JP2006149933A - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 照明光の光量を制御することにより、静止画像の記録時に十分な輝度を確保するとともに、静止画像の記録動作の遅れやハレーションの発生を防止可能な内視鏡装置を実現する。
【解決手段】 光源からの照明光を通過させる網絞りの開口率を、動画像観察時よりも上昇させる(時間T1)。さらに、光源への供給電流量を増加するとともに、電子シャッタのシャッタ速度を、実際の静止画像の記録に用いる静止画像記録用シャッタ速度TvNに近似させた光量基準シャッタ速度TVLまで速める(時間T2)。その後、シャッタ速度を、静止画像記録用シャッタ速度TVNとする(時間T3)ことにより、動画像記録用シャッタ速度TVCから直接、静止画像記録用シャッタ速度TVNに変化させる(時間T4)場合よりも、短時間でシャッタ速度を変更する。こうして、ハレーションの発生と静止画像の記録動作の遅れを防ぐ。
【選択図】 図10

Description

本発明は、内視鏡装置に関し、特に、電子シャッタ機能を備え、照明光の照射制御が可能な電子内視鏡装置に関する。
電子内視鏡装置は、一般に、被写体である体内組織を照明するための光源等を備えたプロセッサと、撮像素子を備えたビデオスコープにより構成される。光源からの照明光は、ビデオスコープ内に挿通されたライトガイドを介して、ビデオスコープの先端部から被写体に照射される。そして、撮像素子によって得られた画像信号がプロセッサに送信され、プロセッサにおいて画像信号に所定の処理が施されることにより、被写体像がモニタに表示される。
また、電子内視鏡装置が電子シャッタ機能を備えている場合、この電子シャッタ機能における高速シャッタを用いて静止画像を撮像することが知られている。一般に、電子シャッタ機能を利用する場合には、シャッタ速度を速めてぶれが抑制された静止画像を得る時に、調光用の絞りを開いて照明光の光量を増加させる(例えば特許文献1参照)。
特開2003−305005号公報(図5、図6)
電子シャッタ機能における高速シャッタによる静止画像の記録を行なう場合、動画像と同等の明るさ(輝度)の静止画像を得るためには、高速シャッタに対応した短い露光時間内に十分な電荷が蓄積される必要がある。従って、電子シャッタ機能の高速シャッタを用いて静止画像を撮像する場合、照明光の光量を増加させているが、絞りの開放のみによっては、短時間に十分な光量を得ることは難しく、静止画像の撮像において輝度が不足する場合がある。
また、シャッタ速度を速めるためには、ある程度の時間を要することから、静止画像の記録が遅れたり、照明光の光量増加に伴うハレーションが生じる場合がある。
本発明は、照明光の光量を制御することにより、静止画像の記録時に十分な輝度を確保するとともに、静止画像の記録動作の遅れやハレーションの発生を防止可能な内視鏡装置を実現することを目的とする。
本発明の電子内視鏡装置は、電子シャッタ機能における高速シャッタによる静止画像記録が可能であり、被写体を照明するための照明光を出射する光源と、照明された被写体からの反射光を受光して画像信号を生成する撮像素子と、画像信号に基づいて被写体の輝度を検出する輝度検出手段と、光源の出力を制御することによって照明光の光強度を調整する光源制御手段と、光源から出射された照明光の光量を調整する光量調整手段と、高速シャッタのシャッタ速度を定めるシャッタ速度設定手段とを備える。そして、電子内視鏡装置は、高速シャッタによる静止画像の記録のために、光源制御手段と光量調整手段とが、照明光の光量を動画像の観察時よりも増加させ、シャッタ速度設定手段が、高速シャッタのシャッタ速度を、照明光の光量に基づく光量基準シャッタ速度とした後に、被写体の輝度に基づく静止画像記録用シャッタ速度とすることを特徴とする。
光量基準シャッタ速度は、静止画像記録用シャッタ速度よりも速いことが好ましい。光量基準シャッタ速度と静止画像記録用シャッタ速度との差は、1Tv以下であることが望ましい。また、シャッタ速度設定手段は、光源制御手段が静止画像の記録のために照明光の光強度を高めるのに同期して、高速シャッタのシャッタ速度を光量基準シャッタ速度とすることが望ましい。
電子内視鏡装置は、光源に電流を供給する電源をさらに備え、光源制御手段が、電源による光源への供給電流量を調整することが好ましい。
