JP2006148261A - Cr発振回路および電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発振周波数の調整手段の選択余地を広げるのが望ましい。
【解決手段】 CR発振回路100において、第1発振用コンデンサC1および第2発振用コンデンサC2を並列に設け、CR発振回路100全体の容量値を選択可能に構成し、可変抵抗である、例えば第5トリミング抵抗116eを少なくとも一つ含む複数の抵抗を直列に設け、第5トリミング抵抗116eの抵抗値を調整することによってCR発振回路100全体の抵抗値を選択可能に構成し、CR発振回路100全体の容量値として選択可能な最小値CMINと最大値CMAX、およびCR発振回路100全体の抵抗値として選択可能な最小値RMINと最大値RMAXの間に、
CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
なる関係をもたせる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、種々の電子回路等に用いられるCR発振回路、およびそれを搭載する電子装置に関する。
家電機器や映像機器などの電子機器に搭載されるマイクロコンピュータ等の電子回路には、主として基準周波数を生成するための発振回路が設けられていることが多い。この発振回路として、例えば、水晶振動子やセラミック振動子を使った水晶/セラミック発振回路や、抵抗およびコンデンサを使ったCR発振回路が知られている。
通常、CR発振回路における発振周波数は、インバータの特性、コンデンサや抵抗の各値により決まる。特許文献1には、第一段のインバータの入力端とグランド間にさらに一つのコンデンサを設けることで、第一段のインバータの入力端の電位の変化を二つのコンデンサで分圧し、第一段のインバータの入力端に電源電圧より高い電圧や接地電位より低い電圧が発生することを防止して発振周波数を理論値に近づける技術が開示されている。
特開平7−131301号公報
ところで、従来のCR発振回路において、インバータ、コンデンサや抵抗の各素子のばらつきが大きい等の理由により、設定された所望の発振周波数に対する実際の発振周波数との誤差が大きくなることがある。そのため、組み立て後において、コンデンサや抵抗の各値を調整する必要が生じることがある。このとき、様々な手段で発振周波数の調整を可能にする仕組みをCR発振装置が備えていることが好ましい。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発振周波数の調整手段の選択余地を広げるCR発振回路および電子装置の提供にある。
本発明のある態様は、CR発振回路に関する。このCR発振回路は、複数の容量を並列に設け、本CR発振回路全体の容量値を選択可能に構成し、可変抵抗を少なくとも一つ含む複数の抵抗を直列に設け、少なくとも一つの可変抵抗の抵抗値を調整することによって本CR発振回路全体の抵抗値を選択可能に構成し、本CR発振回路全体の容量値として選択可能な最小値CMINと最大値CMAX、および本CR発振回路全体の抵抗値として選択可能な最小値RMINと最大値RMAXの間に、
CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
なる関係をもたせる。
CR発振回路に上述の関係を持たせることで、CR発振回路全体の容量値を減らす割合の上限を、CR発振回路全体の抵抗値を増やす割合の上限よりも低くできる。すなわち、CR発振回路全体の容量値をCMAXからCMINに最大限に減らしたときでも、少なくともCR発振回路全体の抵抗値をRMINからRMAXに最大限に増やすことで、CR発振回路全体の容量値を減らす前の発振周波数よりも低い周波数に調整できる。この態様によれば、例えば発振周波数を低く調整するとき、単に抵抗値を増加させる方法だけでなく、容量値を減少させるとともに抵抗値を増加させる方法で調整を行うことができ、発振周波数の調整手段の選択余地を広げることができる。
本発明の別の態様も、CR発振回路に関する。このCR発振回路は、直列に接続された奇数個の反転回路と、直列に接続された奇数個の反転回路の最終段の反転回路の出力端から第一段の反転回路の入力端に至る経路に直列に間挿されるトリミング可能な抵抗と、抵抗の抵抗値をトリミングにより増加する方向で調整することで、本CR発振回路全体の抵抗値を調整する第1調整回路と、第一段の反転回路の入力端と偶数段目の反転回路の出力端との間に接続されるトリミング可能な発振用容量と、発振用容量の容量値をトリミングにより調整することで、本CR発振回路全体の容量値を調整する第2調整回路と、を備え、本CR発振回路全体の容量値として調整可能な最小値CMINと最大値CMAX、および本CR発振回路全体の抵抗値のとして調整可能な最小値RMINと最大値RMAXの間に、
CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
なる関係をもたせる。
