1を構成する容器本体3及び蓋体5が、それぞれ、シート成形によって形成されている。
図3に示すように、本実施形態の包装用容器1は、平面視矩形状に形成されている。すなわち、包装用容器1を構成する容器本体3及び蓋体5は平面視矩形状に形成されている。「平面視矩形状」とは、平面視における外形形状が、矩形であること又は全体としておよそ矩形であることを意味する。従って、容器本体3及び蓋体5は、平面視における外形形状が全体としておよそ矩形である限り、四隅のうちの少なくとも一部が面取り状(折線状)又は曲線状等に形成されても良い。本実施形態では、容器本体3及び蓋体5は、平面視長方形状に形成されている。
容器本体3は、4つの本体辺部3Sを有している。本実施形態において平面視長方形状の容器本体3は、一対の長辺部3SLと一対の短辺部3SSとを有している。また、蓋体5は、4つの蓋体辺部5Sを有している。本実施形態において平面視長方形状の蓋体5は、一対の長辺部5SLと一対の短辺部5SSとを有している。
図1、図2、及び図4に示すように、容器本体3は、底面部31と、本体周壁部32と、本体フランジ部33と、本体スカート部34と、本体逆テーパー部35と、本体摘み部36とを有している。
底面部31は、容器本体3の底部を構成している。底面部31は、被収容物たる食品が載置される載置部31Aと、載置部31Aの周囲に形成された底溝部31Dとを有する。また、底面部31には、載置部31Aから立ち上がる区画壁38が形成されている。区画壁38は、底面部31と本体周壁部32とによって画定される収容部37を複数の領域に区画している。本実施形態では、区画壁38は、主壁部38Aと分岐壁部38Bとを含む。主壁部38Aは、対向する一対の本体周壁部32どうし(本例では、一対の短辺部3SSにおける本体周壁部32どうし)を繋ぐように形成されている。分岐壁部38Bは、主壁部38Aから分岐して本体周壁部32(本例では、各長辺部3SLにおける本体周壁部32)まで延びるように、計2つ形成されている。
本実施形態では、これらの区画壁38(主壁部38A及び2つの分岐壁部38B)により、収容部37が4つの領域に区画されている。より具体的には、収容部37は、2つの大区画領域と2つの小区画領域とに区画されている。そして、載置部31Aにおける2つの大区画領域に、位置決めリブ31bと環状溝31cとが分かれて形成されている。なお、位置決めリブ31bは直線状の突起部として形成されており、複数(図示の例では3つ)の位置決めリブ31bが互いに平行に配置されている。底溝部31Dは、長方形状の容器本体3の四隅に設けられている。この底溝部31Dの存在により、容器本体3の四隅には、当該容器本体3の自立姿勢を安定させるための脚部39(図5等を参照)が形成されている。
本体周壁部32は、底面部31から上方に延びるように形成されている。本体周壁部32は、上方に向かうに従って外方に傾斜するように形成されている。本体周壁部32は、底面部31の周囲を取り囲むように環状に形成されている。本体周壁部32は、底面部31と共に、被収容物を収容するための収容部37を形成している。本実施形態では、本体周壁部32に、収容部37側に向かって膨出する膨出部32Aが形成されている。膨出部32Aは、本体周壁部32のうち、容器本体3の4つの本体辺部3Sにそれぞれ配置されている。膨出部32Aは、収容部37側に向かって膨出することで、本体周壁部32における他の部位に比べて傾斜が緩くなっている。
本体フランジ部33は、本体周壁部32の上端から外側に延びている。本体フランジ部33は、外方に向かうに従ってやや上方に傾斜するように形成されている。また、本実施形態の本体フランジ部33は、側面視で一直線状に形成されるのではなく、側面視で異形に形成されている。各本体辺部3Sにおいて、本体フランジ部33は、第一地点P1において下向きに凸となり、かつ、底面部31からの高さが第一地点P1よりも高い第二地点P2において上向きに凸となるように、湾曲して形成されている。言い換えれば、本体フランジ部33は、第一地点P1を含む所定領域に設けられた下向き湾曲部33Aと、第二地点P2を含む所定領域に設けられた上向き湾曲部33Bとを含む。なお、「底面部31からの高さ」とは、底面部31のうちの最低点である底溝部31Dからの高さであり、容器本体3を支持台上に置いたときの支持台表面からの高さに実質的に等しい。
