JP2006144687A - 二段スクリュー圧縮機 - Google Patents

二段スクリュー圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006144687A
JP2006144687A JP2004337251A JP2004337251A JP2006144687A JP 2006144687 A JP2006144687 A JP 2006144687A JP 2004337251 A JP2004337251 A JP 2004337251A JP 2004337251 A JP2004337251 A JP 2004337251A JP 2006144687 A JP2006144687 A JP 2006144687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
oil
low
piston
piston chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004337251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4852238B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Hioki
泰宏 日置
Eisuke Kato
英介 加藤
Masayuki Urashin
昌幸 浦新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004337251A priority Critical patent/JP4852238B2/ja
Publication of JP2006144687A publication Critical patent/JP2006144687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4852238B2 publication Critical patent/JP4852238B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】スクリュー圧縮機において、ケーシング及び外部配管を簡単にして組立て性の向上、組立て時間の短縮及びコスト低減を図ることができる。
【解決手段】スクリュー圧縮機50は、円筒状ボア1a、凹部1b、ピストン室21及びピストン室21に給排油する油通路35〜38を形成した低段メインケーシング1と、円筒状ボア1aに収納したスクリューロータ2と、凹部1bに移動可能に収納したスライド弁17と、スライド弁17を駆動する油圧ピストン19と、油通路35〜38を開閉する電磁弁27〜30とを備える。低段メインケーシング1は、円筒状ボア1a、凹部1b及びピストン室21を形成する部分を同一部材で形成すると共に、ピストン室21の前方に厚肉部1cを有する。油通路35〜38は、厚肉部1cの内部で前後方向、横方向及び上下方向に直線状で且つ立体的に延びている。電磁弁27〜30は厚肉部表面に隣接して開口する油通路35〜38を開閉可能に連通する。
【選択図】図2

Description

本発明は、二段スクリュー圧縮機に係り、特にスライド弁による容量制御機構を備えた二段スクリュー圧縮機に好適なものである。
従来の外部給油方式であるスクリュー圧縮機としては、例えば特開平8−151987号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このスクリュー圧縮機では、メインケーシングに円筒ボア及び凹部が形成され、円筒ボアに雄ロータ及び雌ロータが収納され、凹部にスライド弁が収納されている。そのメインケーシングの一端には、モータケーシングが取付けられ、そのモータケーシング内にモータが収納されている。そのメインケーシングの他端には、吐出ポート及び吐出口を有する吐出ケーシングが取付けられている。その吐出ケーシングの一端にはピストンシリンダを有するサイドケーシングがさらに取付けられ、そのシリンダ内にはロッドを介してスライド弁と連結された油圧式ピストンが収納されている。そのピストンシリンダの反スライド弁側室には、低圧側に接続される外部配管に連通された油通路が開口されている。また、そのピストンシリンダの内面のピストン摺動区間内には、低圧側に電磁弁を有して接続される外部配管に連通された2つ油通路が開口されている。これらの低圧側に接続される外部配管は、低圧側に1つに合流される接続配管構造を有している。さらには、そのピストンシリンダのスライド弁側室には、高圧側及び低圧側に電磁弁を有して接続される外部配管に連通された油通路が開口されている。この外部配管は、高圧側及び低圧側に分岐される接続配管構造を有している。
特開平8−151987号公報
