JP2013187782A - 車載カメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】個々の撮像素子そのものに感度バラツキがあった場合であっても、走行環境下において2つの撮像素子の感度バランスを保つことができる車載カメラ装置を提供する。
【解決手段】第1および第2の撮像部10、20からの第1および第2の撮像画像データP1、P2を画像処理する画像処理装置を備えており、画像処理装置60は、第1および第2の撮像部10、20の第1および第2の撮像画像から、それぞれに対応する第1および第2の感度データを演算し、第1および第2の感度データに基づいて、第1および第2の撮像部10、20の各撮像素子に印加する第1および第2の目標電圧を演算し、該第1および第2の目標電圧となるように、各撮像素子に印加する電源部16、26を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、撮像部を備えた車載用カメラ装置に係り、特にステレオ視するに好適な車載カメラ装置に関する。
近年、車載安全装置の一つとして、外界認識センサである車載カメラ装置を用いた技術開発が進んでいる。特に、2つの撮像部を持つステレオカメラ技術の開発が進んでいる。ステレオカメラは、2つの撮像部から得られる撮像画像を利用して、高性能に対象物までの距離を測定することが出来るセンサであり、様々なアプリケーションへの応用が期待されている。
ステレオカメラの特徴は、左右のカメラの撮像画像から三角測量の要領で対象物までの距離を測距する。そのため正確な測距のためには、左右のカメラの撮像性能を調整・補正する必要がある。調整・補正の種類は主に、『光軸・ピント調整』、『感度補正』、『幾何補正』の3種類に分けられる。
『光軸・ピント調整』や『幾何補正』については、単眼カメラでも実施されており、特にステレオカメラという理由で、これらの調整・補正が複雑になることは少ない。民生品のデジタルカメラ等でも『光軸・ピント調整』や『幾何補正』の補正が実施されている。
しかしながら、感度補正に関してはステレオカメラ特有の問題が発生しやすい。一般的に、撮像素子自体の感度にはバラツキがあり、左右の撮像部(カメラ)には、様々な感度バラツキを持った撮像素子が取り付けられる。
これにより、左右のカメラで特定の対象物を撮像した場合、感度のバラツキにより右カメラと左カメラで得られる撮像画像の明るさ(輝度)が異なることがある。この結果、ステレオ視する際の左右の撮像画像にミスマッチが生じやすくなることがあり、対象物までの距離をうまく算出できないことがある。
このような点から、どのような感度バラツキを持った撮像素子が左右に取り付けられたとしても、その取り付けられた状態で、左右の撮像素子の感度を合わせることが望ましい。つまり、左右の撮像素子の感度を正確に合わせるということは、ステレオカメラにとって重要なポイントであると言える。たとえば、ステレオカメラの左右の撮像素子の感度調整する手法として、左右のカメラの撮像素子の感度の補正を生産時にソフト的に実施して、この補正した補正値をカメラ内部のROMに保存するような手法が取られている(たとえば特許文献1参照)。
特開平11−211469号公報
ところで、一般的に、撮像素子は様々な感度バラツキを持っている。通常、撮像素子の感度の特性は、分光感度特性といい、光の波長に依存した特性を持っている。撮像素子の感度のスペックとなる波長は、400nm〜1000nm程度であり、この波長範囲における分光感度はあくまでも参考値であり、ウエハの製造バラツキ等で実際には、分光感度の分布にはバラツキが多々あることが多い。
したがって、上述した特許文献1に記載の技術では、生産時にソフト的に補正を実施するので、特定の光源下において補正データを生成することになる。これにより、特定の分光分布を有した光に対して、左右の撮像素子の感度のバラツキを補正することはできる。
しかしながら、ステレオカメラを搭載した車両は、昼間(太陽光下)、トンネル中、夜間と様々な環境下を走行する。つまりこのような走行環境においては、環境の変化に伴い、周辺の光の波長分布が変化することになる。
よって、生産時に特定の光源でソフト的に補正を実施するだけでは、走行環境によっては周辺の光の波長分布が変化して左右の感度バランスが崩れてしまう可能性が高い。この結果として、たとえば、走行環境によって、撮像素子の左右の感度バランスが崩れてしまうと、ステレオ視する際のミスマッチが生じやすくなる。