光量調整手段は、例えば、照明光の光量を所定の割合で通過させる複数の開口を有する網絞りと、所定の開口を選択するために網絞りを駆動する網絞り駆動手段とを有する。この場合、網絞りには位置決め穴が設けられ、光量調整手段が、位置決め穴を検出するための絞り位置センサを有することが好ましい。
本発明によれば、照明光の光量を制御することにより、静止画像の記録時に十分な輝度を確保するとともに、静止画像の記録動作の遅れやハレーションの発生を防止可能な内視鏡装置を実現できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、電子内視鏡装置10のブロック図である。
電子内視鏡装置10は、患者の体腔内の撮影に用いられるビデオスコープ20と、ビデオスコープ20に照明光を供給するとともに、ビデオスコープ20から送られてくる画像信号を処理するプロセッサ30とを備える。ビデオスコープ20は、プロセッサ30に着脱自在に接続され、プロセッサ30にはモニタ80が接続されている。
プロセッサ30には、キセノンランプ(図示せず)を内蔵した光源32と、光源32に電流を供給する光源用電源34等を含む光源装置40が設けられている。光源用電源34は、光源点灯スイッチ(図示せず)が操作され、AC入力端子36から電力を供給されることにより、光源32に電流を供給する。これにより、光源32は、被写体を照明するための照明光を出射する。光源32から出射した照明光は、網絞り駆動モータ46によって駆動される網絞り38を通過し、導光レンズ(図示せず)を介してライトガイド12の入射端12Aに入射する。ライトガイド12は、入射端12Aに入射した照明光を観察部位のあるビデオスコープ20の先端部へ伝達しており、ライトガイド12を通った照明光は出射端12Bから出射される。なお、光源装置40においては、光源32を冷却する光源用ファン42、光源用電源34等を冷却する電源用ファン44が設けられている。
被写体である観察部位で反射した照明光は、対物レンズ(図示せず)及びカラーフィルタ(図示せず)を通ってCCD22に到達する。そして、光電変換により生じた、カラーフィルタを通る色に応じた被写体像の画像信号を形成するための電荷が、CCD22の受光面に蓄積される。ここでは、カラーテレビジョン方式としてNTSC方式が適用されており、CCD22において生成された画像信号は、1フィールド期間、すなわち1/60秒間隔ごとに順次読み出され、初期信号処理回路24へ送られる。なお、静止画像の記録には、電子シャッタが用いられるため、CCD22に蓄積される電荷の一部は掃き捨てられる。
ビデオスコープ20内には、ビデオスコープ20全体を制御するスコープ制御部26と、ビデオスコープ20の特性や信号処理に関するデータがあらかじめ記憶されたEEPROM28が設けられている。スコープ制御部26は、初期信号処理回路24に対して制御信号を送るとともに、適宜EEPROM28からデータを読み出す。
また、初期信号処理回路24では、読み出された画像信号に増幅処理が施され、さらにアナログ画像信号からデジタル画像信号に変換される。そして、ホワイトバランス調整など様々な処理がデジタル画像信号に対して施され、輝度信号、色差信号が生成される。輝度信号及び色差信号は、プロセッサ30のプロセッサ信号処理回路48へ送られ、NTSC信号などの映像信号に変換され、モニタ80へ出力される。この結果、被写体像がモニタ80に表示される。なお、初期信号処理回路24で生成された輝度信号は、スコープ制御部26にも送信され、スコープ制御部26は、輝度信号に基づいて、電子シャッタのシャッタ速度を適当な値に定める。以後、輝度信号に基づく電子シャッタのシャッタ速度を静止画像記録用シャッタ速度という。
ビデオスコープ20には、フリーズボタン25が設けられている。ユーザが、フリーズボタン25を押下すると、静止画像を記録するためのトリガー信号が、スコープ制御部26を介してプロセッサ30の制御回路50に送信される。制御回路50は、システム電源52により電源供給され、光源装置40を含むプロセッサ30全体を制御しており、トリガー信号を受信すると、照明光の照射を制御するための信号を、光源用電源34と網絞り駆動モータ46に送信する。この制御回路50からの信号に基づいて、光源用電源34は、光源32により出射される照明光の強度を調整し、網絞り駆動モータ46及び網絞り38は、光源32が出射した照明光を、被写体に照射させる光量を調整する。
図2は、プロセッサ30内の光源装置40等の配置を上から見て概略的に示す図である。図3は、プロセッサ30の正面図であり、図4は、プロセッサ30の背面図である。
光源装置40は、プロセッサ30内の正面左側に設けられている。そして、プロセッサ30の正面右側には、プロセッサ信号処理回路48と、制御回路50とを有する制御基板60と、後述するRGBコネクタ64とY/Cコネクタ66(図4参照)を介して送られる信号を処理する回路を有する背面パネル基板62とが配置されている。
プロセッサ30の正面30Lには、輝度調整、ノイズリダクション等のためにユーザが用いる操作パネル68、ライトガイド12のプロセッサ側端部12Eと、ビデオスコープ20の電気端子を差込むためのスコープ差込口70が設けられている(図3参照)。ユーザが、操作パネル68を操作すると、操作に応じた所定の指示信号が制御回路50に送信され、輝度調整、ノイズリダクション等の処理が施される。一方、プロセッサ30の背面30Rには、RGBコネクタ64、Y/Cコネクタ66、及びAC入力端子36が設けられている(図4参照)。
図5は、光源装置40において、照明光の照射を制御する部材の配置を概略的に示す図である。図6は、複数の開口を有する網絞り38を示す図であり、図7は、網絞り38の各開口が通過させる照明光の光量の割合を示す図である。
導光レンズ54は、光源32内のキセノンランプ33から出射された照明光を、ライトガイド入射端12Aに導くために設けられており、導光レンズ54の光軸と、照明光の光路Lとは一致する。網絞り38は、円板状の部材であり、網絞り駆動モータ46によって、照明光の光路と平行な回転軸Aを中心に回転させられる。網絞り38には、照明光の光路Lに平行な方向に沿って、照明光を通過させるための第1〜第11開口38A〜Kと、位置決め穴74が設けられている(図6参照)。そして、網絞り38を外周付近で挟むように配置された絞り位置センサ72が、位置決め穴74の位置を検出することにより、網絞り38の回転位置を検出する。
第1〜第11開口38A〜Kが、入射する照明光の光量に対して通過させる照明光の光量の割合(以下、開口率という)は全て異なっており(図7参照)、網絞り駆動モータ46は、適当な開口率を有する開口が、照明光が通過する位置(以下、通過位置という)にあるように、制御回路50の指示に基づいて網絞り38を回転させる。光源装置40の起動時には、位置決め穴74の位置に基づいて、常に第3開口38Cが通過位置にあるように網絞り38が回転され、動画像の観察時には、通常、第3開口38Cが使用される。そして、使用する開口を変更する場合、制御回路50からの指示信号を受信した網絞り駆動モータ46が、網絞り38を所定量だけ回転させることにより、適当な開口率を有する開口が通過位置に配置される。
制御回路50は、光源32による照明光の出射強度と、使用されている網絞り38の開口の開口率とに基づいて、電子シャッタのシャッタ速度を適当な値に定めることができる。以後、このシャッタ速度を、光量基準シャッタ速度といい、被写体の輝度に基づく先述の静止画像記録用シャッタ速度と区別する。静止画像の記録のために、実際に使用されるのは静止画像記録用シャッタ速度であり、光量基準シャッタ速度は、後述するように、動画像を記録するためのシャッタ速度から静止画像記録用シャッタ速度まで、シャッタ速度を速めるのに要する時間を短縮するために暫定的に設定される。
図8は、電子内視鏡装置10による被写体観察ルーチンを示すフローチャートである。
電子内視鏡装置10の電源がオン状態になると、被写体観察ルーチンが開始する。ステップS1では、光源装置40が起動し、網絞り38の位置が初期化される。すなわち、通常の動画像観察に用いられる第3開口38Cが通過位置に置かれ、ステップS2に進む。ステップS2では、ビデオスコープ20がプロセッサ30に接続されたか否かが判断される。ビデオスコープ20がプロセッサ30に接続されていた場合、ステップS3に進み、接続されていなかった場合、ステップS2は繰り返される。
ステップS3では、光源点灯スイッチがオンであるか否かが判断される。光源点灯スイッチがオンであればステップS4に進み、光源点灯スイッチがオフであれば、ステップS3は繰り返される。ステップS4では、制御回路50が、光源用電源34に対し、光源32をオンにするための光源オン信号を送信してステップS5に進む。ステップS5においては、光源用電源34が、光源32を点灯させたことを示す点灯信号を制御回路50に送信して、ステップS6に進む。ステップS6では、露出制御が行なわれる。すなわち、光源32の発光強度と網絞り38の開口率が所定の値に定められるとともに、スコープ制御部26が、被写体の輝度を示す輝度信号に基づいて電子シャッタのシャッタ速度を決定して、ステップS7に進む。
ステップS7では、ユーザが、フリーズボタン25を押下して、フリーズ要求、すなわち静止画像を記録するように指示したか否かが判断される。ユーザが、フリーズ要求した場合、ステップS8に進み、フリーズ要求をしなかった場合、ステップS9に進む。ステップS8では、後述するように、電子シャッタ機能の高速シャッタにより静止画像が記録される。
ステップS9においては、ユーザが、操作パネル68を操作したか否かが判断され、ユーザが操作パネル68を操作した場合、ステップS10に進み、操作しなかった場合、ステップS11に進む。ステップS10では、操作パネル68からの指示信号に基づいて、制御回路50等が所定の演算処理を施し、ステップS11に進む。ステップS11では、ユーザが、光源点灯スイッチを再びオン状態にする操作をしたか否かが判断され、再度オン状態となるように操作された場合、ステップS12に進み、再度オン状態にするように操作されなかった場合、ステップS7に戻る。ステップS12では、制御回路50が、光源32をオフにするための光源オフ信号を光源用電源34に送信し、ステップS3に戻る。
図9は、静止画像記録ルーチンを示すフローチャートである。図10は、静止画像の記録時におけるタイミングチャートである。
静止画像記録ルーチンは、ユーザのフリーズ要求により開始する(図8のステップS7、S8参照)。ステップS13においては、フリーズ動作のためのトリガー信号を受信した制御回路50が、網絞り駆動モータ46に、網絞り38が全開の位置、すなわち開口率が100%である第11開口38Kが通過位置にあるように、網絞り38を回転させる信号を送信する。そして、網絞り駆動モータ46が駆動すると、ステップS14に進む。ステップS14では、絞り位置センサ72が、位置決め穴74の位置に基づいて網絞り38の回転位置を検出することにより、網絞り38が全開の位置にあるか否かが判断される。網絞り38が全開の位置にある場合、ステップS15に進み、網絞り38が全開の位置にない場合、ステップS14は繰り返される。ステップS15では、制御回路50の指示に基づいて網絞り駆動モータ46が停止する。ステップS15においては、通過位置にある開口が、通常の動画像観察時に使用される第3開口38Cから第11開口38Kに変更されたことにより、開口率は35%から100%に上昇している(図10の時間T1)。この結果、被写体の照明に使用される照明光の光量は増加した状態にある。次いで、ステップS16に進む。
ステップS16では、制御回路50が、光源32に供給する電流の量を増加させるように指示する信号を光源用電源34に送信し、この信号を受信した光源用電源34は、動画像の観察時においては、例えば、光源32に15(A)の電流を供給していたところ、光源32への供給電流量を20(A)に増加する(図10の時間T2)。この結果、光源32から出射される照明光の強度は高まり、ステップS17に進む。
ステップS17においては、スコープ制御部26が、制御回路50による網絞り38の回転制御及び光源32に供給する電流の制御を受けて、電子シャッタのシャッタ速度を光量基準シャッタ速度TVLとする(図10の時間T2)。ここでは、被写体に照射される光量が、動画像の観察時よりも増加しているため、光量基準シャッタ速度TVLは、動画像の観察に用いられる動画像記録用シャッタ速度TVCよりも速く、例えば、動画像記録用シャッタ速度TVC=8(1/250秒)であるところ、光量基準シャッタ速度TVL=10(1/1000秒)である。光量基準シャッタ速度TVLの設定が終了すると、ステップS18に進む。このように、動画像記録用シャッタ速度TVCよりも速い光量基準シャッタ速度TVLを、照明光の強度の増加に合わせて設定することにより、照明光の光量が大幅に増加することによって生じ得るハレーションの発生を防止することができる。
ステップS18では、適正な露出が実現されているか否か、すなわち、被写体に照射する照明光の光量から算出される光量基準シャッタ速度TVLが、実際の被写体輝度に基づくシャッタ速度である静止画像記録用シャッタ速度TVNと等しいか否かが、制御回路50によって判断される。光量基準シャッタ速度TVLは、静止画像記録用シャッタ速度TVNと一致していることが好ましいものの、被写体による照明光の反射量は一定でないことから、被写体に照射する照明光の光量に基づく光量基準シャッタ速度TVLを、実際の被写体輝度に基づく静止画像記録用シャッタ速度TVNと完全に一致させることは困難である。このため、スコープ制御部26は、予め、静止画像記録用シャッタ速度TVNよりもわずかに速くなるように、光量基準シャッタ速度TVLを算出、設定する。光量基準シャッタ速度TVLが速いほど、ハレーションの防止効果が高まるためである。
ステップS18において、制御回路50が、光量基準シャッタ速度TVLと静止画像記録用シャッタ速度TVNとが等しいと判断した場合、ステップS19に進み、これらが一致していないと判断すると、ステップS20に進む。ステップS20では、制御回路50の制御により、スコープ制御部26が、シャッタ速度の値を光量基準シャッタ速度TVLから1/8だけ低下させ、ステップS18に戻る。このように、スコープ制御部26が低下させたシャッタ速度の値が、静止画像記録用シャッタ速度TVNに一致するか否かを順次判断する。そして、シャッタ速度が静止画像記録用シャッタ速度TVNになる(図10の時間T3)と、ステップS19に進む。ここで、静止画像記録用シャッタ速度TVNは、例えば、TVN=9+1/8である。
このように、シャッタ速度を静止画像記録用シャッタ速度TVNに近似させた光量基準シャッタ速度TVLとした後に、被写体輝度に基づいて静止画像記録用シャッタ速度TVNとする場合、静止画像記録用シャッタ速度TVNへのシャッタ速度の変更に要する時間(図10の時間T2−T3間の時間)は、動画像記録用シャッタ速度TVCから直接、静止画像記録用シャッタ速度TVNに変化させた場合(図10の時間T2−T4間の時間)に比べ、短縮できる。シャッタ速度Tvが、実際の被写体の輝度に対して最適な値であるか否かの判断にはある程度の時間を要するためである。このように、シャッタ速度を、速やかに適正な値に変更できることから、ユーザによるフリーズ要求後、直ちに静止画像が記録でき、画像記録動作の遅れを防止できる。なお、光量基準シャッタ速度TVLと静止画像記録用シャッタ速度TVNとの差が大きい場合には、シャッタ速度調整に要する時間が長くなってしまうため、光量基準シャッタ速度TVLは、静止画像記録用シャッタ速度TVNとの差が1(Tv)以下となるように設定される。
ステップS19では、静止画像の画像データの取り込み、すなわち、被写体像の画像信号の生成と、画像信号に基づく輝度信号及び色差信号のプロセッサ信号処理回路48への送信が行われる。プロセッサ信号処理回路48は、静止画像の輝度信号及び色差信号を受信すると、画像データの取り込み終了を伝える信号を制御回路50に送信し、ステップS21に進む。ステップS21では、画像データの取り込み終了を伝える信号を受信した制御回路50が、光源32に供給する電流量を減少させる指示信号を光源用電源34に送信する。この結果、光源32へ供給される電流量が、例えば、通常の動画像観察時の15(A)に戻り(図10の時間T5)、ステップS22に進む。
ステップS22では、制御回路50の指示に基づいて、網絞り38の通過位置にある開口を第11開口38Kから第3開口38Cに戻すために、網絞り駆動モータ46が駆動し、ステップS23に進む。ステップS23においては、網絞り38が通常の動画像観察時の回転位置にあるか否かが判断される。網絞り38が通常の動画像観察時の位置にある、すなわち、第3開口38Cが通過位置にある(図10の時間T6)と判断されるとステップS24に進み、未だ網絞り38が通常観察時の位置にないと判断されるとステップS23は繰り返される。そして、ステップS24において、網絞り駆動モータ46が停止すると静止画像記録ルーチンは終了する。このように、静止画像が記録されると、光源32が出射する照明光の強度と、網絞り38の開口率とは通常の動画像観察用の値に戻るため、スコープ制御部26は、電子シャッタのシャッタ速度を、静止画像記録用シャッタ速度TVN から動画像記録用シャッタ速度TVCに低下させる(図10の時間T7)。
以上のように、本実施形態によれば、静止画像の記録時に十分な輝度を確保するように照明光の光量を制御し、電子シャッタのシャッタ速度を高速とすることにより、鮮明な静止画像の記録を可能にする内視鏡用光源装置を実現できる。
光量基準シャッタ速度TVLは、ハレーションをより効果的に防止するために、静止画像記録用シャッタ速度TVNよりも速いことが好ましいものの、静止画像記録用シャッタ速度TVNとの差が十分に小さい限り、静止画像記録用シャッタ速度TVNより低くても良い。この場合においても、動画像記録用シャッタ速度TVCから静止画像記録用シャッタ速度TVNに速やかにシャッタ速度を変更でき、静止画像の記録動作の遅れを防止できるためである。
光源32の種類は本実施形態に限定されず、ハロゲンランプ等が用いられても良い。絞りについても、本実施形態の網絞り38に限定されず、例えば虹彩絞りを用いても良い。また、光源32に供給される電流量、網絞り38の開口率、及び電子シャッタのシャッタ速度等も本実施形態に限定されず、被写体観察の状況等に応じて調整される。
電子内視鏡装置のブロック図である。 プロセッサ内における光源装置等の配置を上から見て概略的に示す図である。 プロセッサの正面図である。 プロセッサの背面図である。 光源装置において照明光の照射を制御する部材の配置を概略的に示す図である。 複数の開口を有する網絞りを示す図である。 網絞りの開口の開口率を示す図である。 被写体観察ルーチンを示すフローチャートである。 静止画像記録ルーチンを示すフローチャートである。 静止画像の記録時におけるタイミングチャートである。
符号の説明
10 電子内視鏡装置
20 ビデオスコープ
22 CCD(撮像素子)
24 初期信号処理回路(輝度検出手段)
26 スコープ制御部(シャッタ速度設定手段)
30 プロセッサ
32 光源
34 光源用電源(光源制御手段・電源)
38 網絞り(光量調整手段)
40 光源装置
46 網絞り駆動モータ(光量調整手段・網絞り駆動手段)
50 制御回路
72 絞り位置センサ
74 位置決め穴
VN 静止画像記録用シャッタ速度
VL 光量基準シャッタ速度
VC 動画像記録用シャッタ速度

Claims (7)

  1. 電子シャッタ機能における高速シャッタによる静止画像記録が可能な電子内視鏡装置であって、
    被写体を照明するための照明光を出射する光源と、
    照明された前記被写体からの反射光を受光して画像信号を生成する撮像素子と、
    前記画像信号に基づいて被写体の輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記光源の出力を制御することによって前記照明光の光強度を調整する光源制御手段と、
    前記光源から出射された前記照明光の光量を調整する光量調整手段と、
    前記高速シャッタのシャッタ速度を定めるシャッタ速度設定手段とを備え、
    前記高速シャッタによる静止画像の記録のために、前記光源制御手段と前記光量調整手段とが、前記照明光の光量を動画像の観察時よりも増加させ、前記シャッタ速度設定手段が、前記高速シャッタのシャッタ速度を、前記照明光の光量に基づく光量基準シャッタ速度とした後に、前記被写体の輝度に基づく静止画像記録用シャッタ速度とすることを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 前記光量基準シャッタ速度が、前記静止画像記録用シャッタ速度よりも速いことを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  3. 前記光量基準シャッタ速度と前記静止画像記録用シャッタ速度との差が、1Tv以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  4. 前記シャッタ速度設定手段が、前記光源制御手段が静止画像の記録のために前記照明光の光強度を高めるのに同期して、前記高速シャッタのシャッタ速度を前記光量基準シャッタ速度とすることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  5. 前記光源に電流を供給する電源を備え、前記光源制御手段が、前記電源による前記光源への供給電流量を調整することを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  6. 前記光量調整手段が、前記照明光の光量を所定の割合で通過させる複数の開口を有する網絞りと、所定の前記開口を選択するために前記網絞りを駆動する網絞り駆動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  7. 前記網絞りに位置決め穴が設けられており、前記光量調整手段が、前記位置決め穴を検出するための絞り位置センサを有することを特徴とする請求項6に記載の電子内視鏡装置。

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