JP2006144150A - 壁紙及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンと塗料用添加剤とを含む塗料を塗布し、これを乾燥及び硬化して塗膜層を形成して得られる壁紙。
【選択図】なし
Description
(1)表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンと、着色剤とを主成分とする塗料を塗布し、これを乾燥及び硬化して塗膜層を形成して得られる壁紙。
(2)前記塗膜層上に、さらに、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成して得られる前記(1)記載の壁紙。
(3)表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に着色剤を塗布し、次いでその上に、着色顔料を含有せず且つpHを5.0〜9.0に調整した、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成して得られる壁紙。
(5)前記カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、メタリルスルホン酸及びビニルベンゼンスルホン酸からなる群より選択される少なくとも1種のモノマーである前記(1)〜(4)のいずれかに記載の壁紙。
(6)前記着色剤が、無機顔料及び/又は有機顔料を、高分子系分散剤を使用して水に分散したものであることを特徴とする特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の壁紙。
(8)前記不織布が、70〜95重量部の水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムと、5〜30重量部の有機質繊維と、前記カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)とを用いて成形したものである前記(1)〜(6)のいずれかに記載の壁紙。
(10)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする病院、製薬工場又はバイオ関連施設。
(11)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする学校の教室。
(12)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする住宅。
(13)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする粉体を取り扱う工場。
(15)前記塗膜層上に、さらに、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成することを含む前記(14)記載の壁紙の製造方法。
(17)塗膜層及び/又はトップ層の乾燥及び硬化が遠赤外線の照射により行われる前記(14)〜(16)のいずれかに記載の壁紙の製造方法。
本発明の壁紙は、表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンと着色剤とを主成分とする塗料を塗布し、これを乾燥及び硬化して塗膜層を形成して得られる壁紙である。ここで、樹脂エマルジョンと着色剤とを主成分とするという意味は、硬化後の塗膜中に残る固体化した樹脂と着色剤との重量の合計が、好ましくは固形分全体の98重量%以上であるということである。本発明で使用する後述の特殊な樹脂エマルジョンを使用した塗料では乾燥すれば良質な塗膜が得られるので、溶剤や造膜剤を大量に使用する必要がない。通常の溶剤型塗料やエマルジョン系塗料では大量の溶剤や造膜剤を使用するため、これらの添加剤が硬化後の塗膜に〜10重量%も残り、この塗膜に残った溶剤や造膜剤がアウトガスとして発生する。そこで、本発明では、硬化後の塗膜中における樹脂エマルジョン及び着色剤以外の溶剤、造膜剤及び後述するようなその他の添加剤固形成分の合計が、好ましくは2重量%以下となる樹脂エマルジョンを塗料用樹脂に使用することによって、アウトガスの発生を抑えている。
本発明の壁紙において塗膜層は壁紙の上層側(表面側)を構成し、難燃性不織布層上に形成される。