トリミング可能な発振用容量は並列に複数設けられるものであり、第2調整回路は、複数の発振用容量のうち少なくとも一つの容量を本CR発振回路から電気的に切り離すことで、本CR発振回路全体の容量値を選択可能にしてもよい。
このCR発振回路は、第一段の反転回路の入力端と所定の固定電位端との間に並列に接続される複数の分圧用容量をさらに備え、複数の発振用容量のうち第1のグループの容量の合計容量値をC1、第2のグループの容量の合計容量値をC2と表現し、前記複数の分圧用容量のうち第1のグループの容量の合計容量値をC3、第2のグループの容量の合計容量値をC4と表現したとき、
C1:C2=C3:C4
なる関係を設け、
第2調整回路は、複数の発振用容量のうち前記第1のグループの容量を切り離したとき、複数の分圧用容量のうち前記第1のグループの容量を切り離し、一方、複数の発振用容量のうち前記第2のグループの容量を切り離したとき、複数の分圧用容量のうち前記第2のグループの容量を切り離してもよい。
本発明のさらに別の態様も、CR発振回路に関する。このCR発振回路は、直列に接続された初段、偶数段および最終段の奇数個の反転回路を含む増幅回路と、最終段の反転回路の出力端から前記初段の反転回路の入力端に至る経路間に接続される経路間抵抗と、初段の反転回路の入力端と前記偶数段の反転回路の出力端との間に接続された発振用容量と、を備えるCR発振回路であって、経路間抵抗は、第1の抵抗群の中から選択される少なくとも一つの固定抵抗と、第1の抵抗群とは異なる第2の抵抗群の中から選択されるトリミング可能な抵抗との組合せで形成される。
初段の反転回路の入力端と所定の固定電位との間に、発振用容量と所定の関係を有する分圧用容量を設けてもよい。発振用容量および分圧用容量のそれぞれは、当該容量の容量値をトリミング可能なように複数の容量から形成されるものであり、トリミング前における発振用容量の合計容量値および分圧用容量の合計容量値をそれぞれCC1およびCC2、トリミング後における発振用容量の合計容量値および分圧用容量の合計容量値をそれぞれCC3およびCC4と表現したとき、所定の関係は、
CC1:CC2=CC3:CC4
を示すものであってもよい。
トリミング可能な抵抗による抵抗値の調整範囲の上限値は、選択される少なくとも一つの固定抵抗による抵抗値の合計値よりも略等しいか、あるいは大きなものであり、さらに、第1の抵抗群の中から少なくとも一つの固定抵抗を、第2の抵抗群の中からトリミング可能な抵抗を選択することで、経路間抵抗の抵抗値を調整可能とし、
経路間抵抗の調整可能な抵抗値の最大値および最小値をそれぞれRMAX、RMIN、発振用容量の調整可能な容量値の最大値および最小値をそれぞれCMAX、CMINとした場合に、
CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
なる関係をもたせてもよい。
本発明のさらに別の態様は、電子装置に関する。この電子装置は、バンドギャップレギュレータとCR発振回路との間に電圧制御回路を設け、電圧制御回路は、バンドギャップレギュレータからの固定電圧を入力し、所定の供給電圧をCR発振回路に供給するものであり、電圧制御回路は、固定電圧を分圧し基準電圧を生成する2組の基準電圧用トリミング抵抗群と、帰還された供給電圧を分圧し検出電圧を生成する2組の検出電圧用トリミング抵抗群と、基準電圧と前記検出電圧との差に応じた電圧を供給電圧として出力する基準電圧比較器と、基準電圧用トリミング抵抗群および検出電圧用トリミング抵抗群の各抵抗値を調整する回路と、を備える。この電子装置は、上記のそれぞれの態様において説明したCR発振回路を搭載してもよい。
本発明によれば、発振周波数の調整手段の選択余地を広げることができる。
図1は、実施の形態に係る電子装置10の構成を示す。電子装置10は、バンドギャップレギュレータ112、電圧制御回路110、CR発振回路100、および制御部120を含む。この電子装置10は、家電機器や映像機器などの電子機器に搭載され、内部のCR発振回路100により、図示しないLCD(Liquid Crystal Display)パネルを駆動するための駆動信号OUTを生成する。
バンドギャップレギュレータ112は電源電圧Vccからの電力の供給を受け、所定値の固定電圧Vc、例えば1.2Vの電圧を出力する。電圧制御回路110は、バンドギャップレギュレータ112とCR発振回路100との間に設けられ、バンドギャップレギュレータ112からの固定電圧Vcを入力し、所定の供給電圧VaをCR発振回路100に供給する。電圧制御回路110は、固定電圧Vcを分圧し基準電圧Vrefを生成する2組の基準電圧用トリミング抵抗群と、帰還された供給電圧Vaを分圧し検出電圧Vbを生成する2組の検出電圧用トリミング抵抗群と、基準電圧Vrefと検出電圧Vbとの差に応じた電圧を出力する基準電圧比較器114と、を含む。
