JP2006148238A - 圧電デバイスとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧電振動片の接合後も周波数シフトを生じることなく、良好な性能を発揮でき、小型化しても電極間の短絡を生じるおそれのない圧電デバイスとその製造方法を提供すること。
【解決手段】 圧電振動片32の基部51の幅方向の両端部に設けた接合用の電極部を接合部として、パッケージ側に対して接着することで接合する圧電デバイス30であって、前記基部の両端部の各電極部に対する接合中心を結ぶ仮想の直線C1から離れた箇所に非導電の接着剤を用いた追加接合部42を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスとその製造方法の改良に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器や圧電ジャイロセンサー等において、圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
図7は、従来の圧電デバイスの一例を示す概略平面図である(特許文献1参照)。
図において、圧電デバイス1は、パッケージ2と、パッケージ2の内部空間Sに収容された圧電振動片3とを備え、パッケージ2は蓋体4により気密に封止されている。
この従来の圧電デバイス1では、パッケージ2に収容される圧電振動片3は、図7に示すようにして、パッケージ2に接合されている。
すなわち、パッケージ2の内部空間Sにおいて、その底部には電極部6が露出している。この電極部6は実際には、パッケージ2の幅方向に並んで、所定の間隔をおいて2つ配置されており、一方、圧電振動片3は、その基部5の幅方向の両端部に接合用の引き出し電極8が一対形成されている。
圧電振動片3の接合工程では、パッケージ2の上述した2つの電極部6上に、それぞれ導電性接着剤7を塗布し、圧電振動片3の基部5の引き出し電極8の部分をその上に載置して、導電性接着剤7を硬化させることにより、圧電振動片3を接合している。
特開2002−208831
しかしながら、このように圧電振動片3が接合された圧電デバイス1においては、その後、外部から衝撃を受けたり、圧電デバイス1自体を落下させるなどの外部衝撃が加わると、熱硬化性の導電性接着剤7と外部との界面7aに応力が働き、この部分への歪み、応力変化によって、その剛性が変化してしまう。
すなわち、導電性接着剤7による接着力は変化しないが、導電性接着剤7が部分的にその剛性を低下させるため、圧電振動片3の振動エネルギーが吸収されて、圧電デバイス1の周波数がマイナス方向にシフトするという問題があった。
そこで、図8のような構成により、接合部を増やすことが考えられる。
すなわち、図8の場合には、電極部6,6の間に別の導電性接着剤9が塗布される追加の接合部を設けるようにしている。実際、このような方法は、上述した特許文献1の図2においても採用されている。
これにより、圧電デバイス1が、衝撃を受けた際に、各接合部において、塗布された接着剤の外界との界面に加えられる応力を低下させることができると考えられる。
しかしながら、追加の接合部に導電性接着剤9を塗布すると、互いに僅かな間隔を置くだけの電極部6,6を短絡させる危険がある。
特に、圧電デバイス1の小型化が進展する中、パッケージ2の小型化が進められているので、図8の構成を用いると、短絡の危険を避けることは難しく、このような手法は実際上採用することは不可能である。
また、図8の構成は以下のような欠点も有している。
図8においては、3つの接合部に塗布される導電性接着剤7,9,7の各接合中心(接着面積の中心位置)を結ぶ仮想の直線が基部5の端面5aと平行であり、図9に示すようにこの端面5aよりも距離L1だけ内側に位置している。
このため、圧電デバイスの外部から衝撃が作用した場合に、図9に示すCの位置を中心として、矢印Xの方向に揺動しやすく、このため、揺動による応力が導電性接着剤7の界面7aに作用して、その剛性を低下させやすいと考えられる。
したがって、単に追加の接合部を設けて導電性接着剤9を図8のように追加しても、上述した作用を原因とする周波数シフトは有効に防止することができない。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、圧電振動片の接合後も周波数シフトを生じることなく、良好な性能を発揮でき、小型化しても電極間の短絡を生じるおそれのない圧電デバイスとその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的は、第1の発明にあっては、圧電振動片の基部の幅方向の両端部に設けた接合用の電極部を接合部として、パッケージ側に対して接着することで接合する圧電デバイスであって、前記基部の両端部の各電極部に対する接合中心を結ぶ仮想の直線から離れた箇所に非導電の接着剤を用いた追加接合部を設けた圧電デバイスにより、達成される。
