JP2006145667A - 落射顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の対物レンズが装着された電動レボルバの対物レンズ転換に連動して開口絞り径が自動的に変更され、且つそれら複数の対物レンズ毎に開口絞り径の設定が容易に行える落射顕微鏡を安価に、またコンパクトに提供すること。
【解決手段】 電動レボルバの各対物レンズ装着穴と対応する各々の選択手段を任意の位置に設定することで、予め記憶されている開口絞り径データの中から選択手段の位置に対応した開口絞り径が、電動レボルバの各装着穴に装着された対物レンズ毎に設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学顕微鏡に関するものであり、特に複数の対物レンズに対応して、照明光学系中の開口絞り径を容易に設定、変更することができる落射顕微鏡に関するものである。
従来、光学顕微鏡における照明光学系にはケーラー照明光学系が用いられている。
図11は、従来の落射顕微鏡の構成を示す図である。
図11を用いて、ケーラー照明光学系を含む従来の落射顕微鏡の光学系について説明する。
光源2から出た光は、照明レンズ3、開口絞り4、視野絞り5、照明レンズ6を通り、観察キューブ7に入射する。観察キューブ7には明視野、暗視野、DIC(微分干渉)、蛍光等の種類があるが、この観察キュープ7内で下方に反射され、レボルバに装着された複数の対物レンズ8のうち、光路に挿入されている対物レンズ8によりステージ9上の標本10が照明される。
標本10からの戻り光は、対物レンズ8を通り、観察キュープ7を透過して鏡筒11に入り、鏡筒11内の結像レンズ12により結像され、観察者は接眼レンズ13を通しての目視観察や、TVポート14から図示しないCCDカメラ等によるモニタ観察で標本10の観察を行う。標本10へのピント合わせは、焦準ハンドル15により、ステージ9を上下動させることで行われる。
ケーラー照明光学系では開口絞り4の位置と対物レンズ8の射出瞳の位置とが共役関係になっており、この開口絞り4の径を適切な径(通常は射出瞳径の70〜80%)に設定することで、最適な照明条件を得ることができる。開口絞り4の径が適切に設定されていない場合、対物レンズ8が持つ解像性能や観察像のコントラスト低下などを招き、正しい観察を行うことができない。
一般的な開口絞り4は、複数枚の円弧状の絞り羽根を光軸中心に対し円周上に配置して駆動させることで、その開口径を可変にすることができ、最適な照明条件を得るためには対物レンズ8毎にその絞り径を調整する必要がある。
ところが、実際の顕微鏡1の観察像(接眼レンズ13またはTVポート14から得られる像)には開口絞り像は現れないため、通常、開口絞り4の径の調整には「接眼レンズ13を外して、直接対物レンズ8の射出瞳に投影された開口絞り像を見る」あるいは「接眼レンズ13の代わりに望遠鏡を取り付けて、対物レンズ8の射出瞳に投影された開口絞り像を見る」といった方法が取られることが多い。
しかしながら、一般に対物レンズ8毎にその射出瞳径は異なり、観察中に対物レンズ8が転換される度に、上述の方法による開口絞り径の調整を行っていたのでは、その煩わしい操作のため観察者への負担が大きく、加えて調整の再現性という点で、同じ対物レンズ8であっても観察中のその時々で観察状態(照明条件)に違いが生じるという問題があった。
このような問題を回避するものとして、予め対物レンズに適切な開口絞り径が表示されており、目盛と指標が設けられた開口絞り径操作部をその表示された開口絞り径の数値に合うように操作すると、設定したい開口絞り径が得られるというものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、開口絞り径を含む各種の観察条件(視野絞り径、調光電圧等)の情報を先行して入力、記憶させておき、所定の対物レンズが光路に入ると、自動的に適した開口絞り径に変更されるというものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−214166号公報 特開2002−139676号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような方法では、調整の再現性は確保できるが、対物レンズの転換毎に開口絞り径を調整しなければならないため、観察者への負担が解消されたとは言えないという問題点があった。