基準電圧用トリミング抵抗群は、第1トリミング抵抗116aおよび第2トリミング抵抗116bを含み、一方、検出電圧用トリミング抵抗群は、第3トリミング抵抗116cおよび第4トリミング抵抗116dを含む。ここで、「第1〜第4トリミング抵抗116a〜116d」を「トリミング抵抗116」と適宜総称する。トリミング抵抗116は、詳細は後述するが、内部に複数の調整抵抗を含んでおり、徐々にその数を増やす方向で調整抵抗が選択されることで、トリミング抵抗116の抵抗値を増加する方向で可変させることができる。
電源電圧Vccとグランド間には、バンドギャップレギュレータ112、第1トリミング抵抗116aおよび第2トリミング抵抗116bが直列に間挿されている。基準電圧用トリミング抵抗群により分圧生成された基準電圧Vrefは、基準電圧比較器114の非反転入力端子に入力される。このとき、第1トリミング抵抗116aおよび第2トリミング抵抗116bの抵抗値を可変させることで、基準電圧Vrefの電圧値を調整できる。
検出電圧用トリミング抵抗群により分圧生成された検出電圧Vbは、基準電圧比較器114の反転入力端子に入力される。このとき、第3トリミング抵抗116cおよび第4トリミング抵抗116dの抵抗値を可変させることで、検出電圧Vbの電圧値を調整できる。基準電圧比較器114は、基準電圧Vrefと検出電圧Vbとの差に応じた電圧を所定の増幅率で増幅し供給電圧Vaとして出力する。増幅率は、回路に応じて適宜設定されればよく、例えば、増幅率が「1」より大きい場合、増幅率が「1」の場合、増幅率が「1」より小さい場合も含むものとする。
以下に、供給電圧Vaの調整動作を示す。製造者は、製造工程において、供給電圧Vaが目標電圧となるよう第1〜第4トリミング抵抗116a〜116dの抵抗値を設定する。その後、試験工程において、供給電圧Vaの電圧値を確認し、供給電圧Vaの電圧値が所定の許容範囲内にあるか否かを調べる。所定の許容範囲とは、例えば、上限が目標電圧の電圧値の+5%の電圧値で定まり、下限がその電圧値の−5%の電圧値で定まる範囲である。
固定電圧Vcの電圧値のばらつき等の理由により、供給電圧Vaの電圧値がその所定の許容範囲から外れることがある。このとき、製造者は、基準電圧Vrefおよび検出電圧Vbを調整するために、基準電圧用トリミング抵抗群および検出電圧用トリミング抵抗群の抵抗値を可変させる。別の例として、製造者は、基準電圧Vrefあるいは検出電圧Vbのいずれか一方を調整するために、基準電圧用トリミング抵抗群あるいは検出電圧用トリミング抵抗群のいずれか一方の抵抗値を可変させてもよい。本実施の形態によれば、固定電圧Vcの電圧値のばらつきを吸収し、安定した供給電圧Vaの供給が可能となり、CR発振回路100を良好に駆動できる。
CR発振回路100は、電圧制御回路110から供給される供給電圧Vaを受けて、所定の発振周波数の駆動信号OUTを生成する。このときの発振周波数は、CR発振回路100内部の、図1には不図示の抵抗およびコンデンサの各値に基づいて決められる。
制御部120は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、発振制御部122および経路選択部124を含む。発振制御部122は、CR発振回路100にSEL信号を送出し、そのSEL信号に基づいて、CR発振回路100の発振動作を制御する。具体的には、発振制御部122は、SEL信号がオフレベルであればCR発振回路100に発振の開始を指示し、オンレベルであれば発振の停止を指示する。
経路選択部124は、3種類の発振周波数のうち、いずれか一つの発振周波数を出力するようCR発振回路100を制御する。このとき、経路選択部124は、合わせて2ビットで構成される信号である、第1制御信号Sig1および第2制御信号Sig2を、それぞれ第1信号線L1および第2信号線L2を介してCR発振回路100に送出する。
図2は、トリミング抵抗116の構成の一例を示す。トリミング抵抗116は、基準となる抵抗Rと、直列接続された4個の第1〜第4調整抵抗Ra〜Rdと、それぞれの第1〜第4調整抵抗Ra〜Rdに並列に接続された4個の第1〜第4トリミング用切断部M1〜M4を備える。ここで、抵抗Rの抵抗値をR、第1〜第4調整抵抗Ra〜Rdの抵抗値を、それぞれRa〜Rdと表現する。抵抗値Ra〜Rdはすべて同じ値であってもよいし、それぞれ異なる値であってもよい。なお、第1〜第4トリミング用切断部M1〜M4の抵抗値は、抵抗値Ra〜Rdに対して十分小さいため、その抵抗値を無視するものとする。
製造者は、第1〜第4トリミング用切断部M1〜M4をレーザトリマ等により切断することで、トリミング抵抗116の抵抗値を、抵抗値「R」から抵抗値「R+Ra+Rb+Rc+Rd」まで可変させることができるが、本実施の形態では、説明の便宜上、基準となる抵抗Rの抵抗値を「0」とする。第1〜第4トリミング用切断部M1〜M4を一度切断すれば、切断前の状態に戻らないため、切断するごとにトリミング抵抗116の抵抗値は増加する。なお、本図に示す調整抵抗の数は4個であるが、これに限定されるものではない。
