JP2006149821A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Yuji Nagafuku
裕二 永福
Jun Hirose
潤 廣瀬
Naoki Kitayama
直樹 北山
Kazuki Miki
一樹 三木
Takashi Katayama
隆 片山
Shunichiro Oku
俊一郎 奥
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Abstract

【課題】 スーツ等の上着をハンガーに掛けて吊り下げた状態で収納可能な高さのまま、乾燥室の高さを高くすることなくコート等の長尺の衣類を乾燥することができる衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】 乾燥室3は、スーツ等の上着5をハンガー6に掛けた状態で吊り下げる吊り下げ具7を有して、吊り下げた状態の上着5が収納可能な高さを有する大きさに形成されると共に、ハンガー6に掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材(掛け棒3b)を備える一方、機械室4は、乾燥室3の下部に配置され、乾燥室3の底部から乾燥室3内に温風を供給する。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、スーツ等の衣類をハンガーなどに掛けて吊り下げた状態で乾燥できる衣類乾燥機に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、衣装タンス形状の乾燥室内に着物等の複数の衣類を吊り下げ、各衣類を各自自転させながら公転移動可能として、これらの衣類を遠赤外線ヒータおよび除湿機により乾燥させ、この後に乾燥室の内側上面に設けられたオゾン噴射口からのオゾンによる殺菌および脱臭を行う乾燥・殺菌・消臭装置が提案されている。
なお、衣装タンス形状より小型のもので、スーツ等の衣類をハンガーに掛けて吊り下げた状態で乾燥できるものとしては、例えば、特許文献2や特許文献3に開示されたものがある。
特開2002−136798号公報 実開平4−28895号公報 実開昭56−69397号公報
従来の衣類乾燥機は、特許文献1に示されているような長尺な着物やコート等を収納可能な衣装タンス形状のものが主であり、装置が高さ,幅,奥行き共に大型で、特に高さが高くなって乾燥機本体が大きくなってしまうという課題があった。
また、特許文献2や特許文献3に示されたものは、図面から高さが低く、スーツ等の上着を乾燥するものであることがわかるが、コート等の長尺の衣類を収納できるようにすると、上記特許文献1と同様に高さが高くなってしまう。
なお、特許文献3に示されているように、温風を発生する機械室が乾燥室の下部にあると、比重の軽くなった温風を下から上に送風することができるので送風乾燥効率が向上したり、重心が低くなって安定性が向上する等の利点があるが、コート等の長尺の衣類を収納できるように乾燥室の高さを高くした場合、その下部に機械室があると乾燥室の高さが更に高くなってしまうので、乾燥室の下部に機械室を配置することが困難になってしまう。
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、スーツ等の上着をハンガーに掛けて吊り下げた状態で収納可能な高さのまま、乾燥室の高さを高くすることなくコート等の長尺の衣類を乾燥することができる衣類乾燥機を提供することを目的とするものである。
上記のような目的を達成するために、本願発明は、開閉可能な扉を有して衣類を収納する乾燥室と、この乾燥室内に供給する温風を発生する温風発生機構を収納する機械室とを備え、前記乾燥室は、スーツ等の上着をハンガーに掛けた状態で吊り下げる吊り下げ具を有して、吊り下げた状態の上着が収納可能な高さを有する大きさに形成されると共に、ハンガーに掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材を備える一方、前記機械室は、前記乾燥室の下部に配置され、乾燥室の底部から乾燥室内に温風を供給することを特徴とするものである。
さらに、前記掛け部材を、前記機械室の近傍となる乾燥室内下部に配置したことを特徴とするものである。
また、開閉可能な扉を有して衣類を収納する乾燥室と、この乾燥室内に供給する温風を発生する温風発生機構とを備え、前記乾燥室は、スーツ等の上着をハンガーに掛けた状態で前記扉と平行になるように吊り下げる吊り下げ具を有して、吊り下げた状態の上着が収納可能な高さと奥行きを有する大きさに形成されると共に、前記ハンガーに掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材を備えたことを特徴とするものである。