これにより、対象物までの距離をうまく算出できないことがある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、個々の撮像素子そのものに感度バラツキがあった場合であっても、走行環境下において2つの撮像素子の感度バランスを保つことができる車載カメラ装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に係る車載カメラ装置は、第1および第2の撮像部からの第1および第2の撮像画像を画像処理する画像処理装置を備えており、画像処理装置は、前記第1および第2の撮像部の第1および第2の撮像画像から、それぞれに対応する第1および第2の感度データを演算し、第1および第2の感度データに基づいて、第1および第2の撮像部の各撮像素子に印加する第1および第2の目標電圧を演算し、該第1および第2の目標電圧となるように、各撮像素子に印加する電源部を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、個々の撮像素子のそのもの感度バラツキがあった場合であっても、走行環境下において2つの撮像素子の感度バランスを保つことができる。
本実施形態に係るステレオカメラの基本的な装置構成を説明するための図。 撮像素子の感度バラツキを説明するためのグラフ。 従来のステレオカメラにおける感度調整方法を説明するための模式的概念図。 環境の違いによる光の分光分布特性を示すものであり、(a)は、白熱電球の分光分布を示したグラフ、(b)は、昼間太陽光の分光分布を示したグラフ、(c)は、蛍光灯の分光分布を表したグラフ。 本実施形態の車載カメラ装置の感度のバラツキを補正するための装置構成の特徴部分を抽出した模式的概念図。 左右の撮像部により撮像された画像データから画像感度データを解析する方法を説明するための図。 撮像素子に印加する印加電圧と感度の関係を説明するための図。 本実施形態に係るステレオカメラの一例を示した模式的概念図。 本実施形態に係るステレオカメラの変形例を示した模式的概念図。 製造時における、ステレオカメラの電源の印加電圧をトリミング抵抗を用いて調整方法を説明するための図。 実施形態に係るステレオカメラの変形例を示した模式的概念図。 本実施形態に係るステレオカメラの変形例を示した模式的概念図。 本実施形態に係るステレオカメラの別の変形例を示した模式的概念図。 実車に搭載時におけるステレオカメラの変形例を示した模式的概念図。
〔第1実施形態〕
以下、図面を用いて、いくつかの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るステレオカメラの基本的な装置構成を説明するための図である。図1に示すように、ステレオカメラ(車載カメラ装置)は、右撮像部(第1の撮像部)10と左撮像部(第2の撮像部)20とからなる左右の撮像部を有している。
左撮像部10と右撮像部20とは、カメラ筐体30に取り付けられている。左撮像部10は、左撮像部筐体11内に、左撮像素子(第1の撮像素子)12、左レンズ13、左光学フィルタ14、左フード15を備えている。左撮像部10は、左光学フィルタ14を介して、左フード15内に取り込まれた光を左レンズ13に集光させ、この集光させた光を、CCDなど個体撮像素子からなる左撮像素子12に照射される構造となっている。
このような構造にすることにより、左撮像素子12において、左レンズ13を介して車両前方の物体を撮像し、撮像した撮像画像を得ることができる。一方、同様に右撮像部20は、右撮像部筐体21内に、右撮像素子(第2の撮像素子)22、右レンズ23、右光学フィルタ24、右フード25を備え、上述した左撮像部10と同様の構造となっている。なお、ここでは、各左右の撮像素子12、22は、後述する電源部(図示せず)に接続され、印加電圧が印加されるように構成されている。
ステレオカメラ内の画像処理装置60は、ハード構成として、演算装置であるCPU61と、記憶装置であるRAM62およびROM63を備えている。CPU61内において、左右の撮像装置で得られた撮像画像に対して画像処理を行なう。
ステレオカメラでは、左右の撮像部11,12から得た撮像画像は、画像処理装置60のCPU(後述する画像処理部)において、視差(左右の見え方の違い)を算出するマッチング処理が行われ、マッチング処理された撮像画像に撮像された物体の距離は、三角法の原理で計算される。
ここで、正確な距離を計算ためには、左右の撮像部の撮像特性を同一にすることが好ましい。左右の撮像画像の撮像特性が異なると、ミスマッチングが発生し、正確な距離を計算できなくなる。
通常、ステレオカメラは、図1に示すようなに撮像素子、レンズ、光学フィルタ、フードを組立てただけでは、左右の撮像特性は全く合致していない。それは、特に撮像素子、レンズ、光学フィルタの特性のバラツキがあるためである。具体的には、このバラツキの原因は、感度バラツキ、レンズシェーディング、レンズ歪、光軸・ピント等を挙げることができる。
ここで、感度のバラツキは、撮像素子、レンズ、光学フィルタに存在している。レンズや光学フィルタは、分光透過率という特性が感度に相当し、ある閾値の範囲内で設計されている。
しかしながら、撮像素子の感度バラツキは、ウエハの製造バラツキ等である閾値の範囲内で設計されているが、その閾値範囲が広く、レンズや光学フィルタに比べて、撮像素子の感度バラツキが大きいことは実験からも分かっている。