本実施形態では、各本体辺部3Sの中央に第一地点P1が設けられるとともに、その両側に第二地点P2がそれぞれ設けられている。言い換えれば、各本体辺部3Sの本体フランジ部33は、中央に設けられた1つの下向き湾曲部33Aと、その両側に分かれて設けられた計2つの上向き湾曲部33Bとを含んでいる。そして、各本体辺部3Sの本体フランジ部33は、全体として、横から見て(正面視又は側面視で)湾曲した扁平なM字状を呈している。本実施形態の本体フランジ部33は、その下端面部(本体フランジ下端面部)も湾曲している。このようにすることで、本体フランジ部33が不必要に厚みを増すことがなく、かつ、流線状のデザインを実現でき、全体のデザイン性を高めることができる。なお、上述した膨出部32Aは、本体周壁部32のうち、各本体辺部3Sにおける2つの第二地点P2どうしの間の領域に形成されている。
本実施形態では、第二地点P2における曲率(上向き湾曲部33Bの曲率)が、第一地点P1における曲率(下向き湾曲部33Aの曲率)よりも大きく設定されている。上向き湾曲部33Bの曲率は、下向き湾曲部33Aの曲率に比べて、例えば2倍〜20倍程度であって良い。また、第二地点P2における底面部31からの高さ(上向き湾曲部33Bの最高点の高さ)H2は、第一地点P1における底面部31からの高さ(下向き湾曲部33Aの最低点の高さ)H1に比べて、例えば1.2倍〜2.5倍程度であって良い。
本体フランジ部33は、容器本体3の四隅に設けられた幅広隅部33Xと幅狭隅部33Yとを含む。幅広隅部33Xは、長辺部3SLと短辺部3SSとの接続部位が平面視で面取り状となることによって形成されている。幅狭隅部33Yは、長辺部3SLと短辺部3SSとが直角状に接続されることによって形成されている。本実施形態では、2つの上向き湾曲部33Bにおける下向き湾曲部33Aとは反対側の麓部分は平坦に形成されており(図1及び図2を参照)、当該平坦部33Cの端部が、幅広隅部33X及び幅狭隅部33Yとなっている。これらの幅広隅部33X及び幅狭隅部33Yの高さは、第一地点P1における底面部31からの高さH1と同じとなっている。本実施形態では、一対の幅広隅部33Xと一対の幅狭隅部33Yとが設けられ、これらは、一対の幅広隅部33Xが一方の対角に位置し、一対の幅狭隅部33Yが他方の対角に位置するように配置されている。そして、本実施形態では、幅広隅部33Xが開蓋領域11に設けられ、幅狭隅部33Yが非開蓋領域12に設けられている。
本体スカート部34は、本体フランジ部33よりも周縁側において下方に延びている。具体的には、本体スカート部34は、本体フランジ部33の外側端部から下方に延びている。本体スカート部34は、容器本体3の全周に亘って形成されている。本体スカート部34は、外方に向かうに従って下方に傾斜する傾斜壁部34Aと、傾斜せずにまっすぐに垂下する垂下壁部34Bとを有している。この垂下壁部34Bは、傾斜壁部34Aの下端部から垂下しており、本体フランジ部33よりも周縁側に配置されている。
本体スカート部34は、本体フランジ部33の湾曲形状に沿って湾曲する湾曲帯状に形成されている。本体スカート部34は、第一地点P1において下向きに凸となり、かつ、第二地点P2において上向きに凸となる湾曲帯状に形成されている。より具体的には、本体スカート部34は、横から見て(正面視又は側面視で)、各本体辺部3Sの中央において下向きに凸となり、かつ、その両側においてそれぞれ上向きに凸となる湾曲した扁平なM字状を呈する湾曲帯状に形成されている。本体スカート部34は、その上端部(本体スカート上端部)及び下端部(本体スカート下端部)の両方が、各本体辺部3Sの中央において下向きに凸となり、かつ、その両側においてそれぞれ上向きに凸となるように湾曲している。このようにすることで、本体フランジ部33及び本体スカート部34が不必要に厚みを増すことがなく、かつ、動的な美感を創出する流線状のデザインを実現でき、全体のデザイン性を高めることができる。各本体辺部3Sにおいて、本体スカート部34の両端部は直線状に延びている。
本体スカート部34(具体的には、垂下壁部34B)に、本体逆テーパー部35が設けられている。本体逆テーパー部35は、下方に向かうに従って内方に傾斜するように形成されている。本実施形態の本体逆テーパー部35は、垂下壁部34Bに形成された凹溝部の傾斜内壁で構成されている。図1、図2、及び図4に示すように、本体逆テーパー部35は、湾曲帯状の本体スカート部34に、全周に亘って連続して設けられている。
