JP2006146177A - 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリゴンミラーを2つ用いる光走査装置において、装置の簡素化と振動の低減との両立を図る。
【解決手段】光走査装置1は、ポリゴンミラー113を含む第1の光学系11と、ポリゴンミラー213を含む第2の光学系21とを備えている。第1の光学系11に設けられたポリゴンミラー113と第2の光学系21に設けられたポリゴンミラー213とは、互いに反対方向に回転するように構成されている。また、光走査装置1は、ポリゴンミラー113、213によって走査されるレーザビームを検出する1つのBDセンサ120を備え、BDセンサ120とポリゴンミラー113、213のそれぞれとの間には、互いに開口の幅が異なるスリットが配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザビームプリンタ、レーザファクシミリ、デジタル複写機などに利用される光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、この種の光走査装置としては、光源としての2つの半導体レーザからのレーザビームを、1つのポリゴンミラー(回転多面鏡)によってそれぞれ偏向して、2つの異なる感光体ドラムを走査する光学系を2つ組み合わせることにより、4つの異なる感光体ドラムを同時に走査するようにした装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような構成の光走査装置においては、それぞれのレーザビームに対して、その露光開始タイミングを決定するための光検出器が4つ必要となるが、コストを低減するために、ポリゴンミラーごとに1つの光検出器のみを設置して、部品点数を削減するようにした構成も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示された光走査装置は、第1のレーザビームの走査路上に配置され、レーザビームが入力されると、ビームを検出したことを示す信号を出力するレーザビーム検出手段と、前記レーザビーム検出手段からの信号を入力して、前記第1のレーザビームの画像書き出しタイミングを決定する際の基準となる水平同期信号を発生させる水平同期信号発生手段と、前記第1のレーザビームの前記水平同期信号を入力して所定時間遅延させることにより、第2のレーザビームの画像書き出しタイミングを決定する信号を生成する第2のレーザビーム用タイミング信号生成手段とを備えている。
特開昭58−95361号公報 特開2003−200609号公報
上記のような構成の光走査装置は、折り返しミラー等の部品を少なくすることができ、また、配置(すなわち、設計)の自由度が比較的高くなる等の利点を有している。
しかし、上記のような構成の光走査装置には、光偏向器としてのポリゴンミラーを2つ用いるために、その回転駆動手段としてのポリゴンモータも2つ必要となり、ポリゴンモータが1つの光走査装置と比較して、振動が大きくなるという問題がある。
そこで、ポリゴンミラーを2つ用いる光走査装置において、振動を低減するための新たな技術が待ち望まれている。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、ポリゴンミラー(光偏向器)を2つ用いる光走査装置であって、装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることのできる光走査装置を提供することを目的とする。また、本発明は、ポリゴンミラー(光偏向器)を2つ用いる光走査装置を備えた画像形成装置であって、コストを低減しながら振動の抑制を図ることのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る光走査装置の構成は、2つの光源と、前記2つの光源からの光ビームを、それぞれ異なる偏向面で走査する1つの光偏向器と、前記光偏向器と前記2つの光源のそれぞれとの間に配置され、前記2つの光源からの光ビームを、前記光偏向器の前記偏向面にそれぞれ導くと共に、前記偏向面上に線像を形成する2つの第1結像光学系と、前記光偏向器と2つの被走査面のそれぞれとの間に配置され、前記光偏向器からの光ビームを、前記2つの被走査面にそれぞれ導いて、前記2つの被走査面上に像を形成する2つの第2結像光学系とをそれぞれ含む第1及び第2の光学系を備え、前記4つの被走査面を同時に走査露光する光走査装置であって、前記第1の光学系に設けられた前記光偏向器と前記第2の光学系に設けられた前記光偏向器とが互いに反対方向に回転するようにしたことを特徴とする。
この光走査装置の構成によれば、2つの光偏向器(ポリゴンミラー)が互いに反対方向に回転するようにしたことにより、2つのポリゴンミラーを回転駆動する2つのモータの起動時及び動作時の回転トルクが互いに相殺されるので、従来のように2つのポリゴンミラーが同一方向に回転する場合と比較して、振動が小さくなる。従って、この光走査装置の構成によれば、装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることが可能となる。
また、前記本発明の光走査装置の構成においては、前記光偏向器によって走査される光ビームを検出する光検出器を1つ備え、前記光検出器は、前記第1の光学系で走査される光ビームと前記第2の光学系で走査される光ビームの両方を検出するのが好ましい。この好ましい例によれば、部品点数の削減によるさらなる装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることが可能となる。
この場合には、前記光検出器と前記第1及び第2の光学系の前記光偏向器のそれぞれとの間に配置された第1及び第2のスリットを備え、前記第1のスリットと前記第2のスリットとは、互いに開口の幅が異なっているのが好ましい。また、前記光検出器と前記第1及び第2の光学系の前記光偏向器のそれぞれとの間に配置された第1及び第2のスリットを備え、前記第1のスリットと前記第2のスリットとは、互いに開口の数が異なっているのが好ましい。これらの好ましい例によれば、光検出器が1つであっても、第1の光学系からの光ビームと第2の光学系からの光ビームとを確実に認識することができる。
また、この場合には、前記第1及び第2の光学系は、前記光検出器を通る面に対して鏡面対称となるように配置されているのが好ましい。この好ましい例によれば、さらなる振動の低減が見込まれる。
また、この場合には、前記光検出器が、走査される各光ビームを、開口の幅、開口の数、開口の間隔の組合せが互いに異なるスリットを有する複数の遮光面のそれぞれを通して受光するのが好ましい。この好ましい例によれば、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される複数の走査光を、共に同一の光検出器に入射させる構成であっても、光検出器の出力信号のタイミング波形を解析することにより、それらの走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することが可能となる。
また、この場合には、走査される各光ビームは、少なくとも前記光検出器がその光ビームを検出する際に、互いに異なる周波数の信号で変調されたものであるのが好ましい。この好ましい例によれば、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される複数の走査光を、共に同一の光検出器に入射させる構成であっても、それらの走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することが可能となる。
また、本発明に係る画像形成装置の構成は、前記本発明の光走査装置と、異なる複数の色に対応し、外周面が前記被走査面をなし、前記光走査装置の光ビームの走査方向に延びる略円筒状の回転可能な複数の感光体と、前記複数の感光体の外周面にそれぞれ異なる色のトナーを供給して付着させる複数の現像器と、前記複数の感光体の外周面にそれぞれ形成された各色のトナー像が順次重ね合わされながら転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上に転写された前記トナー像を記録材に再転写する転写手段とを備えたことを特徴とする。
この画像形成装置の構成によれば、前記本発明の光走査装置を備えていることにより、コストを低減しながら振動の抑制を図ることのできる画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、ポリゴンミラー(光偏向器)を2つ用いる光走査装置において、装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることが可能となる。
以下、実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態における光走査装置について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は本実施の形態における光走査装置の要部を示す斜視図、図2は本実施の形態における光走査装置を示す平面図、図3は本実施の形態における光走査装置を示す正面図、図4は本実施の形態における光走査装置の第1結像光学系を示す斜視図、図5は本実施の形態における光走査装置に用いられるスリット板を示す斜視図である。
図1〜図4に示すように、本実施の形態の光走査装置1は、第1の光学系である光学系11と第2の光学系である光学系21とが1つの筐体2内に収納されて構成されている。
光学系11は、2つの光源ブロック101、102と、光源ブロック101、102からの光ビームを、それぞれ異なる偏向面(反射面)で走査する光偏向器としてのポリゴンミラー113と、2つのfθレンズ111、112とを備えている。
光源ブロック101、102は、それぞれ、光源としての半導体レーザ103、104と、半導体レーザ103、104を駆動する半導体レーザ回路が設けられたレーザ駆動基板105、106と、コリメータレンズ107、108と、平凸シリンドリカルレンズ109、110とを備えている。
コリメータレンズ107、108と平凸シリンドリカルレンズ109、110は、それぞれ、半導体レーザ103、104からのレーザビーム(光ビーム)を、ポリゴンミラー113の偏向面に導くと共に、当該偏向面上に線像を形成する第1結像光学系を構成している。
ポリゴンミラー113は、複数の偏向面を有する回転多面鏡であり、図示しないモータ(以下「ポリゴンモータ」という)によって回転駆動される。そして、ポリゴンミラー113が回転することにより、ポリゴンミラー113の偏向面によって反射されたレーザビームが走査される。
ポリゴンミラー113によって走査されたレーザビームは、ポリゴンミラー113とfθレンズ111、112のそれぞれとの間に配置された折り返しミラー114、115によって偏向されて、fθレンズ111、112に導かれる。
fθレンズ111、112は、ポリゴンミラー113からのレーザビームを、それぞれ、被走査面としての感光体ドラム116、117の外周面に導くと共に、当該被走査面上に等速度で均一なスポットを結像する第2結像光学系を構成している。尚、fθレンズ111、112は、合成樹脂を用いて、レーザビームの走査方向に沿って長尺に形成されている。また、感光体ドラム116、117は、レーザビームの走査方向に延びる円筒状に形成されている。
