JP2002291689A - 電子スコープ用プロセッサ - Google Patents

電子スコープ用プロセッサ

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JP2002291689A
JP2002291689A JP2001094981A JP2001094981A JP2002291689A JP 2002291689 A JP2002291689 A JP 2002291689A JP 2001094981 A JP2001094981 A JP 2001094981A JP 2001094981 A JP2001094981 A JP 2001094981A JP 2002291689 A JP2002291689 A JP 2002291689A
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Application number
JP2001094981A
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English (en)
Inventor
Hideo Sugimoto
秀夫 杉本
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で連続して振動する観察部位をカラーで
通常撮像のみならずスロー撮像することが可能な電子ス
コープ用プロセッサを提供すること。 【解決手段】 電子スコープ用プロセッサは、観察部位
に赤色、緑色、青色の閃光を順次照明する照明手段と、
観察部位の振動を波形として検出する検出手段と、閃光
の各発光タイミングの位相が互いに、検出手段によって
検出される波形における同位相に対応し、かつ同一色の
閃光の発光タイミングの位相が、一回の発光ごとに、前
回の発光タイミングの位相に対応する波形の位相に対し
て所定量ずつずれるように照明手段を制御する制御手段
と、撮像手段から読み出された電荷を画像データとして
閃光の色に対応する記憶手段にそれぞれ格納し、記憶手
段に格納されているすべての画像データをまとめて一つ
の画像を生成する画像生成手段と、を有する構成にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子内視鏡装
置、特に面順次撮像方式を採用するカラー電子内視鏡装
置用のプロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、面順次撮像方式を採用するカ
ラー電子内視鏡装置は、光源部や画像処理部を備えるプ
ロセッサと、体内に挿入され観察部位を照明すると同時
に撮像を行うスコープ(電子スコープ)とから構成され
る。近年、電子内視鏡装置は、一定の周期性を持って高
速で振動する部位を撮像、観察するためにも使用される
ようになっている。
【0003】上記振動部位を撮像、観察するための電子
内視鏡装置では、観察部位を常時照明して観察部位周辺
の状況を撮像し、モニタ上で動画像として観察、撮像す
る撮像方法(以下、通常撮像という)だけでなく、高速
振動中にある観察部位をその振動による変化を観察でき
るように、スロー動画像として撮像、観察する撮像方法
(以下、スロー撮像という)も実行できることが求めら
れている。
【0004】従来の面順次式電子内視鏡装置では、連続
的に点灯することができるキセノン光源等の通常光源を
搭載するプロセッサを使用する。該光源から照射される
連続的な光(以下、連続光という)は、回転フィルタ板
に備えられた赤、緑、青(以下、各々R、G、Bとい
う)の色フィルタを透過することにより順次三原色の光
となって観察部位を照明する。電子内視鏡装置のスコー
プに搭載されるCCD(Charge-Coupled Device)は、
入射する光により受光面に形成された光学像に対応する
電荷を蓄積し、所定のタイミングで該電荷を読み出すと
いう撮像動作を周期的に行う。読み出された電荷、つま
り三原色それぞれの光に対応する画像データは、画像処
理部において所定の画像処理を施され、R、G、B毎に
割り当てられた画像メモリに順次格納される。
【0005】上記撮像動作、および該撮像動作によって
周期的に更新される画像データを各画像メモリから同時
に読み出してモニタ等に出力する動作を常時繰り返すこ
とにより、観察部位の状態を動画像として観察すること
