JP2006145575A - 電気光学装置のデータ転送方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 有機EL表示装置において、各画素の画像データをデータ線駆動回路3aへ転送する制御回路6は、ラインメモリ10と、これに保持される1行分の画像データを第1列目から1個置きに読み出すデータ削減回路11を備える。データ削減回路は、各行で、奇数列の各画素の画像データの横差分をとった横差分データを転送する転送処理と、偶数列の各画素の画像データの横差分をとった横差分データを転送する転送処理とを行う。データ削減回路は、連続する2個の横差分データがそれぞれ「2」の補数表示で4ビット以下で表現できる場合、2個の差分データを8ビット分にして同時に転送する。低い周波数で画像データの転送が可能になる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、上記従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、データの転送周波数を下げることができ、表示画像に不具合が発生するのを抑制することができる電気光学装置のデータ転送方法、電気光学装置および電子機器を提供することにある。
ータを複数のデータ線の列番号の小さい順に転送するので、低い周波数で画像データの転送が可能になる。これにより、データ転送に用いる配線数を同じにすれば、データの転送周波数を下げることができる。また、データの転送周波数を同じにすれば、配線数を削減することができ、EMI(不要電磁波放射)を低減することができる。また、複数の走査線の各行で前記差分データを列番号の小さい順に転送した後、同じ行で間引かれた残りの各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった差分データを、列番号の小さい順に転送するようにしている。このため、1行分の画像データの転送途中で転送時間切れになり、1行分の画像データの一部を転送できない場合でも、表示画像に著しい不具合が発生するのを抑制することができる。さらに、各画素の画像データの差分をとるという簡単な方法であるため、制御回路やデータ線駆動回路にそれぞれ付加する回路が簡単ですむ。
々をnビットで異なる時間に転送し、この転送時に、前記第1の転送モード信号を第2状態にして転送する、ことを要旨とする。
ド信号の両方を第1状態にして転送する。このため、データ線駆動回路側で、連続する2個の縦差分データか対応する2つの画素の画像データの復元の仕方を知ることができる。
された前記第1の転送モード信号と一緒に前記連続する2個の差分データがまとめてnビット分にして同時に転送されたとき、前記2個の差分データの各々と該各差分データより2つ前の画素の各画像データとの和をそれぞれとって、連続する2つの画素の各画像データを復元するデータ復元回路を備えることを要旨とする。
本発明における電子機器は、上記電気光学装置を備えることを要旨とする。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示す電気光学装置としての有機EL表示装置1は、電流プログラム方式を採用している。この有機EL表示装置1は、表示パネル2、4つのデータ線駆動回路3a〜3d、走査線駆動回路4L,4R、及び制御回路6を備えている。
Graphics Array)パネルを用いている。したがって、この表示パネル2全体の画素10Aの数は、1行の画素数(1280×RGBの3個)×768個である。つまり、データ線X1〜Xmの本数は3840本(m=3840)であり、第1走査線Y1〜Yn及び第2走査線Y11〜Yn1の本数はそれぞれ768本(n=768)である。
成して出力することで、第2走査線Y11〜Yn1を線順次走査により一つずつ順に選択するようになっている。なお、図2(b)では、第2走査線Y11〜Yn1のうち、第1行目の第2走査線Y11にHレベルの発光期間選択信号Vrepが出力される発光期間(t2時点からt3時点までの期間)のみを示してある。
画素回路20は、駆動トランジスタTdr、プログラム用トランジスタTprg、プログラム時選択トランジスタTsig、発光時選択トランジスタTrep及び保持容量Cstgを有している。駆動トランジスタTdrはPチャネルTFTで構成されている。プログラム用トランジスタTprg、プログラム時選択トランジスタTsig及び発光時選択トランジスタTrepは、NチャネルTFTでそれぞれ構成されている。
ータ線X1に上記プログラム信号電流Isigが供給されるようになっている。
1.プログラム期間
