JP2006158585A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Jun Hirose
潤 廣瀬
Naoki Kitayama
直樹 北山
Kazuki Miki
一樹 三木
Takashi Katayama
隆 片山
Yuji Nagafuku
裕二 永福
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Abstract

【課題】 省スペース,低コスト化が可能で、長期間の使用による性能低下も問題とならない衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】 開閉可能な扉2を有して衣類を収納する乾燥室3と、この乾燥室3内に供給する温風を発生する温風発生機構(ブロア8,ヒータ10)や乾燥室3内に供給する電解ミストを発生する電解ミスト発生機構(エアポンプ11,電解ミスト発生器13)及びそれらの制御部14を備え、電解ミスト発生機構から発生した電解ミストを温風発生機構の加熱手段(ヒータ10)の後段に供給して、加熱手段(ヒータ10)からの熱風と混合することにより電解ミストを高温化して乾燥室3に供給する。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、スーツ等の衣類を温風により乾燥すると共に、脱臭する機能を有する衣類乾燥機に関するものである。
従来より、温風を用いた衣類等の乾燥機が提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。これらは、本体内部に、温風機を有する温風発生室と、収納乾燥室を設け、温風発生室から収納乾燥室に送り込まれる温風によって対象物を乾燥するものである。本乾燥機は熱による乾燥のみを目的としているため、衣類等において乾燥と共に、付着した悪臭成分の除去や病原菌,ウィルスなどの除菌、花粉,埃などのアレルゲンの不活性化を期待することができない。
一方、乾燥と共に脱臭を行うようにしたものとしては、衣類等を収納する収納庫を含む循環経路中に設けられた送風,加熱,蒸気発生,除湿手段により、衣類の乾燥,脱臭,皺除去,除湿を行い、さらに循環経路の一部にオゾンや光触媒などの脱臭手段を備えたバイパスを設けることにより、脱臭効果を向上させた衣類リフレッシュ装置(特許文献3参照)などが提案されている。
実開昭62−182196号公報 実開昭62−192395号公報 特許第3106537号公報
しかしながら、乾燥と共に脱臭を行うものとして上記特許文献3に開示されたものは、温風で悪臭成分を分離させた後に、循環経路内に設置された脱臭手段を備えた区画室内に悪臭成分を導入し脱臭する機構であるため、庫内に循環経路を設けるためのスペースが必要になると共に構造が複雑となり、コスト高の要因となっていた。また、オゾンや光触媒などの脱臭手段を用いる場合、反応を活性化させるために脱臭部に触媒が必要であり、長期間の使用による性能低下が問題となっている。
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、省スペース,低コスト化が可能で、長期間の使用による性能低下も問題とならない衣類乾燥機を提供することを目的とするものである。
上記のような目的を達成するために、本願発明は、開閉可能な扉を有して衣類を収納する乾燥室と、この乾燥室内に供給する温風を発生する温風発生機構や乾燥室内に供給する電解ミストを発生する電解ミスト発生機構及びそれらの制御部を備え、前記電解ミスト発生機構から発生した電解ミストを前記温風発生機構の加熱手段の後段に供給して、加熱手段からの熱風と混合することにより電解ミストを高温化して乾燥室に供給することを特徴とするものである。
また、前記電解ミスト発生機構は、一対以上の正極及び負極から成る電極対を有して水道水などの塩素イオン含有水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成する電解槽と、生成された電解水のミストを発生するミスト発生手段により構成されて成ることを特徴とするものである。
また、前記電解ミスト発生機構のミスト発生手段は、散気管又は超音波発生器を用いてミストを発生することを特徴とするものである。
さらに、前記電解ミスト発生機構の電解槽内の残留塩素濃度を検知する残留塩素濃度検知手段を備え、前記制御部は、前記残留塩素濃度検知手段によって検知される残留塩素濃度に基づき、前記電解ミスト発生機構の電気分解を制御して電解槽内の残留塩素濃度を予め設定された濃度に制御することを特徴とするものである。