図2は、撮像素子の感度バラツキを説明するためのグラフである。感度は一般に、波長ごとに異なり、分光感度特性であらわすことができる。たとえば、感度の高い撮像素子は曲線121のような分光感度曲線を描き、感度の低い撮像素子は曲線122のような分光感度曲線を描く。
図2に示すように、このような感度の異なる撮像素子を、ステレオカメラの左右の撮像部に用い、一定の明るさで対象物を撮像した場合に、左右の撮像データを見ると明るさが異なるため、マッチング処理においてミスマッチングが発生し、このミスマッチングにより正確な距離を計算できなくなる。
図3は、従来のステレオカメラにおける感度調整方法を説明するための模式的概念図である。ここで、上述したミスマッチングを解消するために、図3に示すように均一な光源50,50を用いて、左右の撮像部10,20で光源50,50を撮像して、左右の撮像部10,20で撮像した撮像画像の明るさが等しくなるように、カメラ内部の画像処理装置でソフト的に補正を調整している。なお、本実施形態と相違するのは、CPU61において、感度のバラツキを補正する点である。
具体的には、従来の場合には、上述したように左右の撮像部10,20に一定光量の光源50,50を照射し、左右の撮像部10,20で撮像して得られた左右の撮像画像(第1および第2の撮像画像)は、画像処理装置内のCPU(画像処理部)61内に送られて、画像処理が行なわれる。その後、左右の撮像画像は、一旦、RAM62に入れられる。RAM62で取り込まれた左右の撮像画像から、左右の撮像部の感度が等しくなるように、補正データ(補正値)を計算する。そして、ここで補正した結果は、不揮発性メモリのROM63に保存され、補正データとして保存しておく。
このようにすることで、ステレオカメラが動作する前に画像処理装置60は、左右のカメラで撮像された撮像画像を、ROM内に保存されている補正データを用いて常に補正をすることができ、左右の撮像素子の感度を合わせることができる。
また、感度のバラツキは、撮像素子が起因することころが大きいが、それ以外の要因として、レンズやフィルタも透過率という感度に関係する光のバラツキも上げることができる。よって、これらのバラツキすべてを加味するためには、通常、図3において説明したように、撮像素子、レンズ、およびフィルタが取り付けられた状態で、左右の撮像部10,20で一定光量の光源を撮像して、感度のバラツキを補正するのが一般的である。
しかしながら、ここで問題となることは、補正データ(補正値)は、光源50の環境下において生成された点にある。実際、ステレオカメラが車両に取り付けられ様々な箇所を走行し、太陽光下、トンネル内、ネオン街、夜間などがあり、それぞれで、分光分布が異なるのである。
そのため、光源50,50以外の環境とは分光分布が異なる環境下では、左右の撮像素子12,22の左右の感度がずれることがある。したがって、図3のように特定の一定光量の光源50,50下で感度を合わせるように補正値を生成したとしても、この補正値により、感度のバラツキを正確に補正できない可能性がある。
その理由をより具体的に以下に詳述する。図4は、環境の違いによる光の分光分布特性を示すものであり、(a)は、白熱電球の分光分布を示したグラフ、(b)は、昼間太陽光の分光分布を示したグラフ、(c)は、蛍光灯の分光分布を表したグラフである。
ここで、図4(a)に示すように、白熱電流では波長が長くなると反射率も大きくなる傾向ある。図4(b)に示すように、昼間の太陽光下になると450nm付近に反射率のピークがあり450nmより波長が大きくなると反射率も徐々に下がっていく傾向である。さらに、図4(c)に示すように、蛍光灯下では400nm〜600nmに間に4つのピークが見て取れ、600nmを過ぎると急激に反射率が低くなる。
そして、上述した、一般に、感度系の補正は、ハロゲンランプを用いたランプが用いられる。ハロゲンランプは、図4(a)に示す白熱電球に近い分光分布を示す。よって、このハロゲンランプで感度系の補正を実施しても、昼間の太陽光の環境下や、蛍光灯に近い環境下では、ハロゲンランプにより算出した補正データにより、撮像画像を補正したとしても、左右の撮像素子の感度がずれてしまうことがある。
特に、個々の撮像素子の感度差が大きいと、分光感度の違いも大きい。そのため特定の光源だけで補正をしただけでは、環境が変わると感度がずれやすいといえる。逆に、個々の撮像素子の感度差が小さいと、分光感度の違いも少ないため、特定の光源だけの補正でも十分であると言え、環境が変わっても感度がずれにくい。
このような課題に対して、発明者らは、事前に一定の光源下で撮像素子の感度を測定し、その感度に応じて理想的な感度になるように撮像部の電源電圧を制御することで、撮像素子の感度のバラツキをハード的に補正することが可能になるという新たな知見を得た。