図3は、実施の形態に係るCR発振回路100の構成を示す。CR発振回路100は、第1入力端子12、第2入力端子14、出力端子16、第1〜第3反転回路INV1〜INV3、第1〜第6スイッチSW1〜SW6、第1〜第3固定抵抗R1〜R3、第5〜第7トリミング抵抗116e〜116g、第1〜第4コンデンサC1〜C4、および第1〜第5スイッチング制御回路200a〜200eを含む。第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの構成は、前述の第1〜第4トリミング抵抗116a〜116dの構成と同様である。
ここで、第1〜第3固定抵抗R1〜R3の抵抗値をそれぞれR1〜R3、第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの抵抗値をそれぞれr1〜r3、第1〜第4コンデンサC1〜C4の容量値をそれぞれC1〜C4と表現する。ここで、第5トリミング抵抗116eの抵抗値「r1」は抵抗値「R1」よりも大きく、第6トリミング抵抗116fの抵抗値「r2」は抵抗値「R1+R2」よりも大きく、第7トリミング抵抗116gの抵抗値「r3」は抵抗値「R1+R2+R3」よりも大きく設定されるが、本実施の形態では、説明の便宜上、第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの抵抗値r1〜r3のいずれもが、抵抗値「R1+R2+R3」よりも大きな値に設定されるものとする。さらに、第1〜第4コンデンサC1〜C4の容量値の間に、C1:C2=C3:C4の関係を設ける。
直列に接続された第1〜第3反転回路INV1〜INV3のうち、第1反転回路INV1の入力端は第6スイッチSW6を介して接地され、第3反転回路INV3の出力端は出力端子16に接続される。ここで、第1反転回路INV1の入力端をa点、第3反転回路INV3の出力端をc点と適宜称する。これら第1〜第3反転回路INV1〜INV3には第1入力端子12を介して電圧制御回路110からの供給電圧Vaが供給される。
第6スイッチSW6には、第2入力端子14を介して、発振制御部122からSEL信号が入力される。SEL信号がオフレベルであれば第6スイッチSW6はオフされ、SEL信号がオンレベルであれば第6スイッチSW6はオンされる。第6スイッチSW6がオフ状態のとき、第1〜第3反転回路INV1〜INV3による発振動作が行われる。一方、第6スイッチSW6がオン状態のとき、それら反転回路による発振動作は行われない。この場合、さらに、非動作時の消費電流の低減のため、経路選択部124により第1〜第3スイッチSW1〜SW3はオフ状態に制御される。
第3反転回路INV3の出力端から第1反転回路INV1の入力端に至る経路には、第5トリミング抵抗116e、第3スイッチSW3、および第1固定抵抗R1が直列に間挿されている。第1固定抵抗R1と第3スイッチSW3の接続点と、c点と、の間には、第1スイッチSW1、第2固定抵抗R2、第4スイッチSW4および第6トリミング抵抗116fが直列に間挿されている。さらに、第2固定抵抗R2と第4スイッチSW4の接続点と、c点と、の間には、第2スイッチSW2、第3固定抵抗R3、第5スイッチSW5および第7トリミング抵抗116gが、直列に間挿されている。
第1〜第5スイッチSW1〜SW5は、詳細は後述する第1〜第5スイッチング制御回路200a〜200eそれぞれからの出力信号のオンレベル、オフレベルに応じて、オンオフ制御される。それら信号を入力するための2本の第1信号線L1および第2信号線L2は、本来、それぞれの第1〜第5スイッチング制御回路200a〜200eに入るものであるが、図上の煩雑さを避けるため、図示のごとく、CR発振回路100の境界線部分に入るよう描かれている。以下、第1〜第5スイッチング制御回路200a〜200eをスイッチング制御回路200と適宜総称する。
このように、スイッチング制御回路200のオンオフ制御により、第3反転回路INV3の出力端から第1反転回路INV1の入力端に至る経路として以下の3つの経路(1)〜(3)が形成される。
(1)第5トリミング抵抗116e、および第1固定抵抗R1を通る経路
(2)第6トリミング抵抗116f、第2固定抵抗R2、および第1固定抵抗R1を通る経路
(3)第7トリミング抵抗116g、第3固定抵抗R3、第2固定抵抗R2、および第1固定抵抗R1を通る経路
CR発振回路100は、3つの経路(1)〜(3)のうちいずれかの経路を選択することで、CR発振回路100全体としての抵抗値(以下、単に「全体抵抗値」という)を選択できる。さらに、第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの抵抗値を増加する方向で調整することで、それぞれの経路における固定抵抗およびトリミング抵抗の合成抵抗値を増加する方向で調整できる。すなわち、経路の選択やトリミング抵抗の抵抗値の調整により、全体抵抗値の選択を可能にする。ここで、全体抵抗値として選択可能な最小の抵抗値をRMIN、最大の抵抗値をRMAXと表現する。本実施の形態の場合であれば、RMINは抵抗値「R1」、RMAXは抵抗値「R1+R2+R3+r3」に相当する。