本体摘み部36は、本体フランジ部33よりも外側に突出する突出片で構成されている。本体摘み部36は、開蓋操作時に蓋体摘み部56と共に摘まれる部位となる。図4に示すように、本体摘み部36は、矩形状(長方形状)の容器本体3の四隅のうち、対角に位置する二隅に設けられている。本体摘み部36は、本体フランジ部33の幅広隅部33Xに対応する位置に設けられている。本体摘み部36は、平面視三角形状に形成されている。本体摘み部36は、本体スカート部34の下端から水平方向に沿って外側に延びている。図5に示すように、本実施形態の本体摘み部36は、平面状に形成された本体摘み面部36Aと、この本体摘み面部36Aから上方に突出する上方突起部36Bとを有している。
図1〜図3に示すように、蓋体5は、天面部51と、蓋体周壁部52と、蓋体フランジ部53と、蓋体スカート部54と、蓋体逆テーパー部55と、蓋体摘み部56とを有している。
天面部51は、蓋体5の天井部を構成している。天面部51は、平坦面に形成されている。
蓋体周壁部52は、天面部51から下方に延びるように形成されている。蓋体周壁部52は、下方に向かうに従って外方に傾斜するように形成されている。蓋体周壁部52は、天面部51の周囲を取り囲むように環状に形成されている。本実施形態では、蓋体周壁部52に、内向きに凹む周壁凹部52Aが形成されている。周壁凹部52Aは、周方向に分散して設けられている。本実施形態では、周壁凹部52Aは、四隅と、各蓋体辺部5Sの中央とに、計8つ設けられている。周壁凹部52Aは、下方に向かって拡開するように形成されている。このようにすることで、単一の幅からなる凸部や凹部を設ける場合に比べて、耐荷重性を高めることができる。よって、蓋体5を容器本体3に手で押さえつけて嵌合させる際の蓋体周壁部52の撓みを抑制することができるとともに、蓋体5を容器本体3から開蓋する際の蓋体周壁部52の変形を抑制することができる。
蓋体フランジ部53は、蓋体周壁部52の下端から外側に延びている。蓋体フランジ部53は、外方に向かうに従ってやや上方に傾斜するように形成されている。また、本実施形態の蓋体フランジ部53は、本体フランジ部33に対応する湾曲形状に形成されている。すなわち、蓋体フランジ部53は、第一地点P1において下向きに凸となり、かつ、第二地点P2において上向きに凸となるように、湾曲して形成されている。言い換えれば、蓋体フランジ部53は、第一地点P1を含む所定領域に設けられた下向き湾曲部53Aと、第二地点P2を含む所定領域に設けられた上向き湾曲部53Bとを含む。
本実施形態では、各蓋体辺部5Sの中央に第一地点P1が設けられるとともに、その両側に第二地点P2がそれぞれ設けられている。言い換えれば、各蓋体辺部5Sの蓋体フランジ部53は、中央に設けられた1つの下向き湾曲部53Aと、その両側に分かれて設けられた計2つの上向き湾曲部53Bとを含んでいる。そして、各蓋体辺部5Sの蓋体フランジ部53は、全体として、横から見て(正面視又は側面視で)湾曲した扁平なM字状を呈している。本実施形態の蓋体フランジ部53は、その下端面部(蓋体フランジ下端面部)も湾曲している。このようにすることで、蓋体フランジ部53が不必要に厚みを増すことがなく、かつ、流線状のデザインを実現でき、全体のデザイン性を高めることができる。本実施形態では、第二地点P2における曲率(上向き湾曲部53Bの曲率)が、第一地点P1における曲率(下向き湾曲部53Aの曲率)よりも大きく設定されている。
蓋体フランジ部53は、蓋体5の四隅に設けられた幅広隅部53Xを含む。幅広隅部53Xは、長辺部5SLと短辺部5SSとの接続部位が平面視で面取り状となることによって形成されている。本実施形態では、2つの上向き湾曲部53Bにおける下向き湾曲部53Aとは反対側の麓部分は平坦に形成されており、当該平坦部53Cの端部に、幅広隅部53Xが設けられている。この幅広隅部53Xの高さは、第一地点P1における高さと同じとなっている。本実施形態では、対角に位置する二隅において、幅広隅部53Xから連続して当該幅広隅部53Xの外方に張り出すように、三角形状張出部53Zが設けられている。残余の二隅には、三角形状張出部53Zは設けられていない。そして、本実施形態では、幅広隅部53Xと共に三角形状張出部53Zが非開蓋領域12に設けられ、開蓋領域11には幅広隅部53Xだけが設けられている。