具体的には、撮像素子の感度を撮像部に印加する印加電圧を可変させることで、撮像素子の感度を調整することが出来ると考えた。撮像部への印加電圧を制御することは、撮像素子内にある光電変換をするフォトダイオードのポテンシャル井戸(バケツのようなもの)の深さをコントロールすることに等しいと考えた。
なお、通常このような撮像素子ごとの印加電圧の調整は、ブルーミングの抑制のために実施していることが多い。個々の撮像素子の感度に応じ、ブルーミングが発生しないギリギリになるようなオーバーフロー電圧を設定するようなこと手法で印加電圧を調整している例がある(たとえば、特開2007−201710号公報参照)。しかしながら、このような技術では、個々の撮像素子の感度バラツキに応じてブルーミングの影響が最小になるような最適な印加電圧を決めているため、変わらず感度バラツキの問題の解決にはなっていない。
このような点を鑑みて本実施形態に係る車載カメラ装置は、以下のように構成されている。図5は、本実施形態の車載カメラ装置の感度のバラツキを補正するための装置構成の特徴部分を抽出した模式的概念図である。なお、図1に示す車載カメラ装置と同一の構成は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、第1の撮像素子を備えた第1の撮像部10と、第2の撮像素子を備えた第2の撮像部20とを備えており、その詳細な構成は、図1で既に示したとおりである。また、図5には、図示されていないが、画像処理装置60は、同様に、ROM,RAMを備えている。
ここで、図5に示すように、車載用カメラ装置は、第1および第2(左右)の電源部16、26を備えている。第1の電源部(左電源部)16は、左撮像部10の左撮像素子に第1の印加電圧V1を印加するように、左撮像部10に接続されている。また、第2の電源部(右電源部)26は、右撮像素子26に第2の印加電圧V2を印加するように、右撮像部20に接続されている。
ここで、第1および第2の電源部16,26は、印加すべき第1の印加電圧V1および第2の印加電圧V2を可変にして出力(印加)すべく、第1の印加電圧V1および第2の印加電圧V1を調整することが可能なように構成されている。
また、上述したように、画像処理装置60は、左右の撮像部10,20からの第1および第2の撮像画像P1,P2を画像処理するものである。具体的には、この画像処理は、画像処理部65で実施される。
具体的には、画像処理装置60は、左撮像部10で撮像した撮像画像データP1と右撮像部20の撮像画像データP2とが入力されるように、左右の撮像部10,20に接続されている。そして、画像処理装置60の画像処理部65は、左撮像部10の第1の撮像画像データP1から第1の撮像画像の第1の感度データを演算し、右撮像部20の第2の撮像画像データP2から第2の撮像画像の第2の感度データをさらに演算する(感度データ演算部)。
ここで、入力された第1および第2の撮像画像データP1,P2からぞれぞれの撮像画像データの感度を、一般的に知られた公知の手法で解析する。これにより、撮像画像に対する画像感度データを得ることができる。なお、本実施形態における感度とは、同じ光を撮像素子に照射し、かつ、同じ電圧を撮像素子に印加した場合における撮像画像の輝度(明るさ)のことをいい、この輝度が相対的に明るい場合には、撮像素子の感度が高く、相対的に暗い場合には、撮像素子の感度が低いことになる。すなわち、各撮像画像の第1および第2の感度データのそれぞれは、これに対応する第1および第2の撮像素子そのものの感度データに相当する。
目標電圧演算部66は、第1および第2の感度データに基づいて、左右の撮像素子12,22の左右の感度が理想感度近づくように、第1の電源部16から左撮像素子12へ印加(供給)すべき第1の目標電圧を演算し、第2の電源部26から右撮像素子22へ印加(供給)すべき第2の目標電圧を演算する。
制御部67は、第1の印加電圧V1が第1の目標電圧となり、第2の印加電圧V2が第2の目標電圧となるように第1および第2の電源部16,26に第1目標電圧信号S1,第2目標電圧信号S2を送信し、この信号により、第1および第2の印加電圧V1,V2が第1および第2の目標電圧となるように、第1および第2の電源部16,26のそれぞれを制御する。
上述した画像処理部65が、左撮像部10で撮像した撮像画像データP1と右撮像部20の撮像画像データP2から、それぞれの感度データを解析する手法を図6に示す。図6は、左右の撮像部により撮像された画像データから画像感度データを解析する方法を説明するための図である。
図6に示すように、撮像素子そのものの感度のバラツキによって、理想感度よりも感度の高い撮像素子の感度特性(印加電圧と感度の関係)と、理想感度よりも感度の低い撮像素子の感度特性(印加電圧と感度の関係)が存在する。