光学系21は、以上説明した光学系11の構成と全く同じであるため、ここでは、光学系21についての詳細な説明は省略する。図1〜図4中、201、202は光源ブロック、213はポリゴンミラー、211、212はfθレンズ、203、204は半導体レーザ、205、206はレーザ駆動基板、207、208はコリメータレンズ、209、210は平凸シリンドリカルレンズ、214、215は折り返しミラー、216、217は感光体ドラムをそれぞれ示している。
ポリゴンミラー113とポリゴンミラー213とは、互いに反対方向に回転駆動されるように構成されている。すなわち、ポリゴンミラー113は、図2(平面図)に示す矢印Aの方向(半時計回り)に回転し、ポリゴンミラー213は、図2に示す矢印Bの方向(時計回り)に回転する。
図1、図2において、120は光検出器としての同期センサ(以下、便宜上「BDセンサ」と記す)を示しており、当該BDセンサ120は、fθレンズ112側における走査方向の開始側に配置されている。そして、ポリゴンミラー113によってBDセンサ120の方向へ偏向されたレーザビームは、BDセンサレンズ123によってBDセンサ120上に結像される。また、125はスリット板を示しており、当該スリット板125には、BDセンサ120の方向へ向かうレーザビームを、走査方向の一定区間だけ通過させるスリット121が設けられている(図5参照)。
BDセンサ120は、光学系21に対しても同様に、fθレンズ212側における走査方向の開始側に配置されている。そして、ポリゴンミラー213によってBDセンサ120の方向へ偏向されたレーザビームは、BDセンサレンズ223によってBDセンサ120上に結像される。また、スリット板125には、ポリゴンミラー213からBDセンサ120の方向へ向かうレーザビームを、走査方向の一定区間だけ通過させるスリット221が設けられている(図5参照)。
すなわち、光学系11と光学系21とは、ポリゴンミラー113、213の回転方向も含め、BDセンサ120の中心を通る鉛直面に対して鏡面対称となるように配置されている。
唯一鏡面対称でないのは、スリット板125に設けられた、スリット121とスリット221の開口の幅だけである。図5に示すように、スリット121の開口の幅をd1、スリット221の開口の幅をd2としたとき、d1<d2の関係が満たされている。
次に、以上のように構成された光走査装置1の動作について、図1〜図6を参照しながら説明する。図6は本実施の形態の光走査装置の同期信号のタイミングチャートである。
まず、図示しない画像形成装置本体からの信号により、光学系11及び光学系21のポリゴンモータが同時に駆動され、ポリゴンミラー113は図2の矢印Aの方向に、ポリゴンミラー213は図2の矢印Bの方向に回転する。
次に、画像形成装置本体からの信号に従って、光学系11のBDセンサ120側のレーザ駆動基板106上の半導体レーザ回路が半導体レーザ104を駆動し、半導体レーザ104がレーザビームを射出する。半導体レーザ104から射出されたレーザビームは、コリメータレンズ108によって略平行光に変換され、さらに、平凸シリンドリカルレンズ110により、ポリゴンミラー113による偏向方向(主走査方向)に対して垂直な方向(副走査方向)にのみ収束光となるように変換されて、ポリゴンミラー113の偏向面に入射する。このように、コリメータレンズ108と平凸シリンドリカルレンズ110とからなる第1結像光学系は、レーザビームを、副走査方向に関してのみポリゴンミラー113の偏向面上で結像するように構成されているので、レーザビームは、ポリゴンミラー113の偏向面上では線像となっている。
ポリゴンミラー113によって偏向されたレーザビームは、走査開始側であるBDセンサレンズ123とfθレンズ112へ順次入射し、BDセンサ120上及び感光体ドラム117の被走査面上にスポット光として結像されると共に走査される。
BDセンサ120の方向へ偏向されたレーザビームは、スリット板125のスリット121を通過する間だけBDセンサ120に到達するので、図6Aに示すように、BDセンサ120からは、スリット121の開口の幅d1に対応する幅の同期信号131が出力される。ポリゴンミラー113は、連続して回転しながら各偏向面でレーザビームを偏向するので、同期信号131は連続して出力される。尚、図6Aには、2つの同期信号131のみが描かれているが、この後も同様に等間隔で同期信号131が出力される。同期信号131は、画像形成装置本体へ出力され、当該画像形成装置本体は、半導体レーザ104の同期制御を開始する。すなわち、画像形成装置本体は、一般的に用いられる、自動パワー制御(Automatic Power Control:APC)、及び感光体ドラム117の被走査面上を走査する期間の消灯(オフ)制御を開始する。
次に、画像形成装置本体からの信号に従って、光学系21のBDセンサ120側のレーザ駆動基板206上の半導体レーザ回路が半導体レーザ204を駆動し、半導体レーザ204がレーザビームを射出する。その後の動作は、光学系11の場合と同様であるため、説明は省略する。
BDセンサ120の方向へ偏向されたレーザビームは、スリット板125のスリット221を通過する間だけBDセンサ120に到達するので、図6Bに示すように、BDセンサ120からは、スリット121の開口の幅d1に対応する幅の同期信号131とスリット221の開口の幅d2に対応する幅の同期信号231とが出力される。
このように、同期信号131と同期信号231は、信号の幅が異なるため、画像形成装置本体は、その信号の幅の違いを認識することにより、どちらの光学系(光学系11又は光学系21)からの信号であるかを判別することができる。従って、1つのBDセンサ120からの信号により、2つの半導体レーザ104、204を制御することが可能となる。
同期信号131と同期信号231とが重なっているか、あるいは非常に近接していて、どちらの光学系からの信号であるかを判別することができない場合には、ポリゴンミラー113、213を回転駆動するいずれかのポリゴンモータの位相をずらしたり、速度を変えたりすること等により、2つの同期信号131、231が十分判別可能な状態にすることができる。
半導体レーザ103については、以下のように制御すればよい。すなわち、ポリゴンミラー113の或る偏向面が半導体レーザ104からのレーザビームを偏向し、その同一偏向面が半導体レーザ103からのレーザビームを偏向するときの、半導体レーザ104からのレーザビームの走査開始点から半導体レーザ103からのレーザビームの走査開始点までポリゴンミラー113が回転する時間だけ遅延したタイミングで、半導体レーザ103を制御すればよい。この時間は、ポリゴンミラー113の回転数、偏向面の数、レーザビームの入射角等によって個別に決まる時間である。
半導体レーザ203の制御についても同様である。すなわち、ポリゴンミラー213の或る偏向面が半導体レーザ204からのレーザビームを偏向し、その同一偏向面が半導体レーザ203からのレーザビームを偏向するときの、半導体レーザ204からのレーザビームの走査開始点から半導体レーザ203からのレーザビームの走査開始点までポリゴンミラー213が回転する時間だけ遅延したタイミングで、半導体レーザ203を制御すればよい。
以上のように、本実施の形態の光走査装置1の構成によれば、光学系11に設けられたポリゴンミラー113と光学系21に設けられたポリゴンミラー213とが互いに反対方向に回転するようにしたことにより、2つのポリゴンミラー113、213を回転駆動する2つのポリゴンモータの起動時及び動作時の回転トルクが互いに相殺されるので、従来のように2つのポリゴンミラーが同一方向に回転する場合と比較して、振動が小さくなる。従って、本実施の形態の光走査装置1の構成によれば、装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることが可能となる。また、BDセンサ120を、光学系11と光学系21とで共有することにより、部品点数の削減によるさらなる装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることが可能となる。
尚、本実施の形態においては、互いに開口の幅が異なる、光学系11に対応するスリット121と光学系21に対応するスリット221とを有するスリット板125を用いているが、スリット板は必ずしもかかる構成のものに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、光学系11に対応するスリット122と光学系21に対応するスリット222a、222bとを有するスリット板126を用いることもできる。すなわち、スリット板126においては、光学系11に対応するスリットと光学系21に対応するスリットとで、互いに開口の数が異なっている。ここで、スリット122の開口の幅とスリット222a、222bの開口の幅は同じである。このような構成のスリット板126を用いた場合、BDセンサ120からの出力信号は図8のようになる。すなわち、例えば、半導体レーザ104から射出され、BDセンサ120の方向へ偏向されたレーザビームは、スリット板126のスリット122を通過する間だけBDセンサ120に到達するので、図8Aに示すように、BDセンサ120からは、スリット122の開口の数(1個)に対応する数の同期信号132が出力される。また、例えば、半導体レーザ204から射出され、BDセンサ120の方向へ偏向されたレーザビームは、スリット板126のスリット222a、222bを通過する間だけBDセンサ120に到達するので、図8Bに示すように、BDセンサ120からは、スリット122の開口の数(1個)に対応する数の同期信号132とスリット222a、222bの開口の数(2個)に対応する数の同期信号232とが出力される。
このように、同期信号132と同期信号232は、信号の数が異なるため、画像形成装置本体は、その信号の数の違いを認識することにより、どちらの光学系(光学系11又は光学系21)からの信号であるかを判別することができる。
以下、本発明の特有の構成である、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光を、共に同一のBDセンサに入射させる構成において、この構成に起因する潜在的な課題である、それら2つの走査光を区別することができず、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することができないという課題を解決するための手段について説明する。より具体的には、後述する光走査ユニットにおいて、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光を、1つのBDセンサで受光して、それぞれの走査光における画像形成のための同期タイミング信号を個別に生成し、出力する同期信号生成部(以下、便宜上「BD同期信号生成部」と記す)について説明する。
[第2の実施の形態]
