JP2006145475A - 土壌特性測定装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 土壌特性測定装置のチゼル部9は、トラクタによって牽引される走行フレーム6に揺動自在に設けた回転フレーム17に設けてあり、この回転フレームは、走行フレームが静止している状態で、上記チゼル部を地表よりも上方となる上昇位置Aと土中となる下降位置Bとに移動させることができる。このとき、上記回転フレームの回転中心Oとチゼル部の先端9aとの距離L1と、回転フレームの回転中心Oとチゼル部の後端9bとの距離L2とは略同一となるように設定することが望ましい。
【効果】 熟練を要することなく、走行フレームを静止させた状態のまま、その位置でチゼル部を地上から土中へ移動させることができる。そしてその位置から直ちに土壌の測定を開始することができるので、従来のように穴を掘る労力や時間を必要とせずに、測定不能な土地が発生するのを防止することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、土壌の特性を測定する土壌特性測定装置に関し、より詳しくは、チゼル部に設けられた計測部を土中で進行させることにより土壌の特性を測定するようにした土壌特性測定装置に関する。
従来、土壌特性測定装置として、走行フレームと、この走行フレームに設けたチゼル部と、このチゼル部に設けられて土壌の特性を測定する計測部とを備え、上記走行フレームを地上で走行させるとともに、上記チゼル部を土中で進行させることにより、該チゼル部の計測部で土壌の特性を測定するようにしたものが知られている(特許文献1)。
上記チゼル部は走行フレームに固定されて設けられており、該走行フレームに設けたゲージ輪の高さを調整して、走行フレームの地表に対する高さを高い位置から低い位置へ移動させることにより、上記チゼル部を地表から土中に移動させるようにしている。
また、上記走行フレームはトラクタに3点リンクを介して連結され、該トラクタによって牽引されて走行されるようになっている。また3点リンクは、走行フレームの地表に対する高さを調整する際に、走行フレームを地表に対して一定に維持する機能も有している。
このような土壌特性測定装置によって圃場の土壌を測定する場合、通常、チゼル部を地中で走行させながら圃場の一側から他側へ直線的に土壌を測定したら、その他側でトラクタをUターンさせ、圃場の他側から上記一側へ再び直線的に土壌を測定し、これを繰り返して圃場の全域を測定するようにしている。
上記トラクタをUターンさせる場合、チゼル部を土中に維持したままUターンさせる場合には、該チゼル部の破損を防止するために大きな円弧が必要となる。このため、密な測定を必要とする場合には、トラクタをUターンさせる際にチゼル部を土中から引き上げ、トラクタをUターンさせた後に、トラクタを走行させながらチゼル部を再び地表から土中に移動させるようにしている。
さらに従来、上記チゼル部を走行フレームに対して僅かに揺動できるようにし、土壌に対するチゼル部の進入角度を制御して、チゼル部に設けられた計測部の深さが一定となるようにすることも行なわれている(特許文献1の図16)。
特開2003−139765号公報
上述した従来の土壌特性測定装置においては、走行フレームを走行させながらチゼル部を所要深さの土中に移動させるようにしているので、該チゼル部が所要深さとなるまでは正確な測定ができず、したがって測定不能な土地が広く発生することになる。
また、走行フレームを走行させながら該走行フレームを下降させる際には熟練が必要で、操作者の技量が未熟で走行フレームの、したがってチゼル部の下降速度と走行速度とのバランスが悪いと、土中に貫入させる計測部を破損させる恐れがあった。
このような欠点を改善するため、予め、圃場の両側の走行開始点にそれぞれ多数の穴を掘り、チゼル部をその穴内の目標深度に設定した後に、走行フレームを走行させて測定を開始することも行なわれているが、広大な圃場の所要位置に多数の穴を掘ることは労力と時間とを要し、効率が悪い。
本発明はこのような欠点に鑑み、穴を掘ることなく、その場でチゼル部を地表から土中へ移動させることができる土壌特性測定装置を提供するものである。
すなわち請求項1の発明は、走行フレームと、この走行フレームに設けたチゼル部と、このチゼル部に設けられて土壌の特性を測定する計測部とを備え、上記走行フレームを地上で走行させるとともに、上記チゼル部を土中で進行させることにより、該チゼル部の計測部で土壌の特性を測定するようにした土壌特性測定装置において、