いま、第1走査線Y1からHレベルのプログラム期間選択信号Vprgが供給されると、プログラム用トランジスタTprg及びプログラム時選択トランジスタTsigはオン状態に設定される。このとき、第2走査線Y11からLレベルの発光期間選択信号Vrepが供給されていて、発光時選択トランジスタTrepはオフ状態に設定されている。このとき、データ線X1にプログラム信号電流Isigが供給される。そして、プログラム用トランジスタTprgがオン状態になることによって駆動トランジスタTdrはダイオード接続となる。その結果、そのプログラム信号電流Isigが、駆動トランジスタTdr→プログラム時選択トランジスタTsig→データ線X1という経路で流れる。このとき、駆動トランジスタTdrのゲートの電位に対応した電荷が保持容量Cstgに蓄積される。
この状態から、プログラム期間選択信号VprgがLレベルとなり、発光期間選択信号VrepがHレベルとなると、プログラム用トランジスタTprg及びプログラム時選択トランジスタTsigがオフ状態に設定され、発光時選択トランジスタTrepはオン状態に設定される。このとき、保持容量Cstgの電荷の蓄積状態は変化しないので、駆動トランジスタTdrのゲート電位は、プログラム信号電流Isigが流れたときの電圧に保持されている。従って、駆動トランジスタTdrのソース・ドレイン間には、そのゲート電圧に応じた大きさの駆動トランジスタ供給電流Idr(OLED供給電流Ioled)が流れる。詳しくは、OLED供給電流Ioledは、駆動トランジスタTdr→発光時選択トランジスタTrep→有機EL素子21という経路で流れる。これによって、有機EL素子21は、OLED供給電流Ioled(プログラム信号電流Isig)に応じた輝度で発光する。
このように、本実施形態に係る有機EL表示装置1は、マトリクス状に配置された複数の画素10Aを備え、各画素10Aに設けた有機EL素子21が8ビットのデジタル階調データである赤用,緑用及び青用の各画素の画像データに基づき駆動される。
本実施形態で行うデータ転送方法の主な特徴は以下の点にある。
ット以下で表現できる場合、連続する2個の横差分データをまとめて8ビット分にして同時に転送し、この転送時に第1の転送モード信号としてのphase信号をHレベルにして(第1状態にして)転送する。
制御回路6は、図1に示すように、データ処理回路7とタイミング制御回路8を備える。データ処理回路7は、入力される各画素10Aの画像データを処理してデータ線駆動回路3a〜3dへ供給する。タイミング制御回路8は、入力される同期信号Sync及びクロック信号clockを、データ処理回路7、データ線駆動回路3a〜3d、走査線駆動回路4L.4Rに供給して、これらの回路の動作タイミングを制御する。
画像データ受信メモリ9は、図示を省略したビデオ信号端子等の画像データ入力端子から入力される各画素10Aの画像データを受信し、受信した各画素の画像データを、タイミング制御回路8により動作タイミングを制御されて、第1行第1列目の画素の画像デー
タから入力順にラインメモリ10へ出力する。
素の画像データDT[adr1],DT[adr1]を、バスラインをそれぞれ介して差分計算回路14へ出力する。例えば、各行での奇数列の転送処理の最初にアドレス信号adr1,adr2が入力されると、第1列目の画像データDT[1],第3列目の画像データDT[3]を画像データDT[adr1],DT[adr1]として差分計算回路14へ出力する。次に、アドレス信号adr1,adr2が入力されると、第5列目の画像データDT[
5],第7列目の画像データDT[7]を差分計算回路14へ出力する。このような動作を
繰り返して、奇数列右端の画像データDT[m−1]を出力した後、偶数列の転送処理では、アドレス信号adr1,adr2が入力される毎に、画像データDT[2],DT[4]、DT[6],DT[8]、・・・偶数列右端の画像データDT[m]を順に出力する。
ータとから、各DT[adr1],DT[adr2]とそれより2つ前の各画素の画像データとの横差分をそれぞれとって横差分データを1個置きに作成する。
(S3)S1の判定結果がYesで、S2の判定結果もYesの場合、連続する2個の横差分データdt1、dt2が共に4ビット以下で表現できることになるので、これらの横差分データdt1、dt2をまとめて8ビット分にして同時に転送する。この転送時に、phase信号をHレベルにして一緒に転送する。
横差分データdt1は「−4」で、DT[3]とDT[5]の横差分データdt2は「−4」であり、連続する2個の横差分データdt1、dt2は共に4ビット以下で表現できる。この場合、これらの横差分データ「−4」,「−4」をまとめて8ビット分にして、図6(b)に示す転送タイミングT2の時間に同時に転送する。この転送時に、phase信号をHレベルにして(立ち上げて)一緒に転送する。
(S6)S5の判定結果がYesの場合、J=7に設定し、DT[5]とDT[7]との横差分dt2が4ビット以下で表現できるか否かを判定する。この判定結果がYesの場合、連続する2個の横差分データdt1、dt2が共に4ビット以下で表現できることになるので、これらの横差分データdt1、dt2をまとめて8ビット分にして同時に転送する。この転送時に、phase信号をHレベルにして一緒に転送する。