蓋体フランジ部53は、閉蓋状態で、本体フランジ部33に重ね合わされる。蓋体フランジ部53の上向き湾曲部53Bが本体フランジ部33の上向き湾曲部33Bに重ね合わされ、蓋体フランジ部53の下向き湾曲部53Aが本体フランジ部33の下向き湾曲部53Aに重ね合わされる。また、開蓋領域11において蓋体フランジ部53の幅広隅部53Xが本体フランジ部33の幅広隅部33Xに重ね合わされ、非開蓋領域12において蓋体フランジ部53の三角形状張出部53Zの先端部が本体フランジ部33の幅狭隅部33Yに重ね合わされる。
蓋体スカート部54は、蓋体フランジ部53よりも周縁側において下方に延びている。具体的には、蓋体スカート部54は、蓋体フランジ部53の外側端部から下方に延びている。蓋体スカート部54は、蓋体5の全周に亘って形成されている。蓋体スカート部54は、外方に向かうに従って下方に傾斜する傾斜壁部54Aと、傾斜せずにまっすぐに垂下する垂下壁部54Bとを有している。この垂下壁部54Bは、傾斜壁部54Aの下端部から垂下しており、蓋体フランジ部53よりも周縁側に配置されている。
蓋体スカート部54は、蓋体フランジ部53の湾曲形状に沿って湾曲する湾曲帯状に形成されている。蓋体スカート部54は、第一地点P1において下向きに凸となり、かつ、第二地点P2において上向きに凸となる湾曲帯状に形成されている。より具体的には、蓋体スカート部54は、横から見て(正面視又は側面視で)、各蓋体辺部5Sの中央において下向きに凸となり、かつ、その両側においてそれぞれ上向きに凸となる湾曲した扁平なM字状を呈する湾曲帯状に形成されている。蓋体スカート部54は、その上端部(蓋体スカート上端部)及び下端部(蓋体スカート下端部)の両方が、各蓋体辺部5Sの中央において下向きに凸となり、かつ、その両側においてそれぞれ上向きに凸となるように湾曲している。このようにすることで、蓋体フランジ部53及び蓋体スカート部54が不必要に厚みを増すことがなく、かつ、動的な美感を創出する流線状のデザインを実現でき、全体のデザイン性を高めることができる。各蓋体辺部5Sにおいて、蓋体スカート部54の両端部は直線状に延びている。
蓋体スカート部54(具体的には、垂下壁部54B)に、蓋体逆テーパー部55が設けられている。蓋体逆テーパー部55は、蓋体スカート部54の複数箇所に設けられている。蓋体逆テーパー部55は、下方に向かうに従って内方に傾斜するように形成されている。図1〜図3に示すように、本実施形態の蓋体逆テーパー部55は、湾曲帯状の蓋体スカート部54に周方向に断続的に設けられている。また、蓋体逆テーパー部55は、垂下壁部54Bに断続的に形成された、直線状又は緩やかに湾曲した凸部(線状突起54D)の傾斜壁で構成されている。蓋体逆テーパー部55は、外方から本体逆テーパー部35に係合する。
図3に示すように、蓋体逆テーパー部55は、開蓋領域11において、略全域に亘って設けられている。また、蓋体逆テーパー部55は、容器外周における開蓋領域11以外の領域において、4つの蓋体辺部5Sのうちの少なくとも1つの中間部に独立して設けられている。また、蓋体逆テーパー部55は、容器外周における開蓋領域11以外の領域において、4つの蓋体辺部5Sのうちの少なくとも1つの両端部にも独立して設けられている。本実施形態では、4つの蓋体辺部5Sの全てにおいて、両端部と中間部とに独立して、蓋体逆テーパー部55が設けられている。
ここで、各蓋体辺部5Sの中間部は、蓋体フランジ部53の下向き湾曲部53Aが設けられた第一地点P1であり、蓋体逆テーパー部55は、蓋体スカート部54における第一地点P1に対応する位置に設けられていることになる。この各蓋体辺部5Sの中間部(第一地点P1に対応する位置)に設けられる蓋体逆テーパー部55は、蓋体フランジ部53の第一地点P1における曲率に応じて、緩やかに湾曲して形成されている。
また、本実施形態では、各蓋体辺部5Sの中間部(第一地点P1に対応する位置)に設けられる蓋体逆テーパー部55の周方向に沿う長さを、長辺部5SLと短辺部5SSとで異ならせている(図1及び図2を参照)。具体的には、長辺部5SLの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55の長さが、短辺部5SSの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55の長さよりも長く設定されている。
なお、蓋体逆テーパー部55は、各蓋体辺部5Sにおける第二地点P2に対応する位置(上向き湾曲部53Bの位置)には設けられていない(図8も参照)。
