JP2006147634A - リアクトル用コア - Google Patents

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Hiroyuki Imanishi
啓之 今西
Yasuhiko Nishi
康彦 西
Shinichiro Yamamoto
伸一郎 山本
Takao Nishioka
隆夫 西岡
Toru Maeda
前田  徹
Toru Shimizu
亨 清水
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Abstract

【課題】コア断面全体の平均磁束密度の向上が図れ、コア体積が削減できるリアクトル用コアを提供する。
【解決手段】このリアクトル用コア11は、内周側11aの透磁率よりも外周側11bの透磁率が高く設定されている。より具体的には、コア11は、その径方向に対して層構造を有しており、透磁率が異なる略トロイダル形の複数の分割体17a,17bを組み合わせて構成されている。そして、その内周側11aの分割体17aに比して、外周側11bの分割体17bほど透磁率が高くなるように設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、リアクトル用コアに関する。
図5は従来のリアクトル用コアを用いたリアクトルの平面図である。図5に示すように、従来のリアクトル用コア1では、ギャップの部分を除いてほぼ均一な磁性材料により略トロイダル形に構成されている。なお、図5中の符号3はコイルを示している。
このようなトロイダル形のコア1の場合、コア1中に生成される磁束は、磁路の長さの関係から磁気抵抗が小さいコア1の内周部1aから通り始める。このため、リアクトルの設計においては、コア1の内周側1aを基準として、所定の電流をコイル3に流したときの内周側1aの磁束密度がコア1の飽和磁束密度以下になるように設計が行われる。なお、磁界がかけられた際に磁性体中に生じる磁束は、図6に示すように、飽和領域Aに達すると磁束の生成効率が低下するため、コア1中(この場合は、コア1の内周側1a)の磁束密度が飽和しないようにリアクトルの設計が行われる。
その結果、仮にコア1の内周側1aの磁束密度が飽和した場合でも、外周側1bの磁束密度は低い状態に止まることとなり、コア1の外周側1bの利用効率が悪い。このため、コア1全体の平均磁束密度が飽和磁束密度に対して大幅に低い状態でコア1が使用されることとなり、コア1の体積が増大する。ここで、図7は、従来のコア1の径方向の各位置における磁束密度の分布状態を示すグラフであり、横軸rはコア1の径方向の位置を示し(図5参照)、縦軸Bはコア1中の対応する部分に生成される磁束密度を示している。
そこで、本発明の解決すべき課題は、コア断面全体の平均磁束密度の向上が図れ、コア体積が削減できるリアクトル用コアを提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、略トロイダル形のリアクトル用コアにおいて、内周側の透磁率よりも外周側の透磁率が高い。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るリアクトル用コアにおいて、透磁率の異なる複数の金属磁性体を用いて構成されているこを特徴とするリアクトル用コア。
また、請求項3の発明では、請求項1の発明に係るリアクトル用コアにおいて、透磁率の異なる複数の圧粉磁性体を用いて構成されている。
また、請求項4の発明では、請求項1の発明に係るリアクトル用コアにおいて、透磁率の異なる複数の酸化物磁性体を用いて構成されている。
また、請求項5の発明では、請求項1の発明に係るリアクトル用コアにおいて、金属磁性体、圧粉磁性体及び酸化物磁性体のうちの2種類以上の磁性体を用いて構成されている。
また、請求項6の発明では、請求項2ないし5のいずれかの発明に係るリアクトル用コアにおいて、前記リアクトル用コアを構成する前記磁性体が接着剤で互いに接着されている。
請求項1に記載の発明によれば、コアの内周側に偏りやすい磁束を外周側に分散させてコアの径方向について磁束密度が均一化されるため、コア断面全体の平均磁束密度の向上が図れ、これによってコア体積が削減できる。
請求項2に記載の発明によれば、透磁率の異なる複数の金属磁性体を用いることにより、内周側の透磁率よりも外周側の透磁率が高いリアクトル用コアを容易に作製することができる。