また、前記乾燥室内の塩素濃度を検知する塩素濃度検知手段を備え、前記制御部は、前記塩素濃度検知手段によって検知される塩素濃度が規定値以上になると、前記電解ミスト発生機構の電気分解を停止することを特徴とするものである。
また、前記乾燥室内の水素濃度を検知する水素濃度検知手段を備え、前記制御部は、前記水素濃度検知手段によって検知される水素濃度が規定値以上になると、前記電解ミスト発生機構の電気分解を停止することを特徴とするものである。
また、前記制御部は、脱臭乾燥工程の仕上げ工程として、前記電解ミスト発生機構を停止させ、前記温風発生機構からの温風のみによる乾燥を行うことを特徴とするものである。
本願発明によれば、電解ミスト発生機構から発生した電解ミストを温風発生機構の加熱手段の後段に供給して、加熱手段からの熱風と混合することにより電解ミストを高温化して乾燥室に供給することにより、乾燥室内に循環経路などの複雑な機構を設ける必要がないので、省スペース,低コスト化が可能で、反応を活性化させるために電解ミストを高温化させるだけであるので脱臭部に触媒等も不要で、長期間の使用による性能低下も問題とならない。すなわち、高温化された電解ミストにより衣類からの臭い成分が脱離しやすくなると共に電解ミスト中に溶けやすくなり、臭い成分の分解反応を活性化して脱臭効率が向上し、また皺除去も可能となる。
また、電解ミスト発生機構は、一対以上の正極及び負極から成る電極対を有して水道水などの塩素イオン含有水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成する電解槽と、生成された電解水のミストを発生するミスト発生手段により構成されて成るものであるから、次亜塩素酸により臭い成分を酸化分解する電解ミストの原料は、水道水中に含まれる塩素イオン濃度で十分であるため低コストで、取り扱いも容易となる。
また、電解ミスト発生機構のミスト発生手段は、散気管又は超音波発生器を用いてミストを発生するものであるので、比較的簡単に実現することができる。
さらに、残留塩素濃度検知手段によって検知される電解槽内の残留塩素濃度に基づき、電解ミスト発生機構の電気分解を制御して電解槽内の残留塩素濃度を予め設定された濃度(目標値)に制御することにより、設定濃度を超えて無駄な電気分解が行われるのを防ぐことができる。
また、塩素濃度検知手段によって検知される乾燥室内の塩素濃度が規定値以上になると、電解ミスト発生機構の電気分解を停止することにより、塩素濃度が高濃度になって人体に害を及ぼすのを防ぐことができ、安全性が確保される。
また、水素濃度検知手段によって検知される乾燥室内の水素濃度が規定値以上になると、電解ミスト発生機構の電気分解を停止することにより、水素濃度が防爆濃度以上となって、爆発等が発生する危険な状態となるのを防ぐことができ、安全性が確保される。
また、脱臭乾燥工程の仕上げ工程として、電解ミスト発生機構を停止させ、温風発生機構からの温風のみによる乾燥を行うことにより、乾燥をより確実に行うことができる。
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本願発明の衣類乾燥機の一実施形態であるスーツ脱臭乾燥機の外観斜視図、図2(a),(b),(c)はその平面図,正面図,側面図、図3はその内部構成を示す一部切欠き正面図、図4はシステム構成図である。
このスーツ脱臭乾燥機は、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適なもので、箱形に形成された本体1内には、開閉可能な扉2を有して衣類を収納する乾燥室3と、この乾燥室3の下部に連接して配置された機械室4が設けられている。
乾燥室3は、図3に示すように上部にスーツの上着5等の衣類をハンガー6に掛けた状態で扉2と平行になるように吊り下げる吊り下げ具7を有して、吊り下げた状態の上着5が収納可能な高さと幅と奥行きを有する大きさに形成されている。すなわち、ハンガー6に掛けたスーツの上着5の高さ,幅,奥行きよりも少し大きめで、具体的に示すと、乾燥室3の高さは1000〜1200mmが好ましく、例えば1100mm、幅は600〜650mmが好ましく、例えば600mm、奥行きは150〜300mmが好ましく、例えばスーツ一着(前後にズボンと上着)なら150mm、前後にスーツ2着(前後にズボンと上着2着分)なら300mmの大きさとなる。この乾燥室3の下部に連接して配置された機械室4も幅と奥行きは乾燥室3と同じになる。