上記チゼル部を回転フレームに設けるとともに、この回転フレームを上記走行フレームに、該走行フレームを静止させた状態で、上記チゼル部が地表よりも上方となる上昇位置と土中となる下降位置とに揺動自在に取付けたことを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、上記回転フレームの回転中心とチゼル部の先端との距離と、回転フレームの回転中心とチゼル部の後端と回転軸の中心までの距離とを略同一となるように設定したものである。
さらに請求項3の発明は、上記回転フレームを回転させる回転駆動機構を設け、この回転駆動機構により回転フレームを上記上昇位置と下降位置との間で揺動させるようにしたものである。
請求項4の発明は、上記請求項3の発明において、上記走行フレームを牽引するトラクタと、上記回転フレーム又はチゼル部の重力方向に対する傾斜角度を検出する第1傾斜角センサと、上記トラクタの重力方向に対する傾斜角度を検出する第2傾斜角センサと、該第1傾斜角センサと第2傾斜角センサの信号により回転駆動機構を制御する制御部とを備えており、上記制御部は、第2傾斜角センサによりトラクタの傾斜を検出するとともにその検出値に基づいて第1傾斜角センサの信号値を補正して、チゼル部の傾きとトラクタの傾きが等しくなるように制御するようにしたものである。
請求項1の発明によれば、走行フレームを静止させた状態のまま上記回転フレームを揺動回転させることにより、その位置でチゼル部を地上から土中へ移動させることができる。
したがって、従来のように走行フレームを走行させながらチゼル部を地上から土中に移動させる必要がないので、初心者であっても計測部を破損させる恐れなく容易にチゼル部を地上から土中に移動させることができる。
また、従来のように穴を掘ることなく走行フレームを静止させた位置から直ちに測定を開始することができるので、穴を掘る労力や時間を必要とせず、しかも走行フレームを走行させながらチゼル部を地上から土中に移動させる場合のように測定不能な土地が発生するのを可及的に防止することができる。
また請求項2の発明においては、回転フレームの回転中心とチゼル部の先端との距離と、回転フレームの回転中心とチゼル部の後端との距離とを略同一となるように設定してあるので、後端が地面を掘削することにより観測空間へ土壌が侵入して正確な計測データが取得できなくなったり、計測部を破損することを防止することができる。また、チゼルの先端が土壌を掘削する深さを最小なものとすることができるので、それによって装置への負荷を低減して耐久性の向上を図ることができる。
さらに請求項3の発明においては、上記回転フレームを回転させる回転駆動機構を設け、この回転駆動機構により回転フレームを上記上昇位置と下降位置との間で揺動させるようにしているので、操作者は上記回転駆動機構の運転を指令するだけでよく、チゼル部を地上と土中とで移動させるに労力を要することがない。
そして請求項4の発明によれば、上記第1傾斜角センサと第2傾斜角センサの信号からチゼル部の傾きとトラクタの傾きが等しくなるように制御することができるので、上り坂や下り坂で土壌の特性を測定する際にも常にチゼル部の土中深さを一定の状態に維持することができ、それにより精度の良い測定を行なうことができる。
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図4において、本発明に係る土壌特性測定装置1は3点リンク2を介してトラクタ3に連結され、このトラクタ3によって牽引されるようになっている。
上記測定装置1は走行フレーム6を備えており、この走行フレーム6に支持アーム7を介してゲージ輪8を設けてある。このゲージ輪8は走行フレーム6に対する高さ位置を調整することができるようになっており、それによって走行フレーム6の地表面Gに対する高さ位置を調整して、後に説明するようにチゼル部9の測定深度を設定することができるようになっている。
上記3点リンク2は走行フレーム6をトラクタ3に連結しており、この3点リンク2は走行フレーム6の高さ位置を調整しても走行フレーム6の地表面に対する水平状態を一定に維持することができるようになっている。
また上記支持アーム7にチゼル部9の測定深度情報を取得するための深さセンサ用転輪12を設けるとともに、上記走行フレーム6に、麦わらなどが多い場合に予めそれをカットするコールタ13と、土壌データを取得した位置の情報を取得するためのGPSアンテナ14とを設けてある。
さらに図3、図5に示すように、上記走行フレーム6には、回転フレーム17を軸18を中心として揺動自在に取り付けている。この回転フレーム17の底部側にはビーム19を介して上述したチゼル部9を一体に取り付けてあり、回転フレーム17を回転させることにより、チゼル部9が地表よりも上方となる上昇位置Aと土中となる下降位置Bとに移動させることができるようにしている。
