JP2006150089A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転に伴って外槽等が大きく振動した場合でも、破損や故障の発生の少ない高い信頼性を有する洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】 ブロア室40の前方、つまりブロア室40を挟んで外箱1の後面部1dと反対側で且つ外槽10の上部後方には、モータ軸に沿った軸線Fが水平軸線Cと略直交し且つ水平に延伸するようにブロアモータ42が配置され、ブロアモータ42のモータ軸とブロア41とは直結されている。このようにブロアモータ42を外箱1の後面部1d側でなく乾燥風路の内側に設けることにより、脱水運転時等に外槽10が大きく振動した場合でも、ブロアモータ42が外箱1に接触することがない。したがって、ブロアモータ42に不所望の衝撃が加わることを回避することができ、ブロアモータ42の故障を軽減できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、衣類等を洗濯した後に乾燥するための洗濯乾燥機に関する。
この種の洗濯乾燥機として、水平軸又は傾斜軸を中心に回転するドラムを有するドラム式洗濯乾燥機や、垂直軸を中心に有底円筒形状の洗濯脱水槽が回転する洗濯乾燥機などが知られている。以下、従来、洗濯乾燥機として一般的であったドラム式洗濯乾燥機を中心に述べる。
ドラム式洗濯乾燥機は、上述の如く、水平軸又は傾斜軸を中心に円筒籠状のドラムを外槽の内部に回転自在に配置した構成を備えており、このドラム内に洗濯物を収容して水を貯留した外槽内で回転させることによって洗濯物の叩き洗いを行い、更に洗いの後には、外槽内に加熱空気を送り込むことによって濡れた洗濯物を乾燥させる。
こうした乾燥運転を行うために、ドラム式洗濯乾燥機では、外槽内に加熱空気を送り込む一方、濡れた洗濯物から吐き出された水分を含む湿った空気を外槽の外側へと取り出し、水冷式の熱交換器を通して水蒸気を凝縮液化させることにより乾いた空気とし、その空気を再びヒータで加熱して外槽内へと送り込む、という循環風路を備える。熱交換器を水冷式とすることにより、乾燥効率が外気温の影響を受けにくく、室内に熱風を吹き出すこともないという利点がある。
特開平8−215471号公報
洗濯乾燥機は、洗濯のみならず乾燥のため構成要素を内蔵しなければならないため、その構造上、幅方向や奥行き方向の寸法が大きくなる傾向にある。特に、マンションなどの集合住宅では規定の大きさの防水パンに洗濯機を載置する必要があるため、こうした外箱のサイズの制限はかなり厳しいものである。しかし、一方で、近年、洗濯容量の増加の要望が強まり、外箱のサイズを抑えつつ外槽を大きくするために、必然的に外箱と外槽との間の空間が狭くなる傾向にある。そのため、例えば脱水運転時に外槽が大きく振動すると、外槽や外槽に固定された部材が外箱に接触する可能性も増大し、仮にそうした接触が生じた場合でも、各種部材の破損や故障をできる限り軽減することが求められる。
なお、こうした課題はドラム式洗濯乾燥機に限るものではなく、ほぼ垂直な軸を中心に洗濯脱水槽を回転自在に配設した洗濯乾燥機でも同様である。
本発明に係る洗濯乾燥機は上記のような点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、運転に伴って外槽等が大きく振動した場合でも、破損や故障の発生の少ない高い信頼性を有する洗濯乾燥機を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明は、外箱と、該外箱の内部に設けた外槽と、該外槽の内部に回転自在に設けた洗濯物を収容するための内槽と、両端が前記外槽に熱風供給口と排気出口とでそれぞれ接続された乾燥風路と、を具備する洗濯乾燥機に於いて、
前記乾燥風路中にあって該乾燥風路内に空気流を生起するためのブロアと、
該ブロアにモータ軸が直結され、該ブロアを回転駆動するモータと、