上記のように、このスーツ脱臭乾燥機は、幅方向,高さ方向に比べて奥行き方向が小さい薄型となっており、特に奥行き方向の設置スペースが小さくて済み、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適なものとなっている。また、扉2は片側に取手2aがあって他側のヒンジ2bで幅方向全体が片開きに開閉し、スーツの上着5等の衣類の出し入れもスムーズに行える。なお、扉2に関しては、図示はしていないが、両開きでも良い。また、扉2の内側には、図3に一部示すように乾燥室3の開口縁に対応して突出する外枠が形成されていて、その内側が乾燥室3の開口に対応する凹部になっており、この空間を利用して本体1の奥行きを大きくすることなく乾燥室3の奥行きを大きくできる。これにより、スーツのズボンと上着をそれぞれハンガーに掛けて乾燥室3内の後(奥)に上着,前にズボンとなるように吊り下げた場合にも、ズボンと扉2の内面が接触して乾燥むらや脱臭むらが生じるのを防ぐことができる。
乾燥室3の下部には、前述したように乾燥室3に連接して機械室4が設けられており、その内部には、図3に示すように、機械室4の幅方向一側(図の右側)にブロア8とその吹出口に接続されたダクト9内に設けられたヒータ10から成る温風発生機構が配置され、他側(図の左側)にはエアポンプ11とその吐出配管12に接続された電解ミスト発生器13から成って上記温風発生機構の送風路外に配置された電解ミスト発生機構と、その奥側に制御部及び電源が搭載された制御部電源基板14が配置されている。
このように、乾燥室3の下部に機械室4を配置することにより、比重の軽くなった温風を下から上に送風することができるので送風乾燥効率が向上し、またブロア8等の重量物が収納された機械室4が下部にあるので重心が低くなって安定性が向上すると共に、床置きの場合でも上着5相当の高さの乾燥室3を機械室4の高さ分高くすることができるので、利用者は立った姿勢のままで衣類を掛けやすくなる。また、機械室4内の幅方向一側に温風発生機構を配置し、他側に電解ミスト発生機構を配置したことにより、乾燥室3の下部に連接されて乾燥室3と同様に奥行きが薄い機械室4でも温風発生機構や電解ミスト発生機構をバランス良く配置することができる。
上記電解ミスト発生器13は図5に示すように構成されている。水道水などの塩素イオン含有水が貯留される電解槽13内の下部には、制御部電源基板14に接続された正極13b及び負極13cから成る電極対13dが配置され、水道水などの塩素イオン含有水を電気分解して、塩素イオンを電解次亜塩素酸に変換する。こうして、電解槽13には次亜塩素酸を含む電解水Wが生成される。また、図3に示したエアポンプ11の吐出配管12が接続される接続口13eから底部に配管されてエアポンプ11からの空気を電解水W中に散気する散気管13fが配置され、この散気管13fから発生する気泡が水面で弾けるときに微細な液滴であるミスト(霧)が発生するようになっている。散気管13fを用いたことにより、ミストの発生を比較的簡単に実現できる。本実施形態では、上記エアポンプ11と散気管13fによりミスト発生手段が構成されているが、散気管13fへの空気を温風発生機構のブロア8とヒータ10間のダクト9から分岐させて供給するようにしても良い。
さらに、電解槽13a内には、制御部電源基板14に接続されて電解槽13a内の残留塩素濃度を検知する残留塩素濃度検知手段としての残留塩素センサSaが配置されている。制御部電源基板14に搭載された制御部は、上記残留塩素センサSaによって検知される残留塩素濃度に基づき、電気分解の電流又は時間を制御して電解槽13a内の残留塩素濃度を予め設定された濃度(目標値)に制御するようになっている。これにより、設定濃度を超えて無駄な電気分解が行われるのを防ぐことができる。
また、上記散気管13fの上方の天板には、電解槽13内で発生した電解ミストを排出する排出口13hが形成されており、この排出口13hに図3に示したダクト9への配管15が接続されるようになっている。
なお、上記では、電極対13dを一対だけ設けたが、複数対設けても良い。また、電極対13dとしては、Pt,Ir,Ru,Pdのうち一種類以上の元素を含有するものを用いることが好ましい。また、上記電解槽13aは、水道蛇口等から直接水道水を供給できるように脱着可能に構成することが好ましい。
上記電解ミスト発生器13で発生された電解ミストは、図3に示す如く配管15によりヒータ10直後のダクト9内に供給され、ヒータ10からの熱風と混合されて高温化されるようになっている。ダクト9は、乾燥室3に向かって漏斗状に拡幅されたダクト室16に接続されている。なお、電解ミスト発生器13からの電解ミストをダクト室16内に直接供給しても良い。