また、上記特許文献2に記載されたような方法では、情報入力に際し専用のコントローラが必要であり、その操作も簡単なものでは無く、加えて顕微鏡本体以外にもスペースを必要とし、またコストもかかってしまうという問題点があった。
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、複数の対物レンズが装着された電動レボルバの対物レンズ転換に連動して開口絞り径が自動的に変更され、且つそれら複数の対物レンズ毎に開口絞り径の設定が容易に行える落射顕微鏡を安価に、またコンパクトに提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
電動レボルバの各対物レンズ装着穴と対応する各々の選択手段を任意の位置に設定することで、予め記憶されている開口絞り径データの中から選択手段の位置に対応した開口絞り径が、電動レボルバの各装着穴に装着された対物レンズ毎に設定される。
観察中、操作スイッチにより対物レンズの転換が行われると、制御手段は選択手段により光路に入る対物レンズに設定されている開口絞り径データを記憶手段から読み出し、その開口絞り径となるように電動開口絞りが駆動される。
さらに、開口絞り径の設定は、各々の選択手段に対し一操作で行われる。
さらに、電動レボルバの各装着穴と対応する各々の選択手段により、対物レンズの光路上への位置決めを無効にする設定が、電動レボルバの各装着穴に装着された対物レンズ毎に設定される。
観察中、操作スイッチにより対物レンズの転換が行われた時、選択手段により光路に入る対物レンズの位置決めに無効が設定されていた場合は、その対物レンズは光路上に位置決めされずに、対物レンズの転換が継続される。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明の落射顕微鏡は、複数の対物レンズが装着され、これら複数の対物レンズの中から択一的に目的の対物レンズを光路上に位置決め可能な電動レボルバと、複数の対物レンズに対応する一観察条件としての絞り径を設定可能な電動開口絞りを含む照明光学系と、上記電動レボルバおよび上記電動開口絞りを駆動制御する制御手段と、上記制御手段に対して上記電動レボルバの駆動指示を与える電動レボルバ操作手段と、上記制御手段に対して上記電動開口絞りの開口絞り径の開および閉の指示を与える2つ以上の開口絞り径調節手段と、上記複数の対物レンズに対応する開口絞り径を開口絞り径データとして記憶し、上記対物レンズの転換に連動して、光路上に入る対物レンズに対応する開口絞り径データが、上記制御手段によって読み出される記憶手段と、上記電動レボルバが装着可能な対物レンズの数と同数以上有する、上記開口絞り径データを任意に選択可能な選択手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の落射顕微鏡は、上記選択手段が、上記落射顕微鏡の本体に内蔵されていることが望ましい。
また、本発明の落射顕微鏡は、上記選択手段が、上記開口絞り径を一操作で設定可能な設定手段を有することが望ましい。
また、本発明の落射顕微鏡は、上記記憶手段が、上記開口絞り径データに加え、任意に上記電動レボルバの光路上への対物レンズの位置決めを無効に設定できる設定箇所を設けたことが望ましい。
また、本発明の落射顕微鏡は、上記選択手段が、上記落射顕微鏡の本体の外部から設定可能な位置に内蔵されていることが望ましい。
本発明によれば、開口絞り径の設定に際し、本体以外に専用入力機器は不要であり、対物レンズの転換に連動して開口絞り径が、自動的に変更される落射顕微鏡を省スペース、低コストで提供することができる。
また、本発明によれば、開口絞り径の設定時に設定モード等に入る必要が無く、対物レンズ毎の開口絞り径の設定が一操作で行えるため、誤操作も少なく、観察時の観察者への負担を大きく軽減することができる。
また、本発明によれば、開口絞り径が自動変更されない観察も可能であり、より観察者のニーズに答えることができる。
