JP2006143492A - 光学素子の成形装置及び成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガラス素材の冷却工程における成形型の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる光学素子の成形装置及び成形方法を提供する。
【解決手段】 成形装置は、成形型22を加熱する加熱手段21と、ガラス素材の成形中に成形型22から継続的に熱を吸収する冷却手段と、成形型22の温度を測定する温度測定手段27と、該温度測定手段27の測定結果に基づいて加熱手段21の出力を制御する制御手段37とを備えた構成としてある。また、成形方法は、冷却手段により成形型22から熱を吸収しつつ、加熱手段21の出力を制御することによって、成形型22を成形温度まで加熱する加熱工程と、冷却手段により成形型22から熱を吸収しつつ、加熱手段の出力を制御するとともに、成形型22でガラス素材を押圧し、成形型22をガラス転移点温度以下まで冷却する冷却工程とを含む方法としてある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、加熱軟化させたガラス素材を一対の成形型によって押圧成形する光学素子の成形装置及び成形方法に関し、特に、前記ガラス素材の冷却工程における成形型の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる光学素子の成形装置及び成形方法に関する。
従来から、ガラス素材を加熱軟化させた後に、一対の成形型によって押圧成形し、冷却工程を経て、最終的な成形品たる光学素子を得ることが行われている。近年、このような手法により成形される光学素子に精度向上の要請が高まるとともに、押圧成形後の冷却工程を速やかに行って成形サイクルを短縮し、生産効率の向上を図るという要請も強くなってきている。
そこで、本出願人は、特開平7−61826号(特許文献1)において、少なくとも一方の金型に、該金型よりも温度の低い温度制御部材を面接触させて金型を冷却する光学素子成形装置の金型温度冷却方法を提案している。
このような方法によれば、熱伝導率の良い温度制御棒を金型に面接触させて金型の熱を奪い、金型温度の冷却制御の応答性,再現性及び効率を大幅に改善することができ、成形サイクルタイムの短縮及び成形品質の管理が容易となる。
その他、特公平6−88801号(特許文献2)では、成形型とこれを支持する軸との間に断熱材を設けるとともに、赤外線ランプを加熱源とし、該赤外線ランプと成形型との間に不活性ガス雰囲気下に保ち得る成形室を形成するためのチャンバーを設けた構成の光学ガラス素子の成形装置が提案されている。
このような構成によれば、セラミックス等の非金属で作られた成形型を加熱することができ、内部まで赤外線を照射することが可能なので、該成形型の均一加熱化を図り、光学素子の精度を向上させることが可能となる。
特開平7−61826号公報 特公平6−88801号公報
ところが、上述した特開平7−61826号の金型温度冷却方法では、温度制御棒を金型に接触させ、熱伝導により効率的に金型を冷却することができるという顕著な効果を奏するものであるが、ガラス素材の冷却工程における成形型の温度勾配を緩やかにしたり、急にしたり、自在且つ精密に制御することまでは考慮していなかった。
例えば、光学素子の形状や光学的な精度を高めるためには、ガラス素材を押圧した後に、成形型をガラス転移点まで緩やかな温度勾配(一般的には1℃/秒以下)で冷却制御する必要がある。一方、成形サイクルを短縮し、生産効率の向上を図るためには、成形型をガラス転移点以下における極めて急な温度勾配(一般的に2℃/秒以上)で温度制御する必要がある。
また、上述した特公平6−88801号の光学ガラス素子の成形装置では、セラミックス等の非金属で作られた成形型の加熱を目的としており、ガラス素材の冷却工程における温度制御については全く考慮がなされてない。すなわち、成形型と軸との間に断熱部材を介在させているので、冷却工程における成形型から軸側への熱伝導が阻害されてしまい、該成形型から熱を効率よく吸収することができない。このため、冷却工程に長時間を要し、成形サイクルの短縮による生産効率の向上を図ることができないという問題があった。
本発明は、上記の事情ないし問題点に鑑みてなされたものであり、ガラス素材の冷却工程における成形型の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる光学素子の成形装置及び成形方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学素子の成形装置は、加熱軟化させたガラス素材を一対の成形型によって押圧成形する光学素子の成形装置において、前記成形型を加熱する加熱手段と、前記ガラス素材の成形中に前記成形型から継続的に熱を吸収する冷却手段と、前記成形型の温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段の測定結果に基づいて前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備えた構成としてある。