このように、差分計算回路14は、各行の第1列目と第2列目の画像データとして、それぞれ元データを転送データdtとして出力する。奇数列の転送処理では、各行の第3列目以降の奇数列の画像データとして、連続する2個の横差分データdt1、dt2が4ビット以下で表現できる場合、これら2個の横差分データをまとめて8ビット分にした2画素分の横差分データを転送データdtとして出力する。また、連続する2個の横差分データdt1、dt2が4ビット以下で表現できない場合には、該当する2つの画素の各画像データとして8ビットの元データを、異なる転送タイミングで転送データdtとして個別に出力するようになっている。
転送データdtをデータ線駆動回路3cへ、第2841列目から第3840列目までの各転送データdtをデータ線駆動回路3dへ、それぞれバスラインB1を介して転送するようになっている。
このラッチ回路は、各画素の画像データを各データメモリR1〜R960にそれぞれ保持し、上記プログラム期間に、各データメモリR1〜R960に保持された画像データが一斉に読み出されてデジタル/アナログ変換器31へ出力されるようになっている。他のデータ線駆動回路3b〜3dも、データ線駆動回路3aと同様に、各画素ごとに設けた960個のデータメモリをそれぞれ備えている。
データ線駆動回路3aのアドレス生成回路32には、選択信号CS1と、クロック信号と、phase信号とが入力される。同様に、データ線駆動回路3b〜3dの各アドレス生成回路32にも、選択信号CS2〜CS4と、クロック信号と、phase信号とがそれぞれ入力される。データ線駆動回路3a〜3dの各アドレス生成回路は、選択信号CS
1〜CS4の入力によりそれぞれ動作を開始する。
復元した画像データをデータ書き込み回路35と前データラッチ34に転送する。
3])を前データラッチ34に転送して格納する。この後、データ演算回路33は、前デ
ータラッチ34に格納された前の画素の画像データDT[3]とdt2の和をとってDT[
5]の画像データを復元する。この後、データ演算回路33は、その復元した画像データ
DT[5]を前データラッチ34に転送して格納する。
3]の復元画像データdata1がデータ書き込み用配線36を介してデータメモリR3
に転送されて格納され、DT[5]の復元画像データdata2がデータ書き込み用配線36を介してデータメモリR5に転送されて格納される。
めの制御回路6側の制御と、各データ線駆動回路3a〜3d側の制御とを、図6(a),(b)及び(c)に基づいて具体的に説明する。なお、ここでの説明では、説明を簡単にするために、1行分の画素数を8個とし、データ線駆動回路として8個のデータメモリR1〜R8を有する1つのデータ線駆動回路3aを用いる構成で説明する。
制御回路6は、以下のステップS10〜S20を実行して1フレーム分の画像データを、第1行目から順にデータ線駆動回路3aへ転送する。
まず、J=3に設定し、連続する2個の横差分データdt1,dt2を上記横差分演算で求める。ここでは、dt1は、DT[1]の元データ「199」とDT[3]の元データ「195」との横差分「−4」である。また、dt2は、DT[3]の元データ「195」とDT[5]の元データ「191」との横差分「−4」である。
(S14)この後、連続して第1行目における偶数列の各画像データを転送する処理(偶数列の転送処理)に移る。
まず、J=4に設定し、連続する2個の横差分データdt1、dt2を上記横差分演算で求める。ここで、dt1は、DT[2]の元データ「197」とDT[4]の元データ「193」との横差分「−4」である。dt2は、DT[4]の元データ「193」とDT[6]の元データ「188」との横差分「−5」である。
この転送処理の奇数列の転送処理では、転送タイミングT1の時間に、DT[1]の元データ「198」を転送する。転送タイミングT2の時間に、連続する2個の横差分データ「−3」,「−5」をまとめて8ビット分にして同時に、Hレベルのphase信号と一緒に転送する。転送タイミングT3の時間に、DT[7]の元データ「184」を転送する。
(S20)第3行目以降で上記転送処理を繰り返して、最後の行での転送処理を終了して1フレーム分の画像データの転送が終了したら、次のフレームに移る。
(S30)データ線駆動回路3aは、選択信号CS1が入力されると動作を開始する。
れた画像データ「199」は、転送タイミングT4に正しい画像データ「197」が格納されるまでの仮のデータである。
XDT[XJ+2]=XDT[XJ]+dt2
ここでは、転送タイミングT2に、連続する2個の横差分データ「−4」,「−4」を8ビット分にした受信データdtが転送されるので、XDT[3]はXDT[1]である「199」とdt1である「−4」の和をとった「195」となり、この「195」がデータメモリR3に転送されて格納される。このとき、データメモリR3と同じデータ「195」が隣のデータメモリR4にも格納される。このデータ「195」も、転送タイミングT5に正しい画像データ「193」がデータメモリR4に格納されるまでの仮のデータである。
「188」となり、この「188」がデータメモリR6に格納される。