また、本発明によれば、観察に使用しない対物レンズ、あるいは対物レンズが装着されていないレボルバ位置を無効にできるため、より効率の良い観察を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
図1は、本発明を適用した落射顕微鏡の構成を示す図であり、図2は、顕微鏡本体の前面パネルを示す図である。
図1においては、図11を用いて説明した従来の落射顕微鏡と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1において、顕微鏡本体1には、複数の対物レンズ8が装着された電動レボルバ21が取り付けられており、顕微鏡本体1内の照明光学系22内には、図示しないモータによりその開口絞り径を変更可能な位置に電動開口絞り23が内蔵されている。
また、顕微鏡本体1の側面部には、7個の回転スイッチ24が観察者から操作可能に配置されている。顕微鏡本体1の正面パネル1aには、図示しないモータにより電動レボルバ21を正方向に、あるいは逆方向に回転させ、対物レンズ8を転換させる対物レンズ転換スイッチ25と、電動開口絞り23の開口絞り径を任意に変更できる電動開口絞り調節スイッチ26が観察者から操作可能に配置されている(図2参照)。
7個の回転スイッチ24は、データ記憶部27と結線されており、データ記憶部27、電動レボルバ21、電動開口絞り23、対物レンズ転換スイッチ25、電動開口絞り調節スイッチ26は、それぞれ制御部28と結線されている。
制御部28およびデータ記憶部27は、顕微鏡本体1に内蔵され、各構成要素間の配線は、顕微鏡本体1内部で成されている。そして、制御部28は、電動レボルバ21に内蔵されている図示しないセンサにより、現在光路に入っている対物レンズ8(正確には、対物レンズ8が装着されている装着穴)を認識することができる。
次に、回転スイッチ24について詳細に説明する。
図3は、回転スイッチを説明するための図である。
図3において、回転スイッチ24は、0〜Fまでの16段数を持つ多段スイッチであり、中央の矢印部24aを回転させるという一操作で、16段中の一つのスイッチ状態が決定する。
例えば、図3において、0番の位置から6番の位置に設定する場合は、破線の矢印で示すように回転させるだけでよい。スイッチの段数は特に16段に限定されるものでは無いが、少なすぎれば設定できる開口絞り径が少なくなり、多すぎれば使われない開口絞り径が増えることになる。
また、本実施の形態では、回転スイッチは7個用いるが、これも7個に限定されるものではなく、電動レボルバ21に装着可能な対物レンズ8の数以上あるのが望ましい。一般的な電動レボルバ21の対物レンズ8の装着可能数は5〜7個であり、8個以上のものは稀である。
次に、電気的な構成を説明する。
図示しない電源スイッチを入れると、各電動構成要素に電力が通電され、初期化動作を行った後、観察状態となる。観察中は制御部28の制御の下、各々の回転スイッチ24が、電動レボルバ21の対物レンズ装着穴に対応しており、これらの回転スイッチ24が、それぞれデータ記憶部27と結線され、データ記憶部27に予め記憶されている開口絞り径データ群と回転スイッチ24の設定位置により、電動レボルバ21の各装着穴に取り付けられた対物レンズ7毎に開口絞り径が設定されることになる。
図4は、第1の実施の形態における開口絞り径データ群の一例を示す図であり、図5は、開口絞り径設定表の一例を示す図である。
制御部28が、現在光路に入っている対物レンズ8に設定されている開口絞り径データをデータ記憶部27から読み出し、電動開口絞り23へ信号(図3中の電動開口絞り駆動量)を送出して電動開口絞り23の図示しないモータを所定の動作量だけ駆動させることで、対物レンズ8の射出瞳に投影される開口絞り径が決定する。
観察者は、例えば、図5に示すような開口絞り径設定表に基づいて開口絞り径を設定する。図5中に○印で示した設定が、各対物レンズ8で最適な開口絞り径となる設定位置である。
電動レボルバ21に取り付けられた複数の対物レンズ8に対して、対応する回転スイッチ24を一回転操作で対物レンズ8に適した開口絞り径の位置にそれぞれ設定する。その設定が観察中であれば、制御部28により各対物レンズ8に対して設定されている開口絞り径の設定値が変更され、現在光路に入っている対物レンズ8に対応する開口絞り径について新しい設定値が反映され、即時変更される。