第1の発明の構成によれば、圧電振動片の基部の幅方向の両端部に設けた接合用の電極部に対する接合部に加えて、追加接合部を設けたことにより、衝撃を受けた際に、各接合部の接着剤の外部との界面にかかる応力が低減され、この部分の剛性低下に起因する周波数のシフトを抑制することができる。
また、追加接合部は、前記基部の両端部の各電極部に対する接合中心を結ぶ仮想の直線から離れた箇所に形成するようにしたから、外部から衝撃を受けた場合に、各接合部の接合中心が揺動中心を形成することがなく、衝撃により圧電振動片が揺動することが有効に防止できるので、このような動きに起因して、接合部の接着剤の界面の剛性を低下させることを有効に防止できる。さらに、追加の接合部の接着剤は非導電性の接着剤としたので、電極部どうしを短絡するおそれもない。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記追加接合部が、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部にかかるように前記非導電の接着剤を位置させることにより形成されることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、前記追加接合部が、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部にかかるように位置させることで、前述の揺動を効果的に防止でき、かつ接着剤が基部端面に回り込んで、強固に接合される。
第3の発明は、第1または2の発明の構成において、前記追加接合部が、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部の端面に前記非導電の接着剤を位置させることにより形成されることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、前記追加接合部が、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部の端面に位置させることで、基部両端の前記接合部とは異なる面を固定することができるので、前述の揺動を一層効果的に防止できる。
第4の発明は、第1ないし3のいずれかの発明の構成において、前記基部の幅方向の両端部に設けられる接合部が、該基部の幅方向の両端部の各側縁に設けられることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、前記基部の幅方向の両端部に設けられる接合部が、該基部の幅方向の両端部の各側縁に位置されることにより、パッケージの幅方向の寸法を有効に活用し、かつ電極部どうしの短絡を効果的に防止することができる。
第5の発明は、第1ないし4のいずれかの発明の構成において、前記導電性接着剤と非導電の接着剤とが、ヤング率、線膨張係数が近似もしくは一致したものであることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、周囲温度の変化による影響で、線膨張係数の違いに起因して、接合部および追加接合部の接着剤に応力が加わることを防止でき、周波数シフトの発生を防ぐことができる。
また、上記目的は、第6の発明にあっては、パッケージ内部に形成した電極部に対して、導電性接着剤を塗布し、圧電振動片の基部の幅方向の両端部に設けた電極部を接合部として、前記導電性接着剤を接合する接合工程と、この接合工程の後で、パッケージを封止する封止工程とを有する圧電デバイスの製造方法であって、前記接合工程は、前記基部の両端部の各接合部と、これら各接合部における接合中心を結ぶ仮想の直線から離れた箇所に選定される追加接合部とにより、前記圧電振動片を前記パッケージに対して接合するとともに、前記追加接合部は前記パッケージに対して非導電の接着剤を用いて固定される圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第6の発明の構成によれば、第1の発明と同様の原理により、周波数シフトの生じない圧電デバイスを好適に製造することができる。
第7の発明は、第6の発明の構成において、前記接合工程において、前記基部の両端部の前記各接合部と、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部に前記非導電の接着剤がかかるように選定される前記追加接合部とを、それぞれパッケージに対して接合することを特徴とする。
第7の発明の構成によれば、第2の発明と同様の原理により、追加接合部の接合を強固にした圧電デバイスを製造することができる。
第8の発明は、第6または7の発明の構成において、前記接合工程において、前記基部の両端部の前記各接合部と、前記追加接合部として、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部の端面とを、それぞれパッケージに対して接合することを特徴とする。
第8の発明の構成によれば、第3の発明と同様の原理により、基部両端部の前記接合部とは異なる面を固定することで、周波数シフトの原因となる圧電振動片の揺動を効果的に防止した圧電デバイスを製造することができる。