(S37)XJ=XJ+4に設定する。phase信号がLレベルの場合には、この信号と一緒に送られた8ビットの転送データdtはDT[8]の元データであるので、その元データを対応するデータメモリR8に転送して格納する。ここでは、DT[8]の元データは「177」であるので、「177」をデータメモリR8に格納する。
第2行目から最終行までの各行で上述した第1行目と同じデータの復元と復元画像データの書き込み処理とを行う。
○各画素の画像データの横差分を1個置きにとった横差分データを列番号の小さい順に転送するので、低い周波数で画像データの転送が可能になる。これにより、データ転送に用いる配線数を同じにすれば、データの転送周波数を下げることができる。また、データの転送周波数を同じにすれば、配線数を削減することができ、EMI(不要電磁波放射)を低減することができる。
○連続する2個の横差分データをまとめて8ビット分にして同時に転送することで、2画素分の横差分データを1回で転送することができ、データの転送周波数を下げることができるとともに、データ転送時間を短縮することができる。これにより、高精細な表示パネルを有する電気光学装置を実現することができる。
○各行において、転送処理を奇数列と偶数列に分けて2回行うことで、偶数列の転送処理の途中で転送時間切れになっても、表示画像に大きな不具合が発生するのを抑制することができる。
次に、第2実施形態に係る有機EL表示装置を図7に基づいて説明する。
この有機EL表示装置のデータ転送方法は、制御回路6Aから各データ線駆動回路3a〜3dへの各画素10Aの画像データの転送を、8ビットの各画像データをシリアルデータに変換して行う点で上記第1実施形態とは異なる。
○ 8ビットの各画像データをシリアルデータに変換して転送するので、24ビット或いは48ビット等のバスを用いずに、1本の配線によって各画像データを制御回路6A側からデータ線駆動回路3a〜3d側へ転送することができる。これにより、配線数を大幅に削減することができる。
次に、第3実施形態に係る有機EL表示装置を図8〜図11に基づいて説明する。
上記第1実施形態では、画像データの横方向の相関性を利用してデータ量を削減するようにしている。これに対して、本実施形態では、画像データの横方向の相関性と縦方向の相関性の両方を利用してデータ量を削減する点で、上記第1実施形態と異なる。
(特徴1)第1行目では、各画素の画像データの横差分を1個置きにとった横差分データを、列番号の小さい順に転送する。第2行目以降では、各画素の画像データの横差分を1個置きにとった横差分データと、前の行における同じ列の各画素の画像データとの縦差分をとった縦差分データのいずれか一方を転送する。
奇数列の転送処理では、第1列目の画素の画像データを元データのまま転送し、この転送後、第3列目以降の奇数列の各画素に対して連続する2個の横差分データをそれぞれ求める。連続する2個の横差分データがそれぞれ「2」の補数表示で4ビット以下で表現できる場合、連続する2個の横差分データをまとめて8ビット分にして同時に転送し、この転送時にphase信号をHレベルにして転送する。
第2行目以降の各行の奇数列の転送処理では、第1列目の画素の画像データを元データのまま転送し、第3列目以降で連続する2個の横差分データと連続する2個の縦差分データの両方を求める。偶数列の転送処理では、第2列目の画素の画像データを元データのまま転送し、第4列目以降で連続する2個の横差分データと連続する2個の縦差分データの両方を求める。
奇数列の転送処理では、第1列目の画素の画像データを元データのまま転送する。この転送後、第3列目以降の奇数列の各画素に対して、横差分データと、前の行における同じ列の各画素の画像データとの縦差分をとった縦差分データとをそれぞれ求める。偶数列の転送処理では、第2列目の画素の画像データを元データのまま転送する。この転送後、第4列目以降の偶数列の各画素に対して、横差分データと縦差分データとをそれぞれ求める
。
本例のデータ転送方法は、第1行目での奇数列の転送処理と偶数列の転送処理については、上記第1実施形態と同じである。第2行目以降の各行で、連続する2個の横差分データと連続する2個の縦差分データの両方をそれぞれ求める点で、上記第1実施形態と異なる。したがって、本実施形態の説明では、それらの相違点を中心に説明する。
ータについて以下のような判定処理を行って、データ復元回路30Bへ出力する転送データdtを決める。
また、各データ線駆動回路3a〜3dのデータ演算回路33Bは、図10に示すように、前データラッチ34の他に、前行データラッチ44を備える。前データラッチ34には、上述したように、連続する2個の横差分データdt1、dt2から連続する2つの画素の画像データを上記データ復元演算で復元する際に用いる前の画素の画像データが格納される。一方、前行データラッチ44には、連続する2個の縦差分データdt1、dt2をまとめて8ビット分にした受信データdtをHレベルのmode信号と一緒に受信した際に、縦差分データdt1、dt2から連続する2つの画素の画像データを復元する際に用いる前の行の列番号が同じ画像データが格納される。