ができる。しかし上記撮像動作では、CCD受光面での
電荷蓄積期間中に観察部位がCCDに対して動くと、ぶ
れた状態の画像が撮像されてしまう。また、R、G、B
の各色光によって照明される観察部位の形状は異なる位
相にあり、厳密にはR、G、B毎の撮像画像における観
察部位の形状は異なるため、観察画像にいわゆる色ずれ
現象が発生してしまう。動画像における画像のぶれや色
ずれは、病変部等の形状変化の確認が困難となり好まし
くない。つまり従来の面順次式電子内視鏡装置におい
て、スロー動画像を撮像、観察することはきわめて困難
な状態にあった。なお、画像のぶれや色ずれは、一つの
音を連続発生しているときの声帯のように、観察部位が
比較的速く動いている場合、特に顕著に表れてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
事情に鑑み、高速で連続して振動する観察部位をカラー
で通常撮像のみならずスロー撮像することが可能な電子
スコープ用プロセッサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の電子スコープ用プロセッサは、観察部位が照明され
ている時だけ受光面に形成された光学像に対応する電荷
を蓄積することにより前記観察部位を撮像する撮像手段
を有する電子スコープ用のプロセッサである。該プロセ
ッサは、観察部位に赤色、緑色、青色の閃光を順次照明
する照明手段と、観察部位の振動を波形として検出する
検出手段と、閃光の各発光タイミングの位相が互いに、
検出手段によって検出される波形における同位相に対応
し、かつ同一色の閃光の発光タイミングの位相が、一回
の発光ごとに、前回の発光タイミングの位相に対応する
波形の位相に対して所定量ずつずれるように照明手段を
制御する制御手段と、撮像手段から読み出された電荷を
画像データとして閃光の色に対応する記憶手段にそれぞ
れ格納し、記憶手段に格納されているすべての画像デー
タをまとめて一つの画像を生成する画像生成手段と、を
有することを特徴とする。
【0008】上記の構成によれば、上記目的が達成され
る。つまり、高速で振動する観察部位をその振動波形の
位相に対して徐々にずれるようなタイミングで三原色の
閃光を発光させることにより、カラーのスロー動画像を
撮像、観察することができる。
【0009】上記制御手段は、上記閃光が発光された直
後に蓄積された電荷を読み出すように撮像手段を制御す
ることが望ましい(請求項2)。このように制御するこ
とにより、観察部位が高い周波数で振動していても、各
閃光の発光タイミングを該振動波形に追従させることが
できる。つまり、色ずれのない画像を撮像することがで
きる。
【0010】請求項3に記載の電子スコープ用プロセッ
サによれば、上記制御手段は、制御手段は、垂直同期信
号を送信する周期内に各色の閃光がそれぞれ一回だけ観
察部位を照明するように照明手段を制御することができ
る。制御手段がこのように照明手段を制御する構成にす
れば、一回の垂直同期信号に対して一フレーム分の画像
が撮像されることになる。つまり、いわゆるコマ落ち現
象を回避することができる。
【0011】さらに上記制御手段は、垂直同期信号送信
後に検出される波形における所定の位相を基準として、
各色の閃光の発光タイミングを制御することが望ましい
(請求項4)。
【0012】請求項5に記載の電子スコープ用プロセッ
サによれば、照明手段を、前面にそれぞれ赤色、緑色、
青色の色フィルタを備え間欠的に閃光を発光する三つの
光源で構成することができる。
【0013】請求項6に記載の電子スコープ用プロセッ
サは、さらに、閃光の発光タイミングをずらす上記所定
量を変更するずれ量変更手段を有することを特徴とす
る。これにより、術者の任意の速度に変更しつつスロー
動画像を観察することができる。
【0014】請求項7に記載の電子スコープ用プロセッ
サは、さらに、閃光の発光タイミングの位相が波形の位
相に対してずれることを停止させ、または停止後再びず
れることを再開させるずれ操作手段を有することを特徴
とする。該ずれ操作手段を使用すれば、術者は、スロー
動画像を観察しつつ任意のタイミングでカラー静止画を
得ることができる。
【0015】本発明の電子スコープ用プロセッサは、所
定の音を連続発声している時の声帯が観察部位であると