目標電圧演算部66は、撮像素子の感度を演算し、理想感度の撮像素子に対して感度の高い撮像素子であると判断した場合、理想撮像素子の感度特性になるように、制御部67により第1(第2)の電源部16(26)が、左撮像部(右撮像素部)10(20)に印加(供給)すべき第1(第2)の目標電圧を演算する。
具体的には、理想感度の撮像素子に対して感度の高い撮像素子であると判断した場合には、結果として、目標電圧が基準電圧より大きくなるように調整する。これにより、第1(第2)の電源部16(26)で出力された第1(第2)の印加電圧V1(V2)が、第1(第2)の目標電圧となるように、撮像素子に印加することにより、撮像素子から得られた撮像画像は、理想撮像素子と同じ輝度(明るさ)の撮像画像にすることができる。
一方、目標電圧演算部66が、撮像素子の感度を演算して、理想感度の撮像素子に対して感度の低い撮像素子であると判断した場合、理想撮像素子の感度特性になるように、制御部67が印加すべき目標電圧を演算し、この目標電圧となるように、印加電圧を低めに設定することで、理想撮像素子と同じ輝度(明るさ)の画像を得ることができる。
制御部67は、第1の印加電圧V1が第1の目標電圧となり、第2の印加電圧V2が第2の目標電圧となるように第1および第2の電源部16、26を制御する。これにより、目標電圧演算部66で演算された第1および第2の目標電圧となるように、第1の電源部16と第2の電源部26が、左右の撮像素子12,22に、第1および第2の印加電圧V1、V2を印加する。このような結果、個々の撮像素子そのものに感度バラツキがあった場合であっても、走行環境下において左右の撮像素子12,22の感度特性を可変させて、左右の撮像素子の感度バランスを調整することができる。
また、左右の撮像部10,20で撮像する場合、レンズ、光学フィルタ、およびフード等を取り付けた状態で撮像を行うことで、撮像素子以外の感度バラツキ(レンズや光学フィルタの分光透過率のバラツキ)を含めた状態で撮像したほうが良い。これにより、ステレオカメラとして正しい補正が出来る。撮像素子だけで補正することも可能であるが、その後レンズやフィルタフードの感度バラツキ(透過率バラツキ)が積算されるため、後でずれてしまう可能性があるため、レンズや光学フィルタ、フード等を取り付けた状態で撮像を行う方が有利である。
図7は撮像素子に印加する印加電圧と感度の関係を説明するための図である。撮像素子の印加電圧を変え、撮像部の感度特性を変える原理を以下に説明する。ここでは簡単のためにCCD(Charge Coupled Device)を用いた一例を示す。
図7に示すように、電球のような光源をCCDに照射すると、光はCCD内のマイクロレンズ75を通り、カラーフィルタ76(カラー撮像素子の場合)を通り、フォトダイオード71で光電変換されて電荷が蓄積される。
ここで光電変換するフォトダイオードはポテンシャル井戸(バケツのようなもの)になっており、波長に短い光は、フォトダイオードの浅い場所で、波長の長い光は、フォトダイオードの深い場所で光電変換される。
つまりフォトダイオードのポテンシャル井戸の深さDが感度に影響するということが言える。このポテンシャル井戸の深さDは、CCD(撮像素子)に印加する印加電圧(電源電圧)によって変化する。このフォトダイオードのポテンシャル井戸の深さDを制御することで感度を制御できる。
このように、撮像素子に印加する印加電圧を制御することにより、撮像素子の感度を調整し、この結果として、図2に示すように、感度の高い撮像素子と感度の低い撮像素子の感度バランスを合わせることができる。
図8は、本実施形態に係るステレオカメラの一例を示した模式的概念図である。図8に示すように、第1および第2の電源部16、26の印加電圧V1,V2は、通常可変抵抗の等を用いて可変することができる。そこで、第1および第2の電源部16、26は、第1の印加電圧V1および第2の印加電圧V2の調整を行うデジタルポテンショメータ16a,26aを備えている。
このようにして、デジタルポテンショメータ16a,26a(デジタル可変抵抗)を用いて第1および第2の電源部16、26の印加電圧を可変する。制御部67は、デジタルポテンショメータ16a、26aに対して設定する電圧を振りながら、画像処理部65は、左右の撮像画像データ(第1および第2の撮像画像データ)P1.P2を解析し(感度データを演算し)、目標電圧演算部66は、最適な電圧設定値(目標電圧)を演算する(図8参照)。演算したデジタルポテンショメータ16a、26aへ設定する最適値は、不揮発性メモリのROM63に保存する。
デジタルポテンショメータ16a、26aを利用することのメリットは、印加電圧を自在に振って理想となる撮像画像が得られることである。最適値を検索しやすい。
また、高温時や低温時には、左右の撮像素子の感度がずれてしまう。このような場合、デジタルポテンショメータ16a、26aであれば走行中にでも電源部16、26それぞれの印加電圧を微調整して感度バランスを保つといったような走行中での自動補正等が出来るメリットがある。