第9の発明は、第6ないし8のいずれかの発明の構成において、前記接合工程において、前記基部の両端部の前記各接合部として、該基部の幅方向の両端部の各側縁を選定することを特徴とする。
第9の発明の構成によれば、第4の発明と同様の原理により、電極部の短絡を生じることなく、周波数シフトの原因となる圧電振動片の揺動を効果的に防止した圧電デバイスを製造することができる。
図1および図2は、本発明の圧電デバイスの第1の実施形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のA−A線概略断面図である。
これらの図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示しており、この圧電デバイス30は、図1および図2に示すように、パッケージ37内に圧電振動片32を収容している。パッケージ37は、図2に示すように、内部空間S1を有する箱形に形成されており、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して図示の形状とした後で、焼結して形成されている。
パッケージ37の内部空間S1に露出するようにして、内側底面には、電極部31,31が形成されている。図2に示すように、この電極部31,31の上に、導電性接着剤43,43を塗布し、圧電振動片32の基部51に設けた引出し電極33,33の箇所を載置して接合している。ここで、導電性接着剤43は、エポキシ系樹脂やシリコーン系樹脂などのバインダーに、銀などの導電性のフィラーなどを含有する熱硬化性の接着剤を用いることができる。
なお、電極部31,31はパッケージ裏面の図示しない実装端子と導電スルーホールなどで接続されている。パッケージ37は、圧電振動片32を収容した後で、図2に示されているように、透明なガラス製の蓋体40が封止材38を用いて接合されることにより、気密に封止されている。これにより、蓋体40を封止した後で、外部からレーザ光を照射して圧電振動片32の電極などをトリミングして、周波数調整できるようになっている。
圧電振動片32は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。この圧電振動片32は、図1に示すように、パッケージ37側と固定される基部51と、この基部51を基端として、図において右に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕35,36を備えている。
各振動腕35,36の主面の表裏には、好ましくは、それぞれ長さ方向に延びる長溝をそれぞれ形成し、この長溝内に駆動用の電極である励振電極(図示せず)が設けられている。このような圧電振動片32の音叉状の外形と、各振動腕に設ける長溝は、それぞれ例えば水晶ウエハなどの材料をフッ酸溶液などでウエットエッチングしたり、ドライエッチングすることにより精密に形成することができる。なお、振動腕に必ずしも長溝を形成する必要はなく、その場合、励振電極は振動腕の主面に形成される。
上記励振電極は、長溝内と、各振動腕の側面とに形成され、各振動腕について長溝内の電極と、側面に設けた電極が対となるようにされている。そして、各励振電極は、上記した引出し電極33,33にそれぞれ引き回されている。これにより、圧電デバイス30を実装基板などに実装した場合に、外部からの駆動電圧が、各実装端子から、電極部31,31を介して圧電振動片32の各引出し電極33,33に伝えられ、各励振電極に伝えられるようになっている。
そして、長溝内の励振電極に駆動電圧が印加されることによって、駆動時に、各振動腕の長溝が形成された領域の内部の電界効率を高めることができるようになっている。
尚、圧電振動片32は、図示の音叉形状のものに限らず、例えば、水晶などの圧電材料を矩形にカットしたATカット振動片や、コンベックスタイプの振動片、枠の内側を肉薄にした所謂逆メサタイプの振動片などを使用することができる。
この実施形態は、上記した圧電振動片32の接合構造に特徴がある。
すなわち、圧電振動片32においては、導電性接着剤43,43が配置されている基部51の幅方向の両端部に位置する接合部41,41だけでなく、接着剤45により接合される追加接合部42を設けている。
この追加接合部42は、圧電振動片32の基部51の両端部の各引出し電極33,33に対する接合部41,41の接合中心を結ぶ仮想の直線C1から離れた箇所に非導電の接着剤を用いて接合される。
これにより、図9において説明したように、従来の接合構造において、接合中心を支点として揺動することが防止される。つまり、全ての接合部の接合中心が直線上にならぶことがないので、圧電振動片32が揺動する支点がなくなる。
このため、圧電デバイス30が、衝撃を受けた際に、各接合部の接着剤の外部との界面にかかる応力が低減され、この部分の剛性低下に起因する周波数のシフトを抑制することができる。