前記従来技術では、容量制御機構のピストン弁を駆動させる給排油通路の分岐、合流を圧縮機の外部配管により形成するようにしているため、溶接作業を伴う接続配管の分岐、合流が多岐にわたり複雑になり、組立ての複雑化、組立て時間の増大及びコストアップを招いていた。また、前記従来技術では、円筒ボア及び凹部を有するメインケーシングとピストンシリンダを有するサイドケーシングとが別体で構成されているため、この点からも、組立ての複雑化、組立て時間の増大及びコストアップを招いていた。
本発明の目的は、ケーシング及び外部配管を簡単にして組立て性の向上、組立て時間の短縮及びコスト低減を図ることができる二段スクリュー圧縮機を得ることにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、横方向に延び周方向で交差する円筒状ボア内にそれぞれの軸が平行で互いに噛合う雄雌一対のスクリューロータを低段、高段の両方に収納し、低段側には前記円筒状ボアに沿って延びる凹部、横方向に延びるピストン室、及び前記ピストン室に給排油する複数の油通路を形成した低段メインケーシングと、前記凹部に移動可能に収納したスライド弁と、前記ピストン室内に収納してロッドを介して前記スライド弁を駆動する油圧ピストンと、前記複数の油通路を開閉する複数の電磁弁とを備え、高段側には前記円筒状ボアから直角方向に延びる油通路、前記円筒状ボアと平行に延びるパイパス通路を形成した高段メインケーシングと、前記油通路内を移動可能に収納したピストン弁とを備える二段スクリュー圧縮機において、前記低段メインケーシングは、前記円筒状ボア、前記凹部及びピストン室を形成する部分を同一部材で形成すると共に、前記ピストン室の前方に厚肉部を有し、前記複数の油通路は、前記厚肉部の内部で前後方向、横方向、及び上下方向に直線状で且つ立体的に延びるように形成されると共に、途中部分が分断されて厚肉部表面に隣接して開口する油通路を有し、前記電磁弁は前記厚肉部表面に隣接して開口する油通路を開閉可能に連通するように設置されている構成である。
係る本発明におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記厚肉部は、前面に平坦面を有し、その前面の平坦面に上下に隣接して開口する油通路を横方向に複数組並設し、前記電磁弁は横方向に複数組並設された前記油通路を開閉可能に連通するように設置されていること。
(2)前記複数の油通路は前記ピストン室のピストン摺動区間に開口する油通路を追加して形成しており、前記厚肉部の平坦面は、上方に突出する部分をさらに形成すると共に、この部分に前記追加して形成された油通路を上下に隣接して開口するように設け、前記電磁弁は前記厚肉部の上方に突出する平坦面に開口するように形成された油通路を開閉可能に連通するように追加して設置されていること。
本発明の二段スクリュー圧縮機によれば、ケーシング及び外部配管を簡単にして組立て性の向上、組立て時間の短縮及びコスト低減を図ることができる。
以下、本発明の複数の実施例について図を用いて説明する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
まず、本発明の第1実施例のスクリュー圧縮機50を図1から図5を用いて説明する。
本実施例のスクリュー圧縮機50の全体構成に関して、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例のスクリュー圧縮機50の断面図である。
スクリュー圧縮機50は、低段圧縮機51、モータ部52、高段圧縮機53、及び給排油経路を備えた二段スクリュー圧縮機で構成されている。圧縮される気体は、低段圧縮機51からモータ部52を経て高段圧縮機53へ流れ、圧縮機外に吐出されるので、以下の説明では低段側を上流側、高段側を下流側として方向を示す。
低段圧縮機51は、低段メインケーシング1、低段スクリューロータ2、スライド弁17、ロッド18、ピストン19、コイルばね20、吐出ケーシング22、ころ軸受8、9、及び玉軸受10などから構成されている。
低段メインケーシング1は、横方向に延び周方向で交差する一対の円筒状ボア1a、この円筒状ボア1aに沿って延びる凹部1b、横方向に延びるピストン室21、及びこのピストン室21のピストン両側に給排油する油通路35〜3(図2、図4参照)などを形成している。さらに、吸入口15、吸入室61、吸入ポート62、及び低段吐出ポート63を形成する部分は同一部材である低段メインケーシング1により形成されている。吸入口15、吸入室61、及び吸入ポート62は、低段スクリューロータ2への吸込み流路を形成するものである。低段吐出ポート63は低段スクリューロータ2からの吐出通路を形成するものである。