現在の行の第5列目のDT[5]と前の行の第5列目のDTp[5]との縦差分をとったデータとする。この場合、データ書き込み回路35Bは、メモリ選択信号reg3select(XJ=5)をデータメモリR5へメモリ選択信号線39を介して出力する。これにより、データメモリR5に格納されたXDTp[5]がデータ読出し用配線38を介して前行データラッチ44に転送されて格納される。この後、データ書き込み回路35Bは、メモリ選択信号reg3select(XJ+2=7)をデータメモリR7へメモリ選択信号線39を介して出力する。これにより、データメモリR7に格納されたXDTp[7]がデータ読出し用配線38を介して前行データラッチ44に転送されて格納される。
phase信号とmode信号が共にLレベルの場合は、上記第1実施形態で説明したphase信号がLレベルの場合と同様に、受信データdtは、全て1画素分の元データと判定する。この場合、データ演算回路33Bは、上記第1実施形態の場合と同様に、その受信データdtをそのままデータ書き込み回路35Bへ転送するとともに、前データラッチ34に転送して格納する。
5]とdt1,dt2との和をそれぞれとって画像データDT[3],DT[5]を復元する
。
現するための制御回路6B側の制御と、データ線駆動回路3a側の制御とを、図11(a),(b)及び(c)に基づいて具体的に説明する。
(S50)まず、第1行目の転送処理を行う。
(S51)次に、行番号を「1」増やして、第2行目の転送処理を行う。
(S53)次に、J=1か否かを判定する。J=1なら、DT[1]を8ビットの元データで転送する。ここでは、転送タイミングT1の時間に「198」の元データを転送する。
まず、J=3に設定し、連続する2個の横差分データdt1,dt2を上記横差分演算で求める。ここでは、dt1は、DT[1]の元データ「198」とDT[3]の元データ「196」との横差分「−2」である。dt2は、DT[3]の元データ「196」とDT[
5]の元データ「186」との横差分「−10」である。
ここでは、dt1の横差分「−2」は4ビット以下で表現できるが、dt2の横差分「−10」は4ビット以下で表現できないので、連続する2個の縦差分データdt1、dt2がそれぞれ4ビット以下で表現できるか否かを判定する。
この場合、転送タイミングT2の時間に、2つの縦差分データ「+1」,「−5」をまとめて8ビット分にして、転送データdtとして同時に転送する。この転送時に、phase信号とmode信号をそれぞれHレベルにして一緒に転送する(図11(b),(c)のT2参照)。
きない場合、phase信号とmode信号を共にLレベルにして、該当する2つの画素の画像データとして、8ビットの元データを異なる転送タイミングで転送する。
(S56)この後、連続して第2行目における偶数列の転送処理に移る。
この処理では、まずJ=2か否かを判定する。J=2なら、DT[2]を8ビットの元データで転送する。ここでは、転送タイミングT4の時間に、DT[2]の元データである「196」を、phase信号とmode信号を共にLレベルにして転送する。
まず、J=4に設定し、連続する2個の横差分データdt1、dt2を上記横差分演算で求める。ここで、dt1は、DT[2]の元データ「196」とDT[4]の元データ「192」との横差分「−4」である。dt2は、DT[4]の「192」とDT[6]の元データ「187」との横差分「−5」である。
第3行目以降で上記転送処理を繰り返して、最後の行での転送処理を終了して1フレーム分の画像データの転送が終了したら、次のフレームに移る。
データ線駆動回路3aは、以下のステップS70〜S75を実行して、第1行目から順に制御回路6Bから転送される各行の画像データをデータメモリR1〜R8に格納する。
XDT[XJ+2]=XDTp[XJ+2]+dt2
ここでは、転送タイミングT2に、連続する2個の縦差分データdt1、dt2(「+1」,「−5」)を8ビット分にした受信データdtが転送されている。また、XDTp[XJ=3],XDTp[XJ+2=5]は、それぞれ「195」,「191」である。したがって、XDT[XJ=3]は「196」となり、XDT[XJ+2=5]は「186」となる。
第2行目以降の各行で、1行分の各画像データがデータメモリR1〜R8にそれぞれ格納された後、上記プログラム期間に、各データメモリR1〜R8に格納した画像データが一斉に読み出されてデジタル/アナログ変換器31へ出力される。これにより、第2行目以降の各行で、各画素10Aの有機EL素子21が発光する。
○第1行目では横差分データを転送することで、画像データの横方向の相関性を利用してデータ量を削減し、第2行目以降では,横差分データと縦差分データのいずれか一方を転送することで、画像データの横方向の相関性と縦方向の相関性の両方を使ってデータ量をさらに削減することができる。