きに効果的に実施することができる(請求項8)。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の光源シ
ステムを搭載する内視鏡装置100の概略構成図であ
る。内視鏡装置100は、プロセッサ100a、スコー
プ(電子スコープ)100b、から構成される。プロセ
ッサ100aは、光源部10、制御部20、画像処理回
路30、マイク40、操作パネル50、を有する。スコ
ープ100bは、その先端に、ライトガイド60の先端
60a、CCD70を有する。
【0017】なお本実施形態の内視鏡装置100は、被
検者が所定の音を連続発声することにより、高速で振動
する声帯を観察部位として撮像、観察する構成になって
いる。
【0018】光源部10は、三つのストロボ光源1R、
1G、1B、色フィルタ(Rフィルタ2R、Gフィルタ
2G、Bフィルタ2B)、プリズム3、絞り4、集光レ
ンズ5、ライトガイド口金6を有する。ストロボ光源1
R〜1Bは、高輝度でかつ短時間の閃光を発光する。色
フィルタ2R〜2Bは各ストロボ光源1R〜1Bの前面
に設けられており、各光源から発光される白色閃光を、
各々R光、G光、B光、つまり一画面分の画像を生成す
るのに必要な三原色の光にする。プリズム3は、どのス
トロボ光源からの閃光も絞り4、集光レンズ5方向に導
く導光部材である。絞り4は、制御部20の制御のも
と、入射する閃光を所定の光量に絞る。集光レンズ5
は、閃光の光束をライトガイド口金6に入射する程度に
収束する。
【0019】ライトガイド口金6は、スコープ100b
のライトガイド60に接続されている。ライトガイド口
金6に入射する閃光は、ライトガイド60を介して該先
端60aから観察部位に向けて照射される。このように
して照射されるR、G、Bの三種類の閃光を一回ずつ観
察部位に照明することによってスロー動画像における一
フレーム分の画像を撮像することができる。
【0020】制御部20は、メイン制御回路(信号制御
回路)21と信号遅延回路22とを有する。制御部20
は、光源部10、画像処理回路30、マイク40、操作
パネル50、さらにスコープ100bのCCD70など
と接続されている。マイク40は、被検者の喉近傍に取
り付けられ、声帯の振動波形を検出する。操作パネル5
0は、以下に詳述するが、術者が通常撮像とスロー撮像
との切り替え等の撮像に関する諸設定を行うために設け
られている。
【0021】以下、術者が操作パネル50を操作するこ
とによってスロー撮像を設定した場合の内視鏡装置10
0における観察部位の撮像(観察)動作を図2を参照し
つつ詳説する。図2は、内視鏡装置100のスロー撮像
動作のタイミングチャートを示す。
【0022】ストロボ撮像を行うに際して、術者は、予
め喉付近にマイク40を固定した被検者に対して、所定
レベルの周波数の音を連続発声してもらう。被検者が発
声する所定レベルの音とは、以下に説明する、色ずれや
画像ぶれのないカラーのスロー動画像の観察および撮像
が保証されるために十分なレベルをいう。マイク40
は、声帯の振動波形を検出し、検出信号として制御部2
0に送信する(図2(B))。図2中(B)に示す波形
において、山が声帯の開放状態に対応し、谷が声帯の閉
塞状態に対応する。制御部20の信号制御回路21は、
マイク40によって検出される波形を一定の周期性を持
つパルス波形に整形する(図2(C))。
【0023】信号制御回路21は、垂直同期信号(図2
(A))を定期的(1/30Hz)に画像処理回路30に送信
している。信号制御回路21は、該垂直同期信号の送信
後最初に検出されるパルス波形(図2(C))の基準位
相に同期してストロボ光源1Rに対する発光指示信号を
生成する。同様に信号制御回路21は、上記垂直同期信
号の送信後続けて二回目および三回目に検出されるパル
ス波形の基準位相に同期してストロボ光源1Gおよびス
トロボ光源1Bに対する発光指示信号を生成する。連続
して生成された各発光指示信号r、g、bは信号遅延回
路22に送信される。なお本実施形態では、図2に示す
ように、パルス波形の立ち上がりを基準位相としてい
る。
【0024】ここで、観察されるスロー動画像における
いわゆるコマ落ち現象を防止するため、垂直同期信号を
送信する一周期の間に観察部位のカラー撮像は一回のみ
行われるようにする必要がある。従って垂直同期信号を
送信する一周期の間において、信号制御回路21は、各