請求項3に記載の発明によれば、透磁率の異なる複数の圧粉磁性体を用いることにより、内周側の透磁率よりも外周側の透磁率が高いリアクトル用コアを容易に作製することができる。特に、圧粉磁性体は加工性に優れているため、コアの製造コストを削減できる。
請求項4に記載の発明によれば、透磁率の異なる複数の酸化物磁性体を用いることにより、内周側の透磁率よりも外周側の透磁率が高いリアクトル用コアを容易に作製することができる。
請求項5に記載の発明によれば、金属磁性体、圧粉磁性体及び酸化物磁性体のうちの2種類以上の磁性体を用いることにより、内周側の透磁率よりも外周側の透磁率が高いリアクトル用コアを容易に作製することができる。
請求項6に記載の発明によれば、リアクトル用コアを構成する磁性体が接着剤で互いに接着されるため、リアクトル用コアの組み立てを容易に行うことができる。
図1は本発明の一実施形態に係るリアクトル用コア(以下、単に「コア」という)の平面図であり、図2はそのコアを用いたリアクトルの平面図であり、図3は図1のA1−A1線に沿った断面図である。
このコア11は、図1ないし図3に示すように、略トロイダル形(例えば、略矩形環状のトロイダル形)の形状を有し、その一部の外周部にコイル13が装着されるようになっている。またコア11が形成する環状の磁気経路中には、磁気ギャップを形成する複数のギャップ部材15が介挿されている。そして、このコア11は、例えば電圧変換装置のリアクトル等に用いられる。
本実施形態では、コア11は、内周側11aの透磁率よりも外周側11bの透磁率が高く設定されている。より具体的には、コア11は、その径方向に対して層構造を有しており、透磁率が異なる略トロイダル形の複数の分割体(図1ないし図3の図示例では2層構成の分割体)17a,17bを組み合わせて構成されている。そして、その内周側11aの分割体17aに比して、外周側11bの分割体17bほど透磁率が高くなるように設定されている。
各分割体17a,17bを構成する磁性材料としては、透磁率の異なる複数(例えば、2つ)の金属磁性体を用いてもよく(例えば、分割体17aに珪素鋼板を用い、分割体17bにパーマロイを用いる等)、透磁率の異なる複数(例えば、2つ)の圧粉磁性体(ダストコア)を用いてもよく、透磁率の異なる複数の酸化物磁性体(例えば、フェライト系)を用いてもよく、あるいは、金属磁性体、圧粉磁性体及び酸化物磁性体のうちの2種類以上の磁性体を組み合わせて使用してよい。
ここで、圧粉磁性体とは、金属磁性粉末、又は所定の被膜(例えば、燐酸化合物被膜)で覆った金属磁性粉末を樹脂で結合したものであり、圧粉磁性体材料を所定の成形用の型に充填して加圧、圧縮した後、加熱処理することにより所定形状に成形される。圧粉磁性体の透磁率の調節は、金属磁性粉末の材料を変更することにより行える。
分割体17aと分割体17bと間は、接着剤(例えば、エポキシ系接着剤)によって接着される。ギャップ部材15により分割されるコア11の各部分とギャップ部材15との間も接着剤(例えば、エポキシ系接着剤)によって接着される。
このようなコア11を用いたリアクトルでは、コア11の内周側11aの部分に比して外周側11bの部分の透磁率が高く設定されているため、コア11の内周側11aに偏りやすい磁束を外周側11bに効果的に分散させることができ、これによって、コア11の径方向についての磁束密度の分布が均一化されるようになっている。図4は、図1のコア11の径方向の各位置における磁束密度の分布状態を示すグラフであり、横軸rはコア11の径方向の位置を示し(図2参照)、縦軸Bはコア11中の対応する部分に生成される磁束密度を示している。図4のグラフからも分かるように、コア11の径方向に対する磁束密度分布が均一化されている。
実際には、例えば、コア11の外周側11bの部分(例えば、分割体17b)の透磁率は変更せずに、内周側11aの部分(例えば、分割体17a)について、従来のコアよりも透磁率を低く設定する構成が採用される(なぜなら、透磁率が低い方がリアクトル駆動時にコア11が飽和し難いためである)。そして、これに伴って、ギャップ部材15の厚みや数を減少させ、これによってコア11全体の磁気抵抗が調節される。
ここで、各分割体17a,17bのより具体的な材料例としては、次の構成が考えられる。
[第1の具体例]
全ての分割体17a,17bを圧粉磁性体で構成する場合には、例えば、内周側11aの分割体17aを鉄−シリコンの合金系の金属磁性粉末を用いて形成し、外周側11bの分割体17bを純鉄系の金属性粉末の金属磁性粉末を用いて形成する構成が考えられる。なお、圧粉磁性体の特性により、鉄−シリコン合金系粉末材料よりも、純鉄系粉末材料を用いた方が高い透磁率が得られる。