好ましくは、前記成形型を面接触状態で支持する支持部材を備え、該支持部材を前記冷却手段により冷却することで前記成形型を冷却するとともに、前記成形型の支持部材と接触面以外の箇所を前記加熱手段により加熱する構成とする。
より好ましくは、前記支持部材の熱伝導率を0.1cal/cm・S・℃以上とするとともに、前記冷却手段を冷却水又はオイルとした構成、又は、前記成形型と支持部材の接触面積を、前記成形型のガラス素材を成形するための成形面の面積よりも大きくした構成とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の光学素子の成形方法は、加熱軟化させたガラス素材を一対の成形型によって押圧成形する光学素子の成形方法において、冷却手段により前記成形型から熱を吸収しつつ、加熱手段の出力を制御することによって、前記成形型を成形温度まで加熱する加熱工程と、前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、前記加熱手段の出力を制御するとともに、前記成形型でガラス素材を押圧し、前記成形型をガラス転移点温度以下まで冷却する冷却工程とを含むようにしてある。
好ましくは、前記冷却工程が、前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、前記加熱手段の出力を制御するとともに、前記成形型でガラス素材を押圧し、前記成形型をガラス転移点温度以下まで冷却する第1冷却工程と、前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、前記加熱手段の出力を制御することによって、前記成形型を第1冷却工程よりも早い速度で冷却する第2冷却工程とを含むようにする。
本発明の光学素子の成形装置及び成形方法によれば、冷却手段により成形型を冷却しつつ加熱手段の出力を制御することにより、ガラス素材の冷却工程における成形型の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる。これにより、ガラス素材を押圧した後に、成形型をガラス転移点まで緩やかな温度勾配で冷却制御して、光学素子の精度を向上させることができるとともに、その後、成形型をガラス転移点以下における極めて急な温度勾配で温度制御して、成形サイクルを短縮し、生産効率の向上を図ることができる。
まず、本発明の第1実施形態に係る光学素子の成形装置及び成形方法について、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る光学素子の成形装置を示す部分断面図である。図2は上記光学素子の成形装置を構成する下部金型温度制御部を示す部分断面図である。
図1において、1は上端側をフレーム2に固定した固定軸であり、該固定軸1の下端側には、上部金型温度制御部3が取り付けてある。一方、固定軸1の下方には、これと同軸位置で対向する移動軸4が設けてあり、該移動軸4の上端側には、下部金型温度制御部5が取り付けてある。
前記移動軸4は、ベース6を貫通して下方へ伸び、ガイド7によって上下動自在に支持された駆動ベース8に固定してある。該駆動ベース8は、下方に位置するジャッキ9とサーボモータ10とによって上下方向に所定速度で移動するとともに、ロードセル11とリニアゲージ12とによってプレス力と位置の制御が可能となっている。
前記固定軸1の下端部にはフランジ13が設けてあり、該フランジ13には、前記上部金型温度制御部3を介して、加熱源である上部加熱手段15が上型(成形型)14を囲むように設置してある。
また、固定軸1の中央部には、上部金型温度制御部3及び上型14を包囲する上部隔壁16が固定してあり、移動軸4の中央部には、下部金型温度制御部5及び下型22を包囲する下部隔壁17が固定してある。上部隔壁16の下部には、下部隔壁17の外周寸法よりやや大きいスカート19が設けてある。該スカート19の内周に下部隔壁17の上端外周が挿入されることにより、ほぼ密閉された成形室18が形成される。これら上部隔壁16、下部隔壁17及びスカート19の内壁全面は、酸化を防止するためのTINコート等の耐熱耐酸化処理が施してある。
なお、上述した固定軸1と同様に、移動軸4の上端部にはフランジ20が設けてあり、該フランジ20には、前記下部金型温度制御部5を介して、加熱源である下部加熱手段21が下型(成形型)22を囲むように設置してある。
次に、図2を参照しつつ、下部金型温度制御部5について詳細に説明する。なお、上部金型温度制御部3と下部金型温度制御部5とは同一の構成となっているので、上部金型制御部3の説明は省略する。