低段スクリューロータ2は、互いに噛合わされた一対の低段雄ロータ2A及び低段雌ロータ(図示せず)から構成され、一対の円筒状ボア1aに収納されている。低段雄ロータ2Aの両側に設けられた軸部64、65は、低段メインケーシング1に設置されたころ軸受8と、吐出ケーシング22に設置されたころ軸受9及び玉軸受10とにより支持されている。低段雌ロータも、低段雄ロータ2Aと同様に、両側に設けられた軸部がころ軸受と玉軸受とにより支持されている。
スライド弁17は、低段スクリューロータ2の噛合い部に吸込まれた吸入冷媒ガスの一部を吸入側へバイパスして容量制御するためのものであり、横方向に延びる凹部1aに移動可能に収納されている。油圧ピストン19は、ロッド18を介してスライド弁17を左右に駆動するものであり、横方向に延びるピストン室21の中に摺動可能に収納されている。コイルばね20は、ピストン室21の反スライド弁室側に配置され、ピストン19を常にスライド弁側に押圧する力を付与している。スライド弁17、ロッド18、ピストン19、及びコイルばね20により容量制御機構部を構成している。
モータ部52は、モータケーシング24、モータステータ5、モータロータ6、ころ軸受12、モータカバー23、玉軸受11、及びギヤカップリング7などから構成されている。モータ部52は、低段圧縮機51と高段圧縮機53との間に挟持され、その駆動力を低段圧縮機51の低段雄ロータ2A及び高段圧縮機53の高段雄ロータ3Aに伝達するように構成されている。
モータステータ5及びモータロータ6により駆動用電動機85が構成されている。モータステータ5はモータケーシング24に装着され、モータロータ6は、モータステータ5内で、高段雄ロータ3Aの一側に形成された軸部66に固着されている。高段雄ロータ3Aの軸部66は、モータロータ6の両側で、玉軸受11及びころ軸受12によりモータケーシング24に支持されている。高段雄ロータ3Aの軸部66の先端部はギヤカップリング7を介して低段雄ロータ2Aの軸部64に連結されている。係る構成によって、駆動用電動機85の駆動力は、低段雄ロータ2A及び高段雄ロータ3Aに伝達される。なお、低段及び高段の雌ロータは雄ロータ2A、3Aにより駆動される。
高段圧縮機53は、高段メインケーシング4、高段スクリューロータ3、ころ軸受12、13、玉軸受14、モータケーシング24、ピストン弁26(図2参照)、及びスプリング41(図2参照)などから構成されている。ここで、ころ軸受12及びモータケーシング24は、モータ部52の構成要素と共通である。
高段メインケーシング4は、横方向に延び周方向で交差する一対の円筒状ボア4a、高段吸入ポート68、高段吐出ポート69、高段スクリューロータ3の圧縮途中から高段スクリューロータ3の吸込み側に延びるバイパス通路25(図2参照)、及び油通路70(図2参照)を形成している。
高段スクリューロータ3は、互いに噛合わされた一対の低段雄ロータ3A及び低段雌ロータ(図示せず)から構成され、一対の円筒状ボア4aに収納されている。低段雄ロータ3Aの両側に設けられた軸部66、67は、モータケーシング24に設置されたころ軸受12と、高段メインケーシング4設置されたころ軸受13及び玉軸受14とで支持されている。高段雌ロータも、高段雄ロータ3Aと同様に、両側に設けられた軸部がころ軸受と玉軸受とで支持されている。
ピストン弁26及びスプリング41は、高段圧縮機53の容量制御機構部材であり、バイパス通路25を開閉するように設けられている。ピストン弁26の一側は油通路70内を摺動するように設置されている。
次に、スクリュー圧縮機50の容量制御に関して、図2から図5を参照しながら説明する。図2は本実施例のスクリュー圧縮機50の容量制御機構の給排油系統図、図3は本実施例における低段圧縮機51の段階容量制御機構部の正面図、図4は図3のA−A断面図、図5は本実施例における低段圧縮機51の段階容量制御機構部への給排油通路の概略図である。
低段メインケーシング1はピストン室21の前方に位置して厚肉部1cを形成している。この前方部分は、他に邪魔されることなく、電磁弁27〜30を容易に設置できる部分である。この円筒状ボア1aには、ピストン室21に給排油する複数の油通路35〜38が穿設されている。これらの油通路35〜38はピストン室21に横方向に所定間隔をあけた状態で開口して形成されている。
厚肉部1cの前面には、ほぼ垂直な平坦面1dが形成されている。この平坦面1dには、油通路35〜38の途中部分が分断されて上下に隣接して開口するように形成されている。油通路35〜38は平坦面1dから厚肉部1cの内部に前後方向に延びて形成されている。これらの開口する油通路35、36、38は横方向に複数組並設されている。電磁弁27、28、30は、横方向に複数組並設された油通路35、36、38を開閉するように、平坦面1d上に設置されている。係る構成によって、油通路35、36、38の形成及び電磁弁27、28、30の設置を容易に行なうことができることとなり、外部配管を簡単にして組立て性の向上、組立て時間の短縮及びコスト低減を図ることができる。