各蓋体辺部5Sの両端部は、蓋体フランジ部53の平坦部53C(幅広隅部53X及び三角形状張出部53Zを含む)が設けられた部位であり、蓋体逆テーパー部55は、蓋体スカート部54における直線状部分に設けられていることになる。この各蓋体辺部5Sの両端部に設けられる蓋体逆テーパー部55のうち、三角形状張出部53Zに対応する位置(非開蓋領域12)に設けられる蓋体逆テーパー部55は、直線状に形成されている。一方、開蓋領域11の蓋体逆テーパー部55に隣接して設けられる蓋体逆テーパー部55は、上向き湾曲部53B側の端部がやや湾曲するように形成されている。
蓋体摘み部56は、蓋体フランジ部53よりも外側に突出する突出片で構成されている。蓋体摘み部56は、開蓋操作時に本体摘み部36と共に摘まれる部位となる。図3に示すように、蓋体摘み部56は、矩形状(長方形状)の蓋体5の四隅のうち、対角に位置する二隅に設けられている。蓋体摘み部56は、蓋体フランジ部53の幅広隅部53Xのうち、三角形状張出部53Zに隣接していないものに対応する位置に設けられている。蓋体摘み部56は、平面視三角形状に形成されている。蓋体摘み部56は、蓋体スカート部54の下端から水平方向に沿って外側に延びている。図5に示すように、本実施形態の蓋体摘み部56は、平面状に形成された蓋体摘み面部56Aと、この蓋体摘み面部56Aから下方に突出する下方突起部56Bとを有している。
図3に示すように、容器本体3から蓋体5を取り外す際の起点となる開蓋領域11が、容器外周に設けられている。開蓋領域11は、容器外周の複数箇所に設けられている。本実施形態では、矩形状(長方形状)の容器本体3及び蓋体5の四隅のうちの一部(本実施形態では、対角に位置する二隅)が、開蓋領域11とされている。そして、その開蓋領域11において、本体摘み部36と蓋体摘み部56とが重ね合わされて対応している。ここで、「重ね合わされて対応する」とは、本体摘み部36と蓋体摘み部56とが必ずしも隙間なく当接して重ね合わされるものだけでなく、僅かな隙間や数mm程度の空間を形成しつつ重ね合わされて対応するものを含む。また、一部の領域が隙間なく当接して重ね合わされるとともに他の領域が僅かな隙間等を形成しつつ重ね合わされて対応するものも含む。
本実施形態では、本体摘み部36と蓋体摘み部56とが重ね合わされた状態では、図5に示すように、本体摘み部36の上方突起部36Bと蓋体摘み部56の下方突起部56Bとによって、本体摘み面部36Aと蓋体摘み面部56Aとの間に隙間が生じる。これにより、開蓋の際に蓋体摘み部56を摘みやすくなっている。
なお、容器本体3及び蓋体5の四隅のうちの残余の隅部は、非開蓋領域12とされている。この非開蓋領域12には、本体摘み部36や蓋体摘み部56は設けられていない。非開蓋領域12には、容器本体3にあっては本体フランジ部33の幅狭隅部33Yが設けられ、蓋体5にあっては三角形状張出部53Zが設けられている。本実施形態では、これらの幅狭隅部33Y及び三角形状張出部53Zが設けられる非開蓋領域12が、「非開蓋隅部領域」に相当する。非開蓋領域12においては、開蓋領域11にある蓋体摘み部56が摘まれて当該蓋体摘み部56の位置から順に蓋体5が持ち上げられたときに、それに従動して容器本体3から蓋体5が外れることになる。
本体逆テーパー部35と蓋体逆テーパー部55とが係合して、逆テーパー係合部15が構成されている。逆テーパー係合部15では、蓋体逆テーパー部55が本体逆テーパー部35に対して外側から当接して係合している。そして、このように当接し合う蓋体逆テーパー部55及び本体逆テーパー部35は、上述したように、下方に向かうに従って内方に傾斜するように形成されている。このため、逆テーパー係合部15も、同様に、下方に向かうに従って内方に傾斜している。このような逆テーパー係合部15を備えることで、蓋体5は、容器本体3から外れにくくなっており、強固な嵌合が確保されている。鉛直線に対する逆テーパー係合部15の傾きθ(図5及び図7を参照)は、例えば30°〜90°であると好適である。
上述したように、本実施形態では、本体逆テーパー部35は、全周に亘って設けられている。また、蓋体逆テーパー部55は、開蓋領域11において略全域に亘って設けられているとともに、開蓋領域11以外の領域では、各蓋体辺部5Sの中間部と両端部とに独立して設けられている。従って、本体逆テーパー部35と蓋体逆テーパー部55とが係合してなる逆テーパー係合部15は、開蓋領域11において略全域に亘って設けられているとともに、各蓋体辺部5Sの中間部と両端部とに独立して設けられている。