このような場合、低温〜高温で電圧調整テーブルを用意しておけば、カメラ内部の温度を測定してその温度に応じて印加電圧を調整するような温度に合わせた細かい感度調整も可能となる。
具体的には、車載カメラ装置内部に温度計を設置し、この温度計の温度に基づいて、前記第1の目標電圧および第2の目標電圧を補正する。一般には、高温になると撮像部(撮像素子)の感度が高くなる方向に感度が変化し、低温になると撮像部(撮像素子)の感度が低くなる方向に感度が変化する。つまり、高温になると常温時の撮像画像がよりも明るくなり、低温になると常温時の撮像画像よりも暗くなる。
よって、車載カメラ装置内部の温度が、所定の温度よりも高温になった場合は、制御部67は、撮像画像が明るくなるため撮像素子に供給すべき目標電圧を常温時の目標電圧よりも高めに補正する(図6参照)。
一方、車載カメラ装置内部の温度が、所定の温度よりも低温になった場合は、制御部67は、画像が暗くなるため撮像素子に供給すべき目標電圧を常温時の目標電圧よりも低めに補正する(図6参照)。
また、長期使用するとフロントガラスの汚れやカメラの撮像部にホコリ等が付着して左右の撮像画像の明るさが変わってしまうことも考えられる(汚れによって暗くなる)。そのときにも左右の撮像素子に印加する電圧を微調整して感度が等しくなるような補正を自動ですることも可能となる。
遠くの街頭などを撮像したときに、左右のカメラの撮像画像を画像処理部で比較することで明るさの違いを見つけることが出来る。さらに電圧を微調整しながら最適値な電圧を決めることができる。ただし、カメラ機能を使用中に印加電圧を振ったりするのは、ステレオカメラ本来の機能を失う可能性もあるため、ユーザーがカメラの機能を使っていない時間に自動で補正を行うことが理想である。
図8に示すように、電源部を2つ持つ構成にすると、電源部を撮像部がある基板の内に入れて基板レイアウト設計をしたり出来るため、汎用性が高い。また電源部を撮像部付近に配置できるため、電源の供給配線が短くなり耐ノイズにもメリットがある。
図9は、本実施形態に係るステレオカメラの変形例を示した模式的概念図である。図9に示すように、この変形例では、1つの電源部16Aから左右の撮像素子へ電源供給する。近年の電源回路は2ch、3ch、4ch同時に出力可能なものが多い。コストや実装面積の削減の効果が高いメリットがある。一方、デジタルポテンショメータ16cも出力を複数ch持っているものがある。
図8と同様に、制御部67は、デジタルポテンショメータ16cに対して設定する電圧を振りながら、目標電圧演算部66は、左右の画像データP1.P2を解析し、それぞれの最適な電圧設定値(目標電圧)を算出する。算出したデジタルポテンショメータへ設定する最適な電圧設定値は、不揮発性メモリのROM63に保存する。
デジタルポテンショメータ16c(デジタル可変抵抗)を用いて電源部16Aの出力電圧を可変する。制御部67は、デジタルポテンショメータ16cに対して設定する電圧を振りながら、画像処理部65は、左右の撮像画像データP1.P2を解析し、目標電圧演算部66は、最適な電圧設定値(目標電圧)を演算する(図6参照)。演算したデジタルポテンショメータ16cへ設定する最適値は、不揮発性メモリのROM63に保存する。
電源部を2つ持つ構成と同様に、デジタルポテンショメータ16cを利用することのメリットは、電圧を自在に振って撮像画像を得られるため、最適値となる電圧値を検索しやすい。
また電源部を2つ持つ構成と同様に、高温時や低温時に左右の感度がずれてしまうような場合、デジタルポテンショメータであれば走行中にでも電源部の電圧を微調整して感度バランスを保つといったような走行中での自動補正等が出来るメリットがある。さらに、低温〜高温で電圧調整テーブルを用意しておけば、カメラ内部の温度を測定してその温度に応じて電圧を調整するような温度に合わせた細かい感度調整も可能となる。電源部を1つ持つ構成にすると、電源部を2つもつ構成に比べて電源部のコストを下げることが出来る。
図10は、製造時における、ステレオカメラの電源の印加電圧をトリミング抵抗を用いて調整方法を説明するための模式的概念図である。図10に示すように、第1および第2の電源部16、26の印加電圧は、通常抵抗の等を用いて、可変することができる。そこで、トリミング抵抗16d、26dを用いて、製造時に、第1および第2の電源部16、26の印加電圧を変更する。
トリミング抵抗のトリミング方法は、左右の撮像部10、20で撮像した撮像画像データP1,P2を解析し、目標電圧演算部66は、最適な電圧設定値(目標電圧)を演算する(たとえば図6参照)。目標電圧となるトリミングの情報をトリミング装置80に通信線(CAN通信やシリアル通信等)で送る。トリミング装置80は、伝送されたトリミング情報を元にトリミング抵抗をレーザーL1,L2で抵抗に切り込みを入れトリミングする。