加熱用ジャケットと攪拌機付の反応釜に水と分散剤とカルボキシル基及び/又はスルホン基を含む不飽和モノマーとを入れて十分に撹絆し、さらに不飽和結合を有するモノマーを加えて全体を均一に攪拌する。加熱用ジャケットに熱媒を通して、反応液全体を、例えば50〜80℃に上げ、重合触媒として、有機のアゾ化合物や有機過酸化物、又は無機の過硫酸化合物等を加えて、反応時間は数時間掛けて重合反応を進行させる。反応終了後、得られたエマルジョンのpHは通常3程度であり、金属イオンに対して敏感に反応して凝集を起こしやすくなっているので、アルカリを添加して、pHを5〜10程度、さらに好ましくは6〜8に調整する必要がある。この際使用するアルカリとしては、水酸化カリウムが特に好ましい。亜鉛やカルシウムで中和すると、これらの2価の金属が樹脂エマルジョン中のカルボキシル基やスルホン基を架橋してしまい、樹脂エマルジョンが凝集して使用することができなくなる。従って、亜鉛化合物やカルシウム化合物を使用したい場合には、まず、水酸化カリウムで中和した後、例えば、粉末状の酸化亜鉛や炭酸カルシウムのような充填剤として添加することが必要である。
本発明の壁紙では下層側(裏面側)に、表面抵抗が1010Ω以下である難燃性の不織布層を使用する。難燃性不織布の原料としては、例えば、無機質織維及び無機粉体等の難燃性材料を挙げることができ、これに所望により有機質繊維(パルプ等)や樹脂バインダーを用いて成形することにより難燃性不織布とすることができる。
上記のような材料を使用してすいた難燃性不織布に、樹脂エマルジョンを使用して製造した塗料を塗布するには、通常ロールコーターのような連続的に塗工できる装置を使用するのが便利である。ロールコーターでは、表面に凹凸を形成して、つや消し表面(ノングロス)を得る場合に適している、また、一定厚みの塗工にはスキージー等を使用することもできる。スキージーを使用する場合には、平滑で光沢(グロス)のある表面を得るのに適している。塗工厚みは、乾燥後の厚みとして数10乃至数100μmにする。その量は、ロールコーターでは、コーティングするロールヘの付着量をロール間隔で調整する。また、スキージー法では、塗工した表面を堰(スキージー)でこそぎとって一定の厚みの塗膜層を作ることができる。
次に、難燃性不織布に塗工した塗料を乾燥して硬化させる。通常は、塗布された塗料の表面に加熱空気を流して乾燥させる方法が一般的である。しかし、本発明では、多数の遠赤外線を出すランプが製品の流れ方向に備え付けられた乾燥炉内を通過させて、乾燥するのが特に好ましい。その理由は、通常の熱風炉では塗料の表面から乾いて皮膜が表面に形成されるため、内部に残された水分が蒸発するのが妨害される。そのために、表面皮膜が膨れたり、さらに膨れたフィルムが破裂して、均一な塗膜を得ることができない。これに対して、遠赤外線ランプでは、電磁波が内部まで浸透するので、塗膜内部まで加熱することができ、全体を均一に加熱乾燥することが可能となる。
加熱乾燥後、冷却して塗膜層を硬化させて本発明の壁紙を得る。
表面抵抗は、アジレントテクノロジー社製のpAmeter/DC VOLTAGE SOURCE 4140Bを用いて測定した。この表面抵抗計では、この測定端子をシートに押し付けることによって、表面抵抗値が表示される。
壁紙からのアウトガス発生量は、ダイナミックヘッドスペース/ガスクロマトグラム・マススペクトル(DHS/GC/MS)法で測定した。試料中の揮発性成分を気化させるため、サンプルホルダーの試料にヘリウムガスを流しながら温度150℃で30分問加熱した。加熱によりヘリウム中に気化してきたアウトガスをテナックス管(GESTEL社製)に導入して吸着させた。吸着管に捕集されたアウトガスをGC/MS装置に流して種類と量とを測定した。ガスクロマトグラム装置のカラムはキャピラリーカラム(液層:Phenyl Methyl Si1oxane)で、その長さは60mであり、また、測定温度は常温から280℃とした。DHS/GC/MS装置はアジレントテクノロジー社製の分析装置を使用した。有機物量は、ヘキサデカンを標準物質として検量線をつくり、検出されたピーク面積からヘキサデカン換算値(μg/g-sample)として表示した。
燃焼性の測定は、IS0 5660-Fire test-Reaction to fire/Part 1:Heat re1easeに記載の方法に準じて行った。
帯電防止性能は、JIS L 1094に記載の方法に準じて、シシド静電気社製の帯電圧測定装置を用いて測定した。温度23℃、相対湿度50%において、同社のスタチックネオストメーターにより試料を帯電させ、最大帯電圧の半分の電圧になるまでに要する時間、つまり半減期を測定する。半減期が短いほど放電しやすい(即ち、帯電し難い)ということができる。
本実施例では壁紙を施工する建築物のモデルとして以下のような小型のクリーンルームを使用した。
大きさ・・・・・・・4.4m(縦〕×4.0m{横)×2.7m(高さ)
壁紙の施工面積・・・45m2
循環空気量・・・・・1400m3/hr
取り入れ空気量・・・240m3/hr