また、逆テーパー係合部15は、本体フランジ部33との関係では、幅広隅部33Xを含む平坦部33Cに対応する位置と、下向き湾曲部33Aに対応する位置とに設けられている。蓋体フランジ部53との関係でも同様であり、逆テーパー係合部15は、幅広隅部53Xを含む平坦部53Cに対応する位置と、下向き湾曲部53Aに対応する位置とに設けられている。一方、逆テーパー係合部15は、本体フランジ部33の上向き湾曲部33B及び蓋体フランジ部53の上向き湾曲部53Bに対応する位置には設けられていない。
このように、本体逆テーパー部35と蓋体逆テーパー部55とが係合してなる逆テーパー係合部15が、全周に亘ってではなく周方向に断続的に設けられるので、強固な嵌合を確保しつつ、その嵌合力が過度に強固となることがない。さらには、曲率が相対的に小さい第一地点P1(下向き湾曲部33A,53A)に逆テーパー係合部15が設けられることで、適度に強固な嵌合を確保することができる。その際、本体逆テーパー部35を全周に亘って形成し、蓋体逆テーパー部55だけを断続的に形成することで、蓋体逆テーパー部55の形成位置の調整によって逆テーパー係合部15の設置位置を容易に調整することができる。
さらに本実施形態では、「非開蓋隅部領域」たる非開蓋領域12において、逆テーパー係合部15の係合深さが、当該非開蓋領域12中の位置に応じて異なるように構成されている。本実施形態では、本体逆テーパー部35が容器本体3の全周に亘って一律に形成されている一方、非開蓋領域12の蓋体逆テーパー部55(線状突起54D)は、内向きの突出量が非開蓋領域12中の位置に応じて異なるように形成されている。これにより、本体逆テーパー部35と蓋体逆テーパー部55とが係合してなる逆テーパー係合部15の係合深さが、非開蓋領域12中の位置に応じて異なっている。
より具体的には、図9に示すように、蓋体逆テーパー部55(線状突起54D)の内向きの突出量は、非開蓋領域12における両端位置で最大であり、中央位置でゼロとなっている(図6も参照)。そして、蓋体逆テーパー部55の内向きの突出量は、非開蓋領域12における両端位置から中央位置に向かうに従って、次第に小さくなっている。こうして、非開蓋領域12における逆テーパー係合部15の係合深さは、両端位置から中央位置に近づくにつれて次第に浅くなる(逆に言えば、中央位置から両端位置に近づくにつれて次第に深くなる)ように構成されている。また、非開蓋領域12の逆テーパー係合部15は、本実施形態において係合深さがゼロとなっている中央位置を包含する平面に対して、面対称に形成されている。
本実施形態の包装用容器1においては、逆テーパー係合部15の係合深さを非開蓋領域12中の位置に応じて異ならせることで、容器本体3と蓋体5との嵌合力の調整を容易に行うことができる。
なお、開蓋領域11に設けられる蓋体逆テーパー部55(線状突起54D)の内向きの突出量は、開蓋領域11中の位置によらずに一定である。また、各蓋体辺部5Sの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55(線状突起54D)の内向きの突出量も、位置によらずに一定である。すなわち、容器本体3及び蓋体5の開蓋領域11及び各辺の中間部にそれぞれ設けられる逆テーパー係合部15の係合深さは、各領域における位置によらずに一定となっている。なお、ここで言う「一定」とは、各逆テーパー係合部15における両端部を除く概ね全体を占める領域において係合深さが一定であることを意味する。従って、例えば各逆テーパー係合部15における両端部においては、微小な範囲で、係合深さが急傾斜で変化することが許容される。
また、本体フランジ部33及び蓋体フランジ部53が、各辺部3S,5Sの中央において相対的に小さい曲率で下向きに凸となり、かつ、その両側において相対的に大きい曲率で上向きに凸となる、特徴的な湾曲形状に形成されている。さらに、本体スカート部34及び蓋体スカート部54も、横から見て、本体フランジ部33及び蓋体フランジ部53の湾曲形状に応じた、特徴的な湾曲帯状に形成されている。これらの特徴的な湾曲形状により、容器本体3及び蓋体5の外周部に動的な美感が生じており、デザイン性の向上が図られている。よって、被収容物を収容した状態で、例えばスーパーやコンビニ等の店舗において見栄え良く陳列することができ、消費者への訴求力を高めることができる。