○第2行目以降の各行で、連続する2個の縦差分データのみが「2」の補数表示で4ビット以下で表現できる場合、連続する2個の縦差分データをまとめて8ビット分にして同時に転送し、この転送時に、phase信号と第2の転送モード信号としてのmode信号の両方をHレベルにして転送する。このため、データ線駆動回路側で、連続する2個の縦差分データか対応する2つの画素の画像データの復元の仕方を知ることができる。
次に、第4実施形態に係る有機EL表示装置を図12及び図13に基づいて説明する。
この有機EL表示装置の電気的構成は、図8〜図10に示す上記第3実施形態と次の構成を除き同じである。
まず、図12のステップS110で、垂直走査開始信号とクロック信号に同期して動作が開始される。この動作開始後、ステップS120に進み、第1行第1列目の画像データ(「205」)を転送する。
この後、ステップS190に進み、第2行目で現在の列番号が偶数か否かと、現在の列番号が転送済ポインタの値を越えているか否かとを判定する。なお、ここでの現在の列番号は、「J」と「J+2」である。例えば、現在の列番号をJ=3とすると、転送済ポインタの値と比較する現在の列番号は、「3」と「5」となる。現在の列番号が奇数の場合、つまり奇数列の転送処理中であれば、転送済ポインタの値に拘わらずステップS190の判定結果はNOとなり、ステップS200に進む。
了するまで或いは1行分の転送が終了するまでは、ステップS220の判定結果がNOとなってステップS210に戻り、偶数列の転送処理を続行する。
○偶数列の各転送処理の途中で1行分の転送時間が終了したとき、その行の転送を打ち切るとともに、どの偶数列の画素まで画像データの転送が完了したかを表わす転送済みポインタを作成する。第2行目以降で縦差分のデータを選択して転送する際に、現在の列番号が転送済みポインタの値を超える場合には、縦差分データを転送するモードから横差分データを転送するモードに切り換えるようにしている。このため、縦差分データdt1,dt2を作成するのに使う前の行の2つの画像データが、前の行での転送時間終了後の仮のデータで、正しくない場合に、それらの画像データを使って縦差分データdt1,dt2を作成するのを防止できる。
次に、上記各実施形態で説明した。有機ELディスプレイ1の表示パネル2を用いた電子機器について説明する。有機EL表示装置1の表示パネル2は、図14に示すようなモバイル型のパーソナルコンピュータに適用できる。図14に示すパーソナルコンピュータ70は、キーボード71を備えた本体部72と、表示パネル2を用いた表示ユニット73とを備えている。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態では、図2(a)に示す画素回路20を一例として説明したが、他の構成を有する画素回路を用いても良い。この場合、その画素回路の構成によっては、左右の走査線駆動回路4L,4Rは片側に配置される構成にも本発明は適用可能である。
個の横差分データをまとめてnビット分にして同時に転送する。
・上記第1実施形態では、連続する2個の横差分データがそれぞれ「2」の補数表示で4ビット以下で表現できない場合、該当する2つの画素の各画像データとして8ビットの元データを転送するようにしているが、各横差分データをそれぞれ異なる時間に転送するようにしても良い。
Claims (16)
- 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応してマトリクス状に配置された複数の画素、走査線駆動回路、データ線駆動回路、および制御回路を備え、nビットの階調値で表現される各画素の画像データに基づいて前記各画素に設けられた電気光学素子を駆動する電気光学装置のデータ転送方法であって、
前記各画素の画像データを前記制御回路から前記データ線駆動回路へ転送する際に、前記複数の走査線の各行において、前記各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった差分データを、前記複数のデータ線の列番号の小さい順に転送し、
次に、同じ行で間引かれた残りの各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった差分データを、前記列番号の小さい順に転送する、ことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項1に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
前記各行において、連続する2個の前記差分データがそれぞれ「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できる場合、前記連続する2個の差分データをまとめてnビット分にして同時に転送し、この転送時に第1の転送モード信号を第1状態にして転送する、転送処理を行うことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項2に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