光源1R〜1Bに対する発光指示信号を各々一回ずつ、
計三つしか生成しない(図2(D1)〜(D3)参
照)。つまり内視鏡装置100は、RGB各色の閃光を
一回ずつ発光させることにより、スロー動画像における
一フレーム分のカラー画像を生成する。そこで以下の本
文では、垂直同期信号を送信する一周期の間に生成され
各ストロボ光源に送信される三つの発光指示信号を一フ
レーム分の発光指示信号という。一フレーム分の発光指
示信号を信号遅延回路22に送信後、信号制御回路21
は、垂直同期信号の送信後検出される基準位相に同期し
て一フレーム分の発光指示信号を引き続き生成する。図
2(D1)、(D2)、(D3)中、各発光指示信号の
生成タイミングを破線で示す。
【0025】信号遅延回路22は、信号制御回路21か
ら順次送信される一フレーム分の発光指示信号に対し、
所定のディレイ処理を行った後、対応する光源1R〜1
Bに順次送信する回路である。信号制御回路21は、発
光指示信号を所定のタイミングで生成し信号遅延回路2
2に送信する傍ら、一フレーム分の撮像を行うたびに、
各光源の発光タイミングが該閃光によって照明される声
帯の振動波形の位相に対して徐々に一定量ずつずれてい
くように、ディレイ量dを算出し信号遅延回路22に送
信している。ディレイ量dの算出処理については、後述
する。
【0026】各ストロボ光源1R〜1Bは、順次送信さ
れる発光指示信号を受信することにより閃光を発光す
る。そして上記のとおり、閃光は、色フィルタ2R〜2
BによってR光、G光、B光となり、観察部位を照明す
る(図2(D1)〜(D3))。図2(D1)、(D
2)、(D3)中、各発光指示信号による各閃光の照明
タイミングを実線で示す。観察部位が照明状態にあると
き、CCD70は、観察部位で反射された光を受光する
ことにより受光面に形成された光学像に対応する電荷を
蓄積する。図2(D1)〜(D3)に示すように、信号
遅延回路22のディレイ処理により、発光指示信号生成
時(破線)と照明タイミング(実線)との間にずれが生
じているのがわかる。つまり、一フレーム分の発光指示
信号ごとに異なる振動波形における位相を有する声帯を
撮像することができる。
【0027】制御部20は、発光指示信号をストロボ光
源に送信したと略同時に電荷読み出しパルスをCCD7
0に与える。そのためCCD70は、電荷蓄積後即ちに
蓄積された電荷を画像信号として画像処理回路30に転
送する。図2(E)では、電荷蓄積期間を波形の立ち上
がり直前の塗りつぶされた領域で示し、画像信号が電圧
の変化として画像処理回路30に送信されている期間を
×印の領域で示す。
【0028】このように、内視鏡装置100のプロセッ
サ100aは、短時間の閃光発光の後に即電荷読み出し
処理を行う。これにより、電荷読み出し期間を確保しつ
つ、次の所定位相時を照明するための閃光を遅れること
なく正確に発光させることができる。また、声帯の振動
周期が比較的短い場合であっても、電荷を蓄積し転送す
る周期を追従させることが可能になる。つまり、ストロ
ボ撮像中、被検者には所定レベルの音を連続発声しても
らうと説明したが、厳密には被検者が発声する音の周波
数が所定レベル以上であっても、撮像、観察が可能な構
成になっている。
【0029】図1に示すように、画像処理回路30は、
各色の閃光に対応する画像データを同時化するための三
つのメモリ(Rメモリ31、Gメモリ32、Bメモリ3
3)を有する。画像処理回路30は、受信した画像信号
に所定の処理を行った後、各色の閃光に対応する上記メ
モリ31〜33のいずれかに該画像信号を画像データと
して格納する。例えば、R光に対応する画像データは、
所定の処理を施された後、Rメモリ31に格納される。
【0030】画像処理回路30は、制御部20から送信
される垂直同期信号(図2(A))の立ち下がりに同期
して、各メモリ31〜33に格納されている画像データ
をR、G、Bの映像信号としてモニタ(不図示)に同時
出力する。モニタは、一回の映像信号の入力で一フレー
ム分のカラー画像を表示する。
【0031】各メモリ31〜33に格納されている画像
データは、信号制御回路21で順次生成される一フレー
ム分の発光指示信号によって新たに撮像され、画像処理
回路30に送信されてくる画像信号によって随時更新さ
れる。該一フレーム分の発光指示信号は、信号遅延回路
22で所定のディレイ量だけディレイをかけられている