平坦面1dには、横方向中央部から上方に突出する突出平坦面1e(図3参照)が形成されている。この突出平坦面1eには、油通路37の途中部分が分断されて上下に隣接して開口するように形成されている。電磁弁29はこの油通路37を開閉可能に連通するように突出平坦面1e上に設置されている。係る構成によって、油通路37及び電磁弁29の給油経路は、油通路35、36、38及び電磁弁27、28、30の給油経路と関係なく、オプションとして容易に設けることができる。
前後に延びる複数の油通路35、38への複数の給油通路71、72は、厚肉部1cの下面から上方に延びるように左右に並置して形成されている。これらの給油通路71、72の前方には、厚肉部1cの側面から横方向に延びる共通給油通路73が形成されている。この共通給油通路73の開口側には、外部配管が接続されている。厚肉部1cの前面から後方に延びる給油通路74、75が形成され、その給油通路74、75が共通給油通路73の左右2箇所に接続されている。給油通路71、72と給油通路74、75とは、外部配管76、77により接続されている。係る構成によって、給油のための外部配管を分岐構造とすることなく、簡単な給油構造とすることができる。なお、図5において、点線部分は外部配管部分を示す。
前後に延びる油通路35〜37からの排油通路は、横方向に延びる排油通路78、79、81と、上下方向に延びる排油通路80とにより構成されている。横方向に延びる排油通路78、79、81は、上下の異なる位置で横方向に延びている。
前後に延びる油通路38の排油通路は、横方向に延びる排油通路82と、前後方向に延びる排油通路83とにより構成されている。排油通路82は低段メインケーシング1の左端面から穿設されており、その開口は塞がれている。排油通路83は低段メインケーシング1の前面から穿設されており、その開口には排油外部配管84が接続されている。
上述した油通路、給油通路及び排油通路は、厚肉部1cの内部で前後方向、横方向、及び上下方向に直線状で且つ立体的に延びるように形成されている。これによって、外部配管を簡単にして組立て性の向上、組立て時間の短縮及びコスト低減を図ることができる。
次に、本実施例のスクリュー圧縮機50の全体の動作について、図1を参照しながら説明する。
モータ部52の駆動用電動機85に通電されてモータロータ6が回転されると、これに伴って低段スクリューロータ2及び高段スクリューロータ3が駆動される。これによって、低圧の冷媒ガスは、吸入口15から吸入室61に吸入された後、吸入ポート62を通って一対の低段スクリューロータ2に吸入され、低段スクリューロータ2より圧縮されて中間圧冷媒ガスとなる。この中間圧冷媒ガスは、低段吐出ポート63から吐出ケーシング22に吐出された後、モータカバー23、モータケーシング24内を通って高段スクリューロータ3に吸入され、高段スクリューロータ3によりさらに圧縮される。圧縮された高圧冷媒ガスは、吐出ポート69から吐出され、吐出口16より外部へ吐出される。
圧縮動作によって、圧縮反力がスクリューロータ2、3に作用するが、ラジアル荷重をころ軸受8、9、12、13により支持し、スラスト荷重を玉軸受10、11、14により支持している。これらの軸受の潤滑、冷却用の油は別に設置された油タンクから各軸受部に差圧給油される。一方、この油は、容量制御用として低段圧縮機51及び高段圧縮機53の容量制御をおこなうスライド弁17及びピストン弁26などを動作するためにも使用される。
次に、本実施例の容量制御機構部の動作について、主に図2を参照しながら説明する。
容量制御は、低段圧縮機51では、スライド弁17を低段スクリューロータ2の軸方向にスライドさせ、吸入量を調整することにより行われる。すなわち、スライド弁17が吐出方向へスライドしている時、低段スクリューロータ2の噛合い部に吸込まれる吸入冷媒ガス42における余分な冷媒ガス43が吸入側へバイパスされ、必要な冷媒ガスのみが低段スクリューロータ2で圧縮されて矢印44のように吐出される。このスライド弁17の作動はロッド18を介しスライド弁17に固定されたピストン19に油圧を作用させることにより行われる。一方、高段圧縮機53では、ピストン弁26に油圧を作用させることにより、バイパス通路26の開閉を行い容量制御を行なうようになっている。
低段圧縮機51の段階容量制御を行なう場合、シリンダ21への給排油は、電磁弁27〜30及びキャピラリーチューブ34を介して、油通路35〜38により行われる。スライド弁17が最も右側へ移動された時に100%ロード(負荷)、逆に最も左側に移動された時に最小ロードの運転となる。低段圧縮機51の圧縮容量は、油通路35〜37の何れが動作するかにより決定される。最小ロード、50%ロード、75%ロード、100%ロードの四段階からなる段階制御を例にとると、各負荷条件における電磁弁27〜30の作動状態は表1の通りである。