を備え、前記モータと前記外箱との間に前記乾燥風路が挟まれるように該モータを配置し、外槽が振動しても該モータが外箱に接触しないようにしたことを特徴としている。
なお、本発明の洗濯乾燥機の一実施態様として、前記外槽は周面が略円筒形状であって、前記モータを該外槽の周面に近接して配置した構成とすることができる。
本発明に係る洗濯乾燥機では、脱水運転など内槽が高速で回転した際に外槽が大きく振動した場合、より近接した位置にある乾燥風路は外箱に接触する可能性はあるものの、乾燥風路よりも内方に位置しているモータは外箱に接触することがない。したがって、故障し易い部品の1つであるブロア用のモータに不所望の衝撃が加わることがないため、それだけ故障の発生を抑制することができ、高い信頼性を確保することができる。
以下、第1及び第2発明に係る洗濯乾燥機の一実施例であるドラム式洗濯乾燥機について、図面を参照して説明する。図1〜図3は本実施例のドラム式洗濯乾燥機の外観図であり、図1は正面外観図、図2は上面外観図、図3は右側面外観図である。図4〜図7は本実施例のドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す図であり、図4はドラムの回転駆動系を中心に描出した正面縦断面図、図5は乾燥風路を中心に描出した正面縦断面図、図6は要部の左側面図、図7は乾燥風路を中心に描出した上面横断面図である。なお、これらの図では煩雑さを避けるため、説明に不要な部分を適宜省略又は簡略化して記載している。
先ず、図1〜図3に基づき、本ドラム式洗濯乾燥機の外形構成について説明する。本ドラム式洗濯乾燥機の外形を成す外箱1は、上面部1aと、前面部1bと、その両者の間の角部でやや丸みをもちつつ前下がりになった傾斜部1cと、を有している。傾斜部1cからその後方の上面部1aにかけて洗濯物投入口3が開口しており、この洗濯物投入口3を開閉するための上蓋2は、上面部1a後方の略水平なヒンジ部4に軸着されて上方向に二つ折り自在になっている。これにより、使用者が上蓋2の把手部2aを掴んで上方に引き上げながら後方側へ押すと、図3中に符号2’で示すように、上蓋2は二つ折り状態で洗濯物投入口3の後方に起立する。
上蓋2の左側には前方に引き出し自在の洗剤容器5が、右側には前後方向に延伸して操作パネル6が設けられている。操作パネル6には、運転コースや予約時間等を設定するためなどの各種の操作キーと、これら設定に応じて点灯したり、洗濯行程の進捗状況を報知したり、或いは予約や運転の残り時間などを表示するための各種の表示器が適宜に分散して配置されている。操作パネル6はそのほぼ全体が斜め上方を指向しているため、使用者が本洗濯乾燥機の前方に立った姿勢で斜め下方を見下ろしたとき、操作パネル6面はその視線に対して垂直に近い状態となり、表示が見易く且つ操作キーも押し易いという配慮がなされている。
また、上蓋2の後方の上面部1aには、外部の給水ホースを接続する給水口7と、風呂水ホースを接続する風呂水ホース給水口8とが設けられている。図示しないものの、風呂水ホース給水口8の直下には風呂水ポンプが、給水口7の直下には給水バルブが設置されており、風呂水や水道水を洗剤容器5を介して後述の外槽内に供給するようになっている。
次に、図4〜図7に基づき、本ドラム式洗濯乾燥機の内部構成について説明する。外箱1の内部にあっては、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された外槽10が、外箱1の左右側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方から吊下げ支持する二本のばね11と、前後方向に外槽10の下部を支持するダンパ12とにより適度に揺動自在に保持されている。この外槽10の内部には、洗濯物を内部に収容するための内槽として、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された横型のドラム13が、左右方向に延伸する水平軸線Cを中心に回転自在に設けられている。ドラム13には多数の通水穴14が穿孔されている。