この手法によれば、前述のポテンショメータを使う手法よりもはるかに安いコストで実現できる。ただしトリミングでのレーザー切り込みはやり直しが出来ないので、少しずつカットして感度を測定し、最適なカットをしていくような工程でカットすることが理想と言える。
なお、ここでは、トリミング抵抗を用いて印加電圧を調整しているが、さらに、図8に示すようにデジタルポテンショメータを併用することにより、さらに、感度バラツキをリアルタイムの抑制することができる。
図11は、本実施形態に係るステレオカメラの変形例を示した模式的概念図である。図11に示すように、この変形例では、電源部16Bは複数chの電圧出力を2つ持っており、第1および第2の印加電圧V1、V2は、通常抵抗の等を用いて可変することができる。そこで2つのトリミング抵抗16eを用いて製造時に、電源部16Bの印加電圧(出力電圧)を変更する。
トリミング抵抗のトリミング方法は、左右の撮像部10、20で撮像した撮像画像データP1,P2を解析し、目標電圧演算部66は、最適な電圧設定値(目標電圧)を演算する(たとえば図6参照)。目標電圧となるトリミングの情報をトリミング装置80に通信線(CAN通信やシリアル通信等)で送る。トリミング装置80は、伝送されたトリミング情報を元にトリミング抵抗をレーザーL3で抵抗に切り込みを入れトリミングする。このように、電源部を1つ持つ構成にすると、電源部を2つもつ構成に比べて電源部のコストを下げることが出来る。
図12は、本実施形態に係るステレオカメラの変形例を示した模式的概念図であり、図13は、本実施形態に係るステレオカメラの別の変形例を示した模式的概念図である。さらに図14は、実車に搭載時におけるステレオカメラの変形例を示した模式的概念図である。
この変形例は、図8に示す装置構成を前提とした発明である。図12に示すように画像処理装置は、前記第1および第2の撮像部10、20からの第1および第2の撮像画像データP1.P2を補正する補正部69をさらに備えている。
画像処理装置のROM63には、補正部69が補正するための複数の補正データが保存されており、補正データは、複数の異なる分光感度を有した光を前記第1および第2の画像素子に照射することにより、得られた撮像画像から演算されたデータである。
具体的には、感度の補正値は、画像の輝度(感度)の補正データであり、一定の光源50、50下において左右の撮像画像データの輝度(感度)が一定になるような輝度(感度)補正値を画素ごとに算出、又は一定間隔ごとのに補正値を算出して間の画素を線形補間することが一般的である。
具体的には、図12に示すようにステレオカメラ装置において感度の補正をする場合、光源50、50及び光学フィルタ55、55を用いて複数の分光分布を持った光を作り出し、それぞれの分光分布で撮像した撮像画像データP1、P2は、画像処理部65にて画像を取り込み、RAM62に画像を一旦保存、補正部69にて輝度(感度)の補正値を計算する。計算した結果は、不揮発性メモリのROM63に保存しておく。
実車では、ROM63に保存されている補正値から、走行の環境に応じてどの分光分布の光の補正値を読み出すかを決め、第1および第2の撮像画像対して走行の環境に応じた最適な補正値を使うことで、左右の撮像素子の感度バランスを保つことができる。
たとえば図12に示すように、光源50に光学フィルタ55を取り付ける。光学フィルタ55として、太陽光フィルタや光学ローパスフィルタ、光学バンドパスフィルタ等を使って撮像部に入る光の分光分布を変えることができる。さらに、光学フィルタ55は、一枚である必要はなく、作り出す分光分布の光に応じて複数枚のフィルタを用いることもできる。
また、図13に示すように、光源のように蛍光灯の光源51、51を用いたりすることもできる。そのた、LED照明等も利用できる。前述と同様に光学フィルタ55、55を変えることでいろいろな分光分布が作成できる。このような結果、図12および図13に示すように、複数の異なる分光感度を持った光は、複数の光源または複数の光学フィルタを用いて生成される。
このようにして、補正部69は、車両の走行環境にあわせて、複数の補正データから補正に用いる補正データを選択し、該選択した補正データを用いて第1および第2の撮像画像データP1、P2を補正する。
具体的には、実車走行時には、図14のように、図12、図13において得られた走行環境(太陽光下C1、トンネル内C2、夜間C3)等に応じて、不揮発性メモリのROM63に保存されている補正データをから、最適な補正データを読み出すことで左右の撮像部からの撮像画像の輝度(感度)補正をすることができる。この撮像画像を用いて、さらに第1および第2の実施形態の如く、それぞれの感度データを演算し、この感度データに基づいて第1および第2の目標電圧を演算し、この目標電圧となるように、電源部を制御すれば、より一層、走行環境下において2つの撮像素子の感度バランスを保つことができる。