行ごとに同じ前記転送処理を繰り返し、
前記各行において、前記転送処理を奇数列と偶数列に分けて2回行い、
奇数列の前記転送処理では、第1列目の画素の画像データとして元データを転送し、偶数列の前記転送処理では、第2列目の画素の画像データとして元データを転送する、ことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項3に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
前記連続する2個の差分データがそれぞれ「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できない場合、該当する2つの画素の各画像データとしてnビットの元データをそれぞれ異なる時間に転送し、この転送時に、前記第1の転送モード信号を第2状態にして転送する、ことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項3に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
前記連続する2個の差分データがそれぞれ「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できない場合、前記2個の差分データの各々をnビットで異なる時間に転送し、この転送時に、前記第1の転送モード信号を第2状態にして転送する、ことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項2〜5のいずれか1つに記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
データ線駆動回路では、前記制御回路から、第1状態にされた前記第1の転送モード信号と一緒に前記連続する2個の差分データがまとめてnビット分にして同時に転送されたとき、前記2個の差分データの各々と該各差分データより2つ前の各画素の画像データとの和をそれぞれとることで、連続する2つの画素の各画像データを復元し、復元した各画像データを各画素ごとに設けたデータメモリの対応する1つに順に格納することを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項6に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
前記データ線駆動回路では、前記奇数列の転送処理において、前記まとめてnビット分にして同時に転送された前記連続する2個の差分データから復元した各画素の画像データ或いは各画素の前記元データを、各画素ごとに設けたデータメモリに1個置き或いは複数
個置きに格納する際に、隣りの偶数列のデータメモリにも同じデータを格納することを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
前記制御回路から前記データ線駆動回路への前記各画素の画像データの転送を、nビットの前記各画像データをシリアルデータに変換して行うことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項1に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
第1行目では、前記各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった横差分データを、列番号の小さい順に転送し、
第2行目以降では、前記各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった横差分データと、前の行における同じ列の各画素の画像データとの差分をとった縦差分データのいずれか一方を転送することを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項9に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
第1行目では、奇数列の転送処理と偶数列の転送処理を行い、
前記奇数列の転送処理では、第1列目の画素の画像データを元データのまま転送し、この転送後、第3列目以降の奇数列の各画素に対して連続する2個の前記横差分データをそれぞれ求め、前記連続する2個の横差分データがそれぞれ「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できる場合、前記連続する2個の横差分データをまとめてnビット分にして同時に転送し、この転送時に第1の転送モード信号を第1状態にして転送し、