本実施の形態の光走査ユニットは、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光(第1の走査光及び第2の走査光)を射出する光源と、走査される光の走査線上に配置され、それらの走査光を受光する1つのBDセンサと、そのBDセンサの前面に配置され、第1の走査光に対する第1の遮光面、及び、第2の走査光に対する第2の遮光面を有する遮光板とを備えている。
図9Aに、本実施の形態の光走査ユニットに用いられる第1の遮光面、並びに、第1の走査光の走査方向における第1の遮光面のスリットの開口の幅とスリットを通過した第1の走査光を受光するBDセンサの出力信号タイミングとの関係を示す。また、図9Bに、本実施の形態の光走査ユニットに用いられる第2の遮光面、並びに、第2の走査光の走査方向における第2の遮光面のスリットの開口の幅及び開口の間隔とスリットを通過した第2の走査光を受光するBDセンサの出力信号タイミングとの関係を示す。尚、図9A、B中、5−1、5−2は各遮光面に対する各走査光の軌跡を示している。
図9A、Bに示すように、第1の走査光に対する第1の遮光面4は、当該部分のみ光を通過させることのできるスリット1を有し、第2の走査光に対する第2の遮光面5は、当該部分のみ光を通過させることのできるスリット2、3を有している。第1の遮光面4と第2の遮光面5とは、それぞれが有するスリットの開口の幅及び開口の間隔において異なっている。すなわち、第1の遮光面4は、BDセンサ6(図12参照)の出力信号タイミングにおける時間がW3となる幅のスリット1のみを有しているのに対し、第2の遮光面5は、同タイミングにおける時間がW2となる幅のスリット2と同タイミングにおける時間がW1となる幅のスリット3とを、同タイミングにおける時間がW4となる間隔を置いて有している。ここで、BDセンサ6は、受光について指向性を有しており、走査光の走査方向における遮光板の外側からの走査光を受光することはない。
本実施の形態において、第1及び第2の遮光面4、5のスリット1〜3の幅及び間隔は、W1、W2、W3及びW4が次の関係を有するものとなっている。
W1<W2<W3<W4
W1≦W2−W1
W1≦W3−W2
W1≦W4−W3
さらに、W1、W2、W3及びW4のそれぞれの大小の差分は、走査光の走査速度が最高(ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータの回転速度が最高)となる定格においても、後述するタイミング検出における量子化に対して安定してそれぞれの大小を識別できる程度(具体的には、量子化刻み、すなわち、タイミング検出のための回路クロックの1周期)を超えるものとされている。
図10及び図11に、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光(第1の走査光及び第2の走査光)のうち、第1の走査光が第1の遮光面4を通過し、第2の走査光が第2の遮光面5を通過して、共に同一のBDセンサ6に入射される場合の、その出力信号タイミング(図10及び図11において「BD」と記す)の代表的な例と、そのときの、それぞれの走査光の走査における画像形成のための同期タイミングとして本光走査ユニットが出力する信号のタイミングとを示す。
ここで、第1の遮光面4を通過する第1の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングを「BD1」、第2の遮光面5を通過する第2の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングを「BD2」と記す。そして、図10においては、BD1とBD2とが近接しているときの例についてのみ示している。また、BDセンサ6の出力信号の各タイミング図(BD図)において、第1番目の立ち上がり時刻を「t1」、第1番目の立ち下がり時刻を「t2」、続く第2番目の立ち上がり時刻を「t3」、第2番目の立ち下がり時刻を「t4」、続く第3番目の立ち上がり時刻を「t5」、第3番目の立ち下がり時刻を「t6」と記す。また、図中の▼印で示される時点は、後述するように、この時点でBD1及びBD2のタイミングが確定できることを表している。
図10の(a)及び(b)は、それぞれ、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過した後に、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過することを示している。このとき、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)から、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の前縁に対応し、第2番目の立ち下がり(時刻t4)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット2の後縁に対応していると判断することができる。そして、図10の(a)及び(b)は、それぞれ、本光走査ユニットが、時刻t1を基準として時間T11後にBD1を示す信号を、また、時刻t4を基準として時間T22後にBD2を示す信号を生成することを示している。
また、図10の(c)〜(f)は、それぞれ、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過した時刻と、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過した時刻とが一部重なっていることを示している。これらの場合には、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)から、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の前縁に対応し、第2番目の立ち上がり(時刻t3)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット3の前縁に対応していると判断することができる。そして、図10の(c)〜(f)は、それぞれ、本光走査ユニットが、時刻t1を基準として時間T11後にBD1を示す信号を、また、時刻t3を基準として時間T23後にBD2を示す信号を生成することを示している。
また、図10の(g)及び(h)も、それぞれ、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過した時刻と、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過した時刻とが一部重なっていることを示しているが、これらの場合には、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)における、第1番目の立ち上がり(時刻t1)から第1番目の立ち下がり(時刻t2)までの時間(W2を超える)と、第1番目の立ち下がり(時刻t2)から第2番目の立ち上がり(時刻t3)までの時間(W3に等しいか近い)とにより、第1番目の立ち下がり(時刻t2)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の後縁に対応し、第2番目の立ち上がり(時刻t3)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット3の前縁に対応していると判断することができる。そして、図10の(g)及び(h)は、それぞれ、本光走査ユニットが、時刻t2を基準として時間T12後にBD1を示す信号を、また、時刻t3を基準として時間T23後にBD2を示す信号を生成することを示している。
続いて、図11の(a)及び(b)も、それぞれ、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過した時刻と、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過した時刻とが一部重なっていることを示しているが、これらの場合には、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)から、第1番目の立ち下がり(時刻t2)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の後縁に対応し、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット2の前縁に対応していると判断することができる。そして、図11の(a)及び(b)は、それぞれ、本光走査ユニットが、時刻t2を基準として時間T12後にBD1を示す信号を、また、時刻t1を基準として時間T21後にBD2を示す信号を生成することを示している。
また、図11の(c)は、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過した後に、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過することを示している。このとき、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)に示すように、第1番目の立ち上がり(時刻t1)から第1番目の立ち下がり(時刻t2)までの時間がW2にほぼ等しく、かつ、第1番目の立ち下がり(時刻t2)から第2番目の立ち上がり(時刻t3)までの時間が、W4とW3との差の半分よりも短くなっている。そこで、この場合には、第2番目の立ち下がり(時刻t4)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の後縁に対応し、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット2の前縁に対応していると判断することができる。そして、図11の(c)は、本光走査ユニットが、時刻t4を基準として時間T12後にBD1を示す信号を、また、時刻t1を基準として時間T21後にBD2を示す信号を生成することを示している。
また、図11の(d)も、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過した後に、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過することを示しているが、この場合には、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)に示すように、第1番目の立ち上がり(時刻t1)から第1番目の立ち下がり(時刻t2)までの時間がW2にほぼ等しく、かつ、第1番目の立ち下がり(時刻t2)から第2番目の立ち上がり(時刻t3)までの時間が、W4とW3との差の半分よりも長くなっている。そこで、この場合には、第2番目の立ち上がり(時刻t3)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の前縁に対応し、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット2の前縁に対応していると判断することができる。そして、図11の(d)は、本光走査ユニットが、時刻t3を基準として時間T11後にBD1を示す信号を、また、時刻t1を基準として時間T21後にBD2を示す信号を生成することを示している。