さらに、店舗において、容器本体3に被収容物を収容した後、蓋体5を閉める際に生じる嵌合音(「パチン」という音)により、しっかりと閉蓋できたことを容易に確認することができる。また、しっかりと閉蓋されることにより、店舗での陳列中に異物混入等の悪戯を受けにくかったり意図せず手指が入りにくかったりするという、副次的な効果を奏する。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、各本体辺部3Sの本体フランジ部33が、中央に設けられた1つの下向き湾曲部33Aと、その両側に分かれて設けられた計2つの上向き湾曲部33Bとを含む構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば各本体辺部3Sの本体フランジ部33が、2つの下向き湾曲部33Aと3つの上向き湾曲部33Bとを含んで構成されても良い。或いは、各本体辺部3Sの本体フランジ部33が、1つの上向き湾曲部33Bと2つの下向き湾曲部33Aとを含んで構成されても良い。これら以外にも、各本体辺部3Sにおける下向き湾曲部33A及び上向き湾曲部33Bのそれぞれの個数は任意に設定することができる。この場合において、下向き湾曲部33A及び上向き湾曲部33Bの個数を、長辺部3SL,5SLと短辺部3SS,5SSとで異ならせても良い。
(2)或いは、各本体辺部3Sの本体フランジ部33の全体が、上向きに凸となるように湾曲して形成されても良いし、下向きに凸(=上向きに凹)となるように湾曲して形成されても良い。さらに、各本体辺部3Sの本体フランジ部33の全体が、一直線状に形成されても良い。
(3)上記の実施形態では、第二地点P2における曲率(上向き湾曲部33B,53Bの曲率)が、第一地点P1における曲率(下向き湾曲部33A,53Aの曲率)よりも大きく設定された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば第一地点P1における曲率(下向き湾曲部33A,53Aの曲率)が、第二地点P2における曲率(上向き湾曲部33B,53Bの曲率)よりも大きく設定されても良い。このような場合には、曲率が小さい方の上向き湾曲部33B,53Bに対応する位置に、蓋体逆テーパー部55が設けられても良い。或いは、第一地点P1における曲率(下向き湾曲部33A,53Aの曲率)と、第二地点P2における曲率(上向き湾曲部33B,53Bの曲率)とが等しく設定されても良い。
(4)上記の実施形態において、第一地点P1における曲率(下向き湾曲部33A,53Aの曲率)が“0(ゼロ)”であっても良い。この場合、下向き湾曲部33A,53Aは、水平面に沿う直線状に形成される。かかる構成では、それらの直線状の下向き湾曲部33A,53Aは、全体として「下向きに凸」となっているとみなすこととする。
(5)上記の実施形態では、各蓋体辺部5Sの中間部(第一地点P1に対応する位置)に設けられる蓋体逆テーパー部55が緩やかに湾曲して形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、各蓋体辺部5Sの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55が、例えばV字状や2箇所屈曲形状等の折線状に形成されても良い。或いは、全ての蓋体逆テーパー部55が、直線状に形成されても良い。
(6)上記の実施形態では、長辺部5SLの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55の長さが、短辺部5SSの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55の長さよりも長く設定されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば各蓋体辺部5Sの中間部に設けられる蓋体逆テーパー部55の周方向に沿う長さが、長辺部5SLと短辺部5SSとで同一に設定されても良い。
(7)上記の実施形態では、蓋体逆テーパー部55が、開蓋領域11において略全域に亘って設けられているとともに、各蓋体辺部5Sの中間部と両端部とに独立して設けられている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば蓋体逆テーパー部55が、開蓋領域11において略全域に亘って設けられているとともに、各蓋体辺部5Sの中間部だけに独立して設けられても良い。また、例えば蓋体逆テーパー部55が、開蓋領域11には設けられずに、各蓋体辺部5Sだけに設けられても良い。さらに、短辺部5SSにはその中間部だけに逆テーパー係合部15が設けられ、長辺部5SLにはその中間部と両端部とに逆テーパー係合部15が設けられる等、長辺部5SLと短辺部5SSとで、逆テーパー係合部15の設置位置が異なっても良い。
