JP2006144259A - 車載用施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない消費電力量で、車両と携帯機とが双方向通信を行い車両のドアの解錠することが可能な車載用施錠装置を提供すること。
【解決手段】 車載用施錠装置2は、ユーザによって外部から送信されるエンジンスタート信号に基づいてエンジンを始動させるエンジンスターター機能が備えられた車両1に搭載されるとともに、車両1側に配された車両アンテナ部10から送信される探知信号に応じて、インテリジェントキー5側に配されたキーアンテナ部11が、識別コード信号を車両1側に返信することにより、車両1とインテリジェントキー5との間で双方向に交信して、識別コードを照合した後に車両1のドア8を解錠するものであり、車両アンテナ部10は、制御部12によってエンジンが始動したと判断された場合に探知信号の送信を開始する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両とユーザが携帯可能な携帯機との間で双方向に交信して、識別コードを照合確認した後に車両のドアの施錠・解錠を行う車載用施錠装置に関する。
従来より車載用の施錠装置としては、例えば自動車の車両とユーザの携帯するインテリジェントキーとが双方向通信を行うことにより車両のドアの施錠・解錠を行う、いわゆるスマートシステムが知られている。このスマートシステムは、例えば車両のドアノブに設置されたスイッチをユーザが操作すると車両側からインテリジェントキーの探知信号が送信され、インテリジェントキー側がこの探知信号に応じて識別コード信号を車両側に返信し、この識別コード信号の識別コードと車両側で記憶した識別コードとを照合し、照合が一致した場合に車両のドアの施錠・解錠を行うものである。
また、このようなスマートシステムの中で、今般では、ユーザがスイッチを操作しなくても、例えばインテリジェントキーを所持したユーザが車両に近づくと自動的に車両とインテリジェントキー間で双方向通信が行われ車両のドアが解錠する、いわゆるウォークインアンロック(Walk in Unlock)機能を有するものが考案されている(例えば、特許文献1)。このウォークインアンロック機能は、例えば常に間欠的に車両側から探知信号を送信し、この探知信号の受信可能なエリアにインテリジェントキーが入ることで、双方向通信が行われるようになる。
しかしながら、このような施錠装置では、車両側が常に探知信号の間欠送信を行うことで、インテリジェントキーが車両近傍にあるか否かを確認する構造となっているため、インテリジェントキーが近くにないときでも探知信号が送信され不要に車両のバッテリを消耗させるという問題がある。
特開2002−77972号公報
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、より少ない消費電力量で、車両と携帯機とが双方向通信を行い車両のドアの解錠することが可能な車載用施錠装置を提供することを課題としている。
このような課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザによって外部から送信されるスタート信号に基づいてエンジンを始動させるエンジンスターター機能が備えられた車両に搭載されるとともに、該車両側に配された携帯機探知信号送信手段から送信される探知信号に応じて、ユーザの携帯可能な携帯機側に配された識別コード信号送信手段が、識別コード信号を前記車両側に返信することにより、前記車両と前記携帯機との間で双方向に交信して、識別コードを照合した後に前記車両のドアを解錠する車載用施錠装置であって、前記エンジンの始動を判断するエンジン始動判断手段を有するとともに、前記携帯機探知信号送信手段は、該エンジン始動判断手段によって前記エンジンが始動したと判断された場合に、前記探知信号の送信を開始することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載用施錠装置において、前記車両外側に配されて前記携帯機探知信号送信手段の送信を操作する探知信号送信操作手段と、前記エンジン始動判断手段によって前記エンジンが始動していないと判断された状態で前記探知信号送信操作手段が操作された場合に警報の報知を行う報知手段とを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車載用施錠装置において、前記車両のタイヤの空気圧を監視するタイヤ圧監視装置が前記車両に搭載され、前記エンジンが始動したときに前記タイヤ圧監視装置が作動するように、前記エンジン始動判断手段がエンジン始動情報を前記タイヤ圧監視装置に送信することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車載用施錠装置において、前記スタート信号は、前記携帯機から送信されることを特徴とする。
本発明によれば、少ない消費電力量で、車両と携帯機とが双方向通信を行い車両のドアの解錠することが可能な車載用施錠装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係る車載用施錠装置が搭載された車両の構成を模式的に示す。この車両1は、後述する車載用施錠装置2の他に、エンジンスターター装置3及びタイヤ圧監視装置4を搭載し、エンジンスターター機能及びタイヤ圧監視機能を備えている。エンジンスターター装置3は、ドライバー等のユーザの操作によってインテリジェントキー(携帯機)5からエンジンスタート信号(スタート信号)が送信されると、このエンジンスタート信号に基づいてエンジン(図示略)を始動させるものである。ここで、インテリジェントキー5は、ユーザが携帯可能な車両1のキーであり、エンジンスタート信号の送信を操作するためのボタン6が設けられている。