このとき、図5に示すように、上記回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の先端9aとの距離L1と、回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の後端9bとの距離L2とが略同一となるように設定してある。
また、上記走行フレーム6と回転フレーム17との間には、回転フレーム17を回転させる回転駆動機構としての油圧シリンダ22(図4参照)を設け、この油圧シリンダ22によって回転フレーム17及びチゼル部9を上記上昇位置Aと下降位置Bとの間で揺動させることができるようにしてある。
上記油圧シリンダ22には、走行フレーム6に設けた油圧ユニット23から油圧を供給することができるようになっており、この油圧ユニット23を構成する図示しない油圧ポンプは、PTOジョイント24を介してトラクタ3のエンジンに連動し、そのエンジンによって回転駆動されるようになっている。
図6に示すように、上記チゼル部9は、その先端9a部分が土中貫入部28となっており、またチゼル部9の先端9aと後端9bとの中間部分の底部に均平板29を備えている。そしてトラクタ1の前進に伴って上記土中貫入部28で土中に穴を開けるとともに、均平板29でその穴の下面を均して土壌観測面30を作成することができるようになっている。
上記均平板29よりも後方で上方位置には、土壌の特性を測定する計測部33を設けてあり、この計測部33と土壌観測面30との間に観測空間34を形成することができるようにしてある。
そして図3、図4に示すように、上記回転フレーム17の上部側に計測部33からの各種信号を入力して記録する制御部35を設けてあり、この制御部35は回転フレーム17が回転しても土中に入り込むことがない位置に設けてある。上記制御部35には、図示しないが制御回路、増幅器、土壌の分光情報を取得する分光機、電源等を設けてあり、上記油圧シリンダ22の作動も制御することができるようになっている。
上記計測部33には照明用光ファイバ40,41と可視近赤外集光ファイバ44とを設けてあり、照明用光ファイバ40,41から土壌観測面30に可視近赤外光を照射することができるようになっている。そして可視近赤外集光ファイバ44は土壌からの拡散反射光を集光し、上記制御部35に設けた図示しない分光機で土壌の拡散反射スペクトルを測定分析し、それによって土壌成分を求めることができるようになっている。
上記土壌の拡散反射光を安定に検出するには、土壌観測面30と照明用光ファイバ40,41や可視近赤外集光ファイバ44間の間隔Dが適切に保たれている必要がある。このためにレーザ土壌変位センサ42を設けてあり、レーザ土壌変位センサ42により上記間隔Dをモニタして、適切でない場合は報知したりその計測データを記録することができるようになっている。
さらに上記計測部33にはCCDカラーカメラ43を設けてある。
上記照明用光ファイバ40,41、可視近赤外集光ファイバ44、レーザ土壌変位センサ42、CCDカラーカメラ43はそれぞれガラス窓47を介して観測空間34に臨むように配置してあり、各ガラス窓47には送風管48を介して乾燥した空気が吹付けられて、その曇りが防止されるようになっている。
さらに上記土中貫入部28の側面には土壌電気伝導度センサ電極49を設置してあり、これに接する土壌の電気伝導度情報を取得することができるようにしてある。
また図3に示すように、走行フレーム6にロードセル50を設けるとともにビーム19にリンク51を設けてあり、チゼル部9を下降位置Bの土中への移動時と、チゼル部9とビーム19とで土壌を掘削しつつ走行する時に、それらチゼル部9とビーム19の受ける土壌抵抗をリンク51を介してロードセル50で測定することができるようにしてある。
さらに図4に示すように、制御部35の下部には、土壌を照明するための光源52を設けてあり、またトラクタ3には、図1に示すように、測定データを表示したり、動作を指示する操作表示部53や発電機54が設けられている。
図3に示すように、上記ビーム19には、このビーム19の重力方向に対する傾斜角度を、したがって上記回転フレーム17又はチゼル部9の重力方向に対する傾斜角度を検出する第1傾斜角センサ56を設けてあり、上記制御部35は第1傾斜角センサ56からの信号を入力して、チゼル部9の土中深さが一定となるように油圧シリンダ22の作動を制御することができるようになっている。