他方、観察中でなければ、図示しない電源スイッチをONにすると、各々現在の回転スイッチ24の位置に対応した開口絞り径が設定され、現在光路に入っている対物レンズ8に対する開口絞り径は、制御部28により電動開口絞り23が駆動され、設定径に変更される。
観察中に対物レンズ転換スイッチ25が押された時は、制御部28により、対物レンズ転換スイッチ25が押された方向に、電動レボルバ21が回転し、次に光路に入る対物レンズ8に設定されている径になるように電動開口綴り23が駆動される。
また、観察中に電動開口絞り調節スイッチ26が押された場合は、回転スイッチ24による設定径とは関係無く、開口絞り径は変更されるが、対物レンズ8が転換されたり、図示しない電源スイッチを入れ直したりすると、開口絞り径は回転スイッチ24による設定径となる。ここで、回転スイッチが0番で開口絞りデータ(図4参照)が「非連動」の場合は、回転スイッチ24で設定した径には制御されない。この状態で、電動開口絞り調節スイッチ26により開口絞り径が調節されれば、回転スイッチ24による設定径とは独立した開口絞り径での観察が行える。
次に、観察中に対物レンズ転換スイッチ25が押された時、また観察中に現在光路に入っている対物レンズ8に対応する回転スイッチ24が変更された時の電気的な作用について説明する。
図6は、第1の実施の形態における回転スイッチによる電動開口絞り制御処理の流れを示す図である。
ステップS1において、観察中に何れかの対物レンズ転換スイッチ26が押されたか否かを判断し、押されたと判断した場合(ステップS1:Y)は、ステップS2において、制御部28が回転方向に電動レボルバ21を回転させ、ステップS4へ進む。
他方、対物レンズ転換スイッチ26が押されていないと判断した場合(ステップS1:N)は、ステップS3において、回転スイッチ24が操作されたか否かを判断し、操作されたと判断されない場合(操作されていないと判断した場合(ステップS3:N))は、ステップS1に戻る。
他方、回転スイッチ24が操作されたと判断された場合(ステップS3:Y)は、ステップS4において、変更後の回転スイッチ24に対応する開口絞りデータをデータ記憶部27から読み出す。ただし、ステップS1で観察中に何れかの対物レンズ転換スイッチ26が押されたと判断し、ステップS2で制御部28が回転方向に電動レボルバ21を回転させた後のステップS4においては、回転させた後の光路に入る対物レンズ8に設定されている開口絞り径データをデータ記憶部27から読み出す。
そして、ステップS5において、読み出したデータが「非連動」(回転スイッチ24が0番)であるか否かを判断する。ステップS4で読み出したデータが「非連動」であれば(ステップS5:Y)、開口絞り径の変更は行わずにステップS1に戻り、他方「非連動」でなければ(ステップS5:N)、ステップS6において、設定された開口絞り径になるように電動開口絞り23を駆動させる。
次に、図示しない電源スイッチを入れて、観察状態になるまでの電気的な作用について説明する。
図7は、第1の実施の形態における観察状態設定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、図示しない電源スイッチが入れられると、ステップS12において、電動レボルバ21、電動開口絞り23などの各電動構成要素に電力が通電され、初期化動作が行われる。そして、ステップS13において、制御部28は、現在光路に入っている対物レンズ8に対応する開口絞り径データをデータ記憶部27から読み出し、ステップS14において、読み出したデータが「非連動」(回転スイッチ24が0番)であるか否かを判断する。ステップS13で読み出したデータが「非連動」であれば(ステップS14:Y)、開口絞り径の変更は行わずに通常観察処理に進み、他方「非連動」でなければ(ステップS14:N)、ステップS15において、設定された開口絞り径になるように電動開口絞り23を駆動させる。なお、図示しない電源スイッチをOFFにすれば観察終了となる。
これにより、開口絞り径の設定に際し、顕微鏡本体1以外に専用入力機器は不要であり、対物レンズ8の転換に連動して開口絞り径が、自動的に変更される落射顕微鏡を省スペース、低コストで提供できる。また、開口絞り径の設定時にわざわざ設定モード等に入る必要が無く、対物レンズ8毎の開口絞り径の設定が一操作で行えるため、誤操作も少なく、観察時の観察者への負担を大きく軽減することができる。さらに、開口絞り径が自動変更されない観察も可能であり、より観察者のニーズに答えることができる。