また、タイヤ圧監視装置4は、タイヤ7内に設けられた空気圧センサ(図示略)によってタイヤ7の空気圧を測り、測った空気圧が予め設定された基準値よりも低い場合にはユーザに報知するものである。
車載用施錠装置2は、車両1とインテリジェントキー(携帯機)5との間で双方向に交信して、識別コードを照合した後に、車両1のドア8を施錠・解錠する。この車載用施錠装置2は、車両アンテナ部(携帯機探知信号送信手段)10と、キーアンテナ部(識別コード信号送信手段)11と、制御部(エンジン始動判断手段)12と、施錠部13と、スイッチ(探知信号送信操作手段)14とを備えている。
車両アンテナ部10は、例えば車両1のドアノブの裏側、ステアリングメンバー、リアパーセル等に車外向けに取り付けられている。一方、キーアンテナ部11は、インテリジェントキー5に外向けに取り付けられている。
これらの車両1側の車両アンテナ部10とインテリジェントキー5側のキーアンテナ部11とが双方向交信を行うようになっている。すなわち、車両アンテナ部10が制御部12の制御に基づいてインテリジェントキー5の探知信号を車両1外部に向けて送信すると、この探知信号の受信可能なエリアにあるインテリジェントキー5のキーアンテナ部11がこの探知信号を受信する。そして、受信した探知信号に応じて、キーアンテナ部11は識別コード(IDコード)の情報を含む識別コード信号を返信する。車両アンテナ部10はこの識別コード信号を受信し、制御部12に送信する。
ここで、車両アンテナ部10の探知信号の送信は、車両1のドア8が全部施錠された状態でエンジンが始動した場合に行われるようになっている。換言すれば、車両1のドア8が全部施錠された状態でエンジンが始動した場合に車両アンテナ部10とキーアンテナ部11との間で交信が行われ、ドア8の解錠が可能となる。
制御部12は、車両アンテナ部10や施錠部13等、車載用施錠装置2の全体制御を行う。例えば、エンジンが始動したか否かを判断し、始動したと判断した場合に車両アンテナ部10が探知信号を送信するように制御したり、また、予め識別コードを備え、この識別コードとキーアンテナ部11から車両アンテナ部10を介して送信された識別コード信号の識別コードとを照合してこれらが一致している場合に施錠部13が解錠するように制御したりする。
施錠部13は、制御部12の制御に基づいてドア8の施錠・解錠を行う。また、スイッチ14は、ユーザが手動で車両アンテナ部10から探知信号を送信させたい場合に備えて、設けられた操作スイッチであり、車両1の外側、例えばドアノブに設けられている。車両1のドア8が全部施錠された状態でエンジンが始動した場合に、ユーザがこのスイッチ14を押すと、手動で車両アンテナ部10から探知信号を送信させることができる。逆に言えば、エンジンが始動していない場合にスイッチ14が押されても探知信号は送信されないようになっている。スイッチ14を操作することによっていつでも手動で車両アンテナ部10から探知信号を送信させることができるようにすると、第三者がこのスイッチ14を押すことによって簡単にその探知信号を盗むことができ、防犯上問題があるからである。
この車両1における解錠の際の車載用施錠装置2の動作フローは図2に示すとおりである。まず、車載用施錠装置2の制御部12はエンジンが始動したか否かを判断する(S1)。エンジンの始動は、上述のとおり、エンジンスターター装置3によって行われ、具体的にはユーザがインテリジェントキー5のボタン6を押すことによりエンジンスタート信号が送信され、このエンジンスタート信号に基づいてエンジンが始動する。制御部12は、エンジンの始動の有無によってユーザが車両1の近くにおり、自動車を使用する意図があることを認識するのである。
ステップS1において、制御部12がエンジンが始動しなかったと判断した場合は、ステップS1を繰り返す。
一方、ステップS1において、エンジンが始動したと判断した場合は、制御部12は車両1のドア8が全部施錠された状態か否かを判断する(S2)。そして、ステップS2において、制御部12がドア8が全部施錠された状態であると判断した場合は、この制御部12の制御に基づいて車両アンテナ部10は間欠的な探知信号の送信を開始する(S3)。なお、ステップS2において、ドア8が全部施錠された状態でないと判断した場合は、すでに解錠されているので解錠の処理を終了する。
つぎに、ステップS3が開始してから所定の時間内(例えば10分以内)においては、車両アンテナ部10は、インテリジェントキー5のキーアンテナ部11からの識別コード信号を受信するまで、間欠的に探知信号を送信し続ける(S4、S5)。
ステップS5において、車両アンテナ部10がキーアンテナ部11から識別コード信号を受信した場合は、車両アンテナ部10はこの識別コード信号を制御部12に送り、制御部12は予め備えた識別コードと、車両アンテナ部10からの識別コード信号の識別コードとを照合し、これらの識別コードが一致するか否かを判断する(S6)。そして、ステップS6において、制御部12がこれらの識別コードが一致していると判断した場合には、施錠部13は制御部12の制御に基づいてドア8の解錠を行う(S7)。また、車両アンテナ部10は、制御部12の制御に基づいて探知信号の送信を停止して(S8)、解錠の処理を終了する。