また、追加接合部42を接合するための接着剤45としては、非導電の接着剤が用いられる。この場合、圧電振動片32の接合部41,41に用いられる導電性接着剤43と非導電の接着剤45とは、ヤング率、線膨張係数が近似もしくは一致したものが使用されている。
これにより、圧電デバイス30の周囲温度の変化による影響で、線膨張係数の違いに起因して、接合部41,41および追加接合部42の接着剤に応力が加わることを防止でき、周波数シフトの発生を防ぐことができる。
この実施形態では、非導電の接着剤45として、導電性接着剤43から導電性のフィラーを除いたものを使用することにより、ヤング率、線膨張係数が一致したものを使用している。
さらに、図1の実施形態では、追加接合部42が、圧電振動片32の基部51の幅方向の端部とは異なる端部51aにかかるように非導電の接着剤45を位置させている。これにより、非導電の接着剤45が基部51の端部51aの端面に回り込んで、強固に接合される。
図3および図4は圧電デバイスの第2の実施形態を示しており、図3はその概略平面図、図4は図3のB−B線概略断面図である。これらの図において、第1の実施形態と同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を説明する。
第2の実施形態にかかる圧電デバイス30−1においては、追加接合部42が、圧電振動片32の基部51の幅方向の端部とは異なる端部の端面51aにのみ非導電の接着剤45を付着させることにより形成されており、他の構成は第1の実施形態と同じである。
第2の実施形態によれば、追加接合部42が、圧電振動片32の基部51両端の接合部41,41とは異なる面を固定することができるので、前述の揺動を一層効果的に防止できる。
図5および図6は圧電デバイスの第3の実施形態を示しており、図5はその概略平面図、図6は図5のC−C線概略断面図である。これらの図において、第1の実施形態と同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を説明する。
第3の実施形態にかかる圧電デバイス30−2においては、圧電振動片32の基部51の幅方向の両端部に設けられる接合部41,41が、基部51の幅方向の両端部の各側縁51b,51bに設けられる。
すなわち、この実施形態では、圧電振動片32の基部51の幅方向の両端部の各側縁51b,51bに引出し電極33,33が形成されている。
一方、パッケージ37の内部空間S1において、基部51側の内壁37a,37aには、電極部31,31が形成され、この電極部は図示しない実装端子と接続されている。この電極部31,31には、導電性接着剤43,43が塗布されることにより、圧電振動片32の引出し電極33,33と機械的・電気的に接続されている。圧電振動片32の基部51の端部付近には、非導電の接着剤45が広い範囲で配置されている。この非導電の接着剤45の接合中心は、基部51の端面51a付近である。
これにより、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同一の作用効果に加えて、パッケージ37の幅方向の寸法を有効に活用し、かつ電極部31,31どうしの短絡を効果的に防止することができる。
(圧電デバイスの製造方法)
図1の圧電デバイス30の製造方法について、簡単に説明する。
先ず、圧電振動片32とパッケージ37を別々に形成する。
圧電振動片32は、例えば、水晶ウエハをフッ酸などでエッチングして、図1の形態を形成する。その後、全面に下地層のクロムまたはミッケルを成膜し、その上に金を成膜して、フォトリソグラフィの工程を経ることにより、必要な駆動電極として励振電極と引出し電極を形成する。
パッケージ37は、グリーンシートを成形して図1および図2の形態に成形し、必要なパターンを形成して焼結して形成することができる。
次いで、図1および図2に示すように、パッケージ37の電極部31,31上に導電性接着剤43,43を塗布し、さらに、非導電の接着剤45を塗布して、その上に圧電振動片32を搭載し、接着剤を硬化させることにより、圧電振動片32を接合する(接合工程)。
この接合工程においては、第1の圧電デバイス30の製造においては、図1で説明した箇所に非導電の接着剤45を塗布して追加接合部42の接合が行われる。
第2の実施形態の圧電デバイス30−1を製造する場合には、非導電の接着剤45を圧電振動片32の基部51の端面51aにのみ接合されるようにして、追加接合部42の接合を行う。
第3の実施形態の圧電デバイス30−2を製造する場合には、図5,図6で説明したように、パッケージ側の内壁の電極部31,31に導電性接着剤43,43を塗布し、底面には、非導電の接着剤45を塗布して、各接合部41,41および追加接合部42の接合を行う。