また、図11の(e)及び(f)も、図11の(d)の場合と同様である。
また、図11の(g)も、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット2を通過した後に、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過することを示しているが、この場合には、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)に示すように、第1番目の立ち上がり(時刻t1)から第1番目の立ち下がり(時刻t2)までの時間がW2にほぼ等しく、かつ、第1番目の立ち下がり(時刻t2)から第2番目の立ち上がり(時刻t3)までの時間がW3を超えている。そこで、この場合には、第2番目の立ち下がり(時刻t4)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の後縁に対応し、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット2の前縁に対応していると判断することができる。そして、図11の(g)は、本光走査ユニットが、時刻t4を基準として時間T12後にBD1を示す信号を、また、時刻t1を基準として時間T21後にBD2を示す信号を生成することを示している。
また、図11の(h)は、BD1に係る走査光(第1の走査光)が第1の遮光面4のスリット1を通過した時刻と、BD2に係る走査光(第2の走査光)が第2の遮光面5のスリット3を通過した時刻とが一部重なっていることを示しているが、この場合には、BDセンサ6の出力信号のタイミング図(BD図)に示すように、第1番目の立ち下がり(時刻t2)から第2番目の立ち上がり(時刻t3)までの時間がW4にほぼ等しく、かつ、第2番目の立ち上がり(時刻t3)から第2番目の立ち下がり(時刻t4)までの時間がW1を超えている。そこで、この場合には、第2番目の立ち下がり(時刻t4)が、BD1に係る走査光(第1の走査光)が通過する第1の遮光面4のスリット1の後縁に対応し、第1番目の立ち上がり(時刻t1)が、BD2に係る走査光(第2の走査光)が通過する第2の遮光面5のスリット2の前縁に対応していると判断することができる。そして、図11の(h)は、本光走査ユニットが、時刻t4を基準として時間T12後にBD1を示す信号を、また、時刻t1を基準として時間T21後にBD2を示す信号を生成することを示している。
図12及び図13に、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光(第1の走査光及び第2の走査光)のうち、第1の走査光が第1の遮光面4を通過し、第2の走査光が第2の遮光面5を通過して、共に同一のBDセンサ6に入射される場合の、そのBDセンサ6の出力信号から、第1の遮光面4を通過する第1の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングBD1、及び、第2の遮光面5を通過する第2の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングBD2を生成する同期信号生成回路(以下、便宜上「BD同期信号生成回路」と記す)の詳細ブロック図を示す。
まず、図12において、BDセンサ6は、図9における第1の遮光面4又は第2の遮光面5のスリット1、2又は3を通過した走査光を受光し、その受光量に対応する電気量(電圧)を生成するものであり、その出力電圧は、光を受光しないときには低く、光を受光したときには高くなる。
波形整形回路7は、BDセンサ6の出力電圧を、その高低における所定の閾値で2値化して、入力電圧(BDセンサ6の出力電圧)が低いときには低電圧のデジタル信号“L”を、入力電圧が高いときには高電圧のデジタル信号“H”を出力する。従って、これらのデジタル信号は、BDセンサ6の受光状態を示す。
ここで、波形整形回路7は、入力電圧の高低を2値化する閾値について、出力信号が“L”から“H”へ変化するときの値と、出力信号が“H”から“L”へ変化するときの値とが、互いに異なり、前者の値が後者の値に比べてより高い値となる、いわゆるヒステリシス特性を有する。
また、波形整形回路7は、このヒステリシス特性を有することに加え、又は、ヒステリシス特性を有する代わりに、上記したデジタル信号出力における“H”及び“L”の状態の相互の変化において、その持続する時間がW1未満である状態は変化した信号の状態とはみなさないデジタル処理(いわゆる、デジタル信号に対する積分処理)機能を有するものであってもよい。
以上の構成により、BDセンサ6の出力電圧が低電圧から高電圧へ、又は高電圧から低電圧へ変化する際に、すなわち、走査光のスポットが各スリット1、2、3の縁に掛かっている際に生じやすい出力電圧の変化における変動を吸収して、いわゆる「ばたつき」のないデジタル信号を得ることができる。
同期化回路8は、D型フリップ・フロップであり、入力されるデジタル信号を、当該BD同期信号生成回路におけるデジタル回路処理のための動作クロック(Clock)の信号波形における立ち上がりのタイミングでのみ取り込んで出力することにより、動作クロック(Clock)に同期化させている。そして、当該BD同期信号生成回路において、同期化回路8以降の処理回路は、基本的にすべて、この動作クロック(Clock)に同期して動作するようにされている(図12及び図13において、動作クロック(Clock)の接続については図示を省略している)。
ここで、当該BD同期信号生成回路における動作クロック(Clock)は、そのクロック周期が、デジタル画像形成における画素の電気的制御分解能に相当する時間に設定されている。すなわち、一般に、画像形成のための同期タイミングは、デジタル画像のラスタ同期を与えるものであり、その同期タイミングのラスタごとのずれは、デジタル画像を構成するラスタ間のずれとなって現れる。そのため、同期タイミングのラスタごとのずれは、少なくとも、デジタル画像である形成画像の解像度(光走査の方向における解像度)に相当する時間よりも短くする必要がある。そして、本実施の形態においては、動作クロック(Clock)の周期が、形成画像の解像度に相当する時間の16分の1に設定され、形成画像におけるラスタ間のずれは、最大でもその解像度の16分の1となるようにされている。
微分回路9は、D型フリップ・フロップ及び排他的論理和回路からなり、同期化回路8の出力、すなわち、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における、“L”から“H”への状態の変化又は“H”から“L”への状態の変化(そのタイミングが、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における“H”又は“L”のエッジ(端)のタイミングに相当するので、それを「受光エッジ」と呼ぶ)があったときに、それらの状態の変化を捕らえて、その時に幅が動作クロック(Clock)の周期に相当する時間のパルス(状態“H”)となるデジタル信号Egを出力する。
受光時間カウンタ10は、カウントの動作(カウント値を1進める)を常時行い、微分回路9のパルス出力(「受光エッジパルス」と呼ぶ)があるごとにカウント値を0(ゼロ)にクリアするカウンタであり、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における“L”又は“H”の状態の持続時間を、動作クロック(Clock)の周期に相当する時間を単位として計測する。
比較器11は、受光時間カウンタ10の出力値(「受光時間カウント値」と呼ぶ)Pと、後述する第1のROM12及びD型フリップ・フロップ13からなる第1のシーケンサから与えられる、時間についての所定の閾値(「時間閾値」と呼ぶ)Qとを比較して、それらの大小関係を示すデータを出力する。比較器11におけるPとQの大小関係と出力との対応は、下記(表1)に掲げるとおりである。
Figure 2006146177
ここで、時間閾値は、図9Bにおける時間W1を識別するための閾値に相当する時間WT01、図9Bにおける時間W1と時間W2とを区別するための閾値に相当する時間WT12、図9A、Bにおける時間W2と時間W3とを区別するための閾値に相当する時間WT23、図9A、Bにおける時間W3と時間W4とを区別するための閾値に相当する時間WT34、図9Bにおける時間W4を識別するための閾値に相当する時間WT45、図9A、Bにおける時間W3と時間W1もしくはW2とが連続したときの識別のための時間WT56、又はそれ以上の時間であることを識別するための時間WT67である。
本実施の形態において、WT01、WT12、WT23、WT34、WT45、WT56及びWT67は、下記(表2)に掲げる計算式によって得られる値となっている。
Figure 2006146177
第1のROM12及びD型フリップ・フロップ13は、いわゆる回路動作シーケンサとしての第1のシーケンサを構成し、比較器11に対し、その比較器11の出力が“H”(P≧Q、すなわち、受光時間カウント値≧時間閾値を示す出力)になるごとに、時間閾値WT01〜WT67(Q)を、順次(信号S30..32がこの遷移状態を示す)更新して(遷移状態を1つ進めて)与える。そして、このシーケンス動作は、微分回路9から状態“H”のデジタル信号Egが出力されてから再度状態“H”のデジタル信号Egが出力されるまでの間、すなわち、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における、“L”から“H”への状態の変化又は“H”から“L”への状態の変化があるまでの間(受光エッジ間)を一連のシーケンスとして、常時、繰返し行われる。
ここで、D型フリップ・フロップ13は、第1のシーケンサにおいて、入力(第1のROM12へのアドレス入力)に対する処理結果(第1のROM12のデータ内容)を、当該BD同期信号生成回路におけるデジタル回路処理のための動作クロック(Clock)に同期化して出力するためのものである。
また、第1のROM12は、比較器11の出力(便宜的に「P≧Q」と記す)、並びに、Eg、及び、S30..32を、そのメモリ・アドレス情報ビットとする読出し専用メモリである。そして、第1のROM12に書き込まれているデータ、及び、第1のROM12から読み出されるデータは、下記(表3)に掲げるとおりである。
Figure 2006146177
上記(表3)のデータ(出力)欄のS30..32及びQは、便宜上、D型フリップ・フロップ13を通して出力される信号の名称を兼ねている。
また、上記(表3)のアドレス(入力)欄のEg及びP≧Qは、いずれも、当該信号における“H”状態が“1”、“L”状態が“0”で記されている。また、S30..32は、S30、S31及びS32の3つの信号を、3ビット(S30が最下位ビット、S32が最上位ビット)の2進数を示すものとみなしたときの値(この値を「閾値時間コード(符号)」と呼ぶ。閾値時間コードと閾値時間との対応を、下記(表4)に示す)で記されている。尚、上記(表3)において、記号“−”は“0”又は“1”を、記号“x”は任意の値を示している。