なお、識別コードを受信しなかったり(S5)、受信しても識別コードが一致しなかったり(S6)して所定時間を経過してしまった場合は、車両アンテナ部10は、経過した時点で制御部12の制御に基づいて探知信号の送信を停止し(S4、S8’)、ステップS1に戻る。なお、ステップS8’において探知信号の送信を停止する際に、同時にエンジンも停止するようにしてもよい。
この実施の形態に係る車載用施錠装置2では、エンジンの始動を判断する制御部12を有するとともに、車両アンテナ部10は、制御部12によってエンジンが始動したと判断された場合に、インテリジェントキー5の探知信号の送信を開始するようになっているので、従来の車載用施錠装置のように探知信号の間欠的送信を常時し続ける必要がなく、エンジンが始動されたとき、すなわち、このエンジンの始動によって、ユーザが車両1の近くにおり自動車を使用する意図があると判断して、そのときにのみ探知信号を送信することができる。したがって、不要に車両1のバッテリを消耗させることなく、より少ない消費電力量でウォークインアンロック機能を実現することが可能となる。
また、車載用施錠装置2では、エンジンが始動していない状態で(制御部12がエンジンが始動しなかったと判断している状態で)車両1の外側に設けられたスイッチ14が押された場合は、探知信号は送信されないようになっているが、より防犯性をより高めるために、例えば車外向けのスピーカー(図示略)等の報知手段によって威嚇警報を行うとともに、そのスイッチ14の誤作動を報せる信号をインテリジェントキー5に対して送信するようにしてもよい。さらに、このスイッチ14の誤作動の記録を車両1の内部のEEPROM(図示略)に履歴として書き込むようにしてもよい。
また、制御部12がエンジンが始動したと判断した場合に、エンジンの始動を報せる信号(エンジン始動情報)をタイヤ圧監視装置4に対して送信して、この信号に基づいてタイヤ圧監視装置4が作動するようにして、タイヤ7内に設けられた空気圧センサによってタイヤ7の空気圧を測るようにしてもよい。また、その結果をインテリジェントキー5に対して送信するようにしてもよい。これによって、自動車が走り出した後に空気圧の低下が判明するというようなことがなく、ユーザは車両1の発進前にタイヤ7の空気圧を知ることができ、より安全性を向上させることができる。
なお、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、例えば本実施の形態では、エンジンスタート信号と識別コード信号とはともにインテリジェントキー5から送信されることとして説明したが、ユーザが携帯可能であれば、それぞれ別体の携帯機から送信されるものであってもよい。
本実施の形態に係る車載用施錠装置の構成をその搭載された車両とともに示す模式図である。 車両の解錠の際の車載用施錠装置の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
2 車載用施錠装置
4 タイヤ圧監視装置
5 インテリジェントキー(携帯機)
7 タイヤ
8 ドア
10 車両アンテナ部(携帯機探知信号送信手段)
11 キーアンテナ部(識別コード信号送信手段)
12 制御部(エンジン始動判断手段)
14 スイッチ(探知信号送信操作手段)

Claims (4)

  1. ユーザによって外部から送信されるスタート信号に基づいてエンジンを始動させるエンジンスターター機能が備えられた車両に搭載されるとともに、該車両側に配された携帯機探知信号送信手段から送信される探知信号に応じて、ユーザの携帯可能な携帯機側に配された識別コード信号送信手段が、識別コード信号を前記車両側に返信することにより、前記車両と前記携帯機との間で双方向に交信して、識別コードを照合した後に前記車両のドアを解錠する車載用施錠装置であって、
    前記エンジンの始動を判断するエンジン始動判断手段を有するとともに、前記携帯機探知信号送信手段は、該エンジン始動判断手段によって前記エンジンが始動したと判断された場合に、前記探知信号の送信を開始することを特徴とする車載用施錠装置。
  2. 請求項1に記載の車載用施錠装置において、
    前記車両外側に配されて前記携帯機探知信号送信手段の送信を操作する探知信号送信操作手段と、前記エンジン始動判断手段によって前記エンジンが始動していないと判断された状態で前記探知信号送信操作手段が操作された場合に警報の報知を行う報知手段とを有することを特徴とする車載用施錠装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車載用施錠装置において、
    前記車両のタイヤの空気圧を監視するタイヤ圧監視装置が前記車両に搭載され、
    前記エンジンが始動したときに前記タイヤ圧監視装置が作動するように、前記エンジン始動判断手段がエンジン始動情報を前記タイヤ圧監視装置に送信することを特徴とする車載用施錠装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車載用施錠装置において、
    前記スタート信号は、前記携帯機から送信されることを特徴とする車載用施錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010121297A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Calsonic Kansei Corp スマートキーレスエントリシステム

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