同図において、下型22は、その先端側から小、中、大の直径の円柱状部材を三段に連成した外形としてある。該下型22は、その最後端の大径部を、下型支持部材23の上端部に形成した凹部24に嵌合し、固定用プレート25を被せて押圧固定してある。これにより、下型22の前記大径部と、下型支持部材23の凹部24とを面接触させている。
ここで、下型支持部材23は、下端外周にフランジ状のツバ部26を有する段付きの円筒状部材であり、熱伝導率が0.1cal/cm・S・℃以上の材料であるタングステンカーバイト(熱伝導率0.15cal/cm・S・℃)や炭化ケイ素(熱伝導率0.15cal/cm・S・℃)等の材料で形成してある。
また、本実施形態では、下型22の前記大径部と、下型支持部材23の凹部24との接触面積を、該下型22のガラス素材を成形するための成形面の面積よりも大きくしてある。これにより、下型22と下型支持部材23との熱伝達に十分な接触面積が得られ、該下型支持部材23の伝熱効率を極めて良好とした場合は、加熱されて高温になった下型22の熱を効率良く下型支持部材23側に熱伝達して、該下型22を冷却することができる。
下型支持部材23の内部には、軸芯部に下型22の温度を測定する測温器(温度測定手段)27を通すための貫通孔28が穿設してあるとともに、該貫通孔28の外周には、冷却手段としての冷却媒体を循環させる中空溝29が形成してある。該中空溝29には吸入配管30と排出配管31が接続してあり、図示しない冷却媒体の供給装置に連結してある。冷却手段としての冷却媒体には、冷却水又はオイルを利用することができる。
下型支持部材23は、そのツバ部26をフランジ20とネジ固定されることで移動軸4と一体化してある。また、該下型支持部材23の下端側外周部には、円筒形のリング32が固定してあり、該リング32には、前記下型加熱手段21を保持する加熱手段保持部材33と固定用プレート25を保持する保持部材34が立設してある。
下型加熱手段21は、下型22の中径部を包囲する中空の環状となっており、該中空内部に環状の赤外線ヒーター35と反射ミラー36を有している。ここで、37は温度制御機器(制御手段)であり、入力側に前記測温器27を接続するとともに、出力側に前記赤外線ヒーター35が接続してある。
より具体的に、赤外線ヒーター35の動力線38は、電力調整器40を介して外部電源41に接続してあり、電力調整器40は、信号線39を介して温度制御機器37により制御される。すなわち、温度制御機器37は、測温器27の検知結果に基づいて、電力調整器40に制御信号を出力し、赤外線ヒーター35の出力を制御する。この結果、冷却媒体による継続的な冷却と相まって、下型22の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる。
なお、図示しないが、温度制御機器37は、下型加熱手段21の制御のみならず、上型加熱手段15の制御も同時に行っており、上型14及び下型22の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる。
次に、これら下部金型温度制御部5及び温度制御機器37による下型22の温度勾配の制御について、図2、図3及び図4を参照しつつ説明する。図3及び図4は上記金型温度制御部による温度制御の結果を示すグラフであり、図3は冷却工程における温度勾配を急激にした場合、図4は冷却工程における温度勾配を緩やかにした場合である。
図2において、ガラス素材の成形工程中は、常に、吸入配管30から下型支持部材23の中空溝29内に、高精度に温度調整した前記冷却媒体を供給し、該冷却媒体を排水配管31から排水することで、下型支持部材23から一定の熱量を奪い取っている。
加熱工程では、赤外線ヒーター35の赤外線が下型24の側面に照射されると、該下型22の温度は、前成形サイクルにおける成形品の離型後の温度(図3及び図4の離型温度42を参照)から、ガラス素材の成形可能な温度(図3及び図4の成形温度43を参照)まで急激に温度上昇する。その後、ガラス素材の押圧成形、及び冷却を開始する。
冷却工程では、まず、第1冷却工程として、ガラス素材を押圧成形しながら、温度制御機器37にあらかじめ設定したガラス転移点以下の温度(図3及び図4の除冷終了温度44を参照)まで定められた時間でほぼ直線的な勾配で冷却するように、温度制御機器37が、測温器27によって測定される下型22の温度をフィードバックしながら、赤外線ヒーター35の出力を、電力調整器40の出力を徐々に絞ることで制御している。
次いで、第2冷却工程として、ガラス転移点以下の温度44に到達した後、下型22は離型温度45まで急冷される。この際、赤外線ヒーター35の出力はほぼ切れている状態であり、下型22への熱の供給が無い状態で、下型支持部材23から下型22の熱を奪うことで実現している。