エチレンと(メタ)アクリル酸との共重合体(三井化学(株)社製のケミパール(カリウム中和品))を水に分散して樹脂エマルジョンを得た。このエマルジョン100重量部に顔料として、弁柄を0.5重量部、酸化チタン5.0重量部、安定化剤としてポリビニルアルコール粉末0.5重量部を加えて塗料を製造した。不織布層は水酸化アルミ80重量部とパルプ20重量部とを、上記のケミパールの樹脂エマルジョンを用いて抄紙して製造した。得られた不織布層の表面抵抗値は、3.5×107Ωであった。上記の塗料を不織布上にロールコーターでコーティングして遠赤外線炉を通過させ、乾燥させて塗膜層を形成させて本発明の壁紙を得た(図1)。得られた壁紙の塗膜厚みは50μmであった。壁紙の諸物性を表1に示す。表1に示されるとおり、本発明の壁紙は放電効果が高く、またアウトガス放出量が少なく、優れた性能を有することがわかった。
(メタ)アクリル酸7モル%、(メタ)アクリル酸メチル60モル%及び(メタ)アクリル酸ブチル33モル%を水に分散し、アニオン系界面活性剤0.4重量部を加えて均一に撹杵した。次いで、コハク酸パーオキサイド3重量部(水溶液)を添加し、温度70℃において重合反応を行って本発明の樹脂エマルジョンを得た。このエマルジョン100重量部に、顔料として、カーボンブラックを0.1重量部、酸化チタン1.0重量部を加えて攪拌混練して塗料を製造した。不織布層は、水酸化アルミ80重量部とパルプ20重量部とを、上記のアクリル系の樹脂エマルジョンを用いてしょう紙して製造した。得られた不織布層の表面抵抗値は、8.2×107Ωであった。上記の塗料を不織布上に、ロールコーターでコーティングして、遠赤外線炉を通過させて乾燥して、次いでテフロンコーティングした熱ロール(120℃)で表面を抑えて塗膜層を形成させて本発明の壁紙を得た。得られた壁紙の樹脂含量は85g/m2であった。
不織布層の無機質繊維としてガラス繊維を用いた。また、樹脂エマルジョンは実施例1と同じものを用いた。その他は表1に記載のとおりである。無機質繊維としてガラス繊維を用いた場合でも帯電性能は良好であった。
塗膜層に体質顔料として炭酸カルシウムを20重量%混合した。また、樹脂エマルジョンは実施例1と同じものを用いた。その他は表1に記載のとおりである。塗料に無機粉体を添加混合しても壁紙の帯電性能は良好であった。
本実施例は、表1に示すように所定の樹脂エマルジョンと添加剤とからなる塗料を無機布職布の上に塗布して乾燥した後、さらに、着色剤を含まない樹脂エマルジョンのみをトップ層にコーティングした事例である。樹脂エマルジョンは実施例1と同じものを用いた。この壁紙では、平滑な表面が得られるので、特に粉体を取り扱う工場の使用に適している。
本実施例は、不燃性不織布を薄いベージュ色に印刷用水性インキで塗工した上に、さらに、実施例1で用いたのと同じで、pHを7.5に調整した樹脂エマルジョン(着色剤を含まない)をトップ層としてコーティングした事例である。この壁紙では、平滑な表面が得られるので、特に粉体を取り扱う工場の使用に適している。
樹脂フィルム層として塩化ビニル樹脂を採用した市販の壁紙(商品名:DCウォール(ロンシール工業社製))を用いた。その他は表2に記載のとおりである。比較例1で用いた塩ビ系の壁紙には表面の樹脂フィルムには可塑剤(DOP)が用いられており、空気中へのアウトガスの揮発量が極めて多い。
樹脂エマルジョンの共重合体中のカルボキシル基及び/又はスルホン基をナトリウム塩としたものを用いた。得られた壁紙の表面抵抗値が1012Ω以上となり、適切ではないことがわかった。
樹脂エマルジョンとしてカルボン酸及びスルホン酸の遊離酸を含まないエステルの形の共重合体を含むものを使用した。この場合にも、得れらた壁紙の表面抵抗値が1014以上であり、十分な帯電防止性能を発揮することができないことがわかった。
塗料用樹脂に用いる樹脂エマルジョンの共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基を未中和のまま使用した場合の事例である。この場合、未中和の樹脂エマルジョンに着色用の顔料を添加すると樹脂エマルジョンが凝集を起こして塗料化することができなかった。従って、樹脂エマルジョンを中性前後のpHにしてから顔料等の添加剤を加えることが必要であることがわかった。
この実施例は、塗膜層及びトップ層を難燃性の不織布に塗布した後、熱風乾燥炉で乾燥した事例である。表面を急激に乾燥すると皮膜ができて、膨れ等の布良品が発生しやすくなり、本発明のような壁紙は得られなかった。
Claims (17)
- 表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンと、着色剤とを主成分とする塗料を塗布し、これを乾燥及び硬化して塗膜層を形成して得られる壁紙。