また、上記(表3)において、Qは、閾値時間を動作クロック(Clock)の周期数で表した値であり、その情報ビット数は、値が最も大きい時間閾値(WT67)と動作クロック(Clock)との関係によって定められ、少なくとも、次の式によって求められる値を示すことができるビット数である。
WT67 ÷ Clock周期
Figure 2006146177
尚、本実施の形態においては、比較器11及び第1のシーケンサにより、受光時間カウント値と時間閾値WT01〜WT67とを順次比較していく構成としているが、必ずしもかかる構成に限定されるものではない。例えば、比較器を時間閾値の数だけ設け、受光時間カウント値と時間閾値WT01〜WT67のそれぞれとの比較を、互いに並列に行う構成としてもよい。その場合において、時間閾値WT01〜WT67は、それらの値が回路によってそれぞれ固定され、すなわち、該当するデジタル値がそれぞれ回路上で形成され、それぞれの比較器に入力される構成としてもよいが、当該BD同期信号生成回路の外部(例えば、画像形成装置のマイクロプロセッサなど)から与えられる構成としてもよい。時間閾値が外部から与えられる構成とすることにより、例えば、当該画像形成装置の動作モードに応じて走査光の走査速度を変えるなどの使用に対応させることができる。
第2のROM14及びD型フリップ・フロップ15は、いわゆる回路動作シーケンサとしての第2のシーケンサを構成し、微分回路9から状態“H”のデジタル信号Egが出力されるたびに、すなわち、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における、“L”から“H”への状態の変化又は“H”から“L”への状態の変化(受光エッジ)のたびに、その時の信号S30..32の内容(その時の受光時間カウント値≧時間閾値の関係を満たす最大の時間閾値を示す)を取り込んで(内容は順に保持され、信号S10..22がその保持されている内容を示す)、状態を遷移する(信号S1..4がこの遷移状態を示す)。
そして、第2のシーケンサは、微分回路9から状態“H”のデジタル信号Egが出力されたとき、すなわち、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における、“L”から“H”への状態の変化又は“H”から“L”への状態の変化があったとき(受光エッジが検出されたとき)、その時の信号S10..22及び信号S30..32(BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号における、“H”及び“L”の状態の各時間幅についての経緯に相当する)の内容が、BD1及びBD2(画像形成のための同期タイミング)を決定する条件に合っていれば、信号M1及びM0、並びに、信号N1及びN0の内容(画像形成のための同期信号を生成する回路の別を示す)が確定されたことを示す信号Fxを“H”にする。
ここで、信号10..12及び信号20..22(信号S10..22)は、上記のとおり、それぞれ、信号S30..32が取り込まれたものであり、それらの信号を、2進数を示すものとみなしたときの値(閾値時間コード)と閾値時間WT01〜WT67との対応は、いずれも上記(表4)に示すとおりである。
また、第2のROM14は、S1..4、S10..22、及び、S30..32、並びに、Egを、そのメモリ・アドレス情報ビットとする読出し専用メモリである。そして、第2のROM14に書き込まれているデータ、及び、第2のROM14から読み出されるデータは、下記(表5A)〜(表5C)に掲げるとおりである。
Figure 2006146177
Figure 2006146177
Figure 2006146177
上記(表5A)〜(表5C)において、S1..4は、信号S1、S2、S3及びS4におけるそれぞれの“H”状態が“1”、“L”状態が“0”で記されたもの(いわゆる2進数表記であり、本文中では、2進数の末尾にbを付けて記している)であり、記号“s”は任意の状態を示している。
また、上記(表5A)〜(表5C)において、S10..12、S20..22及びS30..32は、それぞれ3つの信号を、3ビット(S10、S20及びS30が最下位ビット、S12、S22及びS32が最上位ビット)の2進数を示すものとみなしたときの値(閾値時間コード(符号)に相当し、閾値時間コードと閾値時間との対応は、上記(表4)に示すとおりである)で記されている。尚、上記(表5A)〜(表5C)において、記号“x”、“y”及び“z”は任意の値を示している。また、“3..”その他の“..”を伴う表記は、例えば3以上の値(整数)であることを表している。
そして、上記(表5A)〜(表5C)のデータ(出力)欄のS10..12及びS20..22における記号“x”、“y”及び“z”は、当該行のアドレス(入力)欄における同一の記号に該当し、その該当する入力値が出力値となる。
また、上記(表5A)〜(表5C)のEg、FM及びFNは、当該信号におけるそれぞれの“H”状態が“1”、“L”状態が“0”で記されている。そして、FMの“1”は、BD1が、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号から検出され、出力できることを示し、FNの“1”は、BD2が、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号から検出され、出力できることを示している。
また、上記(表5A)〜(表5C)において、M0..1及びN0..1は、共に、2つの信号を、2ビット(M0及びN0が最下位ビット、M1及びN1が最上位ビット)の2進数を示すものとみなしたときの値(コード)であり、ニーモニック(記号)M11、M22、M31、M42、N11、N33及びN42は、下記(表6)に示すタイミングを示すコード値である。
Figure 2006146177
上記(表6)において、タイミング要素のトリガー時刻は、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号から検出された、画像形成のための同期タイミングBD1又はBD2を生成する基準となる時刻であり、同欄中の、t1は、その検出の一連の過程における第1番目の受光エッジの検出時刻を、t2は、第2番目の受光エッジの検出時刻を、t3は、第3番目の受光エッジの検出時刻を、t4は、第4番目の受光エッジの検出時刻をそれぞれ示している。そして、これらの記号t1〜t4は、図10及び図11中における記号と一致している。
また、上記(表6)において、タイミング要素の遅延時間は、上記したトリガー時刻から同期タイミングBD1又はBD2までの時間を示し、同欄中の記号T11、T12、T21、T22及びT23は、図10及び図11中における記号と一致している。
また、上記(表6)の同期信号欄のC11などの記号は、図13のブロック図における信号(後述)を示している。
次に、図13において、論理積ゲート16は、上記した同期タイミングにおけるトリガー時刻t1を検出するためのものであり、第2のROM14(図12)における信号S1が“H”(“1”)である遷移状態で、受光エッジを検出して、次段のJK型フリップ・フロップ17の出力を“H”にセットする。
カウンタ18は、上記した同期タイミングにおける遅延時間T11を取るためのものであり、当該カウンタ18には、動作クロック(Clock)の周期を単位とする時間T11(表6)に相当する値の補数が計数値として予めロードされている。そして、カウンタ18は、JK型フリップ・フロップ17の出力が“H”になると、その間、動作クロック(Clock)の周期ごとに計数値を加算し、その計数値が“−1”になると、信号C11を“H”にして、JK型フリップ・フロップ17の出力を“L”にリセットする。これにより、加算の動作が停止される。
ここで、カウンタ18は、上記したように、トリガー時刻t1で計数(加算)を開始し、遅延時間T11後に信号C11を“H”とすることにより、上記した同期タイミングM11を生成する。この場合、信号C11が同期タイミングM11を示す同期信号である。
論理積ゲート16、JK型フリップ・フロップ17及びカウンタ18による構成と同様の構成により、上記(表6)に示されるM22、M31、M42、N11、N33及びN42の各タイミングが生成され、それらの各タイミングを示す同期信号C12、C13、C14、C21、C23及びC24が得られる。
ラッチ19は、信号FMが“H”状態(BD1が、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号から検出され、出力できることを示す)の時の、同期タイミングを示し、第2のシーケンサから出力される信号M0..1(M11、M22、M31又はM42のいずれか)を、信号FMが“L”状態の間もラッチ(保持)する。
データセレクタ20は、上記のラッチされた信号に応じて、C11、C12、C13又はC14のいずれか1つを選択し、それを信号BD1として出力する。
同様に、ラッチ21は、信号FNが“H”状態(BD2が、BDセンサ6の受光状態を示すデジタル信号から検出され、出力できることを示す)の時の、同期タイミングを示し、第2のシーケンサから出力される信号N0..1(N11、N33又はN42のいずれか)を、信号FNが“L”状態の間もラッチ(保持)し、データセレクタ22は、そのラッチされた信号に応じて、C21、C23又はC24のいずれか1つを選択し、それを信号BD2として出力する。
次に、以上のような構成のBD同期信号生成回路における、BD同期信号生成の動作について説明する。
本光走査ユニットにおいては、第1の走査光と第2の走査光とが同時にかつ非同期に走査されるので、それらの走査光を受光したBDセンサ6の出力信号のタイミングは、図10及び図11に示すような種々のものとなるが、ここでは、そのタイミングが図10(f)のようになる場合を例に挙げて、BD同期信号生成の動作を説明する。
図14に、BDセンサ6の出力信号のタイミングが図10(f)のようになる場合の、BD同期信号生成における主な信号のタイミングチャートを示す。
図14において、(a)は、動作クロック(Clock)信号のタイミング図である。図14中のすべての信号は、その状態が、この動作クロック信号のタイミング波形における立ち上がりに同期して変化する。
BD同期信号生成回路は、まず、走査光を受光したBDセンサ6の出力信号を、波形整形回路7に入力し、波形整形回路7においていわゆるばたつきのないデジタル信号とした後、同期化回路8を通して、動作クロック(Clock)信号(図14(a))のタイミング波形における立ち上がりに同期化する。図14において、(b)は、その、BDセンサ6の出力信号が波形整形されて、動作クロック信号に同期化された信号BDのタイミング図である。
そして、BD同期信号生成回路は、微分回路9において、動作クロック信号に同期化された信号BD(図14(b))の“L”から“H”への状態の変化又は“H”から“L”への状態の変化を捕らえ、受光エッジ信号Egとして、図14(c)に示すタイミングt1の受光エッジパルス(便宜上、「受光エッジパルスt1」と記す)を生成する。