以上の制御を繰り返し行うことによって、結果として図3及び図4に示すような冷却工程における冷却勾配制御が実現される。
図3及び図4は、成形温度43から除冷終了温度44への温度勾配を変化させた事例である。この変化は温度制御機器37で成形温度43と除冷終了温度44とその間に要する時間に相当する設定値を変更することで容易に変更ができる。
このような本実施形態の光学素子の成形装置及び成形方法によれば、前記冷却手段により上型14及び下型22を冷却しつつ、加熱手段15,21の出力を制御することにより、ガラス素材の冷却工程における上型14及び下型22の温度勾配を自在且つ精密に制御することができる。
すなわち、上型14及び下型22の温度を測温器27によって測定し、その測定結果を温度制御機器37にフィードバックし、加熱手段15,21の出力を制御するクローズドループの制御によって、冷却工程における冷却勾配の制御をより精密に行うことができる。
これにより、ガラス素材を押圧した後に、上型14及び下型22をガラス転移点まで緩やかな温度勾配で冷却制御して、光学素子の精度を向上させることができるとともに、その後、上型14及び下型22をガラス転移点以下における極めて急な温度勾配で温度制御して、成形サイクルを短縮し、生産効率の向上を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る光学素子の成形装置及び成形方法について、図5を参照しつつ説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る光学素子の成形装置を構成する下部金型温度制御部を示す部分断面図である。なお、上述した第1実施形態と同一の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。また、本実施形態における上部金型温度制御部は、下部金型温度制御部と同一構成としてあるので、上部金型制御部の説明は省略する。
同図において、本実施形態の光学素子の成形装置は、複数個の下型46,46を、それぞれ型プレート47内の所定位置に内装した構成としてある。該型プレート47は、型プレート支持部材48上端部に、固定用ネジ49によって固定してある。この場合、各下型46の底面と型プレート支持部材48の上端面とが互いに面接触することが好ましいが(図中の符号50参照)、下型46の大きさや形状に応じて、下型46の底面と型プレート支持部材48の上端面との隙間をなくすための隙間調整プレート51を挿入することも可能である。
このような型プレート支持部材48と隙間調整プレート51とは、第1実施形態と同様、熱伝導率が0.1cal/cm・S・℃以上の材料であるタングステンカーバイト(熱伝導率0.15cal/cm・S・℃)や炭化ケイ素(熱伝導率0・15cal/cm・S・℃)等の材料で形成する。また、型プレート支持部材48は、下端外周にフランジ状のツバ部26を有する段付きの円筒状部材である。型プレート支持部材48の内部には、軸芯部に下型46の温度を測定する測温器27を通すための貫通孔28が形成してある。測温器27は、型プレート47の中心部に形成した貫通孔に挿入固定してある。
このような構成からなる本実施形態の光学素子の成形装置では、ガラス素材の成形工程中は、常に、吸入配管30から型プレート支持部材48の中空溝29内に、高精度に温度調整した前記冷却媒体を供給し、該冷却媒体を排水配管31から排水することで、型プレート支持部材48から一定の熱量を奪い取っている。
第1実施形態と同様に、加熱工程では、赤外線ヒーター35の赤外線が型プレート47の側面に照射されると、熱伝導により各下型46の温度は、前成形サイクルにおける成形品の離型後の温度(図3及び図4の離型温度42を参照)から、ガラス素材の成形可能な温度(図3及び図4の成形温度43を参照)まで急激に温度上昇する。
このとき、型プレート47と各下型46との間には、熱伝導率や赤外線ヒーター35からの位置の差等により温度差を生じるが、その差は極めて少なく、且つほぼ一定であるから、成形工程には特に影響を与えるものではない。
その後、ガラス素材の押圧成形、及び冷却を開始する。冷却工程では、第1冷却工程として、ガラス素材を押圧成形しながら、温度制御機器37にあらかじめ設定したガラス転移点以下の温度(図3及び図4の除冷終了温度44を参照)まで定められた時間でほぼ直線的な勾配で冷却するように、温度制御機器37が、測温器27によって測定される型プレート47の温度をフィードバックしながら、赤外線ヒーター35の出力を、電力調整器40の出力を徐々に絞ることで制御している。
次いで、第2冷却工程として、ガラス転移点以下の温度44に到達した後、下型22は離型温度45まで急冷される。この際、赤外線ヒーター35の出力はほぼ切れている状態であり、型プレート47への熱の供給が無い状態で、型プレート支持部材48から型プレート47の熱を奪うことで実現している。