さらに、前記乾燥室内に収納された衣類を脱臭する脱臭手段を備えたことを特徴とするものである。
また、前記掛け部材を折り畳み可能に構成したことを特徴とするものである。
また、前記掛け部材を着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
本願発明によれば、乾燥室内に、ハンガーに掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材を備えたことにより、スーツ等の上着をハンガーに掛けて吊り下げた状態で収納可能な高さのまま、乾燥室の高さを高くすることなくコート等の長尺の衣類を乾燥することができる。このように乾燥室の高さが高くならないので、その下部に機械室を配置することができ、機械室が乾燥室の下部にあると、重心が低くなって安定性が向上したり、比重の軽くなった温風を下から上に送風することができるので送風乾燥効率が向上したり、更には乾燥室の底部から乾燥室内に供給される温風が乾燥室内に吊り下げられて下向きに開口する衣類の裾口や袖口から内側に入り込むので、衣類の内側まで乾燥を効率良く行うことができる。
さらに、掛け部材を機械室の近傍となる乾燥室内下部に配置したことにより、掛け部材に折り畳んで掛けられた部分はどうしても乾燥し難くなるが、その部分が温風の吹き出し部に近くなるので、効率良く乾燥することができる。
また、乾燥室が、スーツ等の上着をハンガーに掛けた状態で扉と平行になるように吊り下げて収納可能な高さと奥行きを有する大きさに形成されると共に、ハンガーに掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材を備えたことにより、スーツ等の上着をハンガーに掛けて吊り下げた状態で収納可能な高さのまま、乾燥室の高さを高くすることなくコート等の長尺の衣類を乾燥することができると共に、奥行きが薄くできて設置スペースが小さくて済み、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適なものとなる。
さらに、乾燥室内に収納された衣類を脱臭する脱臭手段を備えたことにより、衣類を乾燥すると共に脱臭することができる。
また、掛け部材を折り畳み可能に構成したことにより、通常のスーツ等の上着を乾燥するときには、使わない掛け部材が邪魔にならないように簡単に折り畳んでおけるので、使い勝手が向上する。
また、掛け部材を着脱可能に構成することによっても、通常のスーツ等の上着を乾燥するときには、使わない掛け部材が邪魔にならないように取り外しておくことができる。
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本願発明の衣類乾燥機の一実施形態であるスーツ脱臭乾燥機の外観斜視図、図2(a),(b),(c)はその平面図,正面図,側面図、図3はその内部構成を示す一部切欠き正面図、図4はシステム構成図である。
このスーツ脱臭乾燥機は、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適なもので、箱形に形成された本体1内には、開閉可能な扉2を有して衣類を収納する乾燥室3と、この乾燥室3の下部に連接して配置された機械室4が設けられている。
乾燥室3は、図3に示すように上部にスーツの上着5等の衣類をハンガー6に掛けた状態で扉2と平行になるように吊り下げる吊り下げ具7を有して、吊り下げた状態の上着5が収納可能な高さと幅と奥行きを有する大きさに形成されている。すなわち、ハンガー6に掛けたスーツの上着5の高さ,幅,奥行きよりも少し大きめで、具体的に示すと、乾燥室3の高さは1000〜1200mmが好ましく、例えば1100mm、幅は600〜650mmが好ましく、例えば600mm、奥行きは150〜300mmが好ましく、例えばスーツ1着(前後にズボンと上着)なら150mm、前後にスーツ2着(前後にズボンと上着2着分)なら300mmの大きさとなる。この乾燥室3の下部に連接して配置された機械室4も幅と奥行きは乾燥室3と同じになる。
上記のように、このスーツ脱臭乾燥機は、幅方向,高さ方向に比べて奥行き方向が小さい薄型となっており、特に奥行き方向の設置スペースが小さくて済み、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適なものとなっている。また、扉2は片側に取手2aがあって他側のヒンジ2bで幅方向全体が片開きに開閉し、スーツの上着5等の衣類の出し入れもスムーズに行える。なお、扉2に関しては、図示はしていないが、両開きでも良い。また、扉2の内側には、図3に一部示すように乾燥室3の開口縁に対応して突出する外枠が形成されていて、その内側が乾燥室3の開口に対応する凹部になっており、この空間を利用して本体1の奥行きを大きくすることなく乾燥室3の奥行きを大きくできる。これにより、スーツのズボンと上着をそれぞれハンガーに掛けて乾燥室3内の後(奥)に上着,前にズボンとなるように吊り下げた場合にも、ズボンと扉2の内面が接触して乾燥むらや脱臭むらが生じるのを防ぐことができる。