第1反転回路INV1の入力端と第2反転回路INV2の出力端との間には、発振用コンデンサである第1コンデンサC1および第2コンデンサC2が並列に接続されている。ここで、第2反転回路INV2の出力端をb点と適宜称する。第1コンデンサC1の近傍には第5トリミング用切断部M5が設けられている。第1反転回路INV1の入力端と所定の固定電位端、例えばグランドとの間には、分圧用コンデンサである第3コンデンサC3および第4コンデンサC4が並列に接続されている。第3コンデンサC3の近傍には、第1コンデンサC1と同様に、第6トリミング用切断部M6が設けられている。
製造者は、第5トリミング用切断部M5および第6トリミング用切断部M6の両方を切断することで、第1コンデンサC1および第3コンデンサC3を電気的にCR発振回路100から切り離す。これにより、CR発振回路100全体の容量値(以下、単に「全体容量値」という)の選択を可能にする。ここで、全体容量値として選択可能な最小の容量値をCMIN、最大の容量値をCMAXと表現する。本実施の形態の場合であれば、CMINは容量値「C2+C4」、CMAXは容量値「C1+C2+C3+C4」に相当する。
上述のごとく、第1〜第4コンデンサC1〜C4の容量値の間に、C1:C2=C3:C4の関係を設けているため、トリミング前における発振用容量の合計容量値、すなわち「C1+C2」、および分圧用容量の合計容量値、すなわち「C3+C4」、トリミング後における発振用容量の合計容量値、すなわち「C2」、分圧用容量の合計容量値、すなわち「C4」との間に
(C1+C2):(C3+C4)=C2:C4
の関係が成立する。
ここで、CR発振回路100の発振周波数Fは、第1〜第3反転回路INV1〜INV3の特性、第1〜第4コンデンサC1〜C4の容量値、第1〜第3固定抵抗R1〜R3の抵抗値、および第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの抵抗値で決まり、以下の式で表現される。
Figure 2006148261
ただし、全体容量値C=C1+C2+C3+C4、Rは経路選択部124により選択されたいずれかの経路に間挿される抵抗の合成抵抗値、例えば「R1+R2+R3+r3」を示す。この式によれば、コンデンサを切り離すことで発振周波数Fは増加し、抵抗値を増加させることで発振周波数Fは減少する。
なお、本実施の形態に係るCR発振回路100におけるRMIN、RMAX、CMIN、およびCMAXの間に以下の関係を持たせている。
CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN (A)
この式(A)を満足する抵抗およびコンデンサをCR発振回路100に設けることで、CR発振回路100の全体容量値を減らす割合の上限を、全体容量値を増やす割合の上限よりも低くできる。すなわち、コンデンサを切り離して全体容量値をCMAXからCMINに最大限に減らしたときでも、少なくとも全体抵抗値をRMINからRMAXに最大限に増やすことで、コンデンサを切り離す前における発振周波数よりも低い周波数に調整できる。
例えば、4個のコンデンサは同じ容量値4pF、抵抗値R1〜R3は同じ8kΩを有するものとする。抵抗値r1〜r3の可変範囲の上限は、上述のごとく抵抗値「R1+R2+R3」よりも大きな値に設定されるため、ここでは32kΩであると想定する。この場合、CMIN=8pF、CMAX=16pF、RMIN=8kΩ、およびRMAX=56kΩであるため、式(A)を満たしている。第1コンデンサC1および第3コンデンサC3を切り離して、全体容量値を16pFから8pFに可変させたとき、発振周波数Fは2倍になるが、全体抵抗値としてRMIN=8kΩの2倍以上の抵抗値に調整できるため、発振周波数Fを、切り離す前の発振周波数Fよりも低く調整できる。
図4は、スイッチング制御回路200の構成を示す。ここでは、第1〜第5スイッチング制御回路200a〜200eの構成を単一の図で表している。第1〜第5スイッチング制御回路200a〜200eの内部構成は、それぞれ個別に設計されており、第1制御信号Sig1および第2制御信号Sig2を基にして、後述する2つの入力信号のうち、必要な入力信号を選択して出力する。
このスイッチング制御回路200は、セレクタ210を有し、このセレクタ210は、第1信号線L1および第2信号線L2を介して供給される第1制御信号Sig1および第2制御信号Sig2に基づいて、電源電圧Vccから供給されるHレベルの第1入力信号S1、あるいはグランドから供給されるLレベルの第2入力信号S2のいずれかを選択し、その信号をそれぞれ第1〜第5スイッチSW1〜SW5に送出する。