Figure 2006144687
すなわち、100%ロード運転では、電磁弁27、30が開き、最も右側の油通路35で開放された中間圧がピストン19の右面に作用され、左面に高圧が作用することとなるため、スライド弁17は右側一杯まで動いて100%ロードに固定される。75%ロード運転では、電磁弁28、30が開き、2番目に右側の油通路36で開放された中間圧がピストン19の右面に作用され、油通路36の位置で圧力バランスして75%ロードの位置で固定される。50%ロード運転では、電磁弁29、30が開き、3番目に右側の油通路37で開放された中間圧がピストン19の右面に作用され、油通路37位置で圧力バランスして50%ロードの位置で固定される。
これらの50〜100%ロード運転中は、高段圧縮機53のピストン弁26には常に高圧油が作用し、圧縮途中領域から圧縮前領域(中間圧側)へ通じるバイパス経路25を閉状態としている。
また、圧縮機始動時の始動トルクを低減するのに必要な最小ロード運転では、電磁弁27〜30は全て閉とし、ピストン19の右面に高圧油が作用され、油通路38で開放された中間圧がピストン19の左面に作用されるため、スライド弁17は左側一杯まで動き最小ロードに固定される。同時に、高段圧縮機53のピストン弁26の受圧面も中間圧に開放されるため、スプリング41の力により圧縮途中領域から圧縮前領域(中間圧側)へ通じるバイパス経路25を開状態となり容量制御状態となる。
なお、ピストン19の右側に組み込んであるコイルばね20は、圧縮機停止時にピストン19を左一杯まで押しつけるために使用される。
次に、本発明の第2実施例のスクリュー圧縮機50について図6を用いて説明する。図6は本発明の第2実施例のスクリュー圧縮機50の容量制御機構の給排油系統図である。この第2実施例は、次に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
この第2実施例は、連続容量制御機構部を備えたものである。連続容量制御を行なう第2実施例では、シリンダ21への給排油は、電磁弁31、32、33及びキャピラリーチューブ34を介して、油通路39、40により行われる。油通路39、40は、第1実施例の油通路36、38と同様に設けられている。
連続制御時の電磁弁31〜33の作動状態は表2の通りである。
Figure 2006144687
すなわち、中間保持位置からロードアップする場合、電磁弁32のみを開とした状態から、電磁弁31〜33を全て開とし、ピストン19の右側のシリンダ21から油を中間圧側へ排出する。また、中間保持位置からロードダウンする場合、電磁弁32のみを開とした状態から、電磁弁33のみ開とし、ピストン19の左側のシリンダ21から油を中間圧側へ排出する。
また、始動時及び停止時では、電磁弁33のみを開とすることにより、段階制御の場合と同様に、低段圧縮機51のスライド弁17が左側一杯までくるように、また高段圧縮機53のピストン弁26がスプリング41により移動されて圧縮途中領域から圧縮前領域(中間圧側)へ通じるバイパス経路25が開状態となるようになっている。以上の動作により低段圧縮機51及び高段圧縮機53ともに容易に容量制御が実施できる。
本発明の第1実施例のスクリュー圧縮機の断面図である。 第1実施例のスクリュー圧縮機の容量制御機構の給排油系統図である。 第1実施例における低段圧縮機の段階容量制御機構部の正面図である。 図3のA−A断面図である。 第1実施例における低段圧縮機の段階容量制御機構部への給排油通路の概略図である。 本発明の第2実施例のスクリュー圧縮機50の容量制御機構の給排油系統図である。
符号の説明
1…低段メインケーシング、1a…円筒状ボア、1b…凹部、1c…厚肉部、1d…平坦面、2…低段スクリューロータ、2A…低段雄ロータ、3…高段スクリューロータ、3A…高段雄ロータ、4…高段メインケーシング、4a…円筒状ボア、5…モータステータ、6…モータロータ、7…ギヤカップリング、8、9…ころ軸受、10、11…玉軸受、12、13…ころ軸受、14…玉軸受、15…吸入口、16…吐出口、17…スライド弁、18…ロッド、19…ピストン、20…コイルばね、21…ピストン室、22…吐出ケーシング、23…モータカバー、24…モータケーシング、25…バイパス通路、26…ピストン弁、27〜33…電磁弁、34…キャピラリーチューブ、35〜40…油通路、41…スプリング、50…スクリュー圧縮機、51…低段圧縮機、52…モータ部、53…高段圧縮機、61…吸入室、62…低段吸入ポート、63…低段吐出ポート、64〜67…軸部、68…高段吸入ポート、69…高段吐出ポート、70…油通路、71、72…給油通路、73…共通給油通路、74、75…給油通路、76、77…外部配管、78〜83…排油通路、84…排油外部配管、85…電動機。