上記乾燥室3内の一方の側壁(図3では左側壁)には、機械室4の近傍となる乾燥室3内下部に、回動部3aに回動自在に取り付けられて折り畳み可能に構成された長尺衣類用の掛け部材としての掛け棒3bが備えられている。この掛け棒3bは、通常は図3に示すように上方に折り畳まれて、その上端部が側壁に対応して設けられた係止部3cに係合されて格納されている。また、乾燥室3内の他方の側壁(図3では右側壁)には、上記回動部3aと同じ高さ位置で対向するように係止部3dが設けられており、上記掛け棒3bの使用時には、図3のように格納された掛け棒3bの上端部を係止部3cから取り外し、そのまま横に倒して反対側の側壁に設けられた係止部3dに係合することにより、掛け棒3bを側壁間に水平状態に架け渡すことができるように構成されている。
一方、乾燥室3の下部には、前述したように乾燥室3に連接して機械室4が設けられており、その内部には、図3に示すように、機械室4の幅方向一側(図の右側)にブロア8とその吹出口に接続されたダクト9内に設けられたヒータ10から成る温風発生機構が配置され、他側(図の左側)にはエアポンプ11とその吐出配管12に接続されたオゾン発生器13から成るオゾン発生機構(脱臭手段)と、その奥側に制御部及び電源が搭載された制御部電源基板14が配置されている。
このように、乾燥室3の下部に機械室4を配置することにより、比重の軽くなった温風を下から上に送風することができるので送風乾燥効率が向上し、またブロア8等の重量物が収納された機械室4が下部にあるので重心が低くなって安定性が向上すると共に、床置きの場合でも上着5相当の高さの乾燥室3を機械室4の高さ分高くすることができるので、利用者は立った姿勢のままで衣類を掛けやすくなる。また、機械室4内の幅方向一側に温風発生機構を配置し、他側にオゾン発生機構を配置したことにより、乾燥室3の下部に連接されて乾燥室3と同様に奥行きが薄い機械室4でも温風発生機構やオゾン発生機構をバランス良く配置することができる。
上記オゾン発生器13で発生されたオゾンは配管15によりヒータ10直後のダクト9内に供給され、温風と混合されるようになっている。ダクト9は、乾燥室3に向かって漏斗状に拡幅されたダクト室16に接続されている。なお、オゾン発生器13からのオゾンをダクト室16内に直接供給して温風と混合するようにしても良い。
ダクト室16の天板は乾燥室3の底板となっており、ここに複数のスリットや孔が形成されて、乾燥室3内の衣類(スーツの上着5等)へオゾンを含んだ温風を均一に吹き出す吹き出し部17が設けられている。図5(a),(b),(c)は上記吹き出し部17の構成例を示す図であり、(a)は横方向のスリット17aを複数形成したもので、(b)は小さな丸孔17bを複数形成したものであり、(c)は前後方向のスリット17cを複数形成したものである。いずれの場合も、乾燥室3内に吊り下げられたスーツの上着5等の胴部と両袖部を底板に投影した形状位置に合わせて複数のスリットや孔が形成されており、スーツの上着5等の胴部と両袖部へオゾンを含んだ温風を生地量に応じて均一に吹き出すようにして、生地を傷めることなく乾燥や脱臭をむらなく行うことができるようになっている。また、乾燥室3の底部から乾燥室3内に供給される温風やオゾンが乾燥室3内に吊り下げられて下向きに開口する上着5等の衣類の裾口や袖口から内側に入り込むので、上着5等の衣類の内側まで乾燥や脱臭を効率良く行うことができる。
また、機械室4の前面には吸気口18が形成されており、この吸気口18には吸気フィルタ19が装着されている。従って、ブロア8が駆動されると、吸気口18の吸気フィルタ19を通して機外の空気が機械室4内に導入されるようになっている。導入空気は、ブロア8によってダクト9に送られ、ダクト9内部のヒータ10を通過して所定の温度(約70℃)に加熱され、ダクト室16に送り込まれる。そして、ダクト室16から上述したような吹き出し部17を通して乾燥室3内へ吹き出される。また、エアポンプ11により送られた空気は、オゾン発生器13を経由し、ヒータ10直後のダクト9内(もしくはダクト室16)に送られる。なお、吸気口18は機械室4の側面に形成しても良い。また、吸気口18に装着される吸気フィルタ19に吸湿材料を備えても良い。このように、機械室4の前面もしくは側面に吸気口18を備えることにより、吸気口18からの機外の空気で制御部電源基板14に搭載された制御部や電源等を常時冷却することができると共に、背面を壁に密接して配置しても吸気が妨げられることがなくなる。また、吸気フィルタ19に吸湿材料を備えれば、オゾン発生器13への導入空気が除湿されて低湿度になるため、オゾン発生量が安定し、またオゾン発生素子の寿命も延ばすことができると共に、温風発生機構への導入空気も除湿されて低湿度になるため、乾燥した温風を乾燥室3内に供給することができ、乾燥効率も向上する。