具体的には、図1の経路選択部124により、Hレベルの第1制御信号Sig1およびHレベルの第2制御信号Sig2が送出されたとき、すなわち経路(1)が選択されたとき、セレクタ210は、第3スイッチSW3にオンレベル、その他のスイッチにオフレベルの信号を送出する。一方、Hレベルの第1制御信号Sig1およびLレベルの第2制御信号Sig2が送出されたとき、すなわち経路(2)が選択されたとき、セレクタ210は、第1スイッチSW1および第4スイッチSW4にオンレベル、その他のスイッチにオフレベルの信号を送出する。さらに、Lレベルの第1制御信号Sig1およびHレベルの第2制御信号Sig2が送出されたとき、すなわち経路(3)が選択されたとき、セレクタ210は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、および第5スイッチSW5にオンレベル、その他のスイッチにオフレベルの信号を送出する。また、図1の経路選択部124により、Lレベルの第1制御信号Sig1およびLレベルの第2制御信号Sig2が送出されたとき、すなわち第6スイッチSW6がオンされ発振動作が行われないとき、セレクタ210は、第3スイッチSW3〜第5スイッチSW5にオンレベル、その他のスイッチにオフレベルの信号を送出する。これにより、消費電流を低減できる。
図5は、a点の電位の時間変化を示す。以下、図3および図5を用いて、a点の電位の時間変化を説明する。a点の電位がLレベルであるとき、すなわちc点の電位がHレベルであるとき、第1〜第4コンデンサC1〜C4が選択された抵抗を介して充電される。a点の電位は、第1〜第4コンデンサC1〜C4が充電されるにつれて上昇し、第1反転回路INV1のしきい値電圧VTHを超える。このとき、b点の電位がHレベルになるが、第1〜第4コンデンサC1〜C4とで分圧されるため、a点の電位は、「VTH+Va×(C3+C4)/(C1+C2+C3+C4)」となる。
ここで、b点の電位がHレベルになると、c点の電位がLレベルになり、第1〜第4コンデンサC1〜C4が選択された抵抗を介して放電される。a点の電位は、第1〜第4コンデンサC1〜C4の放電されるにつれて下降し、第1反転回路INV1のしきい値電圧VTHを下回る。このとき、b点の電位がLレベルになるが、第1〜第4コンデンサC1〜C4で分圧されるため、a点の電位は、「VTH−Va×(C3+C4)/(C1+C2+C3+C4)」となる。b点の電位がLレベルになるとき、c点の電位がHレベルになる。以降、この動作が繰り返し行われることで、CR発振回路100は発振する。これにより、a点に電源電圧より高い電圧や接地電位より低い電圧の発生を抑制できる。
上述のごとく、各コンデンサの容量値の間にC1:C2=C3:C4の関係が設けられている。さらに、第1コンデンサC1を切り離すとき第3コンデンサC3をも切り離すため、切り離し前の「(C3+C4)/(C1+C2+C3+C4)」により算出される値と切り離し後の「C4/(C2+C4)」により算出される値は等しくなり、特性は変化しない。従って、発振波形のピーク値も変化しない。これによりa点に発生する電位の変動範囲を一定に保つことができる。
以下、図3を用いて、本実施の形態に係るCR発振回路100の発振周波数Fの調整動作を説明する。初期状態時においては、第1コンデンサC1および第3コンデンサC3は切り離されておらず、さらに、第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの両端は短絡され、それらの抵抗値は「0」であるものとする。このとき、CR発振回路100は、全体抵抗値が「R1」であるときの周波数、「R1+R2」であるときの周波数、「R1+R2+R3」であるときの周波数、すなわち3種類の発振周波数Fを選択出力できる。
製造者は、試験工程において3種類の発振周波数Fの値を確認し、その値がそれぞれ所定の許容範囲内にあるか否かを調べる。コンデンサの容量値や抵抗の抵抗値のばらつきにより3種類の発振周波数Fが、それぞれの所定の許容範囲から外れているとき、製造者は第5〜第7トリミング抵抗116e〜116gの抵抗値を調整する、コンデンサを切り離す、あるいはこれら両方の動作を組み合わせることで、発振周波数Fを所望の値に調整する。以下、発振周波数Fの調整方法の一例を示す。
発振周波数Fが許容範囲の上限の周波数よりも高く、そのため発振周波数Fを低く設定したいとき、製造者は経路に応じて以下の調整動作を行う。
(ア)第5トリミング抵抗116eの抵抗値を大きくし、発振用抵抗値「R1+r1」を大きくする。
(イ)第6トリミング抵抗116fの抵抗値を大きくし、発振用抵抗値「R1+R2+r2」を大きくする。
(ウ)第7トリミング抵抗116gの抵抗値を大きくし、発振用抵抗値「R1+R2+R3+r3」を大きくする。
一方、発振周波数Fが許容範囲の下限の周波数よりも低く、発振周波数Fを高く設定したいとき、製造者は、
(エ)第1コンデンサC1および第3コンデンサC3をCR発振回路100から切り離し、全体容量値「C1+C2+C3+C4」を小さくする。
上述のごとく、本実施の形態に係るCR発振回路100は上記式(A)の関係を満足しているため、製造者は、全体容量値を減少させるとともに全体抵抗値を増加させる方法でも発振周波数Fを低く調整できる。すなわち、製造者は、単に抵抗値を増加させる(ア)、(イ)あるいは(ウ)の手段だけでなく、単独の利用では発振周波数Fは高く調整される(エ)の手段とともに(ア)、(イ)あるいは(ウ)の手段を実施することで発振周波数Fを低く調整できる。その結果、発振周波数Fの調整方法の選択余地が広がる。