第1のシーケンサを構成している第1のROM12は、この受光エッジパルスt1を受けて、上記(表3)に示されているように、出力S30..32の値を0(ゼロ)にクリアし、併せて、比較器11の入力ポートQに与えられる値(閾値時間に相当)をWT01にリセットし、続く次の動作クロックタイミングで(動作クロック(Clock)信号のタイミング波形における次の立ち上がり時に)、それらの値が、D型フリップ・フロップ13を通して出力される。
一方、受光時間カウンタ10は、常時、動作クロックの周期ごとに、カウントの動作を行ってカウント値を更新しているが、受光エッジパルスt1を受けて、続く次の動作クロックタイミングで、比較器11の入力ポートPに与えられるカウント値を0(ゼロ)にクリアする。
このとき、比較器11は、入力ポートのPの値(0)がQの値(WT01)よりも小さいので(P<Q)、上記(表1)に掲げられているように、“L”を出力する。
その後、受光時間カウンタ10は、動作クロックの周期ごとに、カウントの動作を行ってカウント値を更新していく。この間も、比較器11は、この更新されたカウント値と、比較器11の入力ポートQに与えられている値(この説明におけるこの時点ではWT01)とを比較して、上記(表1)に掲げられた状態(この時点では引続き“L”)を出力する。
このとき、第1のROM12は、入力[Eg,P≧Q,S30..32]の値が[0,0,0]となっており、従って、上記(表3)に掲げられているように、その入力に対する出力[S30..32,Q]の値が[0,WT01]となり、S30..32の値が0である状態を継続している。
その後、受光時間カウンタ10のカウント値がWT01になると、比較器11は、入力ポートのPの値とQの値(WT01)とが、この時、等しいので、上記(表1)に掲げられているように、“H”を出力する。それに伴って、第1のROM12は、入力[Eg,P≧Q,S30..32]の値が[0,1,0]となるので、上記(表3)に掲げられているように、その入力に対する出力[S30..32,Q]の値を[1,WT12]とし、続く次の動作クロックタイミングで、S30..32の値が1である状態へ遷移する。そして、比較器11は、入力ポートQに与えられる値がWT12となり、再び“L”を出力する。
その後も、受光時間カウンタ10は、動作クロックの周期ごとに、カウントの動作を行ってカウント値を更新し続け、やがて、カウント値がWT12になると、上記と同様に、比較器11は、“H”を出力する。それに伴って、第1のROM12は、入力[Eg,P≧Q,S30..32]の値が[0,1,1]となるので、上記(表3)に掲げられているように、その入力に対する出力[S30..32,Q]の値を[2,WT23]とし、続く次の動作クロックタイミングで、S30..32の値が2である状態へ遷移する。
さらにその後も、同様の動作を繰り返して、第1のシーケンサの出力S30..32の値が3である状態へ遷移する。
そして、この状態において、受光時間カウンタ10が、動作クロックの周期ごとに、カウントの動作を行ってカウント値を更新し続けているときに、図14の(c)に示すタイミングt2の受光エッジパルスt2を受けると、第1のROM12は、入力[Eg,P≧Q,S30..32]の値が[1,0,2]となるので、上記(表3)に掲げられているように、その入力に対する出力[S30..32,Q]の値を[0,WT01]とし、続く次の動作クロックタイミングで、S30..32の値が0(ゼロ)である状態へ遷移する。併せて、第1のROM12は、比較器11の入力ポートQに与えられる値(閾値時間に相当)をWT01にリセットする。また、受光時間カウンタ10は、比較器11の入力ポートPに与えられるカウント値を0(ゼロ)にクリアする。
このとき、比較器11は、入力ポートのPの値(0)がQの値(WT01)よりも小さいので(P<Q)、上記(表1)に掲げられているように、“L”を出力する。
一方、第2のROM14は、走査光の走査周期ごとに、BDセンサ6が走査光を受光してから、画像形成のための同期タイミングBD1又はBD2が生成されるまでの一連の動作の後は、その最後の受光エッジパルスからの時間が閾値時間WT67を超えた時点で、第1のROM12が出力するS30..32の値が7となり、入力[S1..4,S10..12,S20..22,S30..32,Eg]の値が[s,z,y,7,0](s,z,yは任意の値)となるので、上記(表5A)〜(表5C)に掲げられているように、その入力に対する出力[S1..4,S10..12,S20..22,M0..1,FM,N0..1,FN]の値を[1000b,0,0,0,0,0,0]とし、続く次の動作クロックタイミング以降、次の受光エッジパルスを受けるまでの間、その状態に留まっている。
そして、第2のROM14は、続く受光エッジパルスt1を受けて、入力[S1..4,S10..12,S20..22,S30..32,Eg]の値が[1000b,z,y,x,1]となるので、上記(表5A)〜(表5C)に掲げられているように、その入力に対する出力[S1..4,S10..12,S20..22,M0..1,FM,N0..1,FN]の値を[0100b,0,0,0,0,0,0]とする。
さらにその後、受光エッジパルスt2を受けたとき、本実施の形態においては、S30..32の値が3であり(図14(c)、(f)参照)、従って、第2のROM14は、入力[S1..4,S10..12,S20..22,S30..32,Eg]の値が[0100b,z,y,3,1]となるので、上記(表5A)〜(表5C)に掲げられているように、その入力に対する出力[S1..4,S10..12,S20..22,M0..1,FM,N0..1,FN]の値を[0010b,y,3,0,0,0,0]として、S20..22の値を3とする。
以上のような動作を繰り返して、受光エッジパルスt3を受けたとき、本実施の形態においては、受光エッジパルスt2から受光エッジパルスt3までの間隔の時間が間隔時間WT45以上であり、従って、第2のROM14は、入力[S1..4,S10..12,S20..22,S30..32,Eg]の値が[0010b,z,3,4,1]となるので、上記(表5A)〜(表5C)に掲げられているように、その入力に対する出力[S1..4,S10..12,S20..22,M0..1,FM,N0..1,FN]の値を[0001b,3,4,0,0,0,0]とする。
以上説明したように、第1のROM12は、受光エッジ間隔の時間を測るための動きをし、受光エッジのタイミングでの出力S30..32の値が、直前の受光エッジ間隔の時間に対応するコード値を示している。一方、第2のROM14は、受光エッジのタイミングで、その測られた受光エッジ間隔の時間を取り込む動きをし、第1のROM12の出力S30..32の値を第2のROM14の出力S20..22の値とする。さらに、同じタイミングで第2のROM14の出力S20..22の値(2つ前の出力S30..32の値、すなわち、2つ前の受光エッジ間隔の時間に対応するコード値)を第2のROM14の出力S10..12の値とする。
そして、第2のROM14の出力S10..12及びS20..22の値は、それぞれ第2のROM14の入力S10..12及びS20..22の値として入力され、次の受光エッジのタイミングで第2のROM14に取り込まれる。
同様の動作により、受光エッジパルスt4を受けたとき、本実施の形態においては、受光エッジパルスt3から受光エッジパルスt4までの間隔の時間が間隔時間WT12以上であり、従って、第2のROM14は、入力[S1..4,S10..12,S20..22,S30..32,Eg]の値が[0001b,3,4,1,1]となるので、上記(表5A)〜(表5C)に掲げられているように、その入力に対する出力[S1..4,S10..12,S20..22,M0..1,FM,N0..1,FN]の値を[1000b,4,1,M11,1,N33,1]とし、これらの値(状態)は、続く次の動作クロックタイミングで、D型フリップ・フロップ15から出力される。
ここで、この時点は、図10(f)において▼印で示された時点である。
そして、信号FMの値(状態)が1であるので、信号M0..1の値(M11)がラッチ19にセットされて、データセレクタ20は、上記(表6)に掲げられているように、信号C11を信号BD1として出力する。また、信号FNの値(状態)も1であるので、信号N0..1の値(N33)がラッチ21にセットされて、データセレクタ22は、上記(表6)に掲げられているように、信号C23を信号BD2として出力する。
ここで、信号C11は、信号S1が“H”の状態での受光エッジパルス、すなわち、受光エッジパルスt1の時刻から遅延時間T11を経過した時に発生するパルス信号であり、そのパルスのタイミングは、図10(f)に示されるように、画像形成のための同期タイミングBD1に相当する。また、信号C23は、信号S3が“H”の状態での受光エッジパルス、すなわち、受光エッジパルスt3の時刻から遅延時間T23を経過した時に発生するパルス信号であり、そのパルスのタイミングは、図10(f)に示されるように、画像形成のための同期タイミングBD2に相当する。
以上のように、本実施の形態によれば、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光を、共に同一のBDセンサ6に入射させる構成であっても、BDセンサ6の出力信号のタイミング波形を解析することにより、それらの走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することができる。
尚、本実施の形態においては、2つの走査光を用いる場合を例に挙げて説明しているが、3つ以上の走査光を用いる場合であっても、本実施の形態の場合と同様に、開口の幅、開口の数、開口の間隔の組合せが互いに異なるスリットを有する3つ以上の遮光面を用いて、BDセンサ6の出力信号のタイミング波形を解析することにより、それらの走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することができる。
また、本実施の形態においては、BDセンサ6の出力信号のタイミング波形を解析するために、論理情報を電子回路で直接処理する方法を採用しているが、マイクロプロセッサなどを用いるものであっても、同様の処理方法でBDセンサ6の出力信号のタイミング波形を解析することができる。
[第3の実施の形態]
本実施の形態の光走査ユニットは、上記第2の実施の形態のものと同様に、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光(第1の走査光及び第2の走査光)を射出する光源と、走査される光の走査線上に配置され、それらの走査光を受光する1つのBDセンサと、そのBDセンサの前面に配置され、第1の走査光に対する第1の遮光面、及び、第2の走査光に対する第2の遮光面を有する遮光板とを備えている。
図15Aに、本実施の形態の光走査ユニットに用いられる第1及び第2の遮光面、並びに、走査光の走査方向における第1及び第2の遮光面のスリットの開口の幅とスリットを通過した走査光を受光するBDセンサの出力信号タイミングとの関係を示す。また、図15Bに、同期用信号で駆動された第1の走査光を受光したときのBDセンサの出力信号(BD1)と、同じく同期用信号で駆動された第2の走査光を受光したときのBDセンサの出力信号(BD2)とを示す。尚、図15A中、25は第1及び第2の遮光面に対する走査光の軌跡を示している。