また、機械室4の下部,すなわち本体1の下部には、前倒れ防止用の脚部20が備えられている。本実施形態の前倒れ防止用脚部20は前面側全体に板状に張り出させたものであるが、少なくとも左右一対あれば良い。このように、本体1の下部に前倒れ防止用の脚部20を備えたことにより、上述したように奥行きを薄く形成して壁際に床置きしても地震等で前倒れするのを防ぐことができる。
一方、乾燥室3の上部前面の一側には排気口21が形成されており、この排気口21には余剰のオゾンを分解したり、吸着したりして除去するオゾン除去フィルタ22が装着されている。乾燥室3内で衣類(スーツの上着5等)を脱臭乾燥した空気は上部のオゾン除去フィルタ22を通過し、排気口21より機外に放出される。このように、乾燥室3の上部に排気口21を配置したことにより、温風の上昇による自然排気を利用して排気を効率良く行うことができる。
また、乾燥室3の上部前面の中央部には、前述した制御部電源基板14に接続されて運転開始や運転時間設定等を行うための操作パネル23が配置されている。このように、乾燥室3の前面上部に操作パネル23を配置したことにより、乾燥室3の前面側部等に配置したものに比べて乾燥室3の幅を有効に利用できると共に、吊り下げた衣類(スーツの上着5等)の上方に操作パネル23があるので、視認性や操作性が向上する。
図4のシステム構成図に示すように、上述したブロア8,ヒータ10,エアポンプ11及びオゾン発生器13は、乾燥室3上部に配置された操作パネル23からの入力に従い、制御部電源基板14より電源が供給されると共に最適制御されて、運転されるようになっている。
以上の構成において、スーツの上着5をハンガー6に掛けた状態で乾燥室3内に扉2と平行になるように吊り下げ、扉2を閉じて操作パネル23により運転開始を選択すると、ブロア8,ヒータ10,エアポンプ11及びオゾン発生器13が動作する。
ブロア8は機械室4内に設置されているため、ブロア8の動作と共に機械室4内部には吸気口18に設けた吸気フィルタ19を通過した清浄な空気が常に導入される。このため、機械室4内の制御部電源基板14に搭載された制御部や電源等は常時冷却される。また、エアポンプ11も機械室4内に設置されているため、エアポンプ11からの空気によりオゾン発生器13内のオゾン発生素子が埃等により汚れたり、劣化することもない。
ブロア8により送られた空気は、ダクト9内に備えられたヒータ10により所定の温度(約70℃)まで加熱されて、ダクト室16に送られ、ダクト室16の天板(乾燥室3の底板)に形成された吹き出し部17から乾燥室3内に温風として吹き出される。
また、エアポンプ11により送られた空気はオゾン発生器13へ導入され、ここで発生したオゾンはヒータ10直後のダクト9内(もしくはダクト室16)に送られ、ダクト室16にて温風と均一に混合される。この時、オゾン発生器13の能力は乾燥室3内におけるオゾン濃度が例えば0.05〜0.2ppmになるように調整されている。
乾燥室3内に吊り下げられたスーツの上着5等の衣類は、温風とオゾンにより設定時間、乾燥されると共に脱臭される。なお、オゾンは空気より比重が重いが、比重が軽くなった温風と混合されて温風と共に乾燥室3内に吹き出されるので、温風と共に乾燥室3内を上昇することができる。
乾燥室3内を通過した温風は、乾燥室3上部の排気口21に装着されたオゾン除去フィルタ22を通過する。この時、オゾン除去フィルタ22では、余剰のオゾンを分解又は吸着し、オゾン濃度を0.1ppm以下まで低下させて無害化してから、排気口21より機外に放出される。
一方、このスーツ脱臭乾燥機を用いて、長尺のコート等を脱臭乾燥するときには、図3に示したように乾燥室3内の側壁に沿って折り畳まれて格納されている掛け棒3bの上端部と係止部3cとの係合状態を解除して、図6に示すように横に倒して反対側の側壁に設けられた係止部3dに係合させる。
そして、図7(a)に示すように、長尺のコート51をハンガー6に掛けて乾燥室3内に吊り下げてから、垂下して乾燥室3からはみ出す裾部分は折り畳んで掛け棒3bに図7(a)及びその要部側面図(b)に示すように引っ掛ける。そして、前述したと同様にして脱臭乾燥運転を実行する。なお、上記図6,図7(a)は乾燥室3の開口面のみを示して他は省略している。
このように、本実施形態のスーツ脱臭乾燥機によれば、スーツ等の上着5をハンガー6に掛けて吊り下げた状態で収納可能な高さのまま、乾燥室3の高さを高くすることなくコート51等の長尺の衣類を脱臭乾燥することができる。