なお、本第1の実施の形態においては、回転スイッチ24を電動レボルバ21に装着可能な対物レンズ8の数である7個を用いているが、一般に開口絞り径が適切に調整されるべきであるのは高倍対物レンズであることを考慮し、回転スイッチ24の数を減らしてコストを抑えるという構成も、容易に適用可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
本第2の実施の形態は、複数の対物レンズに対応した開口絞り径の設定と自動変更に加え、任意の対物レンズ(より正確には、対物レンズが装着されている装着穴)の光路上への位置決めを無効に設定できるようにしたものである。
本第2の実施の形態の全体構成および回転スイッチについては、第1の実施の形態の説明に用いた図1および図2と同様であるため、その説明を省略する。本第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる箇所は、回転スイッチ24の設定箇所の一つに開口絞り径データではなく、電動レボルバ21を制御するデータを加えたことである。
図8は、第2の実施の形態における開口絞り径データ群の一例を示す図である。
回転スイッチ24は、16段の多段スイッチであり、16段中の一つに、各々の回転スイッチ24に対応する電動レボルバ21の対物レンズ装着穴に対する光路上での位置決めを無効にするための位置決め無効箇所30が割り当てられている(回転スイッチ24のFの位置)。
これにより、電動レボルバ21の対物レンズ装着数に対して、実際に装着している対物レンズ8が少ない場合、あるいは現在の観察において使用しない対物レンズ8がある場合は、対物レンズ8が装着されていない装着穴、及び使用しない対物レンズ8が装着された装着穴に対応した回転スイッチ24の設定を位置決め無効箇所30に設定する。
観察中に対物レンズ転換スイッチ25が押された時は、制御部28により、対物レンズ転換スイッチ25が押された方向に、電動レボルバ21が回転し、次に光路に入る対物レンズ8(より正確には、対物レンズ8が装着された装着穴)に対して、対応する回転スイッチ24に位置決め無効が設定されている場合は、制御部28により電動レボルバ21の転換動作が継続される。
また、観察を始めるために図示しない電源スイッチをONにした時、各々現在の回転スイッチ24の位置に対応した開口絞り径が設定されるが、現在光路に入っている対物レンズ8に対する回転スイッチ24に位置決め無効が設定されている場合は、制御部28により電動レボルバ21の転換動作が行われる。ここで、全ての回転スイッチ24で位置決め無効が設定されると観察が行えないため、制御部28は図示しない表示器によるエラー表示や、図示しないブザーによる警告音を発し、観察者に異常を知らせる。エラー状態からの復帰は、図示しない電源スイッチを切り、回転スイッチ24の位置決め無効設定を一つ以上解除してから、再び図示しない電源スイッチをONにすれば良い。
また、観察中に現在光路に入っている対物レンズ8に対応する回転スイッチ24を位置決め無効に変更したい場合は、対物レンズ転換スイッチ25により一度光路から外してから設定する。光路に入っている状態で位置決め無効箇所に設定すると、図示しない表示器やブザーによりエラー状態を示し、観察者に異常を知らせる。エラー状態からの復帰は、上記と同様に図示しない電源スイッチを切り、回転スイッチ24の位置決め無効設定を解除してから、再び図示しない電源スイッチをONにする。
ここで、開口絞り径が設定されている回転スイッチ24が一つだけで、それ以外は位置決め無効が設定されている場合は、対物レンズ転換スイッチ25を押しても電動レボルバ21は転換されない。
次に、電源スイッチを入れて、観察状態になるまでの電気的な作用について説明する。
図9は、第2の実施の形態における観察状態設定処理の流れを示すフローチャートである。
図7を用いて説明した第1の実施の形態における観察状態設定処理と同様のステップには同じステップ番号を付している。