ドラム13の左端面中央に固着された主軸15は、外槽10の左端面に固定されている第1軸受ケース17に保持された第1軸受16により支承されている。他方、ドラム13の右端面中央に固着された補助軸18は、外槽10の右端面に固定されている第2軸受ケース20に保持された第2軸受19により支承されている。この主軸15及び補助軸18により上記水平軸線Cが形成されている。主軸15及び補助軸18と第1及び第2軸受ケース17、20との間はそれぞれオイルシール21により水封されており、外槽10内に水が貯留した状態でも第1及び第2軸受16、19は被水を免れる。
外槽10の左端面から側方へと突出した主軸15の先端には、アウタロータ型の直流ブラシレスモータであるモータ22のロータ222が取り付けられ、一方、モータ台を兼ねる第1軸受ケース17にはモータ22のステータ221が固定されている。図示しない制御回路からステータ221に駆動電流が供給されるとそれによってロータ222が回転し、主軸15を介してロータ222と同一の回転速度でドラム13が回転駆動される。
ドラム13を挟んでモータ22と反対側の、第2軸受ケース19周囲の外槽10外側と外箱1(図5、図7には描かれていない)側面との間には、乾燥運転時に外槽10内部に加熱空気を循環供給するための乾燥風路が配置されている。この点については後で詳細に説明する。
上蓋2により閉塞される洗濯物投入口3の直下には、外槽10の筒状の胴部の周面上部が位置しており、そこには、水平軸線Cとほぼ平行に延伸する軸を中心に後方側に開く一枚の外槽扉102で開閉される外槽開口101が設けられている。また、ドラム13の胴部周面には、それぞれ水平軸線Cとほぼ平行に延伸する軸を中心に前後方向に観音開き構造を有する二枚の扉体から成るドラム扉132で開閉されるドラム開口131が設けられている。
ドラム13は外槽10内で回転するが、少なくとも使用者がドラム13内に洗濯物を出し入れする状況である場合には、ドラム開口131が外槽開口101と径方向に一致する位置でドラム13が停止する必要がある。そこで、外槽10の左端面にはドラム位置固定装置23が設けられ、該装置23から突出する係合凸部とモータ22のロータ222に形成されている係合凹部との噛み合いにより停止位置が決まるように構成されている。これにより、使用者は洗濯物を出し入れする際には、上蓋2、外槽扉102及びドラム扉132を開放することで、ドラム13内部を斜め前上方から覗くことができる。
外槽10の最底部には排水口24が設けられ、排水口24は排水バルブ25を介し、図示しない排水ホースを通して外部の排水溝へと接続されている。外槽10内に水を貯留する際には排水バルブ25は閉鎖され、排水バルブ25が開放されると、外槽10内の水は排水口24及び排水ホースを経て機外へと排出される。
次に、本ドラム式洗濯乾燥機の特徴である乾燥風路の構成について、上記図面に加えて図8〜図14を参照して詳述する。
図8は外槽10を構成する一部材である胴部部材10aの外観正面図、図9は同じく胴部部材10aの左側面図、図10は乾燥風路を構成する一部材である除湿パイプ30の右側面外観図、図11は同じく除湿パイプ30の正面外観図、図12及び図13は図10中のA−A’矢視線及びB−B’矢視線での断面図、図14は図6中のD−D’矢視線での断面図である。なお、胴部部材10a及び除湿パイプ30を描いた上記図面では、ドラム式洗濯乾燥機としての完成状態で正面となる面を正面として定めている。
図8、図9に示すように、外槽10の胴部部材10aは左側端面がほぼ閉塞し、右側端面が開放した合成樹脂の一体成型品であって、水平軸線C方向の略中央下部に外槽10内側に連通する排気出口10bを有し、該排気出口10bから水平軸線C方向に延伸して右側端面まで至る筒状の排気管路10cが一体に形成されている。この排気出口10bが乾燥運転時に外槽10から湿った空気が排出される出口になり、排気管路10cは乾燥風路の一部となる。
胴部部材10aの右側の開放端面にはこの端面をほぼ閉塞する端面部材10dが取り付けられるが、その端面部材10dにあって上記排気管路10cの開放端面に対応する箇所には円形状の開口10eが形成されている。端面部材10dには乾燥風路の一部を構成する除湿パイプ30が後述するように固定される。