前記奇数列の転送処理終了後に行う前記偶数列の転送処理では、第2列目の画素の画像データを元データのまま転送し、この転送後、第4列目以降の偶数列の各画素に対して前記横差分データをそれぞれ求め、前記連続する2個の横差分データがそれぞれ「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できる場合、前記連続する2個の横差分データをまとめてnビット分にして同時に転送し、この転送時に、前記第1の転送モード信号を第1状態にして転送する、ことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項10に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
第2行目以降では、行ごとに同じ奇数列の転送処理と偶数列の転送処理を繰り返し、
第2行目以降の各行の前記奇数列の転送処理では、第1列目の画素の画像データを元データのまま転送し、前記偶数列の転送処理では、前記奇数列の転送処理終了後、第2列目の画素の画像データを元データのまま転送し、
前記奇数列及び偶数列の各転送処理において、
第1列目或いは第2列目以降の各画素に対して連続する2個の前記横差分データと連続する2個の前記縦差分データの両方をそれぞれ求め、
前記連続する2個の横差分データと前記連続する2個の縦差分データのうち少なくとも前記連続する2個の横差分データが「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できる場合、前記連続する2個の横差分データをまとめてnビット分にして同時に転送し、この転送時に前記第1の転送モード信号を第1状態にして転送し、
前記連続する2個の縦差分データのみが「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できる場合、前記連続する2個の縦差分データをまとめてnビット分にして同時に転送し、この転送時に、前記第1の転送モード信号と第2の転送モード信号の両方を第1状態にして転送する、ことを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 請求項11に記載の電気光学装置のデータ転送方法において、
前記制御回路は、前記偶数列の各転送処理の途中で1行分の転送時間が終了したとき、その行の転送を打ち切るとともに、どの偶数列の画素まで画像データの転送が完了したかを表わす転送済みポインタを作成し、
第2行目以降で前記縦差分のデータを選択して転送する際に、現在の列番号が前記転送済みポインタの値を超える場合には、前記縦差分データを転送するモードから前記横差分データを転送するモードに切り換えることを特徴とする電気光学装置のデータ転送方法。 - 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応してマトリクス状に配置された複数の画素、走査線駆動回路、データ線駆動回路、および制御回路を備え、nビットの階調値で表現される各画素の画像データに基づいて前記各画素に設けられた電気光学素子を駆動する電気光学装置において、
前記各画素の画像データを前記データ線駆動回路へ転送する前記制御回路は、前記複数の走査線の1行分の画像データを保持するラインメモリと、同期信号に同期して、前記ラインメモリに保持される前記複数の走査線の各行の1行分の画像データを前記複数のデータ線の第1列目から1個置き或いは複数個置きに読み出すデータ削減回路とを備え、
前記データ削減回路は、前記複数の走査線の各行で、奇数列の各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった差分データを前記複数のデータ線の列番号の小さい順に転送する奇数列の転送処理と、偶数列の各画素の画像データの差分を1個置き或いは複数個置きにとった差分データを、前記列番号の小さい順に転送する偶数列の転送処理とを行うことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項13に記載の電気光学装置において、
前記データ削減回路は、前記各行において、連続する2個の前記差分データがそれぞれ「2」の補数表示でn/2ビット以下で表現できる場合、前記連続する2個の差分データをまとめてnビット分にして同時に転送し、この転送時に第1の転送モード信号を第1状態にして転送することを特徴とする電気光学装置。 - 請求項14に記載の電気光学装置において、
前記データ線駆動回路は、前記制御回路から、第1状態にされた前記第1の転送モード信号と一緒に前記連続する2個の差分データがまとめてnビット分にして同時に転送されたとき、前記2個の差分データの各々と該各差分データより2つ前の画素の各画像データとの和をそれぞれとって、連続する2つの画素の各画像データを復元するデータ復元回路を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項13〜15のいずれか1つに記載の電気光学装置を備える電子機器。
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