ため、モニタ上に表示されるカラーの画像は、観察部位
である声帯が徐々に形状変化していくスロー動画像とな
る。
【0032】以下、信号制御回路21が行うディレイ量
dの算出処理について説明する。図3は、信号制御回路
21が行うディレイ量dの算出処理の一例を示したフロ
ーチャートである。S1でストロボ撮像が設定される
と、信号制御回路21は、係数kのカウント値を0に設
定する(S2)。
【0033】続いて信号制御回路21は、術者が操作パ
ネルによって設定した遅延時間(単位遅延時間)Δtに
上記係数kを乗じることにより、ディレイ量dを算出す
る(S3)。ここで、遅延時間Δtとは、連続する二回
の撮像(発光タイミング)の位相を声帯の振動波形の位
相に対してどの程度ずらすかを時間で表したものであ
り、術者が操作パネル50のスイッチを操作して任意に
設定することができる。例えば、遅延時間Δtをより短
く設定すれば、連続する二回の撮像によって得られる二
フレーム間の声帯の形状変化は小さくなり、よりスロー
な動画像を観察することができる。なお、実際に設定さ
れる遅延時間Δtは、声帯の振動周期と比較して十分に
小さい値である。
【0034】ここで、ストロボ撮像開始直後はS2の処
理でk=0と設定される。従ってS3の処理でディレイ
量dは0となり、最初の一フレーム分の発光指示信号は
ディレイをかけられることなく各ストロボ光源1R〜1
Bに送信される。つまり図2(D1)〜(D3)左側に
示すように、最初の一フレーム分の発光指示信号の生成
タイミングと照明タイミングとは略一致する。
【0035】信号制御回路21は、S3で算出したディ
レイ量dを、S4で声帯の振動波形の周期wtと比較す
る。周期wtは、信号制御回路21がマイクから送信さ
れる声帯の振動波形に基づいて常時算出している。ディ
レイ量dが周期wtよりも小さい場合(S4:N)に
は、該ディレイ量dが現在生成されている一フレーム分
の発光指示信号に最適なディレイ量であると判断して信
号遅延回路22に送信する(S7)。
【0036】S4において、ディレイ量dが周期wtよ
りも大きい場合(S4:N)には、信号制御回路21
は、周期wt分をディレイ量から減算する(S5)。S
5の処理によって、信号制御回路21で生成される発光
指示信号は、信号遅延回路22で最も長くディレイをか
けられたとしても、必ず各信号の生成タイミングである
基準位相から一波長内に光源部10に送信されることに
なる。これにより、ディレイ量が大幅に増加して、垂直
同期信号送信の周期内にR、G、Bの各閃光によるCC
D70の電荷蓄積および電荷読み出し期間T(図2)が
収まらなくなり色ずれ等が発生するといったことを防止
できる。
【0037】信号制御回路21は、次に係数kの値をリ
セットして0にしてから(S6)、S5で求められたデ
ィレイ量dを信号遅延回路22に送信する(S7)。信
号遅延回路22はS7で送信されたディレイ量dに基づ
いて順次送信される発光指示信号のディレイを行う。
【0038】信号制御回路21は、一フレーム分の発光
指示信号を信号遅延回路22に送信し終わるまでディレ
イ量算出処理を待機状態にする(S8:N)。S8で信
号制御回路21がディレイ量算出処理に関し待機状態に
なるため、信号遅延回路22は一フレーム分の発光指示
信号に対しては同一量のディレイをかけることができ
る。
【0039】S8で、一フレーム分の発光指示信号を信
号遅延回路22に送信し終わったと判断すると(S8:
Y)、信号制御回路21は、現在の係数kに1加算した
新たな係数kを算出する(S9)。そしてストロボ撮像
が継続されるかを判断した後(S10:N)、該新たな
係数kに基づいて次フレーム分に対応する発光指示信号
に対するディレイ量dを算出する処理を継続する(S3
以降)。以上が信号制御回路21が行うディレイ制御で
ある。
【0040】なお操作パネルには、さらに所定のボタン
が設けられている。上述したストロボ撮像中に、術者が
該所定のボタンを押すと、信号制御回路21が算出して
いたディレイ量dを現在の値に強制的に固定させること
ができる。そして術者が再度所定のボタンを押すまで、
発光指示信号は同一のディレイ量だけディレイされるこ
とになる。つまり、各閃光の照明タイミングの位相が常
に観察部位の振動波形の所定の位相に対応しつづけるこ
とになり、術者はスロー動画像を観察中に任意の形状の
観察部位をぶれや色ずれのないカラー静止画として観察