ダクト室16の天板は乾燥室3の底板となっており、ここに複数のスリットや孔が形成されて、乾燥室3内の衣類(スーツの上着5等)へ電解ミストを含んだ温風を均一に吹き出す吹き出し部17が設けられている。図6(a),(b),(c)は上記吹き出し部17の構成例を示す図であり、(a)は横方向のスリット17aを複数形成したもので、(b)は小さな丸孔17bを複数形成したものであり、(c)は前後方向のスリット17cを複数形成したものである。いずれの場合も、乾燥室3内に吊り下げられたスーツの上着5の胴部と両袖部を底板に投影した形状位置に合わせて複数のスリットや孔が形成されており、スーツの上着5の胴部と両袖部へ電解ミストを含んだ温風を生地量に応じて均一に吹き出すようにして、生地を傷めることなく乾燥や脱臭をむらなく行うことができるようになっている。また、乾燥室3の底部から乾燥室3内に供給される温風や電解ミストが乾燥室3内に吊り下げられて下向きに開口する上着5等の衣類の裾口や袖口から内側に入り込むので、上着5等の衣類の内側まで乾燥や脱臭を効率良く行うことができる。
また、機械室4の前面には吸気口18が形成されており、この吸気口18には吸気フィルタ19が装着されている。従って、ブロア8が駆動されると、吸気口18の吸気フィルタ19を通して機外の空気が機械室4内に導入されるようになっている。導入空気は、ブロア8によってダクト9に送られ、ダクト9内部のヒータ10を通過して所定の温度(約70℃)に加熱され、ダクト室16に送り込まれる。そして、ダクト室16から上述したような吹き出し部17を通して乾燥室3内へ吹き出される。また、エアポンプ11により送られた空気は、電解ミスト発生器13の電解槽13a内の散気管13fを通して電解水Wをバブリングさせ、気相中にナノ〜マイクロメーターオーダーの大きさの電解ミストを発生させ、ヒータ10直後のダクト9内(もしくはダクト室16)に送られる。このようにして、電解ミストをヒータ10からの熱風と混合することによって高温化して乾燥室3に供給する。乾燥室3内では、衣類(スーツの上着5等)に付着している悪臭成分が、高温化した電解ミストによって衣類から脱離しやすくなると共に、電解ミスト中の水分に溶け込みやすくなる。そして、高温化した電解ミスト中の次亜塩素酸によって悪臭成分の酸化分解反応も活性化されて効率良く脱臭される。また、この過程で皺除去も行われる。
なお、吸気口18は機械室4の側面に形成しても良い。このように、機械室4の前面もしくは側面に吸気口18を備えることにより、吸気口18からの機外の空気で制御部電源基板14に搭載された制御部や電源等を常時冷却することができると共に、背面を壁に密接して配置しても吸気が妨げられることがなくなる。
また、機械室4の下部,すなわち本体1の下部には、前倒れ防止用の脚部20が備えられている。本実施形態の前倒れ防止用脚部20は前面側全体に板状に張り出させたものであるが、少なくとも左右一対あれば良い。このように、本体1の下部に前倒れ防止用の脚部20を備えたことにより、上述したように奥行きを薄く形成して壁際に床置きしても地震等で前倒れするのを防ぐことができる。
一方、乾燥室3の上部前面の一側には排気口21が形成されており、この排気口21には余剰の電解ミスト等を除去する排気フィルタ22が装着されている。このように、乾燥室3の上部に排気口21を配置したことにより、温風の上昇による自然排気を利用して排気を効率良く行うことができる。乾燥室3内で衣類(スーツの上着5等)を脱臭乾燥した空気は上部の排気フィルタ22を通過し、排気口21より機外に放出される。
また、乾燥室3の上部前面の中央部には、前述した制御部電源基板14に接続されて運転開始や停止及び運転時間設定等を選択設定操作するための操作パネル23が配置されている。このように、乾燥室3の前面上部に操作パネル23を配置したことにより、乾燥室3の前面側部等に配置したものに比べて乾燥室3の幅を有効に利用できると共に、吊り下げた衣類(スーツの上着5等)の上方に操作パネル23があるので、視認性や操作性が向上する。
また、乾燥室3内の上部等には、乾燥室3内の塩素濃度を検知する塩素濃度検知手段としての塩素センサSbや、電気分解によってどうしても発生する水素濃度を検知する水素濃度検知手段としての水素センサScが備えられており、それぞれ制御部電源基板14に接続されている。そして、塩素センサSbによって検知される塩素濃度が規定値以上になった場合、電解ミスト発生機構の電気分解を停止することにより、塩素濃度が高濃度になって人体に害を及ぼすのを防ぐことができ、安全性が確保される。また、水素センサScによって検知される水素濃度が規定値以上になった場合、電解ミスト発生機構の電気分解を停止することにより、水素濃度が防爆濃度以上となって、爆発等が発生する危険な状態となるのを防ぐことができ、安全性が確保される。