(8)上記の実施形態では、矩形状の容器本体3及び蓋体5の四隅のうち、対角に位置する二隅が開蓋領域11とされ、残余の二隅が非開蓋領域12とされている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば矩形状の容器本体3及び蓋体5のいずれか1つの隅部のみが開蓋領域11とされ、残余の3つの隅部が非開蓋領域12とされても良い。
(9)上記の実施形態では、区画壁38が主壁部38Aと分岐壁部38Bとを含み、主壁部38Aが対向する一対の本体周壁部32どうしを繋ぎ、分岐壁部38Bが主壁部38Aから分岐して本体周壁部32まで延びる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、区画壁38が分岐壁部38Bを含まずに主壁部38Aだけで構成されても良い。また、区画壁38が、主壁部38Aと分岐壁部38Bとに加え、分岐壁部38Bからさらに分岐して本体周壁部32まで延びる第2の分岐壁部を含んで構成されても良い。これら以外にも、区画壁38の形成態様は適宜変更されて良い。
(10)上記の実施形態では、容器本体3及び蓋体5が平面視長方形状に形成されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、容器本体3及び蓋体5の平面視形状は、例えば正方形状や平行四辺形状、台形状等の他の矩形状であっても良い。或いは、容器本体3及び蓋体5の平面視形状は、例えば六角形状や八角形状等の他の多角形状であっても良いし、円形状や楕円形状等であっても良い。
(11)上述した各実施形態(上記の実施形態及びその他の実施形態を含む;以下同様)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 包装用容器
3 容器本体
5 蓋体
11 開蓋領域
12 非開蓋領域(非開蓋隅部領域)
15 逆テーパー係合部
31 底面部
32 本体周壁部
33 本体フランジ部
33B 上向き湾曲部
33A 下向き湾曲部
34 本体スカート部
35 本体逆テーパー部
36 本体摘み部
51 天面部
52 蓋体周壁部
53 蓋体フランジ部
53A 上向き湾曲部
53B 下向き湾曲部
54 蓋体スカート部
55 蓋体逆テーパー部
56 蓋体摘み部
P1 第一地点
P2 第二地点

Claims (1)

  1. 容器本体と蓋体とを備え、シート成形によって形成される包装用容器であって、
    前記容器本体及び前記蓋体が平面視矩形状に形成され、
    前記容器本体は、底面部と、前記底面部から上方に延びる本体周壁部と、前記本体周壁部から外側に延びる本体フランジ部と、前記本体フランジ部よりも周縁側に設けられた本体逆テーパー部と、前記本体フランジ部よりも外側に突出する突出片からなる本体摘み部と、前記底面部から立ち上がって形成されているとともに被収容物を収容する収容部を区画する区画壁と、を有し、
    前記蓋体は、天面部と、前記天面部から下方に延びる蓋体周壁部と、前記蓋体周壁部から外側に延びる蓋体フランジ部と、前記蓋体フランジ部よりも周縁側に設けられて前記本体逆テーパー部に係合する蓋体逆テーパー部と、前記蓋体フランジ部よりも外側に突出する突出片からなる蓋体摘み部と、を有し、
    矩形状の前記容器本体及び前記蓋体の四隅のうち、対角に位置する二隅に、前記本体摘み部と前記蓋体摘み部とが重ね合わされる開蓋領域が設けられ、
    矩形状の前記容器本体及び前記蓋体の四隅のうち、残余の対角に位置する二隅に、前記本体摘み部と前記蓋体摘み部とが不存在の非開蓋隅部領域が設けられ、
    前記本体逆テーパー部と前記蓋体逆テーパー部とが係合してなる逆テーパー係合部が、前記開蓋領域及び前記非開蓋隅部領域に設けられ、
    前記非開蓋隅部領域における前記逆テーパー係合部の係合深さが、当該非開蓋隅部領域中の両端位置から中央位置に近づくにつれて次第に浅くなっている包装用容器。
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