このような本実施形態の光学素子の成形装置及び成形方法によれば、型プレート47によって複数個の下型46(同様に上型も)の温度勾配を、同時に自在且つ精密に制御することができ、高精度の光学素子を短い成形サイクルで効率よく量産することができる。
本発明の第1実施形態の光学素子の成形装置を示す部分断面図である。 上記光学素子の成形装置を構成する下部金型温度制御部を示す部分断面図である。 上記金型温度制御部による温度制御の結果を示すグラフであり、冷却工程における温度勾配を急激にした場合である。 上記金型温度制御部による温度制御の結果を示すグラフであり、図4は冷却工程における温度勾配を緩やかにした場合である。 本発明の第2実施形態に係る光学素子の成形装置を構成する下部金型温度制御部を示す部分断面図である。
符号の説明
1 固定軸
2 フレーム
3 上部金型温度制御部
4 移動軸
5 下部金型温度制御部
6 ベース
7 ガイド
8 駆動ベース
9 ジャッキ
10 サーボモーター
11 ロードセル
12 リニアゲージ
13 フランジ
14 上型(成形型)
15 上部加熱手段
16 上部隔壁
17 下部隔壁
18 成形室
19 スカート
20 フランジ
21 下部加熱手段
22 下型(成形型)
23 下型支持部材
24 凹部
25 固定用プレート
26 ツバ部
27 測温器(温度測定手段)
28 貫通孔
29 中空溝
30 吸入配管
31 排出配管
32 リング
33 加熱手段支持部材
34 保持部材
35 赤外線ヒーター
36 反射ミラー
37 温度制御機器(制御手段)
38 動力線
39 信号線
40 電力調整器
41 外部電源
42 離型温度
43 成形温度
44 除冷終了温度
45 離型温度
46 下型
47 型プレート
48 型プレート支持部材
49 固定用ねじ
51 隙間調整プレート


Claims (6)

  1. 加熱軟化させたガラス素材を一対の成形型によって押圧成形する光学素子の成形装置において、
    前記成形型を加熱する加熱手段と、
    前記ガラス素材の成形中に前記成形型から継続的に熱を吸収する冷却手段と、
    前記成形型の温度を測定する温度測定手段と、
    該温度測定手段の測定結果に基づいて前記加熱手段の出力を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする光学素子の成形装置。
  2. 前記成形型を面接触状態で支持する支持部材を備え、該支持部材を前記冷却手段により冷却することで前記成形型を冷却するとともに、前記成形型の支持部材と接触面以外の箇所を前記加熱手段により加熱することを特徴とする請求項1記載の光学素子の成形装置。
  3. 前記支持部材の熱伝導率を0.1cal/cm・S・℃以上とするとともに、前記冷却手段を冷却水又はオイルとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の光学素子の成形装置。
  4. 前記成形型と支持部材の接触面積を、前記成形型のガラス素材を成形するための成形面の面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の光学素子の成形装置。
  5. 加熱軟化させたガラス素材を一対の成形型によって押圧成形する光学素子の成形方法において、
    前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、加熱手段の出力を制御することによって、前記成形型を成形温度まで加熱する加熱工程と、
    前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、前記加熱手段の出力を制御するとともに、前記成形型でガラス素材を押圧し、前記成形型をガラス転移点温度以下まで冷却する冷却工程と
    を含むことを特徴とする光学素子の成形方法。
  6. 前記冷却工程が、
    前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、前記加熱手段の出力を制御するとともに、前記成形型でガラス素材を押圧し、前記成形型をガラス転移点温度以下まで冷却する第1冷却工程と、
    前記冷却手段により成形型から熱を吸収しつつ、前記加熱手段の出力を制御することによって、前記成形型を第1冷却工程よりも早い速度で冷却する第2冷却工程と
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の光学素子の成形方法。

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CN107894794A (zh) * 2016-10-03 2018-04-10 盟立自动化股份有限公司 用以感测一模具的温度的温控装置

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