図4のシステム構成図に示すように、上述したブロア8,ヒータ10,エアポンプ11,電解ミスト発生器13は、乾燥室3上部に配置された操作パネル23からの入力と、前述した電解ミスト発生器13内の残留塩素センサSaや、上記乾燥室3内の塩素センサSb,水素センサScからの入力に従い、制御部電源基板14より電源が供給されると共に最適制御されて、運転されるようになっている。
以上の構成において、スーツの上着5等をハンガー6に掛けた状態で乾燥室3内に扉2と平行になるように吊り下げ、扉2を閉じて操作パネル23により運転開始を選択すると、ブロア8,ヒータ10,エアポンプ11,電解ミスト発生器13が動作する。
ブロア8は機械室4内に設置されているため、ブロア8の動作と共に機械室4内部には吸気口18に設けた吸気フィルタ19を通過した清浄な空気が常に導入される。このため、機械室4内の制御部電源基板14に搭載された制御部や電源等は常時冷却される。また、エアポンプ11も機械室4内に設置されているため、エアポンプ11からの空気により電解ミスト発生器13の電解槽13a内に埃等が入り込むこともない。
ブロア8により送られた空気は、ダクト9内に備えられたヒータ10により所定の温度(約70℃)まで加熱されて、ダクト室16に送られ、ダクト室16の天板(乾燥室3の底板)に形成された吹き出し部17から乾燥室3内に温風として吹き出される。
また、エアポンプ11により送られた空気は電解ミスト発生器13へ導入され、ここで発生した電解ミストはヒータ10直後のダクト9内に送られ、高温化されてダクト室16にて温風と均一に混合される。
乾燥室3内に吊り下げられたスーツの上着5等の衣類は、温風と電解ミストにより設定時間、乾燥されると共に脱臭される。なお、電解ミストは空気より比重が重いが、比重が軽くなった温風と混合されて温風と共に乾燥室3内に吹き出されるので、温風と共に乾燥室3内を上昇することができる。
乾燥室3内を通過した温風は、乾燥室3上部の排気口21に装着された排気フィルタ22を通過する。この時、排気フィルタ22では、余剰の電解ミスト等を除去してから、排気口21より機外に放出される。
また、本実施形態では、上述した脱臭乾燥工程の仕上げとして、電解ミスト発生機構を停止させ、温風発生機構の温風のみによる乾燥を行う。これにより、乾燥をより確実に行うことができる。
以上のように、本実施形態の脱臭乾燥機によれば、次亜塩素酸を含んだ電解ミストを熱風と混合させて高温化して乾燥室3に供給することによって、脱臭乾燥機内に循環経路などの複雑な機構を必要としないため、省スペース,低コスト化が可能となると共に、衣類に付着している悪臭成分の脱離,電解ミストへの溶解,次亜塩素酸による酸化分解反応が活性化するので、脱臭効率が向上し、長期間の使用による性能低下も問題とならない。また、上記に加えて、皺除去も同時に行うことが可能となり、運転時間が大幅に短縮できる。また、電解ミストの原料は、水道水中に含まれている塩素イオン濃度で十分であるため低コストで、取り扱いも容易である。また、乾燥室3内の塩素濃度や水素濃度をセンサSb、Scで監視し、予め設定された濃度(規定値)になれば、電気分解を停止することにより、安全性を確保している。また、次亜塩素酸を含んだ電解ミストを用いているので、悪臭成分の酸化分解による脱臭と共に、病原菌,ウィルスなどの除菌、花粉,埃などのアレルゲンの不活性化や、汚れ成分の除去なども期待できる。
なお、上記実施形態では、ミストの発生に散気管13fを用いたが、超音波発生器を用いて超音波の振動によりミストを発生するようにしても比較的簡単に実現できる。
また、上記実施形態では、上述したスーツ脱臭乾燥機を床置き用として説明したが、薄型であるので、本体1の背面側と壁面に壁面取付手段を備えれば壁掛け設置も可能となり、さらに上述した脚部20を着脱可能に構成すれば、床置き用と壁掛け用のいずれにも対応することができる。
また、上述した実施形態の乾燥機は、薄型で手軽に衣類の脱臭乾燥ができるので、ビジネスホテルなどの各室に設置したり、フロントで宿泊客の要望に応じて貸し出すのに好適であるが、一般家庭などでも1台備えておけば、家族で共用して手軽に衣類の脱臭乾燥を行うことができるので、非常に有用なものとなる。