次いで、真空チャンバーなどにパッケージ37を収容し、封止材38を用いて、蓋体40を気密に接合し(封止工程)、圧電デバイス30(30−1,30−2)を完成することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されない。実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、圧電振動片をジャイロセンサーとして機能するようにしたもの、さらには、圧電振動子、圧電発振器等の名称にかかわらず、圧電振動片を利用したあらゆる圧電デバイスに適用することができる。
本発明の圧電デバイスの第1の実施形態を示す概略平面図。 図1のA−A線概略断面図。 圧電デバイスの第2の実施形態を示す概略平面図。 図3のB−B線概略断面図。 圧電デバイスの第3の実施形態を示す概略平面図。 図5のC−C線概略断面図。 従来の圧電振動片の概略断面図。 図7の圧電振動片の接合部を拡大して示す図。 図7の接合部に外部から衝撃が加えられた場合の作用を説明する図。
符号の説明
30,30−1,30−2・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、33,33・・・引出し電極、35,36・・・振動腕、41,41・・・接合部、42・・・追加接合部、43,43・・・導電性接着剤、45・・・非導電の接着剤、51・・・基部

Claims (9)

  1. 圧電振動片の基部の幅方向の両端部に設けた接合用の電極部を接合部として、パッケージ側に対して接着することで接合する圧電デバイスであって、
    前記基部の両端部の各電極部に対する接合中心を結ぶ仮想の直線から離れた箇所に非導電の接着剤を用いた追加接合部を設けた
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記追加接合部が、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部にかかるように前記非導電の接着剤を位置させることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記追加接合部が、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部の端面に前記非導電の接着剤を位置させることにより形成されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の圧電デバイス。
  4. 前記基部の幅方向の両端部に設けられる接合部が、該基部の幅方向の両端部の各側縁に設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電デバイス。
  5. 前記導電性接着剤と非導電の接着剤とが、ヤング率、線膨張係数が近似もしくは一致したものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧電デバイス。
  6. パッケージ内部に形成した電極部に対して、導電性接着剤を塗布し、圧電振動片の基部の幅方向の両端部に設けた電極部を接合部として、前記導電性接着剤を接合する接合工程と、この接合工程の後で、パッケージを封止する封止工程とを有する圧電デバイスの製造方法であって、
    前記接合工程は、前記基部の両端部の各接合部と、これら各接合部における接合中心を結ぶ仮想の直線から離れた箇所に選定される追加接合部とにより、前記圧電振動片を前記パッケージに対して接合するとともに、前記追加接合部は前記パッケージに対して非導電の接着剤を用いて固定される
    ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  7. 前記接合工程において、前記基部の両端部の前記各接合部と、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部に前記非導電の接着剤がかかるように選定される前記追加接合部とを、それぞれパッケージに対して接合することを特徴とする請求項6に記載の圧電デバイスの製造方法。
  8. 前記接合工程において、前記基部の両端部の前記各接合部と、前記追加接合部として、前記基部の幅方向の端部とは異なる端部の端面とを、それぞれパッケージに対して接合することを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の圧電デバイスの製造方法。
  9. 前記接合工程において、前記基部の両端部の前記各接合部として、該基部の幅方向の両端部の各側縁を選定することを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の圧電デバイスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011160351A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Seiko Instruments Inc 圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計

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