Claims (3)

  1. 横方向に延び周方向で交差する円筒状ボア内にそれぞれの軸が平行で互いに噛合う雄雌一対のスクリューロータを低段、高段の両方に収納し、低段側には前記円筒状ボアに沿って延びる凹部、横方向に延びるピストン室、及び前記ピストン室に給排油する複数の油通路を形成した低段メインケーシングと、前記凹部に移動可能に収納したスライド弁と、前記ピストン室内に収納してロッドを介して前記スライド弁を駆動する油圧ピストンと、前記複数の油通路を開閉する複数の電磁弁とを備え、高段側には前記円筒状ボアから直角方向に延びる油通路、前記円筒状ボアと平行に延びるパイパス通路を形成した高段メインケーシングと、前記油通路内を移動可能に収納したピストン弁とを備える二段スクリュー圧縮機において、
    前記低段メインケーシングは、前記円筒状ボア、前記凹部及びピストン室を形成する部分を同一部材で形成すると共に、前記ピストン室の前方に厚肉部を有し、
    前記複数の油通路は、前記厚肉部の内部で前後方向、横方向、及び上下方向に直線状で且つ立体的に延びるように形成されると共に、途中部分が分断されて厚肉部表面に隣接して開口する油通路を有し、
    前記電磁弁は前記厚肉部表面に隣接して開口する油通路を開閉可能に連通するように設置されている
    ことを特徴とする二段スクリュー圧縮機。
  2. 請求項1に記載の二段スクリュー圧縮機において、前記厚肉部は、前面に平坦面を有し、その前面の平坦面に上下に隣接して開口する油通路を横方向に複数組並設し、前記電磁弁は横方向に複数組並設された前記油通路を開閉可能に連通するように設置されていることを特徴とする二段スクリュー圧縮機。
  3. 請求項2に記載の二段スクリュー圧縮機において、前記複数の油通路は前記ピストン室のピストン摺動区間に開口する油通路を追加して形成しており、前記厚肉部の平坦面は、上方に突出する部分をさらに形成すると共に、この部分に前記追加して形成された油通路を上下に隣接して開口するように設け、前記電磁弁は前記厚肉部の上方に突出する平坦面に開口するように形成された油通路を開閉可能に連通するように追加して設置されていることを特徴とする二段スクリュー圧縮機。
JP2004337251A 2004-11-22 2004-11-22 二段スクリュー圧縮機 Expired - Fee Related JP4852238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004337251A JP4852238B2 (ja) 2004-11-22 2004-11-22 二段スクリュー圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004337251A JP4852238B2 (ja) 2004-11-22 2004-11-22 二段スクリュー圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006144687A true JP2006144687A (ja) 2006-06-08
JP4852238B2 JP4852238B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=36624660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004337251A Expired - Fee Related JP4852238B2 (ja) 2004-11-22 2004-11-22 二段スクリュー圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4852238B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066935A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社神戸製鋼所 スクリュ圧縮機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63102988A (ja) * 1986-10-20 1988-05-07 Canon Inc 光記録媒体
JPH08151987A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Hitachi Ltd スクリュー圧縮機の容量制御装置
JPH1089271A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Hitachi Ltd スクリュー圧縮機
JPH11159490A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Kobe Steel Ltd 2段形スクリュ圧縮機