することができる。
【0041】以上が内視鏡装置100のストロボ撮像動
作である。なお、通常撮像が設定されている場合には、
制御部20は、マイク40から検出される声帯の振動波
形とは無関係に、所定のタイミングでストロボ光源1R
〜1Bを順次発光させる。各色の閃光によって撮像され
た画像データが各メモリ31〜33に格納される。制御
部20から送信される垂直同期信号に同期して、画像処
理回路30は、各メモリ31〜33に格納されている画
像データをモニタに同時出力する。
【0042】通常撮像時は、上記ストロボ撮像時とは異
なり声帯の振動と閃光発光とを同期させないため、各色
光によって撮像される観察部位はそれぞれ異なる形状に
なっている。従ってモニタ上に表示される画像は、若干
色ずれ等が生じる。しかし通常撮像時は、体腔内の全体
を概略的に観察できれば十分であるため、色ずれ等があ
っても特に支障はない。
【0043】以上が本発明の実施形態である。本発明は
これらの実施形態に限定されるものではなく趣旨を逸脱
しない範囲で様々な変形が可能である。
【0044】上述した実施形態における光源部10で
は、各々異なる色フィルタ2R〜2Bを前面に設けた三
つのストロボ光源1R〜1Bを使用して、三原色の閃光
を発光している。しかし、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、若干制御部20が行う発光制御が
複雑になるが光源部を簡素化させるのであれば、光源部
を一つのストロボ光源と三原色の色フィルタが閃光の光
路に順に挿入されるような回転フィルタ板とから構成し
てもよい。
【0045】また上記実施形態では図2に示すように、
信号制御回路21は、R光に対応する発光指示信号から
生成するが、これはあくまでも一例であり、発光指示信
号は、R、G、Bのどの光の発光指示信号から生成して
もよい。また、基準位相も上記実施形態ではパルス波形
の立ち上がりとして説明したが、これに限定されるもの
ではない。
【0046】上記実施形態では、術者は操作パネル50
を使用して遅延時間Δtを設定すると説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば観察部位の振動波形
の一波長を何分割して観察するかを弧度法等によって入
力するタイプであってもよい。
【0047】上記説明では、信号制御回路21が行うデ
ィレイ量算出処理を図3を参照しつつ説明したが、上記
処理はあくまでも一例である。例えば上述したように、
図3では、ストロボ撮像開始直後の一フレーム分の発光
指示信号に対しては、ディレイ量0と算出されるが、該
発光指示信号に対してディレイをかけても何ら問題はな
い。
【0048】上述した実施形態では、観察部位を一つの
音を連続発声中の声帯と仮定して説明したが、内視鏡装
置100は、声帯を撮像するときのみ使用されるもので
はない。例えば、鼓動を続ける心臓等、他の振動する部
位を撮像するときにも使用することができる。声帯以外
の振動する部位を撮像するとき、場合によっては、マイ
ク40以外の他の振動検出手段を用いることができる。
【0049】
【発明の効果】このように本発明は、検出手段によって
実際に検出された観察部位の振動波形に対応して、制御
手段が各色の閃光に対する発光指示信号を生成し、所定
量ディレイしてから照明手段へ送信することにより、高
速で振動する観察部位をカラーのスロー動画像として撮
像することができる。
【0050】さらには、制御手段がディレイを行うとき
の該所定量を術者が任意に設定、変更できる構成にする
ことにより、より術者の必要に応じた再生速度での撮像
が可能になるだけでなく、カラー静止画像を得ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の内視鏡装置の概略構成図で
ある。
【図2】本発明の実施形態の内視鏡装置のストロボ撮像
動作のタイミングチャートである。