さらに、本実施の形態によれば、所望の発振周波数Fに設定するとき、全体抵抗値Rだけを調整する方法にかわり、全体抵抗値Rを調整するとともに、例えば、第1コンデンサC1および第3コンデンサC3を切り離す手段を併用することで、発振動作の際に生じる充放電電流を低減でき、低消費電力化を図ることができる。また、半導体集積回路に占める面積が大きい発振用コンデンサおよび分圧用コンデンサの数を、選択を実現する構成の中で最小構成である二つずつにすることで、回路規模全体の縮小化を図ることができる。
なお、本発明と実施の形態に係る構成の対応を例示する。「第1調整回路」は第1〜第4トリミング用切断部M1〜M4に対応し、「第2調整回路」は第5トリミング用切断部M5および第6トリミング用切断部M6に対応する。「第1の抵抗群」は第1固定抵抗R1〜第3固定抵抗R3に対応し、「第2の抵抗群」は第5トリミング抵抗116e〜第7トリミング抵抗116gに対応する。さらに、「経路間抵抗」は、第1固定抵抗R1〜第3固定抵抗R3の少なくとも一つと、第5トリミング抵抗116e〜第7トリミング抵抗116gのうちいずれか一つの抵抗との組合せに対応する。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
実施の形態では、発振用コンデンサおよび分圧用コンデンサとしてそれぞれ2個のコンデンサを設けたが、これに限るものではなく複数個であれば構わない。このとき、それらのコンデンサの容量値において、複数の発振用コンデンサのうち第1のグループのコンデンサの合計容量値をC1、第2のグループのコンデンサの合計容量値をC2、複数の分圧用コンデンサのうち第1のグループのコンデンサの合計容量値をC3、第2のグループのコンデンサの合計容量値をC4と表現したとき、それらの間に
C1:C2=C3:C4
なる関係を設ける。
このとき、製造者は、トリミング用切断部により複数の発振用コンデンサのうち第1のグループのコンデンサを切り離したとき、複数の分圧用コンデンサのうち第1のグループのコンデンサを切り離し、一方、複数の発振用コンデンサのうち第2のグループのコンデンサを切り離したとき、複数の分圧用コンデンサのうち第2のグループのコンデンサを切り離す。これによれば、実施の形態と同様に、CR発振回路100は、図3におけるa点に電源電圧より高い電圧や接地電位より低い電圧の発生を抑制できるとともに、切り離した後もa点に発生する電位の変動範囲を一定に保つことができる。
実施の形態に係るCR発振回路100は、三つの経路を有していたが、その経路の数はこれに限るものではない。すなわちCR発振回路100の経路は、一つや二つであってもよいし、4以上であってもよい。
実施の形態では、a点とb点の間に反転回路を2個設けたがこれに限るものではなく、偶数個であれば構わない。実施の形態では反転回路を3個設けたがこれに限るものではなく、奇数個であれば構わない。
実施の形態に係る電子装置の構成を示す図である。 実施の形態に係るトリミング抵抗の構成の一例を示す図である。 実施の形態に係るCR発振回路の構成を示す図である。 実施の形態に係るスイッチング制御回路の構成を示す図である。 実施の形態に係るa点の電位の時間変化を示す図である。
符号の説明
10 電子装置、 100 CR発振回路、 110 電圧制御回路、 112 バンドギャップレギュレータ、 114 基準電圧比較器、 116a〜116g 第1〜第7トリミング抵抗、 Va 供給電圧、 Vb 検出電圧、 Vc 固定電圧、 Vref 基準電圧、 C1〜C4 第1〜第4コンデンサ、 M1〜M6 第1〜第6トリミング用切断部、 R1〜R3 第1〜第3固定抵抗、 INV1〜INV3 第1〜第3反転回路。

Claims (10)

  1. CR発振回路において、
    複数の容量を並列に設け、本CR発振回路全体の容量値を選択可能に構成し、
    可変抵抗を少なくとも一つ含む複数の抵抗を直列に設け、前記少なくとも一つの可変抵抗の抵抗値を調整することによって本CR発振回路全体の抵抗値を選択可能に構成し、
    本CR発振回路全体の容量値として選択可能な最小値CMINと最大値CMAX、および本CR発振回路全体の抵抗値として選択可能な最小値RMINと最大値RMAXの間に、
    CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
    なる関係をもたせたことを特徴とするCR発振回路。
  2. CR発振回路において、
    直列に接続された奇数個の反転回路と、
    前記直列に接続された奇数個の反転回路の最終段の反転回路の出力端から第一段の反転回路の入力端に至る経路に直列に間挿されるトリミング可能な抵抗と、
    前記抵抗の抵抗値をトリミングにより増加する方向で調整することで、本CR発振回路全体の抵抗値を調整する第1調整回路と、
    前記第一段の反転回路の入力端と偶数段目の反転回路の出力端との間に接続されるトリミング可能な発振用容量と、
    前記発振用容量の容量値をトリミングにより調整することで、本CR発振回路全体の容量値を調整する第2調整回路と、