本願発明の衣類乾燥機の一実施形態であるスーツ脱臭乾燥機の外観斜視図。 同じく、その平面図,正面図,側面図。 同じく、その内部構成を示す一部切欠き正面図。 同じく、そのシステム構成図。 上記実施形態の電解ミスト発生器の内部構成図。 上記乾燥機における機械室から乾燥室への吹き出し部の構成例を示す図。
符号の説明
1 本体
2 扉
3 乾燥室
4 機械室
5 上着
6 ハンガー
7 吊り下げ具
8 ブロア
10 ヒータ
11 エアポンプ
13 電解ミスト発生器
13a 電解槽
13b 正極
13c 負極
13d 電極対
13f 散気管
14 制御部電源基板
16 ダクト室
17 吹き出し部
18 吸気口
19 吸気フィルタ
21 排気口
22 排気フィルタ
23 操作パネル
Sa 残留塩素センサ
Sb 塩素センサ
Sc 水素センサ
W 電解水















































Claims (7)

  1. 開閉可能な扉を有して衣類を収納する乾燥室と、この乾燥室内に供給する温風を発生する温風発生機構や乾燥室内に供給する電解ミストを発生する電解ミスト発生機構及びそれらの制御部を備え、
    前記電解ミスト発生機構から発生した電解ミストを前記温風発生機構の加熱手段の後段に供給して、加熱手段からの熱風と混合することにより電解ミストを高温化して乾燥室に供給することを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 前記電解ミスト発生機構は、一対以上の正極及び負極から成る電極対を有して水道水などの塩素イオン含有水を電気分解して次亜塩素酸を含む電解水を生成する電解槽と、生成された電解水のミストを発生するミスト発生手段により構成されて成ることを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記電解ミスト発生機構のミスト発生手段は、散気管又は超音波発生器を用いてミストを発生することを特徴とする請求項2記載の衣類乾燥機。
  4. 前記電解ミスト発生機構の電解槽内の残留塩素濃度を検知する残留塩素濃度検知手段を備え、
    前記制御部は、前記残留塩素濃度検知手段によって検知される残留塩素濃度に基づき、前記電解ミスト発生機構の電気分解を制御して電解槽内の残留塩素濃度を予め設定された濃度に制御することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の衣類乾燥機。
  5. 前記乾燥室内の塩素濃度を検知する塩素濃度検知手段を備え、
    前記制御部は、前記塩素濃度検知手段によって検知される塩素濃度が規定値以上になると、前記電解ミスト発生機構の電気分解を停止することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  6. 前記乾燥室内の水素濃度を検知する水素濃度検知手段を備え、
    前記制御部は、前記水素濃度検知手段によって検知される水素濃度が規定値以上になると、前記電解ミスト発生機構の電気分解を停止することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  7. 前記制御部は、脱臭乾燥工程の仕上げ工程として、前記電解ミスト発生機構を停止させ、前記温風発生機構からの温風のみによる乾燥を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の衣類乾燥機。













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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104233734A (zh) * 2014-08-26 2014-12-24 宁波吉母电器有限公司 设有可拆式底网装置的柜式布罩烘衣机
JP2017086136A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 三菱電機株式会社 繊維製品メンテナンス装置
KR102367078B1 (ko) * 2021-10-22 2022-02-25 주식회사 한울시스템 차량 시트용 스팀다림장치
KR20220151469A (ko) * 2021-05-06 2022-11-15 강희찬 열풍을 이용한 걸이형 의류관리기

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