【図3】信号制御回路のディレイ量算出処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1R〜1B ストロボ光源 10 光源部 20 制御部 21 信号制御回路 20 信号遅延回路 30 画像処理回路 70 CCD 100a プロセッサ 100b 電子スコープ 100 内視鏡装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 M 9/04 9/04 Z Fターム(参考) 2H040 BA00 BA09 CA04 CA06 CA09 CA10 GA02 GA05 GA06 GA10 GA12 4C061 BB01 GG01 HH28 HH51 LL02 MM03 NN01 PP12 RR03 RR24 5C022 AA09 AB15 AB68 AC42 5C054 AA01 CA04 CC07 CH04 CH07 FB03 FE00 HA12 5C065 AA04 BB41 BB48 CC01 DD02 EE01 EE06 GG50

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察部位が照明されている時だけ受光面
    に形成された光学像に対応する電荷を蓄積することによ
    り前記観察部位を撮像する撮像手段を有する電子スコー
    プ用のプロセッサであって、 前記観察部位に赤色、緑色、青色の閃光を順次照明する
    照明手段と、 前記観察部位の振動を波形として検出する検出手段と、 前記閃光の各発光タイミングの位相が互いに、前記検出
    手段によって検出される前記波形における同位相に対応
    し、かつ同一色の閃光の発光タイミングの位相が、一回
    の発光ごとに、前回の発光タイミングの位相に対応する
    前記波形の位相に対して所定量ずつずれるように前記照
    明手段を制御する制御手段と、 前記撮像手段から読み出された前記電荷を画像データと
    して前記閃光の色に対応する記憶手段にそれぞれ格納
    し、前記記憶手段に格納されているすべての前記画像デ
    ータを同時出力することにより一つの画像を生成する画
    像生成手段と、を有することを特徴とする電子スコープ
    用プロセッサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子スコープ用プロセ
    ッサにおいて、 前記制御手段は、前記閃光が発光された直後に蓄積され
    た前記電荷を読み出すように前記撮像手段を制御するこ
    とを特徴とする電子スコープ用プロセッサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子ス
    コープ用プロセッサにおいて、 前記制御手段は、垂直同期信号を送信する周期内に各色
    の閃光がそれぞれ一回だけ前記観察部位を照明するよう
    に前記照明手段を制御すること、を特徴とする電子スコ
    ープ用プロセッサ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサにおいて、 前記制御手段は、垂直同期信号送信後に検出される前記
    波形における所定の位相を基準として、各色の閃光の発
    光タイミングを制御すること、を特徴とする電子スコー
    プ用プロセッサ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサにおいて、 前記照明手段は、前面にそれぞれ赤色、緑色、青色の色
    フィルタを備え間欠的に閃光を発光する三つの光源を有
    することを特徴とする電子スコープ用プロセッサ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の電子スコープ用プロセッサは、さらに、 前記所定量を変更するずれ量変更手段を有することを特
    徴とする電子スコープ用プロセッサ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の内視鏡装置用光源システムは、さらに、 前記閃光の発光タイミングの位相が前記波形の位相に対
    してずれることを停止させ、または停止後再びずれるこ
    とを再開させるずれ操作手段を有することを特徴とする
    電子スコープ用プロセッサ。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の内視鏡装置用光源システムにおいて、 前記観察部位は、所定の音を連続発声している時の声帯
    であることを特徴とする電子スコープ用プロセッサ。
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