図15Aに示すように、第1及び第2の遮光面24は、当該部分のみ光を通過させることのできるスリット23を有している。このように、本実施の形態において、第1及び第2の走査光に対する各遮光面(第1及び第2の遮光面)は、その形状が共に同じものとなっているが、第1及び第2の遮光面の形状は異なっていてもよい。
図15A、Bに示すように、第1の走査光及び第2の走査光を受光するBD同期信号生成部において、BDセンサ26(図16B参照)の出力信号BDは、後述する同期用信号SD1で駆動された第1の走査光を受光したときには(BD1)のようになり、後述する同期用信号SD2で駆動された第2の走査光を受光したときには(BD2)のようになる。
図16に、本光走査ユニットにおけるBD同期信号生成回路のブロック図を示す。図16Aは、本光走査ユニットの光源を駆動する回路のブロック図であり、図16Bは、本光走査ユニットの走査光を受光する回路のブロック図である。尚、図16Aに示す本光走査ユニットの光源を駆動する回路は、第1及び第2の走査光のそれぞれに対して設けられている。
まず、図16Aにおいて、本光走査ユニットを用いて形成しようとする画像の信号である画像信号VD及び後述する切換信号SLは、本光走査ユニットの動作を制御する制御部(図示せず)から与えられる。
同期用信号発生回路27は、BD同期信号生成部において画像形成のための同期タイミング信号を生成するのに必要な信号である同期用信号SDを発生させる。ここで、同期用信号SDは、第1の走査光においては、周波数f1(周期が1/f1)でオン/オフを繰り返す信号(以下「SD1」と記す)、第2の走査光においては、周波数f2(周期が1/f2)でオン/オフを繰り返す信号(以下「SD2」と記す)であり、f1とf2とは、いずれかが他の整数倍になることを避けた関係となっている。
切換回路28は、同期用信号発生回路27からの同期用信号SD、又は、制御部からの画像信号VDのいずれかを、切換信号SLの状態に応じて選択し、後述する駆動回路29の入力信号Dとする。
駆動回路29は、その入力された信号に従って本光走査ユニットの光源であるレーザ発光素子30を電流駆動する。すなわち、レーザ発光素子30は、電流が流れたときに光を発する。
次に、図16Bにおいて、BDセンサ26は、図15Aにおける第1及び第2の遮光面24のスリット23を通過した第1及び第2の走査光を受光する。ここで、第1及び第2の走査光は、レーザ発光素子30からのレーザビームが図示しない走査手段によって走査されたものである。
バンドパスフィルタ32は、入力される信号BDに対して、中心周波数がf1で所定の幅の周波数帯域以外の信号成分を遮断し、その周波数帯域の信号成分のみを通過させて出力する。バンドパスフィルタ33は、中心周波数がf2で所定の幅の周波数帯域以外の信号成分を遮断し、その周波数帯域の信号成分のみを通過させて出力する。ここで、それぞれの帯域の幅は、他方の帯域の中心周波数を遮断することができ、これにより互いの中心周波数は弁別可能となっている。
整流器34及び積分器35は、バンドパスフィルタ32を通過した信号成分の大きさを得るための回路である。尚、積分器35は、ここでは、積分した電荷(電圧)を所定の時定数で放電するものとなっている。
比較器36は、積分器35の出力電圧B1と所定の電圧とを比較して、バンドパスフィルタ32を通過した信号成分の大きさが所定の大きさを超えるものかどうかを示すデジタル信号BD1を出力する。
バンドパスフィルタ33を通過した信号成分についても、同様に、その大きさが所定の大きさを超えるものかどうかを示すデジタル信号BD2が比較器37から出力される。
次に、以上のような構成のBD同期信号生成回路における、BD同期信号生成の動作について説明する。
図17に、BD同期信号生成における信号のタイミングチャートを示す。尚、図17の(a)は、BDセンサ26の出力信号BDにおける、(BD1)の状態と(BD2)の状態の時間的関係を説明するためのものである。
制御部は、画像形成を行うに際して、画像形成を行う前に、まず、走査手段に対してレーザビームの走査を開始させる。このとき、切換信号SLは、切換回路28が同期用信号SDを選択する状態となっており、従って、レーザ発光素子30は、同期用信号SDに対応して、その発光がオン/オフするものとなっている。そして、そのオン/オフの周波数は、第1の走査光においては同期用信号SD1によってf1であり、第2の走査光においては同期用信号SD2によってf2である。
一方、それらの走査光を受光するBD同期信号生成部において、BDセンサ26の出力信号BDは、上記したように、同期用信号SD1で駆動された第1の走査光を受光したときには、図15Bの(BD1)のようになり、同期用信号SD2で駆動された第2の走査光を受光したときには、図15Bの(BD2)のようになる。
ところで、第1の走査光と第2の走査光とは、同時にかつ非同期に走査されるので、図17の(a)に示すように、(BD1)と(BD2)とが時間的に重なる状況も起こり得る。このとき、それらの走査光を受光したBDセンサ26の出力信号BDは、図17の(b)に示されるものとなる。BD同期信号生成の動作について、以下では、このような場合を例に挙げて説明する。
BDセンサ26の出力信号BDは、バンドパスフィルタ32、整流器34及び積分器35を通ることにより、出力信号BDに含まれる各周波数成分のうち周波数f1を中心とした所定の帯域に含まれる成分のみについて、その電力量に相当する図17の(b)に示されるような電圧が積分器35の出力信号B1として得られる。また、BDセンサ26の出力信号BDは、バンドパスフィルタ33、整流器及び積分器を通ることにより、出力信号BDに含まれる各周波数成分のうち周波数f2を中心とした所定の帯域に含まれる成分のみについて、その電力量に相当する図17の(b)に示されるような電圧が積分器の出力信号B2として得られる。
そして、積分器の出力信号B1及びB2は、それぞれ、比較器36又は37で所定の電圧Vrefと比較され、図17の(b)に示されるようなデジタル信号BD1又はBD2となる。
図17の(b)に示されるデジタル信号BD1及びBD2は、BDセンサ26の出力信号BDにおける、第1の走査光による信号(BD1)又は第2の走査光による信号(BD2)の対応する信号に対して一定の時間的遅れ(t11、t12、t21、t22)を有するが、これらの遅れはそれぞれ殆ど変化しない。従って、図17の(b)に示されるデジタル信号BD1及びBD2は、第1の走査光及び第2の走査光の各走査タイミングを示し、画像形成のための同期信号として使用することができる。
このようにして生成された走査光ごとの同期信号BD1、BD2は、制御部に与えられ、当該制御部は、各同期信号BD1、BD2のタイミング(時刻・周期など)についての情報処理を行う。そして、制御部は、各同期信号BD1、BD2の周期が安定した後、各同期信号の周期ごとの発生時刻を予測して、各走査光の光源を駆動する回路(図16A)に対し、周期ごとに、その予測された発生時刻を含む前後の時間のみ同期用信号SDによる発光となり、その他の時間は画像信号VDによる発光となるような切換回路28の切換えを行う。これにより、各同期信号BD1、BD2を生成させつつ、画像形成の対象である画像の信号VDで光源を駆動させることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、それぞれが独立し、互いに非同期に走査される2つの走査光を、共に同一のBDセンサ26に入射させる構成であっても、各走査光を互いに異なる同期用信号で変調してその変調信号を検出することにより、それらの走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することができる。
尚、本実施の形態においては、2つの走査光を用いる場合を例に挙げて説明しているが、3つ以上の走査光を用いる場合であっても、本実施の形態の場合と同様に、各走査光を互いに異なる同期用信号で変調してその変調信号を検出することにより、それらの走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の光走査装置において、検出された同期信号がどちらの光学系からの信号であるかを判別する他の実施の形態について、図18及び図19を参照しながら説明する。尚、本実施の形態の光走査装置の全体構成は上記第1の実施の形態とほぼ同じであるため、本実施の形態の光走査装置においては、図1〜図3をも参照しながら説明する。
図18に、本実施の形態における光走査装置に用いられるスリット板を示す。図18に示すように、スリット板200は、1つのスリット201を有している。
本実施の形態においては、ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとして、回転原点を示す原点信号を出力するモータが使用されている。ポリゴンミラー113、213(図1〜図3参照)は、それぞれが搭載されているポリゴンモータの原点位置に対して、互いに位相が異なるように角度を違えて取り付けられている。本実施の形態の場合、その角度の差は、後述する図19におけるt1とt2との差に相当する角度である。
図19に、本実施の形態の光走査装置における、ポリゴンモータ及びBDセンサ120(図1〜図3参照)からの信号のタイミングチャートを示す。
図19において、“Clock”はデジタル回路処理のための動作クロック、“Clk_m”はポリゴンモータの回転制御用動作クロック、“Z1”はポリゴンミラー113が搭載されているポリゴンモータの原点信号、“BD1”はポリゴンミラー113で偏向されたレーザビームがスリット板200のスリット201を通過したときにBDセンサ120から出力される同期信号、“Z2”はポリゴンミラー213が搭載されているポリゴンモータの原点信号、“BD2”はポリゴンミラー213で偏向されたレーザビームがスリット板200のスリット201を通過したときにBDセンサ120から出力される同期信号である。
原点信号Z1及びZ2が検出されると、図示しないカウンタ等の手段により、次にBDセンサ120からの同期信号が検出されるまでの時間が計測される。計測された時間がt1であれば、検出された同期信号は光学系11(図2参照)の同期信号BD1であると判別され、計測された時間がt2であれば、検出された同期信号は光学系21(図2参照)の同期信号BD2であると判別される。
一般的なポリゴンモータの場合、回転制御用動作クロックClk_mに対して常に同じ位相で回転するため、原点位置に対する位相が等しければ、回転制御用動作クロックClk_mと原点信号Z1、Z2の位相は等しくなる(図19において、t3=t4となる)。従って、ポリゴンミラー113、213を、t2−t1(t2>t1の場合)が回転制御用動作クロックClk_mの周期の整数倍とならないように取り付けておけば、同期信号BD1と同期信号BD2とが同時に検出されることはなく、検出された同期信号がどちらの光学系(光学系11又は光学系21)からの信号であるかを常に判別することができる。
[第5の実施の形態]
次に、光走査装置を備えた画像形成装置について、図20を参照しながら説明する。図20は本実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す正面図である。