また、上記掛け棒3bを機械室4の近傍となる乾燥室3内下部に配置したことにより、掛け棒3bに折り畳んで掛けられた部分はどうしても脱臭や乾燥がし難くなるが、その部分がオゾンを含んだ温風の吹き出し部17に近くなるので、効率良く脱臭乾燥することができる。
また、上記掛け棒3bを折り畳み可能に構成したことにより、通常のスーツ等の上着5を乾燥するときには、前記図3に示したように、使わない掛け棒3bが邪魔にならないように簡単に折り畳んでおけるので、使い勝手が向上する。
なお、上記掛け棒3bの両端部を着脱可能に構成することによっても、通常のスーツ等の上着5を乾燥するときには、使わない掛け棒3bが邪魔にならないように取り外しておくことができる。また、上下の高さの異なる位置に着脱可能に構成すれば、スーツ等のズボンを掛けて脱臭乾燥することもできる。
また、上記では、長尺の衣類として冬季等の気温の低いときにビジネスマン等が着用するコート51を例にとって説明したが、着物の脱臭乾燥にも勿論利用できる。
また、上記実施形態では、上述したスーツ脱臭乾燥機を床置き用として説明したが、薄型であるので、本体1の背面側と壁面に壁面取付手段を備えれば壁掛け設置も可能となり、さらに上述した脚部20を着脱可能に構成すれば、床置き用と壁掛け用のいずれにも対応することができる。
また、上述した実施形態の乾燥機は、薄型で手軽に衣類の脱臭乾燥ができるので、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適であるが、一般家庭などでも1台備えておけば、家族で共用して手軽に衣類の脱臭乾燥を行うことができるので、非常に有用なものとなる。
本願発明の衣類乾燥機の一実施形態であるスーツ脱臭乾燥機の外観斜視図。 同じく、その平面図,正面図,側面図。 同じく、その内部構成を示す一部切欠き正面図。 同じく、そのシステム構成図。 上記乾燥機における機械室から乾燥室への吹き出し部の構成例を示す図。 上記実施形態における長尺衣類用掛け棒の使用時の乾燥室開口面を示す正面図で、掛け棒をセットした状態を示す。 同じく、セットした掛け棒に長尺衣類としてコートの裾部分を折り畳んで掛けた状態を示す図で、(a)は乾燥室開口面を示す正面図、(b)はその要部側面図。
符号の説明
1 本体
2 扉
3 乾燥室
3a 回動部
3b 掛け棒
3c,3d 係止部
4 機械室
5 上着
6 ハンガー
7 吊り下げ具
8 ブロア
9 ダクト
10 ヒータ
11 エアポンプ
13 オゾン発生器
14 制御部電源基板
16 ダクト室
17 吹き出し部
18 吸気口
19 吸気フィルタ
20 脚部
21 排気口
22 オゾン除去フィルタ
23 操作パネル
51 コート





















Claims (6)

  1. 開閉可能な扉を有して衣類を収納する乾燥室と、この乾燥室内に供給する温風を発生する温風発生機構を収納する機械室とを備え、
    前記乾燥室は、スーツ等の上着をハンガーに掛けた状態で吊り下げる吊り下げ具を有して、吊り下げた状態の上着が収納可能な高さを有する大きさに形成されると共に、ハンガーに掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材を備える一方、
    前記機械室は、前記乾燥室の下部に配置され、乾燥室の底部から乾燥室内に温風を供給することを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 前記掛け部材を、前記機械室の近傍となる乾燥室内下部に配置したことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 開閉可能な扉を有して衣類を収納する乾燥室と、この乾燥室内に供給する温風を発生する温風発生機構とを備え、
    前記乾燥室は、スーツ等の上着をハンガーに掛けた状態で前記扉と平行になるように吊り下げる吊り下げ具を有して、吊り下げた状態の上着が収納可能な高さと奥行きを有する大きさに形成されると共に、前記ハンガーに掛けられた長尺の衣類の垂下部を折り畳んで掛ける掛け部材を備えたことを特徴とする衣類乾燥機。
  4. 前記乾燥室内に収納された衣類を脱臭する脱臭手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  5. 前記掛け部材を折り畳み可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  6. 前記掛け部材を着脱可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の衣類乾燥機。





















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