JP2003021089A (ja) * 2001-07-03 2003-01-24 Kobe Steel Ltd 2段圧縮冷凍機およびその運転方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63102988A (ja) * 1986-10-20 1988-05-07 Canon Inc 光記録媒体
JPH08151987A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Hitachi Ltd スクリュー圧縮機の容量制御装置
JPH1089271A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Hitachi Ltd スクリュー圧縮機
JPH11159490A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Kobe Steel Ltd 2段形スクリュ圧縮機
JP2003021089A (ja) * 2001-07-03 2003-01-24 Kobe Steel Ltd 2段圧縮冷凍機およびその運転方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066935A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社神戸製鋼所 スクリュ圧縮機
WO2017056837A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社神戸製鋼所 スクリュ圧縮機
CN108138781A (zh) * 2015-09-29 2018-06-08 株式会社神户制钢所 螺杆压缩机
CN108138781B (zh) * 2015-09-29 2019-11-19 株式会社神户制钢所 螺杆压缩机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4852238B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6289943B2 (ja) 可変容量形ポンプ
US7588430B2 (en) Screw compressor
EP1172562B1 (en) Scroll compressor
US9169840B2 (en) Piston operated bypass valve for a screw compressor
US20100054963A1 (en) Variable displacement rotary pump
KR20160073204A (ko) 스크롤 압축기
JP4460539B2 (ja) 複合型ポンプ設備
CN102102669B (zh) 多汽缸旋转式压缩机和制冷循环装置
JP5729343B2 (ja) タンデム式ベーン型圧縮機
EP3244065B1 (en) Variable displacement type compressor and refrigeration device having same
KR102530260B1 (ko) 전자 비례 밸브
JP4852238B2 (ja) 二段スクリュー圧縮機
JP5046983B2 (ja) スクロール圧縮機
CN100564808C (zh) 压缩机的卸载阀
JP2009203811A (ja) 可変容量型ギヤポンプ
EP4163523A1 (en) Fluid control device
JP5168191B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH06173872A (ja) スクリュー圧縮機
JP2006214445A (ja) ロータリコンプレッサ
CN101460705B (zh) 压缩机装置和再制造压缩机或再设计压缩机构造的方法
JPS60164693A (ja) スクリユ−圧縮機の容量制御装置
JP5633532B2 (ja) タンデム式ベーン型圧縮機
WO2016121021A1 (ja) スクリュー圧縮機
US11905956B2 (en) Internal gear machine with switching valves
JP3996678B2 (ja) スクリュー圧縮機の容量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070124

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4852238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees