JP2006147186A - 基板用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 インサート成形によりハウジングと端子金具を一体化させる基板用コネクタにおいて、端子金具の基板接続部に対するアライメントの組み付け作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】 複数の端子金具13を中子11に保持させるとともにアライメントプレート21で整列させた状態で金型40にセットし、インサート成形する。端子金具13に対するアライメントプレート21の組み付けを、インサート成形の前、即ち射出圧によって端子金具13の基板接続部16のアライメントに狂いが生じる前に行うようになっているので、インサート成形後にアライメントプレートを組み付けるようにしたものに比べると、アライメントプレートの組み付け作業が容易である。
【選択図】 図9
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、インサート成形によりハウジングと端子金具を一体化させる基板用コネクタにおいて、端子金具の基板接続部に対するアライメントの組み付け作業を容易に行えるようにすることを目的とする。
端子金具に対するアライメントプレートの組み付けを、インサート成形の前、即ち射出圧によって端子金具の基板接続部のアライメントに狂いが生じる前に行うようになっているので、インサート成形後にアライメントプレートを組み付けるようにしたものに比べると、アライメントプレートの組み付け作業が容易である。
収容空間内に基板接続部を収容し、収容空間から隔絶された成形空間において二次成形部が成形されるようにしたので、基板接続部に射出圧が作用することがない。
アライメントプレートと中子が、互いに当接することで相互に位置決めされているので、アライメントプレートによって位置決めされている基板接続部が、中子に対して位置ずれすることがない。
二次成形部が中子とアライメントプレートの双方に接触していることにより、二次成形部と中子とアライメントプレートの3部品が相互に位置決めされた状態に固定される。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図13を参照して説明する。本実施形態の基板用コネクタAは、合成樹脂製のハウジング10に複数の端子金具13を保持させるとともに、複数の端子金具13の基板接続部16をアライメントプレート21により整列させた状態に保持したものであって、基板接続部16が回路基板PのスルーホールHに貫通させて半田付けにより固着されるようになっている。
中子11は、絶縁材料からなる複数の構成体12を組み付けて構成されている。中子11は、重ね合わされる構成体12の間に複数の端子金具13を挟み込むことにより、複数の端子金具13を所定の配置で整列させた状態で保持している。端子金具13は、略正方形断面の細長い金属棒材を略L字形に屈曲させたものであり、屈曲部14から前端に至る水平な部分が、外部ハーネス(図示せず)のハーネス側端子に接続される端子接続部15となっており、屈曲部14から下端に至る部分が基板接続部16となっている。中子11に保持された複数の端子金具13は、端子接続部15同士が左右方向に細長い方形領域内において上下3列に分かれて並列配置されているとともに、基板接続部16同士が同じく左右方向に細長い方形領域内において前後3列に分かれて並列配置されている。また、端子金具13は、その屈曲部14と、端子接続部15における少なくとも屈曲部14側の領域と、基板接続部16における屈曲部14側の端部とを中子11内に埋設させた形態で保持されている。つまり、中子11の下面からは複数の基板接続部16が前後3列に分かれて左右方向に並列した状態で下向きに突出されている。また、中子11の下面には、基板接続部16の配置領域を包囲する左右方向に長い方形枠状の受け面17が形成されている。尚、受け面17の一部は、段差状に低くなっている。
まず、図1及び図7に示すように、構成体12を複数の端子金具13とともに組み付けて中子11を構成し、次いで、中子11に対し、その受け面17にフランジ部24を当接させるようにしてアライメントプレート21を組み付ける(図2及び図8を参照)。これにより、端子金具13と中子11とアライメントプレート21によって一次構成物30が組み上げられる。一次構成物30においては、下向きの受け面17とフランジ部24の上面とが基板接続部16の配置領域を包囲するように当接し、アライメントプレート21と中子11とにより外部から隔絶された形態の隔絶空間31が構成されている。この隔絶空間31内には、基板接続部16における略上半分領域が収容され、位置決め孔25を貫通した基板接続部16の下端部がアライメントプレート21のプレート本体22から下方へ所定の配置に位置決めされた状態で突出する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では基板接続部と二次成形部が直接接触しないようにしたが、本発明によれば、基板接続部と二次成形部が接触してもよい。
(2)上記実施形態では金型がアライメントプレートには当接するが中子には当接しない形態としたが、本発明によれば、金型が中子には当接するがアライメントプレートには当接しない形態としてもよく、金型が中子とアライメントプレートの両方に当接する形態としてもよい。
(3)上記実施形態ではアライメントプレートと中子が直接当接するようにしたが、本発明によれば、アライメントプレートと中子が直接当接しない形態としてもよい。
(4)上記実施形態ではアライメントプレートと二次成形部が直接接触するようにしたが、本発明によれば、アライメントプレートと二次成形部が直接当接しない形態としてもよい。
(5)上記実施形態ではスルーホールに差し込んだ基板接続部を半田付けにより回路基板に固着するようにしたが、本発明は、基板接続部の先端部を弾性撓み可能とし、その基板接続部の弾性復元力によって回路基板に固着する場合にも適用できる。
H…スルーホール
P…回路基板
10…ハウジング
11…中子
13…端子金具
16…基板接続部
18…二次成形部
21…アライメントプレート
40…金型
43…収容空間
44…成形空間
Claims (4)
- 合成樹脂製のハウジングに複数の端子金具を保持させるとともに、前記複数の端子金具の基板接続部をアライメントプレートにより整列させた状態に保持し、前記基板接続部を回路基板のスルーホールに挿入するようにした基板用コネクタにおいて、
前記複数の端子金具を保持している状態の中子を金型にセットするとともに、複数の前記基板接続部を前記アライメントプレートによって整列した状態でインサート成形することで、インサート成形において形成された二次成形部と前記中子とが一体化された形態の前記ハウジングが成形されていることを特徴とする基板用コネクタ。 - 前記中子又は前記アライメントプレートに対し、前記中子からの前記複数の基板接続部の突出領域を包囲するように前記金型を当接させることにより、二次成形用の成形空間から隔絶された収容空間を構成し、前記収容空間内に前記基板接続部を収容した状態でインサート成形が行われていることを特徴とする請求項1記載の基板用コネクタ。
- 前記アライメントプレートと前記中子が、互いに当接することで相互に位置決めされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基板用コネクタ。
- 前記二次成形部が、前記中子と前記アライメントプレートの双方に接触していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板用コネクタ。
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