このとき、制御部35はチゼル部9の重力方向に対する傾斜角度を一定に維持しようとするので、地表面が水平であればチゼル部9の土中深さが一定となるように制御することができるが、地表面が傾斜した上り坂や下り坂の場合でも、常にチゼル部9の重力方向に対する傾斜角度を一定に維持しようとするので、誤差が生じることになる。
このため図1に示すように、トラクタ3にその重力方向に対する傾斜角度を検出する第2傾斜角センサ57を設けてあり、この第2傾斜角センサ57からの信号も上記制御部35に入力している。
制御部35は、第2傾斜角センサ57からの信号によりトラクタ3が水平であること、したがって地表面が水平であることを検出したら、単純に第1傾斜角センサ56からの信号に基づいてチゼル部9の土中深さが一定となるように油圧シリンダ22の作動を制御するようになる。
他方、第2傾斜角センサ57からの信号によりトラクタ3が傾斜していること、例えば地表面が上り坂であることを検出したら、制御部35はその地表面の勾配分だけ第1傾斜角センサ56からの信号を補正し、チゼル部9の重力方向に対する傾斜角度を上記勾配分だけ加算して、すなわち図3において回転フレーム17を上記勾配分だけ時計方向に大きく回転させて、上り坂であってもチゼル部9の土中深さが一定となるように制御する。
以上の構成において、土壌の測定を開始する際には、チゼル部9を上昇位置Aに位置させた状態でトラクタ3により土壌特性測定装置1を牽引し、該土壌特性測定装置1を所要の測定開始位置に位置させる。このときには、予めゲージ輪8により走行フレーム6の地表に対する高さ位置が最適となるように調整してある。
この状態で、トラクタ3に設けた操作表示部53を介して制御部35にチゼル部9の下降指令を与えると、制御部35は油圧シリンダ22を作動させて回転フレーム17を軸18を中心として図5の時計方向に回転させる。これによりチゼル部9は走行フレーム6が静止している状態で、その先端9aから土中に進行し、土中貫入部28で土中に穴を開けるとともに、均平板29でその穴の下面を均して土壌観測面30を作成するようになる。
そしてチゼル部9の土中深さが所定深さとなると、制御部35はそのことを第1傾斜角センサ56と第2傾斜角センサ57とからの信号により検出して、油圧シリンダ22による回転フレーム17の回転を停止させる。この状態では、上述したようにゲージ輪8により走行フレーム6の地表に対する高さ位置が最適となるように調整してあるので、チゼル部9の土中深さも最適な測定深度に設定されることとなる。
このように、本実施例では操作者は操作表示部53にチゼル部9の下降指令を与えるだけで、トラクタ3の運転操作や3点リンク2の下降操作に習熟していなくても、走行フレーム6を静止させた状態のまま容易にチゼル部9を地上の上昇位置Aから土中の下降位置Bへ移動させることができる。
そしてこの際、上記回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の先端9aとの距離L1と、回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の後端9bとの距離L2とが略同一となるように設定してあるので、それらチゼル部9の先端9aと後端9bとは共に同一円弧P上を移動するようになる。そのため、土壌が観測空間34に侵入することがなく、その侵入による計測部33の破損を防止できる。
他方、チゼル部9の後端9bが上記円弧Pよりも半径方向外方に突出している場合には、チゼル9の先端9aで掘削した円弧Pの外側にチゼル9の後端9bが通過するようになるため、該チゼル9の後端9bが地面を掘削することになり、その結果、観測空間34に土壌が侵入するようになる。そして観測空間34に土壌が侵入すると、土壌観測面30と照明用光ファイバ40,41や可視近赤外集光ファイバ44等の間隔Dが変化して正確な計測データの取得ができず、またガラス窓47や計測部33を破損する恐れが生ずる。
上述した場合とは逆に、チゼル部9の後端9bが上記円弧Pよりも半径方向内方に位置している場合には、土中貫入動作に際して、チゼル9の後端9bが地面を掘削することはなく、観測空間34への土壌侵入はない。
しかしながら、チゼル部9の先端9aと後端9bとの長さは、土中貫入部28や計測部33を設ける関係で所要の長さが必要となるので、その長さを一定とした場合には、回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の先端9aとの距離を上述した距離L1よりも大きくせざるを得ない。
その結果、チゼル9の先端9aはより深く土壌を掘削する必要が生じるようになり、一般に土壌は深い方が硬度が大きく、また石などの存在する確率が大きいため、余計な仕事量を要し、装置への負荷が大きくなる恐れがある。