まず、図示しない電源スイッチを入れ(ステップS11)、初期化動作(ステップS12)の後、ステップS21において、回転スイッチ24が全て無効位置であるか否かを判断する。
ステップS21で回転スイッチ24が全て無効位置であったと判断した場合(ステップS21:Y)は、ステップS22において、エラー処理を行う。他方、ステップS21で回転スイッチ24が全て無効位置であったと判断しなかった場合(ステップS21:N)は、ステップS13において、現在光路に入っている対物レンズ8に対応する開口絞り径データをデータ記憶部27から読み出す。
次に、ステップS23において、光路に対応する回転スイッチ24が対物レンズ無効位置であるか否かを判断し、無効位置であると判断した場合(ステップS23:Y)は、ステップS24において、電動レボルバ21を転換した後、ステップS13に戻る。
他方、光路に対応する回転スイッチ24が対物レンズ無効位置でないと判断した場合(ステップS23:N)は、ステップS14において、回転スイッチ24が「非連動」であるのか否かの判定を行う。
ステップS14で「非連動」でないと判断された場合(ステップS14:N)は、ステップS15において、設定された開口絞り径になるように電動開口絞り23を駆動させる。他方、「非連動」でないと判断されなかった場合(「非連動」であると判断された場合(ステップS14:Y))は、開口絞り径の変更は行わない。
次に、観察中に対物レンズ転換スイッチ25が押された時、また観察中に現在光路に入っている対物レンズ8に対応する回転スイッチ24が変更された時の電気的な作用について説明する。
図10は、第2の実施の形態における回転スイッチによる電動開口絞り制御処理の流れを示す図である。
図6を用いて説明した第2の実施の形態における観察状態設定処理と同様のステップには同じステップ番号を付している。
観察中、何れかの対物レンズ転換スイッチ26が押されると(ステップS1:Y)、ステップS31において、制御部28は無効に設定されてない回転スイッチ24が2つ以上あるか判定する。
無効に設定されてない回転スイッチ24が1つしか無い場合(ステップS31:Y)は、現在の位置以外は全て無効であるため、何も処理を行わず通常観察に戻る。他方、無効に設定されてない回転スイッチ24が2つ以上ある場合(ステップS31:N)は、電動レボルバ21を転換(ステップS2)した後、ステップS32において、次に光路に入る対物レンズ8に設定されている開口絞りデータをデータ記憶部27から読み出す。そして、ステップS33において、光路に対応する回転スイッチ24が対物レンズ無効位置か否かを判断する。無効位置であれば(ステップS33:Y)、ステップS2に戻り、無効位置ではない場合は通常観察に戻る。
他方、対物レンズ転換スイッチ26が押されず(ステップS1:N)、観察中、現在光路に入っている対物レンズに対応する回転スイッチ24が変更されると(ステップS3:Y)、制御部28は変更後の開口絞り径データをデータ記憶部27から読み出す(ステップS4)。そして、それが無効位置だった場合(ステップS34:Y)は、ステップS35において、エラー処理を行う。他方、無効位置ではなかった場合(ステップS34:N)は、回転スイッチが「非連動」であるかの判定を行い(ステップS5)、「非連動」でなければ設定された開口絞り径になるように電動開口絞り23を駆動させる(ステップS6)。「非連動」の場合は開口絞り径の変更は行わない。
そして、第1の実施の形態と同様、どの場合でも図示しない電源スイッチをOFFにすれば観察終了となる。
これにより、上記第1の実施の形態の効果に加えて、観察に使用しない対物レンズ8、あるいは対物レンズ8が装着されていないレボルバ位置を無効にできるため、より効率の良い観察を行うことができる。
なお、本第2の実施の形態ではエラー処理を、全て電源スイッチの入れ直しとしたが、勿論これに限るものではなく、エラー状態からの復帰という点において逸脱しない処理であれば、どのような処理も適用可能である。
また、他の制御、処理についてもこれに限るものではなく、同じ作用を持つものであれば適用可能である。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、回転スイッチ24の配置は顕微鏡本体1の側面としているが、その場所はこれに限るものではなく、顕微鏡本体1に内蔵して観察者の操作に差し支えなければどこでも構わない。