[第2の具体例]
また、全ての分割体17a,17bを金属磁性体で構成する場合には、例えば、内周側11aの分割体17aをシリコン含有率が低い鉄−シリコン合金を材料とした積層鋼板で構成し、外周側11bの分割体17bをシリコン含有率が高い(約6.5%)の鉄−シリコン合金を材料とした積層鋼板で構成する構成が考えられる。
[第3の具体例]
また、内周側11aの分割体17aを圧粉磁性体で構成し、外周側11bの分割体17bを金属磁性体で構成する場合には、前記第1及び第2の具体例の構成を利用した次のようような構成が考えられる。すなわち、分割体17aに用いる磁性体粉末材料に関する前記第1の具体例に係る2通りの選択肢と、分割体17bを構成する金属磁性体に関する前記第2の具体例に係る2通りの選択肢とを組み合わせることにより、4通りの構成が考えられる。なお、このように4通りの組み合わせが可能なのは、一般に圧粉磁性体よりも金属磁性体の方が透磁率が高いためである。
以上のように、本実施形態によれば、コア11の内周側11aに偏りやすい磁束を外周側11bに分散させてコア11の径方向について磁束密度が均一化されるため、コア断面全体の平均磁束密度の向上、すなわちコア11断面の利用効率の向上が図れ、これによってコア体積の削減及びリアクトルの小型化が図れる。
また、圧粉磁性体を用いてコア11の分割体17a,17bの一方又は両方を作製する構成の場合は、圧粉磁性体は加工性に優れているため、コア11の製造コストを削減できる。
また、分割体17a,17bを圧着させることもできるが、接着剤で互いに接着する構成が取れるため、コア11の組み立てを容易に行うことができる。特に、接着剤としてエポキシ系接着剤を用いた場合には、エポキシ系接着剤は耐熱性、接着強度に優れているため、磁歪、発熱が生じやすいリアクトルの信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るリアクトル用コアの平面図である。 図1のリアクトル用コアを用いたリアクトルの平面図である。 図1のA1−A1線に沿った断面図である。 図1のリアクトル用コアにおけるコアの径方向に対する磁束密度の分布状態を示すグラフである。 従来のリアクトル用コアを用いたリアクトルの平面図である。 一般的なコアのB−H特性を示すグラフである。 図5のリアクトル用コアにおけるコアの径方向に対する磁束密度の分布状態を示すグラフである。
符号の説明
11 リアクトル用コア
13 コイル
15 ギャップ部材
17a,17b 分割体

Claims (6)

  1. 略トロイダル形のリアクトル用コアにおいて、
    内周側の透磁率よりも外周側の透磁率が高いことを特徴とするリアクトル用コア。
  2. 請求項1に記載のリアクトル用コアにおいて、
    透磁率の異なる複数の金属磁性体を用いて構成されていることを特徴とするリアクトル用コア。
  3. 請求項1に記載のリアクトル用コアにおいて、
    透磁率の異なる複数の圧粉磁性体を用いて構成されていることを特徴とするリアクトル用コア。
  4. 請求項1に記載のリアクトル用コアにおいて、
    透磁率の異なる複数の酸化物磁性体を用いて構成されていることを特徴とするリアクトル用コア。
  5. 請求項1に記載のリアクトル用コアにおいて、
    金属磁性体、圧粉磁性体及び酸化物磁性体のうちの2種類以上の磁性体を用いて構成されていることを特徴とするリアクトル用コア。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載のリアクトル用コアにおいて、
    前記リアクトル用コアを構成する前記磁性体が接着剤で互いに接着されていることを特徴とするリアクトル用コア。
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JP2008041877A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
JP2008053579A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 車載用リアクトル
JP2015122456A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 アイシン精機株式会社 リアクトル

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