ステレオカメラ内部で最適な補正値を選ぶためには、走行環境の周辺の光の情報(太陽光下、トンネル内、夜間等)を知る必要がある。そこで、たとえばナビの走行情報を用いて、GPS Timeを利用した日中夜間の判定、走行エリアにおけるトンネル内判定が可能になる。
さらに、ステレオカメラ自身でも、撮像画像を用いて雨検知や雪検知も可能であり、周辺の走行環境を常にモニタリングすることもできる。
このように、ステレオカメラ自身やナビ等の外部ユニットからの情報を用いることで、周囲の環境情報を得ることができ、ROM63に保存されている補正値から、走行の環境に応じてどの分光分布の光の補正値を読み出すかを決め(補正値を選択し)、最適な補正値を使うことで左右の撮像素子の感度バランスを保つことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更があっても、それらは本発明に含まれるものである。
10:左撮像部(第1の撮像部)、11:左撮像部筐体、12:左撮像素子、13:左レンズ、14:左光学フィルタ、15:左フード、16:第1の電源部、16A:電源部、16a,16c:デジタルポテンショメータ、16d:トリミング抵抗、20:右撮像部(第2の撮像部)、21:右撮像部筐体、22:右撮像素子、23:右レンズ、24:右光学フィルタ、25:右フード、26:第2の電源部、26a:デジタルポテンショメータ、26d:トリミング抵抗、50:光源、60:画像処理装置、61:CPU、62:RAM、63:ROM、65:画像処理部、66:目標電圧演算部、67:制御部、69:補正部

Claims (7)

  1. 第1の撮像素子を備えた第1の撮像部と、第2の撮像素子を備えた第2の撮像部と、前記第1の撮像素子に第1の印加電圧を印加し、前記第2の撮像素子に第2の印加電圧を印加する電源部と、前記第1および第2の撮像部からの第1および第2の撮像画像を画像処理する画像処理装置とを備えた車載カメラ装置であって、
    前記電源部は、前記印加すべき第1の印加電圧および第2の印加電圧が可変となるように、前記第1の印加電圧および前記第2の印加電圧を調整することが可能となっており、
    前記画像処理装置は、前記第1の撮像部の第1の撮像画像から該第1の撮像画像の第1の感度データを演算し、前記第2の撮像部の第2の撮像画像から該第2の撮像画像の第2の感度データを演算する感度データ演算部と、
    前記第1の感度データに基づいて、前記電源部が印加すべき第1の印加電圧の第1の目標電圧を演算するとともに、第2の感度データに基づいて、前記電源部が印加すべき第2の印加電圧の第2の目標電圧を演算する目標電圧演算部と、
    前記第1の印加電圧が前記第1の目標電圧となり、前記第2の印加電圧が前記第2の目標電圧となるように前記電源部を制御する制御部と、を少なくとも備えたことを特徴とする車載カメラ装置。
  2. 前記電源部は、前記第1の撮像素子に第1の印加電圧を印加する第1の電源部と、前記第2の撮像素子に第2の印加電圧を印加する第2の電源部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の車載カメラ装置。
  3. 前記電源部は、前記第1の印加電圧および第2の印加電圧の調整を行うデジタルポテンショメータを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の車載カメラ装置。
  4. 前記制御部は、車載カメラ装置内部の温度に基づいて、前記第1の目標電圧および第2の目標電圧を補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載カメラ装置。
  5. 前記電源部は、前記第1の印加電圧および第2の印加電圧を設定するためのトリミング抵抗を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載カメラ装置。
  6. 前記画像処理装置は、前記第1および第2の撮像部からの前記第1および第2の撮像画像を補正する補正部をさらに備えており、
    前記画像処理装置には、前記補正部が補正するための複数の補正データが保存されており、該補正データは、複数の異なる分光感度を有した光を前記第1および第2の画像素子に照射することにより、得られた撮像画像から演算されたデータであり、
    前記補正部は、車両の走行環境にあわせて、前記複数の補正データから前記補正に用いる補正データを選択し、該選択した補正データを用いて第1および第2の撮像画像を補正することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車載カメラ装置。
  7. 前述の複数の異なる分光感度を持った光は、複数の光源または複数の光学フィルタを用いて生成された光であることを特徴とする請求項6に記載の車載カメラ装置。
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