図10、図11に示すように、除湿パイプ30は、下端に側方に向けて略円形状に開放する開口31を有し、ほぼ垂直方向に延伸する側部垂直風路32を形成する扁平筒状体(縦管路に相当)と、該側部垂直風路32の上部に連通してほぼ水平から斜め上方に屈曲しつつ延伸する後部水平風路33(横管路に相当)を形成する扁平筒状体とが一体化された形状を有する。側部垂直風路32と後部水平風路33との接続部よりも低い位置には水管接続口34が設けられ、ここに給水バルブから引導された冷却水管が接続され、該冷却水管を通して送給されて来る冷却水(水道水)が側部垂直風路32内へと流れ込む。これにより、側部垂直風路32は湿り気を含んだ空気流を冷却して水蒸気を凝縮液化させるための熱交換部として機能する。
図5〜図7に示すように、除湿パイプ30は、その開口31が外槽10の開口10eに嵌合するように取り付けられ、側部垂直風路32は外槽10の右端面と外箱1の右側面1eとの間の空隙に配設され、後部水平風路33は外槽10の胴部の後方側と外箱1の後面部1dとの間の空隙に配設される。
除湿パイプ30の開口31と外槽10の端面部材10dの開口10eとの嵌合状態は図14に示すようになっている。すなわち、端面部材10dに形成されている円形状の開口10eの周囲には、2重の円筒形状のリブ10e1が突設されており、そのリブ10e1の溝部に、除湿パイプ30の開口31の円筒形状の縁部が嵌め込まれる。その開口31の円筒縁部の外周側にはOリング10e2が嵌挿され、このOリング10e2はリブ10e1の内面に押し付けられて気密性・水密性が確保されている。このような構成により、組立時には除湿パイプ30の開口31の円筒縁部の外周側にOリング10e2を嵌め、それを外槽10の端面部材10dに押し入れればよいので、作業が容易である。また、両者の嵌合部分での長さが短いので、嵌合のために不要にスペースをとらず、乾燥風路の断面積を大きく確保することができるという利点もある。
後部水平風路33の出口端は前方に向いて開放しており、ブロア41が内装されたブロア室40の後方に接続される。ブロア室40の前方、つまりブロア室40を挟んで外箱1の後面部1dと反対側で且つ外槽10の上部後方には、モータ軸に沿った軸線Fが水平軸線Cと略直交し且つ水平に延伸するようにブロアモータ42が配置され、ブロアモータ42のモータ軸とブロア41とは直結されている。このようにブロアモータ42を外箱1の後面部1d側でなく乾燥風路の内側に設けることにより、脱水運転時等に外槽10が大きく振動した場合でも、ブロアモータ42が外箱1に接触することがない。したがって、ブロアモータ42に不所望の衝撃が加わることを回避することができ、ブロアモータ42の故障を軽減できる。
ブロア室40の右側方には、ほぼ水平に延伸し外槽10の右端面外側に於いてほぼ直角に前方に屈曲し、更に補助軸18の上方で下方向にほぼ直角に屈曲した側部水平風路43が接続されている。側部水平風路43の出口端は、第2軸受ケース20に形成された開口20aに被さるように設けられている。この側部水平風路43内には、加熱手段としてシーズ線から成るヒータ44が配設されており、該風路43内を通過する空気を加熱する。外槽10の端面部材10dにあって第2軸受ケース20で覆われる部分には開口10fが設けられており、第2軸受ケース20の開口20aと外槽10の開口10fとを介して、側部水平風路43と外槽10内部とは連通している。したがって、この開口10fが外槽10内への熱風供給口として機能する。
なお、側部水平風路43内は高温になり特に高い耐熱性が要求されるため、側部水平風路43を構成する部材は金属製である。一方、側部垂直風路32及び後部水平風路33に流通する空気の温度は外槽10を通過して来ているために下がっているから、除湿パイプ30を構成する部材はコストを重視して合成樹脂製であり、例えばブロー成型品から構成する。また、ブロア室40は、ブロアモータ42側が金属製の部材、後部水平風路33側が合成樹脂成形品という組み合わせで構成されている。これは、ブロアモータ42に面した部分は加熱手段に近いために耐熱性が必要であると共に、重量物であるブロアモータ42を保持するために高い剛性が必要となるからである。