これに対し、上述したように上記回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の先端9aとの距離L1と、回転フレーム17の回転中心Oとチゼル部9の後端9bとの距離L2とが略同一となるように設定してあれば、チゼル9の先端9aが土壌を掘削する深さを最小なものとすることができ、それによって装置への負荷を低減して耐久性の向上を図ることができる。
上述したようにしてチゼル部9を地上の上昇位置Aから土中の下降位置Bへ移動させたら、操作者はトラクタ3を運転して土壌特性測定装置1を牽引走行させれば、制御部35は計測部33から種々の土壌データを取得するとともに、その土壌データを取得した位置の情報をGPSアンテナ14から取得してそれらを順次記録していく。
この際、従来のように穴を掘ることなく、測定開始位置から走行フレーム6の走行を開始させることにより、直ちに土壌の測定を開始することができるので、穴を掘る労力や時間を必要とせずに、測定不能な土地が発生するのを可及的に防止することができる。
そして、上記トラクタ3を運転して土壌特性測定装置1を圃場の一側から他側に牽引して該土壌特性測定装置1の走行を停止させたら、上記操作表示部53にチゼル部9の上昇指令を与えてチゼル部9を下降位置Bから上昇位置Aに移動させる。
次にこの状態で、トラクタ3及び土壌特性測定装置1をUターンさせて再び土壌特性測定装置1を新たな測定開始位置に位置させれば、以後は上述したのと同様な操作を繰り返して、圃場の全域の土壌を測定することができる。
なお上記実施例では、上記回転フレーム17又はチゼル部9の重力方向に対する傾斜角度を検出する第1傾斜角センサ56とトラクタ3の重力方向に対する傾斜角度を検出する第2傾斜角センサ57とによって、上記回転フレーム17又はチゼル部9の傾斜角度を検出する検出手段を構成しているが、これに限定されるものではなく、種々の構成の検出手段を用いることができる。
また回転駆動機構として油圧シリンダ22を用いているが、やはりこれに限定されるものではない。
さらに、上記実施例では、ビーム19は回転フレーム17を介して回転するようになっているが、ビーム17を回転フレームとして直接軸18に接続しても良い。
本発明の実施例を示す側面図。 図1の平面図。 図1の部分拡大側面図。 図3の右側面図。 図3におけるチゼル部9の作動状態を示す側面図。 チゼル部9の拡大断面図。
符号の説明
1 土壌特性測定装置 3 トラクタ
6 走行フレーム 9 チゼル部
9a 先端 9b 後端
17 回転フレーム 18 軸
22 油圧シリンダ(回転駆動手段) 28 土中貫入部
30 土壌観測面 35 制御部
56 第1傾斜角センサ 57 第2傾斜角センサ

Claims (4)

  1. 走行フレームと、この走行フレームに設けたチゼル部と、このチゼル部に設けられて土壌の特性を測定する計測部とを備え、上記走行フレームを地上で走行させるとともに、上記チゼル部を土中で進行させることにより、該チゼル部の計測部で土壌の特性を測定するようにした土壌特性測定装置において、
    上記チゼル部を回転フレームに設けるとともに、この回転フレームを上記走行フレームに、該走行フレームを静止させた状態で、上記チゼル部が地表よりも上方となる上昇位置と土中となる下降位置とに揺動自在に取付けたことを特徴とする土壌特性測定装置。
  2. 上記回転フレームの回転中心とチゼル部の先端との距離と、回転フレームの回転中心とチゼル部の後端との距離とを略同一となるように設定したことを特徴とする請求項1に記載の土壌特性測定装置。
  3. 上記回転フレームを回転させる回転駆動機構を設け、この回転駆動機構により回転フレームを上記上昇位置と下降位置との間で揺動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の土壌特性測定装置。
  4. 上記走行フレームを牽引するトラクタと、上記回転フレーム又はチゼル部の重力方向に対する傾斜角度を検出する第1傾斜角センサと、上記トラクタの重力方向に対する傾斜角度を検出する第2傾斜角センサと、該第1傾斜角センサと第2傾斜角センサの信号により回転駆動機構を制御する制御部とを備えており、上記制御部は、第2傾斜角センサによりトラクタの傾斜を検出するとともにその検出値に基づいて第1傾斜角センサの信号値を補正して、チゼル部の傾きとトラクタの傾きが等しくなるように制御することを特徴とする請求項3に記載の土壌特性測定装置。
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