- 前記塗膜層上に、さらに、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成して得られる請求項1記載の壁紙。
- 表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に着色剤を塗布し、次いでその上に、着色顔料を含有せず且つpHを5.0〜9.0に調整した、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成して得られる壁紙。
- 前記不飽和結合を有するその他のモノマーが、オレフィン系モノマー、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種のモノマーである請求項1〜3のいずれか1項記載の壁紙。
- 前記カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、メタリルスルホン酸及びビニルベンゼンスルホン酸からなる群より選択される少なくとも1種のモノマーである請求項1〜4のいずれか1項記載の壁紙。
- 前記着色剤が、無機顔料及び/又は有機顔料を、高分子系分散剤を使用して水に分散したものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の壁紙。
- 前記不織布が、ガラス繊維、アルミナ繊維、水酸化アルミ繊維及びチタン酸カリ繊維からなる群より選択される少なくとも1種の無機質繊維と、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ粉体、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミ粉体からなる群より選択される少なくとも1種の無機粉体と、前記カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)とを用いて成形したものである請求項1〜6のいずれか1項記載の壁紙。
- 前記不織布が、70〜95重量部の水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウムと、5〜30重量部の有機質繊維と、前記カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)とを用いて成形したものである請求項1〜6のいずれか1項記載の壁紙。
- 請求項1〜8のいずれか1項記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする半導体製造工場、電子機器組立工場、液晶表示デバイス工場又はプラズマディスプレー工場。
- 請求項1〜8のいずれか1項記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする病院、製薬工場又はバイオ関連施設。
- 請求項1〜8のいずれか1項記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする学校の教室。
- 請求項1〜8のいずれか1項記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする住宅。
- 請求項1〜8のいずれか1項記載の壁紙を壁面に施工していることを特徴とする粉体を取り扱う工場。
- 表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンと塗料用添加剤とを含む塗料を塗布し、これを乾燥及び硬化して塗膜層を形成することを含む壁紙の製造方法。
- 前記塗膜層上に、さらに、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成することを含む請求項14記載の壁紙の製造方法。
- 表面抵抗が1010Ω以下である難燃性不織布上に着色剤を塗布し、次いでその上に、着色顔料を含有せず且つpHを5.0〜9.0に調整した、カルボキシル基及び/又はスルホン基を含有する不飽和モノマーと不飽和結合を有するその他のモノマーとの共重合体(ここで、該共重合体のカルボキシル基及び/又はスルホン基の一部はカリウム塩である)を水に分散した樹脂エマルジョンを塗布し、これを乾燥及び硬化してトップ層を形成することを含む壁紙の製造方法。
- 塗膜層及び/又はトップ層の乾燥及び硬化が遠赤外線の照射により行われる請求項14〜16のいずれか1項記載の製造方法。
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