上記のように構成された乾燥風路に於いて、ブロアモータ42によりブロア41が回転駆動されると、ブロア41は後方側から吸い込んだ空気を側方に向けて吐き出す。そのため、ブロア室40から側部水平風路43へと向かう空気流が形成され、側部水平風路43を通過する間にヒータ44により加熱された高温の空気流(熱風)は、外槽10への熱風供給口である開口10fを通して外槽10内へと送り込まれる。ドラム13の右端面には、補助軸18の周囲に複数の通気口13bが放射状に形成されており、主としてその通気口13bからドラム13内へと高温空気が流れ込む。
ドラム13内に濡れた洗濯物が収容されている場合、ドラム13内に入った高温空気は洗濯物同士の隙間や洗濯物の繊維の隙間を通過し、その際に洗濯物から水分を奪う。そして、湿り気を充分に含んだ空気は主としてドラム13の胴部の通水穴14を通ってドラム13の外側へと出て、ドラム13と外槽10との隙間を通って排気出口10bへと向かう。また、このような周方向の空気の流れはドラム13が回転することによっても促進される。このように高温の空気がドラム13を周囲から包むように流れるので、ドラム13は高い温度に維持され、高い乾燥効率が達成できる。
排気出口10bから外槽10の外側へ取り出された、湿り気を多量に含む空気は、水平に延伸する排気管路10cを通って側部垂直風路32の入口である開口31へと達し、側部垂直風路32内を上昇する。上述したように側部垂直風路32内には冷却水が供給されており、空気流の進行方向と対向する方向に冷却水は流れて来るため、湿った空気は冷却水との熱交換により急激に冷却される。その結果、空気に含まれる水蒸気は凝縮して水となり、除湿パイプ30の内壁面に結露し、それを伝って流下する。したがって、側部垂直風路32内の熱交換部を通過するに伴い空気は除湿され、乾いた空気となって後部水平風路33を通りブロア室40へと戻る。そして、ブロア41により再び側部水平風路43へと送られ、ヒータ44で再加熱される。
側部垂直風路32の内壁面に結露した水は冷却水とともに、空気流とは反対に開口10eから排気管路10c内へと流れ込み、排気管路10c底部の緩やかな傾斜に沿って外槽10内へと流入する。そして、最終的には排水口24から機外へと排出される。また、側部垂直風路32内を流下した水の一部は、外槽10の胴部部材10aに端面部材10dを装着したときの隙間に形成される排水孔からも流れ出る。
上述したように乾燥運転時には、外槽10を含めた乾燥風路内を空気が循環し、その循環の過程で洗濯物から水分が奪われ、その水分は冷却水による冷却によって空気中から除去される。したがって、乾燥効率を高める1つの方法は、側部垂直風路32内での除湿効率を高めることである。しかしながら、冷却効果を高めるために冷却水の流量を増すことは節水の観点から望ましくないから、冷却水の使用量を極力減らしつつ高い除湿効果を得ることが重要になる。そこで、本実施例のドラム式洗濯乾燥機では、この除湿のための熱交換部の構成を次のようにしている。
すなわち、図10及び図15に示すように、側部垂直風路32にあって、水管接続口34の直下の内壁面を傾斜壁301と成し、その傾斜壁301の下端に内側に膨出した上部膨出部302を設けている。そのため、水管接続口34から側部垂直風路32内に放出された水は、図15中に太線矢印で示すように、傾斜壁301の傾斜に沿って流下した後、上部膨出部302の突端を乗り越えて分散しながら落下する。
また、側部垂直風路32の下部には、凸部の一形態として、内壁面を管路内方に膨出させることにより管路の断面積を小さくした絞り部が形成されている。すなわち、図12、図13及び図16に示すように、この絞り部では、管路水平断面が細長形状の短手方向に対向する両内壁面の一部が管路内方に膨出して開口部が狭まった第1膨出部304が形成されているとともに、長手方向にも対向する両内壁面が内方に膨出して開口部が狭まった第2、第3膨出部305、306が形成されている。短手方向の開口部幅は均一ではなく、幅広の部分(例えば図13中に示す幅L2の部分)と幅狭の部分(例えば同図中に示す幅L1の部分)とを有している。このような開口形状では、幅広の部分に於いては上昇する空気流が通り易いため単位時間当たりの流量が大きい反面、流速は相対的に小さくなり、一方、幅狭の部分に於いては空気流が通りにくいため流速は相対的に大きくなる。そのため、絞り部の直上では空気流の流速が水平断面内で不均一になり、それによって複雑な乱流を生じることになる。更にまた、図16に示すように、第1膨出部304は、長手方向に水平ではなく、θなる角度をもって上記の幅広の開口部の方向に下傾斜するように設けられている。
上記構成により、図16中に太線矢印で示すように、上述したように分散して落下して来た水の一部は第1〜第3膨出部304、305、306に当たって跳ね返り、更に小さな水滴となって飛散する。このとき、第1膨出部304が上述したように傾斜を有しているため、この第1膨出部304の上面に当たった水は真上ではなく斜め上方に跳ね返る。また、上昇して来る空気流によって小さな水滴は吹き上げられるが、その空気流の流速が不均一で複雑であることによって、水滴は巻き上げられて旋回する。
もちろん、実際には、水滴同士が衝突したり、落下途中で側部垂直風路32の内壁面に当たって方向を変えるものもあるため、水滴の軌道は一層複雑になり、絞り部の上方の管路内には、大小様々な水滴が飛散した状態で存在する一種の冷却層が形成される。この冷却層では、導入された水の多くが比較的長い時間留まり、また小さな水滴となっているため実効的な表面積が大きい。そのため、比較的少量の水であっても空気との熱交換が効率良く行われ、湿った空気を効率良く冷却して水蒸気の凝縮液化を促進させることができる。その結果、節水を図りつつ乾燥効率を向上させて、乾燥時間の短縮化が可能となる。
一方、側部垂直風路32を上昇する空気流にとっては、絞り部は抵抗になるため、空気流に乗って上昇して来る糸屑等のゴミは絞り部の下方で滞留する。そして、こうしたゴミは上方から流下して来る水に捉えられて、水と一緒に機外へと排出される。したがって、乾燥運転時に洗濯物から舞い上がる糸屑を再び洗濯物に付着させてしまうことを防止することができる。
また、上部膨出部302や第3膨出部306に於いては、図13に示すように、管路壁の外側に固定片部307が形成されており、固定片部307にはネジ穴が穿孔されている。除湿パイプ30を外槽10の端面部材10dに固着する際には、端面部材10dに突設されているボス10d1に固定片部307を当接し、外側からネジ10d2で螺着する。図10に示すように、固定片部307は外側に突出していないので、除湿パイプ30を構成する部材をブロー成形する際に不良が発生する確率を非常に低く抑えることができる。また、ブロー成形の際に使用するパリソンが大きくなくて済むため、その点でもコスト削減が達成できる。
ところで、本ドラム式乾燥洗濯機では、除湿パイプ30を上記のような構成としたことにより、主として運搬時に使用する把手部を形成する位置を外箱1の後面部1dに確保している。図17は本ドラム式乾燥洗濯機の後面外観図である。図17に描出したように、外箱1の後面部1dに近接した位置では、除湿パイプ30の後部水平風路33は側方側から中央に向かうに従い斜め上方に屈曲した形状を有している。そして、その後部水平風路33の水平部分の上方でブロア室40の側方に、外箱1の後面部1dから前方に窪んだ把手部1fの一方を設けている。把手部1fは左右一対で設けられ、この把手部1fの窪みに指先を挿入することにより、本洗濯乾燥機を持ち上げることができる。
すなわち、本ドラム式洗濯乾燥機では、外箱1の後面部1dに沿った後部水平風路33を屈曲形状とすることにより、把手部1fと後部水平風路33とが前後方向に同一水平面内に存在しないようにしているため、把手部1fと除湿パイプ30とが干渉し合うことがなく、本洗濯機を持ち上げる際に適切な位置に把手部1fを配置することが可能となっている。
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかである。また、上記実施例は本発明をドラム式洗濯乾燥機に適用した例であるが、本発明はドラム式洗濯乾燥機のみならず、上述したように垂直軸又は垂直からやや傾斜した軸を中心に回転自在の有底円筒形状の洗濯脱水槽を備えた洗濯乾燥機にも適用可能であることは当然である。
本発明の一実施例によるドラム式洗濯乾燥機の正面外観図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の上面外観図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の左側面外観図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機におけるドラムの回転駆動系を中心に描出した正面縦断面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における乾燥風路を中心に描出した正面縦断面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における内部構造を示す要部の左側面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における乾燥風路を中心に描出した上面横断面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における外槽の胴部部材の縦断面図。 図8に示した外槽の胴部部材の右側面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における除湿パイプの右側面外観図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における除湿パイプの正面外観図。 図10中のA−A’矢視線断面図。 図10中のB−B’矢視線断面図。 図6中のD−D’矢視線断面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における除湿パイプ中の冷却水の挙動を説明するための部分断面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機における除湿パイプ中の冷却水の挙動を説明するための部分断面図。 本実施例のドラム式洗濯乾燥機の後面外観図。
符号の説明
1…外箱
1a…上面部
1b…前面部
1c…傾斜部
1d…後面部
1e…右側面
1f…把手部
2…上蓋
10…外槽
10a…胴部部材
10b…排気出口
10c…排気管路
10d…端面部材
10e…開口
10f…開口
10d1…ボス
10d2…ネジ
10e1…リブ
10e2…Oリング
13…ドラム
13b…通気口
14…通水穴
15…主軸
18…補助軸
22…モータ
30…除湿パイプ
301…傾斜壁
302…上部膨出部
304…第1膨出部
305…第2膨出部
306…第3膨出部
307…固定片部
31…開口
32…側部垂直風路
33…後部水平風路
34…水管接続口
40…ブロア室
41…ブロア
42…ブロアモータ
43…側部水平風路
44…ヒータ

Claims (1)

  1. 外箱と、該外箱の内部に設けた外槽と、該外槽の内部に回転自在に設けた洗濯物を収容するための内槽と、両端が前記外槽に熱風供給口と排気出口とでそれぞれ接続された乾燥風路と、を具備する洗濯乾燥機に於いて、
    前記乾燥風路中にあって該乾燥風路内に空気流を生起するためのブロアと、
    該ブロアにモータ軸が直結され、該ブロアを回転駆動するモータと、
    を備え、前記モータと前記外箱との間に前記乾燥風路が挟まれるように該モータを配置し、外槽が振動しても該モータが外箱に接触しないようにしたことを特徴とする洗濯乾燥機。
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