さらに、各回転スイッチ24に対する開口絞り径データ群は1種類である必要は無く、各回転スイッチ24で異なるものであっても勿論構わない。
以上、本発明の各実施の形態を、図面を参照しながら説明してきたが、本発明が適用される落射顕微鏡は、その機能が実行されるのであれば、上述の各実施の形態等に限定されることなく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であってもよいことは言うまでもない。
すなわち、本発明は、以上に述べた各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
本発明を適用した落射顕微鏡の構成を示す図である。 顕微鏡本体の前面パネルを示す図である。 回転スイッチを説明するための図である。 第1の実施の形態における開口絞り径データ群の一例を示す図である。 開口絞り径設定表の一例を示す図である。 第1の実施の形態における回転スイッチによる電動開口絞り制御処理の流れを示す図である。 第1の実施の形態における観察状態設定処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における開口絞り径データ群の一例を示す図である。 第2の実施の形態における観察状態設定処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における回転スイッチによる電動開口絞り制御処理の流れを示す図である。 従来の落射顕微鏡の構成を示す図である。
符号の説明
1 顕微鏡本体
1a 正面パネル
2 光源
3 照明レンズ
4 開口絞り
5 視野絞り
6 照明レンズ
7 観察キューブ
8 対物レンズ
9 ステージ
10 標本
11 鏡筒
12 結像レンズ
13 接眼レンズ
14 TVポート
15 焦準ハンドル
21 電動レボルバ
22 照明光学系
23 電動開口絞り
24 回転スイッチ
24a 矢印部
25 対物レンズ転換スイッチ
26 電動開口絞り調節スイッチ
27 データ記憶部
28 制御部
30 位置決め無効箇所

Claims (5)

  1. 複数の対物レンズが装着され、これら複数の対物レンズの中から択一的に目的の対物レンズを光路上に位置決め可能な電動レボルバと、
    複数の対物レンズに対応する一観察条件としての絞り径を設定可能な電動開口絞りを含む照明光学系と、
    前記電動レボルバおよび前記電動開口絞りを駆動制御する制御手段と、
    前記制御手段に対して前記電動レボルバの駆動指示を与える電動レボルバ操作手段と、
    前記制御手段に対して前記電動開口絞りの開口絞り径の開および閉の指示を与える2つ以上の開口絞り径調節手段と、
    前記複数の対物レンズに対応する開口絞り径を開口絞り径データとして記憶し、前記対物レンズの転換に連動して、光路上に入る対物レンズに対応する開口絞り径データが、前記制御手段によって読み出される記憶手段と、
    前記電動レボルバが装着可能な対物レンズの数と同数以上有する、前記開口絞り径データを任意に選択可能な選択手段と、
    を備えることを特徴とする落射顕微鏡。
  2. 前記選択手段は、前記落射顕微鏡の本体に内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の落射顕微鏡。
  3. 前記選択手段は、前記開口絞り径を一操作で設定可能な設定手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の落射顕微鏡。
  4. 前記記憶手段は、前記開口絞り径データに加え、任意に前記電動レボルバの光路上への対物レンズの位置決めを無効に設定できる設定箇所を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の落射顕微鏡。
  5. 前記選択手段は、前記落射顕微鏡の本体の外部から設定可能な位置に内蔵されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の落射顕微鏡。



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