図20に示すように、画像形成装置50のケーシング51の内部には、上記第1の実施の形態の光走査装置1(図3参照)が設けられている。また、ケーシング51の内部には、光走査装置1のレーザビームの走査方向に延びる円筒状の回転可能な感光体ドラム116、117、216、217と、内部にそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが収納され、対応する感光体ドラム116、117、216、217の外周面(被走査面)にそれぞれ異なる色のトナーを供給して付着させる現像器53Y、53M、53C、53Kと、感光体ドラム116、117、216、217の外周面にそれぞれ形成された各色のトナー像が順次重ね合わされながら転写される中間転写ベルト55と、中間転写ベルト55上に転写されたトナー像を、記録材としての記録用紙に再転写する転写手段としての転写帯電器54と、記録用紙に再転写されたトナー像を定着する定着装置56と、給紙カセット57とが設けられている。
本実施の形態の画像形成装置50によれば、上記第1の実施の形態の光走査装置1を備えていることにより、コストを低減しながら振動の抑制を図ることのできる画像形成装置を実現することができる。そして、光走査装置1を備えた画像形成装置は、レーザビームプリンタ、レーザファクシミリ、デジタル複写機などの各種の画像形成装置として利用することができる。
尚、検出された同期信号がどちらの光学系からの信号であるかを判別する方法としては、上記第4の実施の形態で説明した方法を採用してもよい。
また、本実施の形態においては、光走査装置として上記第1の実施の形態の光走査装置1を用いているが、上記第2又は第3の実施の形態のいずれかの構成を併用すれば、複数の走査光を区別して、それぞれの走査光に対する画像形成のための同期信号を正しく生成することができるので、画質の向上を図ることができる。
以上のように、本発明の光走査装置によれば、装置の簡素化と振動の低減との両立を図ることができる。従って、本発明の光走査装置は、コストの低減と振動の抑制が望まれるレーザビームプリンタ、レーザファクシミリ、デジタル複写機等に有用である。
本発明の第1の実施の形態における光走査装置の要部を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態における光走査装置を示す平面図 本発明の第1の実施の形態における光走査装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における光走査装置の第1結像光学系を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態における光走査装置に用いられるスリット板を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態における光走査装置の、スリットの開口の幅d1に対応する幅の同期信号のタイミングチャート 本発明の第1の実施の形態における光走査装置の、スリットの開口の幅d1に対応する幅の同期信号とスリットの開口の幅d2に対応する幅の同期信号のタイミングチャート 本発明の第1の実施の形態における光走査装置に用いられるスリット板の他の例を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態における光走査装置の、スリットの開口の数が1個の場合に対応する数の同期信号のタイミングチャート 本発明の第1の実施の形態における光走査装置の、スリットの開口の数が1個の場合に対応する数の同期信号とスリットの開口の数が2個の場合に対応する数の同期信号のタイミングチャート 本発明の第2の実施の形態の光走査ユニットに用いられる第1の遮光面、並びに、第1の走査光の走査方向における第1の遮光面のスリットの開口の幅とスリットを通過した第1の走査光を受光するBDセンサの出力信号タイミングとの関係を示す図 本発明の第2の実施の形態の光走査ユニットに用いられる第2の遮光面、並びに、第2の走査光の走査方向における第2の遮光面のスリットの開口の幅及び開口の間隔とスリットを通過した第2の走査光を受光するBDセンサの出力信号タイミングとの関係を示す図 本発明の第2の実施の形態における、BDセンサの出力信号タイミングの代表的な例と、そのときの、それぞれの走査光の走査における画像形成のための同期タイミングとして光走査ユニットが出力する信号のタイミングとを示すタイミングチャート 本発明の第2の実施の形態における、BDセンサの出力信号タイミングの他の代表的な例と、そのときの、それぞれの走査光の走査における画像形成のための同期タイミングとして光走査ユニットが出力する信号のタイミングとを示すタイミングチャート 本発明の第2の実施の形態における、BDセンサの出力信号から、第1の遮光面を通過する第1の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングBD1、及び、第2の遮光面を通過する第2の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングBD2を生成する同期信号生成回路の一部を示す詳細ブロック図 本発明の第2の実施の形態における、BDセンサの出力信号から、第1の遮光面を通過する第1の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングBD1、及び、第2の遮光面を通過する第2の走査光の走査における画像形成のための同期タイミングBD2を生成する同期信号生成回路の他の一部を示す詳細ブロック図 本発明の第2の実施の形態の、BD同期信号生成における主な信号のタイミングチャート 本発明の第3の実施の形態の光走査ユニットに用いられる第1及び第2の遮光面、並びに、走査光の走査方向における第1及び第2の遮光面のスリットの開口の幅とスリットを通過した走査光を受光するBDセンサの出力信号タイミングとの関係を示す図 本発明の第3の実施の形態における、同期用信号SD1で駆動された第1の走査光を受光したときのBDセンサの出力信号(BD1)と、同期用信号SD2で駆動された第2の走査光を受光したときのBDセンサの出力信号(BD2)とを示す図 本発明の第3の実施の形態における光走査ユニットの光源を駆動する回路のブロック図 本発明の第3の実施の形態における光走査ユニットの走査光を受光する回路のブロック図 本発明の第3の実施の形態の、BD同期信号生成における信号のタイミングチャート 本発明の第4の実施の形態における光走査装置に用いられるスリット板を示す斜視図 本発明の第4の実施の形態の光走査装置における、ポリゴンモータ及びBDセンサからの信号のタイミングチャート 本発明の第5の実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す正面図
符号の説明
1 光走査装置
2 筐体
4 第1の遮光面
5 第2の遮光面
6、120 BDセンサ(同期センサ)
1、2、3、121、221 スリット
11、21 光学系
101、102、201、202 光源ブロック
103、104、203、204 半導体レーザ
105、106、205、206 レーザ駆動基板
107、108、207、208 コリメータレンズ
109、110、209、210 平凸シリンドリカルレンズ
111、112、211、212 fθレンズ
113、213 ポリゴンミラー
114、115、214、215 折り返しミラー
116、117、216、217 感光体ドラム
123 BDセンサレンズ
125 スリット板

Claims (8)

  1. 2つの光源と、
    前記2つの光源からの光ビームを、それぞれ異なる偏向面で走査する1つの光偏向器と、
    前記光偏向器と前記2つの光源のそれぞれとの間に配置され、前記2つの光源からの光ビームを、前記光偏向器の前記偏向面にそれぞれ導くと共に、前記偏向面上に線像を形成する2つの第1結像光学系と、
    前記光偏向器と2つの被走査面のそれぞれとの間に配置され、前記光偏向器からの光ビームを、前記2つの被走査面にそれぞれ導いて、前記2つの被走査面上に像を形成する2つの第2結像光学系と
    をそれぞれ含む第1及び第2の光学系を備え、前記4つの被走査面を同時に走査露光する光走査装置であって、
    前記第1の光学系に設けられた前記光偏向器と前記第2の光学系に設けられた前記光偏向器とが互いに反対方向に回転するようにしたことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光偏向器によって走査される光ビームを検出する光検出器を1つ備え、前記光検出器は、前記第1の光学系で走査される光ビームと前記第2の光学系で走査される光ビームの両方を検出する請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記光検出器と前記第1及び第2の光学系の前記光偏向器のそれぞれとの間に配置された第1及び第2のスリットを備え、前記第1のスリットと前記第2のスリットとは、互いに開口の幅が異なっている請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記光検出器と前記第1及び第2の光学系の前記光偏向器のそれぞれとの間に配置された第1及び第2のスリットを備え、前記第1のスリットと前記第2のスリットとは、互いに開口の数が異なっている請求項2に記載の光走査装置。
  5. 前記第1及び第2の光学系は、前記光検出器を通る面に対して鏡面対称となるように配置されている請求項2に記載の光走査装置。
  6. 前記光検出器が、走査される各光ビームを、開口の幅、開口の数、開口の間隔の組合せが互いに異なるスリットを有する複数の遮光面のそれぞれを通して受光する請求項2に記載の光走査装置。
  7. 走査される各光ビームは、少なくとも前記光検出器がその光ビームを検出する際に、互いに異なる周波数の信号で変調されたものである請求項2に記載の光走査装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光走査装置と、
    異なる複数の色に対応し、外周面が前記被走査面をなし、前記光走査装置の光ビームの走査方向に延びる略円筒状の回転可能な複数の感光体と、
    前記複数の感光体の外周面にそれぞれ異なる色のトナーを供給して付着させる複数の現像器と、
    前記複数の感光体の外周面にそれぞれ形成された各色のトナー像が順次重ね合わされながら転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上に転写された前記トナー像を記録材に再転写する転写手段とを備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9057975B2 (en) 2012-12-13 2015-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with multiple light sources timing control
JP7410782B2 (ja) 2020-04-03 2024-01-10 京セラ株式会社 電磁波検出装置および検出モジュール

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