    を備え、
    本CR発振回路全体の容量値として調整可能な最小値CMINと最大値CMAX、および本CR発振回路全体の抵抗値として調整可能な最小値RMINと最大値RMAXの間に、
    CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
    なる関係をもたせたことを特徴とするCR発振回路。
  3. 請求項2に記載のCR発振回路において、
    前記トリミング可能な発振用容量は並列に複数設けられるものであり、
    前記第2調整回路は、前記複数の発振用容量のうち少なくとも一つの容量を本CR発振回路から電気的に切り離すことで、本CR発振回路全体の容量値を選択可能にすることを特徴とするCR発振回路。
  4. 請求項3に記載のCR発振回路において、
    前記第一段の反転回路の入力端と所定の固定電位端との間に並列に接続される複数の分圧用容量をさらに備え、
    前記複数の発振用容量のうち第1のグループの容量の合計容量値をC1、第2のグループの容量の合計容量値をC2と表現し、前記複数の分圧用容量のうち第1のグループの容量の合計容量値をC3、第2のグループの容量の合計容量値をC4と表現したとき、
    C1:C2=C3:C4
    なる関係を設け、
    前記第2調整回路は、前記複数の発振用容量のうち前記第1のグループの容量を切り離したとき、前記複数の分圧用容量のうち前記第1のグループの容量を切り離し、一方、前記複数の発振用容量のうち前記第2のグループの容量を切り離したとき、前記複数の分圧用容量のうち前記第2のグループの容量を切り離すことを特徴とするCR発振回路。
  5. 直列に接続された初段、偶数段および最終段の奇数個の反転回路を含む増幅回路と、
    前記最終段の反転回路の出力端から前記初段の反転回路の入力端に至る経路間に接続される経路間抵抗と、
    前記初段の反転回路の入力端と前記偶数段の反転回路の出力端との間に接続された発振用容量と、
    を備えるCR発振回路であって、
    前記経路間抵抗は、第1の抵抗群の中から選択される少なくとも一つの固定抵抗と、前記第1の抵抗群とは異なる第2の抵抗群の中から選択されるトリミング可能な抵抗との組合せで形成されることを特徴とするCR発振回路。
  6. 請求項5に記載のCR発振回路において、
    前記初段の反転回路の入力端と所定の固定電位との間に、前記発振用容量と所定の関係を有する分圧用容量を設けたことを特徴とするCR発振回路。
  7. 請求項6に記載のCR発振回路において、
    前記発振用容量および前記分圧用容量のそれぞれは、当該容量の容量値をトリミング可能なように複数の容量から形成されるものであり、
    トリミング前における前記発振用容量の合計容量値および前記分圧用容量の合計容量値をそれぞれCC1およびCC2、トリミング後における前記発振用容量の合計容量値および前記分圧用容量の合計容量値をそれぞれCC3およびCC4と表現したとき、前記所定の関係は、
    CC1:CC2=CC3:CC4
    を示すものであることを特徴とするCR発振回路。
  8. 請求項7に記載のCR発振回路において、
    前記トリミング可能な抵抗による抵抗値の調整範囲の上限値は、前記選択される少なくとも一つの固定抵抗による抵抗値の合計値よりも略等しいか、あるいは大きなものであり、さらに、前記第1の抵抗群の中から少なくとも一つの固定抵抗を、前記第2の抵抗群の中から前記トリミング可能な抵抗を選択することで、前記経路間抵抗の抵抗値を調整可能とし、
    前記経路間抵抗の調整可能な抵抗値の最大値および最小値をそれぞれRMAX、RMIN、前記発振用容量の調整可能な容量値の最大値および最小値をそれぞれCMAX、CMINとした場合に、
    CMIN・RMAX≧CMAX・RMIN
    なる関係をもたせたことを特徴とするCR発振回路。
  9. バンドギャップレギュレータとCR発振回路との間に電圧制御回路を設けた電子装置であって、
    前記電圧制御回路は、前記バンドギャップレギュレータからの固定電圧を入力し、所定の供給電圧を前記CR発振回路に供給するものであり、
    前記電圧制御回路は、
    前記固定電圧を分圧し基準電圧を生成する2組の基準電圧用トリミング抵抗群と、
    帰還された前記供給電圧を分圧し検出電圧を生成する2組の検出電圧用トリミング抵抗群と、
    前記基準電圧と前記検出電圧との差に応じた電圧を前記供給電圧として出力する基準電圧比較器と、
    前記基準電圧用トリミング抵抗群および検出電圧用トリミング抵抗群の各抵抗値を調整する回路と、
    を備えることを特徴とする電子装置。
  10. 前記CR発振回路は、請求項1から8のいずれかに記載のCR発振回路であることを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
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